JP7290492B2 - バッグインボックス用の外装箱およびバッグインボックス - Google Patents
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図1ないし図3を参照して、バッグインボックス1の構成について説明する。図1はバッグインボックス1を示す斜視図である。図2はバッグインボックス1を示す側方断面図である。図3はバッグインボックス1用の外装箱3のブランク5を示す平面図である。
内袋2は、例えば、合成樹脂製のフィルム(または合成樹脂層と金属被膜とを積層した複合フィルムでもよい。)によって形成された袋である。内袋2には注出部10が固定されており、注出部10は内容物100を外部に流出させるための注出口11を有している。また、注出部10には、注出口11を開閉する回動式の開閉栓12が設けられている。注出部10の根本部分には、段ボールシートが嵌合可能な隙間を挟んで2枚のフランジ部13が設けられている。
バッグインボックス1用の外装箱3は、図3に示すブランク5を組み立てることで形成される。ブランク5は、例えば、波状の中しん9Aの表裏に表ライナ9Bと裏ライナ9C(図2参照)とを貼り付けた紙製の両面段ボールシートから形成されている。ブランク5は、例えば、一枚の段ボールシートを抜型等で打ち抜いて形成されている。なお、図2は、表ライナ9B側(外装箱3の外面側)を示している。本明細書では、段ボールの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向(中しん9A)に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。また、本明細書では、方向や位置を示す用語は、外装箱3を組み立てた状態(組立状態)における方向や位置を指している。
図3に示すように、ブランク5は、一対の第1側壁20と、一対の第2側壁21と、一対の第1フラップ22と、一対の第2フラップ23と、第1閉塞片24と、一対の第2閉塞片25と、第3閉塞片26と、を備えている。
一対の第1側壁20と一対の第2側壁21とは、第1折曲線L1を介して流れ方向の一方から他方に向かって交互に連設されている。第1側壁20と第2側壁21とは、略長方形状に形成されている。詳細には、第1側壁20は、第2側壁21よりも流れ方向に僅かに長い略長方形状に形成されている。第1側壁20の流れ方向の一端部には、第1折曲線L1を介して継代片27が連設されている。
一対の第1フラップ22は、一対の第1側壁20の段方向一端部に連設されている。一対の第1フラップ22は、第2側壁21を対称軸として概ね線対称に形成されている。一対の第1フラップ22は、それぞれ、第1内壁部30と、第1蓋部31と、支持部32と、を含んでいる。
一対の第1内壁部30は、第2折曲線L2を介して一対の第1側壁20に連設されている。一対の第1内壁部30の先端(後述する第1逆折線L11)は、流れ方向両外端から互いに接近する方向に向かって基端側(第2折曲線L2に接近する方向)に傾斜している。したがって、一対の第1内壁部30では、流れ方向両内側の高さ(段方向の寸法)が流れ方向両外側の高さよりも低く(短く)設定されており、第1内壁部30は略台形状に形成されている。
一対の第1蓋部31は、第1逆折線L11を介して一対の第1内壁部30の先端部に連設されている。第1蓋部31は、略長方形状に形成されている。一対の第1蓋部31の流れ方向両外端は、それぞれ、傾斜した第1逆折線L11に対して略直角を成している。つまり、一対の第1蓋部31の流れ方向両外端は、基端から先端に向かって互いに接近する方向に傾斜している。なお、一対の第1蓋部31の流れ方向両内端は、一対の第1内壁部30の流れ方向両内端(第1折曲線L1)と略平行に形成されている。したがって、一対の第1蓋部31の流れ方向両内端は、それぞれ、傾斜した第1逆折線L11に対して鋭角を成している。
一対の支持部32は、支持折曲線L12を介して一対の第1蓋部31の先端部に連設されている。支持部32は、第1蓋部31よりも流れ方向に幅狭い略長方形状に形成されている。支持部32の基端側には把持穴32Aが形成されており、支持部32は(倒立した)略U字に形成されている。一対の支持部32の先端は、流れ方向両外側から内側に向かって基端側に傾斜しており、その傾斜角度(第2折曲線L2に対する角度)は、第1逆折線L11の傾斜角度よりも大きく設定されている。したがって、一対の支持部32では、流れ方向両内側の高さ(段方向の寸法)が、流れ方向両外側の高さ(段方向の寸法)よりも低く(短く)設定されている。
