JP7248339B1 - 研磨装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の小型化と研磨パッドの高寿命化とを実現した研磨装置を提供する。【解決手段】円板形状のワークWの端部領域の研磨をする研磨装置1であって、前記ワークWの第1面側に離間して設けられた第1揺動軸24によって揺動可能に支持された第1支持部25と、前記第1支持部25に対して第1連結部26によって固定されて、研磨時において前記ワークWの第2面側のエッジに摺接する第1研磨部と、を有する第1研磨機構20と、前記ワークWの前記第2面側に離間して設けられた第2揺動軸によって揺動可能に支持された第2支持部45と、前記第2支持部45に対して第2連結部46によって固定されて、研磨時において前記ワークWの前記第1面側のエッジに摺接する第2研磨部と、を有する第2研磨機構40と、を備えることを特徴とする研磨装置。【選択図】図2

Description

本発明は、例えばウェハのようなワークの端部領域の研磨をする研磨装置に関する。
ワークテーブルによって保持された半導体ウェハ(本願では、「ワーク」と称する)を、二つの研磨プレートによって挟み込んでワークの端部領域の研磨をする研磨装置が知られている(特許文献1:特開2007-157789号公報参照)。当該研磨装置においては、ワークを保持するためのワークテーブルと、当該ワークテーブルのテーブル軸に対して所定位相だけ傾いて設けられて、内側に部分球面が設けられた研磨パッドが貼付された複数のパッドブロック(本願では、第1研磨部(第1定盤)、第2研磨部(第2定盤)に相当)が連結された、二つの研磨プレートによってワークを挟持する構成となっている。
特開2007-157789号公報
特許文献1に例示される研磨装置では、研磨プレートに連結されたパッドブロックは複数に分割されて相互に間隔が空けられており、一方のパッドブロックの研磨面が他方のパッドブロックの研磨面の間に配されて、二つの研磨プレートが向かい合わされて押圧力が加えられる。また、二つの研磨プレートの回転軸が傾斜した状態で、二つの研磨プレートは回転駆動される。この時、ワークは、向かい合った研磨プレートによって作られる空間内に配置され、当該ワークも回転駆動されることによって、ワークの端部領域が研磨される。
特許文献1に例示される研磨装置は、二つの研磨プレートが回転駆動されて、ワークと、パッドブロックに貼付された研磨パッドと、の摺接位置を変えることによって、研磨機構の摩耗箇所を分散させて研磨パッドの高寿命化を図っている。しかしながら、上記の場合、研磨プレートが回転駆動されるため、研磨プレート及びパッドブロックが回転の全周分に及ぶこととなり、装置が大型化するという課題があった。
一方、上記の課題に対して、パッドブロックが存在する範囲を狭くし、さらに、研磨プレートの回転の位相を限定することによって、装置を小型化する対応も考えられる。しかしながら、その場合には、研磨パッドの分散箇所が狭くなり、研磨パッドが低寿命化してしまうという別の課題が生じ得る。
そこで、本発明は上記のような複合的な課題を解決すべくなされ、装置の小型化と研磨パッドの高寿命化とを実現した研磨装置を提供することを目的とする。
本発明に係る研磨装置は、円板形状のワークの端部領域の研磨をする研磨装置であって、前記ワークを回転させるワーク回転機構と、前記ワークの第1面側に離間して前記第1面と平行に設けられた第1揺動軸によって揺動可能に支持された第1支持部と、前記第1支持部に対して第1連結部によって固定されて、研磨時において前記ワークの第2面側のエッジに摺接して揺動の駆動もしくは非駆動がなされる第1研磨部と、を有する第1研磨機構と、前記ワークの前記第2面側に離間して前記第2面と平行に設けられた第2揺動軸によって揺動可能に支持された第2支持部と、前記第2支持部に対して第2連結部によって固定されて、研磨時において前記ワークの前記第1面側のエッジに摺接して揺動の駆動もしくは非駆動がなされる第2研磨部と、を有する第2研磨機構と、を備えており、前記第1連結部は、前記第1支持部から前記第2面側に延在する複数の棒状部材が、所定間隔の第1隙間を空けて前記第1揺動軸及び前記第2揺動軸の軸心方向に沿って櫛状に並設される構成であり、前記第1研磨部は、複数に分割された第1定盤が、前記軸心方向に沿って前記第1隙間を空けて並設される構成であり、前記第2連結部は、前記第2支持部から前記第1面側に延在する複数の棒状部材が、所定間隔の第2隙間を空けて前記軸心方向に沿って櫛状に並設される構成であり、前記第2研磨部は、複数に分割された第2定盤が、前記軸心方向に沿って前記第2隙間を空けて並設される構成であり、研磨時において、各前記第2隙間に、対応位置の各前記第1定盤が入り込んでおり、且つ各前記第1隙間に、対応位置の各前記第2定盤が入り込んでいることによって、前記第1定盤と前記第2定盤とは前記軸心方向において交互に組み合わされた状態で密接しており、前記ワークを前記第2面側と前記第1面側とから挟持可能に構成されていることを要件とする。
