JP2014136579A - 組立式収容箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】側面開口型組立式収容箱において、作成に必要な紙等の矩形原材の少面積化と組立の容易化を図る。
【解決手段】後面部10、右側面部11、左側面部12、底面後縁部13、底面右縁部14および底面左縁部15を有する本体1と、底面部30、差込係止部32および前面部31を有する組付体2とを備え、底面後縁部の左右に形成された折曲容易線13aから左右外側の左右後端部13bが底面左縁部および底面右縁部の下面に固着され、折曲容易線より後方において底面後縁部の上に底面右縁部および底面左縁部が非固着状態で重なった重なり部が形成され、底面部を底面後縁部と底面右縁部と底面左縁部の上に位置させ、底面部の後端から下側に折り返された差込係止部の左右端部をそれぞれ左右の重なり部の底面後縁部と底面左縁部および底面右縁部との間に差し込んで本体に係止させ、底面部から前面部を立ち上げて箱状に組み立てる。
【選択図】図3

Description

本発明は、少なくとも2つのシート材例えば紙材をそれぞれ折り曲げて組み合わせてなる、側面を開口可能とした収容箱に関する。
従来から紙材を折り曲げて組み立てた収容箱が種々知られており、例えば洋菓子店でケーキを販売する際にそのような収容箱が使用されている。
そのような箱としては、きわめて多くの種々の工夫を凝らした組立式の箱が知られており、例えば特許文献1〜4に記載されたような箱が提案されている。
そのような従来の紙材を折り曲げて組み立てる組立式収容箱には、大きく分けて2つのタイプの箱が存在する。一つは、前後左右の4つの側面が互いに連結されており、側面は開かず上面が開くタイプの上面開口型収容箱である。もう一つは、前後左右側面の一つ、例えば前面が開口する側面開口型収容箱である。いずれのタイプの収容箱も、基本的には矩形の紙原材から切り出した適宜の形状を有する1枚の紙材を用意し、販売店でその紙材を折り曲げて立体的な収容箱を組み立て、その収容箱にケーキを収容して販売することが行われている。
特開2005−119715号公報 特開2006−089085号公報 実用新案登録第3179427号公報 実用新案登録第3166178号公報
上述の上面開口型収容箱は、中に収容されたケーキを取り出す場合、ケーキを横から挟み持って上方に引き上げなければならず、その際にケーキが型崩れしやすい、あるいは箱内にケーキが一杯に入っている場合箱の中に手等を入れてケーキを横から挟み持つためのスペースがなく、箱を破って取り出さざるを得ず、そのため、一部のケーキのみを食し残りを箱に入れて冷蔵庫に保管したいと思ってもそれができない、あるいは箱を破る際ケーキにも力が作用して型崩れする等の問題があり、使い勝手はあまりよくない。
これに対し、側面が開くようにした側面開口型収容箱は、側面を開口して側方からケーキを取り出すことができるので使い勝手が良いが、上面開口型収容箱に比して、大きな面積の紙原材を必要としその結果材料費が高くなるという問題がある。ケーキ販売時に使用される組立式収容箱はサービス箱とも呼ばれ、無償で客に提供せざるを得ないものであるから、箱のコストは可能な限り低く抑えたいという要望がある。
かかるコストについて図17、図18を参照して具体的に説明する。
図17は、一般的な上面開口型収容箱の組立に使用される紙材の展開図である。図中太実線は外形線および切込み線、細実線は折曲容易線、太破線はミシン目線を表す。収容箱は、この紙材を使用して次のように組み立てられる。即ち、後面部100に対して右側面部101および左側面部102が直角に谷折りされ、左側面部102から前面部103が直角に谷折りされて固着部104が右側面部101の細破線で囲って示す固着領域101aの内面に接着剤等で固着される。
底面については、後面部100に対して底面後部105が、右側面部101に対して底面右部106がそれぞれ直角に谷折りされ、底面右部106の下側に底面後部105が位置し、底面後部105の右端部に形成された折曲容易線105aから右先端側の三角形状の固着部105bが底面右部106の細破線で囲って示す固着領域106aの下面に接着剤等で固着され、前面部103に対して底面前部107が、左側面部102に対して底面左部108がそれぞれ直角に谷折りされ、底面左部108の下側に底面前部107が位置し、底面前部107の左端部(図17中では右端部)に形成された折曲容易線107aから左先端側の三角形状の固着部107bが底面左部108の細破線で囲って示す固着領域108aの下面に接着剤等で固着される。
上面については、後面部100に対して蓋後部109が、前面部103に対して蓋前部110がそれぞれ直角に谷折りされ、蓋後部109および蓋前部110のうち後取っ手部109aおよび前取っ手部110aが蓋上後部109bおよび蓋上前部110bに対して直角に山折りされて起立し、起立した両取っ手部109a,110aを重ねた状態で、右側係止部111が右側面部101の上端から左側に少し倒されて両取っ手部109a,110aの右端部が右側係止部111の切込み線111aに挿通され、両取っ手部の右側係止凹部109c,110cに右側係止部111が係止される。同様に左側係止部112が左側面部102の上端から右側に少し倒されて両取っ手部109a,110aの左端部が左側係止部112の切込み線112aに挿通され、両取っ手部の左側係止凹部109d,110dに左側係止部112が係止され、収容箱の組立が完了する。
