JP3217394U - 仕切部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に組み立てることができる仕切部材を提供する。
【解決手段】
仕切部材2は、第1底壁10に連設され、先端から基端に向かって切り込まれた第1溝20を有する仕切壁11と、第1底壁10に連設されている第2底壁12と、第2底壁12に連設されている起立壁13と、起立壁13に第4折曲線L4を介して連設され、先端から基端に向かって切り込まれた第2溝30を有する折返壁14と、を備え、折返壁14は、第4折曲線L4で折り返されて先端部を仕切壁11の先端部に向けた傾斜姿勢とされ、起立壁13は、折返壁14の折り返しに伴って折返壁14とは逆向きに折り曲げられ、傾斜姿勢となった折返壁14は、第1溝20を第2溝30に噛み合わせながら起立壁13に折り重なることで仕切壁11と交差した起立姿勢となり、第2底壁12は、折返壁14と共に起立姿勢となる起立壁13に押し込まれて第1底壁10と平行な姿勢に戻される。
【選択図】図4

Description

本考案は、箱内を複数の収容空間に区画する仕切部材に関する。
例えば、特許文献1には、箱本体部の中に格子状の仕切部を収容した物品梱包箱が開示されている。この仕切部は、複数の横仕切片と複数の縦仕切片とを格子状に組み合わせることで形成されていた。この仕切部では、2種類の仕切片を1つ1つ組み合わせなければ格子形状を構成することができず、仕切部の組立作業に時間と手間がかかるという問題があった。また、2種類の仕切片が必要とされるため、各々の仕切片の保管、運搬および数量管理等に手間がかかるという問題もあった。
以上のような問題を解決するため、特許文献2には、一枚の紙ボードブランクから形成される仕切構造が開示されている。この仕切構造は、カットアウトを有する一対の縦仕切壁部と、4つのガセットによって一対の縦仕切壁部と結合された一対の仕切部材と、一対の仕切部材に結合された一対の横仕切壁部と、を有している。各ガセットは、三角形状に形成され、スコアラインを介して縦仕切壁部と仕切部材とに結合されている。この仕切構造を組み立てるには、縦仕切壁部を垂直上方に折り曲げた後、仕切部材を上方に引き上げつつ横仕切壁部を外側に折り曲げて、横仕切壁部に形成されたスロート(溝)をカットアウトに係合させ、そのまま横仕切壁部を垂直下方に折り曲げて、カットアウトとスロートとを完全に係合させる。
特開平8−119255号公報 米国特許第4249691号公報
上記した仕切構造では、縦仕切壁部と仕切部材とが三角形状のガセットの斜辺で結合されているため、一対の縦仕切壁部を垂直にすることに連動して一対の仕切部材が引き上げられていた。したがって、組立途中の仕切構造は、一対の縦仕切壁部の下端面のみを床面(作業台等)に接触させた不安定な状態になるため、組立作業中に転倒してしまう虞があった。このため、仕切構造を安定させた姿勢で組み立てることができず、組立作業に時間や手間がかかるという問題があった。
本考案は、上記課題を解決するために、容易に組み立てることができる仕切部材を提供する。
上記した目的を達成するため、本考案は、箱体の内部を複数の収容空間に区画する仕切部材であって、第1底壁と、前記第1底壁の第1方向の端部に第1折曲線を介して連設され、前記第1底壁よりも第1方向に交差する第2方向の一方に長く形成され、第1方向の先端から基端に向かって切り込まれた第1溝を有する仕切壁と、前記第1底壁の第2方向の一端部に第2折曲線を介して連設されている第2底壁と、前記第2底壁の第2方向の一端部に第3折曲線を介して連設されている起立壁と、前記起立壁の第2方向の一端部に第4折曲線を介して連設され、前記起立壁よりも前記仕切壁の側に長く形成され、第2方向の先端から基端に向かって切り込まれた第2溝を有する折返壁と、を備え、前記仕切壁が前記第1折曲線で折り曲げられ、前記第2底壁が前記第2折曲線で折り曲げられた状態において、前記折返壁は、前記第4折曲線で折り返されて先端部を前記仕切壁の先端部に向けた傾斜姿勢とされ、前記起立壁は、前記折返壁の折り返しに伴って前記折返壁とは逆向きに前記第3折曲線で折り曲げられ、傾斜姿勢となった前記折返壁は、前記第1溝を前記第2溝に噛み合わせながら前記起立壁に折り重なることで前記仕切壁と交差した起立姿勢となり、前記第2折曲線で折り曲げられた前記第2底壁は、前記折返壁と共に起立姿勢となる前記起立壁に押し込まれて前記第1底壁と平行な姿勢に戻される。
