JP7255345B2 - 走行車線認識装置、走行車線認識方法およびプログラム - Google Patents

走行車線認識装置、走行車線認識方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、車道の複数の車線のうち車両が走行している車線を認識する走行車線認識装置、走行車線認識方法およびプログラムに関する。
自動運転車両においては、走行中の車道における車線の増減、あるいはインターチェンジやジャンクション等における車線の分岐または合流に対応して車両の走行を制御するために、車道における複数の車線のうち車両が走行している車線を認識することが必要である。
車両の走行車線認識技術として、車両に搭載した高精度のGPS(グローバルポジショニングシステム)で当該車両の位置を推定し、当該車両の位置を高精度の地図に重ね合わせることで、当該車両が走行している車線を認識する技術が知られている。また、車両に搭載したLIDAR(Light Detection and Ranging)装置またはレーザレーダを用いて当該車両が走行している車線を認識する技術が知られている。
一方、下記の特許文献1には、車両の走行車線認識技術は記載されていないが、車載カメラで道路を撮像して得られた画像に対して画像処理を行って道路領域の形状を認識する車両用走行路検出装置が記載されている。
特開平10-320559号公報
上述した車両の走行車線認識技術には高精度のGPS、LIDAR装置またはレーザレーダが用いられている。しかしながら、高精度のGPS、LIDAR装置およびレーザレーダはいずれも高価である。より安価な手段で車両の走行車線認識を実現することが望まれる。
また、車両に搭載されたカメラで車道を撮像し、それにより得られた画像に含まれる区画線の位置および種類等を検出し、その検出結果に基づいて車両が走行している車線を認識することが考えられる。しかしながら、この場合、画像に含まれる区画線の位置および種類等を高精度に検出することは容易でない。例えば、整備が不十分な旧い車道においては区画線の一部が消失している場合があり、このために区画線の位置または種類を誤検出してしまうおそれがある。また、車道に表示された区画線以外の路面標示と区画線との識別を正確に行うことができないおそれがある。
また、上記特許文献1には、カメラで車道の車線位置を判断することが示唆されている。しかしながら、この判断は、道路領域の形状認識の一態様として行っているにすぎない。車両が走行している車線を認識することについては上記特許文献1には記載がなく、示唆もない。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、カメラで撮像した車道の画像に基づき、車両が走行している車線を高精度に認識することができる走行車線認識装置、走行車線認識方法およびプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の走行車線認識装置は、車道を走行している車両の前方領域、後方領域、または左方および右方の領域を連続撮像するカメラと、前記カメラによる連続撮像によって得られた連続する複数の撮像画像を用いて前記車道の区画線を検出する区画線検出部と、前記区画線検出部により検出された前記区画線に基づいて、前記車道の複数の車線のうち前記車両が走行している車線を認識する走行車線認識部とを備え、前記区画線検出部は、前記複数の撮像画像において所定の同一範囲の画像を検出対象画像としてそれぞれ抜き出し、前記各検出対象画像において線状標示が存在する線状標示位置を認識し、前記複数の撮像画像に対応する複数の前記検出対象画像における前記線状標示位置から白線またはブランクを検出する画像検出処理を前記複数の撮像画像の撮像時刻順に繰り返し行い、前記画像検出処理の結果、前記複数の検出対象画像における前記線状標示位置から白線が第1の基準回数k(kは2以上の自然数)以上連続して検出された場合には、前記線状標示位置に存在する前記線状標示が実線の区画線であると判断し、前記画像検出処理の結果、前記複数の検出対象画像における前記線状標示位置からの白線の第2の基準回数m(mは自然数)以上前記第1の基準回数k未満の連続検出と前記線状標示位置からのブランクの第3の基準回数n(nは自然数)以上の連続検出とが交互に複数回繰り返された場合には、前記線状標示位置に存在する前記線状標示が破線の区画線であると判断し、前記走行車線認識部は、前記区画線検出部により検出された前記実線の区画線と前記車両との位置関係、または前記区画線検出部により検出された前記破線の区画線と前記車両との位置関係に基づいて前記車道の複数の車線のうち前記車両が走行している車線を認識することを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明の走行車線認識方法は、車道を走行している車両の前方領域、後方領域、または左方および右方の領域をカメラにより連続撮像することによって得られた連続する複数の撮像画像を用いて前記車道の区画線を検出する区画線検出工程と、前記区画線検出工程において検出された前記区画線に基づいて、前記車道の複数の車線のうち前記車両が走行している車線を認識する走行車線認識工程とを備え、前記区画線検出工程においては、前記複数の撮像画像において所定の同一範囲の画像を検出対象画像としてそれぞれ抜き出し、前記各検出対象画像において線状標示が存在する線状標示位置を認識し、前記複数の撮像画像に対応する複数の前記検出対象画像における前記線状標示位置から白線またはブランクを検出する画像検出処理を前記複数の撮像画像の撮像時刻順に繰り返し行い、前記画像検出処理の結果、前記複数の検出対象画像における前記線状標示位置から白線が第1の基準回数k(kは2以上の自然数)以上連続して検出された場合には、前記線状標示位置に存在する前記線状標示が実線の区画線であると判断し、前記画像検出処理の結果、前記複数の検出対象画像における前記線状標示位置からの白線の第2の基準回数m(mは自然数)以上前記第1の基準回数k未満の連続検出と前記線状標示位置からのブランクの第3の基準回数n(nは自然数)以上の連続検出とが交互に複数回繰り返された場合には、前記線状標示位置に存在する前記線状標示が破線の区画線であると判断し、前記走行車線認識工程においては、前記区画線検出工程において検出された前記実線の区画線と前記車両との位置関係、または前記区画線検出工程において検出された前記破線の区画線と前記車両との位置関係に基づいて前記車道の複数の車線のうち前記車両が走行している車線を認識することを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明のプログラムは、上記本発明の走行車線認識方法をコンピュータに実行させるものである。
本発明によれば、カメラで撮像した車道の画像に基づき、車両が走行している車線を高精度に認識することできる。
本発明の実施例の走行車線認識装置の構成を示すブロック図である。 車両が片側4車線の車道を走行している様子を示す説明図である。 本発明の実施例の走行車線認識装置における区画線検出処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例の走行車線認識装置における撮像平面画像を示す説明図である。 本発明の実施例の走行車線認識装置における他の撮像平面画像を示す説明図である。 本発明の実施例の走行車線認識装置における検出対象画像を示す説明図である。 本発明の実施例の走行車線認識装置における他の検出対象画像を示す説明図である。 本発明の実施例の走行車線認識装置における走行車線認識処理を示すフローチャートである。 車両が4本の車線のそれぞれを走行している様子を示す説明図である。
本発明の実施形態の走行車線認識装置は、カメラ、区画線検出部および走行車線認識部を備えている。
