JP7257911B2 - 塗布容器 - Google Patents

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Description

本発明は、塗布容器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるように、弾性変形可能な胴部を有する容器本体と、内容物の吐出孔が形成されるとともに、容器本体の口部に装着された吐出キャップと、を備え、胴部を押圧し径方向の内側に向けて弾性変形させることにより、内容物を吐出孔から吐出する容器が知られている。この容器では、内容物の吐出後に胴部の押圧を解除すると、胴部が復元変形しつつ、外気が吐出孔を通して容器本体内に流入する。
この種の容器を、例えば皮膚等の被塗布部に押し付けられ、かつ吐出孔が開口した塗布面を有する塗布容器として用いることが考えられる。
特開2015-127204号公報
しかしながら、この塗布容器では、内容物を被塗布部に塗布した後に、胴部の押圧を解除すると、外気が、被塗布部に接した内容物とともに、吐出孔を通して容器本体内に流入するおそれがある。被塗布部に接した内容物には、被塗布部上の雑菌等が付着している場合がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、内容物を被塗布部に塗布した後に、外気が、被塗布部に接した内容物とともに、吐出孔を通して容器本体内に流入するのを防ぐことができる塗布容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明の塗布容器は、弾性変形可能な胴部を有する容器本体と、被塗布部に押し付けられる塗布面、および前記塗布面に開口する内容物の吐出孔が形成されるとともに、前記容器本体の口部に装着された吐出キャップと、を備え、前記吐出キャップのうち、前記塗布面から離れた部分、若しくは前記容器本体に、外部と前記容器本体内とを連通可能な外気導入孔が形成され、前記吐出キャップは、前記容器本体の内圧の上昇に伴い、前記容器本体内の内容物の前記吐出孔からの流出を許容し、かつその逆向きの流れを規制する吐出弁を備え、前記外気導入孔と前記容器本体内との連通、遮断を切替える空気弁が設けられている。
本発明によれば、胴部を押圧し径方向の内側に向けて弾性変形させると、容器本体の内圧が上昇することで、吐出弁が開いて、容器本体内の内容物が吐出孔から吐出される。そして、胴部の押圧を解除すると、容器本体の内圧が低下することで、吐出弁が閉じて、容器本体内と吐出孔との連通が遮断される。この状態で空気弁が開くと、吐出弁は閉じているので、外気は、吐出孔を通して容器本体内に流入せず、塗布面から離れた外気導入孔を通して容器本体内に流入する。これにより、内容物を被塗布部に塗布した後に、外気が、被塗布部に接した内容物とともに、吐出孔を通して容器本体内に流入するのを防ぐことができる。
前記吐出キャップ、若しくは前記容器本体の内側から前記外気導入孔を覆うフィルターが設けられてもよい。
この場合、吐出キャップ、若しくは容器本体の内側から外気導入孔を覆うフィルターが設けられているので、内容物を被塗布部に塗布した後に、外気が、埃等とともに外気導入孔を通して容器本体内に流入するのを防ぐことができる。
前記空気弁は、前記容器本体の内圧の下降に伴い、外気の前記外気導入孔を通した前記容器本体内への流入を許容し、かつその逆向きの流れを規制してもよい。
この場合、空気弁が、容器本体の内圧の下降に伴い、外気の外気導入孔を通した容器本体内への流入を許容し、かつその逆向きの流れを規制しているので、容器本体の内圧が上昇したときに、空気弁が閉じた状態に保たれて、容器本体内と外気導入孔との連通を遮断することとなる。したがって、胴部を押圧し、容器本体内の内容物を吐出孔から吐出するときに、内容物が外気導入孔から漏れ出るのを防ぐことができる。
前記吐出キャップは、前記容器本体に対して上方付勢状態で下降移動可能に設けられるとともに、前記空気弁を備え、前記容器本体に、内側に前記空気弁が上下摺動可能に設けられた弁座筒が設けられ、前記弁座筒の内周面において、上昇端位置に位置する前記空気弁が当接している部分と、下降端位置に位置する前記空気弁が当接する部分と、の間に位置する中間部に、窪み部が形成され、前記空気弁が前記窪み部に到達したときに、前記弁座筒内が上下方向の全長にわたって連通し、前記外気導入孔と前記弁座筒との間には、前記空気弁が前記窪み部に到達して、前記容器本体内の負圧が前記弁座筒内を通して及ぼされたときに、前記外気導入孔からの外気の前記弁座筒内への流入を許容し、かつその逆向きの流れを規制する補助弁が設けられてもよい。
