JP3232856U - スペーサ構造およびバッグインボックス - Google Patents

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成美 長谷川
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Abstract

【課題】内袋の容量等に関わらず内袋に充填された液体の注ぎ残しを低減することができるスペーサ構造を提供する。【解決手段】スペーサ構造4は、液体Wの注出口10を有する内袋2と、内袋2を収容すると共に注出口10を露出させるための内・外取出口部35,37を有する外装箱3と、の間に詰め込まれる。スペーサ構造4は、内袋2の端面2Aから側面2Bにかけて対向する第1スペーサ5と、第1スペーサ5と第2側壁21との間に介設される第2スペーサ6と、を備え、天端壁3Uを開放し、第2スペーサ6を外装箱3から離脱させることで、第2側壁21と第1スペーサ5との間に空間が形成され、天端壁3Uを閉塞し、外装箱3を空間S1が下方に位置する横臥姿勢にすることで、第1スペーサ5は内袋2の端面2Aに対向した部分を空間に落下させて傾斜姿勢になり、内袋2は注出口10を下方に向けて第1スペーサ5に支持される。【選択図】図2

Description

本考案は、内袋と外装箱との間に詰め込まれるスペーサ構造およびバッグインボックスに関する。
液体が充填されたバッグを外箱に収納し、外箱から突出するバッグの注出口から液体を注出させるバッグインボックスが知られている(特許文献1)。外箱の底面上には、弾性体を介してバッグ受板が設けられている。バッグ内に液体が満たされているとき、バッグ受板は弾性体に抗して平坦状になり、注出によって液体が減少すると、バッグ受板は弾性体によって押し上げられて前傾姿勢になる。
特開2000−281133号公報
しかしながら、例えば、バッグの容量や液体の種類(重さ)等に対して弾性体の弾性力が弱すぎる場合、バッグ受板を押し上げることができず、バッグに充填された液体の注ぎ残しが生じることがあった。したがって、液体の減少に伴って適正にバッグ受板を上昇させるには、バッグの容量等に応じて弾性体の弾性力を調整する必要があった。このため、バッグの容量や液体の種類等が変わるたびに弾性体を交換しなければならず、製造コストが著しく増加するという問題があった。
本考案は、上記事情を考慮し、内袋の容量等に関わらず内袋に充填された液体の注ぎ残しを低減することができるスペーサ構造およびバッグインボックスを提供する。
本考案は、液体の注出口を有する内袋と、前記内袋を収容すると共に前記注出口を露出させるための取出口部を有する外装箱と、の間に詰め込まれるスペーサ構造であって、前記注出口が設けられた前記内袋の端面から側面にかけて対向する第1スペーサと、前記内袋の前記側面に対向した前記第1スペーサと前記外装箱の側壁との間に介設される第2スペーサと、を備え、前記注出口を覆う前記外装箱の端壁を開放し、前記第2スペーサを前記外装箱から離脱させることで、前記外装箱の前記側壁と前記第1スペーサとの間に空間が形成され、前記外装箱の前記端壁を閉塞し、前記外装箱を前記空間が下方に位置する横臥姿勢にすることで、前記第1スペーサは前記内袋の前記端面に対向した部分を前記空間に落下させて傾斜姿勢になり、前記内袋は前記取出口部から露出させた前記注出口を下方に向けた注出姿勢で前記第1スペーサに支持される。
この場合、前記第1スペーサは、前記注出口を貫通させる貫通穴を有し、前記内袋の前記端面に対向する第1仕切板と、前記第1仕切板に対して屈曲し、前記内袋の前記側面に対向する第1本体板と、前記第1本体板に対して屈曲し、前記外装箱の前記側壁に当接させ、前記第1本体板を前記外装箱の前記側壁から離間させた位置に支持する第1脚板と、を有し、前記第1本体板は、前記第1脚板との境界を支点に下方に回動することで前記第1仕切板を前記空間に落下させて前記傾斜姿勢になってもよい。
この場合、前記第1仕切板には、仕切折曲線が前記貫通穴を挟んで横方向に延設され、前記第1本体板には、前記第1仕切板側において本体折曲線が横方向に延設され、前記外装箱が前記横臥姿勢にされた場合、前記第1仕切板は前記仕切折曲線で折れ曲がり、前記仕切折曲線よりも上側の前記第1仕切板は前記外装箱の前記端壁に沿う姿勢になり、前記仕切折曲線よりも下側の前記第1仕切板は前記第1本体板とは逆向きの逆傾斜姿勢になり、前記第1本体板は前記本体折曲線で折れ曲がり、前記本体折曲線よりも前記第1仕切板側の前記第1本体板は前記外装箱の前記側壁に沿う姿勢になり、前記本体折曲線よりも前記第1脚板側の前記第1本体板は前記傾斜姿勢になってもよい。
この場合、前記外装箱の前記端壁と前記内袋の前記端面に対向した前記第1スペーサとの間に介設される第3スペーサを更に備えてもよい。
本考案に係るバッグインボックスは、液体の注出口を有する内袋と、前記内袋を収容すると共に前記注出口を露出させるための取出口部を有する外装箱と、前記内袋と前記外装箱との間に詰め込まれる上記いずれかに記載のスペーサ構造と、を備えている。
この場合、前記外装箱には、前記横臥姿勢となった前記外装箱の前記取出口部とは反対側を持ち上げる際に手を掛ける把手穴が形成されてもよい。
本考案によれば、内袋の容量等に関わらず内袋に充填された液体の注ぎ残しを低減することができる。