上記収容箱においては、上記の組立状態から、右側係止部111および左側係止部112を両取っ手部109a,110aから外し、蓋前部110および蓋後部109を前後に開くことで、箱の上面が開口し、この上面開口からケーキの出し入れが行われる。
図18は、一般的な側面開口型収容箱の組立に使用される紙材の展開図である。図中太実線は外形線および切込み線、細実線は折曲容易線、太破線はミシン目線を表す。収容箱は、この紙材を使用して次のように組み立てられる。即ち、底面部120に対して後面部121、右側面部122、左側面部123がそれぞれ直角に谷折りされて立ち上げられ、右固着部124および左固着部125が、それぞれ後面部121に対して直角に谷折りされて右側面部122の細破線で囲って示す固着領域122aの内面に、および、左側面部123の細破線で囲って示す固着領域123aの内面に接着剤等で固着され、さらに、右側面部122に対して右前部126が、左側面部123に対して左前部127がそれぞれ直角に谷折りされ、両前部の切込み126a,127aのうち一方の切込みが他方の切込みに差し込まれて両前部126,127が互いに係止される。また、前面部128が底面部120に対して直角に谷折りされて立ち上げられる。
上面については、後面部121に対して蓋後部129が、前面部128に対して蓋前部130がそれぞれ直角に谷折りされ、蓋後部129および蓋前部130のうち後取っ手部129aおよび前取っ手部130aが蓋上後部129bおよび蓋上前部130bに対して直角に山折りされて起立し、起立した両取っ手部129a,130aを重ねた状態で、右側係止部131が右側面部122の上端から左側に少し倒されて両取っ手部129a,130aの右端部が右側係止部131の切込み線131aに挿通され、両取っ手部の右側係止凹部129c,130cに右側係止部131が係止される。同様に左側係止部132が左側面部123の上端から右側に少し倒されて両取っ手部129a,130aの左端部が左側係止部132の切込み線132aに挿通され、両取っ手部の左側係止凹部129d,130dに左側係止部132が係止され、収容箱の組立が完了する。
上記収容箱においては、上記の組立状態から、右側係止部131および左側係止部132を両取っ手部129a,130aから外し、蓋前部130を手前に引きながら前面部128を手前に倒し、右前部126と左前部127との係止状態を解除し、両前部126,127を左右に開いて収容箱の前面を開口し、この前面開口からケーキの出し入れが行われる。
上記の両収容箱の製造コストについて検討すると、従来の一般的な上面開口型収容箱の場合は、矩形の紙原材から図17に示す形状の紙材を切り出し、切り出した紙材を用いて箱を組み立てることになるが、その際、例えば図示のような底面が120mm×180mm、高さが110mmの箱の場合、その紙原材として、図示のように、614mm×284mm=174376mmの矩形の紙原材113を必要とする。
これに対し、従来の一般的な側面開口型収容箱の場合は、矩形の紙原材から図18に示す形状の紙材を切り出すこととなり、その場合、同じく底面が120mm×180mm、高さが110mmの箱を組み立てる場合、紙原材として、図示のように、500mm×538mm=269000mmの矩形の紙原材133を必要とする。すなわち、従来の側面開口型収容箱の場合、前面が開口して使い勝手が良いものの、上面開口型収容箱に比して約1.5倍の大きな面積の紙原材を必要とし、その分コスト高になってしまうという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、側面開口型の使いやすい収容箱であってかつ従来の側面開口型収容箱よりもより小さな面積の矩形のシート原材から作成することができ、製造コストを低く抑えることのできる組立式収容箱を提供することを目的とする。
本発明の組立式収容箱は、
シート材からなり、後面部と、該後面部の右端から折れ曲がった右側面部と、前記後面部の左端から折れ曲がった左側面部と、前記後面部の下端から折れ曲がった底面後縁部と、前記右側面部の下端から折れ曲がった底面右縁部と、前記左側面部の下端から折れ曲がった底面左縁部とを有する本体と、
シート材からなり、底面部と、該底面部の後端から下側に折り返された差込係止部と、前記底面部の前端から立ち上がった前面部とを有する組付体とを備え、
前記本体は、前記底面後縁部が前記底面右縁部および底面左縁部よりも下側に位置し、前記底面後縁部には該底面後縁部の右後端および左後端から前方内側に向けて斜めに延びる右折曲容易線および左折曲容易線が形成され、前記底面後縁部の前記右折曲容易線よりも右外側に位置する右固着部および前記底面後縁部の前記左折曲容易線よりも左外側に位置する左固着部がそれぞれ前記底面右縁部および底面左縁部の下面に固着されると共に、前記右折曲容易線よりも後方において前記底面後縁部の上に前記底面右縁部が、前記左折曲容易線よりも後方において前記底面後縁部の上に前記底面左縁部がそれぞれ非固着状態で重なった右重なり部および左重なり部が形成され、
前記底面部を前記底面後縁部と底面右縁部と底面左縁部の上に位置させ、前記底面部の後端から下側に折り返された差込係止部の右端部および左端部をそれぞれ前記右重なり部の底面後縁部と底面右縁部との間および前記左重なり部の底面後縁部と底面右縁部との間に差し込んで前記本体に係止させることにより、前記本体に前記組付体を組付けて全体として箱状に組み立てられることを特徴とする。