この場合、空気弁が上昇端位置に位置した状態で、胴部を押圧し、容器本体の内圧を上昇させると、吐出弁が開いて、容器本体内の内容物が吐出孔から吐出される一方、空気弁は、弁座筒の内周面に当接しており、閉じた状態に保たれる。そして、胴部の押圧を解除すると、容器本体の内圧が低下することで、吐出弁が閉じて、容器本体内と吐出孔との連通が遮断される。この状態で、吐出キャップを空気弁とともに下降移動させ、空気弁を弁座筒の内周面の窪み部に到達させると、弁座筒内が上下方向の全長にわたって連通するので、容器本体内の負圧が、弁座筒内を通して補助弁に及ぼされる。この際、補助弁は、容器本体内の負圧によって開き、外気導入孔と弁座筒内とが連通する。これにより、外気が、外気導入孔、および弁座筒内を通して容器本体内に流入する。
補助弁が、外気導入孔と弁座筒との間に設けられ、弁座筒内から外気導入孔に向けた流れを規制しているので、温度上昇等により容器本体の内圧が上昇しているときに、空気弁を、吐出キャップとともに上下方向に移動させ、弁座筒の内周面の窪み部に到達させることによって、容器本体の正圧が、弁座筒内を通して補助弁に及ぼされても、補助弁が閉じた状態に保たれる。これにより、容器本体の内圧が上昇している状態で、空気弁を弁座筒の内周面の窪み部に到達させたときに、弁座筒内と外気導入孔とを遮断した状態に保つことが可能になり、容器本体内の内容物が、外気導入孔から噴き出るのを防ぐことができる。
この発明によれば、内容物を被塗布部に塗布した後に、外気が、被塗布部に接した内容物とともに、吐出孔を通して容器本体内に流入するのを防ぐことができる。
本発明に係る第1実施形態として示した塗布容器の一部縦断面図である。 本発明に係る第2実施形態として示した塗布容器の一部縦断面図である。 図2に示す塗布容器において、キャップを装着した状態を示す図である。 図2に示す塗布容器において、キャップを装着する途中を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の第1実施形態について説明する。
本実施形態に係る塗布容器1は、図1に示されるように、容器本体11および吐出キャップ12を備えている。
容器本体11は、弾性変形可能な胴部11aを有している。容器本体11は有底筒状に形成されている。容器本体11の中心軸線Oに沿う方向を上下方向といい、上下方向から見て中心軸線Oに交差する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
吐出キャップ12は、キャップ本体21、接続部材22、塗布キャップ23、吐出弁16、および空気弁17を備えている。
キャップ本体21は、有頂筒状に形成され、中心軸線Oと同軸に設けられている。
キャップ本体21の周壁部のうち、下部21aは、容器本体11の口部11bに螺着され、上部21bは、口部11bより上方に位置している。キャップ本体21の周壁部の下部21aの外周面に、オーバーキャップCが着脱可能に螺着される雄ねじ部が形成されている。キャップ本体21の周壁部の上部21bに、外部と容器本体11内とを連通可能な外気導入孔13が形成されている。外気導入孔13は、周方向に間隔をあけて複数設けられている。
キャップ本体21の頂壁部に、下方に向けて突出した内装着筒21cが形成されている。内装着筒21cは、外気導入孔13を径方向の内側から覆っている。内装着筒21cは、キャップ本体21の周壁部の上部21bの内周面を全域にわたって径方向の内側から覆っている。キャップ本体21の頂壁部は、環状に形成されている。この頂壁部の開口周縁部に、上方に向けて突出した下連結筒21dが形成されている。
接続部材22は、有頂筒状に形成され、中心軸線Oと同軸に設けられている。接続部材22は、キャップ本体21の下連結筒21dに嵌合されている。接続部材22の頂壁部に、上下方向に貫通し、容器本体11内に連通した連通孔22aが形成されている。接続部材22の頂壁部の外周縁部に、上方に向けて突出した上連結筒22bが形成されている。
