JP2507022Y2 - 液体流出装置 - Google Patents

液体流出装置

Info

Publication number
JP2507022Y2
JP2507022Y2 JP1990052854U JP5285490U JP2507022Y2 JP 2507022 Y2 JP2507022 Y2 JP 2507022Y2 JP 1990052854 U JP1990052854 U JP 1990052854U JP 5285490 U JP5285490 U JP 5285490U JP 2507022 Y2 JP2507022 Y2 JP 2507022Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
container
outflow
valve body
liquid delivery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990052854U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0413553U (ja
Inventor
悟 松本
一夫 清水
Original Assignee
トーメー産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by トーメー産業株式会社 filed Critical トーメー産業株式会社
Priority to JP1990052854U priority Critical patent/JP2507022Y2/ja
Publication of JPH0413553U publication Critical patent/JPH0413553U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2507022Y2 publication Critical patent/JP2507022Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は、浄水器等の液体浄化装置や液体分注装置
等、各種の液体流出装置に係り、特にそのような装置に
おいて、その液体流出口から微生物等が侵入することに
起因する、装置内部側の液体の汚染を防止し得る液体流
出ノズルを備えた液体流出装置に関するものである。
(背景技術) 医療や保健衛生、生化学、細菌学等の分野、或いは飲
食品や化粧品類に関連する分野で使用される消毒液、薬
液、生理食塩水、蒸留水等の液体は、大型容器内に収容
された状態で購入され、それを適宜に必要量だけ小分け
して使用される場合があり、その場合には、開封状態下
で長時間保存されるため、容器の液体流出口から外部の
空気が流入し、微生物や細菌等が侵入することによっ
て、容器内の液体が汚染されることが避けられないもの
であった。このため、従来から、この種の液体容器に
は、その液体送出流路上に多孔質膜等が設置されて、汚
染された液体を流出時に濾過して、液体流出口から浄化
された液体が流出せしめられるようにされている。
しかしながら、そのような単に多孔質膜を備えた液体
容器においては、液体流出口や液体送出流路の汚染防止
対策が何等講じられていないため、折角多孔質膜にて清
浄化された液体が、液体送出流路及び液体流出口を通過
する時に再び汚染されてしまう問題があったのである。
即ち、そのような容器において、液体流出口は常時開口
状態で外気に晒されて、外気の流入が自由であり、或い
は液体流出口が蓋等で覆蓋されている場合でも、蓋を外
した時には外気の流入が自由であったため、空気中に浮
遊する微生物や細菌等により該液体流出口及び液体送出
流路内が汚染されることとなっていたからである。
この問題に対して、本願出願人は、先に、実願昭61-1
39221号(実開昭63-46907号公報)において、多孔質中
空糸膜にて流出液体の濾過を行なうと共に、液体流出口
とは別に設けられた空気入口より、装置内部への吸気を
行なうようにした簡易液体浄化装置を明らかにした際
に、その液体流出口に、装置内からの液体の流出は許容
するが装置内への空気の流入は阻止し得る弁体(逆止
弁)を設けることにより、該弁体が液体の流出時にのみ
開口せしめられ、外気の侵入に対しては常時閉鎖状態と
なるようにして、液体流出口から装置内部への外気の侵
入を阻止し、装置内部の汚染を防止し得ることを明らか
にした。
しかしながら、このような液体浄化装置では、弁体が
直接に外部に露呈していたため、作業時に手などが触れ
ることにより汚染されたり、外気に晒されていることに
より微生物等が付着したりして、次第に弁体が汚染され
ることが避けられなかった。更には、そこから液体流出
流路、多孔質膜等の浄化装置内部への汚染が惹起されて
しまう虞があったのである。
また、弁体の開口部をそのまま液体流出口とする従来
の液体浄化装置にあっては、弁体開口部がスリット形状
であるため、流出せしめられる液体に一条の線のような