この場合、前記起立壁と前記折返壁の何れか一方には、前記起立壁と前記折返壁の何れか他方を露出させる開口部が形成されていることが好ましい。
この場合、前記仕切壁には、前記第1溝の先端部の第2方向の両側または片側を斜めに切り欠いた第1切欠き部が形成されていることが好ましい。
この場合、前記折返壁には、前記第2溝の先端部の第1方向の両側または片側を斜めに切り欠いた第2切欠き部が形成されていることが好ましい。
この場合、前記仕切壁は、前記第1底壁の第1方向の両端部に一対連設されており、前記折返壁は、前記起立壁よりも第1方向の両側に向かって延びた一対の延出部を有し、前記第2底壁、前記起立壁および前記一対の延出部は、切断線によって前記一対の仕切壁と区画されていることが好ましい。
本考案によれば、仕切部材を容易に組み立てることができる。
本考案の一実施形態に係る仕切部材が箱体に収容された状態を示す斜視図である。 本考案の一実施形態に係る仕切部材のブランクを示す平面図である。 本考案の一実施形態に係る仕切部材の仕切壁および第2底壁等を立ち上げた状態を示す斜視図である。 本考案の一実施形態に係る仕切部材の折返壁等を傾斜姿勢にした状態を示す斜視図である。 本考案の一実施形態に係る仕切部材を示す斜視図である。 本考案の一実施形態に係る仕切部材および箱体を示す斜視図である。 本考案の一実施形態の変形例に係る仕切部材のブランクを示す平面図である。 本考案の一実施形態の変形例に係る仕切部材を示す斜視図である。 本考案の一実施形態の変形例に係る仕切部材および箱体を示す断面図である。 本考案の一実施形態の他の変形例に係る仕切部材のブランクを示す平面図である。 本考案の一実施形態の他の変形例に係る仕切部材の作用を説明する断面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本考案の実施形態について説明する。なお、図面に示す「Fr」は「前」を示し、「Rr」は「後」を示し、「L」は「左」を示し、「R」は「右」を示し、「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示している。前後方向(第2方向)は左右方向(第1方向)に直交し、上下方向は前後方向と左右方向とに直交している。本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本考案の技術的範囲を限定するものではない。
図1および図2を参照して、実施形態に係る仕切部材2の構成について説明する。図1は仕切部材2が箱体1に収容された状態を示す斜視図である。図2は仕切部材2のブランク2Aを示す平面図である。
[仕切部材の概要]
図1に示すように、仕切部材2は、格子状に形成されており、箱体1に収容されて箱体1の内部を複数の収容空間Sに区画する部材である。箱体1は、略角筒状の周壁1Wの上面および下面を閉じることで封緘されるA式の箱である。
仕切部材2は、箱体1の内部を、長辺方向(左右方向)に3列、短辺方向(前後方向)に2列とした6つの収容空間Sに区画している。各々の収容空間Sには、缶等の円筒状の物品Gが収容されている。なお、収容空間Sに収容する物品Gは、円筒状に限らず、所定の形状を有する物品であればよい。
仕切部材2は、図2に示すブランク2Aを組み立てることで形成される。このブランク2Aは、紙製の段ボールシートを抜型等で打ち抜いて形成されている。また、箱体1も、紙製の段ボールシートから成るブランク(図示せず)を組み立てることで形成される。段ボールシートは、例えば、波状の中しん9Aに表裏に表ライナ9Bと裏ライナ9C(図3参照)とを貼り合せた両面段ボールシートである。なお、箱体1は一般的なA式の段ボール箱であるため、箱体1のブランクの説明や箱体1の組立手順等の説明は省略する。