塗布キャップ23は、有頂筒状に形成され、中心軸線Oと同軸に設けられている。塗布キャップ23は、接続部材22の上連結筒22bに嵌合されている。塗布キャップ23の頂壁部の上面は、被塗布部に押し付けられる塗布面14となっている。塗布キャップ23の頂壁部に、上下方向に貫通し、接続部材22の上連結筒22b内に連通した吐出孔15が形成されている。吐出孔15は、塗布面14に開口している。
ここで、前述の外気導入孔13は、キャップ本体21に形成されており、吐出キャップ12のうち、塗布面14から離れた部位に設けられている。
吐出弁16は、接続部材22の上連結筒22b内に設けられている。吐出弁16は、上連結筒22b内に嵌合された嵌合筒16aと、接続部材22の頂壁部の上面に離反可能に着座し、連通孔22aを開閉する吐出弁本体16bと、嵌合筒16aと吐出弁本体16bとを連結する弾性連結片16cと、を備えている。吐出弁16は、容器本体11の内圧の上昇に伴い、容器本体11内の内容物の吐出孔15からの流出を許容し、かつその逆向きの流れを規制している。
空気弁17は、外気導入孔13と容器本体11内との連通、遮断を切替える。空気弁17は、環状に形成され、中心軸線Oと同軸に設けられている。空気弁17は、キャップ本体21の周壁部の上部21bと、内装着筒21cと、の間のうち、外気導入孔13より下方に位置する部分に設けられている。空気弁17は、本体環状部17aおよび弾性片17bを備えている。
本体環状部17aの内周面が、全域にわたって内装着筒21c内に嵌合されている。本体環状部17aの外周面の上部が、キャップ本体21の周壁部内に嵌合されている。弾性片17bは、本体環状部17aの外周面の下部から径方向の外側に向けて突出し、キャップ本体21の周壁部の内周面に、径方向の内側に向けて離反可能に当接している。
本体環状部17aに、上方および径方向の外側に一体に開口した凹部17cが形成されている。凹部17cは外気導入孔13に連通している。凹部17cは、周方向に間隔をあけて複数設けられている。凹部17cは、本体環状部17aの外周面のうち、弾性片17bより上方に位置する部分に開口している。これにより、弾性片17bが、キャップ本体21の周壁部の内周面から径方向の内側に離反すると、外気導入孔13が、凹部17cを通して容器本体11内に連通する。
以上より、空気弁17は、容器本体11の内圧の下降に伴い、外気の外気導入孔13を通した容器本体11内への流入を許容し、かつその逆向きの流れを規制している。
吐出キャップ12に、吐出キャップ12の内側から外気導入孔13を覆うフィルター18が設けられている。フィルター18は、外気導入孔13を下方から覆っている。フィルター18は、外気導入孔13と空気弁17との間に設けられている。フィルター18は、環状に形成され、中心軸線Oと同軸に設けられている。フィルター18は、本体環状部17aの上面と、キャップ本体21の周壁部内に形成された段部21eと、により上下方向で挟まれて固定されている。前記段部21eは、フィルター18の上面における外周縁部に当接している。
次に、本実施形態における塗布容器1の作用について説明する。
胴部11aを押圧し径方向の内側に向けて弾性変形させると、容器本体11の内圧が上昇することで、吐出弁16の吐出弁本体16bが、接続部材22の頂壁部の上面から上方に離反し、連通孔22aが開放され、容器本体11内の内容物が、内装着筒21c、下連結筒21d、連通孔22a、および上連結筒22bの各内側を通して、吐出孔15から吐出される。そして、塗布面14を被塗布部に押し付けることで、吐出孔15から吐出された内容物が被塗布部に塗布される。この際、空気弁17の弾性片17bが、容器本体11の正圧により、キャップ本体21の周壁部の内周面に押し付けられ、容器本体11内と外気導入孔13とは遮断された状態に保たれる。
そして、胴部11aの押圧を解除すると、容器本体11の内圧が低下することで、吐出弁本体16bが、接続部材22の頂壁部の上面に着座して連通孔22aを閉塞し、容器本体11内と吐出孔15との連通が遮断される。この際、胴部11aの復元変形により生ずる容器本体11の負圧が、空気弁17に及ぼされると、空気弁17の弾性片17bが、キャップ本体21の周壁部の内周面から径方向の内側に離反することで、外気導入孔13が、凹部17cを通して容器本体11内に連通する。
以上より、外気が、吐出孔15を通して容器本体11内に流入せず、外気導入孔13、フィルター18、および凹部17cを通して容器本体11内に流入する。
