JP2003200924A - 包装容器 - Google Patents

包装容器

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JP2003200924A JP2002000802A JP2002000802A JP2003200924A JP 2003200924 A JP2003200924 A JP 2003200924A JP 2002000802 A JP2002000802 A JP 2002000802A JP 2002000802 A JP2002000802 A JP 2002000802A JP 2003200924 A JP2003200924 A JP 2003200924A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 身に蓋を固定するのが容易であるとともに、
簡単な固定解除操作にて容易に蓋を開けることができ、
また蓋を開けたか否かを容易に判別することができる包
装容器を提供する。 【解決手段】 蓋4を構成する壁板14の一部に差込み
片15を設け、身2を構成する壁板24の一部に前記差
込み片15の挿入用の挿入孔33を形成するための切目
25を設け、前記差込み片15を前記挿入孔33に挿入
したときに、前記差込み片15の一部と前記切目25近
傍の壁板の一部とが係合することにより前記差込み片1
5の抜き方向の移動を係止するように構成し、かつ前記
挿入孔33に挿入された前記差込み片15の近傍におけ
る前記身2の壁板を開口するための弱め線31を前記切
目25に連続するように設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓋の身への固定お
よびその固定解除操作が容易かつ確実に行え、かつその
固定解除操作に伴い蓋を開けたことが一目瞭然で判別で
きる機能を有し、主に食物の収容に供して好適な包装容
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、食物等が収容される身
と、この身の開口を閉鎖する蓋とを備える包装容器にお
いては、蓋を身に固定するために、包装容器の2乃至4
箇所を粘着テープで身から蓋に掛け渡すようにして貼り
付けたり、包装容器を紐で十字に縛ったり、包装容器に
輪ゴムを掛け渡したりしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術では、身に蓋を固定するのに手間がかかり作業
性が悪いという問題点がある。また、蓋を開ける際に
は、粘着テープを剥がしたり、紐を解いたり、輪ゴムを
外したりしなければならず、面倒であるという問題点が
ある。また、蓋を開けた痕跡を残さずに蓋を開ける前の
元の状態に戻すのが容易で、異物混入の恐れがある現代
において、安全性、信頼性に欠けるという問題点があ
る。
【0004】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、身に蓋を容易かつ確実に固定でき
るとともに、簡単な固定解除操作にて容易かつ迅速に蓋
を開けることができ、また蓋を開けたか否かを容易に判
別することができる包装容器を提供することを目的とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前記目
的を達成するために、第1発明による包装容器は、蓋を
構成する壁板の一部に差込み片を設け、身を構成する壁
板の一部に前記差込み片の挿入用の挿入孔を形成するた
めの切目を設け、前記差込み片を前記挿入孔に挿入した
ときに、前記差込み片の一部と前記切目近傍の壁板の一
部とが係合することにより前記差込み片の抜き方向の移
動を係止するように構成し、かつ前記挿入孔に挿入され
た前記差込み片の近傍における前記身の壁板を開口する
ための弱め線を前記切目に連続するように設けることを
特徴とするものである。
【0006】本発明によれば、蓋を構成する壁板の一部
に設けられた差込み片が身を構成する壁板の一部に設け
られた切目にて形成される挿入孔に挿入されたときに、
その差込み片の一部とその切目近傍の壁板の一部とが係
合してその差込み片の抜き方向の移動が係止されるの
で、身に蓋を容易かつ確実に固定でき、作業性を大幅に