本考案の一実施形態に係るバッグインボックスを示す斜視図である。 図1のII−II断面図である。 本考案の一実施形態に係るバッグインボックスの外装箱のブランクを示す平面図である。 本考案の一実施形態に係るスペーサ構造の第1スペーサのブランクを示す平面図である。 本考案の一実施形態に係るスペーサ構造の第2スペーサのブランクを示す平面図である。 本考案の一実施形態に係るスペーサ構造の第3スペーサのブランクを示す平面図である。 本考案の一実施形態に係るバッグインボックスの組立過程を示す分解斜視図である。 本考案の一実施形態に係るバッグインボックスの使用法を説明する断面図である。 本考案の一実施形態に係るバッグインボックスを横臥姿勢にした状態を示す断面図である。 本考案の一実施形態に係るバッグインボックスを横臥姿勢にした状態を示す斜視図である。 本考案の一実施形態に係るバッグインボックスを横臥姿勢から前傾させた状態を示す断面図である。 本考案の一実施形態の変形例に係るバッグインボックスの組立過程を示す分解斜視図である。 本考案の一実施形態の変形例に係るバッグインボックスを横臥姿勢にした状態を示す断面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本考案の実施形態について説明する。なお、図面に示すFr、Rr、L、R、U、Dは、前、後、左、右、上、下を示している。前後方向、左右方向および上下方向は互いに直交している。本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本考案の技術的範囲を限定するものではない。また、方向や位置を示す用語は、主に、バッグインボックスの使用時における方向や位置を基準にしている。
図1および図2を参照して、バッグインボックス1の構成について説明する。図1はバッグインボックス1を示す斜視図である。図2は、図1のII−II断面図である。図3は外装箱3のブランク3Aを示す平面図である。
図1に示すように、バッグインボックス1は、略直方体状の外観を有している。図2に示すように、バッグインボックス1は、液体Wを充填する内袋2と、内袋2を収容する外装箱3と、内袋2と外装箱3との間に詰め込まれるスペーサ構造4と、を備えている。
[内袋]
内袋2は、例えば、可撓性を有する合成樹脂製のフィルム(または合成樹脂層と金属被膜とを積層した複合フィルムでもよい。)によって略円筒状に形成された袋である。内袋2は、端面2Aに液体Wを外部に流出させるための注出口10を有している。注出口10には、キャップ11が取り付けられている。なお、使用時には、開閉栓付きノズル(図示せず)がキャップ11に打ち込まれて固定され、開閉栓付きノズルを開栓することで液体Wが流出し、開閉栓付きノズルを閉栓することで液体Wの流出が止まる。また、内袋2は、円筒状(円柱状)に限らず、例えば、略直方体状に形成されてもよい。
[外装箱]
外装箱3は、図3に示すブランク3Aを組み立てることで形成される。ブランク3Aは、紙製の段ボールシートで構成されている。具体例として、段ボールシートは、波状の中しん9Aの表裏両面にライナを貼り付けた両面段ボールシートと中しん9Aの一面にライナを貼り付けた片面段ボールシートとを積層させた複両面段ボールシートである。ブランク3Aは、例えば、一枚の段ボールシートを抜型等で打ち抜いて形成されている。なお、図2は、外装箱3の表面を示している。本明細書では、中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向(中しん9A)に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。
図3に示すように、外装箱3のブランク3Aは、第1側壁20と、第2側壁21と、一対の第3側壁22と、一対の下内フラップ23と、一対の下外フラップ24と、一対の上内フラップ25と、第1外フラップ26と、第2外フラップ27と、を備えている。
<第1〜第3側壁>
第1〜第2側壁20,21と一対の第3側壁22とは、第1折曲線L1を介して流れ方向に交互に連設されている。第1〜第3側壁20〜22は略四角形状に形成されており、第1〜第2側壁20,21は第3側壁22よりも流れ方向に幅狭く形成されている。第1〜第2側壁20,21の流れ方向の寸法は内袋2の直径よりも若干長くなっている。第1〜第3側壁20〜22の段方向の寸法は内袋2の軸方向の長さよりも長くなっている。流れ方向の一端に位置する第3側壁22の自由端には、第1折曲線L1を介して継代片28が連設されている。
第1側壁20の段方向の一方(下側)には、段方向の一方に向かって膨らむように円弧状の把手切断線30が切り込まれている。また、第1側壁20には、把手切断線30の両端を結ぶように直線状の把手折線L10が形成されている。第1側壁20の一部を把手折線L10で折り曲げながら把手切断線30で切断することで、液体Wを流出させる際にユーザが手を掛けるための把手穴31が開口する(図10参照)。
各々の第3側壁22の段方向の他方(上側)には、段方向の一方に向かって膨らむように円弧状の持手切断線32が切り込まれている。また、各々の第3側壁22には、持手切断線32の両端を結ぶように直線状の持手折線L11が形成されている。第3側壁22の一部を持手折線L11で折り曲げながら持手切断線32で切断することで、運搬時にユーザが手を掛けるための持手穴33が開口する(図1参照)。
<下内フラップ、下外フラップ>
一対の下内フラップ23は、第2折曲線L2を介して一対の第3側壁22の段方向の一端(下端)に連設されている。各々の下内フラップ23は略四角形状に形成されており、その段方向の寸法は第1側壁20の流れ方向の寸法の半分程度となっている。一対の下外フラップ24は、第2折曲線L2を介して第1側壁20および第2側壁21の段方向の一端に連設されている。各々の下外フラップ24は略四角形状に形成されており、その段方向の寸法は第3側壁22の流れ方向の寸法の半分程度となっている。各々の下外フラップ24は、下内フラップ23よりも段方向に長く形成されている。
<上内フラップ>