カメラは、車道を走行している車両の前方領域、後方領域、または左方および右方の領域を連続撮像する。カメラによる連続撮像によって、走行している車両の移動に伴って変化する連続した複数の撮像画像が得られる。例えば、カメラを用いて、24~60fps(frame per second)のフレームレートで3~5秒間程度撮像した場合、走行している車両の移動に伴って変化する連続した72~300枚程度の撮像画像が得られる。また、カメラによる撮像によって得られた各撮像画像には、例えば、車両が走行している車線、車両が走行している車線の右側の車線、車両が走行している車線の左側の車線、車両が走行している車線とその右側の車線との間の区画線、および車両が走行している車線とその左側の車線との間の区画線等が含まれていることが好ましい。このような撮像画像を得るために画角の広いカメラを用いることが好ましい。
また、区画線検出部は、カメラによる連続撮像によって得られた連続する複数の撮像画像を用いて車道の区画線を検出する。具体的には、区画線検出部は、(1)各撮像画像において所定の同一範囲の画像を検出対象画像として抜き出し、(2)各検出対象画像において線状標示が存在する線状標示位置を認識する。続いて、区画線検出部は、(3)複数の撮像画像に対応する複数の検出対象画像における線状標示位置から白線またはブランクを検出する画像検出処理を複数の撮像画像の撮像時刻順に繰り返し行う。(4-1)この画像検出処理の結果、複数の検出対象画像における線状標示位置から白線が第1の基準回数k(kは2以上の自然数)以上連続して検出された場合には、区画線検出部は、線状標示位置に存在する線状標示が実線の区画線であると判断する。一方、(4-2)上記画像検出処理の結果、複数の検出対象画像における線状標示位置からの白線の第2の基準回数m(mは自然数)以上第1の基準回数k未満の連続検出と線状標示位置からのブランクの第3の基準回数n(nは自然数)以上の連続検出とが交互に複数回繰り返された場合には、区画線検出部は、線状標示位置に存在する線状標示が破線の区画線であると判断する。ここで、「ブランク」とは、路面上において何も表示されていない部分、すなわち素の路面が現れている部分を意味する。
例えば、カメラのフレームレートが30fpsであり、車両の走行速度が時速100kmであり、検出対象画像の前後方向の長さが5mであり、車道に表示された車線境界線の白線部分の前後方向の長さが8mであり、車道に表示された車線境界線のブランク部分の前後方向の長さが12mであるとする。この条件の下で、車両の走行中に理想的な車線境界線をカメラにより撮像したと仮定した場合に、理想的な車線境界線におけるブランク部分が含まれない検出対象画像が連続して得られる回数は、車線境界線の白線部分の前後方向の長さと検出対象画像の前後方向の長さとの差が3mであり、車両が時速100kmで3m移動するのに要する時間が0.108秒であり、カメラのフレームレートが30fpsであるので、3回となる。また、上記条件の下で、車両の走行中に理想的な車線境界線をカメラにより撮像したと仮定した場合に、理想的な車線境界線における白線部分が含まれない検出対象画像が連続して得られる回数は、車線境界線のブランク部分の前後方向の長さと検出対象画像の前後方向の長さとの差が7mであり、車両が時速100kmで7m移動するのに要する時間が0.252秒であり、カメラのフレームレートが30fpsであるので、7回となる。
この場合、第1の基準回数k、第2の基準回数mおよび第3の基準回数nを次の(A)、(B)および(C)のうちのいずれかに設定することで、線状標示位置に存在する線状標示が実線の区画線か、破線の区画線か、実線の区画線および破線の区画線のいずれでもないかを判断することができる。
(A)第1の基準回数kを3回よりも多い回数に設定し、第2の基準回数mを3回に設定し、第3の基準回数nを7回に設定する。
(B)第1の基準回数kを3回よりも多い回数に設定し、第2の基準回数mを3回に設定し、第3の基準回数nを1回以上の任意の回数に設定する。
(C)第1の基準回数kを3回よりも多い回数に設定し、第2の基準回数mを1回以上第1の基準回数k未満の任意の回数に設定し、第3の基準回数nを7回に設定する。
なお、理想的な車線境界線とは、車線境界線の白線部分に消失した部分がなく、車線境界線のブランク部分に白線と誤検出されるものが存在しない、整った車線境界線を意味する。
上記(A)、(B)および(C)のそれぞれにおいて、第1の基準回数kを3回よりも多い回数に設定することで、車両が時速100kmで走行している間において、線状標示位置に8mよりも長い白線が存在するか否かを判断することができる。線状標示位置に8mよりも長い白線が存在する場合、当該線状標示位置に存在する線状標示は実線の区画線、すなわち車道外側線または車道中央線であると明確に推定することができる。
また、上記(A)において、第2の基準回数mを3回に設定し、第3の基準回数nを7回に設定することで、車両が時速100kmで走行している間において、線状標示位置に8mの白線と12mのブランクとが交互に存在するか否かを判断することができる。線状標示位置に8mの白線と12mのブランクとが交互に存在する場合、当該線状標示位置に存在する線状標示は破線の区画線、すなわち車線境界線であると明確に推定することができる。
また、上記(B)において、第2の基準回数mを3回に設定し、第3の基準回数nを1回以上の任意の回数に設定することで、車両が時速100kmで走行している間において、線状標示位置に8mの白線と、長さが未特定のブランクとが交互に存在するか否かを判断することができる。線状標示位置に8mの白線と、長さが未特定のブランクとが交互に存在する場合、当該線状標示位置に存在する線状標示は破線の区画線、すなわち車線境界線であると明確に推定することができる。
上記(C)において、第2の基準回数mを1回以上第1の基準回数k未満の任意の回数に設定し、第3の基準回数nを7回に設定することで、車両が時速100kmで走行している間において、線状標示位置に、長さが未特定の白線と12mのブランクとが交互に存在するか否かを判断することができる。線状標示位置に、長さが未特定の白線と12mのブランクとが交互に存在する場合、当該線状標示位置に存在する線状標示は破線の区画線、すなわち車線境界線であると明確に推定することができる。
本実施形態の走行車線認識装置の区画線検出部によれば、線状標示位置に存在する線状標示が、例えば、8mの白線と12mのブランクとが交互に存在するといった車線境界線の構造的特徴を有するか否か、または、8mの白線と長さが未特定のブランクとが交互に存在するといった車線境界線の構造的特徴を有するか否か、または長さが未特定の白線と12mのブランクとが交互に存在するといった車線境界線の構造的特徴を有するか否かを判断することができ、この判断に基づいて、車道上の標示が車線境界線であるか否かを認識することができる。したがって、車道上の標示が車線境界線でないにもかかわらず、車線境界線であると誤認識してしまうことを抑制することができる。具体的には、車道外側線または車道中央線の一部が消失し、破線状となっている場合でも、そのような車道外側線または車道中央線を車線境界線と誤検出することを抑制することができる。また、区画線以外の路面標示を車線境界線と誤検出することを抑制することができる。
また、走行車線認識部は、区画線検出部により検出された区画線に基づいて、車道の複数の車線のうち車両が走行している車線を認識する。具体的には、走行車線認識部は、実線の区画線と車両との位置関係、または破線の区画線と車両との位置関係に基づいて、車道における複数の車線のうち車両が走行している車線を認識する。
例えば、車両から当該車両の左方に向かってt(tは自然数)本目の区画線が実線の区画線である場合には、車道の複数の車線のうち車両が走行している車線が車道における片側の左端からt番目の車線であると認識することができる。また、車両から当該車両の右方に向かってt(tは自然数)本目の区画線が実線の区画線である場合には、車道の複数の車線のうち車両が走行している車線が車道における片側の右端からt番目の車線であると認識することができる。
本実施形態の走行車線認識装置によれば、区画線検出部による高精度な車線境界線の検出結果に基づき、車両が走行している車線を高精度に認識することができる。