向上させることができる。また、挿入孔に挿入された差
込み片の近傍における身の壁板を開口するための弱め線
が前記切目に連続するように設けられるので、その弱め
線の截断にて形成される開口部から係止状態にある差込
み片を操作することによってその係止状態を容易に解除
することができる。したがって、身に固定された蓋を開
ける作業も容易かつ迅速に行うことができる。また、今
述べた固定解除操作を行って蓋を開けると、弱め線が截
断されて身を構成する壁板の一部に開口部が形成される
ので、蓋を開けたか否かを容易に判別することができ、
商品の安全性および信頼性の向上に寄与するという効果
を奏する。
【0007】第1発明において、前記差込み片は、蓋を
構成する壁板に所要の切目を設けて形成され、その中間
部の両側が外側に向けて突出する掛止め部を有するのが
好ましい(第2発明)。このようにすれば、簡易な構成
で確実に差込み片を挿入孔近傍の壁板に係止することが
できる。
【0008】第1発明または第2発明において、前記差
込み片の少なくとも挿入方向先端部が先細形状とされる
のが好ましい(第3発明)。このようにすれば、差込み
片の挿入孔への挿入動作をスムーズに行うことができ
る。
【0009】第1発明乃至第3発明において、前記差込
み片の中央部に挿入方向に沿って延びる罫押線が設けら
れるのが好ましい(第4発明)。このようにすれば、差
込み片は、罫押線周りには曲がり易くされるとともに、
罫押線を含む平面の直角方向の剛性および罫押線方向の
座屈強度が高められるので、差込み片の挿入孔への挿入
操作、並びに係止状態にある差込み片の係止解除操作を
より容易かつ確実に行うことができる。
【0010】第1発明乃至第4発明において、前記切目
は前記差込み片の挿入方向側に凸な略Uの字状の切目と
されるとともに、この略Uの字状の切目を境界とする外
側近傍の壁板に前記差込み片の挿入方向に沿って前記挿
入孔の中心側に近づくようなテーパ面を有する一対のガ
イド部が設けられるのが好ましい(第5発明)。このよ
うにすれば、その一対のガイド部によって、差込み片が
挿入孔の中心部へと導かれるので、差込み片の挿入孔へ
の挿入動作をより容易に行うことができる。
【0011】第1発明乃至第4発明において、前記切目
は、前記差込み片の挿入方向手前側に突出する凸状切目
と、この凸状切目の両端からそれぞれ外側に水平方向に
延びる水平切目とを備えて構成され、前記弱め線を前記
凸状切目の各端に対応して連続するように設けるのが好
ましい(第6発明)。このようにすれば、凸状切目を境
界とするその内側部分に指を掛けて身の外側方向に引き
倒すことで、挿入孔に挿入された差込み片の近傍におけ
る身の壁板を容易に開口できるという効果を奏する。
【0012】第6発明において、前記凸状切目を境界と
する前記差込み片の挿入方向手前側近傍の壁板に開口部
が設けられるのが好ましい(第7発明)。このようにす
れば、差込み片がその開口部周りの壁板に位置決めされ
た状態で前記挿入孔に挿入されるので、差込み片の挿入
操作をよりスムーズに行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明による包装容器の具
体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明する。
【0014】図1には、本発明の第1の実施形態に係る
包装容器の全体斜視図が示されている。また、図2およ
び図3には、第1の実施形態の包装容器の構成説明図が
示されている。また、図4には、蓋のブランク展開図
(a)および身のブランク展開図(b)がそれぞれ示さ
れている。
【0015】本実施形態の包装容器1は、図1に示され
るように直方体型の包装容器で、食料品店や仕出し屋等
で料理した御飯、惣菜、鮨、あるいは和菓子等の食物を
入れて、店頭で販売したり、出前したりする際に使用さ
れて好適なものである。
【0016】本実施形態の包装容器1は、図2および図
3に示されるように、食物を収納するトレー3と、この
トレー3が装着される上部が開口された箱状の身2と、
前記トレー3が装着された身2を覆う箱状の蓋4とを備
えて構成されている。ここで、前記身2および蓋4は、
板紙(ボール紙)に加工線を形成し折り曲げることによ
って、箱形状に仕上げられたものである。
【0017】前記トレー3には、その内部に食物を仕分
