JP3148048U - 包装用ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】収納体とカバー体とで使用材料を使い分けることで、比較的安価で、ぶら下げて持ち運びできるようにした包装用ケースを提供する。【解決手段】包装用ケース1は、物品を収納する紙製の収納体2と、前記収納体2に被せられた合成樹脂シート製のカバー体3と、を備え、前記収納体2が、物品を載せる底面部21と、前記底面部21の周囲から上方に延設された周壁部22と、前記周壁部22の上方に開口された上方開口部23と、を有し、前記カバー体3が、前記収納体2の上方開口部23を覆う天面部31と、前記天面部21の周囲から下方に延設され且つ前記収納体2の周壁部22に覆うカバー壁部32と、を有し、前記収納体2に被せられたカバー体3が前記収納体2に係止されている。好ましくは、前記カバー体3の上方に、取っ手部33が形成されている。【選択図】図3

Description

本考案は、物品を入れて展示販売する包装用ケースに関する。
シャンプー、リンス、化粧品、飲料などを入れた成形容器などの各種の物品が、包装用ケースに収納されて販売されている。特に、本来個別に販売され得る複数の物品を、纏めてセット販売するために、複数の物品が包装用ケースに収納されて販売されている。
かかる包装用ケースは、消費者が購入した後、通常、廃棄される。このため、包装用ケースは、比較的安価であることが好ましい。
例えば、特許文献1には、互いに対向する一対のシート壁の上端同士及び両側端同士が接続されると共に、シート壁が下端側ほど互いに離間して下端同士が底片を介して接続され、一対のシート壁間に包装対象物が収容される包装用ケースが開示されている。
かかる包装用ケースは、所定の平面形状に切り抜かれた1枚の合成樹脂シートを、貼着片を利用して組み立てることによって、箱状に形成されている。
特開2006−335372号公報
しかしながら、従来の包装用ケースは、1枚の合成樹脂シートから形成されているので、比較的コストが高いという問題点がある。
具体的には、合成樹脂シートは、紙に比して、原料コストが高い。また、合成樹脂シートに所望の意匠を印刷する場合の印刷コストは、紙に印刷する場合に比して高い。
上記従来の包装用ケースは、その全体が1枚の合成樹脂シートから形成されているので、材料コスト及び印刷コストが高いという問題点がある。
また、包装用ケースの性質上、消費者が、ぶら下げて持ち運びできるものが好ましい。
本考案の第1の課題は、比較的安価な包装用ケースを提供することである。さらに、本考案の第2の課題は、ぶら下げて持ち運びできる包装用ケースを提供することである。
本考案の包装用ケースは、シート材を組み立てることにより形成され、物品を収納する紙製の収納体と、前記収納体に被せられた合成樹脂シート製のカバー体と、を備え、前記収納体が、物品を載せる底面部と、前記底面部の周囲から上方に延設された周壁部と、前記周壁部の上方に開口された上方開口部と、を有し、前記カバー体が、前記収納体の上方開口部を覆う天面部と、前記天面部の周囲から下方に延設され且つ前記収納体の周壁部を覆うカバー壁部と、を有し、前記カバー体が前記収納体に係止されている。
上記包装用ケースは、収納体が紙で形成され且つカバー体が合成樹脂シートで形成されているので、全体が合成樹脂シートで形成されている従来の包装用ケースに比して、材料コスト及び印刷コストを抑えることができる。
なお、全体が紙で形成されている包装用ケースの場合には、ケースを通じて収納した物品が見えないが、本考案の包装用ケースであれば、カバー体が合成樹脂シートで形成されているので、カバー体を通じて物品を見ることも可能である。
さらに、上記包装用ケースは、カバー体が収納体に係止されているので、保管・運搬時に、両者が分離して、ケース内の物品が脱落するおそれがない。
本考案の好ましい包装用ケースは、前記カバー体の上方に、取っ手部が形成されている。
上記好ましい包装用ケースは、取っ手部を利用してカバー体を把持することにより、手でぶら下げて持ち運びできる。
本考案の好ましい包装用ケースは、前記収納体の周壁部に孔部が設けられ、前記カバー体のカバー壁部に、前記孔部に差し込み可能な差込片部が延設されており、前記差込片部を前記孔部に差し込むことによって、前記カバー体が前記収納体に係止されている。
