JP2003292008A - 滴下容器 - Google Patents
滴下容器Info
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- JP2003292008A JP2003292008A JP2002097723A JP2002097723A JP2003292008A JP 2003292008 A JP2003292008 A JP 2003292008A JP 2002097723 A JP2002097723 A JP 2002097723A JP 2002097723 A JP2002097723 A JP 2002097723A JP 2003292008 A JP2003292008 A JP 2003292008A
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Abstract
び内容液の滴出を円滑に達成することを技術的課題と
し、もって安全に使用することができると共に使い勝手
の良い滴下容器を提供する。 【解決手段】 スクイズ変形可能な容器本体2と、第一
吸気孔11と、内容液の通路口を形成する第一開口部1
2を有する中栓体3と、第一吸気孔11と対向して位置
する第二吸気孔16と、内容液の通路口を形成する第二
開口部17を有する固定体4と、両吸気孔の開口部全域
を覆い、空気は通過させるが、空気中の雑菌やほこり、
および内容液は通過させないフィルター体5と、スクイ
ズ操作により通路口を開放する逆止弁6と、先端に内容
液を滴出する滴出孔21を開設した滴出筒体7とから構
成し、外気と一緒に異物を吸入することを確実に防止す
る。
Description
よびホコリの侵入を防止し、内部を汚れのない状態に維
持することができる滴下容器に関するものである。
内容液が収容された容器本体に、内容液を滴下させるた
めの小径の滴出孔を有する摘出筒が設けられ、その開封
状態において、滴出孔を通じて容器本体が外部に連通す
る構造となっている。
原形に復元した際に、外気と一緒に空気中の雑菌やホコ
リが摘出孔から容器本体内に侵入することが可能とな
り、内容液を無菌状態に維持することは困難であった。
5557号公報は、内容液を滴下させるためのオリフィ
ス103を有する滴下チップ102の容器本体101に
隣接した開口に、親液性成分105と疎液性成分106
とを並置して成る膜104を取付けた滴下容器を開示し
ている(図4)。
をスクイズして内圧を高めると、水溶液状の内容液は膜
104中の親液性成分105を通過して滴下チップ10
2へ流出し、オリフィス103から滴出され、容器本体
101のスクイズを解除すると、滴下チップ102内に
残存した内容液が親液性成分105を通過して容器本体
101の内に引戻されると共に、空気が膜104中の疎
液性成分106を通過して容器本体101内に引込まれ
て容器本体101が原形に復帰する。
液が引戻される際、あるいは空気が引込まれる際に、両
者に含まれる雑菌やホコリが親液性成分105、あるい
は疎液性成分106にろ過され、容器本体101内の内
容液が雑菌により汚染されるのが防止される、ものとな
っている。
にあっては、ろ過された雑菌が膜104の表面に捕捉さ
れ、長期間の使用に伴い膜104の表面に雑菌が蓄積さ
れ、更には増殖していくので、膜104を通過して滴出
される内容液が雑菌と接触して汚染される危険性があ
り、かかる事態を防ぐために膜104を頻繁に洗浄する
等の面倒な処置を施さなければならなくなる、という問
題がある。
が膜104から滲み出る態様で行われるので、内容液の
滴出を円滑に達成することが難しく、更に、膜104が
ほこり等により目詰まりした場合には膜104を洗浄す
る等の面倒な処置を施さないと内容液の滴出ができなく
なる、という問題がある。
る問題点を解決するために創案されたものであり、内容
液の注出流路内に雑菌やホコリを捕捉しないこと、およ
び内容液の滴出を円滑に達成することを技術的課題と
し、もって安全に使用することができると共に使い勝手
の良い滴下容器を提供することを目的とする。
明の内、請求項1記載の発明の手段は、スクイズ変形可
能な壜体状の容器本体を有すること、空気吸入用の第一
吸気孔を開設し、中央に内容液の通路口を形成する第一
開口部を開設した円環板状の中壁を有し、この中壁に、
容器本体の口部に密に内嵌するシール筒を垂下連設する
と共に、係合筒を起立連設した中栓体を有すること、中
栓体の第一吸気孔と対向して位置する第二吸気孔を開設
し、中央に中栓体の第一開口部と共に、内容液の通路口
を形成する第二開口部を開設した円環板状の頂壁の外周
縁に、中栓体のシール筒に密に内嵌する周壁を垂下連設
した固定体を有すること、中栓体の中壁と固定体の頂壁
とに挟持されて、第一吸気孔および第二吸気孔の開口部
全域を覆い、空気は通過させるが、この空気中の雑菌や
ほこり、および内容液は通過させないフィルター体を有
すること、容器本体のスクイズ操作による加圧により通
路口を開放する逆止弁を有すること、中栓体の係合筒に
密に組付き、先端に内容液を滴出する滴出孔を開設した
滴出筒を起立設した滴出筒体を有すること、にある。
使用に際し、容器本体を逆立させた姿勢で、容器本体を