軌跡を与えることが難しく、分注等の作業には不便なも
のであった。
(解決課題) かかる状況下において、本考案は為されたものであっ
て、その解決課題とするところは、弁体に手や外部の空
気が直接触れることを回避せしめて、弁体の汚染を防止
して、液体流出口側からの装置の汚染を可及的に防止す
ることにあり、以て液体が液体送出流路や弁体を通過せ
しめられる際に汚染されることがないようにすることに
ある。加えて、本考案は、流出せしめられる液体が一条
の線のような軌跡を描き得るようにすることをも、解決
課題とするものである。
(解決手段) そして、上記課題を解決するため、本考案にあって
は、所定の液体を収容する容器と、該容器を内外に貫通
して設けられ、容器内に収容された液体を容器外に送出
せしめ得る液体送出管路と、前記容器の所定部位に設け
られて、容器内への気体の流入は許容するが、容器外へ
の流体の流出は阻止する吸気弁と、前記液体送出管路上
に設けられた液体流出ノズルとを含む液体流出装置にお
いて、該液体送出管路を、前記容器から鉛直方向上方に
延びる鉛直部と、該鉛直部の上端において屈曲し、所定
の角度をもって下方に傾斜して延びる下傾部とを含んで
構成する一方、前記液体流出ノズルを、該液体送出管路
の下傾部上に設けられ、該液体送出管路の基端側から先
端側への液体の流出は許容するが、該液体送出管路の先
端側から基端側への流体の流入は阻止する弁体と、該弁
体よりも液体流出方向前方に位置する前記液体送出管路
の下傾部の先端開口部分を先細形状と為して液体送出部
分を絞り込み、残留する流出液体を先端側に集めて開口
部を閉塞せしめる一方、該残留流出液体と前記弁体との
間に遮断空間が形成されるように構成した液体流出口と
を含み、液体の流出後、該液体流出口の内側に残留する
液体によって、前記弁体が外部の空気から遮断されるよ
うにしたのである。
また、かかる本考案に係る液体流出装置にあっては、
有利には、前記吸気弁を通じて、前記容器内に供給され
る気体を無菌状態とするエアフィルタ、及び/又は前記
液体送出管路を通じて送出される液体を多孔質膜によっ
て除菌せしめる除菌手段を、更に備えている。
(作用・効果) 要するに、本考案に従う液体流出装置に用いられる液
体流出ノズルにあっては、液体送出管路上に設けられた
弁体(逆止弁)によって、従来と同様に、液体流出口側
からの流体(空気及び液体、以下同じ)の逆流が防止さ
れるのであり、そのような流体の流入に基づく液体流出
装置内の汚染が良好に防止され得るのである。
加えて、かかる液体流出ノズルには、前記弁体とは別
に液体流出口が設けられており、そして、この液体流出
口は、前記弁体の液体流出方向前方に位置する液体送出
管路の先端側開口部分が先細形状とされて形成されてい
ることにより、液体を流出させた後には、液体流出口の
内側に残留する液体が、該液体流出口を塞ぐように滞留
し、以て該液体流出口がシールされると共に、遮断空間
の存在によって、液体流出口を塞ぐ液体が弁体に至るよ
うなこともないところから、そのようなシール液体の汚
染によって弁体が汚染されることも良好に阻止され得る
こととなるのである。従って、弁体が手などに接触する
ことは勿論、外部の空気に直接に接触することが無くな
って、弁体の汚染が可及的に防止されるのである。
それ故、かかる液体流出ノズルを備えた液体流出装置
においては、液体流出口側からの液体流出装置の汚染が
可及的に回避されるのであり、吸気弁にエアフィルタを
取り付けたり、或いは液体送出管路上に中空糸モジュー
ル等の除菌手段を取り付ける等して、液体流出ノズルに
清浄な液体が導かれるようにすれば、液体送出管路上で
の再汚染の虞なく、清浄な液体が送出せしめられ得るこ
ととなるのである。
なお、液体流出口をシールする残留液体に関しては、
外部の空気に接するため、微生物等に汚染されることが
あるかもしれないが、改めて液体を流出させれば、かか
る先端部に残留する汚染液体を簡単に除去することが出
来る。
加えて、本考案に係る液体流出ノズルの液体流出口
は、液体送出管路が先細形状とされることにより形成さ
れ、小口の円形形状を呈しているところから、流出せし
められる液体が一条の線のような軌跡を描き、分注等の
作業が容易となるのである。
(実施例) 以下に、本考案をより具体的に明らかにするために、
本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明すること
とする。
先ず、第1図には、本考案に係る液体流出装置10が、
概略的に示されている。そこにおいて、12は、全体とし
て有底円筒形状を呈する容器であり、その開口部14に対
して、有底円筒形状のキャップ16が螺合せしめられて、
内部に密閉された液体収容空間18を形成している。そし
て、キャップ16の底部中央部に設けられた挿通孔20に
は、液体収容空間18から容器12の外部に延びる液体送出
管本体22が流体密に挿通されている。なお、この液体送
出管本体22は、容器から鉛直方向上方に延びる鉛直部
と、該鉛直部の上端において屈曲し、所定角度をもって