一対の第2フラップ23は、一対の第2側壁21の段方向他端部に連設されている。一対の第2フラップ23は、概ね同じ大きさの略長方形状に形成されている。一対の第2フラップ23は、それぞれ、第2内壁部33と、第2蓋部34と、を含んでいる。なお、一対の第2フラップ23は互いに形状が異なっているため、以下の説明では、取出部28を有した第2側壁21に連設された第2フラップ23およびその構成には符号「(1)」を付加し、他方の第2フラップ23およびその構成には符号「(2)」を付加し、両者に共通する説明では算用数字のみを符号に用いる。
一対の第2内壁部33は、2本の第3折曲線L3を介して一対の第2側壁21に連設されている。2本の第3折曲線L3は互いに近接して平行に形成され、2本の第3折曲線L3の間には額縁部33Aが形成されている。額縁部33Aは、第2内壁部33よりも流れ方向に僅かに長い略長方形状に形成されている。第2内壁部33は略長方形状に形成されており、第2内壁部33(1)の段方向の寸法は、第1内壁部30の高さが低い部分と略同一であり、第2内壁部33(2)の段方向の寸法は、第1内壁部30の高さが高い部分と略同一である。
一対の第2蓋部34は、第2逆折線L13を介して一対の第2内壁部33の先端部に連設されている。第2内壁部33は、略長方形状に形成されている。第2蓋部34(1)の段方向の寸法は、第1側壁20の流れ方向の寸法よりも僅かに短く設定されている。第2内壁部33(2)が第2内壁部33(1)よりも段方向に長いため、第2蓋部34(2)は第2蓋部34(1)よりも段方向に短く形成されている。
第1閉塞片24は、第4折曲線L4を介して一対の第2側壁21に挟まれた第1側壁20の段方向他端部に連設されている。第1閉塞片24は概ね略長方形状に形成され、その段方向の寸法(延出寸法)は第2側壁21の流れ方向の寸法の半分よりも長く設定されている。第1閉塞片24の先端部の流れ方向中央には、略長方形状の嵌合凹部24Aが凹設されている。
一対の第2閉塞片25は、第4折曲線L4を介して一対の第2側壁21の段方向他端部に連設されている。第2閉塞片25は、第1閉塞片24側に略台形状の切欠きを有し、第1閉塞片24とは反対側に相対的に突き出した突片25Aを有する複雑な形状を成している。取出部28を有した第2閉塞片25に連設された第2閉塞片25は、他方の第2閉塞片25よりも段方向に短く形成されている。他方の第2閉塞片25の段方向の最大寸法は、第1閉塞片24の延出寸法と略同一である。
第3閉塞片26は、第4折曲線L4を介して継代片27に隣接した第1側壁20の段方向他端部に連設されている。第3閉塞片26は概ね略台形状に形成され、その段方向の寸法(延出寸法)は第1閉塞片24の延出寸法と略同一である。第3閉塞片26の先端部は、第1閉塞片24の嵌合凹部24Aと相補的な形状となる嵌合凸部26Aが突設されている。
次に、図1、図2および図4を参照して、バッグインボックス1の組立手順について説明する。図4はバッグインボックス1(外装箱3)を組み立てる過程を説明する斜視図である。なお、組立前の初期状態として、ブランク5の流れ方向の両外側に位置する第1側壁20と第2側壁21とが第1折曲線L1で折り曲げられ、継代片27が第2側壁21の内面に接着され、バッグインボックス用の外装箱3は二重に折り畳まれていることとする。
図1および図2に示すように、一対の支持部32を上方に向けた姿勢において、一対の支持部32は、運搬する際に(ユーザによって)把持される持ち手として機能する。すなわち、ユーザは、一対の把持穴32Aに手を入れ、起立姿勢で重ねられた一対の支持部32を把持してバッグインボックス1を持ち運ぶ。なお、バッグインボックス1を運搬時には、第1~第3閉塞片24~26により組み上げられた閉塞面は内袋2を支持する底面となる。
次に、図5ないし図7を参照して、バッグインボックス1の使用法、具体的には、内容物100を注出口11から外部の容器101に注ぐ方法について説明する。図5はバッグインボックス1の使用法を説明する斜視図である。図6はバッグインボックス1の使用時を示す前方断面図である。図7はバッグインボックス1の使用時を示す側方断面図である。
2 内袋
3 外装箱
3A 開口部
3B 開口部
3W 胴部
11 注出口
20 第1側壁
21 第2側壁
22 第1フラップ
