JP7248716B2 - 離型フィルム用コーティング剤、離型フィルム、物品及び離型フィルムの製造方法 - Google Patents

離型フィルム用コーティング剤、離型フィルム、物品及び離型フィルムの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、離型フィルム用コーティング剤、該離型フィルム用コーティング剤を用いた離型フィルム及び物品並びに離型フィルムの製造方法に関する。
従来、工業分野、医療分野において離型フィルムが広く使用されている。離型フィルムは、基材の少なくとも一方に離型層を有し、粘着面または接着面を保護する目的で使用される。
離型層としてシリコーン樹脂が用いられた離型フィルムは、離型性が高く軽剥離であり安価であることから、一般用途に広く使用されている。しかし、ハードディスクドライブ、半導体装置等の電子機器用途に使用する離型層にシリコーン樹脂を用いた場合、離型層に含まれる低分子量のシリコーン系化合物により電子機器に故障や誤作動等の悪影響を及ぼすことがある。
そこで、非シリコーン系材料からなる離型層を有する離型フィルムが提案されている(例えば、特許文献1~3を参照)。非シリコーン系材料として、例えば長鎖アルキル系樹脂、オレフィン系樹脂、パーフルオロポリエーテル系樹脂などが用いられている。
特開2002-249757号公報 特許第4367082号公報 特許第6122368号公報
特許文献1及び特許文献2においては、長鎖アルキル系樹脂又はオレフィン系樹脂からなる離型層は離型性が悪く、例えば離型フィルムと粘着剤フィルムとを積層した保護フィルムとして使用した場合、離型層と粘着層とが剥離しにくいという問題がある。特許文献3においては、パーフルオロポリエーテル系樹脂からなる離型層により、長鎖アルキル系樹脂又はオレフィン系樹脂からなる離型層よりも離型性が向上することが示されているが、離型性には改善の余地が見込まれる。
本発明は、上記した従来技術の現状に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、離型性に優れた離型フィルム用コーティング剤等を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた。その結果、離型フィルム用コーティング剤は、(メタ)アクリロイル基を有し、数平均分子量が4000以上であるパーフルオロポリエーテル化合物と、アルキル(メタ)アクリレートと、を含むことにより、離型性に優れることを見出した。本発明は、このような知見に基づき完成された発明である。
すなわち、本発明の一態様に係る離型フィルム用コーティング剤は、(メタ)アクリロイル基を有し、数平均分子量が4000以上であるパーフルオロポリエーテル化合物と、アルキル(メタ)アクリレートと、を含有し、前記パーフルオロポリエーテル化合物と前記アルキル(メタ)アクリレートとの重量比が1:99~80:20である。
上述の離型フィルム用コーティング剤において、前記パーフルオロポリエーテル化合物の含有量が固形分全体を100質量部として0.5質量部以上であってもよい。
上述の離型フィルム用コーティング剤において、前記アルキル(メタ)アクリレートは、炭素数が12以上の直鎖状又は分鎖状のアルキル基を有するものであってもよい。
上述の離型フィルム用コーティング剤において、(メタ)アクリロイル基を有し、数平均分子量が500以上4000未満であるパーフルオロポリエーテル化合物を含有してもよい。
本発明の一態様に係る離型フィルムは、上述のいずれかの離型フィルム用コーティング剤を含む離型層と、前記離型層を少なくとも一方の面に有する基材とを備える。
本発明の一態様に係る物品は、上述の離型フィルムを有する。
本発明の一態様に係る離型フィルムの製造方法は、上述のいずれかの離型フィルム用コーティング剤を、基材の少なくとも一方の面に塗布する塗布工程を備える。
本発明によれば、離型性に優れた離型フィルム用コーティング剤等を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本明細書において、「(メタ)アクリロイル基」とは、「アクリロイル基」及び「メタクリロイル基」の総称であり、「(メタ)アクリレート」とは、「アクリレート」及び「メタクリレート」の総称である。
[離型フィルム用コーティング剤]
本発明の実施形態に係る離型フィルム用コーティング剤は、(メタ)アクリロイル基を有し、数平均分子量が4000以上であるパーフルオロポリエーテル化合物と、アルキル(メタ)アクリレートと、を含有する。(メタ)アクリロイル基を有し、数平均分子量が4000以上であるパーフルオロポリエーテル化合物と、アルキル(メタ)アクリレートとの共存により離型性能の相乗効果が得られ、優れた離型性(剥離性)を有する離型フィルム用コーティング剤を提供することができる。