本発明によれば、ワークの第1面側のエッジ(すなわち、第1支持部に対向する面のエッジ)及び第2面側のエッジ(すなわち、第2支持部に対向する面のエッジ)の研磨をすることができる。また、その際、第1研磨部及び第2研磨部が揺動されることによって、研磨パッドの使用範囲を調整・分散させることができ、研磨パッドの高寿命化を図ることができる。
また、ワークの全周分にわたって第1研磨部と第2研磨部とを配設しなくてもよいため、装置の小型化を図ることができる。
さらに、仮に第1研磨部がワークの第1面側のエッジに摺接し、第2研磨部がワークの第2面側のエッジに摺接する構成とすると、各揺動軸の代わりに公知のスライド機構等を設けなければならない。しかしながら、第1研磨部がワークの第2面側のエッジ(すなわち、ワークにおける第1支持部側とは反対側のエッジ)に摺接し、第2研磨部がワークの第1面側のエッジ(すなわち、ワークにおける第2支持部側とは反対側のエッジ)に摺接する(すなわち、第1研磨機構と第2研磨機構とが交差し、且つワークを各揺動軸とは反対側から第1研磨部と第2研磨部とによって挟持する)構成とすることによって、各揺動軸により揺動可能に支持されるため、部品点数の削減を図ることができる。
また、第1定盤と第2定盤とが密接(第1定盤と第2定盤とが相対的に移動する場合と相対的に静止している場合とを含む)してワークを挟持しているため、第1定盤と第2定盤とが隙間を有している場合と比べて、ワークに生じる曲げモーメントが小さくなり、ワークの割れや欠けを防止することができる。すなわち、第1定盤と第2定盤とが隙間を有している場合と比べて、第1定盤及び第2定盤からのワークへの加圧力を大きくすることができ、研磨レートの向上を図ることができる。
開示する研磨装置によれば、研磨装置の小型化と研磨パッドの高寿命化とを同時に実現することができる。
本発明の実施形態に係る研磨装置の例を示す上部斜視図である。 図1に示す研磨装置の上部斜視図(断面図)である。 図1に示す研磨装置の第1研磨機構及び第2研磨機構の上部斜視図である。 図4(a)は図1に示す第1研磨機構の上部斜視図であり、図4(b)は図4(a)とは別の方向からの上部斜視図である。 図5(a)は図1に示す第2研磨機構の上部斜視図であり、図5(b)は下部斜視図である。 図1に示す第3研磨機構の上部斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。図1は、本実施形態に係る研磨装置1の例を示す上部斜視図である。図2は、図1の研磨装置1を垂直な面で切断した断面を示す上部斜視図である。図3は、図1の研磨装置1の第1研磨機構20及び第2研磨機構40の上部斜視図である。図4(a)は、図1の第1研磨機構20の上部斜視図であり、図4(b)は、図4(a)とは別の方向からの上部斜視図である。図5(a)は、図1の第2研磨機構40の上部斜視図であり、図5(b)は、図1の第2研磨機構40の下部斜視図である。図6は、図1の第3研磨機構60の上部斜視図である。なお、本実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
(第1実施形態)