[仕切部材のブランク]
図2に示すように、仕切部材2のブランク2Aは、第1底壁10と、一対の仕切壁11と、第2底壁12と、起立壁13と、折返壁14と、を備えている。仕切部材2のブランク2Aは、全体的に略矩形板状に形成されている。第1底壁10、一対の仕切壁11、第2底壁12、起立壁13および折返壁14は、連続して1つのブランク2Aを構成している。なお、図2では、表ライナ9B側を示している。また、本明細書では、段ボールシートの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。また、以下のブランク2Aの説明において、方向や位置を示す用語は、仕切部材2を組み立てた状態における方向や位置を指している。
<第1底壁、仕切壁>
第1底壁10は、流れ方向に長い略長方形状に形成されている。一対の仕切壁11は、第1底壁10の流れ方向(左右方向)の両端部に第1折曲線L1を介して連設されている。なお、一対の仕切壁11は第1底壁10を中心に流れ方向に対称となる形状であるため、以下、1つの仕切壁11について説明する。
<仕切壁>
仕切壁11は、第1底壁10よりも段方向(前後方向)の一方(後方)に長い略長方形状に形成されている。詳細には、仕切壁11の前部が第1底壁10に接続され、仕切壁11の後部は後方(段方向一方)に向かって延びている。仕切壁11の流れ方向の寸法(延出寸法)は、箱体1(周壁1W)の高さと略同一に設定されている。仕切壁11の段方向の略中央には、流れ方向の先端から基端に向かって第1溝20が切り込まれている。第1溝20は、流れ方向の先端から中央付近まで形成された細隙である。また、仕切壁11には、第1溝20の先端部(入口部)の段方向の他方側(前側)を斜めに切り欠いた第1切欠き部21が形成されている。第1切欠き部21は、第1溝20の中央付近から入口(先端)に向かって斜め前方に延びた斜辺を有し、第1溝20の入口を前方に広げるように形成されている。
<第2底壁>
第2底壁12は、第1底壁10の段方向の一端部(後端部)に第2折曲線L2を介して連設されている。第2底壁12は、流れ方向に長い略長方形状に形成されている。第2底壁12は、第1底壁10の後端部から第1溝20を延長したライン付近まで延びている。第2底壁12の流れ方向の寸法は、第1底壁10の流れ方向の寸法よりも僅かに短く設定されている。
<起立壁>
起立壁13は、第2底壁12の段方向の一端部(後端部)に第3折曲線L3を介して連設されている。起立壁13は、略正方形状に形成されている。起立壁13は、第2底壁12の後端部から一対の仕切壁11の段方向先端まで延びている。起立壁13の段方向の寸法(延出寸法)は、仕切壁11の延出寸法と略同一に設定されている。起立壁13の流れ方向の寸法は、第2底壁12の流れ方向の寸法と略同一に設定されている。
以上説明した第1底壁10、第2底壁12および起立壁13を合わせた段方向の寸法は、各仕切壁11の段方向の寸法と略同一に設定されている。また、第1底壁10、第2底壁12および起立壁13は、一対の仕切壁11に間に挟まれている。一対の仕切壁11は、第2底壁12と起立壁13との流れ方向両端部に切断線15を挟んで対向している。つまり、第2底壁12および起立壁13は、切断線15によって一対の仕切壁11と区画されている。
<折返壁>
折返壁14は、起立壁13の段方向の一端部(後端部)に第4折曲線L4を介して連設されている。折返壁14は、起立壁13よりも一対の仕切壁11の側に長い略長方形状に形成されている。折返壁14の段方向の寸法は、起立壁13の延出寸法と略同一に設定されている。折返壁14の流れ方向の寸法は、起立壁13と一対の仕切壁11とを合わせた流れ方向の寸法よりも僅かに長く設定されている。