下方に傾斜して延びる下傾部とから構成されている。
ところで、これら容器12、キャップ16、液体送出管本
体22、更には後述する接続管26、弁体40、吸気弁54等、
液体収容空間18に収容される薬液等の液体との接触が考
えられる部分は、該液体に対して影響を与えることがな
く、また該液体にて影響を受けない材質、例えばポリプ
ロピレン、ポリメチルペンテン、軟質ポリプロピレン、
フロロシリコーン、弗素樹脂等の各種樹脂材料等にて形
成されることとなるが、特にオートクレーブによる滅菌
処理に耐え得る充分な耐熱性を有するものが好適であ
る。
なお、本実施例では、容器12は軟質ポリプロピレンに
て形成され、手指等により挟圧可能で、挟圧から開放さ
れたときに容易に原形に復帰し得るようにされており、
そのような挟圧による加圧により、液体が液体送出管本
体22内を上昇せしめられて、容器12の外部に流出せしめ
られるのである。また、キャップ16、液体送出管本体22
は、共にポリプロピレンにて形成されており、接続管26
は、ポリメチルペンテンにて形成され、弁体40及び吸気
弁54はフロロシリコーンにて形成されている。
そして、かかる液体送出管本体22の基端側開口部23に
は、多孔質膜としての中空糸を用いた中空糸モジュール
24が接続せしめられて、除菌手段が構成されている。即
ち、該中空糸モジュール24は、容器12内に収容された液
体中に浸漬されており、その液体を液体送出管本体22内
へ流入せしめるに際して、中空糸の壁部に設けられた微
細な多孔構造によって、液体を濾過し、除菌せしめるよ
うになっているのである。
なお、この中空糸モジュール24も含めて、除菌手段を
構成する多孔質膜は、微生物や細菌等の除去、及びその
他の物質の除去を目的として配されるものであるが、特
にオートクレーブ処理によっては不活化出来ない物質を
濾過し得る場合には、使用価値が高い。例えば、ポリエ
チレン製の疎水性中空糸を使用する場合には、パイロジ
ェン物質を除去することが出来るのである。また、中空
糸モジュール24には、各種の高分子材料を用いて、公知
の手法に従って製造されるものが何れも用いられ得、特
に限定されるものではなく、また目的に応じて、親水
性、疎水性の何れのものも使用され得るものである。
一方、液体送出管本体22の下傾部における先端側開口
部25には、接続管26が圧入固定せしめられている。より
詳細には、第2図に示されているように、この接続管26
は、その先端部28が先細り形状とされ、先端側開口部が
絞り込まれて、小口の液体流出口30とされている一方、
基端部32は、前記液体送出管本体22の先端側開口部25に
圧入固定され、以てこれら接続管26及び液体送出管本体
22により、一体的な液体送出管34が形成されているので
あり、その内部に連続する液体送出管路が形成されてい
るのである。そして、液体送出管本体22の先端側開口部
25内部に形成された段部36と接続管26の後端面(正確に
は、リング38の後端面)との間に、弁体40が、その基端
部に設けられた外フランジ部41を挟持されることにより
固定され、液体送出管34内に配置せしめられている。な
お、リング38は、接続管26の取外しの際に弁体40が落ち
ることがないようにするための押えである。
かかる弁体40は、液体送出管34の基端側から先端側へ
の液体の流出は許容するが、該液体送出管34の先端側か
ら基端側への流体(気体及び液体、以下同じ)の流入は
阻止する逆止弁であって、本実施例では、その先端部分
が、一方向に対向する壁部が次第に接近された偏平なテ
ーパー状部42とされて、該テーパー状部42の先端部にス
リット状の開口部44を有する、所謂ダックビル型の逆止
弁が使用されている。
以上の説明から明らかなように、本実施例において
は、液体流出ノズルが、液体送出管本体22の下傾部部
分、接続管26及び弁体40を含んで構成されているのであ
る。そして、かかる液体流出ノズルは、接続管26及び弁
体40の取外しが可能で、この部分を個々の液体送出管端
部に接続せしめることにより、その液体送出管を含ん
で、本考案に従う液体流出ノズルを構成することが出来
るようになっており、液体流出口からの汚染が心配され
る洗浄瓶等に、簡易に本考案を適用することが出来る利
点がある。
一方、液体流出装置10において、前記キャップ16の底
部には、吸気口46が設けられている。より具体的には、
第3図に示されているように、キャップ16に設けられた
取付孔48に対して、略円盤形状の弁座50が圧入固定され
ており、該弁座50の下面側(液体収容空間18側)に形成
された凹部52内に、前述のノズル部における前記弁体40
と同様のダックビル型の吸気弁(逆止弁)54が挿入さ
れ、更に該凹部52内に円筒形状の押え56が圧入されるこ
とにより、固定されている。
また、弁座50の上面側(外部側)には、下面側の凹部
52に対応する位置に、円環状の溝部58が形成され、また
該溝部58の内部に接続部としての突出部60が形成されて
おり、エアフィルタ66に接続する接続パイプ62が外嵌せ