上位好ましい包装用ケースは、孔部に差込片部を差し込むだけで、カバー体を収納体に係止させることができる。
また、孔部から差込片部を抜けば、カバー体の収納体に対する係止を解除して、カバー体を収納体から取り外すことができる。カバー体を外すことにより、物品を収納体から取り出すことができる。
本考案の好ましい包装用ケースは、前記差込片部の幅が、前記孔部の開口幅よりも長く、前記孔部に差し込まれた前記差込片部が、前記収納体の内面側であって前記孔部の上方領域側に折り曲げられている。
上記好ましい包装用ケースは、差込片部の幅が、孔部の開口幅よりも長く形成されているので、差し込んだ差込片部が孔部から抜けにくく、カバー体を収納体に確実に係止させることができる。
また、差込片部が孔部の上方領域における収納体の内面側に折り曲げられているので、取っ手部を利用して包装用ケースをぶら下げたときに、差込片部が収納体の孔部の上方縁に食い込むように引掛かる。このため、包装用ケースを持ち運びしている途中で、収納体がカバー体から離脱するおそれがない。
なお、上記幅広の差込片部は、孔部から抜けにくいため、カバー体の収納体に対する係止を解除しにくいが、収納体は紙で形成されているので、手で破くことができる。このため、差込片部が折り曲げられている領域(孔部の上方領域)において、収納体を破ることによって、カバー体の係止を解除できる。
本考案の好ましい包装用ケースは、前記収納体に、左右の切り目が形成されており、前記左方の切り目の下端部が、孔部の左上方縁の近傍に位置し、前記右方の切り目の下端部が、孔部の右上方縁の近傍に位置し、前記左右の切り目は、前記下端部から上方へ向かうほど離反するように形成されている。
上記好ましい包装用ケースは、収納体に左右の切り目が形成されているので、収納体のうち上記差込片部が折り曲げられている領域(孔部の上方領域)を、容易に破ることができる。よって、カバー体の収納体に対する係止を容易に解除できる。
本考案の包装用ケースは、物品を良好に収納でき、且つ、比較的安価である。さらに、本考案の包装用ケースは、手でぶら下げて持ち運びでき、又、物品も容易に取り出することができる。
以下、本考案の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
なお、各部の用語の接頭語として、第1、第2などを付す場合があるが、該接頭語は、用語を区別するために付加されるものであり、各部の順序や優劣などを意味しない。また、方向を示す用語として「上下」や「前後」は、収納体を下に向け、本考案の包装用ケースを自立させた状態を基準にしている。
図1〜図5に於いて、1は、物品Aを収納する収納体2と、前記収納体2に被せられたカバー体3と、を有する包装用ケースを示す。
なお、収納体2を構成する展開シートを、図6に示し、カバー体3を構成する展開シートを、図7に示す。この展開シートをそれぞれ組み立てることにより、収納体2及びカバー体3が得られる。図6及び図7の展開シートに付された符号は、収納体2及びカバー体3の各部にそれぞれ対応している。なお、図6及び図7において、各折り罫線を一点鎖線で表す。
上記収納体2は、紙から形成されている。
収納体2を形成する紙は、余りに薄いものを用いると物品Aを載せたときに大きく変形し、一方、余りに厚いものを用いるとコスト的に不利となる。この点から、紙は、米坪190g/m〜1500g/mのもの(所謂厚紙)が好ましく、更に、米坪260g/m〜370g/mのものがより好ましい。
上記収納体2には、必要に応じて、所望の意匠が印刷される。
収納体2は、物品Aを載せる底面部21と、底面部21の周囲から上方に延設された周壁部22と、周壁部22の上方に開口され且つ物品Aを出し入れする上方開口部23と、を有する。
底面部21の前辺及び後辺は、周壁部22の前辺及び後辺に、第1折り罫線41及び第2折り罫線42を介して連設されている。底面部21の両側辺は、平面視山型状に形成され、この両側辺は、周壁部22に連設されていない自由辺とされている。
底面部21は、第1折り罫線41及び第2折り罫線42において、周壁部22に対して略直交状に折り曲げられている。