詳細には、折返壁14は、起立壁13と同一幅で後方に延びた折重部14Aと、折重部14Aの流れ方向の両端から外側に延びた一対の延出部14Bと、を含んでいる。一対の延出部14Bは、起立壁13よりも流れ方向(左右方向)の両側に向かって延びており、切断線15によって一対の仕切壁11と区画されている。また、折返壁14には、段方向の先端(後端)から基端(前方)に向かって一対の第2溝30が切り込まれている。一対の第2溝30は、折重部14Aと一対の延出部14Bとの境界部分に沿って形成されている。各第2溝30は、段方向の先端から中央付近まで形成された細隙である。また、折返壁14には、一対の第2溝30の先端部(入口部)の流れ方向の外側を斜めに切り欠いた一対の第2切欠き部31が形成されている。各第2切欠き部31は、第2溝30の中央付近から入口(先端)に向かって斜め前方に延びた斜辺を有し、第2溝30の入口を左右外側に広げるように形成されている。
なお、第1〜第3折曲線L1〜L3は、段ボールシートを裏ライナ9C側から厚み方向に直線状に潰した汎用罫線上に複数の切目を所定間隔に並べたリード罫線である。リード罫線は、裏ライナ9Cを内側に向けるように段ボールシートを折曲させる機能を有している。また、第4折曲線L4は、段ボールシートを裏ライナ9C側から厚みの約半分まで直線状に切断した半切り線である。半切り線は、表ライナ9Bを内側に向けるように段ボールシートを折曲させる機能を有している。これらの第1〜第4折曲線L1〜L4の種類は一例であって、第1〜第4折曲線L1〜L4は段ボールシートを折り曲げるための線であれば如何なるものでもよい。
[仕切部材の組立工程]
次に、図1、図3ないし図6を参照して、仕切部材2の組立工程について説明する。図3は仕切部材2の仕切壁11および第2底壁12等を立ち上げた状態を示す斜視図である。図4は仕切部材2の折返壁14等を傾斜姿勢にした状態を示す斜視図である。図5は仕切部材2を示す斜視図である。図6は仕切部材2および箱体1を示す斜視図である。ここでは、一例として、作業者が手作業で仕切部材2を組み立てる場合について説明する。
図3に示すように、作業者は、裏ライナ9Cを上方に向けたブランク2Aを作業台上に置き、第2底壁12、起立壁13および折返壁14を持ち上げ、第2底壁12を第2折曲線L2に沿って折り曲げる。第2底壁12、起立壁13および折返壁14は、第1底壁10に対して立ち上げられた状態になる。続いて、作業者は、一対の仕切壁11を持ち上げ、一対の仕切壁11を第1折曲線L1に沿って略直角に折り曲げる。一対の仕切壁11は、第1底壁10の左右両端部に起立した状態になる。
次に、図4に示すように、作業者は、第2底壁12を第2折曲線L2に沿って後方に傾けると共に起立壁13を第3折曲線L3に沿って前方に傾けながら、折返壁14を第4折曲線L4に沿って後方に折り返す。一対の仕切壁11と第2底壁12とを立ち上げた状態において、折返壁14は、第4折曲線L4で折り返されて先端部を各仕切壁11の先端部に向けた傾斜姿勢とされる。また、起立壁13は、折返壁14の折り返しに伴って折返壁14とは逆向きに第3折曲線Lで折り曲げられ、折返壁14と同じ向きに傾斜した姿勢とされる。
作業者が折返壁14を起立壁13の側に引き寄せると、一対の仕切壁11の上端部が一対の第2切欠き部31に相対的に進入し、折返壁14が一対の第1切欠き部21に進入する。続いて、作業者は、折返壁14を第1切欠き部21の斜辺に沿わせながら押し下げ、一対の第2溝30を一対の第1溝20に噛み合わせる。作業者は、第1溝20と第2溝30とを互いに噛み合わせる過程において、折重部14Aを起立壁13に折り重ねながら、折返壁14と起立壁13とを下方(第1底壁10の側)に移動させる。図4および図5に示すように、傾斜姿勢となった折返壁14は、第1溝20を第2溝30に噛み合わせながら起立壁13に折り重なることで一対の仕切壁11と直交(交差)した起立姿勢となる。また、図5に示すように、起立壁13は、一対の仕切壁11の間にて、折返壁14と共に起立姿勢となる。この際、第2折曲線L2で折り曲げられた第2底壁12は、起立姿勢となる起立壁13に押し込まれ、第1底壁10と平行な姿勢に戻される。