一対の上内フラップ25は、第3折曲線L3を介して一対の第3側壁22の段方向の他端(上端)に連設されている。各々の上内フラップ25は略四角形状に形成されており、その段方向の寸法は第1側壁20の流れ方向の寸法の半分程度となっている。一対の上内フラップ25の第2外フラップ27に寄った位置には、一対の内開口切断線34が形成されている。各々の内開口切断線34は、上内フラップ25の段方向の先端から基端に向かって略U字状(略四角形状)に切り込まれている。各々の上内フラップ25の一部を内開口切断線34に沿って切断・除去することで、内取出口部35が開口する(図8参照)。
<第1外フラップ、第2外フラップ>
第1外フラップ26は、第3折曲線L3を介して第1側壁20の段方向の他端に連設されている。第1外フラップ26は略四角形状に形成されており、その段方向の寸法は上内フラップ25の段方向の寸法よりも短くなっている。第2外フラップ27は、第3折曲線L3を介して第2側壁21の段方向の他端に連設されている。第2外フラップ27は略四角形状に形成されており、その段方向の寸法は第1外フラップ26の段方向の寸法の2倍程度になっている。第2外フラップ27の流れ方向の中央領域で、第2側壁21に寄った位置には、外開口切断線36が形成されている。外開口切断線36は、略四角環状に切り込まれている。第2外フラップ27の一部を外開口切断線36に沿って切断・除去することで、外取出口部37が開口する(図8参照)。
なお、第1〜第3折曲線L1〜L3、把手折線L10および持手折線L11は、段ボールシートを裏ライナ側から厚み方向に潰した汎用罫線である。汎用罫線は、裏ライナを内側に向けるように段ボールシートを折り曲げる(正折りする)機能を有している。第1〜第3折曲線L1〜L3等は、汎用罫線に限らず、段ボールシートを正折り可能な構造であれば如何なるものでもよい。また、把手切断線30、持手切断線32、内開口切断線34および外開口切断線36は、複数の切目を所定間隔に並設させたミシン目である。これらの切断線30,32,34,36は、ミシン目に限らず、段ボールシートを切断可能な構造であれば如何なるものでもよい。
[スペーサ構造]
次に、図4ないし図6を参照して、スペーサ構造4について説明する。図4は第1スペーサ5のブランク5Aを示す平面図である。図5は第2スペーサ6のブランク6Aを示す平面図である。図6は第3スペーサ7のブランク7Aを示す平面図である。
スペーサ構造4は、第1スペーサ5と、第2スペーサ6と、第3スペーサ7と、を備えている。第1〜第3スペーサ5〜7は、図4ないし図6に示すブランク5A〜7Aを組み立てることで形成される。ブランク5A〜7Aは、一枚の紙製の両面段ボールシートを抜型等で打ち抜いて形成されている。なお、図4ないし図6は、第1〜第3スペーサ5〜7の表面を示している。
<第1スペーサ>
図4に示すように、第1スペーサ5のブランク5Aは、第1上当接板40と、第1仕切板41と、第1本体板42と、第1脚板43と、第1下当接板44と、を有している。
第1上当接板40、第1仕切板41、第1本体板42、第1脚板43および第1下当接板44は、この順に段方向の一方から他方に向かって一列に並べられ、第4折曲線L4を介して連設されている。これらの板40〜44は流れ方向の幅を同一とされた略四角形状に形成されており、ブランク5A全体は段方向に長い長方形状に形成されている。ブランク5Aの流れ方向の寸法は、第1側壁20の流れ方向の寸法よりも若干短くされている。
第1仕切板41の段方向の寸法(以下、「長さ」という。)は、内袋2の直径と同程度とされている。第1本体板42の長さは、内袋2の軸方向の長さと同程度とされ、第1仕切板41の長さよりも長くなっている。第1上当接板40の長さは第1仕切板41の長さの半分程度とされ、第1下当接板44の長さは第1本体板42の長さの半分程度とされている。第1脚板43の長さは、第1上当接板40の長さの半分程度とされている。
第1仕切板41の中央領域には、内袋2の注出口10を貫通させるための第1貫通穴45が開口している。第1貫通穴45は、段方向を長径とする略楕円形状に形成されている。また、第1仕切板41には、仕切折曲線L12が第1貫通穴45を挟んで流れ方向(横方向)に延設されている。仕切折曲線L12は、第1仕切板41の段方向の中央(第1貫通穴45の中心)よりも第1上当接板40に寄った位置に形成されている。
第1本体板42には、第1仕切板41の側において本体折曲線L13が流れ方向(横方向)に延設されている。本体折曲線L13は、第1本体板42の段方向の中央よりも第1仕切板41に寄った位置に形成されている。第1仕切板41と第1本体板42との境界から本体折曲線L13までの距離は、第1本体板42の長さの1/3未満とされている。
なお、第4折曲線L4および本体折曲線L13は、汎用罫線上にミシン目を形成したリード罫である。リード罫は、表裏いずれかを内側に向けるように段ボールシートを折り曲げる(正折りまたは逆折りする)機能を有している。また、仕切折曲線L12は汎用罫線であり、本体折曲線L13はリード罫である。第4折曲線L4、仕切折曲線L12および本体折曲線L13は、リード罫や汎用罫線に限らず、段ボールシートを所定の向きに折曲可能な構造であれば如何なるものでもよい。
<第2スペーサ>
図5に示すように、第2スペーサ6のブランク6Aは、3つの第2脚板50と、2つの第2本体板51と、を有している。
3つの第2脚板50と2つの第2本体板51とは、第5折曲線L5を介して段方向に交互に連設されている。これらの板50.51は流れ方向の幅を同一とされた略四角形状に形成されており、ブランク6A全体は段方向に長い長方形状に形成されている。ブランク6Aの流れ方向の寸法は、ブランク5Aの流れ方向の寸法と同一となっている。第2脚板50の長さは第1脚板43の長さよりも若干短く、第2脚板50と第1仕切板41とを合わせた長さは第3側壁22の流れ方向の寸法よりも若干短くなっている。第2本体板51の長さは、第1側壁20等の段方向の寸法よりも若干短くなっている。なお、第5折曲線L5は、汎用罫線であるが、これに限らず、段ボールシートを所定の向きに折曲可能な構造であれば如何なるものでもよい。
<第3スペーサ>