けするための所要の仕切3aが設けられるとともに、そ
の外周縁に前記身2の上縁に嵌入される下向き略コの字
形状の周縁部片3bが形成されている。
【0018】前記蓋4は、前記身2の外形よりもやや大
きめの開口を有する箱体とされ、図4(a)のブランク
展開図に示されるように、所要寸法の長方形をした天板
11の各側辺に内折線aを介して連接される側板12,
12と、天板11の各端辺に内折線bを介して連接され
る端板14,14とを備えて構成されている。なお、側
板12と端板14とは、同一高さ寸法に設定されてい
る。
【0019】前記各側板12の長手方向両端には、内折
線c,cを介して連結フラップ13,13が連接されて
いる。また、前記各端板14の長手方向の両端部には、
天板11寄りの角から端板14の端縁中央部に向かって
略45度に傾斜する外折線dが付され、その傾斜外折線
dの外側に三角形状の端板14の角部14aが形成さ
れ、この角部14aがその傾斜外折線dに沿い外向きに
折り込めるようにされている。
【0020】このように形成される蓋4のブランクは、
各側板12および各端板14がそれぞれ各内折線aおよ
び各内折線bで天板11に対して直角に折り曲げられる
(図4(a)の紙面に対しては立設される)とともに、
各内折線cに沿って内側に折り込まれた各連結フラップ
13の外面と各端板14の各角部14aの接着部(図4
(a)中記号「A」で示される斜線部分)とが両面テープ
で接着され、隣接する側板12と端板14とがその連結
フラップ13にて一体に繋がれることで、図2および図
3に示されるような箱状の蓋4とされる。なお、具体的
な図示による説明は省略するが、この蓋4は、端板1
4,14に付された各傾斜外折線dに沿って折り曲げる
ことで嵩低く折り畳まれ、一方、折り畳まれた蓋4にお
ける一対の側板12もしくは端板14を引き起こすこと
で所謂ワンタッチで全ての側板12,12および端板1
4,14が起立されて箱状の蓋4とされる。
【0021】本実施形態においては、図4および図5に
示されるように、前記蓋4の各端板14には、所要箇所
が切り込まれることによって、その中央の下端部に略舌
状の差込み片15が形成されている。この差込み片15
の両側は、中央部がそれぞれ外側に向けて突出した形状
とされており、その突出部分の上縁部分(図5中記号B
で示されるハッチング部分)が後述する身2の係止部に
掛け止められる掛止め部15aとされている(図8
(a)(b)参照)。
【0022】前記差込み片15は、前記掛止め部15a
から挿入方向(図5中矢印A方向)先端に向けて先細形
状とされるとともに、その先端のコーナ部15bは円弧
状に面取りされており、後述する身2の挿入孔への挿入
動作がスムーズに行えるようにされている。また、この
差込み片15の中央部には、挿入方向に沿って延びる罫
押線16,16が所定間隔を設けて平行に付されてお
り、この差込み片15におけるその罫押線16に直角方
向の曲げ強度およびその罫押線16方向の座屈強度が高
められるとともに、この差込み片15の両側部分がそれ
ぞれその罫押線16周りに撓み易くされている。
【0023】前記身2は、図4(b)のブランク展開図
に示されるように、所要寸法の長方形をした底板21の
各側辺に内折線a'を介して連接される側板22,22
と、底板21の各端辺に内折線b'を介して連接される
端板24,24とを備えて構成されている。なお、側板
22と端板24とは、同一高さ寸法に設定されるととも
に、前記トレー3に対して所望の嵩上げが成される高さ
寸法に設定されている。なお、符号35,36で示され
るのは、トレー3を安定に支持するとともに、トレー3
の抜け防止を図るために底板21に設けられた折曲げ立
設式の支持部片であり、本実施形態においては、折曲げ
立設されたそれら支持部片35,35,36,36がト
レー3の底面にその一部が貼着されることにより前記目
的が達成できるようにされている。
【0024】前記各側板22の長手方向両端には、内折
線c',c'を介して連結フラップ23,23が連接され
ている。また、前記各端板24の長手方向の両端部に
は、底板21寄りの角から端板24の中央部に向かって
略45度に傾斜する外折線d'が付され、その傾斜外折
線d'の外側に三角形状の端板24の角部24aが形成
され、この角部24aがその傾斜外折線d'に沿い外向
