JP2019031291A - 包装用箱 - Google Patents

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【課題】開封が容易で、且つ、物品を再度収容することが可能な、包装用箱を提供する。【解決手段】本発明に係る包装用箱は、上部開口及び下部開口を有し、物品を収容可能な角筒状の箱本体と、前記上部開口を開閉可能に塞ぐ上蓋部と、前記下部開口を塞ぐ下蓋部と、を備え、前記箱本体は、少なくとも、前記上部開口の一部を構成する第1辺を有するとともに、開口部が形成された第1面と、前記第1面の前記第1辺に、折り曲げ可能に連結された支持フラップと、前記第1面と対向し、前記上部開口の一部を構成する第2辺を有する第2面と、を備え、前記上蓋部は、前記第2辺に折り曲げ可能に連結され、前記上部開口を塞ぐ上蓋フラップと、前記上蓋フラップの先端に折り曲げ可能に連結される差込フラップと、を備え、前記箱本体の第1辺には、前記差込フラップが差し込まれる、切込みが形成され、前記第1面は、前記開口部と前記切り取り線とを結ぶ少なくとも1つの切り取り線を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、包装用箱に関する。
従来、物品を収容するために、紙やプラスチックなどのシート材で形成された包装用箱が利用されている。一般的に、包装用箱は、正面部、背面部、及び一対の側面部を有する角筒状の本体部を備えており、本体部の上部開口及び下部開口は、それぞれ上蓋部及び下蓋部により塞がれている。そして、上部開口は、本体部の背面部の上端縁に折り曲げ可能に連結される上蓋フラップと、この上蓋フラップの先端に折り曲げ可能に連結される差込フラップと、を備えている。上蓋フラップは、上部開口と同じ形状に形成され、差込フラップは、上蓋フラップが上部開口を閉じたときに、本体部の正面部の内面側に配置される。
そして、物品を包装用箱から取り出すには、本体部の上部開口において、正面部と差込フラップとの間に指を差し込み、差込フラップを上蓋フラップとともに引き上げることで、上部開口を開き、その後、物品を取り出す。しかしながら、物品の形状が大きく、例えば、物品の奥行き幅が正面部と背面部との距離とほぼ同じである場合には、正面部と差込フラップとの間に隙間が形成しがたいため、指を差し込み難く、これにより、上蓋部を開きにくいという問題があった。また、表面を内側に押し込み破断させることで開封するタイプの包装用箱も提案されているが、このタイプの包装用箱も、上述したように商品の形状が大きい場合には、物品が邪魔をして表面を押し込み難く、開封しにくいという問題があった。
これに対して、例えば、特許文献1には、包装用箱の正面部にミシン目を形成し、このミシン目に沿って正面部を取り外した後、上蓋フラップを開くように構成されている。
実開昭58−82326号公報
しかしながら、上記特許文献の包装用箱では、正面部が左右方向の全体に亘って開いてしまい、正面部が箱を構成する壁としての機能を果たさなくなるため、再度物品を収容することができないという問題がある。本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、開封が容易で、且つ、物品を再度収容することが可能な、包装用箱を提供することを目的とする。
本発明に係る包装用箱は、上部開口及び下部開口を有し、物品を収容可能な角筒状の箱本体と、前記上部開口を開閉可能に塞ぐ上蓋部と、前記下部開口を塞ぐ下蓋部と、を備え、前記箱本体は、少なくとも、前記上部開口の一部を構成する第1辺を有するとともに、開口部が形成された第1面と、前記第1面の前記第1辺に、折り曲げ可能に連結された支持フラップと、前記第1面と対向し、前記上部開口の一部を構成する第2辺を有する第2面と、を備え、前記上蓋部は、前記第2辺に折り曲げ可能に連結され、前記上部開口を塞ぐ上蓋フラップと、前記上蓋フラップの先端に折り曲げ可能に連結される差込フラップと、を備え、前記箱本体の第1辺には、前記差込フラップが差し込まれる、切込みが形成されており、前記第1面は、前記開口部と前記切込みとを結ぶ少なくとも1つの切り取り線を備えている。