本発明によれば、収容箱を本体と組付体の2つを組み合わせて組み立てるようにし、本体に後面部と右側面部と左側面部を担わせ、組付体に底面部と前面部とを担わせたので、本体を形成するシート材と組付体を形成するシート材をともに矩形に近い形状とすることができ、その結果、本体用シート材および組付体用シート材をそれぞれそれらの外形形状に近い形状の矩形のシート原材から切り出して作成することができ、シート原材から本体用シート材および組付体用シート材を切り出す際に発生する無駄(廃棄されるシート原材)の量(面積)を小さくできるので、即ち必要なシート原材の面積を小さくできるので、箱製造コストの低減を図ることができる。
また、2つの部材を組付けて収容箱を組み立てる場合には、その組付けの手間が問題となるが、本発明によれば、本体側において底面後縁部の右端部および左端部に斜めの右折曲容易線および左折曲容易線が形成され、右折曲容易線よりも右外側の右固着部が底面右縁部の下面に、左折曲容易線よりも左外側の左固着部が底面左縁部の下面に固着されると共に、右折曲容易線および左折曲容易線よりも後方において底面後縁部の上に底面右縁部および底面左縁部が非固着状態で重なった右重なり部および左重なり部が形成され、組付体側において差込係止部を底面部の後端から下側に折り返し、この折り返した差込係止部の右端部および左端部をそれぞれ右重なり部および左重なり部に差し込んで係止保持させる態様としたので、後述するようにワンタッチ操作的に組付けを行うことができ、組付けを簡単に行うことができる。
本発明は、上述のように、収容箱を組み立てるためのシート材を少なくとも本体用シート材と組付体用シート材に分割し、本体用シート材に後面部と右側面部と左側面部を担わせ、組付体用シート材に底面部と前面部とを担わせるようにしたこと、および、それらの組付けを上述のように組付体側の差込係止部を折り返した状態で本体側の底面後縁部と底面右縁部および底面左縁部との重なり部分に差し込んで係止保持させる構成としたことを特徴とし、これらの特徴によって上述のコスト低減と組立ての容易化を図ることができるものである。
なお、前面部については何らかの方法で本体に係止させることが望ましく、その係止を行うに当たっては種々の係止態様を採用し得る。例えば、前面部から所定形状の延長部を延出させ、その延長部を介して本体に容易に係止解除可能な態様で係止させる方法を採用することができる。以下に述べる実施形態では蓋部(蓋前部)を備えており、延長部の一例である蓋部を介して本体に係止するように構成しているが、延長部は必ずしも蓋部である必要はなく、また蓋部であったとしてもその具体的な態様は下記実施形態以外の種々のものを使用し得る。さらに、蓋部は別途蓋部用シート材を用意して独立した蓋体として形成するようにしてもよく、あるいは、蓋部を備えない収容箱とすることもできる。
本発明の第1実施形態の収容箱の組立てに使用する本体用紙材の展開図 本発明の第1実施形態の収容箱の組立てに使用する組付体用紙材の展開図 本発明の第1実施形態における本体と組付体との組立方法を示す斜視図 図3の状態から更に組立てを進めた状態を示す斜視図 図4の状態から更に組立てを進めた状態を示す斜視図 図5の状態から更に組立てを進めて組立てが完了した状態を示す斜視図 本発明の第1実施形態の本体の保管時の状態を示す正面図 本発明の第1実施形態の保冷剤収容領域を画成した状態を示す斜視図 本発明の第2実施形態の収容箱の組立てに使用する本体用紙材の展開図 本発明の第2実施形態の収容箱の組立てに使用する組付体用紙材の展開図 本発明の第2実施形態における本体と組付体との組立方法を示す斜視図 組付体の蓋部を組み立てる手順を示す斜視図 図12の状態から更に蓋部の組立てを進めた状態を示す斜視図 図11の状態から更に組立てを進めた状態を示す斜視図 図14の状態から更に組立てを進めた状態を示す斜視図 図15の状態から更に組立てを進めて組立てが完了した状態を示す斜視図 従来の上面開口型収容箱の組立てに使用する紙材の展開図 従来の側面開口型収容箱の組立てに使用する紙材の展開図
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態ではシート材(シート状の材料)として紙材を用いているが、紙以外の材料のシート材であっても紙材と同様に箱を組み立てることができるものであれはいかなるシート材でも使用可能である。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態について説明する。第1実施形態の収容箱は、それぞれ紙材からなる本体と組付体の2つの部材を組付けて組み立てられるものであり、図1は本体用紙材の展開図、図2は組付体用紙材の展開図である。図において、太実線は外形線もしくは切込線、細実線は折曲容易線、太破線はミシン目線を表す。
(本体)
図1に示すように、第1実施形態の本体用紙材1Aは、後面部10と、後面部10の右端から延びた右側面部11と、後面部10の左端から延びた左側面部12と、後面部10の下端から延びた底面後縁部13と、右側面部11の下端から延びた底面右縁部14と、左側面部12の下端から延びた底面左縁部15と、後面部10の上端から延びた蓋後部16と、右側面部11の上端から延びた右側係止部17と、左側面部12の上端から延びた左側係止部18と、右側面部11の前端(図1中では右端)から延びた前面右支持部19と、左側面部12の前端(図1中では左端)から延びた前面左支持部20とを備えている。各部の境界は折曲容易線(本明細書で「折曲容易線」とは、容易に折り曲げることができる線状の領域を意味する)とされ、かつ、底面後縁部13には、底面後縁部13の後端(図1中では上端)の左右端位置から該後端に対して角度45°で前方内側(図1中では下方内側)に向けて斜めに直線的に延びる左右の折曲容易線13aが形成されている。また、蓋後部16は後面部10側の蓋上後部16aと取っ手部16bとで構成され、蓋上後部16aと取っ手部16bとの境界は、中央に形成された略U字状の切込み線16cと切込み線16cの左右両端から後面部10の上端と平行に左右に延びる折曲容易線16dとで形成されている。