以上説明したように、本実施形態による塗布容器1によれば、胴部11aの押圧を解除した後に、外気が、塗布面14から離れた外気導入孔13を通して容器本体11内に流入するので、外気が、被塗布部に接した内容物とともに、吐出孔15を通して容器本体11内に流入するのを防ぐことができる。
吐出キャップ12の内側から外気導入孔13を覆うフィルター18が設けられているので、内容物を被塗布部に塗布した後に、外気が、埃等とともに外気導入孔13を通して容器本体11内に流入するのを防ぐことができる。
空気弁17が、容器本体11の内圧の下降に伴い、外気の外気導入孔13を通した容器本体11内への流入を許容し、かつその逆向きの流れを規制しているので、容器本体11の内圧が上昇したときに、空気弁17が閉じた状態に保たれて、容器本体11内と外気導入孔13との連通を遮断することとなる。したがって、胴部11aを押圧し、容器本体11内の内容物を吐出孔15から吐出するときに、内容物が外気導入孔13から漏れ出るのを防ぐことができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る塗布容器2を、図2~図4を参照しながら説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、塗布容器2が、容器本体31および吐出キャップ32を備えている。
容器本体31は、弾性変形可能な胴部11aを有する有底筒状の内容器33と、内容器33を囲う有頂筒状のカバー体34と、を備えている。
カバー体34は、内容器33の口部33aに螺着されたねじ筒34aと、ねじ筒34aの下端部から下方に向けて延び、内容器33の胴部11aを径方向の外側から囲うカバー筒34bと、ねじ筒34aの上端部から径方向の内側に向けて突出し、内容器33の上端開口縁に載置された環状の頂壁部と、を備えている。
ねじ筒34aの外周面に、オーバーキャップCが着脱可能に螺着される雄ねじ部が形成されている。
カバー筒34bに、径方向に貫き、指を挿通可能な押孔34cが周方向に間隔をあけて複数形成されている。カバー体34の頂壁部に、ガイド筒(口部)34d、摺動筒(口部)34e、および弁座筒35が形成されている。
ガイド筒34dは、カバー体34の頂壁部における外周縁部から上方に向けて突出している。ガイド筒34dに、径方向の外側に向けて突出した規制突起34fが形成されている。
摺動筒34eは、ガイド筒34dの内側に設けられ、カバー体34の頂壁部から上方に向けて突出している。摺動筒34eの上端部は、ガイド筒34dの上端部より上方に位置している。
弁座筒35は、カバー体34の頂壁部における内周縁部から下方に向けて突出している。弁座筒35は、内容器33の口部33a内に進入している。
吐出キャップ32は、容器本体31に対して上方付勢状態で下降移動可能に設けられている。吐出キャップ32は、キャップ本体36、接続部材22、塗布キャップ23、吐出弁16、空気弁37、および空気弁押え38を備えている。
キャップ本体36は、有頂筒状に形成され、中心軸線Oと同軸に設けられている。
キャップ本体36の頂壁部は、環状に形成されている。キャップ本体36の頂壁部の下面と、カバー体34の頂壁部の上面において、ガイド筒34dと摺動筒34eとの間に位置する部分と、の間に付勢部材41が設けられている。付勢部材41は、キャップ本体36を、容器本体31に対して上方付勢状態で下降移動可能に支持している。図示の例では、付勢部材41は、コイルスプリングとなっている。キャップ本体36の周壁部内に、カバー体34のガイド筒34dが挿入されている。キャップ本体36の周壁部に、径方向の内側に向けて突出した被規制突起36aが形成されている。被規制突起36aは、ガイド筒34dの規制突起34fに、規制突起34fの下側から当接している。
キャップ本体36の頂壁部に、下方に向けて突出し、内側に空気弁押え38が嵌合された保持筒36bが形成されている。保持筒36bは、摺動筒34e内に上下動可能に挿入されている。内装着筒21cは、キャップ本体36の頂壁部の開口周縁部から下方に向けて突出している。キャップ本体36の頂壁部のうち、内装着筒21cと保持筒36bとの間に位置する部分に、この頂壁部を上下方向に貫く外気導入孔42が形成されている。内装着筒21cと保持筒36bとの間に、キャップ本体36の頂壁部の下面における外気導入孔42の開口部を覆うフィルター43が嵌合されている。