スクイズして加圧すると、内容液が逆止弁を開放して通
路口を通って滴出筒に流出し、滴出孔から滴出される。
吸気孔と第二吸気孔とが開設されているが、これらの吸
気孔は、内容液を通過させないフィルター体で覆われて
いるので、内容液の滴出時に第二吸気孔と第一吸気孔と
を通じて内容液が外部に漏れ出す不都合はない。
ると、容器本体は原形に弾性復帰すると共に、容器本体
内に負圧が発生し、この負圧により逆止弁が通路口を閉
鎖するので、外部の空気が滴出筒内に引込まれることが
ない。
と第二吸気孔を通じて、容器本体内に空気を吸入するこ
とにより消滅するが、この際、第一吸気孔から吸入され
た空気は、フィルター体により雑菌やほこりをろ過され
た後に、第二吸気孔から容器本体へ流入するので、容器
本体内に雑菌やほこりが侵入することはない。
置していないので、滴出される内容液とフィルター体に
捕捉された雑菌とが接触することはなく、滴出時に内容
液が汚染されることはない。
載の発明の構成に、頂壁の上面にフィルター体を固着す
ること、を加えたものである。
容器の組立てに際しフィルター体を固定体と一体に、か
つ適正に張設した状態で取扱うことができるので、フィ
ルター体として肉薄、あるいは柔軟な材料を採用した場
合でも簡単に、かつ常に適正に取扱うことができる。
たは2記載の発明の構成に、フィルター体を不織布によ
り構成したこと、を加えたものである。
な材料である不織布を採用することによりフィルター体
に要する材料コストを低減させることができる。
2または3記載の発明の構成に、フィルター体の孔径を
0.3μm以下としたこと、を加えたものである。
中の塵埃や、カビ、ダニ、花粉、バクテリア等を除去す
ることができるHEPA(0.3μmの粒子を99.9
7%除去可能)素材を使用したエアーフィルターと同様
に、フィルター体の孔径が0.3μm以下であるので、
雑菌の通過を阻止することができる。
2、3または4記載の発明の構成に、フィルター体に殺
菌性を付与したこと、を加えたものである。
ルター体に殺菌性を付与することにより、吸気時にフィ
ルター体に捕捉される雑菌を直ちに死滅させて、フィル
ター体を無菌状態に維持することができるので、フィル
ター体に捕捉した雑菌の増殖による容器の不衛生化を確
実に阻止する。
形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、滴下容
器1の右半分を断面で表した正面図であり、滴下容器1
は、スクイズ変形可能な壜体状の容器本体2と、容器本
体1の口部9に密に組付き、内容液の通路口を形成する
第一開口部12を開設した中栓体3と、この中栓体3に
対して下方から組付き、第一開口部12と共に内容液の
通路口を形成する第二開口部17を開設した固定体4
と、中栓体3と固定体4とに挟持されるフィルター体5
と、第一開口部12および第二開口部17の直上に位置
すべく、中栓体3に組付け固定された逆止弁6と、中栓
体3に組付き、内容液の滴出口を形成する滴出筒体7
と、口部9に着脱自在に組付くキャップ体8とから構成
されている。
る、口部9周辺を拡大して示す縦断面図であり、中栓体
3は、周方向に沿って間隔を置いて四つの第一吸気孔1
1を開設し、中央に第一開口部12を開設した円環板状
の中壁10を有し、この中壁10に、口部9に密に内嵌
する円筒状のシール筒13を垂下連設すると共に、内周
面に係止突条27をまた外周面に係合突条28を周設し
た円筒状の係合筒14を起立連設し、この係合筒14の
下端外周面に、周方向に沿って間隔を置いて、各第一開
口部11と連通する凹部30を凹設している。
置する第二吸気孔16を周方向に沿って間隔を置いて四
つ開設(図3参照)し、中央に第二開口部17を開設し
た円環板状の頂壁15の外周縁に、シール筒13に密に
内嵌する周壁18を垂下連設し、内周縁に第一開口部1
2に内嵌する短円筒状の筒片19を起立連設している。
第一吸気孔11と第二吸気孔16の開口部全域を覆う状
態で、中壁10と頂壁15とに挟持されており、このフ
ィルター体5は、滴下容器1の組立て前に、接着等の手
段により頂壁15に予め固着しておくのが好ましい(図
3)。
合成樹脂もしくはゴムで成形し、組付き部分である筒片
部で係合筒14に内嵌して、係止突条27により抜出し
不能に保持され、この筒片部に、主体部分である平板状
の弁板を、ヒンジ片を介して連結し、容器本体2のスク
イズ操作による加圧により、通路口を覆っている弁板を
ヒンジ片の弾力に打ち勝って押上げて、通路口を開放す
る。
出孔21を開設した円筒状の滴出筒20を起立設し、こ
の滴出筒20に外鍔片22を連設し、この外鍔片22の
外周縁に、内周面に係合突条28に係合する係合周条2
9を周設した円筒状のスカート筒23を垂下連設し、こ
のスカート筒23の垂下長を、凹部30を閉鎖して第一
吸気孔11への空気の吸入の妨げにならないよう、中壁
10との間に若干隙間31が形成される長さに設定して
いる。
有頂円筒形状を有し、頂壁の下面中央に滴出孔21に密
に嵌入する栓片24を突設し、下端部内周面に口部9の
外周面に周設された雄裸子26に着脱自在に螺合する螺
溝25を周設している。
には、耐内容物性に優れたポリエチレンテレフタレート
