JP7250446B2 - 長尺体支持装置および長尺体支持方法 - Google Patents
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Description
また、鏡面体が凸型または凹型の鏡面形状を備えれば、簡単な構成で装置構成が複雑化することを防止して、中空管の内周面に設けられた情報を読み取ることができる。
また、読取手段が撮像手段と画像補正手段を備えれば、情報が鏡面体によって変形し、撮像手段が情報を読み取れなくなることを防止することができる。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1(A)の手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な図1中手前方向で「後」がその逆方向とする。
また、情報BCは、例えば、接着シートASや剥離シートRLの種類、材質、品名、コード、寸法等原反RSを識別可能な情報や、原反RSに係る諸情報等がバーコード、QRコード(登録商標)、文字、図形、またはこれらを組み合わせたものでラベルRAの表面に表示され、中空管HPの内周面HP2に貼付されている。
凸面鏡22Aは、側面部分が反射面とされた円錐状に形成され、底面部分が支持軸21Cの他端面に支持されている。
カメラ22Bは、開閉可能なカバー部材24に支持され、支持軸21Cに対向した図1(B)に示す閉塞位置と、支持軸21Cから離間した解放位置との間で移動可能に設けられ、撮像領域AM内の情報BCを読み取り、読み取った情報BCを制御手段50に出力するようになっている。
先ず、各部材が初期位置に配置された図1(A)中実線で示す状態のシート貼付装置10に対し、当該シート貼付装置10の使用者(以下、単に「使用者」という)が、操作パネルやパーソナルコンピュータ等の図示しない操作手段を介して自動運転の信号を入力する。次いで、使用者がカバー部材24を開き、図1(B)に示すように、ストッパ21Bに突き当たるまで中空管HPを支持軸21Cに挿入し、支持対象物SJを当該支持軸21Cに支持させる。これにより、中空管HPの内周面HP2に設けられた情報BCが凸面鏡22Aの反射面に映し出される。その後、使用者が原反RSを引き出して当該原反RSを図1(A)に示すようにセットし、カバー部材24を閉じることで、読取手段22が支持軸21Cに対向配置されると、当該読取手段22がカメラ22Bを駆動し、撮像領域AM内を撮像して凸面鏡22Aの反射面に情報BCが映し出された撮像画像を形成し、当該撮像画像内にある情報BCを読み取り、読み取った情報BCを制御手段50に出力する。
支持軸21Cは、円柱形状、円筒形状、楕円あるいは多角の筒形状や柱形状でもよいし、ストッパ21Bを備えていなくてもよいし、フレーム36に対して回転不能に支持されていてもよいし、フレーム36とは別の支持体に支持されていてもよいし、撮像手段が情報BCを撮像できる透明な部材で構成されていれば、中空管HPがストッパ21Bに突き当たった際、情報BCと重なる長さであってもよい。
凸面鏡24Bは、半球状、円錐台状であってもよい。
鏡面体は、図2(A)に示すように、凹型の鏡面形状22Dを備えていてもよいし、平型の鏡面形状を備えていてもよく、読取手段が情報を読み取ることができればどのような鏡面形状でもよい。
鏡面体は、図2(B)に示すように、ガラスや樹脂等の光を透過可能な透過部材で形成された支持軸21Dを採用したり、ローラやベルト等で支持対象物SJを下方から支えて支持したりする場合、鏡面体を中空管の外側に配置してもよい。
凸型の鏡面形状は、円錐、角錐等の錐面外側の他、円錐台、角錐台等の錐面外側や、半球や椀形の球面外側でもよい。
凹型の鏡面形状は、円錐、角錐等の錐面内側の他、円錐台、角錐台等の錐面内側や、半球や椀形の球面内側でもよい。角錐、角錐台は、三角の角錐、角錐台錐でもよいし、四角以上の角錐、角錐台錐でもよい。
カメラ22Bは、図2(B)中二点鎖線に示すように、中空管の内側に配置してもよい。
画像補正手段22Cは、例えば、レンズやプリズム等の補正部材の他、撮像手段内に内蔵されたコンピュータやプログラム等が例示でき、撮像画像内にある情報BCを撮像手段が読み取れない場合に採用してもよく、画像補正がなくても撮像画像内にある情報BCを撮像手段が読み取れる場合は採用しなくてもよいし、補正部材をカメラ22Bとは別に設けてもよい。
貼付手段30の構成物は、フレーム36とは別の支持体に支持されていてもよい。
シート貼付装置10は、例えば、入力された情報BCに基づいて、支持軸21Cで支持している原反RSが不適格原反であると制御手段50が判定した場合、当該制御手段50は、報知手段60を介してその旨を使用者に知らせなくてもよいし、シート貼付装置10にインターロックを掛けなくてもよいし、入力された情報BCに基づいて、支持軸21Cで支持している原反RSが適格原反であると制御手段50が判定した場合、当該制御手段50は、報知手段60を介してその旨を使用者に知らせなくてもよい。
中空管HPは、円筒形状に限らず、楕円筒形状や多角筒形状であってもよいし、紙製、樹脂製、金属製等であってもよく、何ら限定されるものではない。