また、底面部21の面内には、底面部21を2等分するような位置に、第3折り罫線43が形成されている。この第3折り罫線43は、底面部21の前辺と略平行な方向に延びて形成されている。
なお、本実施形態では、底面部21は、図3に示すように、周壁部22の前辺から第1折り罫線41を介して延設された第1底面片211と、周壁部22の後辺から第2折り罫線42を介して延設された第2底面片212と、から構成されている。
この第2底面片212の面内には、第2底面片212を2等分するような位置に、上記第3折り罫線43が形成されている。
上記第2底面片212上に第1底面片211が重ねられ、その重ね合わせ部分のうち、第3折り罫線43から第1折り罫線41で囲われた領域内が接着されることによって(図3において、接着部分を黒塗りで示す)、上記底面部21が形成されている。
なお、この底面部21は、第3折り罫線43において山折りする(周壁部22の内側方向へ折る)ことにより、2つに折り畳むことができる。
周壁部22は、前面221と、後面222と、を有する。前面221と後面222の両側辺は、それぞれ第4折り罫線44及び第5折り罫線45を介して連設されている。
なお、本実施形態では、周壁部22は、後面222の一側辺から延設された糊代片223を前面221の一側辺に接着することにより、前面221と後面222が連設されている。
周壁部22は、前面221及び後面222の中央部を互いに外側へ引き離すことにより、筒状に形成されている。
なお、この周壁部22は、前記一対の折り罫線44,45において山折りすることにより、前面221及び後面222が重なり、略扁平状に折り畳むことができる。
従って、収納体2は、物品Aを収納しない時(不使用時)、2つ折りにした底面部21を周壁部22の前面221及び後面222の間に介在させた状態で、略扁平状に折り畳むことができる。
上記周壁部22の後面222及び前面221の高さは、略同一でもよいが、本実施形態では、後面222の高さが前面221よりも高く形成されている。
後面222の高さは、物品Aの高さと略同一又はそれ以上であることが好ましい。
かかる後面222を有する収納体2は、それに物品Aを収納したとき、物品Aの背後に比較的大面積の後面222を配置できる。このため、物品Aの背景面が大きくなり、物品Aを見栄え良く収納できる。
他方、前面221の高さは、後面222の高さに対して1/2倍〜1/6倍が好ましく、更に、1/3倍〜1/5倍がより好ましい。
前面221の高さが余りに高いと、収納された物品Aの多くが前面221によって遮蔽されるため、消費者が物品Aを視認し難く、又、収納体2内に物品Aを出し入れし難くなる。一方、前面221の高さが余りに低いと、物品Aが不用意に収納体2から離脱するおそれがある。
上記収納体2の周壁部22は、その面内に孔部5を有する。該孔部5は、周壁部22に穴を穿設することにより形成されている。
前記孔部5は、周壁部22の前面221又は後面222に形成される。孔部5は、図示したように1箇所でもよいし、複数箇所形成されていてもよい。例えば、孔部5は、前面221及び後面222にそれぞれ1箇所又は複数箇所形成されていてもよい。
好ましくは、図示したように、孔部5は、後面222の1箇所に形成されている。なお、特に図示しないが、孔部5は、後面222の複数箇所に形成されていてもよい。
後面222に孔部5を形成することにより、包装用ケース1の前面側から孔部5が消費者に見えにくくなる。
この孔部5の形成位置は、特に限定されないが、孔部5は、包装用ケース1内に収納される物品の間隙に位置するように形成することが好ましい。
例えば、本実施形態の包装用ケース1は、ケース1内に2つの物品A(例えば、シャンプー容器、リンス容器などの円筒状容器)を並べて収納できる。この場合、隣接する2つの物品A,Aの間に、上記間隙が存在する。このため、前記孔部5は、後面222(又は前面221)の幅方向中央部に形成される。
なお、孔部5の上下位置は、特に限定されないが、好ましくは収納体2の下方側である。
前記孔部5の穴形状は、特に限定されず、略四角形状(略長方形、略正方形、略逆台形、略台形など)、略逆三角形状、略円形状、略楕円形状、その他の多角形状などが挙げられる。孔部5の穴形状は、好ましくは、略四角形状であり、より好ましくは、図示したような、孔部5の上方縁が下方縁よりも長い、略逆台形状である。