図6に示すように、第3スペーサ7のブランク7Aは、3つの第3脚板52と、2つの第3本体板53と、一対の第3支持片54と、を有している。
3つの第3脚板52と2つの第3本体板53とは、第6折曲線L6を介して段方向に交互に連設されている。これらの板52.53は流れ方向の幅を同一とされた略四角形状に形成されており、これらの板52.53の流れ方向の寸法は、ブランク5Aの流れ方向の寸法と同一となっている。第3脚板52の長さは第1上当接板40の長さよりも若干短く、第3脚板52と第1本体板42とを合わせた長さは第2本体板51の長さと同等となっている。第3本体板53の長さは、第1仕切板41の長さと同等とされている。1つの第3本体板53の中央領域には、内袋2の注出口10を貫通させるための第3貫通穴55が開口している。第3貫通穴55は、第1貫通穴45よりも一回り大きく、段方向を長径とする略楕円形状に形成されている。なお、第6折曲線L6は、汎用罫線であるが、これに限らず、段ボールシートを所定の向きに折曲可能な構造であれば如何なるものでもよい。
一対の第3支持片54は、第7折曲線L7を介して第3貫通穴55が開口した第3本体板53の流れ方向の両端に連設されている。第3支持片54は略四角形状に形成され、その流れ方向の寸法は第3脚板52の長さの半分程度となっている。なお、第7折曲線L7は、リード罫であるが、これに限らず、段ボールシートを所定の向きに折曲可能な構造であれば如何なるものでもよい。また、一対の第3支持片54は省略されてもよい。
[バッグインボックスの組立]
次に、図1、図2および図7を参照して、バッグインボックス1の組立作業(封緘作業)の一例について説明する。図7はバッグインボックス1の組立過程を示す分解斜視図である。ここでは、作業者が手作業でバッグインボックス1を組み立てる場合の一例について説明する。
まず、外装箱3のブランク3Aにおいて、流れ方向の両側に位置する第1側壁20と第3側壁22とが第1折曲線L1で折り返され、継代片28が第1側壁20の内面(裏ライナ)に接着されている。これにより、外装箱3は二重にされて折り畳まれた初期状態とされている(図示せず)。
<外装箱の組立>
作業者は、初期状態の外装箱3を引き起こす。具体的には、作業者は、第1側壁20、第2側壁21および一対の第3側壁22を第1折曲線L1に沿って略直角に折り曲げ、角筒状の箱本体3Bを形成する(図7参照)。第1側壁20と第2側壁21とは前後方向に対向し、一対の第3側壁22は左右方向に対向する。
続いて、作業者は、一対の下内フラップ23と一対の下外フラップ24とを、この順に第2折曲線L2に沿って内側に折り曲げ、箱本体3Bの下面開口を閉塞する(図7参照)。一対の下内フラップ23は先端同士を突き合せ、一対の下外フラップ24は先端同士を突き合せて一対の下内フラップ23上に積層される。また、作業者は、一対の下外フラップ24の突き合せ部分に沿って粘着テープTを貼付する(図7参照)。なお、本明細書では、箱本体3Bの下面開口を閉塞した一対の下内フラップ23と一対の下外フラップ24とを底端壁3Dと呼ぶこととする。
以上によって、図7に示すように、箱本体3Bが完成する。作業者は、底端壁3Dを設置面GL上に接地させ、箱本体3Bを起立姿勢P1にする。作業者は、液体Wが充填された内袋2を、箱本体3Bの上面開口から内部に収容する。この際、内袋2は、第2側壁21との間に隙間を開けるように第1側壁20に寄せられ、底端壁3D上に載置される。なお、内袋2の注出口10はキャップ11によって密封され、開閉栓付きノズルは取り外されている。
<スペーサ構造の組立および装着>
次に、作業者は、スペーサ構造4、具体的には第1〜第3スペーサ5〜7を組み立て、箱本体3Bに装着する(詰め込む)。
(第1スペーサの組立等)
図7に示すように、作業者は、ブランク5Aの適所を第4折曲線L4に沿って折り曲げて第1スペーサ5を組み立てる。具体的には、作業者は、第1仕切板41に対して第1上当接板40を略直角に逆折りし、第1本体板42に対して第1仕切板41を略直角に正折りする。また、作業者は、第1本体板42に対して第1脚板43を略直角に逆折りし、第1脚板43に対して第1下当接板44を略直角に逆折りする。この状態で、第1上当接板40は第1仕切板41に対して上方に屈曲し、第1本体板42は第1仕切板41に対して下方に屈曲し、第1上当接板40、第1仕切板41および第1本体板42は略クランク形状となる。また、第1脚板43および第1下当接板44は第1本体板42に対して折り返されるように屈曲し、第1本体板42、第1脚板43および第1下当接板44は略U字(コ字)形状となる。以上によって、第1スペーサ5が完成する。
次に、作業者は、第1スペーサ5を箱本体3Bの上面開口から内部に挿入する。具体的には、作業者は、第1スペーサ5の第1脚板43を下方に向けて内袋2と第2側壁21との間に挿入する。第1スペーサ5の挿入が進むと、内袋2の注出口10が第1仕切板41に開口した第1貫通穴45を貫通する。図2に示すように、第1脚板43が底端壁3D(下内フラップ23)に当接すると、第1スペーサ5の装着が完了する。この状態で、第1スペーサ5は、注出口10が設けられた内袋2の端面2Aから側面2B(周面の一部)にかけて対向(または一部接触)している。詳細には、第1仕切板41は内袋2の端面2Aに対向し、第1本体板42は内袋2の側面2Bに対向している。また、第1本体板42は、空間S1(図8参照)を挟んで第2側壁21に対向している。第1上当接板40は第1側壁20の内面に接触し(重なり)、第1上当接板40の先端は箱本体3Bの上面開口の近傍に位置している。第1下当接板44は第2側壁21の内面に接触している(重なっている)。
(第2スペーサの組立等)
図7に示すように、作業者は、3つの第2脚板50と2つの第2本体板51とを第5折曲線L5に沿って略直角に折り曲げて角筒形状にする。また、作業者は、両端の第2脚板50を重ね合わせ、粘着テープTで連結する。以上によって、角筒状の第2スペーサ6が完成する。