この構成によれば、箱本体の第1面に開口部が形成されるとともに、第1面の上端縁である第1辺に支持フラップが折り曲げ可能に連結されている。また、第1辺には差込フラップが差し込まれる切込みが形成されるとともに、第1面において切込みと開口部との間に少なくとも1つの切り取り線が形成されている。そのため、物品を取り出すには、開口部に指を入れて引き上げればよい。これにより、開口部の上側の内周縁と切込みとの間を切り取り線により、連結することができる。その結果、開口部の上側の内周縁と切込みとの間の領域を開き、第1面の内面側に配置されている差込フラップを露出させることができる。
そして、露出した差込フラップを上蓋フラップとともに引き上げれば、上部開口を簡単に開くことができる。したがって、本発明に係る包装用箱では、差込フラップの露出のために、正面部の一部のみを破断させているため、正面部は依然として箱本体を構成する壁として機能する。したがって、箱本体に物品を再度収容することができる。
また、この包装用箱は、箱本体、上蓋部、及び下蓋部を、紙や樹脂製のシートにより一体的に形成することができるため、他の部材を必要としない。したがって、製造コストを低減することができる。
さらに、上記のような手順で上部開口を開けば、開口部の上側の内周縁と切込みとが連結されるため、物品が取り出されたか否かを容易に視認することができる。よって、例えば、物品が不正に取り出されたことを容易に確認することができる。
なお、本発明の切込みは、第1辺に形成されるが、厳密に第1辺に沿って形成されていなくてもよく、例えば、第1辺から支持フラップ側に多少ずれてもよい。したがって、切込みは、厳密に第1辺に沿って形成されるほか、第1辺の近傍に設けられていてもよい。
上記包装用箱においては、切り取り線を複数設けることができる。これにより、開口部の上側の内周縁、切込み、及び複数の切り取り線で囲まれた領域を第1面から切り取ることができる。これにより、物品が不正に取り出されたことをより容易に視認することができる。
上記包装用箱においては、前記切込みに差し込まれた前記差込フラップが、前記開口部から露出するように形成することができる。
この構成によれば、切込みに差し込まれた差込フラップが開口部から露出するようになっているため、例えば、差込フラップを指で引っ掛けたり、指で掴んで引き上げれば、差込フラップとともに切り取り領域が引き上げられるため、容易に切り取り線を破断させることができる。
上記包装用箱では、前記差込フラップにおいて、前記開口部から露出する部分に、折り曲げ線を形成することができる。
この構成によれば、開口部から露出する差込フラップに折り曲げ線が形成されているため、折り曲げ線を折り曲げると、これに指が引っ掛けやすくなったり、あるいは指で掴みやすくすることができる。したがって、切り取り線をさらに容易に破断させることができる。
上記包装用箱では、前記箱本体は、前記第1面の内面側から、前記第1面の開口を塞ぐカバー部材をさらに備え、前記切込みから差し込まれた前記差込フラップを、前記第1面と前記カバー部材との間に配置されるように構成することができる。
この構成によれば、カバー部材により開口部を内側から塞ぐことができるため、開口部から商品が露出するのを防止することができ、また、外部からの異物や埃等を防いで箱本体の内部空間を清潔に保つことができる。
上記包装用箱において、前記カバー部材には、前記第1辺よりも上方へ突出する突出部が形成されており、折り曲げられた前記支持フラップにより、前記突出部が押圧されるように構成することができる。
この構成によれば、支持フラップが折り曲げられたときに、突部が押圧されて、カバー部材と正面部との間に隙間が形成されるため、差込フラップを切込みに差し込んだときに、カバー部材と干渉するのを防止することができる。すなわち、上記のような隙間が形成されるため、差込フラップを容易に切込みに差し込むことができる。
上記包装用箱においては、前記差込フラップが前記切込みから抜けるのを防止する抜け止め機構を、さらに備えることができる。
これにより、差込フラップを切込みから引き上げるのが防止され、上蓋フラップが開いて物品が取り出されるのを防止することができる。一方、物品を取り出すには、上記のように、開口部の上側の内周縁と切込みとを連結しなければならないため、この連結が行われていれば、不正に開封がなされたことを視認することができる。
本発明に係る包装用箱によれば、開封が容易で、且つ、物品を再度収容することができる。