パーフルオロポリエーテル化合物は、下記一般式(1)で表されるパーフルオロポリエーテル基を有する。
Figure 0007248716000001
パーフルオロポリエーテル化合物は、官能基として、少なくとも一方の末端に(メタ)アクリロイル基を有する。(メタ)アクリロイル基は、ウレタン結合を有するウレタン(メタ)アクリロイル基が好ましい。パーフルオロポリエーテル化合物は、ウレタン(メタ)アクリレートを有することで、優れた離型性、硬化性及び耐熱性を有する。
ウレタン(メタ)アクリレートを有するパーフルオロポリエーテル化合物は、公知の方法で合成することが可能である。
パーフルオロポリエーテル化合物の数平均分子量(Mn)は、4000以上である。パーフルオロポリエーテル化合物の数平均分子量(Mn)が4000以上の場合、パーフルオロポリエーテル化合物と、後述するアルキル(メタ)アクリレートとの共存による離型性能の相乗効果を顕著に発揮させることができる。
本明細書において、(メタ)アクリロイル基を有し、数平均分子量が4000以上である上記パーフルオロポリエーテル化合物を、「高分子量パーフルオロポリエーテル化合物」とも称する。
実施形態に係る離型フィルム用コーティング剤は、アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートを含む。高分子量パーフルオロポリエーテル化合物と、アルキル(メタ)アクリレートとの相乗効果を高め、優れた離型性を得る観点からは、アルキル基は、炭素数が12以上の直鎖状又は分鎖状が好ましく、炭素数が12以上の直鎖状がより好ましい。
このようなアルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、n-ステアリル(メタ)アクリレート、n-ラウリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。なかでも、n-ステアリル(メタ)アクリレート、n-ラウリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレートが好ましく、n-ステアリル(メタ)アクリレート、n-ラウリル(メタ)アクリレートがより好ましい。アルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、「ライトエステルS」(栄社化学株式会社製)、「STA」(大阪有機化学工業株式会社製)、「ライトエステルL」(共栄社化学株式会社製)等が挙げられる。アルキル(メタ)アクリレートは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合せて用いてもよい。
高分子量パーフルオロポリエーテル化合物とアルキル(メタ)アクリレートとの含有量は、重量比(高分子量パーフルオロポリエーテル化合物:アルキル(メタ)アクリレート)で、1:99~80:20であることが好ましい。上記比率の範囲内で高分子量パーフルオロポリエーテル化合物とアルキル(メタ)アクリレートとを併用することで、両者の共存による相乗効果を顕著に発現させ、離型性を高めることができる。優れた離型性を有し、コストを低減させる観点から、高分子量パーフルオロポリエーテル化合物とアルキル(メタ)アクリレートとの含有量は、1:99~30:70がより好ましく、1:99~10:90がさらに好ましく、1:99~6:94が最も好ましい。
高分子量パーフルオロポリエーテル化合物の含有量は、固形分全体を100質量部としたとき、0.5質量部以上が好ましく、0.5質量部以上20質量部以下がより好ましい。本明細書でいう「固形分全体を100質量部としたとき」とは、本発明の離型フィルムコーティング剤に含まれる固形分の合計量を100質量部としたときという意味である。高分子量パーフルオロポリエーテル化合物を0.5質量部以上含有した場合、本願の効果をより一層高めることができる。
高分子量パーフルオロポリエーテル化合物及びアルキル(メタ)アクリレートの混合物の含有量は、固形分全体を100質量部としたとき、10質量部以上40質量部以下が好ましく、20質量部以上40質量部以下がより好ましい。高分子量パーフルオロポリエーテル化合物及びアルキル(メタ)アクリレートの含有量が上記範囲内の場合、本願の効果をより一層高め、離型性が良好となる。
実施形態に係る離型フィルム用コーティング剤は、さらに、高分子量パーフルオロポリエーテル化合物よりも数平均分子量の低い重合体を含むことが好ましい。離型フィルム用コーティング剤は、異なる平均分子量を有する複数の重合体を混合して使用することにより、4000以上といった高い数平均分子量を有するパーフルオロポリエーテル化合物を、後述する溶剤に対し良好に溶解させることができる。