上記本体用紙材1Aを用い、後面部10に対して右側面部11および左側面部12を直角に谷折りし、後面部10に対して底面後縁部13を直角に谷折りし、右側面部11に対して底面右縁部14を直角に谷折りし、左側面部12に対して底面左縁部15を直角に谷折りし、底面後縁部13を底面右縁部14および底面左縁部15の下側に位置させる。この状態で、底面後縁部13の右折曲容易線13aよりも右外側の三角形状の右固着部13bを該固着部13bが対面している底面右縁部14の破線で囲って示す三角形状の固着領域14aの下面に接着剤等で固着し、同様に、左折曲容易線13aよりも左外側の三角形状の左固着部13bを該固着部13bが対面している底面左縁部15の破線で囲って示す三角形状の固着領域15aの下面に接着剤等で固着して、本体1(図3参照)を組み立てる。
(組付体)
一方、図2に示すように、第1実施形態の組付体用紙材2Aは、底面部30と、底面部30の前端(図2中では下端)から延びる前面部31と、底面部30の後端(図2中では上端)から延びる差込係止部32と、前面部31の上端(図2中では下端)から延びる蓋前部33とを備えている。各部の境界は折曲容易線とされている。また、蓋前部33は、前面部31側の蓋上前部33aと、取っ手部33bとで構成され、蓋上前部33aと取っ手部33bとの境界は中央に形成された略U字状の切込み線33cと切込み線33cの左右両端から前面部31の上端と平行に左右に延びる折曲容易線33dとで形成されている。各部の境界は折曲容易線とされている。
上記組付体用紙材2Aを用い、差込係止部32を底面部30に対して折り返して底面部30に重ねる状態として、組付体2(図3参照)を組み立てる。この場合、底面部30と差込係止部32との境界線部分は中央をミシン目線、ミシン目線の外側を折曲容易線として、180°の折り返しを容易としている。
(箱組立)
次に、上記本体1と組付体2とを用いた収容箱の組立てについて説明する。まず、上述のように組み立てられた本体1において右側面部11および左側面部12を後面部10に対して直角な状態から内側に折り曲げて図3に示す状態、もしくは、図3に示す状態からさらに右側面部11および左側面部12を折り曲げた状態とする。このような状態とすることにより、図3に示すように、底面後縁部13、底面右縁部14および底面左縁部15はそれぞれ上方に向けて斜めに立ち上がるとともに底面後縁部13の右折曲容易線13aおよび左折曲容易線13aが山折りされて右固着部13bおよび左固着部13bが折れ曲がり、後面部10の下端部に対して、底面後縁部13と、底面右縁部14の固着領域14aよりも後方(図1中では左方)に位置する後端部14bと、底面左縁部15の固着領域15aよりも後方(図1中では右方)に位置する後縁部15bとが、上端に所定間隔をあけて対面した状態となっている。
この状態から、図3に示すように、組立体2を、折り返された差込係止部32を前側に位置させて、差込係止部32側から本体1の後面部10に沿って後面部10の内面側を滑らせながら底面側に差し込んでいき、底面部30の後端(図3中では下端)が後面部10の下端に届くまで差し込む。そうすると、前述のように、本体1においては後面部10の下端部に対して底面後縁部13と底面右縁部の後端部14bと底面左縁部の後端部15bとが上端に所定間隔をあけた開口状態で対面しているので、そこに底面部30の後端部と折り返された差込係止部32とが挿入され、その挿入状態から右側面部11と左側面部12を横方向に開くと、例えば、その挿入状態から底面後縁部13と差込係止部32とを重ねた状態で手前に倒すことで右側面部11と左側面部12を開くと、図4に示すように、底面後縁部13と底面右縁部14と底面左縁部15とがともに後面部10、右側面部11および左側面部12に対して直角な同一平面上に位置する状態となり、差込係止部32の右端部が底面後縁部13と底面右縁部の後端部14bとの間に挟まれて保持係止され、差込係止部32の左端部が底面後縁部13と底面左縁部の後端部15bとの間に挟まれて保持係止された状態になる。
この図4に示す状態から、組付体2の底面部30を前面部31および蓋前部33とともに前方に倒し、図5に示すように、底面部30を底面後縁部13、底面右縁部14および底面左縁部15の上に当接させて位置させ、底面部30の前端を前面右支持部19および前面左支持部20の下端の下側に位置させるとともに前面右支持部19および前面左支持部20をそれぞれ右側面部11および左側面部12に対して直角に内側に向けて折り曲げた状態とする。
この図5に示す状態から、前面部31を底面部30に対して折り曲げて立ち上げ、さらに立ち上げた前面部31に対して蓋前部33を後方に向けて直角に谷折りするとともに本体1の蓋後部16を後面部10に対して前方に向けて直角に谷折りし、蓋前部の取っ手部33bおよび蓋後部の取っ手部16bをそれぞれ蓋上前部33aおよび蓋上後部16aから山折りして起立させ、起立した両取っ手部16b,33bを重ねた状態で右側係止部17を右側面部11の上端から左側に少し倒して両取っ手部16b,33bの右端部を右側係止部の切込み線17aに挿通させ、両取っ手部16b,33bの右側係止凹部16e、33eに右側係止部17を係止させる。同様に左側係止部18を左側面部12の上端から右側に少し倒して両取っ手部16b,33bの左端部を左側係止部の切込み線18aに挿通させ、両取っ手部16b,33bの左側係止凹部16e、33eに左側係止部18を係止させ、これにより収容箱は図6に示す組立完了状態となる。