本発明の一実施形態に係る包装用箱の斜視図である。 図1の包装用箱の展開図である。 図2の正面部の上部拡大図である。 図2の差込フラップの拡大図である。 包装用箱の組立を示す断面図である。 包装用箱の組立を示す断面図である。 包装用箱の組立を示す斜視図である。 包装用箱の組立を示す斜視図である。 包装用箱を開封する様子を示す断面図である。 包装用箱を開封する様子を示す斜視図である。 包装用箱を再度閉じる様子を示す斜視図である。 包装用箱を再度閉じる様子を示す断面図である。 包装用箱を再度閉じる様子を示す斜視図である。
<1.包装用箱の概要>
以下、本発明に係る包装用箱の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は包装用箱の斜視図であり、図2は包装用箱の展開図である。
図1に示すように、本実施形態に係る包装用箱は、上下方向に長い縦長の直方体であり、商品(物品)が収容される角筒状の箱本体1を備えている。そして、箱本体1の下部開口にはいわゆるワンタッチ底により下蓋部3が形成されており、上部開口には開閉可能な上蓋部2が設けられている。まず、図2を参照しつつ、この包装用箱の展開図について説明する。以下の説明では、説明の便宜上、図2の横方向を幅方向、上下方向を縦方向と称して説明を行うことがある。
本実施形態に係る包装用箱は、図2に示すように展開することができ、プラスチック、紙などの変形可能な薄板状の材料で形成されている。この包装用箱の箱本体1は、図2の右から左へ、矩形状に形成された正面部11、第1側面部12、背面部13、及び第2側面部14が、この順で連結されている。これら各部の連結部分はそれぞれ折り曲げ可能となっている。また、第2側面部14の左側の辺には、のりしろを兼ねたカバー部15が折り曲げ可能に連結されている。なお、図2においては、折り曲げ線を細線で表している。
正面部11は、包装用箱の正面を向く面であり、例えば、商品の名称などが表示されている。一方、背面部13は、正面部11と同じ大きさに形成され、包装用箱が組み立てられたときには、正面部11と対向する位置に配置される。そして、背面部13には、例えば、商品の使用方法、成分表,会社名などが表示される。第1側面部12及び第2側面部13は、同じ大きさに形成され、第1側面部12が正面部11に向かって左側に配置され、第2側面部14は第1側面部12と対向する位置、つまり正面部11に向かって右側に配置される。そして、箱本体1の上部開口101及び下部開口102は、概ね正方形に形成されている。なお、正面部11を包装用箱の背面、背面部13を包装用箱の正面として用いることもでき、それに合わせた表示を適宜行うことができる。
次に、正面部11について、図3も参照しつつ、さらに詳細に説明する。図3は、正面部の拡大図である。正面部11の上端付近には、正面部11を貫通する正面視矩形状の開口部111が形成されており、この開口部111の幅Dは、正面部11の幅Xよりも小さくなっている。また、この開口部111の両側から正面部11の上端縁に向かって一対の第1切り取り線112が形成されている。
また、各第1切り取り線112は、次のように構成されている。図3に示すように、各切り取り線112は、平行に延びる一対のミシン目、つまり第1ミシン目1121及び第2ミシン目1122により形成されている。第1ミシン目1121は、開口部111の両側から上方に延びるように形成されており、第2ミシン目1122は、第1ミシン目1121よりも外側に近接して配置されている。そして、第1ミシン目1121の貫通部分と第2ミシン目1122の貫通部分とは、互いにずれるように形成されている。
正面部11の上端縁(第1辺)には、台形状の支持フラップ21が折り曲げ可能に連結されている。この上端縁において、上記切り取り線112で挟まれた部分には、正面部11を貫通する第1切込み113が形成されている。この第1切込み113は、直線状に延びる一対の側部1131と、これら側部1131の間に配置される中央部1132とで、構成されている。一対の側部1131は、支持フラップ21と正面部11との折り曲げ線に沿って形成されているが、中央部1132はこの折り曲げ線よりも支持フラップ21側に凹むように形成されている。そのため、後述するように、支持フラップ21を正面部11に対して折り曲げたときには、両側部1131が中央部1132よりも相対的に前方に突出するようになる。ここで、中央部1132の長さをS1と規定する。
そして、上記開口部111の上端縁、一対の第1切り取り線112、及び第1切込み113によって囲まれた領域が、第1切り取り線112の切り取りにより、正面部11から離脱可能となる。以下、この領域を切り取り領域114と称することとする。また、支持フラップ21には、第1切込み113の両側から上方にいくにしたがって左右に広がる一対の第2切り取り線115が形成されている。