次に、作業者は、第2スペーサ6を箱本体3Bの上面開口から内部に挿入する。具体的には、作業者は、第2スペーサ6の一方(連結側とは反対側)の第2脚板50を下方に向けて第1本体板42と第2側壁21との間の空間S1(図8参照)に挿入する。図2に示すように、一方の第2脚板50が第1脚板43に当接すると、第2スペーサ6の装着が完了する。この状態で、第2スペーサ6は、内袋2の側面2Bに対向した第1スペーサ5(第1本体板42)と外装箱3の第2側壁21との間に介設される。一方の第2本体板51は第1本体板42に対向(または接触)し、他方の第2本体板51は第2側壁21に対向(または接触)している。空間S1は第2スペーサ6に埋められ、内袋2は第1〜第2スペーサ5,6によって水平方向(前後方向、左右方向)への移動を抑制された状態で保持される。また、第2スペーサ6は箱本体3Bと略同じ高さであるため、第2スペーサ6の上方(連結側)の第2脚板50は箱本体3Bの上面開口の近傍に位置している。また、この状態で、第2スペーサ6の上部は、第1スペーサ5の第1仕切板41の上方において空間S2(図8参照)を挟んで第1上当接板40に対向している。
なお、第2スペーサ6の両端の第2脚板50が粘着テープTで連結されていたが、これに限らず、両面テープやホットメルト接着剤等で連結されてもよい(図示せず)。また、第2スペーサ6の両端の第2脚板50は連結されなくてもよい。また、第2スペーサ6は連結側とは反対側を下方に向けて空間S1に挿入されていたが、連結側を下方に向けて空間S1に挿入されてもよい(図示せず)。
(第3スペーサの組立等)
図7に示すように、作業者は、3つの第3脚板52と2つの第3本体板53とを第6折曲線L6に沿って略直角に折り曲げて角筒形状にする。また、作業者は、一対の第3支持片54を第7折曲線L7に沿って角筒形状の開口側に折り曲げる。以上によって、角筒状の第3スペーサ7が完成する。なお、角筒形状とされた第3スペーサ7の内部には、開閉栓付きノズルが収容される(図示せず)。
次に、作業者は、第3スペーサ7を箱本体3Bの上面開口から内部に挿入する。具体的には、作業者は、一対の第3支持片54を左右方向に向け、且つ第3貫通穴55が開口した第3本体板53を下方に向けて内袋2(第1仕切板41)の上方の空間S2に挿入する。第3スペーサ7の挿入が進むと、内袋2の注出口10が第3貫通穴55を貫通する。図2に示すように、第3本体板53が第1仕切板41に当接すると、第3スペーサ7の装着が完了する。一方(連結側)の第3脚板52は第1側壁20に対向(または接触)し、他方(連結側とは反対側)の第3脚板52は第2スペーサ6(第2本体板51)に対向(または接触)し、一対の第3支持片54は一対の第3側壁22に対向(または接触)している。空間S2は第3スペーサ7に埋められ、第3スペーサ7の上方の第2本体板51は箱本体3Bの上面開口の近傍に位置している。
なお、第3スペーサ7の両端の第3脚板52が連結されていなかったが、粘着テープT等で連結されてもよい(図示せず)。また、第3スペーサ7は連結側を第1側壁20に対向させるように空間S2に挿入されていたが、連結側とは反対側を第1側壁20に対向させるように空間S2に挿入されてもよい(図示せず)。
(外装箱の封緘)
次に、作業者は、一対の上内フラップ25と第1・第2外フラップ26,27とを、この順に第3折曲線L3に沿って内側に折り曲げ、箱本体3Bの上面開口を閉塞する。一対の上内フラップ25は、先端同士を突き合せて第2スペーサ6および第3スペーサ7の上に積層される。第1外フラップ26と第2外フラップ27とは、先端同士を突き合せて一対の上内フラップ25上に積層される。また、作業者は、第1・第2外フラップ26,27の突き合せ部分に沿って粘着テープTを貼付する(図1参照)。なお、本明細書では、箱本体3Bの上面開口を閉塞した一対の上内フラップ25と第1・第2外フラップ26,27とを天端壁3Uと呼ぶこととする。上記した第3スペーサ7は、外装箱3の天端壁3Uと内袋2の端面2Aに対向した第1スペーサ5(第1仕切板41)との間に介設される(図2参照)。
以上によって、外装箱3が封緘され、バッグインボックス1が完成する(図1参照)。この状態で、内袋2は、外装箱3との間に詰め込まれた第1〜第3スペーサ5〜7によって移動が抑制された状態で保持されている。なお、下外フラップ24および第1・第2外フラップ26,27が粘着テープTで固定されていたが、粘着テープTに代えて、両面テープや接着剤等で固定されてもよい。
[バッグインボックスの使用法]
次に、図8ないし図11を参照して、バッグインボックス1の使用法の一例について説明する。図8はバッグインボックス1の使用法を説明する断面図である。図9はバッグインボックス1を横臥姿勢P2にした状態を示す断面図である。図10はバッグインボックス1を横臥姿勢P2にした状態を示す斜視図である。図11はバッグインボックス1を横臥姿勢P2から前傾させた状態を示す断面図である。
図8に示すように、ユーザは、バッグインボックス1(外装箱3)を起立姿勢P1とし、粘着テープTを剥がし(または破り)、注出口10を覆う外装箱3の天端壁3Uを開放する。ユーザは、各上内フラップ25の一部を内開口切断線34に沿って分断し、第2外フラップ27の一部を外開口切断線36に沿って分断する。これにより、各上内フラップ25には内取出口部35が開口し、第2外フラップ27には外取出口部37が開口する。
続いて、外装箱3の内部から第3スペーサ7を取り出す。ユーザは、第3スペーサ7に収容された開閉栓付きノズルを取り出し、内袋2のキャップ11に打ち込んで取り付ける。次に、ユーザは、外装箱3の内部から第2スペーサ6を取り出す(引き抜く)。第2スペーサ6を外装箱3から離脱させることで、外装箱3の第2側壁21と第1スペーサ5(第1本体板42)との間に空間S1が形成される。