また、本発明の実施形態の走行車線認識方法は、車道を走行している車両の前方領域、後方領域、または左方および右方の領域をカメラにより連続撮像することによって得られた連続する複数の撮像画像を用いて前記車道の区画線を検出する区画線検出工程と、区画線検出工程において検出された区画線に基づいて、車道の複数の車線のうち車両が走行している車線を認識する走行車線認識工程とを備えている。そして、区画線検出工程においては、(1)複数の撮像画像において所定の同一範囲の画像を検出対象画像としてそれぞれ抜き出し、(2)各検出対象画像において線状標示が存在する線状標示位置を認識し、(3)複数の撮像画像に対応する複数の検出対象画像における線状標示位置から白線またはブランクを検出する画像検出処理を複数の撮像画像の撮像時刻順に繰り返し行い、(4-1)画像検出処理の結果、複数の検出対象画像における線状標示位置から白線が第1の基準回数k(kは2以上の自然数)以上連続して検出された場合には、線状標示位置に存在する線状標示が実線の区画線であると判断し、(4-2)画像検出処理の結果、複数の検出対象画像における線状標示位置からの白線の第2の基準回数m(mは自然数)以上第1の基準回数k未満の連続検出と線状標示位置からのブランクの第3の基準回数n(nは自然数)以上の連続検出とが交互に複数回繰り返された場合には、線状標示位置に存在する線状標示が破線の区画線であると判断する。また、走行車線認識工程においては、区画線検出工程において検出された実線の区画線と車両との位置関係、または区画線検出工程において検出された破線の区画線と車両との位置関係に基づいて、車道の複数の車線のうち車両が走行している車線を認識する。
本発明の実施形態の走行車線認識方法によれば、区画線検出工程において、線状標示位置に存在する線状標示が車線境界線の構造的特徴を有するか否かに基づいて、車道上の標示が車線境界線であるか否かを認識することができる。したがって、車道上の標示が車線境界線でないにもかかわらず、車線境界線であると誤認識してしまうことを抑制することができる。また、走行車線認識工程においては、区画線検出工程における高精度な車線境界線の検出結果に基づき、車両が走行している車線を高精度に認識することができる。
また、上記本発明の実施形態の走行車線認識方法をコンピュータに実行させるためのプログラムによっても、上記本発明の実施形態の走行車線認識方法と同様の作用効果を得ることができる。
図面を用いて、本発明の走行車線認識装置および走行車線認識方法の実施例について説明する。なお、図2および図9中の左下部分には前(F)、後(B)、左(L)および右(R)の方向を示す矢印が描かれている。実施例に関して方向を説明する際にはそれらの矢印に従う。
(走行車線認識装置)
図1は本発明の実施例の走行車線認識装置11の構成を示している。図2は車両9が車道1を走行している様子を示している。図1に示す走行車線認識装置11は、カメラ12による撮像によって得られた画像を用いて車道1の区画線を検出し、検出された区画線に基づいて、車両9が走行している車線を認識する機能を有している。走行車線認識装置11は、図2に示す車両9に搭載されている。車両9は例えば四輪の自動運転車両である。車両9は例えば片側4車線の車道1を走行している。
一般に、車道の路面には、車道中央線、車道外側線、車線境界線等の区画線が標示されている。例えば、図2に示すように、車道1が車線L1~L4を有する片側4車線の車道である場合、車道1の幅方向中央部分(図2においては右端部分)には車道中央線2が標示され、車道1の左端部分には車道外側線3が標示され、互いに隣接する2つの車線の間には車線境界線4が標示されている。なお、図2中の5は中央分離帯である。
車道中央線2および車道外側線3はそれぞれ白線の実線により構成されている。一方、車線境界線4は白線の破線により構成されている。具体的には、車線境界線4は、白線部分4Aとブランク部分4Bとが前後方向に交互に配置されることにより構成されている。ここで「ブランク」とは、路面上において何も表示されていない部分、すなわち素の路面が現れている部分を意味する。車線境界線4の「ブランク部分」とは、車線境界線4においてブランクになっている部分を意味する。なお、図2、図4、図5および図6では、説明の便宜上、車線境界線4のブランク部分4Bの外形を点線で示している。
車線境界線4において、各白線部分4Aの前後方向の長さD1、および各ブランク部分4Bの前後方向の長さD2はそれぞれ一定である。例えば、車道1が自動車専用道路である場合、車線境界線4において、各白線部分4Aの長さD1の標準値は8mであり、各ブランク部分4Bの長さD2の標準値は12mである。また、車道1において、複数の車線のそれぞれの幅D3、すなわち、互いに隣り合う2本の区画線の間隔は、一定であり、例えば3.5mである。
走行車線認識装置11は、図1に示すように、カメラ12、撮像制御部13、画像変換部14、区画線検出部15、走行車線認識部16および記憶装置17を備えている。
カメラ12は例えば単眼のデジタルカメラである。カメラ12は、動画または映像の撮像機能を有しており、例えば30fpsのフレームレートで連続撮像する能力を有している。また、カメラ12は水平方向の画角が例えば180度程度の広角レンズを有している。本実施例において、カメラ12は、例えば、図2に示すように、車両9の後部の左右方向中央に取り付けられており、車両9の後方領域を撮像することができる。カメラ12によれば、車両9の後方中央、左後方および右後方の地面を広範囲に亘って撮像することができる。
また、図1において、撮像制御部13は、カメラ12の撮像動作を制御する機能を有している。画像変換部14は、カメラ12による撮像によって得られた画像を鳥瞰変換する機能を有している。区画線検出部15は、カメラ12による連続撮像によって得られた連続する複数の画像を用いて車道1の区画線を検出する機能を有している。走行車線認識部16は、区画線検出部15により検出された区画線に基づいて、車道1における複数の車線のうち車両9が走行している車線を認識する機能を有している。記憶装置17は、例えばフラッシュメモリ等の半導体記憶素子を有する半導体記憶装置である。なお、記憶装置17として、ハードディスクドライブ等の磁気記憶装置を用いることもできる。
撮像制御部13、画像変換部14、区画線検出部15および走行車線認識部16はコントローラ18の機能として実現される。すなわち、車両9には、CPU(中央演算処理装置)等を有するコントローラ18が搭載されており、コントローラ18は、記憶装置17に記憶されたコンピュータプログラムを読み込んで実行することにより、撮像制御部13、画像変換部14、区画線検出部15および走行車線認識部16として機能する。また、カメラ12および記憶装置17はコントローラ18にそれぞれ電気的に接続されている。また、コントローラ18には、車速センサが電気的に接続され、車速センサから出力される車速信号が入力される。車速信号は、車両9の走行速度を示す信号である。
(区画線検出処理)
走行車線認識装置11は、カメラ12による撮像によって得られた画像に基づいて車道1の区画線を検出する区画線検出処理と、区画線検出処理により検出された区画線に基づいて、車両9が走行している車線を認識する走行車線認識処理を行う。これらの処理は、車両9が車道1を走行している間、例えば周期的に行われる。これらの処理のうち、まず、区画線検出処理について説明する。図3は区画線検出処理の内容を示している。
車両9が車道1を走行している間、カメラ12は、撮像制御部13による制御に従い、車両9の後方領域を、例えば30fpsのフレームレートで、数秒間、連続撮像する。この撮像により、車両9の後方領域が連続撮像された複数の画像が得られる。これらの画像はいずれも車両9の後方領域が立体的に写った画像である。これらの画像は、画像変換部14により鳥瞰変換され、車道1の路面をその真上から見た平面的な画像にそれぞれ変換される。以下、カメラ12により撮像された画像を鳥瞰変換した画像を「撮像平面画像」という。カメラ12で連続撮像された複数の画像が画像変換部14により鳥瞰変換されることにより、複数の撮像平面画像が得られる。これら複数の撮像平面画像は記憶装置17の作業領域に記憶される。なお、撮像平面画像が特許請求の範囲の記載における「撮像画像」の具体例である。
図2中のFは撮像平面画像21の範囲の一例を示している。また、図4および図5は撮像平面画像の一例をそれぞれ示している。図4および図5中のそれぞれの撮像平面画像21は、車両9が車道1の車線L2を走行している間に、カメラ12により異なるタイミングで車両9の後方領域を撮像することによって得られた2枚の画像をそれぞれ鳥瞰変換したものである。