前記収納体2には、孔部5に対応して、左右の切り目61,62が形成されている。
本実施形態では、孔部5は後面222に形成されているので、前記切り目61,62は、後面222に形成されている。
左方の切り目61の下端部61aは、孔部5の左上方縁(略四角形状の孔部5の左上角)の近傍に位置している。該左方の切り目61は、その下端部61aから左斜め上方(孔部5の中心を基準とする放射方向)に延びて形成されている。
右方の切り目62の下端部62aは、孔部5の右上方縁(略四角形状の孔部5の右上角)の近傍に位置している。該右方の切り目62は、その下端部62aから右斜め上方(孔部5の中心を基準とする放射方向)に延びて形成されている。
従って、上記左右一対の切り目61,62は、孔部5の縁に繋がっておらず、両下端部61a,62aから上方へ向かうに従って次第に離反するように、傾斜状に形成されている。
好ましくは、上記一対の切り目61,62は、左右対称に形成される。
上記切り目61,62は、後面222を貫通する貫通線である。切り目61,62は、断続的に形成された短い貫通線(一般に、ミシン目と呼ばれる)でも良いし、1本の長い貫通線でもよい。また、切り目61,62は、図5及び図6に示すように、短い貫通線と長い貫通線が組み合わされていてもよい。
カバー体3は、合成樹脂シートから形成されている。
カバー体3を構成する合成樹脂シートは、余りに軟らかいものを用いると剛性が十分でなく、一方、余りに硬いものを用いると剛性が強すぎて、収納体2に被せることが困難となる。これを考慮すると、合成樹脂シートの厚みは、0.18mm〜1.0mmであり、好ましくは0.20mm〜0.60mmである。
合成樹脂シートとしては、単層の合成樹脂シート、異種又は同種の合成樹脂シートが2層以上積層された多層の合成樹脂シート、金属蒸着層を有する合成樹脂シート、合成樹脂シートと他の機能層との積層シートなどが挙げられる。好ましくは、単層の合成樹脂シート又は多層の合成樹脂シートが用いられ、より好ましくは、単層の合成樹脂シートが用いられる。
合成樹脂シートの材質としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系、ポリスチレン系、ポリアミド系などが挙げられる。中でも、曲げ特性に優れているので、ポリプロピレン系の合成樹脂シートが好ましい。
また、上記合成樹脂シートは、透明性に優れていることが好ましい。該シートの透明性の基準としては、その全光線透過率が70%以上が好ましく、より好ましくは80%以上であり、特に好ましくは90%以上である。ただし、全光線透過率は、JIS K7105(プラスチックの光学的特性試験方法)に準拠した測定法によって測定される値をいう。
さらに、合成樹脂シートは、無色であることが好ましいが、透明性を損なわない範囲で着色されていてもよい。
本考案の包装用ケース1は、印刷コストが安価な紙製の収納体2を有するので、該収納体2に印刷を施しておけば、カバー体3には、必ずしも印刷を施す必要性はない。このため、より安価な包装用ケース1を提供できる。
もっとも、カバー体3に所望の意匠を印刷してもよい。
カバー体3は、上記収納体2の上方開口部23を覆う天面部31と、天面部31の周囲から下方に延設され且つ収納体2の周壁部22を覆うカバー壁部32と、上方に形成された取っ手部33と、を有する。ただし、「カバー体3の天面部31及びカバー壁部32が、収納体2の上方開口部23及び周壁部22を覆う」とは、これらを隙間なく完全に覆うという意味ではない。
天面部31の前辺及び後辺は、カバー壁部32の前上辺及び後上辺に、第6折り罫線46及び第7折り罫線47を介して連設されている。天面部31の両側辺は、平面視山型状に形成され、この両側辺は、カバー壁部32に連設されていない自由辺とされている。
天面部31は、第6折り罫線46及び第7折り罫線47において、カバー壁部32に対して略直交状に折り曲げられている。
また、天面部31の面内には、天面部31を2等分するような位置に、第8折り罫線48が形成されている。この第8折り罫線48は、天面部31の前辺と略平行な方向に延びて形成されている。