高分子量パーフルオロポリエーテル化合物よりも数平均分子量の低い重合体としては、パーフルオロポリエーテル化合物が好ましい。離型フィルム用コーティング剤は、異なる平均分子量を有する複数のパーフルオロポリエーテル化合物を併用することにより、溶剤に対する良好な溶解性能を有し、優れた離型性能を実現する。数平均分子量の低いパーフルオロポリエーテル化合物の数平均分子量(Mn)は、500以上4000未満が好ましい。当該パーフルオロポリエーテル化合物の数平均分子量が上記範囲内の場合、数平均分子量の低いパーフルオロポリエーテル化合物と高分子量パーフルオロポリエーテル化合物との相溶性を高め、溶剤に対する溶解性が良好となる。異なる数平均分子量のパーフルオロポリエーテル化合物の併用により、高分子量パーフルオロポリエーテル化合物が多様な溶剤に対し良好に溶解するため、フッ素系溶剤以外の溶剤を使用することができる。
数平均分子量の低いパーフルオロポリエーテル化合物は、官能基として、少なくとも一方の末端に(メタ)アクリロイル基を有することが好ましく、少なくとも一方の末端にウレタン骨格をもつウレタン(メタ)アクリロイル基を有することがより好ましく、両端末にウレタン(メタ)アクリロイル基を有することがさらに好ましい。両端末にウレタン(メタ)アクリレートを有し、分子量が4000未満であるパーフルオロポリエーテル化合物としては、例えば「FLUOROLINK(登録商標) AD-1700」(ソルベイ株式会社製)が挙げられる。
本明細書において、(メタ)アクリロイル基を有し、数平均分子量が4000未満である上記パーフルオロポリエーテル化合物を、「低分子量パーフルオロポリエーテル化合物」とも称する。
離型フィルム用コーティング剤が高分子量パーフルオロポリエーテル化合物と低分子量パーフルオロポリエーテル化合物とを含む場合、高分子量パーフルオロポリエーテル化合物の含有量は、高分子量パーフルオロポリエーテル化合物及び低分子量パーフルオロポリエーテル化合物の総量を100質量部としたとき、10質量部以上50質量部以下が好ましく、30質量部以上50質量部以下がより好ましく、35質量部以上45質量部以下がさらに好ましい。高分子量パーフルオロポリエーテル化合物の含有量が上記範囲内の場合、離型フィルム用コーティング剤の離型性及び溶剤への溶解性が高まる。
実施形態に係る離型フィルム用コーティング剤は、多官能単量体を含むことが好ましい。多官能単量体を含むことにより、離型フィルム用コーティング剤の形状追従性をより向上させる。多官能単量体とは、分子内に反応性二重結合を2つ以上有するものである。多官能単量体は、(メタ)アクリル系モノマーであることが好ましい。多官能アクリレートとしては、例えば、1,4-ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9-ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10-デカンジオールジ(メタ)アクリレート、1,12-ドデカンジオールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレンポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレートが挙げられ、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートが好ましい。市販品の多官能アクリレートとしては、例えば「アロニックスM-306」(東亞合成株式会社製)が挙げられる。多官能単量体は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合せて用いてもよい。
多官能アクリレートを含む場合、多官能アクリレートの含有量は、固形分全体を100質量部としたとき、10質量部以上80質量部以下が好ましく、30質量部以上70質量部以下がより好ましく、40質量部以上65質量部以下がさらに好ましい。
実施形態に係る離型フィルム用コーティング剤は、光重合開始剤を含むことが好ましい。光重合開始剤は、活性エネルギー線照射によりラジカルを発生させるものであることが好ましい。光重合開始剤としては、例えばアセトフェノン系開始剤、ベンゾインエーテル系開始剤、ベンゾフェノン系開始剤、ヒドロキシアルキルフェノン系開始剤、チオキサントン系開始剤、アミン系開始剤、アシルフォスフィンオキシド系開始剤等が挙げられる。光重合開始剤としては、重合反応を促進し、硬化性を向上する観点から、ヒドロキシアルキルフェノン系開始剤が好ましい。光重合開始剤としては、例えば「イルガキュア184」(BASF株式会社製)が挙げられる。光重合開始剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合せて用いてもよい。