図5に示すように、第1溝20と第2溝30との噛み合いが完了すると、第1底壁10と第2底壁12とは略同一平面を構成し、一対の仕切壁11は各底壁10,12の左右方向両側に平行に立設される。また、この状態で、起立壁13は、一対の仕切壁11の間において第2底壁12に対して立設される。折返壁14の折重部14Aは、起立壁13に折り重なって二重壁を構成している。また、折返壁14の一対の延出部14Bは、一対の仕切壁11よりも左右方向の両外側に向かって延設されている。つまり、一対の延出部14Bは、起立壁13に重なることなく一重壁となっている。
以上によって、仕切部材2の組立が完了する。
そして、図6に示すように、作業者は、周壁1Wの下面をフラップ1Dで閉塞した箱体1を組み立て、箱体1の内部に仕切部材2を入れる。図1に示すように、箱体1の内部空間は、一対の仕切壁11によって左右方向に略三等分に仕切られ、折返壁14(起立壁13)によって前後方向に略二等分に仕切られる。つまり、箱体1の内部が、6つの収容空間Sに区画される。なお、仕切部材2は、箱体1の内部空間を概ね六等分に仕切るように形成されており、6つの収容空間Sは、略同一寸法となるように区画されている。
最後に、作業者は、各々の収容空間Sに物品Gを収容し、周壁1Wの上面をフラップ1Uで閉塞する。以上によって、物品Gを収容した箱体1が封緘された状態になる(図示せず)。
以上説明した本実施形態に係る仕切部材2によれば、例えば、第1底壁10の全体を作業台(床面)に接触させた状態で、仕切壁11、第2底壁12、起立壁13および折返壁14を折り曲げることができる。これにより、仕切部材2を安定させた姿勢で組み立てることができ、その結果、仕切部材2を容易に組み立てることができる。また、第1底壁10、仕切壁11、第2底壁12、起立壁13および折返壁14は、1つの連続した部材(ブランク2A)を構成しているため、ユーザは、ひとつながりの動作で組み立てることができる。さらに、仕切部材2は1つの連続した部材であるため、仮に、仕切部材2を複数の部材で構成した場合に比べて、仕切部材2の保管、運搬および数量管理等を容易にすることができる。
また、本実施形態に係る仕切部材2によれば、第1溝20の先端部に第1切欠き部21が斜めに切り欠かれているため、第1溝20の入口を広く確保することができる。これにより、組立時において、傾斜姿勢となった折返壁14の先端部を第1切欠き部21に逃すことができる。その結果、仕切壁11の第1溝20に折返壁14の第2溝30を容易に噛み合わせることができる。
また、本実施形態に係る仕切部材2によれば、第2溝30の先端部に第2切欠き部31が斜めに切り欠かれているため、第2溝30の入口を広く確保することができる。これにより、第1溝20と第2溝30との噛み合わせを容易に行うことができる。
また、本実施形態に係る仕切部材2によれば、第2底壁12、起立壁13および一対の延出部14Bは、切断線15によって一対の仕切壁11と区画されているため、第2底壁12、起立壁13および各延出部14Bを各仕切壁11に対して隙間なく隣接させることができる(図2参照)。これにより、仕切部材2(ブランク2A)の製造時に切り落とす部分を少なくすることができ、仕切部材2に使用する材料(段ボールシート)を削減することができる。
[変形例]
以上説明した本実施形態に係る仕切部材2では、折返壁14は、一対の仕切壁11の間で起立壁13に重なって二重壁を構成し、一対の仕切壁11の両外側で一重壁となっていた。厳密に見ると、起立壁13を内側面とする収容空間Sは、他の収容空間Sよりも段ボールシート1枚の厚み分だけ前後方向(第2方向)に狭くなっていた。仮に、この狭い収容空間Sに円筒状の物品Gが収容された場合、物品Gの表面が起立壁13と擦れて傷が付く可能性があった。また、仮に、複数の収容空間Sの第2方向の寸法を均一するために、箱体1の寸法を変更することも考えられるが、箱体1の設計変更にはコストがかかるため現実的な対応策ではなかった。そこで、図7および図8に示すように、変形例に係る仕切部材3(ブランク3A)では、起立壁13に折返壁14を露出させる開口部16が形成されている。なお、以降の説明では、上記した仕切部材2と同様または対応する構成については同一の符号を付し、仕切部材2と同様または対応する説明は省略する。