次に、上蓋部2について、図4も参照しつつ説明する。図4は上蓋部の拡大図である。上蓋部2は、上述した支持フラップ21、背面部13の上端縁(第2辺)に折り曲げ可能に連結された矩形状の上蓋フラップ22、この上蓋フラップ22の先端に折り曲げ可能に連結された差込フラップ23、第1側面部12及び第2側面部14の上辺にそれぞれ折り曲げ可能に連結された第1上部横フラップ24、及び第2上部横フラップ25で構成されている。
上蓋フラップ22は、箱本体1の上部開口101とほぼ同じ大きさの矩形状に形成されている。なお、後述するように、差込フラップ23の抜け止めのためには、上部開口101よりも前後方向の長さ(正面部11と背面部13との間の長さ)がやや短い形状が好ましい。また、差込フラップ23は、上蓋部2が箱本体1の上部開口101を閉じたとき、上述した第1切込み113に差し込まれる。差込フラップ23は、上蓋フラップ22の先端縁よりも小さい幅に形成された矩形状のフラップ本体231と、このフラップ本体231の先端に折り曲げ可能に連結される半円状の折り曲げ部232と、で一体的に構成されている。また、フラップ本体231と上蓋フラップ22との連結部分の両側には、それぞれ、第2切込み27が形成されている。両第2切込み27は、折り曲げ部側に凸のU字状に形成されている。これにより、差込フラップ23は、一対の第2切込み27の間の部分でのみ、上蓋フラップ22に折り曲げ可能に連結されている。ここで、差込フラップ23のこの折り曲げ部分の長さS2は、上述した中央部の長さS1とほぼ同じ、またはS1よりも小さくなっている。
また、差込フラップ23のフラップ本体231の上下方向の長さYは、正面部11の上端縁から開口部111の上端縁の長さBと同じか、長くなっている。これにより、後述するように、差込フラップ23を第1切込み113に差し込んだときに、開口部111の上端縁から折り曲げ部232を露出させることができる。
また、第1上部横フラップ24と第2上部横フラップ25は同じ大きさの矩形状に形成されている。第1上部横フラップ24の幅は、第1側面部12の上辺とほぼ同じであり、第1側面部12からの突出長さは、正面部11の幅の半分よりやや短い長さである。第2上部横フラップ25も同様である。
続いて、下蓋部3について説明する。下蓋部3は、いわゆるワンタッチ底により形成されている。具体的には、正面部11の下端縁に折り曲げ可能に連結された第1小フラップ31、背面部13の下端縁に折り曲げ可能に連結された第2小フラップ32、第1側面部12の下端縁に折り曲げ可能に連結された第1大フラップ33、及び第2側面部14の下端縁に折り曲げ可能に連結された第2大フラップ34、により構成されている。両小フラップ31,32は、台形状に形成されており、長い斜辺が、下部開口102の対角線に沿って、下部開口102の中心まで延びている。一方、両大フラップ33,34は、三角形状のフラップ本体331,341を備えており、このフラップ本体331,341の一方の辺(以下、折り曲げ辺という)333,343は、下部開口102の対角線に沿って延びている。そして、この折り曲げ辺333,343には折り曲げ可能に三角形状の糊しろ332,342が連結されている。折り曲げ辺333,343は、対角線に沿って、下部開口102の中心まで延びており、この中心において、糊しろ332,342と、フラップ本体331,341とは、約90度の角度αで交差しており、この交差部分が後述する係合部を構成している。
次に、カバー部15について説明する。カバー部15は、第2側面部の左側縁に沿って帯状に延びる糊代部151と、この糊代部151の上端付近から左側へ延びる矩形状のカバー本体152と、このカバー本体152の上端縁から突出する半円状の突出部153と、を備えている。カバー本体152は、正面部11の開口部111と上下方向の位置が対応している。これにより、後述するように、この包装用箱が組立てられたときに、カバー本体152が正面部11の開口部111を内側から塞ぐように構成されている。突出部153は、カバー本体152に対し、折り曲げ可能に連結され、且つ正面部11の上端縁よりも上方に突出するように形成されている。
<2.包装用箱の組立>