この組立完了状態において、組付体2はその差込係止部32が本体1の底面後縁部13と底面右縁部14および底面左縁部15との間に挟まれて確実に保持され、また底面部30の前端は前面右支持片19および前面左支持片20の下端で上から抑えられて底面部30の浮き上りが阻止され、かつ、前面部31は前面右支持片19および前面左支持片20によって内面側から支持されて前面部31の内側への倒れ込みが阻止され、全体として堅牢な収容箱を組み立てることができる。
(紙材の保管)
本第1実施形態の収容箱を例えばケーキ販売店で使用する場合、販売店で多数の本体1と組付体2とを保管しておく必要がある。組付体2の場合は基本的に1枚の平板状の紙材の状態で積み重ねて保管すればよく、本体1については、図3に示す状態からさらに右側面部11および左側面部12を内側に折り曲げて後面部10上に折り畳み、全体として図7に示す平板状とした状態で積み重ねて保管することができるので、保管スペースの面でも好都合である。
(ケーキの出し入れ)
この収容箱を例えばケーキ販売店で使用する場合、図7に示す状態で保管されている本体1を保管場所から取り出し、右側面部11および左側面部12を少し開いて例えば図3の状態とし、前述した態様で組付体2を組付けて図5に示す前面が開口した状態とし、この状態で箱内にケーキを入れ、次いで前述の態様で図6に示す組立完了状態として顧客に手渡せばよく、顧客は、図6に示す組立完了状態から右側係止部17および左側係止部18を取っ手部16b,33bから外し、蓋前部33を手前に引きながら前面部31を前に倒して図5に示す前面開口状態とし、この前面開口からケーキを取り出すことができるので、ケーキを型崩れさせることなく容易に出し入れすることができる。
(保冷剤収容領域)
第1実施形態の収容箱においては、図1に示すように、本体用紙材1Aを矩形の紙原材1Bから切り出して本体1を組み立てるが、その場合紙原材1Bにおいて右側係止部17および左側係止部18の上に余白が生じるので、その余白を利用して箱内に保冷剤収納領域を形成するための仕切体35を作成している。仕切体35は、図示のように略U字状の切込み線35aと切込み線35aの両端から延びる折曲容易線35bが形成されており、切込み線35aと折曲容易線35bとで、底部35cと仕切部35dとに区画されている。一方、組付体2の底面部30には、図2に示すように、所定の間隔をあけて2本の切込み線30aが底面部30の左端縁から右側に向かって所定長形成され、2本の切込み線30aの右端同士を結ぶように直線の折曲容易線30bが形成され、2本の切込み線30aと折曲容易線30bとで囲まれた領域は支持片30cである。保冷剤収容領域は、例えば図5の状態から、底面部30の支持片30cを折曲容易線30bで折り曲げて立ち上げ、仕切体35は、底部35cに対して仕切部35dを折曲容易線35bで折り曲げて立ち上げ、この仕切体35を、図8に示すように、支持片30cと左側面部12との間に挿入し、底部35cを底面部30の上に載置するとともに仕切部35dを支持片30cで支持させ、かつ、底部35c中の略U字状の切込み線で囲まれた部分である突出部35eを底面部30の折曲容易線30b部分から底面部30の下側に挿入する。底面部30の左端縁と支持片30cまでの距離と仕切体の底部35cの幅はほぼ同一に作成されているので、仕切体35は、底面35cが左側面部12と支持片30cとで挟まれ、かつ、突出部35eが底面部30により上から押さえられるので、図8の状態に安定して保持され、左側面部12と仕切部35dとの間に保冷剤収容領域を形成することができる。
(コスト低減)
本体用紙材1Aおよび組付体用紙材2Aは、いずれも矩形状の紙原材から打ち抜き等により切り出して作成される。その際に必要となる紙原材は、本体用紙材1Aの場合、図1に示されているように、450mm×250mm=112500mmの矩形紙原材1B、組付体用紙材2Aの場合、図2に示されているように、354mm×180mm=63720mmの矩形紙原材2Bであり、両者の和である112500mm+63720mm=176220mmの紙原材を用いて収容箱を組み立てることができる。
即ち、第1実施形態の側面開放型収容箱は、従来の一般的な側面開口型収容箱であって同じ底面が120mm×180mm、高さが110mmの箱の場合、前述のように例えば269500mmの紙原材を必要とするのに対し、176220mmで済み、紙原材の使用量を大幅に低減することができ、コストの大きな部分を占める紙代を節約できることから箱のコストを大きく低減することができる。
即ち、収容箱を形成するための紙材を、上記のような本体用紙材と組付体用紙材に分けることにより、それぞれの紙材をより矩形に近い形とすることができ、従来の1枚の紙材で組み立てる場合に比して矩形紙原材の無駄を少なくし、必要な矩形紙原材の面積低減により箱製造コストの低減を図ることができる。
(組立容易性および堅牢性)
また、一般に2つの部材で箱を組み立てる場合、両部材の組付けの手間および組付け後の堅牢性が問題となるが、第1実施形態の場合、図7に示す保管状態の本体1もしくはその保管状態から右側面部11および左側面部12を少し開いた本体1(図3参照)に対して、図3で説明したように差込係止部32を折り返した組付体2を差し込んで右側面部11および左側面部12を開くだけで組付けることができ、いわゆるワンタッチ操作的に組付けが行えるので、組付けがきわめて簡単であり、かつ、箱の組立完了状態においては、上述のように差込係止部32は底面後縁部13と底面右縁部14および底面左縁部15とで挟持され、底面部30の前端は前面右支持部19および前面左支持部20の下端によって浮き上りを阻止され、さらにそれらの支持部19,20によって前面部31が内側に倒れ込むのを阻止されるので、全体として堅牢な箱を組み立てることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態の収容箱も、それぞれ紙材からなる本体と組付体の2つの部材を組み付けて組み立てられるものであり、図9は本体用紙材の展開図、図10は組付体用紙材の展開図である。図において、太実線は外形線もしくは切込線、細実線は折曲容易線、太破線はミシン目線を表す。