本実施形態に係る研磨装置1は、図1及び図2に示すように、ワーク回転機構10と、第1研磨機構20と、第2研磨機構40と、第3研磨機構60と、第1送り機構30と、第2送り機構50と、第3送り機構70と、を備えている。ワーク回転機構10のテーブル11上に吸着保持されたワークWは、第1研磨機構20と、第2研磨機構40と、第3研磨機構60と、によって囲まれている。なお、本実施形態におけるワークWは水平に吸着保持されているが、ワークWが垂直や斜めに吸着保持されていても構わない。第1研磨機構20の第1研磨部(第1定盤)27に貼付された研磨パッド28をワークWの第2面側(本実施形態においては、下部)から摺接させ、第2研磨機構40の第2研磨部(第2定盤)47に貼付された研磨パッド48をワークWの第1面側(本実施形態においては、上部)から摺接させ、ワークWを第2面側と第1面側とから(本実施形態の場合には、上下方向から)挟持させる。すなわち、後述する第1支持部25と、第1研磨部27と、はワークWを挟んで反対側の位置にあり、後述する第2支持部45と、第2研磨部47と、はワークWを挟んで反対側の位置にある構成である。また、第3研磨機構60の第3研磨部(側定盤)67に貼付された研磨パッド68をワークWの側部から摺接させる。そして、テーブル11、及びワークWが回転されることによって、ワークWの端部領域である第2面側のエッジ、第1面側のエッジ、及びワークWの側面を研磨することができる。すなわち、第1面側のエッジ及び第2面側のエッジのみを研磨する従来の研磨装置に比べて、タクトタイムの短縮を図ることができる。
一方、研磨対象のワークWは、後述するテーブル11上に吸着保持(本実施形態においては、水平に吸着保持)されたウェハ(例えば、シリコンウェハ)等の平板形状(特に、円板形状)であり、外径や厚さは特に限定されるものではない(一例として、外径数cm~数十cm程度、厚さ数μm~数mm程度)。また、ワークWは、ノッチやオリエンテーションフラット等(いずれも不図示)の加工が施されているワークWであってもよい。ただし、本実施形態に係る研磨装置1は、ノッチやオリエンテーションフラットが施されていない端部領域の研磨をするものである。
(ワーク回転機構)
本実施形態に係るワーク回転機構10は、図2に示すように、ワークWを吸着保持するテーブル11と、筒状シャフト12と、回転駆動装置14と、を備える構成となっている。回転駆動装置14の回転により、筒状シャフト12及びテーブル11が回転駆動されることによって、ワークWも回転(本実施形態においては、水平面内で回転)される。
次に、本実施形態に係るテーブル11は、金属材料(一例として、ステンレス合金等)を用いて平面視円形状に形成されており、動力伝達機構(一例として、電動ギア)13、及び筒状シャフト12を介して回転駆動装置(一例として、電気モータを備えた駆動装置)14の駆動により回転(本実施形態においては、水平面内で回転)される。なお、テーブル11の回転駆動は、電動ギアによる構成に限定されるものではない。また、テーブル11には、後述する筒状シャフト12の中空内部に連通する複数の貫通孔が設けられている(不図示)。
本実施形態に係る筒状シャフト12は、中空に形成されており、支持台及び軸受け(いずれも不図示)により支持(本実施形態においては、鉛直に支持)されている。テーブル11と筒状シャフト12とによって囲まれた空間内を、図示しない吸引機構によって真空(負圧)にすることにより、複数の貫通孔を通じて、テーブル11上にワークWを吸着保持することができる。
(研磨液供給装置)
次に、本実施形態に係る研磨装置1は、図示しない研磨液供給装置を備えている。一例として、研磨液供給装置は、管路とノズルと外部供給源とを備えており(いずれも不図示)、研磨液が外部供給源から管路を通じてノズルに供給され(いずれも不図示)、ワークWに対して噴射される構成である。
(第1研磨機構)
次に、本実施形態に係る第1研磨機構20は、図1~図4に示すように、第1揺動駆動部22と、ワークWの第1面側(本実施形態においては、ワークWの上方位置)に離間して設けられた第1揺動軸24によって揺動可能に支持された第1支持部25と、第1支持部25からワークWの第2面側(本実施形態においては、第1支持部25の下方)に向かって連結された第1連結部26と、第1連結部26の第1支持部25とは反対側(本実施形態においては、第1連結部26の下部)に連結された第1定盤27と、を備える構成となっている。第1揺動駆動部22によって、第1揺動軸24を中心軸として、第1支持部25が揺動駆動されることにより、第1定盤27に貼付された研磨パッド28と、ワークWと、の摺接位置を変えながら、ワークWの第2面側のエッジの研磨をすることができる。