きに折り込めるようにされている。
【0025】このように形成される身2のブランクは、
各側板22および各端板24がそれぞれ底板21に対し
て立設された状態において、各折線c'に沿って内側に
折り込まれた各連結フラップ23の外面と各端板24の
各角部24aの接着部(図4(b)中記号「A」で示され
る斜線部分)とが両面テープで接着され、隣接する側板
22と端板24とがその連結フラップ23にて一体に繋
がれることで、図2および図3に示されるような箱状の
身2とされる。なお、この身2は、端板24,24に付
された各傾斜外折線d'に沿って折り曲げることで嵩低
く折り畳まれ、一方、折り畳まれた身2における一対の
側板22もしくは端板24を引き起こすことで所謂ワン
タッチで全ての側板22,22および端板24,24が
起立されて箱状の身2とされる。
【0026】前記身2における各端板24は、図4
(b)および図6に示されるように、その中央部に設け
られる略Uの字状の切目25(以下、単に「U字切目2
5」と称する。)を境界とするその外側の端板本体24
bと、その境界の内側の中央壁部26とを備えて構成さ
れている。
【0027】前記端板本体24bにおいて、前記中央壁
部26周りに隣接する部位の壁部には、上方から下方に
いくにつれて中央壁部26の中心側に近づくようなテー
パ面27(図8(b)参照)を有する一対のガイド部2
8が設けられている。また、同壁部には、前記テーパ面
27の下端と連続し下方に向けて外側に広がって前記掛
止め部15aの上縁と係合する係合面29(図8(b)
参照)を有する係止部30が設けられている。
【0028】前記端板本体24bの中央下端部(前記U
字切目25と内折線b'とで挟まれる領域)には、前記
U字切目25に繋がる弱め線としてのミシン目31,3
1が所定の間隔で正面視ハの字状に設けられている。な
お、これらミシン目31,31は、底板21の適宜位置
まで平行に延設されている。こうして、両ミシン目3
1,31に沿う截断にて両ミシン目31,31に挟まれ
る領域の壁部32(以下、「開口用壁部32」と称す
る。)を開口したときに形成される開口部をやや広めに
とることにより、差込み片15へのアプローチが行い易
いようにされている。なお、前記開口用壁部32の上端
部は、開口時に指を引っ掛ける指掛け部32aとされて
おり、指を掛け易くするためにその上端形状が下凸円弧
状とされている。
【0029】次に、トレー3が装着された状態の身2
(図2参照)に蓋4を取り付ける作業を図7(a)〜
(c)を参照しつつ説明する。
【0030】まず、図7(a)(b)に示されるよう
に、蓋4の差込み片15を身2の中央壁部26に押し付
けながら除々に蓋4全体を引き下げる。この際、その押
し付け動作による中央壁部26と端板本体24bとの面
位相のずれによってその中央壁部26と端板本体24b
との間に隙間33(本発明の挿入孔に相当する。以下、
「挿入孔33」と称する。)が形成されるので、その押し
付け状態を保持しつつ更に蓋4全体を引き下げる。そし
て、図7(c)に示される状態になるまで差込み片15
を挿入孔33に挿入することで蓋4の取付作業が完了す
る。この挿入動作時において、差込み片15は、図7
(b)に示されるように、その両側が前記ガイド部28
に当接・摺動されて挿入孔33の中心部へと導かれる。
こうして、差込み片15の挿入孔33への挿入動作の容
易化が図られている。また、差込み片15の挿入孔33
への挿入動作が完了したときには、図8(a)(b)に
示されるように、差込み片15の掛止め部15a,15
aが端板本体24bの係止部30,30と係合して掛け
止められ、蓋4が身2に固定される。なお、その掛止め
部15a,15aが係止部30,30に掛け止められた
状態において、差込み片15は中央壁部26の復元弾性
力にて身2の外側方向に押付け付勢される。こうして、
差込み片15が端板本体24bにロックされた状態が確
実に保持される。
【0031】次に、前述したようにして身2に固定され
た蓋4の取外し作業を図7(c)および図9(a)〜
(c)を参照しつつ説明する。
【0032】図7(c)に示される蓋4が身2に固定さ
れた状態において、まず開口用壁部32の指掛け部32
aに指を引っ掛けてその開口用壁部32を手前下方(図
7(c)中矢印Q方向)に引き倒すような力を加えてミ