開口部16は、起立壁13の左右方向の中央領域に開口した略長方形状の穴であって、起立壁13の高さと略同一の高さに形成されている。つまり、起立壁13は、開口部16の左右方向の両側に残された部分で構成されている。
この仕切部材3では起立壁13に開口部16が形成されているため、図9に示すように、開口部16の範囲では折返壁14(折重部14A)だけで隣接する収容空間Sが区画されている。これにより、二重壁を挟んで隣り合う収容空間Sと一重壁を挟んで隣り合う収容空間Sとの前後方向の寸法を略同一にすることができる。その結果、起立壁13を内側面とする収容空間Sに収容された物品Gは開口部16を通して折返壁14(折重部14A)に接触することができるため、物品Gの表面が起立壁13と擦れて傷が付く等の不具合を抑制することができる。なお、上記の仕切部材3では、開口部16が起立壁13に開口していたが、本考案はこれに限定されない。開口部16は、起立壁13を露出させるように折返壁14に形成されてもよい(図示せず)。
なお、本実施形態(変形例を含む。以下同じ。)に係る仕切部材2,3では、1つの仕切部材2,3が箱体1の内部に配置されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、箱体1の大きさに合わせて、2つ以上の仕切部材2,3が箱体1の内部に配置されてもよい。
また、本実施形態に係る仕切部材2,3には、一対の仕切壁11が設けられていたが、これに限らず、仕切壁11は1つ以上設けられていればよい。仕切壁11が1つの場合、一対の延出部14Bのうち何れか一方が省略され、折返壁14には1つの第2溝30が形成されていればよい。また、仕切部材2,3には、1つの起立壁13および1つの折返壁14が設けられていたが、これに限らず、起立壁13および折返壁14は2つ以上設けられていてもよい。つまり、仕切部材2,3は、箱体1の内部を4つ以上の収容空間Sに区画するように形成されていればよい。
また、本実施形態に係る仕切部材2,3では、第1切欠き部21が第1溝20の先端部の前側(片側)に形成されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、第1切欠き部21が第1溝20の先端部の後側に形成されていてもよい(図示せず)。他にも、図10に示すように、第1切欠き部21が第1溝20の先端部の前後方向(第2方向)の両側に形成されていてもよい。つまり、一対の第1切欠き部21が第1溝20を挟んで前後対称(または前後非対称)となるように切り欠かれていてもよい。この場合、図11に示すように、仕切部材2(3)の組立時において、まず、折り返された折返壁14(第2溝30)の先端部が折返壁14とは逆向きに傾斜した後方の第1切欠き部21に入り込む。その後、折返壁14の折り返しが進むと、折返壁14は、折返壁14と同じ向きに傾斜した前方の第1切欠き部21に当接し、その第1切欠き部21に沿って第1溝20の奥側に差し込まれる。このように、折返壁14(第2溝30)の先端部が逆傾斜となる第1切欠き部21に入り込むことで、折返壁14の折り返しの早い段階で第2溝30を第1溝20に噛み合わせることができる。その結果、仕切部材2,3の組立を容易且つ迅速に行うことができる。
また、本実施形態に係る仕切部材2,3では、第2切欠き部31が第2溝30の先端部の外側(片側)に形成されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、第2切欠き部31が第2溝30の先端部の内側に形成されていてもよい(図示せず)。他にも、図10に示すように、第2切欠き部31が第2溝30の先端部の左右方向(第1方向)の両側に形成されていてもよい。つまり、一対の第2切欠き部31が第2溝30を挟んで左右対称(または左右非対称)となるように切り欠かれていてもよい。この構成によれば、第2溝30の入口を更に広く確保することができるため、第2溝30を第1溝20に容易に噛み合わせることができる。