本実施形態に係る第1揺動駆動部22は、一例として、図3及び図4に示すように、基台21に設けられた第1電動シリンダ22である。また、第1電動シリンダ22は、図示しない制御部に連結されている。第1電動シリンダ22は、内部のスライダ22aを往復動(本実施形態においては、上下動)させる駆動部22bを備える構成となっており、駆動部22bによってスライダ22aが往復動(上下動)され、スライダ22aの先端に連結された第1支持部25は、第1揺動軸24を中心軸として揺動駆動される。これらにより、ワークWの研磨時において、ワークWと研磨パッド28との摺接位置を変えることができ、研磨パッド28の使用範囲を調整・分散させることができるため、研磨パッド28の高寿命化を図ることができる。また、従来技術のように、研磨プレートが回転される構成としないため、装置の小型化を図ることができる。
また、第1研磨機構20は第1ロードセル(不図示)を備える構成としてもよい。この場合、後述する第2研磨機構40は、第2ロードセル(不図示)を備える構成としてもよい。本実施形態に係る研磨装置1は、第1研磨機構20が第1揺動駆動部22を備え、後述するように、第2研磨機構40が第2揺動駆動部42を備えているため、第1定盤27と第2定盤47とのそれぞれ(すなわち、第1揺動駆動部22と第2揺動駆動部42の各駆動部(一例として、サーボモータ)22b、42b)からワークWへの駆動負荷(電流値や出力トルク)を把握することができる。また、把握した値に基づいて、各サーボモータ22b、42bからワークWへの加圧力を制御することによって、ワークWの割れや過研磨を防止することができる。
さらに、第1支持部25と後述する第2支持部45とは、一つの揺動駆動部によって揺動駆動される構成(不図示)としてもよい。これによれば、研磨装置1の部品点数を削減することができる。
なお、第1電動シリンダ22に代えて、第1エアシリンダ(不図示)を備える構成としてもよい。
また、後述のように、基台21には、第1送り台31が連結されており、第1送り台31が往復動(本実施形態においては、上下動)されることによって、基台21(すなわち、第1研磨機構20)も往復動(上下動)される。なお、第1送り台31は、基台21に対して着脱可能である構成であってもよい。ワークWの研磨に際して、第1研磨機構20が往復動(上下動)されるタイミングについては、(作動原理)にて詳述する。
次に、本実施形態に係る第1支持部25は、樹脂材料(一例として、PPS樹脂)や金属材料(一例として、アルミニウム合金)を用いて形成されており、図3及び図4に示すように、第1支持部25の基部25aが、二つの軸受23及び第1揺動軸24を介して基台21に揺動可能に支持されている。二つの第1揺動軸24は同一軸線上に配されている。また、基部25aの両側端から所定の方向(本実施形態においては、下斜方)に櫛状に延設された複数の櫛部25b(本実施形態においては、各側端に三つずつ)を有する構成としている。櫛部25bどうしは第1揺動軸24の軸心方向(本実施形態においては、水平方向)に所定間隔の第1隙間を有しており、第1揺動軸24に沿って櫛状に並設されている。一例として、第1隙間は数cm程度である。
次に、本実施形態に係る第1連結部26は、樹脂材料(一例として、PPS樹脂)や金属材料(一例として、アルミニウム合金)を用いて形成されており、図3及び図4に示すように第1支持部25の各櫛部25bの端部に対して棒状部材(本実施形態においては角柱状)がそれぞれ連結され、第1支持部25からワークWの第2面側(本実施形態においては、下方)に櫛状に延在する構成としている。すなわち、第1研磨機構20は、第1連結部26の角柱状部材を平行に二列備える構成となっている。なお、第1連結部26も第1揺動軸24の軸心方向(本実施形態においては、水平方向)に所定間隔の第1隙間を有している。
なお、第1支持部25と第1連結部26とは一体形成されている構成としてもよい。これによれば、部品点数を削減することができる。
次に、本実施形態に係る第1定盤27は、樹脂材料(一例として、PPS樹脂)や金属材料(一例として、アルミニウム合金)を用いて形成されており、図4に示すように、複数に分割されて、第1連結部26の第1支持部25とは連結されていない側(本実施形態においては、第1連結部26の下端部)に連結されている。複数に分割された第1定盤27は、各第1連結部26の端部(下端部)に一つずつ連結されているものもあれば、対向する第1連結部26の各端部(下端部)を架橋するように配されているものもある。第1定盤27は、第1研磨機構20と第2研磨機構40とが互いの隙間(第1隙間、後述する第2隙間)に入り込むことができ、且つ、ワークW、テーブル11、及び筒状シャフト12と干渉しない空間が形成されている構成となっている。なお、本実施形態に係る複数に分割された第1定盤27も第1揺動軸24の軸心方向(本実施形態においては、水平方向)に所定間隔の第1隙間を有している。