が、中栓体3、固定体4、滴出筒体7、そしてキャップ
体8には、耐内容物性および成形性に優れたポリエチレ
ンが、そして逆止弁6には、弾性に富んだ軟質合成樹脂
またはゴムが適している。
て、細孔を有し、その孔径が0.3μm以下の不織布を
用いると、吸入空気中から通常の雑菌を確実にろ過する
ことができ、かつ材料費が安価である。
素材に殺菌剤を添加したり、あるいは製造後に殺菌剤を
塗布すること等により殺菌性を付与しても良い。
下に示す効果を奏する。請求項1記載の発明にあって
は、内容液が容器本体のスクイズ操作による加圧によ
り、逆止弁を開状態にして通路口を通過するので、内容
液が円滑に滴出される使い勝手の良さを得ることができ
ると共に、スクイズを解除すると逆止弁が速やかに内容
液の通路口を閉鎖するので、外気が内容液の通路内に侵
入することが全くなく、外気による内容液の通路の汚染
は完全に防止される。
の第一吸気孔と第二吸気孔とを設け、これらの開口部全
域を雑菌やほこりを通過させないフィルター体で覆って
いるので、吸気時に雑菌やほこりが容器本体内に侵入す
るのを防止することができると共に、滴出時に内容液が
フィルター体に捕捉された雑菌と接触して汚染されるこ
とが皆無となる。
の組立てに際し、フィルター体を固定体と一体に取扱う
ことができるので、肉薄、あるいは柔軟なフィルター体
であっても安全に、簡単に、そして適正に取扱うことが
でき、組立て作業の効率を飛躍的に高めることができ
る。
ー体として不織布を採用したので、フィルター体に要す
る材料コストを低減させることができる。
ー体の孔径を0.3μm以下とすることにより、雑菌の
通過を阻止することができる。
ー体が殺菌性を有するので、吸気時にフィルター体に捕
捉される雑菌を直ちに死滅させて、フィルター体を無菌
状態に維持することができ、容器全体としての安全性を
一層高め、消費者に安心感を与えることができる。
正面図。
右縦断面図。
部の分解斜視図。
Claims (5)
- 【請求項1】 スクイズ変形可能な壜体状の容器本体
(2)と、空気吸入用の第一吸気孔(11)を開設し、中央に
内容液の通路口を形成する第一開口部(12)を開設した円
環板状の中壁(10)を有し、該中壁(10)に、前記容器本体
(2)の口部(9)に密に内嵌するシール筒(13)を垂下連設す
ると共に、係合筒(14)を起立連設した中栓体(3)と、前
記第一吸気孔(11)と対向して位置する第二吸気孔(16)を
開設し、中央に前記第一開口部(12)と共に内容液の通路
口を形成する第二開口部(17)を開設した円環板状の頂壁
(15)の外周縁に、前記シール筒(13)に密に内嵌する周壁
(18)を垂下連設した固定体(4)と、前記中壁(10)と頂壁
(15)とに挟持され、前記第一吸気孔(11)および第二吸気
孔(16)の開口部全域を覆い、空気は通過させるが、該空
気中の雑菌やほこり、および内容液は通過させないフィ
ルター体(5)と、前記容器本体(2)のスクイズ操作による
加圧により通路口を開放する逆止弁(6)と、前記係合筒
(14)に密に組付き、先端に内容液を滴出する滴出孔(21)
を開設した滴出筒(20)を起立設した滴出筒体(7)とから
構成した滴下容器。 - 【請求項2】 頂壁(15)の上面にフィルター体(5)を固
着した請求項1記載の滴下容器。 - 【請求項3】 フィルター体(5)を、不織布により構成
した請求項1または2記載の滴下容器。 - 【請求項4】 フィルター体(5)の孔径を0.3μm以
下とした請求項1、2または3記載の滴下容器。 - 【請求項5】 フィルター体(5)に殺菌性を付与した請
求項1、2、3または4記載の滴下容器。
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Cited By (5)
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JP2007055662A (ja) * | 2005-08-25 | 2007-03-08 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 注出容器 |
JPWO2012011558A1 (ja) * | 2010-07-23 | 2013-09-09 | キッコーマン株式会社 | 逆止弁及びその製造方法、並びに、逆止弁を備える容器 |
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CN116172866A (zh) * | 2023-04-24 | 2023-05-30 | 张家港众辉医用塑料科技有限公司 | 具有阻菌及无残液功能的滴液器及其使用方法 |
-
2002
- 2002-03-29 JP JP2002097723A patent/JP4161338B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4657856B2 (ja) * | 2005-08-25 | 2011-03-23 | 株式会社吉野工業所 | 注出容器 |
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