ユーザは、一対の上内フラップ25と第1・第2外フラップ26,27とを内側に折り曲げ、第1・第2外フラップ26,27の突き合せ部分に粘着テープTを貼り、外装箱3の天端壁3Uを再び閉塞する。この状態で、第2外フラップ27の外取出口部37は、一対の上内フラップ25の内取出口部35に対向する(図9および図10参照)。
図9および図10に示すように、ユーザは、起立姿勢P1とされた外装箱3を倒し、第2側壁21を設置面GL上に接地させた横臥姿勢P2にする。外装箱3を横臥姿勢P2にすると空間S1が下方に位置するため、第1スペーサ5(第1本体板42)の前側は、自重や液体Wが充填された内袋2の重さで空間S1に落下する。詳細には、第1本体板42は、第1脚板43との境界(第4折曲線L4)を支点に下方に回動することで第1仕切板41を空間S1に落下させて傾斜姿勢P3になる。第1脚板43は、第1下当接板44との境界(第4折曲線L4)を外装箱3の第2側壁21に当接させ、第1本体板42を第2側壁21から離間させた位置に支持する。
また、第1本体板42が傾斜姿勢P3になると液体Wが充填された内袋2の重さによって、第1仕切板41は仕切折曲線L12で折れ曲がり(正折りされ)、第1本体板42は本体折曲線L13で折れ曲がる(正折りされる)。仕切折曲線L12よりも上側の第1仕切板41は外装箱3の天端壁3Uに沿う姿勢になり、仕切折曲線L12よりも下側の第1仕切板41は第1本体板42とは逆向きの逆傾斜姿勢P4になる。また、本体折曲線L13よりも前側(第1仕切板41側)の第1本体板42は外装箱3の第2側壁21に沿う姿勢になり、本体折曲線L13よりも後側(第1脚板43側)の第1本体板42は傾斜姿勢P3になる。なお、本実施形態では、一例として、傾斜姿勢P3となった第1本体板42と第2側壁21と成す角度は約17度となっている。
また、内袋2は、変形した第1スペーサ5の形状に合わせて変形しながら前方に滑り落ちる。内袋2の注出口10(キャップ11や開閉栓付きノズル)は、天端壁3Uに開口した内・外取出口部35,37を貫通して外部に露出する。なお、上記の説明では、第2スペーサ6を取り出す前に開閉栓付きノズルがキャップ11に取り付けられていたが、これに限らず、外装箱3を横臥姿勢P2にし、露出させた内袋2のキャップ11に開閉栓付きノズルが取り付けられてもよい。
以上によって、内袋2は、内・外取出口部35,37から露出させた開閉栓付きノズル(注出口10)を下方に向けた注出姿勢P5で第1スペーサ5に支持される。つまり、内袋2は、傾斜姿勢P3とされた第1本体板42上に載置されているため、第1本体板42と同様に前傾姿勢となる。ユーザが容器(図示せず)を開閉栓付きノズルの下方に配置した後に開栓すると、液体は開閉栓付きノズルから流出して容器に注がれる。ユーザが閉栓することで、液体Wの流出が停止する。
以上説明した本実施形態に係るスペーサ構造4では、第2スペーサ6を引き抜くことで、第2スペーサ6が詰め込まれていた領域に空間S1が形成されていた。外装箱3を空間S1が下方に位置する横臥姿勢P2にすることで、第1スペーサ5は内袋2の端面2Aに対向した部分(前部)を空間S1に落下させて傾斜姿勢P3になる構成とした。この構成によれば、内袋2の容量や液体の種類(重さ)等の大小に関わらず、第1スペーサ5の自重や内袋2の重さによって、第1スペーサ5(第1本体板42)を傾斜姿勢P3にすることができる。これにより、第1本体板42上に支持された内袋2も前傾した姿勢(注出姿勢P5)になるため、内袋2に充填された液体Wを円滑に流出させることができる。その結果、内袋2に充填された液体Wの注ぎ残しを低減することができる。また、第1スペーサ5を押し上げて傾斜させる弾性体を設ける必要が無くなるため、バッグインボックス1(スペーサ構造4)の製造コストを低減することもできる。さらに、液体Wを容器に注ぐために内袋2を外装箱3から取り出す必要が無く、バッグインボックス1を横倒しにするだけで、内袋2に充填された液体Wを無駄なく流出させることができる。
また、本実施形態に係るスペーサ構造4では、第1本体板42から下方に延びた第1脚板43が第1本体板42の後部を第2側壁21から上方に離れた位置に保持していた。これにより、内袋2(液体W)が軽量であったとしても、第1脚板43の上端を支点に第1本体板42を下方に回動させることができる。
また、本実施形態に係るスペーサ構造4では、仕切折曲線L12で折れた第1仕切板41の上側は天端壁3Uに沿い、第1仕切板41の下側は逆傾斜姿勢P4になり、本体折曲線L13で折れた第1本体板42の前側は第2側壁21に沿い、第1本体板42の後側は傾斜姿勢P3になる構成とした。この構成によれば、第1スペーサ5が外装箱3の内部で移動不能となって安定するため、第1スペーサ5の傾斜姿勢P3を維持することができる。これにより、内袋2を前傾させた姿勢に安定させることができる。また、本体折曲線L13よりも後側の第1本体板42が傾斜するため、第1本体板42全体を傾斜させた場合に比べて、第2側壁21に対する第1本体板42の傾斜角度を大きくする(急勾配にする)ことができる。これにより、内袋2内の液体Wを注出口10に向けて流すことができ、液体Wの注ぎ残しを更に低減することができる。
また、本実施形態に係るスペーサ構造4では、第3スペーサ7を外装箱3の天端壁3Uと第1仕切板41との間に詰め込む構成とした。これにより、輸送中に外装箱3の内部で内袋2が上下方向に移動することが規制されるため、輸送中の衝撃等から内袋2および注出口10を保護することができる。
また、本実施形態に係るバッグインボックス1によれば、第1〜第3スペーサ5〜7が外装箱3と内袋2との隙間を埋めると共に緩衝材として機能するため、外装箱3の内部での内袋2の移動を規制すると共に外装箱3の外部からの衝撃を緩衝することができる。これにより、内袋2や注出口10を適切に保護しながら輸送することができる。