光重合開始剤を含む場合、光重合開始剤の含有量は、反応性二重結合を有する成分を100質量部としたとき、1質量部以上20質量部以下が好ましく、10質量部20質量部以下がより好ましい。
実施形態に係る離型フィルム用コーティング剤は、上記の高分子パーフルオロポリエーテル化合物、アルキル(メタ)アクリレート、低分子パーフルオロポリエーテル化合物、多官能単量体及び光重合開始剤以外に、本発明の効果を妨げない範囲で必要に応じて、各種添加剤を含有することができる。
添加剤としては、例えば酸化防止剤、安定剤、帯電防止剤、消泡剤等が挙げられる。各添加剤の配合量は従来技術に従い適宜選択されればよい。
離型フィルム用コーティング剤に含まれる上記各成分は、溶剤に溶解させて用いてよい。溶剤としては、例えば、炭化水素系溶剤(ベンゼン、トルエン等)、エーテル系溶剤(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)、ケトン系溶剤(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等)、アルコール系溶剤(メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等)、フッ素系溶剤(ハイドロフルオロエーテル等)等が挙げられる。溶剤は、高分子パーフルオロポリエーテル化合物及びアルキル(メタ)アクリレートの溶解性をより高める観点から、メチルエチルケトンが好ましい。溶剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合せて用いてもよい。
溶剤を含む場合、溶剤の含有量は、特に限定的ではなく、例えば離型フィルム用コーティング剤の固形分含有量が0.1質量部以上90質量部以下程度、好ましくは1質量部以上50質量部以下程度の範囲となるように適宜調整することができる。
実施形態に係る離型フィルム用コーティング剤は、上記各成分を混合することによって得られる。
[離型フィルム]
実施形態に係る離型フィルムは、上記離型フィルム用コーティング剤を含む離型層と、離型層を少なくとも一方の面に有する基材とを備える。
基材は特に制限されず、離型フィルムに一般的に用いられる基材であればよい。基材としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリアミド、ポリプロピレン等の樹脂フィルム、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等のプラスチックフィルム、グラシン紙、上質紙等が挙げられ、樹脂フィルムが好ましい。基材の厚みは、特に限定的ではないが、10μm以上300μm以下であることが好ましく、20μm以上130μm以下であることがより好ましい。
離型層は、上記基材少なくとも一方の面に、上記離型フィルム用コーティング剤を塗布して乾燥し、活性エネルギー線の照射により硬化させることで形成される。
[離型フィルムの製造方法]
実施形態に係る離型フィルムの製造方法は、基材の少なくとも一方の面に上記離型フィルム用コーティング剤を塗布する塗布工程を含む。具体的には、離型フィルムは、基材表面の片面又は両面に上記離型フィルム用コーティング剤を塗布した後、基材フィルムと共に乾燥し、活性エネルギー線を照射することにより離型フィルム用コーティング剤を含む離型層を硬化させることで得られる。
離型フィルム用コーティング剤の塗布方法としては、特に限定的ではないが、例えばグラビアロールコーティング、コンマコーティング、ワイヤーバーコーティング、リップコーティング、エアナイフコーティング、浸漬コーティング等の公知の方法を用いてよい。
活性エネルギー線としては、通常、紫外線、電子線等が用いられ、紫外線が特に好ましい。上記活性エネルギー線の照射により、離型フィルム用コーティング剤中のパーフルオロポリエーテル化合物及びアルキル(メタ)アクリレート等が重合して硬化する。活性エネルギー線として電子線を用いる場合は、離型フィルムコーティング剤に光重合開始剤を添加しなくてもよい。
離型層の厚みは0.05~20μmとすることが好ましく、0.1μm~10μmとすることがより好ましく、0.3~5μmとすることがさらに好ましい。離型層を厚くさせるために上記で説明した離型フィルムコーティング剤の塗布を数回繰り返してもよい。
実施形態に係る離型フィルムは、その硬化被膜面(離型層)にシリコン系粘着テープを貼り付けて25mm幅にカットし、剥離角度180°、引張速度0.3m/分で測定した剥離力が3.0N/25mm未満であり、好ましくは1.5N/25mm未満である。このように離型フィルムは、離型層に貼付された物に対する優れた離型性を発揮することができる。離型フィルムは、シリコン系材料を含まないため、例えば、ハードディスクドライブ、半導体装置等の電子機器の製造工程における種々の段階において用いられる離型フィルムとして好適である。