しめられている。そして、かかる突出部60の中心部に
は、下面側の凹部52に連通する貫通孔64が設けられてお
り、エアフィルタ66により濾過された外部の空気が、接
続パイプ62、貫通孔64及び前記吸気弁54を通じて、液体
収容空間18内に流入せしめられ得るようになっており、
吸気弁54の作用により、容器12内への気体の流入は許容
される一方、容器12外への流体の流出は阻止されるよう
になされているのである。
なお、エアフィルタ66には、従来から用いられている
多孔質膜等が何れも使用され、例えば弗素樹脂膜等が使
用される。
このような構成の液体送出装置10において、容器12を
手指等で挟圧すれば、液体は液体送出管34(22及び26)
内を上昇させられて導かれ、弁体40の開口部44を通過
し、液体流出口30から流出せしめられるのであるが、そ
の際、容器12内に収容されている液体は、中空糸モジュ
ール24を通過してから液体送出管34内に流入するように
されているところから、容器12内で液体が汚染されてい
たとしても、そこで濾過されるのであり、以て清浄化さ
れた液体が流出せしめられるのである。
そして、弁体40は、逆止弁であるため、一旦、容器12
外へ流出せしめられた液体の逆流を阻止し、また、該弁
体40を通じて容器12内に外部の空気が流入することをも
阻止する。従って、この液体流出装置10においては、汚
染された流体の液体流出口30側からの流入に起因する、
容器12内の汚染が、可及的に防止されるのである。
さらに、接続管26の先端部28が先細形状とされている
ことにより、液体の流出後に液体流出口30の内側に残留
した液体が、先端側に集まって滞留することとなり、そ
れにより、液体流出口30が残留液体68によりシールされ
ると共に、残留液体68と弁体40との間に、外部の空気と
は遮断された遮断空間70が形成されるのである。つま
り、かかる液体流出装置10にあっては、外部の空気が直
接に弁体40と接触することが阻止されていて、そのよう
な外部の空気との接触による弁体40自体の汚染が極めて
効果的に防止され得るのである。
従って、液体流出口30側からの容器12内部への流体の
流入が阻止されていることと相俟って、液体送出口30側
からの汚染が可及的に防止されることとなったのであ
る。そのため、液体送出管34内に流入される液体が清浄
である限り、液体送出管34及び弁体40を通過する際に、
液体が再び汚染されることなく、液体流出口30からは常
に清浄な液体が流出せしめられ得ることとなったのであ
る。
加えて、液体流出口30は、弁体40の開口部44の如くス
リット状ではなく、円形であるところから、流出される
液体が一条の線のような軌跡を描くものであり、分注等
の作業が容易となるのである。
そして、液体流出後に弁体40が閉鎖され、容器12内が
負圧となることにより、前記吸気口46の吸気弁54が開口
せしめられて空気が流入し、その後、容器12が原形に復
帰すると吸気弁54は閉じられて、容器12は密閉状態とな
るのである。なお、かかる吸気口46からの空気の流入に
関し、本実施例における液体流出装置10においては、該
吸気口46にはエアフィルタ66が接続せしめられていると
ころから、濾過されて清浄化された空気が流入され、吸
気口46からの汚染も可及的に防止されているのである。
従って、容器12に液体を収容する時及び液体の入換え毎
に、オートクレーブ処理等により滅菌処理を行なうよう
にすれば、液体流出装置10内は常に無菌状態に保たれ得
るようになっているのである。
なお、上記実施例では、液体流出ノズルを構成する液
体送出管34が液体送出管本体22と接続管26にて構成され
て、接続管26及び弁体40を取り外しすることが出来る構
成とされていたが、接続管26を設けずに、液体送出管本
体22に直接液体流出口30を形成することも可能であり、
或いはまた、接続管26を更に複数の分割管により構成し
ても、何等差支えない。
例えば、2本の接続管を有する液体流出ノズルの具体
例を第4図に示すが、かかる第4図において、前記実施
例と同様の機能を有する部分に対しては、同一の符号を
付して、説明を省略することとする。
そこにおいて、液体送出管72は、液体送出管本体22
と、該液体送出管本体22の先端側開口部25に圧入され固
定される第一の接続管74と、該第一の接続管74に外嵌さ
せられて固定される、液体流出口30を備えた第二の接続
管76とによって構成されている。そして、第一の接続管
74の先端部には先端側に向かって縮径する形状のテーパ
部78が形成されており、第一の接続管74と第二の接続管
76とが接続された状態において、該テーパ部78外面と第
二の接続管76の管内面とに挟まれて、環状の液体滞留部
80が形成されるようになっている。これにより、本実施
例においては、液体流出口30をシールする残留液体68
が、万一、弁体40側へ後退したとしても、かかる液体滞
留部80に溜ることにより、弁体40に対する汚染が良好に
防止される効果が得られるのである。