区画線検出部15は、記憶装置17の作業領域に記憶された複数の撮像平面画像21を用いて区画線検出処理を行う。すなわち、図3において、区画線検出部15は、まず、各撮像平面画像21における同一範囲の画像を検出対象画像として各撮像平面画像21から抜き出す(ステップS1)。
図4または図5において、Gは、各撮像平面画像21から検出対象画像を抜き出す範囲を示している。以下、この範囲を「抜き出し範囲」という。抜き出し範囲Gの前後方向の長さE1は、車線境界線4の白線部分4Aの長さD1よりも短く、かつ車線境界線4のブランク部分4Bの長さD2よりも短い。本実施例においては、白線部分4Aの長さD1が8mであり、ブランク部分4Bの長さD2が12mであることを前提として、長さE1が実際の車道上において例えば5mとなるように設定されている。また、抜き出し範囲Gの左右方向の長さE2は、1つの車線の幅D3の3倍以上である。本実施例においては、車線の幅D3が3.5mであることを前提として、長さE2が実際の車道上において例えば14mとなるように設定されている。また、各撮像平面画像21における抜き出し範囲Gの前後方向の位置は、例えば、各撮像平面画像21の上端から所定の距離E3離れた位置である。本実施例において、距離E3は実際の車道上において例えば0.5mとなるように設定されている。また、各撮像平面画像21における抜き出し範囲Gの左右方向中央位置は、例えば、各撮像平面画像21の左右方向中央位置と一致している。
ここで、本実施例においては、カメラ12は、車両9の後部の左右方向中央に配置されているので、図4または図5に示すように、各撮像平面画像21の左右方向中央位置Cは、車両9の左右方向中央位置と対応している。それゆえ、抜き出し範囲Gの左右方向中央位置Cは車両9の左右方向中央位置と対応しており、検出対象画像の左右方向中央位置も車両9の左右方向中央位置と対応している。
図3中のステップS1において、記憶装置17の作業領域に記憶された複数の撮像平面画像のそれぞれから検出対象画像が抜き出される。抜き出された複数の検出対象画像は記憶装置17の作業領域に記憶される。図6および図7は検出対象画像の一例をそれぞれ示している。図6中の検出対象画像22は図4中の撮像平面画像21から抜き出されたものである。図7中の検出対象画像22は図5中の撮像平面画像21から抜き出されたものである。各検出対象画像22の前後方向の長さおよび左右方向の長さは、抜き出し範囲Gの前後方向の長さE1および左右方向の長さE2とそれぞれ等しい。
続いて、区画線検出部15は、左近領域Za、右近領域Zb、左遠領域Zcおよび右遠領域Zdのうちの1つを選択する(ステップS2)。本実施例においては、図6または図7に示すように、各検出対象画像22に対して、左近領域Za、右近領域Zb、左遠領域Zcおよび右遠領域Zdが設定されている。左近領域Zaは、車両9からその左方に向かって1本目の区画線の存在が推測される領域である。具体的には、左近領域Zaは、検出対象画像22の左右方向中央位置Cとこの中央位置Cから左へ距離F離れた位置との間の領域である。距離Fは、例えば、実際の車道上において車線の幅D3と等しくなる値に設定されている。右近領域Zbは、車両9からその右方に向かって1本目の区画線の存在が推測される領域である。具体的には、右近領域Zbは、検出対象画像22の左右方向中央位置Cとこの中央位置Cから右へ距離F離れた位置との間の領域である。左遠領域Zcは、車両9からその左方に向かって2本目の区画線の存在が推測される領域である。具体的には、左遠領域Zcは、検出対象画像22の左右方向中央位置Cから左へ距離F離れた位置と、この位置から左へ距離F離れた位置との間の領域である。右遠領域Zdは、車両9からその右方に向かって2本目の区画線の存在が推測される領域である。具体的には、右遠領域Zdは、検出対象画像22の左右方向中央位置Cから右へ距離F離れた位置と、この位置から右へ距離F離れた位置との間の領域である。本実施例における区画線検出処理では、区画線を検出する処理を、左近領域Za、右近領域Zb、左遠領域Zcおよび右遠領域Zdのそれぞれに対して順次行う。これら4つの領域に対して区画線を検出する処理を行う順序は任意である。本実施例では、左近領域Za、右近領域Zb、左遠領域Zc、右遠領域Zdの順序で、区画線を検出する処理を行うこととする。したがって、ステップS2において、区画線検出部15は、まず、左近領域Zaを選択する。
続いて、区画線検出部15は、ステップS2で選択した左近領域Zaにおける線状標示位置Paを認識する(ステップS3)。「線状標示」とは、路面上に標示された線状の標示である。「線状標示位置」とは、検出対象画像22における線状標示の左右方向における位置である。具体的には、区画線検出部15は、記憶装置17に記憶された各検出対象画像22を用いて、まず、各検出対象画像22の左近領域Za内に存在する線状標示を認識し、次に、認識した線状標示の線状標示位置Pa(図6または図7を参照)を認識する。
線状標示の認識は、線状標示と路面との輝度差に基づいて行うことができる。また、線状標示の認識にハフ変換を用いてもよい。
線状標示位置Paの認識は例えば次のようにして行うことができる。すなわち、図2に示すように、車両9からその左方に向かって1本目の区画線が破線の区画線、すなわち車線境界線4である場合、ステップS1で記憶装置17の作業領域に記憶された複数の検出対象画像22には、図6に示すように、左近領域Za内に線状標示が存在しない画像と、図7に示すように、左近領域Za内に線状標示が存在する画像とが含まれている。一方、車両9からその左方に向かって1本目の区画線が実線の区画線、すなわち車道外側線3である場合には、図示していないが、ステップS1で記憶装置17の作業領域に記憶されたすべての検出対象画像22の左近領域Za内に線状標示が存在することがある。これらいずれの場合においても、区画線検出部15は、ステップS1で記憶装置17の作業領域に記憶された複数の検出対象画像22の中から、左近領域Za内に線状標示が存在するすべてのまたはいくつかの検出対象画像22を選択し、例えば、それら選択した検出対象画像の左近領域Za内にそれぞれ存在する線状標示の位置座標の平均値または最頻値等に基づいて線状標示位置Paを認識する。
続いて、区画線検出部15は、各検出対象画像22における線状標示位置Paから白線またはブランクを検出する画像検出処理を、ステップS1で記憶装置17の作業領域に記憶された複数の検出対象画像22に対して各検出対象画像22の撮像時刻順に繰り返し行う(ステップS4)。ここで、検出対象画像22の撮像時刻とは、検出対象画像22に対応する撮像平面画像21の鳥瞰変換前の画像がカメラ12による撮像によって得られた時刻を意味する。また、白線またはブランクの検出は、上述した線状標示の認識方法と同じ方法により行うことができる。
例えば、記憶装置17の作業領域に記憶された複数の検出対象画像22のうちの1枚が図6に示すような検出対象画像22である場合、この検出対象画像22における線状標示位置Paからはブランクが検出される。一方、記憶装置17の作業領域に記憶された複数の検出対象画像22のうちの1枚が図7に示すような検出対象画像22である場合、この検出対象画像22における線状標示位置Paからは白線が検出される。
上記画像検出処理が完了した後、区画線検出部15は、上記画像検出処理の結果に基づいて、線状標示位置Paに存在する線状標示が実線の区画線に該当するか、破線の区画線に該当するか、それとも実線の区画線および破線の区画線のいずれにも該当しないかを判断する。
すなわち、ステップS1で記憶装置17の作業領域に記憶された複数の検出対象画像における線状標示位置Paから、上記画像検出処理により、白線が第1の基準回数k以上連続して検出された場合には(ステップS5:YES)、区画線検出部15は、線状標示位置Paに存在する線状標示が実線の区画線に該当すると判断する(ステップS6)。そして、区画線検出部15は、左近領域Zaにおける線状標示位置Paに実線の区画線が存在することを示す情報を記憶装置17に記憶する。なお、この情報は後述する走行車線認識処理において用いられる。