(本体)
図9に示すように、第2実施形態の本体用紙材3Aは、後面部40と、後面部40の右端から延びた右側面部41と、後面部40の左端から延びた左側面部42と、後面部40の下端から延びた底面後縁部43と、右側面部41の下端から延びた底面右縁部44と、左側面部42の下端から延びた底面左縁部45と、右側面部41の前端(図9中では右端)から延びた前面右支持部46と、左側面部42の前端(図9中では左端)から延びた前面左支持部47とを備えている。各部の境界は折曲容易線とされ、かつ、底面後縁部43には、底面後縁部43の後端(図9中では上端)の左右端位置から該後端に対して角度45°で前方内側(図9中では下方内側)に向けて斜めに直線的に延びる左右の折曲容易線43aが形成されている。
上記本体用紙材3Aを用い、後面部40に対して右側面部41および左側面部42を直角に谷折りし、後面部40に対して底面後縁部43を直角に谷折りし、右側面部41に対して底面右縁部44を直角に谷折りし、左側面部42に対して底面左縁部45を直角に谷折りし、底面後縁部43を底面右縁部44および底面左縁部45の下側に位置させる。この状態で、底面後縁部43の右折曲容易線43aよりも右外側の三角形状の右固着部43bを該固着部43bが対面している底面右縁部の破線で囲って示す三角形状の固着領域44aに接着剤等で固着し、同様に、左折曲容易線43aよりも左外側の三角形状の左固着部43bを該固着部43bが対面している底面左縁部の破線で囲って示す三角形状の固着領域45aに接着剤等で固着して、本体3(図11参照)を組み立てる。
組み立てられた本体3は、図11に示す状態からさらに右側面部41および左側面部42を内側に折り畳んで全体を第1実施形態の図7に示す状態と同様の平板状とし、この状態で多数積み重ねて保管される。
(組付体)
一方、図10に示すように、第2実施形態の組付体用紙材4Aは、底面部50と、底面部50の前端(図10中では下端)から延びる前面部51と、底面部50の後端(図2中では上端)から延びる差込係止部52と、前面部51の上端(図10中では下端)から延びる蓋上部53と、蓋上部53の右端から延びる蓋右側部54と、蓋上部53の後端(図10中では下端)から延びる蓋後側外部55aと、蓋後側外部55aの下端から延びる蓋後側内部55bと、蓋上部53の左端から延びる蓋左側部56と、蓋右側部54の後端(図10中では下端)と蓋後側外部55aの右端から延びる右角部57と、蓋左側部56の後端(図10中では下端)と蓋後側外部55aの左端から延びる左角部58とを備え、右角部57には蓋上部53の右後角(図10中では右下角)から右角部57を2分割するように中央を延びるミシン目線57aが、左角部58には蓋上部53の左後角(図10中では左下角)から左角部58を2分割するように中央を延びるミシン目線58aが形成されている。上記各部の境界は折曲容易線とされている。
上記組付体用紙材4Aを用い、図11に示す状態の組付体4を形成する。まず、図10に示す状態から、差込係止部52を底面部50に対して山折りして折り返し底面部50の裏側に位置させる。この場合、底面部50と差込係止部52との境界線は中央をミシン目線、ミシン目線の外側を折曲容易線とし、180°の折り返しを容易としている。次いで、蓋上部53の周囲に蓋側部59を形成する。この蓋側部59の形成は、図10に示す状態から、蓋後側内部55bを蓋後側外部55aに対して谷折りして折り返して蓋後側外部55aに重ね合わせ、左右方向の中央部に設定した蓋後側外部の固着領域55cと蓋後側内部の固着領域55dとを接着剤等を用いて固着して、図12に示すように蓋後側部55を形成する。次に、蓋後側部55と蓋右側部54と蓋左側部56とを蓋上部53に対してそれぞれ谷折りして斜めに立ち上げるとともに、右角部57および左角部58もその中央のミシン目線57a,58aで山折りして折り畳みながら立ち上げて図13に示す状態とする。そして、この図13に示す状態から、右角部57および左角部58をさらにミシン目線57a,58aで折り畳みながら、蓋後側部55の右端部および左端部では蓋後側外部55aと蓋後側内部55bとが固着されていないので蓋後側外部55aに対して蓋後側内部55bを持ち上げてそこに折り畳んだ右角部57および左角部58を差し込み、さらに蓋後側部55と蓋右側部54と蓋左側部56とを蓋上部53に対して直角に立ち上げることで、図11に示す状態の蓋側部59を形成する。この状態においては、右角部57および左角部58は完全に折り畳まれて蓋後側内部55bと蓋後側外部55aとの間に挟持され、蓋後側部55と蓋右側部54と蓋左側部56とは一体となって強固な蓋側部59が形成され、この蓋側部59と蓋上部53とで蓋部60が形成される。以上により組付体4が形成される。なお、図12および図13は、図11に示す組付体4を左右反対にして裏側から見た状態を示しているので、蓋右側部54が図中左側に、蓋左側部56が図中右側に位置している。
(箱組立)