天面部31は、第8折り罫線48において山折りすることにより、2つに折り畳むことができる。
カバー壁部32は、前面321と、後面322と、を有する。前面321と後面322の両側辺は、それぞれ第9折り罫線49及び第10折り罫線410を介して連設されている。
なお、本実施形態では、カバー壁部32は、前面321の両側辺から延設された糊代片323を後面322の両側辺に接着することにより、前面321と後面322が連設されている。
カバー壁部32は、前面321及び後面322の中央部を互いに外側へ引き離すことにより、筒状に形成されている。
なお、このカバー壁部32は、前記一対の折り罫線49,410において山折りすることにより、前面321及び後面322が重なり、略扁平状に折り畳むことができる。
従って、カバー体3は、不使用時、天面部31及びカバー壁部32を折り畳むことによって、略扁平状に折り畳むことができる。
上記カバー壁部32の前面321及び後面322の高さは、異なっていてもよいが、略同一であることが好ましい。
カバー壁部32の高さは、カバー体3を収納体2に被したときに、天面部31が収納された物品Aに当たらず、且つ、カバー壁部32の下辺が収納体2の底面部21と略同じ又は底面部21よりも少し上方に位置することが好ましい。
さらに、カバー壁部32の前面321及び後面322の下方両角部は、第9折り罫線49及び第10折り罫線410の中途部から前面321及び後面322の下辺の中途部を結んだ傾斜線X,Xにおいて切除されている。
この切除部分は、カバー部材3を収納体2に被せたときに、カバー部材3のカバー壁部32と収納体2の周壁部22の上端部の間に隙間が生じない大きさとされる。
すなわち、カバー体3を収納体2に被せたときに、傾斜線Xの上端部(第9折り罫線49及び第10折り罫線410の中途部)が収納体2の周壁部22の上端部よりも下方に位置するように、カバー壁部32の前面321及び後面322が切除されている。
なお、本実施形態では、周壁部22の前面221の高さが低いので、傾斜線Xの上端部が周壁部22の前面221の上端部よりも下方に位置するように、カバー壁部32の前面321及び後面322の下方両隅部が切除されている。
カバー壁部32の前面321及び後面322の下方両角部が切除されていることにより、カバー体3を収納体2に被せる際に、カバー体3の下端部が収納体2の上端部に干渉し難く、カバー体3を収納体2に容易に被せることができる。
上記カバー体3のカバー壁部32には、収納体2の孔部5に差し込み可能な差込片部7が形成されている。
この差込片部7は、カバー壁部32から延設された部分であり、孔部5に対応して設けられている。
例えば、孔部5が2箇所形成されている場合、差込片部7は、カバー体3を収納体2に被せたときにそれぞれの孔部5に対応する位置に、2箇所形成される。
差込片部7は、別個のシート片をカバー壁部32の内面に添付することによって形成されていてもよいが、図示したように、カバー壁部32の一部分から一体的に延設されていることが好ましい。
具体的には、カバー壁部32の後面322の面内に、有端状の切り目81が形成されている。この切り目81で囲われた領域が、差込片部7となる。
この切り目81の両端部は、離反しており、切り目81で囲われた領域(差込片部7)は、切り目81の両端部間において後面322に連設されている。切り目81は、その両端部を基準にして下方側に形成されている。
従って、差込片部7の延出向きは、下方である(差込片部7の連設部分が上側に位置し、且つ差込片部7の先端が下側に位置する)。
差込片部7の形状は、特に限定されないが、その幅が孔部5の開口幅よりも長く形成されていることが好ましい。かかる幅広の差込片部7は、該差込片部7を孔部5に差し込んだときに、孔部5から抜けにくくなるので好ましい。
上記幅広の差込片部7は、後面322に対して第11折り罫線411を介して折り曲げ可能に連設され且つ孔部5の開口面積と略同面積の基片部74と、前記基片部74の両側端から外側に延び(孔部5の両側縁よりも外側に延び)且つ孔部5の開口幅よりも幅広となる左右一対の第1及び第2延設片部71,72と、前記基片部74の下端から外側に延びる(孔部5の下縁よりも下方側に延びる)第3延設片部73と、を有する。