次に、上記のように構成された包装用箱の組み立てについて、図5及び図6も参照しつつ説明する。図5及び図6は包装用箱の断面図である。まず、図2のように展開された状態から箱本体1を組み立てる。具体的には、各部11〜14の連結部分を折り曲げることで、角筒状に形成する。このとき、カバー部15も第2側面部14に対して折り曲げられ、折り曲げられたカバー部15の糊代部151を、接着剤により正面部11の裏面に接着する。こうして、箱本体1が、内部空間を有する角筒状に形成される。このとき、図5に示すように、カバー部15のカバー本体152が、開口部111を裏側から塞ぐとともに、突出部153は、正面部11の上端縁から上方に突出する。なお、カバー部15は、糊代部151のみが正面部11に接着されているため、正面部11とカバー本体152との間には隙間が形成される。
次に、箱本体1の下部開口102を閉じる下蓋部3を組み立てる。まず、第1大フラップ33の折り曲げ辺333を折り曲げつつ、糊しろ332を、これと隣接する第1小フラップ31に接着する。これにより、第1大フラップ33の折り曲げ辺333と、第1小フラップ31の短い斜辺とが、下部開口102の対角線に一致する。同様に、第2大フラップ34の折り曲げ辺343を折り曲げつつ、糊しろ342を、これと隣接する第2小フラップ32に接着する。これにより、第2大フラップ34の折り曲げ辺343と、第2小フラップ32の短い斜辺とが、上記対角線に一致する。この状態で、すべてのフラップが同一平面に位置するように移動させると、第1大フラップ33と第1小フラップ31とで形成された係合部と、第2大フラップ34と第2小フラップ32とで形成された係合部と、が係合し、下部開口102を塞ぐ正方形状の下蓋部3が形成される。
これに続いて、箱本体1の上部開口101から、商品Aを箱本体1の内部空間へ収容する。次に、箱本体1の上部開口101を閉じる上蓋部2を組み立てる。まず、両上部横フラップ24,25を折り曲げた後、支持フラップ21を折り曲げる。これにより、図6に示すように、正面部11の上端縁から突出しているカバー部15の突出部153が押圧され、折り曲げられる。これに伴い、突出部153はカバー本体152とともに、正面部11から離れる方向に押し遣られ、その結果、正面部11とカバー本体152との間の隙間が広がる。
続いて、上蓋フラップ22を折り曲げ、上部開口101を塞ぐとともに、差込フラップ23を正面部11の第1切込み113に差し込む。差込フラップ23は、第1切込み113を介して、箱本体1の内部に差し込まれるが、上記のように、正面部11とカバー本体152との隙間が広がっているため、差込フラップ23は、この隙間に差し込みやすくなる。そして、図1に示すように、差込フラップ23が完全に差し込まれた状態では、先端の折り曲げ部232が開口部111から外部に露出するようになる。こうして、包装用箱が組み立てられる。
<3.包装用箱の使用方法>
上記のように構成された包装箱では、一旦、差込フラップ23が第1切込み113に差し込まれると、差込フラップ23を第1切込み113から抜き出すことができないようになっている。まず、この点について説明する。
図7に示すように、包装用箱の組立て時に、差込フラップ23を上蓋フラップ22に対して折り曲げると、第2切込み27が形成されている部分では、上蓋フラップ22と差込フラップ23との間に隙間が生じる。以下では、この差込フラップ23において隙間が形成されている部分を係合部271と称することとする。一方、図8に示すように、支持フラップ21を折り曲げると、第1切込み113により、支持フラップ21において、側部1131に対応する部分が、中央部1132に対応する部分よりも相対的に前方に突出する。
このような形状が形成された後、差込フラップ23を第1切込み113に差し込むと、上記のような長さS1とS2との関係から、差込フラップ23の折り曲げ部分(長さS2の部分)は、第1切込み113の中央部1132に収容される。ここで、図8に示すように、中央部1132は支持フラップ21側に凹み、その両側の側部1131は相対的に前方に突出しているため、差込フラップ23の係合部271は、突出した側部1131に係合する。これにより、側部1131が抜け止めとなり、上蓋フラップ22が開かれるのが防止される。