シン目31,31を截断し、図9(a)に示されるよう
に、その開口用壁部32が設けられている部分の端板本
体24bを開口する。次いで、その開口部50に指を突
っ込んで差込み片15の背面側に指を掛け、図9(b)
(c)に示されるように、その差込み片15を外側に引
っ張り出して、差込み片15が端板本体24bにロック
された状態を解除する。こうしてロックを解除した後
に、蓋4全体を引き上げることによって、身2から蓋4
が取り外される。
【0033】本実施形態によれば、身2に蓋4を取り付
けて固定する作業、並びに身2に固定された蓋4の取外
し作業を容易かつ迅速に行うことができ、作業性を大幅
に向上させることができる。また、蓋4の取外し作業を
一度でも行うと、ミシン目31,31が截断されて端板
本体24bに開口部50が形成されるので、蓋4が取り
外されたか否かを容易に判別することができ、商品の安
全性および信頼性の向上に寄与するという効果を奏す
る。
【0034】次に、本発明による包装容器の第2の実施
の形態について説明する。なお、本実施形態の包装容器
は、前記第1の実施形態の包装容器とその基本構成は同
様であるため、以下本実施形態に特有の部分を中心に説
明することとし、前記第1の実施形態と同一または同様
の部分については図に同一符号を付しその詳細な説明を
省略することとする。
【0035】図10(a)には、第2の実施形態におけ
る身の要部構成図が示されている。また、図11には、
第2の実施形態における包装容器の蓋の取付作業説明図
が示されている。また、図12には、第2の実施形態に
おける包装容器の蓋の取外作業説明図が示されている。
【0036】図10(a)に示されるように、本実施形
態における身2'の各端板24'の中央部には、前記第1
の実施形態におけるU字状切目25に代えて、上凸半円
弧状切目41と、この上凸半円弧状切目41の両端から
それぞれ外側に水平方向に延びる水平切目42,42と
を備えて構成される挿入用切目40が設けられている。
なお、本実施形態では、前記各水平切目42の終端に外
側凸円弧状切目43が繋がれており、前記挿入用切目4
0に前記差込み片15が挿入されたときにその挿入用切
目40の両端が端板本体24'bから引き裂かれるよう
な不具合を防止するようにされている。また、挿入用切
目40の水平方向幅は、前記差込み片15の水平方向幅
と略同一とされている。
【0037】本実施形態においても、前記第1の実施形
態と同様、各端板24'の中央下端部に正面視ハの字状
にミシン目31,31が設けられ、各ミシン目31は、
挿入用切目40における上凸半円弧状切目41の各端に
対応して繋がるように付されている。
【0038】本実施形態においては、挿入用切目40を
境界にその上方側の壁部を身の内側方向に押圧すること
で、その挿入用切目40が広がって挿入孔46(図11
(a)(b)参照)が形成される。また、この挿入孔4
6に差し込まれた差込み片15の抜き方向の移動を係止
する係止手段は、挿入孔46に差込み片15が挿入され
たときに、その差込み片15の掛け止部15a,15a
が挿入用切目40の上方側の壁部の下縁に掛け止められ
る方式のものである。また、上凸半円弧状切目41を境
界とするその内側部分の半円状に形成された壁部が両ミ
シン目31,31で挟まれる開口用壁部32'を引き倒
す際に指を掛けるための指掛け片32'aとされてい
る。
【0039】このように構成される本実施形態の包装容
器における蓋4の身2'への取付け作業は、次のように
して行われる。すなわち、図11(a)〜(c)に示さ
れるように、蓋4の差込み片15を身2'における挿入
用切目40の上方側の壁部に押し付けながら除々に蓋4
全体を引き下げる。この際、その押し付け動作によって
その挿入用切目40が広げられて挿入孔46が形成され
るので、その押し付け状態を保持しつつ蓋4全体を引き
下げて、差込み片15をその挿入孔46に挿入する。こ
の挿入動作が完了したときに、差込み片15の掛止め部
15a,15aが挿入用切目40の上方側の壁部の下縁
に掛け止められ、蓋4が身2'に固定される。
【0040】また、身2'に固定された蓋4の取外し作
業は、次のようにして行われる。すなわち、図11
(c)に示される、蓋4が身2'に固定された状態にお
いて、開口用壁部32'の指掛け片32'aに指を引っ掛