情報BCは、中空管HPの内周面HP2に直接印刷されたり記載されたり刻印されたりしたものであってもよいし、内周面HP2の複数箇所に設けられていてもよいし、原反RSのロットナンバー、原反RSを使用した長さ、原反RSの残りの長さ、接着シートASの品質保証期限、繰出開始前後の接着シートASの残数、繰り出された接着シートASの枚数、接着シートASを最適に繰り出すことのできる推奨繰出速度、接着シートASを最適に貼付することができる推奨貼付張力や推奨押圧力や貼付温度等の接着シートASの貼付条件、接着シートASや原反RSについての相談窓口の連絡先等をであってもよく、シート貼付装置10は、当該情報をモニタやパネル等の表示手段(報知手段60)に表示させてもよいし、読取手段22が読み取った情報BCの内容に基づいて、制御手段50で各駆動機器を制御してもよく、例えば、接着シートASの推奨繰出速度を基にして、回動モータ34Aの回転速度や、リニアモータ41でテーブル42を移動させる移動速度を制御したり、推奨押圧力を基にして、押圧ローラ33を昇降させる図示しない直動モータの昇降量やその出力軸に加えるトルクなどを制御したり、押圧力を制御したり、加熱手段の温度を制御してもよい。
長尺体は、帯状の剥離シートRLに所定の間隔で複数の接着シートASが仮着された接着シート原反、基材と接着剤層とからなる帯状の接着シート、単層または複層の紙の他、電線、針金、糸、布、ロープ、ホース、鋼板、樹脂板等であってもよく、何ら限定されるものではない。
本発明の長尺体支持装置を用いた処理装置としては、例えば、原反RSを巻き取る巻取装置、原反RSを検査する検査装置、原反RSを所定の長さに切断する切断装置、原反RSを使用して接着シートASとしての保護シートをウエハWFから剥離する剥離装置等、何ら限定されるものではなく、本願発明の長尺体支持装置は、それら装置における原反RSを繰り出す側の支持軸や、原反RSを巻き取る側の支持軸として採用することができる。
本発明の長尺体支持装置は、他の機構や他の部材等と組み合わせて処理装置とすることなく、単体で使用することもできる。
また、前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる(実施形態で例示したものと重複するものもある)。
前記実施形態において、ローラが採用されている場合、各ローラを回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、各ローラの表面をゴムや樹脂等の弾性変形が可能な部材で構成してもよいし、各ローラを弾性変形しない部材で構成してもよいし、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧手段や押圧部材が採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ゴム、樹脂、スポンジ等による押圧部材を採用したり、大気やガス等のエアの吹き付けにより押圧する構成を採用したりしてもよいし、押圧手段や押圧部材の押圧部をゴムや樹脂等の弾性変形が可能な部材で構成してもよいし、弾性変形しない部材で構成してもよいし、剥離手段や剥離部材が採用されている場合は、板状部材、丸棒、ローラ等で構成してもよいし、支持(保持)手段や支持(保持)部材等の被支持部材を支持または保持する構成のものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤、粘着剤、磁力、ベルヌーイ吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよいし、切断手段や切断刃が採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、カッター刃、レーザカッタ、イオンビーム、火力、熱、水圧、電熱線、気体や液体等の吹付け等の切断部材を採用したり、適宜な駆動機器を組み合わせたもので切断部材を移動させて切断するようにしたりしてもよい。
21 支持手段
22 読取手段
22A 凸面鏡(鏡面体)
22B カメラ(撮像手段)
22C 画像補正手段
BC 情報
HP 中空管
HP1 外周面
HP2 内周面
RS 原反(長尺体)
SJ 支持対象物
Claims (4)
- 中空管の外周面に長尺体が巻回された支持対象物を支持する支持手段と、
前記中空管の内周面に設けられた所定の情報を読み取る読取手段とを備え、
前記支持手段は、前記中空管の内周面に当接して前記支持対象物を片持ち支持する単一の支持軸を備え、
前記読取手段は、前記情報を反射させる鏡面体を備え、当該鏡面体で反射された前記情報を読み取り、
前記鏡面体は、前記支持軸における前記中空管に当接しない軸方向端面に一端が支持され、前記支持軸に支持された前記中空管から他端が突出しないように配置されていることを特徴とする長尺体支持装置。 - 前記鏡面体は、凸型または凹型の鏡面形状を備えていることを特徴とする請求項1に記載の長尺体支持装置。
- 前記読取手段は、所定の撮像領域内を撮像して撮像画像を形成し、前記鏡面体に反射した前記情報を読み取る撮像手段と、前記鏡面体に反射した前記情報を前記撮像手段が読み取れるように当該撮像画像を補正する画像補正手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の長尺体支持装置。
- 中空管の外周面に長尺体が巻回された支持対象物を支持手段で支持する支持工程と、
前記中空管の内周面に設けられた所定の情報を読み取る読取工程とを実施し、
前記支持工程では、前記中空管の内周面に単一の支持軸を当接させて当該支持軸で前記支持対象物を片持ち支持し、
前記読取工程では、前記支持軸における前記中空管に当接しない軸方向端面に一端が支持され、前記支持軸に支持された前記中空管から他端が突出しないように配置された鏡面体を用いて前記情報を反射させ、当該鏡面体で反射された前記情報を読み取ることを特徴とする長尺体支持方法。
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