また、本実施形態では、箱体1がA式の段ボール箱であったが、これに限らず、トレイ状の箱等、他の形式の段ボール箱に仕切部材2を適用してもよい。
また、本実施形態に係る仕切部材2は、紙製の段ボールシートで形成されていたが、これに限らず、例えば、樹脂製の板等で形成されていてもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本考案に係る仕切部材における一態様を示すものであって、本考案の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。
1 箱体
2,3 仕切部材
10 第1底壁
11 仕切壁
12 第2底壁
13 起立壁
14 折返壁
14B 延出部
15 切断線
16 開口部
20 第1溝
21 第1切欠き部
30 第2溝
31 第2切欠き部
L1 第1折曲線
L2 第2折曲線
L3 第3折曲線
L4 第4折曲線
S 収容空間

Claims (5)

  1. 箱体(1)の内部を複数の収容空間(S)に区画する仕切部材(2,3)であって、
    第1底壁(10)と、
    前記第1底壁の第1方向の端部に第1折曲線(L1)を介して連設され、前記第1底壁よりも第1方向に交差する第2方向の一方に長く形成され、第1方向の先端から基端に向かって切り込まれた第1溝(20)を有する仕切壁(11)と、
    前記第1底壁の第2方向の一端部に第2折曲線(L2)を介して連設されている第2底壁(12)と、
    前記第2底壁の第2方向の一端部に第3折曲線(L3)を介して連設されている起立壁(13)と、
    前記起立壁の第2方向の一端部に第4折曲線(L4)を介して連設され、前記起立壁よりも前記仕切壁の側に長く形成され、第2方向の先端から基端に向かって切り込まれた第2溝(30)を有する折返壁(14)と、を備え、
    前記仕切壁が前記第1折曲線で折り曲げられ、前記第2底壁が前記第2折曲線で折り曲げられた状態において、前記折返壁は、前記第4折曲線で折り返されて先端部を前記仕切壁の先端部に向けた傾斜姿勢とされ、前記起立壁は、前記折返壁の折り返しに伴って前記折返壁とは逆向きに前記第3折曲線で折り曲げられ、
    傾斜姿勢となった前記折返壁は、前記第1溝を前記第2溝に噛み合わせながら前記起立壁に折り重なることで前記仕切壁と交差した起立姿勢となり、
    前記第2折曲線で折り曲げられた前記第2底壁は、前記折返壁と共に起立姿勢となる前記起立壁に押し込まれて前記第1底壁と平行な姿勢に戻されることを特徴とする仕切部材。
  2. 前記起立壁と前記折返壁の何れか一方には、前記起立壁と前記折返壁の何れか他方を露出させる開口部(16)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の仕切部材。
  3. 前記仕切壁には、前記第1溝の先端部の第2方向の両側または片側を斜めに切り欠いた第1切欠き部(21)が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の仕切部材。
  4. 前記折返壁には、前記第2溝の先端部の第1方向の両側または片側を斜めに切り欠いた第2切欠き部(31)が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の仕切部材。
  5. 前記仕切壁は、前記第1底壁の第1方向の両端部に一対連設されており、
    前記折返壁は、前記起立壁よりも第1方向の両側に向かって延びた一対の延出部(14B)を有し、
    前記第2底壁、前記起立壁および前記一対の延出部は、切断線(15)によって前記一対の仕切壁と区画されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の仕切部材。
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