空気弁押え38は、内装着筒21cの外周面および保持筒36bの内周面の双方に嵌合され、かつフィルター43の下面を支持する基部と、基部の外周部から下方に向けて延びる直筒部と、を備えている。空気弁押え38の直筒部の下端部は、保持筒36bより下方に位置している。空気弁押え38の直筒部の下端部は、下方に向かうに従い、径方向の外側に向けて延びる弁座壁部38aと、弁座壁部38aの下端部から上方に向かうに従い、径方向の外側に向けて延びるシール壁部38bと、を備えている。シール壁部38bは、摺動筒34e内に上下摺動可能に嵌合されている。空気弁押え38において、弁座壁部38aより径方向の内側に位置する部分に、上下方向に貫く連絡孔38cが形成されている。連絡孔38cは、周方向に間隔をあけて複数設けられている。連絡孔38cは、フィルター43を介して外気導入孔42に上下方向で対向している。
空気弁37は、筒状に形成され、上部が、内装着筒21cの外周面と、空気弁押え38の直筒部の内周面と、の間に挟まれて固定されている。空気弁37の下部は、内装着筒21cおよび空気弁押え38から下方に突出している。空気弁37の下端部は、弁座筒35内に上下摺動可能に設けられている。空気弁37の下部は、容器本体31の内圧では変形しない剛性を有している。
以上の構成において、オーバーキャップCを、ねじ筒34aの雄ねじ部に螺着すると、オーバーキャップC内の段部C1が、キャップ本体36の頂壁部を下方に押し込むことで、吐出キャップ32が、付勢部材41の上方付勢力に抗して、容器本体31に対して下降移動する。この過程において、空気弁37の下端部は、常に弁座筒35の内側に位置している。
弁座筒35の内周面において、上昇端位置に位置する空気弁37が当接している部分と、下降端位置に位置する空気弁37が当接する部分と、の間に位置する中間部に、窪み部35aが形成されている。窪み部35aは、弁座筒35の内周面に、周方向の全長にわたって連続して形成されている。なお、窪み部35aは、弁座筒35の内周面に、周方向の全長にわたって断続的に形成されてもよいし、一部にのみ形成されてもよい。
空気弁37の下端部が窪み部35aに到達したときに、弁座筒35内が上下方向の全長にわたって連通する。一方、空気弁37の下端部が、窪み部35aから上下方向に離れ、弁座筒35の内周面に当接しているときには、弁座筒35内の上下方向の全長にわたる連通が遮断されており、弁座筒35内を通した外気導入孔42と内容器33内との連通が遮断されている。
外気導入孔42と弁座筒35との間に、補助弁39が設けられている。補助弁39は、空気弁37の下端部が窪み部35aに到達して、内容器33内の負圧が弁座筒35内を通して及ぼされたときに、外気導入孔42からの外気の弁座筒35内への流入を許容し、かつその逆向きの流れを規制している。補助弁39は、空気弁37の下部の外周面から径方向の外側に向けて突出している。補助弁39は、空気弁37と一体に形成されている。補助弁39は、弁座壁部38aの内周面に径方向の内側に向けて離反可能に当接している。
次に、本実施形態における塗布容器2の作用について説明する。
オーバーキャップCを容器本体31から取り外し、図2に示されるように、吐出キャップ32を上昇端位置に位置させた状態で、カバー筒34bの押孔34cを通して、内容器33の胴部11aを押圧すると、前記第1実施形態と同様に、連通孔22aが開放され、内容器33内の内容物が吐出孔15から吐出される。この際、空気弁37の下端部は、弁座筒35の内周面に当接した状態に保たれ、弁座筒35内の上下方向の全長にわたる連通が遮断されている。
そして、胴部11aの押圧を解除すると、内容器33の内圧が低下することで、吐出弁16が閉じて、内容器33内と吐出孔15との連通が遮断される。この状態で、オーバーキャップCを吐出キャップ32に被せ、オーバーキャップC内の段部C1により、吐出キャップ32のキャップ本体36の頂壁部を下方に向けて押し込み、吐出キャップ32を空気弁37とともに下降移動させ、図4に示されるように、空気弁37の下端部を弁座筒35の内周面の窪み部35aに到達させると、弁座筒35内が上下方向の全長にわたって連通する。これにより、内容器33内の負圧が、弁座筒35内を通して補助弁39に及ぼされる。この際、補助弁39は、弁座壁部38aから径方向の内側に離反し、外気導入孔42と弁座筒35内とが、フィルター43および連絡孔38cを通して連通する。これにより、外気が、外気導入孔42、フィルター43、連絡孔38c、弁座筒35内、および窪み部35aを通して内容器33内に流入する。