第1の基準回数kは2以上の自然数であり、少なくとも車両9の走行速度に応じて変化する値である。区画線検出部15は第1の基準回数kを次のように設定する。すなわち、区画線検出部15は、車両9の走行中に理想的な車線境界線をカメラ12により撮像したと仮定した場合に理想的な車線境界線におけるブランク部分が含まれない検出対象画像22が連続して得られる回数を、理想的な車線境界線の白線部分の前後方向の長さ、検出対象画像22の前後方向の長さ(抜き出し範囲Gの前後方向の長さE1)、車両9の走行速度、およびカメラ12のフレームレートに基づいて算出し、この回数よりも多い回数を第1の基準回数kとして設定する。なお、理想的な車線境界線とは、車線境界線の白線部分に消失した部分がなく、車線境界線のブランク部分に白線と誤検出されるものが存在しない、整った車線境界線を意味する。
本実施例においては、車線境界線4の白線部分4Aの長さD1が8mであり、検出対象画像22の前後方向の長さが例えば5mであり、カメラ12のフレームレートが例えば30fpsである。また、車速センサから出力された車速信号に基づき、車両9の走行速度が時速100kmであることが認識されたとする。このような条件の下で、車両9の走行中に理想的な車線境界線をカメラ12により撮像したと仮定した場合に、理想的な車線境界線におけるブランク部分が含まれない検出対象画像22が連続して得られる回数は、車線境界線4の白線部分4Aの前後方向の長さと検出対象画像22の前後方向の長さとの差が3mであり、車両9が時速100kmで3m移動するのに要する時間が0.108秒であり、カメラ12のフレームレートが30fpsであるので、3回となる。この条件の下では、線状標示位置Paに存在する線状標示が理想的な車道外側線または理想的な車道中央線である場合には、上記画像検出処理の結果、複数の検出対象画像22における線状標示位置Paから白線が3回よりも多い回数連続して検出されることとなる。したがって、上記条件の下では、区画線検出部15は、3回よりも多い回数、例えば4回を第1の基準回数kとして設定する。よって、区画線検出部15は、ステップS1で記憶装置17の作業領域に記憶された複数の検出対象画像22における線状標示位置Paから、上記画像検出処理により、白線が4回以上連続して検出された場合に、線状標示位置Paに存在する線状標示が実線の区画線に該当すると判断する。なお、理想的な車道外側線とは、白線部分に消失した部分のない、整った車道外側線を意味し、理想的な車道中央線とは、白線部分に消失した部分のない、整った車道中央線を意味する。
また、上記条件のうち、車速信号に基づいて車両9の走行速度が時速80kmであると認識された場合には、車両9が3m移動するのに要する時間が0.135秒となるので、車両9の走行中に理想的な車線境界線をカメラ12により撮像したと仮定した場合に、理想的な車線境界線におけるブランク部分が含まれない検出対象画像22が連続して得られる回数は4回となる。この場合、区画線検出部15は、第1の基準回数kとして、4回よりも多い回数、例えば5回を設定する。そして、区画線検出部15は、ステップS1で記憶装置17の作業領域に記憶された複数の検出対象画像22における線状標示位置Paから、上記画像検出処理により、白線が5回以上連続して検出された場合に、線状標示位置Paに存在する線状標示が実線の区画線に該当すると判断する。
一方、ステップS1で記憶装置17の作業領域に記憶された複数の検出対象画像における線状標示位置Paから、上記画像検出処理により、白線の第2の基準回数m以上第1の基準回数k未満の連続検出とブランクの第3の基準回数n以上の連続検出とが交互に第4の基準回数r以上繰り返された場合には(ステップS7:YES)、区画線検出部15は、線状標示位置Paに存在する線状標示が破線の区画線に該当すると判断する(ステップS8)。そして、区画線検出部15は、左近領域Zaにおける線状標示位置Paに破線の区画線が存在することを示す情報を記憶装置17に記憶する。なお、この情報は後述する走行車線認識処理において用いられる。
第2の基準回数mは自然数であり、本実施例においては、予め設定された固定値である。第2の基準回数mは、1回以上、かつ第1の基準回数k未満の回数であり、例えば1回に設定されている。
また、第3の基準回数nは自然数であり、少なくとも車両9の走行速度に応じて変化する値である。区画線検出部15は、第3の基準回数nを次のように設定する。すなわち、区画線検出部15は、車両9の走行中に理想的な車線境界線をカメラ12により撮像したと仮定した場合に理想的な車線境界線における白線部分が含まれない検出対象画像22が連続して得られる回数を、理想的な車線境界線のブランク部分の前後方向の長さ、検出対象画像22の前後方向の長さ(抜き出し範囲Gの前後方向の長さE1)、車両9の走行速度、およびカメラ12のフレームレートに基づいて算出し、この回数を第3の基準回数nとして設定する。
本実施例においては、車線境界線4の白線部分4Aの長さD1が8mであり、検出対象画像22の前後方向の長さが例えば5mであり、カメラ12のフレームレートが例えば30fpsである。また、車速センサから出力された車速信号に基づき、車両9の走行速度が時速100kmであると認識されたとする。このような条件の下で、車両9の走行中に理想的な車線境界線をカメラ12により撮像したと仮定した場合に、理想的な車線境界線における白線部分が含まれない検出対象画像22が連続して得られる回数は、車線境界線のブランク部分の前後方向の長さと検出対象画像22の前後方向の長さとの差が7mであり、車両9が時速100kmで7m移動するのに要する時間が0.252秒であり、カメラ12のフレームレートが30fpsであるので、7回となる。したがって、区画線検出部15は、7回を第3の基準回数nとして設定する。
また、区画線検出部15は、第4の基準回数rを例えば3回に設定する。すなわち、車線境界線4において1つの白線部分4Aとそれに続く1つのブランク部分4Bとの組合せを「車線境界線ユニット」というとすると、1つの車線境界線ユニットの前後方向の長さは20mとなる。したがって、車両9は、例えば100m移動する間に、少なくとも4つの車線境界線ユニットの横を通過することになる。第4の基準回数rを例えば3回に設定することで、区画線の検出を開始してから、車両9が100m移動し終える前に区画線の検出を終えることができる。よって、区画線検出部15は、ステップS1で記憶装置17の作業領域に記憶された複数の検出対象画像における線状標示位置Paから、上記画像検出処理により、白線の1回以上4回未満の連続検出と、ブランクの7回以上の連続検出とが交互に3回以上繰り返された場合に、線状標示位置Paに存在する線状標示が破線の区画線に該当すると判断する。
また、上記条件のうち、車速信号に基づいて車両9の走行速度が時速80kmであると認識された場合には、車両9が7m移動するのに要する時間が0.315秒となるので、車両9の走行中に理想的な車線境界線をカメラ12により撮像したと仮定した場合に、理想的な車線境界線における白線部分が含まれない検出対象画像22が連続して得られる回数は9回となる。この場合、区画線検出部15は、第3の基準回数nとして9回を設定する。また、上述したように、車両9の走行速度が時速80kmであると認識された場合には、区画線検出部15は、第1の基準回数kとして例えば5回を設定する。よって、車両9の走行速度が時速80kmであると認識された場合には、区画線検出部15は、ステップS1で記憶装置17の作業領域に記憶された複数の検出対象画像における線状標示位置Paから、上記画像検出処理により、白線の1回以上5回未満の連続検出と、ブランクの9回以上の連続検出とが交互に3回以上繰り返された場合に、線状標示位置Paに存在する線状標示が破線の区画線に該当すると判断する。