第1及び第2延設片部71,72の延出長さ(幅)は、余りに長いと差込片部7を孔部5に差し込むことが困難となり、一方、余りに短いと差込片部7を孔部5から抜けにくくする効果を奏し難い。この点を考慮すると、第1及び第2延設片部71,72の延出長さは、それぞれ5mm〜20mmが好ましく、5mm〜10mmがより好ましい。
なお、上記差込片部7は、第3延設片部73が延設されているので、孔部5の開口上下長さよりも長い。このため、該差込片部7は、孔部5から更に抜け難くなるので、より好ましい態様である。
第3延設片部73の延出長さ(上下長さ)は、1mm〜10mmが好ましく、3mm〜7mmがより好ましい。
上記差込片部7は、図2〜図4に示すように、孔部5に差し込まれた後、第11折り罫線411において180度折り曲げられている。折り曲げられた差込片部7は、その第1及び第2延設片部71,72が収納体2の左右一対の切り目61,62に重なるように、収納体2の内面側であって孔部5の上方領域に近接している。
また、差込片部7は、その折り曲げ部分が孔部5の上方縁に接している。
このように差込片部7を孔部5内に差し込むことによって、カバー体3が収納体2に係止される。
さらに、カバー体3のカバー壁部32には、取っ手部33が形成されている。
この取っ手部33は、例えば、カバー壁部32の後面322の上方中央部に有端状の切り目82を形成することにより、後面322の面内に形成されている。
この切り目82で囲われた領域を内側へ押し込むことにより、後面322の上方に手を挿入可能な開口(取っ手部33)が形成される。
上記包装用ケース1は、収納体2が紙で形成され且つカバー体3が合成樹脂シートで形成されているので、全体が合成樹脂シートで形成されている従来の包装用ケースに比して、材料コスト及び印刷コストを抑えることができる。
また、全体が合成樹脂シートから形成された従来の包装用ケースは、ケースの形状を保持するため比較的剛性の高い(分厚い)合成樹脂シートを用いる必要がある。この点、本考案の包装用ケース1は、紙製の収納体2が、合成樹脂シート製のカバー体3を補強してその形状を保持するため、比較的薄い合成樹脂シートを用いることも可能である。このため、本考案によれば、より安価な包装用ケース1を提供できる。
また、上記包装用ケース1は、カバー体3を通じて、収納された物品Aが見えるので、展示販売用のケースとして優れている。
さらに、上記包装用ケース1は、取っ手部33を利用して、手で持ち運びできる。
包装用ケース1をぶら下げた際、孔部5に差し込まれ且つ折り曲げられた差込片部7の折り曲げ部分が、孔部5の上方縁に食い込むように引掛かる。このため、包装用ケース1を運搬中に、収納体2がカバー体3から離脱するおそれがない。
上記包装用ケース1は、カバー体3を収納体2から外すことにより、物品Aを取り出すことができる。
例えば、収納体2の孔部5に差し込まれたカバー体3の差込片部7を該孔部5から抜くことによって、カバー体3の収納体2に対する係止を解除できる。
また、収納体2は、紙で形成されているので、収納体2の一部分(差込片部7が折り曲げられている領域)を破ることによって、差込片部7を収納体2から抜き、カバー体3の係止を解除できる。
上記包装用ケース1は、収納体2の面内に左右の切り目61,62が形成されている。
このため、図8及び図9に示すように、孔部5から指を入れて差込片部7の表面に当て、その指を外側に引くことにより、切り目61,62と孔部5の縁の間が容易に破れ、左右の切り目61,62の下端部と孔部5の左右上方縁とが繋がり、収納体2に大きな破断開口が生じる。かかる大きな破断開口が生じるので、該開口から幅広の差込片部7を容易に抜き出すことができる。
なお、収納体2に形成された左右の切り目61,62は、孔部5の縁にまで形成されておらず、且つ上方へ向かうに従って次第に離反するように傾斜状に形成されているので、包装用ケース1をぶら下げても、孔部5の縁と切り目61,62が不用意に繋がるおそれがない。
次に、本考案の包装用ケース1の他の実施形態を示す。