そして、図3に示されるように、空気弁37の下端部が、窪み部35aを下方に超えて弁座筒35の内周面に当接すると、弁座筒35内の上下方向の全長にわたる連通が再び遮断されるとともに、オーバーキャップCの容器本体31への装着が完了する。
以上説明したように、本実施形態による塗布容器2によれば、胴部11aの押圧を解除した後に、吐出キャップ32を容器本体31に対して下降移動させ、図4に示されるように、空気弁37の下端部を弁座筒35の内周面の窪み部35aに到達させると、外気が、塗布面14から離れた外気導入孔42を通して内容器33内に流入するので、外気が、被塗布部に接した内容物とともに、吐出孔15を通して内容器33内に流入するのを防ぐことができる。
補助弁39が、外気導入孔42と弁座筒35との間に設けられ、弁座筒35内から外気導入孔42に向けた流れを規制しているので、温度上昇等により内容器33の内圧が上昇しているときに、空気弁37を、吐出キャップ32とともに上下方向に移動させ、空気弁37の下端部を、弁座筒35の内周面の窪み部35aに到達させることによって、内容器33の正圧が、弁座筒35内を通して補助弁39に及ぼされても、補助弁39が閉じた状態に保たれる。
これにより、内容器33の内圧が上昇している状態で、空気弁37を弁座筒35の内周面の窪み部35aに到達させたときに、弁座筒35内と外気導入孔42とを遮断した状態に保つことが可能になり、内容器33内の内容物が、外気導入孔42から噴き出るのを防ぐことができる。
なお、本発明の技術範囲は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、外気導入孔13、42、空気弁17、37、およびフィルター18、43を吐出キャップ12、32に設けたが、容器本体11、31に設けてもよい。
フィルター18、43は設けなくてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記変形例を適宜組み合わせてもよい。
1、2 塗布容器
11、31 容器本体
11a 胴部
11b 口部
12、32 吐出キャップ
13、42 外気導入孔
14 塗布面
15 吐出孔
16 吐出弁
17、37 空気弁
18、43 フィルター
34d ガイド筒(口部)
34e 摺動筒(口部)
35 弁座筒
35a 窪み部
39 補助弁

Claims (2)

  1. 弾性変形可能な胴部を有する容器本体と、
    被塗布部に押し付けられる塗布面、および前記塗布面に開口する内容物の吐出孔が形成されるとともに、前記容器本体の口部に装着された吐出キャップと、を備え、
    前記吐出キャップのうち、前記塗布面から離れた部分、若しくは前記容器本体に、外部と前記容器本体内とを連通可能な外気導入孔が形成され、
    前記吐出キャップは、前記容器本体の内圧の上昇に伴い、前記容器本体内の内容物の前記吐出孔からの流出を許容し、かつその逆向きの流れを規制する吐出弁を備え、
    前記外気導入孔と前記容器本体内との連通、遮断を切替える空気弁が設けられ
    前記吐出キャップは、前記容器本体に対して上方付勢状態で下降移動可能に設けられるとともに、前記空気弁を備え、
    前記容器本体に、内側に前記空気弁が上下摺動可能に設けられた弁座筒が設けられ、
    前記弁座筒の内周面において、上昇端位置に位置する前記空気弁が当接している部分と、下降端位置に位置する前記空気弁が当接する部分と、の間に位置する中間部に、窪み部が形成され、
    前記空気弁が前記窪み部に到達したときに、前記弁座筒内が上下方向の全長にわたって連通し、
    前記外気導入孔と前記弁座筒との間には、前記空気弁が前記窪み部に到達して、前記容器本体内の負圧が前記弁座筒内を通して及ぼされたときに、前記外気導入孔からの外気の前記弁座筒内への流入を許容し、かつその逆向きの流れを規制する補助弁が設けられている、塗布容器。
  2. 前記吐出キャップ、若しくは前記容器本体の内側から前記外気導入孔を覆うフィルターが設けられている、請求項1に記載の塗布容器。
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