一方、ステップS1で記憶装置17の作業領域に記憶された複数の検出対象画像における線状標示位置Paから、上記画像検出処理により、白線が第1の基準回数k以上連続して検出されず、かつ白線の第2の基準回数m以上第1の基準回数k未満の連続検出とブランクの第3の基準回数n以上の連続検出とが交互に第4の基準回数r以上繰り返されなかった場合には(ステップS5:NOおよびステップS7:NO)、区画線検出部15は、線状標示位置Paに存在する線状標示が実線の区画線および破線の区画線のいずれにも該当しないと判断する(ステップS9)。この場合、例えば、区画線検出部15は、カメラ12による撮像をやり直して区画線検出処理を再度実行するか、あるいはエラー信号を出力する。エラー信号は、例えば車両9の自動運転を制御する自動運転制御装置に入力される。これに応じて自動運転制御装置によりエラー処理等が実行される。
続いて、区画線検出部15は、左近領域Za、右近領域Zb、左遠領域Zcおよび右遠領域Zdのすべての領域について、区画線を検出する処理、すなわちステップS3からステップS9までの処理を完了したか否かを判断する(ステップS10)。これらすべての領域について区画線を検出する処理を完了していない場合には(ステップS10:NO)、区画線検出部15は処理をステップS2に戻し、ステップS2において、次に区画線を検出する処理を行う領域を選択する。一方、左近領域Za、右近領域Zb、左遠領域Zcおよび右遠領域Zdのすべての領域について、区画線を検出する処理を完了した場合、区画線検出処理は終了する。
(走行車線認識処理)
次に、走行車線認識処理について説明する。図8は走行車線認識処理の内容を示している。図9は車両9が車線L1、L2、L3、L4をそれぞれ走行している様子を示している。図8に示す走行車線認識処理において、走行車線認識部16は、上述した区画線検出処理の結果に基づいて、車両9からその左方に向かって1本目の区画線が実線であり、かつ車両9からその右方に向かって1本目の区画線が破線であるか否かを判断する(ステップS21)。具体的には、走行車線認識部16は、左近領域Zaにおける線状標示位置Paに実線の区画線が存在し、かつ、右近領域Zbにおける線状標示位置Pbに破線の区画線が存在するか否かを判断する。上述したように、左近領域Zaは、車両9からその左方に向かって1本目の区画線の存在が推測される領域である。左近領域Zaにおける線状標示位置Paに実線の区画線が存在することは、車両9からその左方に向かって1本目の区画線が実線であることと同視することができる。同様に、右近領域Zbは、車両9からその右方に向かって1本目の区画線の存在が推測される領域である。右近領域Zbにおける線状標示位置Pbに破線の区画線が存在することは、車両9からその右方に向かって1本目の区画線が破線であることと同視することができる。
左近領域Zaにおける線状標示位置Paに実線の区画線が存在し、かつ、右近領域Zbにおける線状標示位置Pbに破線の区画線が存在する場合、すなわち、車両9からその左方に向かって1本目の区画線が実線であり、かつ車両9からその右方に向かって1本目の区画線が破線である場合には(ステップS21:YES)、走行車線認識部16は、図9(A)に示すように、車両9が走行している車線が車線L1であると判断する(ステップS22)。
一方、左近領域Zaにおける線状標示位置Paに実線の区画線が存在せず、または、右近領域Zbにおける線状標示位置Pbに破線の区画線が存在しない場合、すなわち、車両9からその左方に向かって1本目の区画線が実線でなく、または車両9からその右方に向かって1本目の区画線が破線でない場合には(ステップS21:NO)、続いて、走行車線認識部16は、上記区画線検出処理の結果に基づいて、車両9からその左方に向かって1本目の区画線が破線であり、かつ車両9からその右方に向かって1本目の区画線が実線であるか否かを判断する(ステップS23)。具体的には、走行車線認識部16は、左近領域Zaにおける線状標示位置Paに破線の区画線が存在し、かつ、右近領域Zbにおける線状標示位置Pbに実線の区画線が存在するか否かを判断する。
左近領域Zaにおける線状標示位置Paに破線の区画線が存在し、かつ、右近領域Zbにおける線状標示位置Pbに実線の区画線が存在する場合、すなわち、車両9からその左方に向かって1本目の区画線が破線であり、かつ車両9からその右方に向かって1本目の区画線が実線である場合には(ステップS23:YES)、走行車線認識部16は、図9(D)に示すように、車両9が走行している車線が車線L4であると判断する(ステップS24)。
一方、左近領域Zaにおける線状標示位置Paに破線の区画線が存在せず、または、右近領域Zbにおける線状標示位置Pbに実線の区画線が存在しない場合、すなわち、車両9からその左方に向かって1本目の区画線が破線でなく、または車両9からその右方に向かって1本目の区画線が実線でない場合には(ステップS23:NO)、続いて、走行車線認識部16は、上記区画線検出処理の結果に基づいて、車両9からその左方に向かって1本目の区画線が破線であり、かつ車両9からその右方に向かって1本目の区画線が破線であるか否かを判断する(ステップS25)。具体的には、走行車線認識部16は、左近領域Zaにおける線状標示位置Paに破線の区画線が存在し、かつ、右近領域Zbにおける線状標示位置Pbに破線の区画線が存在するか否かを判断する。
左近領域Zaにおける線状標示位置Paに破線の区画線が存在し、かつ、右近領域Zbにおける線状標示位置Pbに破線の区画線が存在する場合、すなわち、車両9からその左方に向かって1本目の区画線が破線であり、かつ車両9からその右方に向かって1本目の区画線が破線である場合には(ステップS25:YES)、続いて、走行車線認識部16は、上記区画線検出処理の結果に基づいて、車両9からその左方に向かって2本目の区画線が実線であるか否かを判断する(ステップS26)。具体的には、走行車線認識部16は、左遠領域Zcにおける線状標示位置Pcに実線の区画線が存在するか否かを判断する。上述したように、左遠領域Zcは、車両9からその左方に向かって2本目の区画線の存在が推測される領域である。左遠領域Zcにおける線状標示位置Pcに実線の区画線が存在することは、車両9からその左方に向かって2本目の区画線が実線であることと同視することができる。
左遠領域Zcにおける線状標示位置Pcに実線の区画線が存在する場合、すなわち、車両9からその左方に向かって2本目の区画線が実線である場合には(ステップS26:YES)、走行車線認識部16は、図9(B)に示すように、車両9が走行している車線が車線L2であると判断する(ステップS27)。
一方、左遠領域Zcにおける線状標示位置Pcに実線の区画線が存在しない場合、すなわち、車両9からその左方に向かって2本目の区画線が実線でない場合には(ステップS26:NO)、走行車線認識部16は、上記区画線検出処理の結果に基づいて、車両9からその右方に向かって2本目の区画線が実線であるか否かを判断する(ステップS28)。具体的には、走行車線認識部16は、右遠領域Zdにおける線状標示位置Pdに実線の区画線が存在するか否かを判断する。上述したように、右遠領域Zdは、車両9からその右方に向かって2本目の区画線の存在が推測される領域である。右遠領域Zdにおける線状標示位置Pdに実線の区画線が存在することは、車両9からその右方に向かって2本目の区画線が実線であることと同視することができる。
右遠領域Zdにおける線状標示位置Pdに実線の区画線が存在する場合、すなわち、車両9からその右方に向かって2本目の区画線が実線である場合には(ステップS28:YES)、走行車線認識部16は、図9(C)に示すように、車両9が走行している車線が車線L3であると判断する(ステップS29)。
一方、右遠領域Zdにおける線状標示位置Pdに実線の区画線が存在しない場合、すなわち、車両9からその右方に向かって2本目の区画線が実線でない場合(ステップS28:NO)には、走行車線認識部16は、車両9が走行している車線がいずれの車線でもないと判断する。また、左近領域Zaにおける線状標示位置Paに破線の区画線が存在せず、かつ、右近領域Zbにおける線状標示位置Pbにも破線の区画線が存在しない場合、すなわち、車両9からその左方に向かって1本目の区画線が破線でなく、かつ車両9からその右方に向かって1本目の区画線が破線でない場合にも(ステップS25:NO)、走行車線認識部16は、車両9が走行している車線がいずれの車線でもないと判断する。この場合、走行車線認識部16は、車道が片側1車線であると認識し、あるいはエラー信号を出力する。