[離型フィルムを有する物品]
実施形態に係る物品は、上記離型フィルムを有する。物品としては、例えば電子機器、医療機器等に使用される放熱シートなどのような機能性シートが挙げられる。
以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて更に具体的に説明するが、本発明はそれら実施例に限定されることは意図しない。
[実施例1~13、比較例1~4]
<離型フィルム用コーティング剤の調製>
下記表1~3に示す組成に従い、実施例1~13及び比較例1~4の離型フィルム用コーティング剤(固形分10質量部)を調製した。得られた離型フィルム用コーティング剤を用いて、後述の方法で離型フィルムを作製し、評価した。
下記表1~3に示される各成分の詳細については、以下の通りである。
成分(A):高分子パーフルオロポリエーテル化合物
(A-1)片端末にウレタンアクリレートを有するパーフルオロポリエーテル化合物(下記式(2)で表される片端末に水酸基を有するパーフルオロポリエーテル化合物(数平均分子量(Mn)4000)に、下記式(3)で表されるイソシアネート化合物(昭和電工株式会社製「カレンズAOI」)を付加させた化合物)
Figure 0007248716000002
Figure 0007248716000003
(A-2)両端末にウレタンアクリレートを有するパーフルオロポリエーテル化合物(下記式(4)で表される両端末に水酸基を有するパーフルオロポリエーテル化合物(数平均分子量(Mn)6000)に、下記式(5)で表されるイソシアネート化合物(昭和電工株式会社製「カレンズBEI」)を付加させたパーフルオロポリエーテル化合物)
Figure 0007248716000004
Figure 0007248716000005
成分(B):低分子パーフルオロポリエーテル化合物
(B)両端末にウレタンアクリレートを有するパーフルオロポリエーテル化合物(ソルベイ社製「FLUOROLINK AD-1700」、数平均分子量(Mn)1700)
成分(C):アルキル(メタ)アクリレート
(C-1)ステアリルメタクリレート(共栄社化学株式会社製「ライトエステルS」、アルキル基は炭素数18の直鎖状)
(C-2)ステアリルアクリレート(大阪有機化学工業株式会社製「STA」、アルキル基は炭素数18の直鎖状)
(C-3)下記式(6)で表されるイソステアリルアクリレート(共栄社化学株式会社製「ライトエステルS」、アルキル基は炭素数18の分鎖状)
Figure 0007248716000006
(C-4)ラウリルメタクリレート(共栄社化学株式会社製「ライトエステルL」、アルキル基は炭素数12の直鎖状)
(C-5)n-ブチルメタクリレート(共栄社化学株式会社製「ライトエステルNB」、アルキル基は炭素数4の直鎖状)
成分(D):多官能単量体
(D)下記式(7)で表される多官能アクリレート(東亜合成株式会社製「アロニックスM-306」)
(CH2=CHCOOCH23-C-CH2-O-R …(7)
(式中、Rは、H又はCOCH=CH2である)
成分(E):光重合開始剤
(E)下記式(8)で表される光重合開始剤(BASF社製「イルガキュア184」)
Figure 0007248716000007
成分(F):溶剤
(F)メチルエチルケトン(MEK)
[数平均分子量(Mn)の測定]
パーフルオロポリエーテル化合物の数平均分子量(Mn)は、核磁気共鳴(NMR)法を用いて測定した。下記の測定条件で、1H-NMRを測定し、末端基と主鎖との積分値を比較することにより、数平均分子量(Mn)を得た。具体的には、(A-1)パーフルオロポリエーテル化合物の場合、CFCl3を内部基準物質(0ppm)として、末端基に帰属されるピーク(-80.5ppm)と、主鎖に帰属されるピーク(-51.4ppm及び-87.5ppm)との積分値の比を算出し、得られた比からパーフルオロポリエーテル化合物の重合度を算出することにより、数平均分子量(Mn)を計算した。
装置:「JNM-ECZ400S」(日本電子株式会社製)
共鳴周波数:376MHz
溶媒:ヘキサフルオロベンゼン
積算回数:64回
[離型性の評価]
得られた離型フィルム用コーティング剤(塗工液)を、乾燥後(硬化後)の膜厚が1μmになるように、離型基材としてのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ株式会社製「ルミラーS10」、厚さ38μm)の片面にワイヤーバーにより均一に塗工した後、80℃で約1分間乾燥させた。次いで窒素雰囲気下でUV照射機にて紫外線を照射(光量:1000mJ/cm2)して、離型層(剥離剤層)を硬化させた。これにより、離型基材上に離型層が形成された離型フィルムを作製した。得られた離型フィルムに、シリコン系粘着テープ(株式会社寺岡製作所製「No,642テープ」)を2kgのゴムローラーにて圧着させながら貼り合わせ、室温条件下で30分間静置し積層フィルムを得た。