ところで、内袋2を注出姿勢P5とすることで、内袋2内の液体Wの注ぎ残しを低減することができるが、注ぎ残しを完全になくすことはできない。具体的には、注出口10よりも下側に位置する内袋2の肩の部分に液体Wが残ることになる。そこで、本実施形態に係る外装箱3の第1側壁20には、横臥姿勢P2となった外装箱3の後側(内・外取出口部35,37とは反対側)を持ち上げる際にユーザが手を掛ける把手穴31(把手切断線30)が形成される(図10および図11参照)。内袋2に充填された液体Wが残り僅かとなった状態で、ユーザは、把手切断線30と把手折線L10とで囲まれた領域を手で押し込んで把手穴31を開口させる(図10および図11参照)。ユーザは、把手穴31に手を掛けて外装箱3の前端下部を支点に後側を持ち上げる(図11参照)。すると、内袋2は注出姿勢P5から更に急勾配となるため、内袋2の肩の部分に残された液体Wを注出口10から流出させることができる。これにより、内袋2に充填された略全ての液体Wを注出口10から流出させることができ、液体Wの注ぎ残しを極限まで低減することができる。
なお、本実施形態に係るスペーサ構造4では、外装箱3を横臥姿勢P2にした状態で、第1スペーサ5の第1脚板43が第1本体板42の後端に連設されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、図12および図13に示すように、第1脚板43が第1本体板42の後端(下端)よりも前方(上方)に連設されてもよい。この場合、内袋2(液体W)の重さで第1本体板42を前傾させるために、第1脚板43は、液体Wを充填した内袋2の重心よりも後方となる位置で第1本体板42に連設されるとよい。この構成によれば、第1本体板42が第1脚板43の上端を支点に梃子のように回動すると、第1本体板42の前部が下降し、後部が上昇する(図13参照)。これにより、第1脚板43を第1本体板42の後端に立設させた場合に比べて、第2側壁21に対する第1本体板42の傾斜角度を大きくする(急勾配にする)ことができる。この場合、第1下当接板44は第1脚板43に対して後方に折り曲げられ、第1下当接板44の先端は外装箱3の底端壁3Dに当接させるとよい(図13参照)。また、第2スペーサ6には、空間S1に挿入する際に第1脚板43との干渉を防ぐための溝56が形成されるとよい(図12参照)。
また、本実施形態に係るスペーサ構造4では、第1スペーサ5の第1仕切板41に仕切折曲線L12が形成されていたが、これに限らず、仕切折曲線L12は省略されてもよい(図示せず)。この場合、外装箱3が横臥姿勢P2にされると、第1仕切板41全体が逆傾斜姿勢P4になる。また、第1スペーサ5の第1本体板42に本体折曲線L13が形成されていたが、これに限らず、本体折曲線L13は省略されてもよい(図示せず)。この場合、外装箱3が横臥姿勢P2にされると、第1本体板42全体が傾斜姿勢P3になる。つまり、第1本体板42の後端から前端に亘って下り勾配となる。
また、本実施形態に係るスペーサ構造4では、第1スペーサ5に第1上当接板40および第1下当接板44が設けられていたが、これに限らず、第1上当接板40と第1下当接板44の少なくとも何れか一方は省略されてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係るスペーサ構造4では、第3スペーサ7が第2スペーサ6とは別部材で構成されていたが、本考案はこれに限定されない。第3スペーサ7が第2スペーサ6と一体に形成されてもよい(図示せず)。換言すれば、第2スペーサ6が、2つの空間S1,S2に詰め込まれるように形成され、第3スペーサ7として兼用されてもよい。
また、本実施形態に係るスペーサ構造4では、第2スペーサ6が1枚の段ボールシートで一体に形成されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、図7や図12において示された第2スペーサ6が、上下、左右または前後に二分割されていてもよい(図示せず)。また、第2スペーサ6が3分割以上にされてもよい(図示せず)。これと同様に、第3スペーサ7が複数に分割されていてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係るスペーサ構造4では、段ボールシートを角筒状に折り曲げることで第2スペーサ6および第3スペーサ7が形成されていたが、本考案はこれに限定されない。第2スペーサ6および第3スペーサ7は、それぞれ、丸められた紙、気泡緩衝材、発泡スチロール等の緩衝材(図示せず)が空間S1,S2に詰め込まれてもよい。
なお、本実施形態に係るバッグインボックス1では、外装箱3の第2外フラップ27が第1外フラップ26よりも長く形成されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、第1外フラップ26と第2外フラップ27とを同じ長さに形成してもよい(図示せず)。また、外装箱3の一対の下内フラップ23は先端同士を突き合せていたが、これに限らず、先端同士は離間していてもよい(図示せず)。これと同様に、一対の下外フラップ24の先端同士、一対の上内フラップ25の先端同士、および第1・第2外フラップ26,27の先端同士は、それぞれ離間していてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係るバッグインボックス1では、外装箱3の第2側壁21に把手穴31(把手切断線30、把手折線L10)が形成されていたが、これらは省略されてもよい(図示せず)。また、外装箱3の一対の第3側壁22には、持手穴33(持手切断線32、持手折線L11)が形成されていたが、これらは省略されてもよい(図示せず)。また、第2側壁21の把手穴31を省略し、一対の第3側壁22の持手穴33を把手穴31として利用してもよい。