そこで、この包装箱を開いて商品Aを取り出すには、まず、図9に示すように、正面部11の開口部111に指を入れ、差込フラップ23の折り曲げ部232に指を引っ掛けたり、指で掴んで上方に引き上げながら、切り取り領域114を正面部11から切り取る。すなわち、差込フラップ23とともに切り取り領域114を引き上げることで、図10に示すように、一対のミシン目112が切り離され、切り取り領域114が正面部11から離脱する。これにより、切り取り領域114とカバー部15との間での差込フラップ23の固定が解除されるため、上蓋フラップ22を開くことができる。これにより、箱本体1の上部開口101が開放され、商品Aを取り出すことができる。
さらに、商品Aを再度、包装用箱に収容する場合には、商品を上部開口から箱本体に収容した後、図10の状態から、差込フラップ23の係合部271を、第1切込みの側部に引っ掛ければ、図11に示すように、上蓋フラップ22が上部開口101を閉じた状態に保持することができる。あるいは、図12及び図13に示すように、支持フラップ21を開き、カバー部15の上端縁を上方に開放した後、正面部11とカバー部15との間に差込フラップ23を差し込むこともできる。これによっても、上蓋フラップ22が上部開口101を閉じた状態に保持することができる。
<4.特徴>
この構成によれば、箱本体1の正面部11に開口部111が形成されるとともに、正面部11の上端縁に支持フラップ21が折り曲げ可能に連結されている。また、上端縁には差込フラップ23が差し込まれる第1切込み113が形成されるとともに、正面部11において第1切込み113と開口部111との間には一対の第1切り取り線112が形成されている。そのため、商品Aを取り出すには、開口部111に指を入れて引き上げればよい。これにより、切り取り領域114を正面部11から離脱させることができるため、正面部11の内面側に配置されている差込フラップ23を露出させることができる。
そして、露出した差込フラップ23を上蓋フラップ22とともに引き上げれば、上部開口101を簡単に開くことができる。したがって、この包装用箱では、正面部11の一部の切り取り領域114のみが切り取られるため、箱本体1に商品Aを再度収容することができる。そして、商品の収容の際には、上記のように、差込フラップを第1切込みに係合させるなどして上蓋フラップを上部開口に保持できるため、箱本体内に埃などが入るのを防止することができる。
また、この包装用箱は、紙などにより一体的に形成されているため、他の部材を必要としない。したがって、製造コストを低減することができる。
さらに、差込フラップ23が第1切込み113に差し込まれたときには、差込フラップ23の係合部271と第1切込み113の側部1131とが係合し、側部1131が抜け止めになるため、上蓋フラップ22が無理に開かれるのを防止することができる。その一方で、商品Aを取り出すには、上記のように、切り取り領域114を切り取らなければならないため、切り取り領域114が切り取られていれば、開封がなされたことを視認することができる。
また、差込フラップ23を無理に抜き出そうとすると、差込フラップ23の係合部271が第1切込み113の側部1131を押し上げることになる。そうすると、差込フラップ23の第2切り取り線115が破断するため(例えば、図8参照)、商品Aの取り出し後、仮に、上蓋フラップ22を閉じたとしても、第2切り取り線115の破断により、不正に商品Aの取出しが行われたことを確認することができる。
<5.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
下蓋部3の形態は特には限定されず、下部開口102を閉じることができればよい。したがって、例えば、上蓋部2と同様に構成することもできる。
開口部111の形状も特には限定されず、指を挿入可能であればよい。例えば、差込フラップ23において、折り曲げ部232は指を引っ掛けやすいため、設けることが好ましいが、指を引っ掛けることができれば、その形状は特には限定されない。また、指で開口部111の上縁を引っ掛けることができれば、差込フラップ23を開口部111から露出させるのは、必ずしも必要ではない。
カバー部15の形状は、開口部111を内側から塞ぐことができれば、特には限定されない。また、突出部153は必ずしも必要ではない。さらに、カバー部15も商品の種類によっては設けなくてもよい場合がある。
なお、突出部153は、支持フラップ21の押圧によってカバー部15と正面部11内面を離して差込フラップ23を挿入しやすくする効果があるが、この押圧力を適宜調整することができる。そのためには、例えば、突出部153の形状を変更したり、突出部153の下部にミシン目等の脆弱部を設けたり、あるいは突出部153とカバー本体152との間に折り目を設けないなど、種々の方法を適用することができる。