けてその開口用壁部32'を手前下方(図11中矢印Q
方向)に引き倒すような力を加えてミシン目31,31
を截断し、図12(a)に示されるように、その開口用
壁部32'が設けられている部分の端板本体24'bを開
口する。次いで、その開口部50に指を突っ込んで差込
み片15の背面側に指を掛け、図12(b)(c)に示
されるように、その差込み片15を外側に引っ張り出
し、差込み片15が端板本体24'bにロックされた状
態を解除する。こうしてロックを解除した後に、蓋4全
体を引き上げることによって、身2'から蓋4が取り外
される。したがって、本実施形態によっても、前記第1
の実施形態と基本的に同様の作用効果を得ることができ
る。
【0041】次に、前記第2の実施形態の変形例につい
て説明する。なお、前記第1、第2の実施形態と同一の
ものについては図に同一符号を付し、その詳細な説明を
省略する。
【0042】本変形例は、図10(b)に示されるよう
に、前記第2の実施形態における指掛け片32'aの周
辺の端板本体24''bが切り欠かれて開口部45が付加
された例である。本変形例によれば、指掛け片32'a
の周りに開口部45が設けられるので、図13(a)に
示されるように差込み片15を指掛け片32'aの背面
に容易に配することができ、また図13(b)(c)に
示されるように差込み片15が挿入孔46'に挿入され
る際にその開口部45周りの壁部に位置決めされるの
で、前記第2の実施形態と比較してよりスムーズに挿入
操作を行うことができるという効果を奏する。
【0043】前記各実施形態および第2の実施形態の変
形例では、蓋および身のそれぞれの端板に傾斜外折線を
付したものを説明したが、側板に傾斜外折線を付すよう
にしても良い。
【0044】前記各実施形態および第2の実施形態の変
形例では、トレー3がプラスチック製のものである例を
示したが、これに限られるものではない。近時、プラス
チック製のものや、発泡スチロール製のものは、後処理
(焼却処理、リサイクル、埋立て処理等)に困る環境に
やさしくない素材とされている。そこで、前記各実施形
態および第2の実施形態の変形例におけるトレー3を、
紙製、モールド製(パルプ、葦等)、生分解性樹脂製な
どのように環境にやさしくて後処理に困らない、言い換
えれば処理方法を選ばない素材のもので構成するのが好
ましい。
【0045】前記各実施形態および第2の実施形態の変
形例では、食物等を収納するためのトレー3を用いた包
装容器に本発明が適用された例を示したが、図14
(a)に示されるようにトレー3を用いずに直接身に食
物等を収納する形式の包装容器に本発明が適用し得るの
は言うまでもない。
【0046】前記各実施形態および第2の実施形態の変
形例では、身と蓋とが分離する分離型の包装容器に本発
明が適用された例を示したが、図14(b)に示される
ような、身とこの身の一部に連設される蓋とからなる一
体型の包装容器にも本発明が適用し得るのは言うまでも
ない。
【0047】前記各実施形態および第2の実施形態の変
形例では、蓋を構成する壁板の一部に差込み片を設け、
身を構成する壁板の一部にその差込み片の挿入用の挿入
孔を形成するための切目を設けた例を示したが、これと
は逆に本発明の主旨に沿って図15(a)(b)に示さ
れるように、身を構成する壁板の一部に差込み片を設
け、蓋を構成する壁板の一部にその差込み片の挿入用の
挿入孔を形成するための切目を設けるように構成するこ
とも可能である。
【0048】前記各実施形態および第2の実施形態の変
形例においては、身および蓋が板紙(ボール紙)で製作
された例を示したが、これに限られるものではなく、身
および蓋を段ボール紙や、紙の加工と類似した加工が行
われる材料、例えばプラスチックシート材、ラミネート
材、金属箔などで製作しても良い。
【0049】前記各実施形態および第2の実施形態の変
形例では、多角形断面容器のものに本発明が適用された
例を示したが、これに限られるものではなく、本発明の
主旨に沿えば、断面形状が円形、楕円形などの曲断面容
器や、多角形断面容器と曲断面容器とを組み合わせたよ
うな断面形状の容器に本発明を適用することも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態に係る包装容
器の全体斜視図である。