次に、上記本体3と組付体4とを用いた収容箱の組立てについて説明する。まず、上述のように形成され、右側面部41と左側面部42とを折り畳んで保管されている本体3を、その保管状態から右側面部41および左側面部42を所定量開いた状態、例えば図11に示す状態とする。このような状態とすることにより、図11に示すように、底面後縁部43、底面右縁部44および底面左縁部45はそれぞれ上方に向けて斜めに立ち上がるとともに底面後縁部43の右折曲容易線43aおよび左折曲容易線43aが山折りされて固着部43bが折れ曲がり、後面部40の下端部に対して、底面後縁部43と、底面右縁部の固着領域44aよりも後方(図9中では左方)に位置する後端部44bと、底面左縁部の固着領域45aよりも後方(図9中では右方)に位置する後端部45bとが、上端に所定間隔をあけて対面した状態となっている。
この状態から、図11に示すように、組立体4を、折り返された差込係止部52を前側に位置させて、差込係止部52側から本体3の後面部40に沿って後面部40の内面側を滑らせながら底面側に差し込んでいき、底面部50の後端(図11中では下端)が後面部50の下端に届くまで差し込む。そうすると、前述のように、本体3においては後面部50の下端部に対して底面後縁部43と底面右縁部の後端部44bと底面左縁部の後端部45bとが上端に所定間隔をあけた開口状態で対面しているので、そこに底面部50の後端部と折り返された差込係止部52とが挿入され、その挿入状態から右側面部41と左側面部42を横方向に開くと、例えば、その挿入状態から底面後縁部43と差込係止部52とを重ねた状態で手前に倒すことで右側面部41と左側面部42を開くと、図14に示すように、底面後縁部43と底面右縁部44と底面左縁部45とがともに後面部40、右側面部41および左側面部42に対して直角な同一平面上に位置する状態となり、差込係止部52の右端部が底面後縁部43と底面右縁部の後端部44bとの間に挟まれて保持係止され、差込係止部52の左端部が底面後縁部4と底面左縁部の後端部45bとの間に挟まれて保持係止された状態になる。
この図14に示す状態から、組付体4の底面部50を前面部51および蓋部60とともに前方に倒し、図15に示すように、底面部50を底面後縁部43、底面右縁部44および底面左縁部45の上に当接させて位置させ、底面部50の前端を前面右支持部46および前面左支持部47の下端の下側に位置させるとともに前面右支持部46および前面左支持部47をそれぞれ右側面部41および左側面部42に対して直角に内側に向けて折り曲げた状態とする。
この図15に示す状態から、前面部51を底面部50に対して折り曲げて立ち上げ、さらに立ち上げた前面部51に対して蓋部60を後方に向けて直角に谷折りして蓋部60を本体3の上端部に被せて蓋をした状態とし、これにより収容箱は図16に示す組立完了状態となる。
この組立完了状態において、組付体4はその差込係止部52が本体3の底面後縁部43と底面右縁部44および底面左縁部45との間に挟まれて確実に保持され、また底面部50の前端は前面右支持部46および前面左支持部47の下端で上から抑えられて底面部50の浮き上りが阻止され、かつ、前面部51は前面右支持部46および前面左支部47によって内面側から支持されて前面部51の内側への倒れ込みが阻止され、蓋部60はその蓋側部59が本体1の後面部40、右側面部41および左側面部42の上端部を外側から取り囲んで該上端部に係止された状態となっているので、全体として堅牢な収容箱を組み立てることができる。
(紙材の保管)
第2実施形態の収容箱の保管は、組付体4については、図12に示すような、蓋後側内部55bを折り返して蓋後側外部55aに重ね合わせ、中央部の固着領域55c,55dで固着して蓋後側部55を形成した1枚の平板状の状態で積み重ねて保管すればよく、本体3については、第1実施形態と同様に、図11に示す状態からさらに右側面部41および左側面部42を内側に折り曲げて後面部40上に折り畳み、全体として平板状とした状態で積み重ねて保管することができる。
(ケーキの出し入れ)
この収容箱を例えばケーキ販売店で使用する場合、折り畳んで平板状の状態で保管されている本体3を保管場所から取り出し、右側面部41および左側面部42を少し開いて例えば図11の状態とし、組付体4については前述の方法で蓋側部59を形成した図11に示す状態とし、上記状態の本体3に上記状態の組付体4を前述した方法で組み付けて図15に示す前面が開口した状態とし、この状態で箱内にケーキを入れ、次いで前述の方法で図16に示す組立完了状態として顧客に手渡せばよく、顧客は、図16に示す組立完了状態から蓋部60を上に持ち上げて手前に引きながら前面部51を前に倒して図15に示す前面開口状態とし、この前面開口からケーキを取り出すことができるので、ケーキを型崩れさせることなく容易に出し入れすることができる。
(コスト低減)
本体用紙材3Aおよび組付体用紙材4Aは、いずれも矩形状の紙原材から打ち抜き等により切り出して作成される。その際に必要となる紙原材は、本体用紙材3Aの場合、図9に示されているように、450mm×140mm=63000mmの矩形紙原材3B、組付体用紙材4Aの場合、図10に示されているように、235mm×425mm=99875mmの矩形紙原材4Bであり、両者の和である63000mm+99875mm=162875mmの紙原材を用いて収容箱を組み立てることができる。
即ち、第2実施形態の側面開放型収容箱は、従来の一般的な側面開口型収容箱であって同じ底面が120mm×180mm、高さが110mmの箱の場合、前述のように例えば269500mmの紙原材を必要とするのに対し、162875mmで済み、矩形紙原材の使用量を大幅に低減することができ、コストの大きな部分を占める紙代を節約できることから箱のコストを大きく低減することができる。