得られた積層フィルムを25mm幅に裁断した試験片を、室温条件下、剥離角度180°、引張速度0.3m/分で剥離し、剥離に要する力を引張試験機(株式会社島津製作所製「恒温槽付きオートグラフAGS-100A」)を用いて測定した。この力を剥離力とし、3段階で評価した。結果を表1~3の下段に示す。評価の内容は以下の通りである。
A:1.5N/25mm未満
B:1.5N/25mm以上3.0N/25mm未満
C:3.0N/25mm以上
Figure 0007248716000008
Figure 0007248716000009
Figure 0007248716000010
表1~3から明らかなように、(メタ)アクリロイル基を有し、数平均分子量が4000以上であるパーフルオロポリエーテル化合物とアルキル(メタ)アクリレートとの含有量が、重量比で1:99~80:20の範囲内である実施例において、剥離力が低減しており、離型性に優れていた。実施例8及び13における剥離力は1.5N/25mm以上3.0N/25mm未満(B評価)であり、これ以外の実施例における剥離力は1.5N/25mm未満(A評価)であった。これに対し、(メタ)アクリロイル基を有し、数平均分子量が4000以上であるパーフルオロポリエーテル化合物とアルキル(メタ)アクリレートとの含有量が上記範囲外である比較例において、剥離力は3.0N/25mm以上(C評価)であり、離型性が劣ることが分かった。
離型フィルム用コーティング剤において、(メタ)アクリロイル基を有し、数平均分子量が4000以上であるパーフルオロポリエーテル化合物と、アルキル(メタ)アクリレートとを、重量比で1:99~80:20の範囲内で併用すると、剥離力が著しく低減された。(メタ)アクリロイル基を有し、数平均分子量が4000以上であるパーフルオロポリエーテル化合物とアルキル(メタ)アクリレートとを上記範囲内で併用することで相乗効果が生じ、離型性が著しく向上するものと考えられる。また、(メタ)アクリロイル基を有し、数平均分子量が500以上4000未満であるパーフルオロポリエーテル化合物と、アルキル(メタ)アクリレートとを併用すると、剥離力が高かった(比較例4)。これより、アルキル(メタ)アクリレートと併用するパーフルオロポリエーテル化合物の数平均分子量は、4000以上が好ましいことが確認された。パーフルオロポリエーテル化合物と併用するアルキル(メタ)アクリレートのアルキル基は、炭素数12以上の直鎖状又は分鎖状の場合が好ましく、炭素数12以上の直鎖状が好ましい(実施例9~13、比較例4)。
以上より、本発明の離型フィルム用コーティング剤、この離型フィルム用コーティング剤を用いた離型フィルム及び物品は、離型性に優れることが確認された。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれる。

Claims (7)

  1. (メタ)アクリロイル基を有し、数平均分子量が4000以上であるパーフルオロポリエーテル化合物と、置換されていないアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートと、多官能単量体と、を含有し、
    前記パーフルオロポリエーテル化合物と前記アルキル(メタ)アクリレートとの重量比が1:99~80:20である、離型フィルム用コーティング剤。
  2. 前記パーフルオロポリエーテル化合物の含有量が固形分全体を100質量部として0.5質量部以上である、請求項1に記載の離型フィルム用コーティング剤。
  3. 前記アルキル(メタ)アクリレートは、炭素数が12以上の直鎖状または分鎖状のアルキル基を有する、請求項1又は請求項2に記載の離型フィルム用コーティング剤。
  4. (メタ)アクリロイル基を有し、数平均分子量が500以上4000未満であるパーフルオロポリエーテル化合物を含有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の離型フィルム用コーティング剤。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の離型フィルム用コーティング剤を含む離型層と、前記離型層を少なくとも一方の面に有する基材とを備える、離型フィルム。
  6. 請求項5に記載の離型フィルムを有する物品。
  7. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の離型フィルム用コーティング剤を、基材の少なくとも一方の面に塗布する塗布工程を備える、離型フィルムの製造方法。
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