23 第2フラップ
24 第1閉塞片
25 第2閉塞片
26 第3閉塞片
28 取出部
30 第1内壁部
31 第1蓋部
31A 係合片
31S 傾斜底面部
32 支持部
32A 把持穴
33 第2内壁部
34 第2蓋部
35 スリット
36 ロック凸部
39 ロック穴
G 設置面
L11 第1逆折線(境界線)
Claims (6)
- 注出口(11)を有した内袋(2)を収納するバッグインボックス(1)用の外装箱(3)であって、
第1方向に対向する一対の第1側壁(20)と第1方向に交差する第2方向に対向する一対の第2側壁(21)とを含んで筒状に形成された胴部(3W)と、
一対の前記第1側壁の一端部に連設され、前記胴部の軸方向一方の開口部(3A)を閉塞する一対の第1フラップ(22)と、を備え、
一対の前記第1フラップは、
前記胴部の内側に折り返され、一対の前記第1側壁の内面に対向する一対の第1内壁部(30)と、
一対の前記第1内壁部の先端部から互いに接近するように延設され、前記開口部を閉塞する一対の第1蓋部(31)と、
一対の前記第1蓋部の先端部から軸方向一方に向かって延設され、互いに重なり合う一対の支持部(32)と、を含み、
第2方向一方の前記第2側壁は、前記注出口を露出させるための取出部(28)を有し、
一対の前記第1内壁部と一対の前記第1蓋部との境界線(L11)は、第2方向他方から一方に向かって軸方向一方に傾斜しており、
前記胴部の軸方向一端を設置面(G)に当接させて設置した状態で、一対の前記第1蓋部は、第2方向他方から一方に向かって下方に傾斜し、前記設置面から上方に離間した位置にて前記内袋を支持する傾斜底面部(31S)を形成し、前記取出部は、前記傾斜底面部よりも上方に設けられ、一対の前記支持部は、その先端を前記設置面に当接させて前記傾斜底面部を支持することを特徴とするバッグインボックス用の外装箱。 - 一対の前記第1側壁と一対の前記第2側壁との他端部に連設され、前記胴部の軸方向他方の開口部(3B)を閉塞する複数の閉塞片(24~26)を更に備え、
前記支持部には把持穴(32A)が形成され、
一対の前記支持部を上方に向けた姿勢において、一対の前記支持部は、運搬する際に把持される持ち手として機能することを特徴とする請求項1に記載のバッグインボックス用の外装箱。 - 一対の前記第1蓋部の先端部には、一対の係合片(31A)が突設されており、
一方の前記第1蓋部の前記係合片は、他方の前記第1蓋部の裏側に重なり、
他方の前記第1蓋部の前記係合片は、一方の前記第1蓋部の前記把持穴を貫通して表側に重なることを特徴とする請求項2に記載のバッグインボックス用の外装箱。 - 一対の前記第2側壁の一端部に連設された一対の第2フラップ(23)を更に備え、
一対の前記第2フラップは、
前記胴部の内側に折り返され、一対の前記第2側壁の内面に対向する一対の第2内壁部(33)と、
一対の前記第2内壁部の先端部から互いに交差するように延設された一対の第2蓋部(34)と、を含み、
一方の前記第2蓋部は、一対の前記支持部を避けながら前記開口部を閉塞した一対の前記第1蓋部に積層され、
他方の前記第2蓋部は、一対の前記支持部を避けながら一方の前記第2蓋部に積層され、
一方の前記第2内壁部には、一方の前記第2蓋部との境界に沿う位置にロック穴(39)が形成され、
他方の前記第2蓋部の先端部には、前記ロック穴に係合可能なロック凸部(36)が突設されたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のバッグインボックス用の外装箱。 - 一方の前記第2蓋部は、一対の前記支持部を挟み込むように二分割にされ、
他方の前記第2蓋部は、一対の前記支持部を貫通させるスリット(35)を有したことを特徴とする請求項4に記載のバッグインボックス用の外装箱。 - 注出口(11)を有した内袋(2)と、
前記内袋を収納した請求項1ないし5のいずれかに記載のバッグインボックス用の外装箱と、を備えたことを特徴とするバッグインボックス。
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US20170050756A1 (en) | 2015-08-19 | 2017-02-23 | Otb Packaging, Llc | Bag-in-box beverage container |
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