以上、本考案に係る液体流出装置の一実施例を詳述し
たが、本考案が上述の説明によって何等限定的に解釈さ
れるものでないことは言うまでもなく、本考案は、当業
者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加え
た態様において実施され得るものであり、また、そのよ
うな実施態様が、本考案の趣旨を逸脱しない限り、何れ
も本考案の範疇に属するものであることは言うまでもな
いところである。
例えば、前記実施例の液体流出装置10では、容器12を
挟圧することにより収容液体を流出せしめていたが、送
気球やコンプレッサー等の空気圧送手段を使用して、容
器12内を加圧して流出せしめるようにしても何等差支え
なく、また、それらを容器12に接続する場合には、前記
吸気口46の弁座50の突出部60を利用することが出来る。
そして、そのように空気圧送手段を用いる場合には、容
器12の材質を硬質なものとしてもよい。
また、前記実施例では、除菌手段を構成する多孔質膜
として、中空糸を用い、中空糸モジュール24を形成して
いたが、その他、平膜等の公知の各種多孔質膜が何れも
使用され得るものである。
さらに、例示の液体流出装置10では、エアフィルタ66
と中空糸モジュール24とを併用していたが、それらの何
れか一方のみを使用する場合にあっても、本考案と同様
の効果が得られるものであり、また、容器12内が清浄に
保たれるのであれば、エアフィルタ66及び除菌手段(2
4)を、共に省略することも可能である。
そしてまた、液体送出管本体22、接続管26、弁体40、
容器12等を抗菌性の材料で形成する場合には、それらの
汚染をより効果的に防止することが出来ることとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る液体流出装置の一実施例を概略
的に示す断面説明図であり、第2図は、第1図に示され
る液体流出装置における液体流出ノズルを拡大して示す
断面図であり、第3図は、第1図に示される液体流出装
置における吸気口の構造を示す断面図である。また、第
4図は、本考案に用いられる液体流出ノズルの別の実施
例を示す断面図であり、第2図に相当する図である。 10:液体流出装置、12:容器 22:液体送出管本体 24:中空糸モジュール 26:接続管、40:弁体 30:液体流出口、68:残留液体 70:遮断空間 46:吸気口、54:吸気弁 66:エアフィルタ 74:第一の接続管、76:第二の接続管 80:液体滞留部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の液体を収容する容器と、該容器を内
    外に貫通して設けられ、容器内に収容された液体を容器
    外に送出せしめ得る液体送出管路と、前記容器の所定部
    位に設けられて、容器内への気体の流入は許容するが、
    容器外への流体の流出は阻止する吸気弁と、前記液体送
    出管路上に設けられた液体流出ノズルとを含む液体流出
    装置において、該液体送出管路を、前記容器から鉛直方
    向上方に延びる鉛直部と、該鉛直部の上端において屈曲
    し、所定の角度をもって下方に傾斜して延びる下傾部と
    を含んで構成する一方、前記液体流出ノズルを、該液体
    送出管路の下傾部上に設けられ、該液体送出管路の基端
    側から先端側への液体の流出は許容するが、該液体送出
    管路の先端側から基端側への流体の流入は阻止する弁体
    と、該弁体よりも液体流出方向前方に位置する前記液体
    送出管路の下傾部の先端側開口部分を先細形状と為して
    液体送出部分を絞り込み、残留する流出液体を先端側に
    集めて開口部を閉塞せしめる一方、該残留流出液体と前
    記弁体との間に遮断空間が形成されるように構成した液
    体流出口とを含み、液体の流出後、該液体流出口の内側
    に残留する液体によって、前記弁体が外部の空気から遮
    断されるようにしたことを特徴とする液体流出装置。
  2. 【請求項2】前記吸気弁を通じて、前記容器内に供給さ
    れる気体を無菌状態とするエアフィルタを、備えている
    請求項1記載の液体流出装置。
  3. 【請求項3】前記液体送出管路を通じて送出される液体
    を多孔質膜によって除菌せしめる除菌手段を、備えてい
    る請求項1又は請求項2記載の液体流出装置。
JP1990052854U 1990-05-21 1990-05-21 液体流出装置 Expired - Lifetime JP2507022Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990052854U JP2507022Y2 (ja) 1990-05-21 1990-05-21 液体流出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990052854U JP2507022Y2 (ja) 1990-05-21 1990-05-21 液体流出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0413553U JPH0413553U (ja) 1992-02-04