切り取り線112は、上記のような一対のミシン目1121,1122以外でもよく、指の力で切り取り領域114を正面部11から引きちぎることができれば、特には限定されず、ミシン目のように正面部14を貫通する以外に、例えば、薄肉状に形成することで、切り取り線とすることもできる。また、切り取り線の上端と下端以外を貫通させておくこともできる。
上記実施形態では、正面部の上端縁の第1切込み113と開口部111との間に一対の第1切り取り線112を形成しているが、第1切り取り線112は、1本であってもよい。第1切込み113と開口部111とが1本の第1切り取り線で連結されると、開口部111と第1切込み113との間の領域を開いて、差込フラップ23を露出させることができる。これによっても、差込フラップ23の固定を解除できるため、上蓋フラップ22を開いて商品Aを取り出すことができる。また、開封されたことを視認することもできる。
上記実施形態では、差込フラップ23の抜け止め機構として、差込フラップ23に係合部271を形成し、第1切込み113に側部1131を設け、これらを係合させているが、これに限定されるものではない。すなわち、差込フラップ23を簡単に引き抜くことができないような機構であれば、他の機構であってもよい。また、商品の種類によっては、必ずしも抜け止め機構を設けなくてもよい。
上記実施形態では、箱本体1が上下方向に長い例を示したが、この長さは特には限定されない。また、上記実施形態では、四角筒状の包装用箱について説明したが、必ずしも四角筒状でなくてもよく、断面多角形状であってもよい。すなわち、上蓋フラップが折り曲げ可能に連結された面と、この面と対向する面に貫通孔と一対の切り取り線が形成されていればよい。また、これらの面は曲面でもよい。
1 :本体部
2 :上蓋部
3 :下蓋部
11 :正面部(第1面)
13 :背面部(第2面)
15 :カバー部材
21 :支持フラップ
22 :上蓋フラップ
23 :差込フラップ
101 :上部開口
102 :下部開口
111 :開口部
112 :切り取り線
153 :突出部

Claims (7)

  1. 上部開口及び下部開口を有し、物品を収容可能な角筒状の箱本体と、
    前記上部開口を開閉可能に塞ぐ上蓋部と、
    前記下部開口を塞ぐ下蓋部と、を備え、
    前記箱本体は、少なくとも
    前記上部開口の一部を構成する第1辺を有するとともに、開口部が形成された第1面と、
    前記第1面の前記第1辺に、折り曲げ可能に連結された支持フラップと、
    前記第1面と対向し、前記上部開口の一部を構成する第2辺を有する第2面と、
    を備え、
    前記上蓋部は、
    前記第2辺に折り曲げ可能に連結され、前記上部開口を塞ぐ上蓋フラップと、
    前記上蓋フラップの先端に折り曲げ可能に連結される差込フラップと、
    を備え、
    前記箱本体の第1辺には、前記差込フラップが差し込まれる、切込みが形成されており、
    前記第1面は、前記開口部と前記切込みとを結ぶ少なくとも1つの切り取り線を備えている、包装用箱。
  2. 前記切り取り線が複数備えられている、請求項1に記載の包装用箱。
  3. 前記切込みに差し込まれた前記差込フラップが、前記開口部から露出するように形成されている、請求項1または2に記載の包装用箱。
  4. 前記差込フラップにおいて,前記開口部から露出する部分には、折り曲げ線が形成されている、請求項3に記載の包装用箱。
  5. 前記箱本体は、前記第1面の内面側から、前記第1面の開口部を塞ぐカバー部材をさらに備え、
    前記切込みから差し込まれた前記差込フラップは、前記第1面と前記カバー部材との間に配置されるように構成されている、請求項1から4のいずれかに記載の包装用箱。
  6. 前記カバー部材には、前記第1辺よりも上方へ突出する突出部が形成されており、
    折り曲げられた前記支持フラップにより、前記突出部が押圧される、請求項5に記載の包装用箱。
  7. 前記差込フラップが前記切込みから抜けるのを防止する抜け止め機構を、さらに備えている、請求項1から6のいずれかに記載の包装用箱。
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