また、本実施形態に係るバッグインボックス1では、外装箱3がA式に近似した段ボール箱であったが、これに限らず、例えば、B式やC式等、他の形式の段ボール箱であってもよい。(図示せず)。
また、本実施形態に係る外装箱3は、紙製の複両面段ボールシートで形成されていたが、これに限らず、片面段ボールシートや両面段ボールシート、または厚紙、若しくは樹脂製の板等で形成されていてもよい。本実施形態に係るスペーサ構造4(第1〜第3スペーサ5〜7)は、紙製の両面段ボールシートで形成されていたが、これに限らず、片面段ボールシートや複両面段ボールシート、または厚紙、若しくは樹脂製の板等で形成されていてもよい。また、外装箱3や第1〜第3スペーサ5〜7の各部の寸法(幅、奥行き、高さ)や形状、段ボールシートの厚みや中しん9Aが延びる方向等は自由に変更してもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本考案に係るスペーサ構造およびバッグインボックスにおける一態様を示すものであって、本考案の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。本考案の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。本考案は技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよく、実用新案登録請求の範囲は技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様を含んでいる。
1 バッグインボックス
2 内袋
2A 端面
2B 側面
3 外装箱
3U 天端壁(端壁)
4 スペーサ構造
5 第1スペーサ
6 第2スペーサ
7 第3スペーサ
10 注出口
20 第1側壁(側壁)
21 第2側壁(側壁)
31 把手穴
35 内取出口部(取出口部)
37 外取出口部(取出口部)
41 第1仕切板
42 第1本体板
43 第1脚板
45 第1貫通穴(貫通穴)
L12 仕切折曲線
L13 本体折曲線
P2 横臥姿勢
P3 傾斜姿勢
P4 逆傾斜姿勢
P5 注出姿勢
S1 空間
W 液体

Claims (6)

  1. 液体(W)の注出口(10)を有する内袋(2)と、前記内袋を収容すると共に前記注出口を露出させるための取出口部(35,37)を有する外装箱(3)と、の間に詰め込まれるスペーサ構造(4)であって、
    前記注出口が設けられた前記内袋の端面(2A)から側面(2B)にかけて対向する第1スペーサ(5)と、
    前記内袋の前記側面に対向した前記第1スペーサと前記外装箱の側壁(21)との間に介設される第2スペーサ(6)と、を備え、
    前記注出口を覆う前記外装箱の端壁(3U)を開放し、前記第2スペーサを前記外装箱から離脱させることで、前記外装箱の前記側壁と前記第1スペーサとの間に空間(S1)が形成され、
    前記外装箱の前記端壁を閉塞し、前記外装箱を前記空間が下方に位置する横臥姿勢(P2)にすることで、前記第1スペーサは前記内袋の前記端面に対向した部分を前記空間に落下させて傾斜姿勢(P3)になり、前記内袋は前記取出口部から露出させた前記注出口を下方に向けた注出姿勢(P5)で前記第1スペーサに支持されることを特徴とするスペーサ構造。
  2. 前記第1スペーサは、
    前記注出口を貫通させる貫通穴(45)を有し、前記内袋の前記端面に対向する第1仕切板(41)と、
    前記第1仕切板に対して屈曲し、前記内袋の前記側面に対向する第1本体板(42)と、
    前記第1本体板に対して屈曲し、前記外装箱の前記側壁に当接させ、前記第1本体板を前記外装箱の前記側壁から離間させた位置に支持する第1脚板(43)と、を有し、
    前記第1本体板は、前記第1脚板との境界を支点に下方に回動することで前記第1仕切板を前記空間に落下させて前記傾斜姿勢になることを特徴とする請求項1に記載のスペーサ構造。
  3. 前記第1仕切板には、仕切折曲線(L12)が前記貫通穴を挟んで横方向に延設され、
    前記第1本体板には、前記第1仕切板側において本体折曲線(L13)が横方向に延設され、
    前記外装箱が前記横臥姿勢にされた場合、前記第1仕切板は前記仕切折曲線で折れ曲がり、前記仕切折曲線よりも上側の前記第1仕切板は前記外装箱の前記端壁に沿う姿勢になり、前記仕切折曲線よりも下側の前記第1仕切板は前記第1本体板とは逆向きの逆傾斜姿勢(P4)になり、前記第1本体板は前記本体折曲線で折れ曲がり、前記本体折曲線よりも前記第1仕切板側の前記第1本体板は前記外装箱の前記側壁に沿う姿勢になり、前記本体折曲線よりも前記第1脚板側の前記第1本体板は前記傾斜姿勢になることを特徴とする請求項2に記載のスペーサ構造。
  4. 前記外装箱の前記端壁と前記内袋の前記端面に対向した前記第1スペーサとの間に介設される第3スペーサ(7)を更に備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のスペーサ構造。
  5. 液体(W)の注出口(10)を有する内袋(2)と、
    前記内袋を収容すると共に前記注出口を露出させるための取出口部(35,37)を有する外装箱(3)と、
    前記内袋と前記外装箱との間に詰め込まれる請求項1ないし4のいずれか1項に記載のスペーサ構造(4)と、を備えていることを特徴とするバッグインボックス。
  6. 前記外装箱には、前記横臥姿勢となった前記外装箱の前記取出口部とは反対側を持ち上げる際に手を掛ける把手穴(31)が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のバッグインボックス。
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