JP2507022Y2 true JP2507022Y2 (ja) 1996-08-14

Family

ID=31573521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990052854U Expired - Lifetime JP2507022Y2 (ja) 1990-05-21 1990-05-21 液体流出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2507022Y2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1170963A (ja) * 1997-08-27 1999-03-16 Pentel Kk 吐出容器
JPH10225688A (ja) * 1997-02-13 1998-08-25 Sansha Electric Mfg Co Ltd 強酸性イオン水生成装置
JP4620155B2 (ja) * 2009-02-09 2011-01-26 ミリポア・コーポレイション 純水供給容器
US9750398B2 (en) * 2010-10-14 2017-09-05 Medivators Inc. Universal cap
DE102016113673A1 (de) * 2016-07-25 2018-01-25 Friedrich Fischer Dosierspendersystem

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5836251U (ja) * 1981-09-01 1983-03-09 安藤 愃 ビン用キャップ
JPS6228365A (ja) * 1985-07-29 1987-02-06 多田 哲也 ディスペンサ
JPH0215550Y2 (ja) * 1986-09-10 1990-04-26

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0413553U (ja) 1992-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4917271A (en) Liquid dispensing nozzle assembly with filter
AU2008226301B2 (en) Disinfectant cap for sterile liquid dispenser
US4533068A (en) Sterile solution delivery and venting devices
JPH0221928A (ja) 簡易液体浄化装置
US5154325A (en) Solution delivery nozzle and system with antimicrobial features
JPH02180659A (ja) 液体分与ノズル機構
JPH07502238A (ja) 防腐剤を含まない滅菌済み液体供給システム
JPH06505464A (ja) 液体分与ノズル機構
KR960701624A (ko) 방부제가 없는 살균유체 분배 시스템(preservative-free sterile fluid dispensing system)
AU2004270543A1 (en) Discharge member, discharge container having the discharge member, and instillation container
JPH05500937A (ja) 防腐剤を含まない製剤を小出しするための容器
JP2006521887A (ja) 多数回投与液体分配組立体
JP2008506593A (ja) 無菌液体ディスペンサの殺菌用キャップ
JP2507022Y2 (ja) 液体流出装置
WO1992004004A1 (en) Device for storing and dispensing sterile liquids
ES2387806T3 (es) Conjunto de rebose de fluido/aire de relleno para reprocesador
JPS59150514A (ja) 手持ち型液体濾過分配装置
KR0116728Y1 (ko) 생수를 장기간 보관하여 음용할 수 있게 한 생수통
JPH0238249B2 (ja)
JPH0642788Y2 (ja) 簡易液体浄化装置
JPS5878661A (ja) 無菌溶液放出及び通気装置
JP2003292008A (ja) 滴下容器
JPH0621541Y2 (ja) 簡易液体浄化装置
JPH0215550Y2 (ja)
JPH0361461B2 (ja)