以上説明した通り、本発明の実施例の走行車線認識装置11は、区画線検出処理において、複数の検出対象画像22中の線状標示位置からの、白線の1回以上第1の基準回数k未満の連続検出と、ブランクの第3の基準回数n以上の連続検出とが交互に複数回繰り返された場合には、線状標示位置に存在する線状標示が破線の区画線であると判断する。この判断方法によれば、複数の検出対象画像22中の線状標示位置に存在する線状標示が、例えば、長さが未特定の白線と12mのブランクとが交互に存在するといった構造的特徴を有するか否かを判断することができ、この判断に基づいて、車道上の標示が車線境界線4であるか否かを認識することができる。したがって、車道上の標示が車線境界線4でないにもかかわらず、車線境界線4であると誤認識してしまうことを抑制することができる。具体的には、車道中央線2または車道外側線3の一部が消失し、破線状となっている場合でも、そのような車道中央線2または車道外側線3を車線境界線4と誤検出することを抑制することができる。また、区画線以外の路面標示を車線境界線4と誤検出することを抑制することができる。さらに、このような高精度な車線境界線4の検出結果に基づき、車両9が走行している車線を高精度に認識することができる。
また、本実施例の走行車線認識装置11は、区画線検出処理において、撮像平面画像21から検出対象画像22を抜き出す抜き出し範囲Gの前後方向の長さE1を、車線境界線4のブランク部分4Bの前後方向の長さD2よりも短くなるように設定する。さらに、車両9の走行中に理想的な車線境界線をカメラ12により撮像したと仮定した場合に理想的な車線境界線における白線部分が含まれない検出対象画像22が連続して得られる回数を、理想的な車線境界線のブランク部分の前後方向の長さ、検出対象画像22の前後方向の長さ(抜き出し範囲Gの前後方向の長さE1)、車両9の走行速度およびカメラ12のフレームレートに基づいて算出し、この回数を第3の基準回数nに設定する。このような設定を行うことにより、複数の検出対象画像22中の線状標示位置に存在する線状標示が、例えば、長さが未特定の白線と12mのブランクとが交互に存在するといった構造的特徴を有するか否かを高精度に判断することが可能になり、車道上の標示が車線境界線4であるか否かを高精度に認識することが可能になる。
また、本実施例の走行車線認識装置11は、区画線検出処理において、撮像平面画像21から検出対象画像22を抜き出す抜き出し範囲Gの前後方向の長さE1を、車線境界線4の白線部分4Aの前後方向の長さD1よりも短くなるように設定する。さらに、車両9の走行中に理想的な車線境界線をカメラ12により撮像したと仮定した場合に理想的な車線境界線におけるブランク部分が含まれない検出対象画像22が連続して得られる回数を、理想的な車線境界線の白線部分の前後方向の長さ、検出対象画像22の前後方向の長さ(抜き出し範囲Gの前後方向の長さE1)、車両9の走行速度およびカメラ12のフレームレートに基づいて算出し、この回数よりも多い回数を第1の基準回数kに設定する。このような設定を行うことにより、複数の検出対象画像22中の線状標示位置に存在する線状標示が、車線境界線4の白線部分4Aよりも長いか否かを判断することが可能になり、当該線状標示が実線の区画線(車道中央線2または車道外側線3)であるか否かを高精度に認識することが可能になる。
また、本実施例の走行車線認識装置11は、走行車線認識処理において、車両9から左方に向かって1本目の区画線が実線である場合には車両9が走行している車線が車線L1であると判断し、車両9から左方に向かって2本目の区画線が実線である場合には車両9が走行している車線が車線L2であると判断する。すなわち、走行車線認識装置11は、車両9からその左方に向かってt(tは自然数)本目の区画線が実線の区画線である場合には、車両9が走行している車線が車道1の片側における左端(日本の車道においては車道の左端)からt番目の車線であると判断する。また、本実施例の走行車線認識装置11は、走行車線認識処理において、車両から右方に向かって1本目の区画線が実線である場合には車両9が走行している車線が車線L4であると判断し、車両から右方に向かって2本目の区画線が実線である場合には車両9が走行している車線が車線L3であると判断する。すなわち、走行車線認識装置11は、車両9からその右方に向かってt本目の区画線が実線の区画線である場合には、車両9が走行している車線が車道1の片側における右端(日本の車道においては中央線または中央分離帯)からt番目の車線であると判断する。この判断方法によれば、車両9が片側車線数の多い車道を走行している場合でも、車両9が走行している車線を認識することができる。
また、本実施例の走行車線認識装置11は、走行車線認識処理において、車両9から左方に向かって1本目の区画線が実線であることに加え、車両9から右方に向かって1本目の区画線が破線である場合に、車両9が走行している車線が車線L1であると判断する。また、走行車線認識装置11は、車両9から右方に向かって1本目の区画線が実線であることに加え、車両9から左方に向かって1本目の区画線が破線である場合に、車両9が走行している車線が車線L4であると判断する。また、走行車線認識装置11は、車両9から左方に向かって1本目の区画線が破線であり、車両9から右方に向かって1本目の区画線が破線であり、車両9から左方に向かって2本目の区画線が実線である場合には、車両9が走行している車線が車線L2であると判断する。また、走行車線認識装置11は、車両9から左方に向かって1本目の区画線が破線であり、車両9から右方に向かって1本目の区画線が破線であり、車両9から右方に向かって2本目の区画線が実線である場合には、車両9が走行している車線が車線L3であると判断する。このような判断方法によれば、車両9が走行している車線を正確に認識することができる。
また、本実施例の走行車線認識装置11によれば、このような走行車線の判断方法を採用し、かつ、撮像平面画像21から検出対象画像22を抜き出す抜き出し範囲Gの左右方向の長さE2を車線の幅D3の3倍以上に設定することで、車両9が片側4車線以上の車道1を走行している場合に、車両9が走行している車線を認識することが可能になる。
また、本実施例の走行車線認識装置11によれば、高度なGPS、またはLIDAR装置やレーザレーダを用いることなく、カメラにより、車道の区画線の検出、および車両が走行している車線の認識を行うことができる。したがって、車道の区画線の検出、および車両が走行している車線の認識を安価に実現することができる。
なお、上記実施例では、カメラ12を車両9の後部に設け、車両9の後方領域を撮像する場合を例にあげたが、カメラを車両9の前部に設け、車両9の前方領域を撮像するようにしてもよい。また、車両9の左部および右部のそれぞれにカメラを設け、車両9の左方領域および右方領域の双方を撮像するようにしてもよい。
また、上記実施例では、撮像平面画像21から検出対象画像22を抜き出す抜き出し範囲Gの左右方向の長さE2を例えば14mに設定した。この設定によれば、図4に示すように、検出対象画像22内に、車両9からその左方に向かって1本目および2本目の区画線、並びに、車両9からその右方に向かって1本目および2本目の区画線が写り込む。この場合、上記走行車線認識処理により、車両9の走行車線を認識可能な車道の片側車線数は4車線となる。抜き出し範囲Gの左右方向の長さE2をこれよりも大きくし、検出対象画像22内に、車両9からその左方に向かって3本目以上の区画線、並びに車両9からその右方に向かって3本目以上の区画線が写り込むようにすることで、車両9の走行車線を認識可能な車道の片側車線数を増やすことができる。
また、上記実施例では、車両9が走行する車道1が自動車専用道路であることを想定し、それゆえ車線境界線4の白線部分の前後方向の長さが8mであり、ブランク部分4Bの前後方向の長さが12mである場合を例にあげたが、本発明は、車両9が走行する車道1が一般道路であり、車線境界線4の白線部分の前後方向の長さが6m(または5m)であり、ブランク部分4Bの前後方向の長さが9m(または5m)である場合にも適用することができる。この場合には、車線境界線の白線部分の前後方向の長さと、ブランク部分の前後方向の長さに応じ、第1の基準値kおよび第3の基準値n等を変更する。