即ち、収容箱を形成するための紙材を、上記のような本体用紙材と組付体用紙材に分けることにより、それぞれの紙材をより矩形に近い形とすることができ、従来の1枚の紙材で組み立てる場合に比して矩形紙原材の無駄をより少なくし、必要な矩形原原材の面積をより小さくし、コストの低減を図ることができる。
(組立容易性/堅牢性)
また、一般に2つの部材で箱を組み立てる場合、両部材の組付けの手間および組付け後の堅牢性が問題となるが、第2実施形態の場合、平板状に折り畳んだ保管状態の本体3もしくはその保管状態から右側面部41および左側面部42を少し開いた本体3(図11参照)に対して、図11で説明したように差込係止部52を折り返した組付体4を差し込んで右側面部41および左側面部42を開くだけで組み付けることができ、いわゆるワンタッチ操作的に組付けが行えるので、組付けがきわめて簡単である。なお、第2実施形態の場合は、蓋側部59を組み立てる必要があるが、その組立ても上述のように右角部57および左角部58を折り畳んで蓋後側内部55bと蓋後側外部55aの間に差し込むだけで良いので簡単である。また、この組立完了状態においては、上述のように差込係止部52は底面後縁部43と底面右縁部44および底面左縁部45とで挟持され、底面部50の前端は前面右支持部46および前面左支持部47の下端によって浮き上りを阻止され、さらにそれらの支持部46,47によって前面部51が内側に倒れ込むのを阻止されるので、全体として堅牢な箱を組み立てることができる。
1,3 本体
2,4 組付体
10,40 後面部
11,41 右側面部
12,42 左側面部
13,43 底面後縁部
14,44 底面右縁部
15,45 底面左縁部
16 蓋後部
17 右側係止部
18 左側係止部
19,46 前面右支持部
20,47 前面左支持部
30,50 底面部
31,51 前面部
32,52 差込係止部
33 蓋前部
53 蓋上面部
59 蓋側部
60 蓋部

Claims (5)

  1. シート材からなり、後面部と、該後面部の右端から折れ曲がった右側面部と、前記後面部の左端から折れ曲がった左側面部と、前記後面部の下端から折れ曲がった底面後縁部と、前記右側面部の下端から折れ曲がった底面右縁部と、前記左側面部の下端から折れ曲がった底面左縁部とを有する本体と、
    シート材からなり、底面部と、該底面部の後端から下側に折り返された差込係止部と、前記底面部の前端から立ち上がった前面部とを有する組付体とを備え、
    前記本体は、前記底面後縁部が前記底面右縁部および底面左縁部よりも下側に位置し、前記底面後縁部には該底面後縁部の右後端および左後端から前方内側に向けて斜めに延びる右折曲容易線および左折曲容易線が形成され、前記底面後縁部の前記右折曲容易線よりも右外側に位置する右固着部および前記底面後縁部の前記左折曲容易線よりも左外側に位置する左固着部がそれぞれ前記底面右縁部および底面左縁部の下面に固着されると共に、前記右折曲容易線よりも後方において前記底面後縁部の上に前記底面右縁部が、前記左折曲容易線よりも後方において前記底面後縁部の上に前記底面左縁部がそれぞれ非固着状態で重なった右重なり部および左重なり部が形成され、
    前記底面部を前記底面後縁部と底面右縁部と底面左縁部の上に位置させ、前記底面部の後端から下側に折り返された差込係止部の右端部および左端部をそれぞれ前記右重なり部の底面後縁部と底面右縁部との間および前記左重なり部の底面後縁部と底面右縁部との間に差し込んで前記本体に係止させることにより、前記本体に前記組付体を組付けて全体として箱状に組み立てられることを特徴とする組立式収容箱。
  2. 前記右側面部の前端から内側に折れ曲がった前面右支持部と前記左側面部の前端から内側に折れ曲がった前面左支持部とを有し、前記底面部の前端部が前記前面右支持部および前記前面左支持部の下側に位置し、前記前面部が前記前面右支持部および前記前面左支持部の前側に位置して立ち上がっていることを特徴とする請求項1記載の組立式収容箱。
  3. 前記前面部の上端から延びる蓋上前部と前記後面部の上端から延びる蓋上後部とを備え、前記蓋上前部と前記蓋上後部とで蓋部が形成されることを特徴とする請求項1または2記載の組立式収容箱。
  4. 前記蓋上前部の後端から立ち上がる前取っ手部と、前記蓋上後部の前端から立ち上がる後取っ手部と、前記右側面部の上端から延びる右側係止部と、前記左側面部の上端から延びる左側係止部とを備え、
    前記前取っ手部と前記後取っ手部とが立ち上がった状態で重ねあわされて取っ手部を形成し、該取っ手部の右側部および左側部に前記右側係止部および左側係止部を係止させて前記蓋上前部および前記蓋上後部が開かないように保持されることを特徴とする請求項3記載の組立式収容箱。
  5. 前記前面部の上端から延びる蓋上部と、該蓋上部の後縁、右側縁および左側縁から立ち下がる蓋側部とを有する蓋部を備え、該蓋部は、前記前面部の上端から直角に折り曲げられて前記蓋側部が前記後面部、右側面部および左側面部の外側に位置せしめられるものであることを特徴とする請求項1または2記載の組立式収容箱。
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CN110342048A (zh) * 2019-07-23 2019-10-18 深圳市雅高包装制品有限公司 一种折叠包装盒和组件

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