上記実施形態では、差込片部7は孔部5の開口幅よりも幅広に形成されているが、例えば、図10(a)及び(b)に示すように、差込片部7の幅が、孔部5の開口幅と略同一又はそれよりも短く形成されていてもよい。かかる差込片部7も上記実施形態と同様に、孔部5に差し入れた後、上側に折り曲げることによって、孔部5の上方縁に係止される。
さらに、上記実施形態では、カバー体3の差込片部7を折り曲げて孔部5に係止しているが、これに限定されず、例えば、図10(c)及び(d)に示すように、差込片部7を曲げずに、差込片部7を孔部5の下方側から上方側へ差し込んでもよい。この場合、差込片部7の延出向きは、上記実施形態の差込片部とは反対に、上方である(差込片部7の連設部分がカバー体3の下側に位置し、且つ差込片部7の先端がカバー体3の上側に位置する)。かかる他の実施形態の差込片部7でも、包装用ケース1をぶら下げたときに、収納体2がケース体3から離脱し難い。
さらに、上記実施形態では、カバー体3を収納体2に係止する手段として、差込片部7と孔部5を用いているが、係止手段はこれに限られず、例えば、図11に示すように、粘着テープ19を用いて、カバー体3と収納体2の一部分を貼着してもよい。なお、粘着テープに代えて、カバー体3と収納体2の内面同士を、接着剤を用いて部分的に貼着してもよい。もっとも、この他の実施形態の場合には、カバー体3を収納体2から外し難くなる。このため、カバー体3と収納体2の貼着部分の周りを取り囲むように、カバー体3と収納体2の両者に貫通するミシン目92,93を形成しておくことが好ましい。貼着部分を内側に押圧すると、前記ミシン目92,93に沿って貼着部分がカバー体3及び収納体2から分離され、簡単にカバー体3を収納体2から外すことができる。
本発明の包装用ケースの1つの実施形態を示す前面上側から見た斜視図。 同ケースを後面上側から見た斜視図。 図2のA−A線断面図。 図2のB−B線断面図。 同ケースを後面上側から見た分解斜視図。 収納体を構成する展開シートの平面図。 カバー体を構成する展開シートの平面図。 同ケースの使用状態を示す後面上側から見た斜視図。 図8のC−C線断面図。 (a)は、差込片部の他の実施形態を示す要部拡大図、(b)は、前記(a)のD−D線断面図、(c)は、差込片部の更なる他の実施形態を示す要部拡大図、(d)は、前記(c)のE−E線断面図。 本発明の包装用ケースの他の実施形態を示す後面上側から見た斜視図。
符号の説明
1…包装用ケース、2…収納体、21…底面部、22…周壁部、23…上方開口部、3…カバー体、31…天面部、32…カバー壁部、33…取っ手部、41〜410…各折り罫線、5…孔部、61,62…左右の切り目、7…差込片部

Claims (5)

  1. シート材を組み立てることにより形成された包装用ケースであって、
    物品を収納する紙製の収納体と、前記収納体に被せられた合成樹脂シート製のカバー体と、を備え、
    前記収納体が、物品を載せる底面部と、前記底面部の周囲から上方に延設された周壁部と、前記周壁部の上方に開口された上方開口部と、を有し、
    前記カバー体が、前記収納体の上方開口部を覆う天面部と、前記天面部の周囲から下方に延設され且つ前記収納体の周壁部を覆うカバー壁部と、を有し、
    前記カバー体が前記収納体に係止されていることを特徴とする包装用ケース。
  2. 前記カバー体の上方に、取っ手部が形成されている請求項1に記載の包装用ケース。
  3. 前記収納体の周壁部に孔部が設けられ、前記カバー体のカバー壁部に、前記孔部に差し込み可能な差込片部が延設されており、前記差込片部を前記孔部に差し込むことによって、前記カバー体が前記収納体に係止されている請求項2に記載の包装用ケース。
  4. 前記差込片部の幅が、前記孔部の開口幅よりも長く、前記孔部に差し込まれた前記差込片部が、前記収納体の内面側であって前記孔部の上方領域側に折り曲げられている請求項3に記載の包装用ケース。
  5. 前記収納体には、左右の切り目が形成されており、前記左方の切り目の下端部が、孔部の左上方縁の近傍に位置し、前記右方の切り目の下端部が、孔部の右上方縁の近傍に位置し、前記左右の切り目は、前記下端部から上方へ向かうほど離反するように形成されている請求項4に記載の包装用ケース。
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