また、上記実施例では、走行車線認識装置11を四輪の自動車に適用する場合を例にあげたが、本発明の走行車線認識装置を適用する車両の種類は限定されない。
また、上記実施例は、日本のように、車両が道路の左側を通行するルールである場合を前提として説明したが、本発明は、例えば米国のように、車両が道路の右側を通行するルールである場合にも適用することができる。
また、上記実施例において、図3に示す区画線検出処理が特許請求の範囲の記載における「区画線検出工程」の具体例であり、図8に示す走行車線認識処理が特許請求の範囲の記載における「走行車線認識工程」の具体例である。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う走行車線認識装置、走行車線認識方法およびプログラムもまた本発明の技術思想に含まれる。
1 車道
2 車道中央線
3 車道外側線
4 車線境界線
4A 白線部分
4B ブランク部分
9 車両
11 走行車線認識装置
12 カメラ
15 区画線検出部
16 走行車線認識部
21 撮像平面画像(撮像画像)
22 検出対象画像

Claims (10)

  1. 車道を走行している車両の前方領域、後方領域、または左方および右方の領域を連続撮像するカメラと、
    前記カメラによる連続撮像によって得られた連続する複数の撮像画像を用いて前記車道の区画線を検出する区画線検出部と、
    前記区画線検出部により検出された前記区画線に基づいて、前記車道の複数の車線のうち前記車両が走行している車線を認識する走行車線認識部とを備え、
    前記区画線検出部は、
    前記複数の撮像画像において所定の同一範囲の画像を検出対象画像としてそれぞれ抜き出し、
    前記各検出対象画像において線状標示が存在する線状標示位置を認識し、
    前記複数の撮像画像に対応する複数の前記検出対象画像における前記線状標示位置から白線またはブランクを検出する画像検出処理を前記複数の撮像画像の撮像時刻順に繰り返し行い、
    前記画像検出処理の結果、前記複数の検出対象画像における前記線状標示位置から白線が第1の基準回数k(kは2以上の自然数)以上連続して検出された場合には、前記線状標示位置に存在する前記線状標示が実線の区画線であると判断し、前記画像検出処理の結果、前記複数の検出対象画像における前記線状標示位置からの白線の第2の基準回数m(mは自然数)以上前記第1の基準回数k未満の連続検出と前記線状標示位置からのブランクの第3の基準回数n(nは自然数)以上の連続検出とが交互に複数回繰り返された場合には、前記線状標示位置に存在する前記線状標示が破線の区画線であると判断し、
    前記走行車線認識部は、前記区画線検出部により検出された前記実線の区画線と前記車両との位置関係、または前記区画線検出部により検出された前記破線の区画線と前記車両との位置関係に基づいて前記車道の複数の車線のうち前記車両が走行している車線を認識することを特徴とする走行車線認識装置。
  2. 前記区画線検出部は、前記各撮像画像において、前後方向の長さが前記車道上に標示された車線境界線のブランク部分の前後方向の長さよりも短く、かつ左右方向の長さが前記車道が有する1つの車線の幅の3倍以上である範囲の画像を前記検出対象画像として抜き出すことを特徴とする請求項1に記載の走行車線認識装置。
  3. 前記区画線検出部は、前記車両の走行中に理想的な車線境界線を前記カメラにより撮像したと仮定した場合に前記理想的な車線境界線における白線部分が含まれない前記検出対象画像が連続して得られる回数を、前記理想的な車線境界線のブランク部分の前後方向の長さ、前記検出対象画像の前後方向の長さ、前記車両の走行速度および前記カメラの撮像速度に基づいて算出し、当該回数を第3の基準回数nに設定することを特徴とする請求項2に記載の走行車線認識装置。
  4. 前記区画線検出部は、前記各撮像画像において、前後方向の長さが前記車道上に標示された車線境界線の白線部分の前後方向の長さよりも短く、かつ左右方向の長さが前記車道が有する1つの車線の幅の3倍以上である範囲の画像を前記検出対象画像として抜き出すことを特徴とする請求項1に記載の走行車線認識装置。
  5. 前記区画線検出部は、前記車両の走行中に理想的な車線境界線を前記カメラにより撮像したと仮定した場合に前記理想的な車線境界線におけるブランク部分が含まれない前記検出対象画像が連続して得られる回数を、前記理想的な車線境界線の白線部分の前後方向の長さ、前記検出対象画像の前後方向の長さ、前記車両の走行速度および前記カメラの撮像速度に基づいて算出し、当該回数を第2の基準回数mに設定することを特徴とする請求項4に記載の走行車線認識装置。
  6. 前記区画線検出部は、前記車両の走行中に理想的な車線境界線を前記カメラにより撮像したと仮定した場合に前記理想的な車線境界線におけるブランク部分が含まれない前記検出対象画像が連続して得られる回数を、前記理想的な車線境界線の白線部分の前後方向の長さ、前記検出対象画像の前後方向の長さ、前記車両の走行速度および前記カメラの撮像速度に基づいて算出し、当該回数よりも多い回数を第1の基準回数kに設定することを特徴とする請求項4に記載の走行車線認識装置。
  7. 前記走行車線認識部は、前記車両から当該車両の左方に向かってt(tは自然数)本目の前記区画線が前記実線の区画線である場合には、前記車道の複数の車線のうち前記車両が走行している車線が前記車道の片側における左端からt番目の車線であると認識することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の走行車線認識装置。
  8. 前記走行車線認識部は、前記車両から当該車両の右方に向かってt(tは自然数)本目の前記区画線が前記実線の区画線である場合には、前記車道の複数の車線のうち前記車両が走行している車線が前記車道の片側における右端からt番目の車線であると認識することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の走行車線認識装置。
  9. 車道を走行している車両の前方領域、後方領域、または左方および右方の領域をカメラにより連続撮像することによって得られた連続する複数の撮像画像を用いて前記車道の区画線を検出する区画線検出工程と、
    前記区画線検出工程において検出された前記区画線に基づいて、前記車道の複数の車線のうち前記車両が走行している車線を認識する走行車線認識工程とを備え、
    前記区画線検出工程においては、
    前記複数の撮像画像において所定の同一範囲の画像を検出対象画像としてそれぞれ抜き出し、
    前記各検出対象画像において線状標示が存在する線状標示位置を認識し、
    前記複数の撮像画像に対応する複数の前記検出対象画像における前記線状標示位置から白線またはブランクを検出する画像検出処理を前記複数の撮像画像の撮像時刻順に繰り返し行い、
    前記画像検出処理の結果、前記複数の検出対象画像における前記線状標示位置から白線が第1の基準回数k(kは2以上の自然数)以上連続して検出された場合には、前記線状標示位置に存在する前記線状標示が実線の区画線であると判断し、前記画像検出処理の結果、前記複数の検出対象画像における前記線状標示位置からの白線の第2の基準回数m(mは自然数)以上前記第1の基準回数k未満の連続検出と前記線状標示位置からのブランクの第3の基準回数n(nは自然数)以上の連続検出とが交互に複数回繰り返された場合には、前記線状標示位置に存在する前記線状標示が破線の区画線であると判断し、
    前記走行車線認識工程においては、前記区画線検出工程において検出された前記実線の区画線と前記車両との位置関係、または前記区画線検出工程において検出された前記破線の区画線と前記車両との位置関係に基づいて前記車道の複数の車線のうち前記車両が走行している車線を認識することを特徴とする走行車線認識方法。
  10. 請求項9に記載の走行車線認識方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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