【図2】図2は、第1の実施形態の包装容器の構成説明
図である。
【図3】図3は、第1の実施形態の包装容器の構成説明
図である。
【図4】図4(a)は、第1の実施形態に係る蓋のブラ
ンク展開図で、図4(b)は、第1の実施形態に係る身
のブランク展開図である。
【図5】図5は、第1の実施形態に係る蓋のブランクの
要部拡大図である。
【図6】図6は、第1の実施形態に係る身のブランクの
要部拡大図である。
【図7】図7(a)〜(c)は、第1の実施形態におけ
る包装容器の蓋の取付作業説明図である。
【図8】図8(a)は、第1の実施形態における差込み
片の係止状態説明図で、図8(b)は、(a)のP部拡
大図である。
【図9】図9(a)〜(c)は、第1の実施形態におけ
る包装容器の蓋の取外作業説明図である。
【図10】図10(a)は、本発明の第2の実施形態に
係る身の要部構成図で、図10(b)は、第2の実施形
態の変形例に係る身の要部構成図である。
【図11】図11(a)〜(c)は、第2の実施形態に
おける包装容器の蓋の取付作業説明図である。
【図12】図12(a)〜(c)は、第2の実施形態に
おける包装容器の蓋の取外作業説明図である。
【図13】図13(a)〜(c)は、第2の実施形態の
変形例における包装容器の蓋の取付作業説明図である。
【図14】図14(a)(b)は、本発明を適用し得る
他の態様に係る包装容器の説明図である。
【図15】図15は、本発明を適用し得る他の態様に係
る包装容器の説明図で、蓋が開かれている状態図(a)
および蓋が閉じられてロックされている状態図(b)で
ある。
【符号の説明】
1 包装容器 2,2',2'' 身 3 トレー 4 蓋 14 端板(蓋) 14b 端板本体(蓋) 15 差込み片 15a 掛止め部 24,24',24'' 端板(身) 24b,24'b,24''b 端板本体(身) 25 U字切目 26 中央壁部 30 係止部 31 ミシン目(弱め線) 33,46 挿入孔 40 挿入用切目 41 上凸半円弧状切目 42 水平切目

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋を構成する壁板の一部に差込み片を設
    け、身を構成する壁板の一部に前記差込み片の挿入用の
    挿入孔を形成するための切目を設け、前記差込み片を前
    記挿入孔に挿入したときに、前記差込み片の一部と前記
    切目近傍の壁板の一部とが係合することにより前記差込
    み片の抜き方向の移動を係止するように構成し、かつ前
    記挿入孔に挿入された前記差込み片の近傍における前記
    身の壁板を開口するための弱め線を前記切目に連続する
    ように設けることを特徴とする包装容器。
  2. 【請求項2】 前記差込み片は、蓋を構成する壁板に所
    要の切目を設けて形成され、その中間部の両側が外側に
    向けて突出する掛止め部を有する請求項1に記載の包装
    容器。
  3. 【請求項3】 前記差込み片の少なくとも挿入方向先端
    部が先細形状とされる請求項1または2に記載の包装容
    器。
  4. 【請求項4】 前記差込み片の中央部に挿入方向に沿っ
    て延びる罫押線が設けられる請求項1〜3のいずれかに
    記載の包装容器。
  5. 【請求項5】 前記切目は前記差込み片の挿入方向側に
    凸な略Uの字状の切目とされるとともに、この略Uの字
    状の切目を境界とする外側近傍の壁板に前記差込み片の
    挿入方向に沿って前記挿入孔の中心側に近づくようなテ
    ーパ面を有する一対のガイド部が設けられる請求項1〜
    4のいずれかに記載の包装容器。
  6. 【請求項6】 前記切目は、前記差込み片の挿入方向手
    前側に突出する凸状切目と、この凸状切目の両端からそ
    れぞれ外側に水平方向に延びる水平切目とを備えて構成
    され、前記弱め線を前記凸状切目の各端に対応して連続
    するように設ける請求項1〜4のいずれかに記載の包装
    容器。
  7. 【請求項7】 前記凸状切目を境界とする前記差込み片
    の挿入方向手前側近傍の壁板に開口部が設けられる請求
    項6に記載の包装容器。
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