複数に分割された第1定盤27は、研磨時において、ワークWに対向する位置に、複数の第1定盤27全体の集合体として、球内面形状の凹部が形成されている。なお、球内面形状の曲率半径の中心は、二つの第1揺動軸24の軸心上の中点である。また、複数に分割された第1定盤27には、凹部の球内面形状に沿った研磨パッド28が貼付されている。これらによれば、第1支持部25が揺動駆動されても、ワークWの第2面側のエッジに当接する研磨パッド28の形状は常に同一形状であり、第1研磨機構20が第1揺動軸24を軸心として揺動駆動された場合においても、ワークWの第2面側のエッジの研磨をすることができる。
(第1送り機構)
次に、本実施形態に係る第1送り機構30は、図1~図4に示すように、第1送り台31と、往復動駆動装置(一例として、サーボモータ)32と、ボールねじ33と、リニアガイド80と、を備える構成となっている。先ず、第1送り台31は、基台21に連結されている。また、第1送り台31は、リニアガイド80の貫通孔を通じて、ナット部34を介してボールねじ33に螺合されている。さらに、サーボモータ32は図示しない制御部に連結されている。サーボモータ32によって、ボールねじ33が回動駆動されることにより、第1送り台31は往復動(本実施形態においては、上下動)される。これにより、第1研磨機構20を往復動(上下動)させることができ、研磨パッド28とワークWとを当接・離反させることができる。また、往復動駆動装置32としてサーボモータ32を採用することによって、第1定盤27と、後述する第2定盤47と、からワークWへ精確な加圧力を設定することができる。
本実施形態に係る後述する第2送り機構50におけるボールねじは、第1送り機構30におけるボールねじ33と共通である構成としている。この場合、ナット部34に螺合するねじ部と、後述するナット部54に螺合するねじ部と、は逆向きにねじ切りされている(一方が右ねじで、他方が左ねじである)。すなわち、本実施形態においては、第1送り台31が移動(上昇)される際には、第2送り台51は逆向きに移動(下降)され、第1送り台31が移動(下降)される際には、第2送り台51は逆向きに移動(上昇)される。このように、ボールねじを一つとすることによって、部品点数の削減を実現することができる。
なお、一つの往復動駆動装置32ではなく、第1送り機構30、第2送り機構50に対して、それぞれ往復動駆動装置(サーボモータ)を備える構成としてもよい(いずれも不図示)。この場合、ボールねじも二つ備える構成となる(いずれも不図示)。これによれば、往復動駆動装置32が一つの場合と比べて、第1定盤27と第2定盤47とからワークWに対して高精度で加圧することができる。
また、第1送り機構30、第2送り機構50は、サーボモータをそれぞれ備える代わりに、電動シリンダ、又は、エアシリンダをそれぞれ備える構成としてもよい(いずれも不図示)。この場合、電動シリンダ、又は、エアシリンダは、第1送り台31のワークWとは反対側(本実施形態においては、第1送り台31の上部)、第2送り台51のワークWとは反対側(本実施形態においては、第2送り台51の下部)にそれぞれ位置しており、リニアガイド80にそれぞれ固定されている構成である。また、電動シリンダのスライダ、又は、エアシリンダのスライダが、第1送り台31、第2送り台51にそれぞれ連結されている構成である。各電動シリンダの駆動部、又は、各エアシリンダの駆動部によって、第1送り台31、第2送り台51が往復動(上下動)されて、第1研磨機構20、第2研磨機構40も往復動(上下動)される。ボールねじ33を備える構成と同様に、第1送り台31が移動(上昇)される際には、第2送り台51は逆向きに移動(下降)され、第1送り台31が移動(下降)される際には、第2送り台51は逆向きに移動(上昇)される。サーボモータを二つ備える構成の場合と同様に、往復動駆動装置(サーボモータ)32が一つの場合と比べて、第1定盤27と第2定盤47とからワークWに対して高精度で加圧することができる。
(第2研磨機構)
次に、本実施形態に係る第2研磨機構40は、図1~図3、及び図5に示すように、第2揺動駆動部42と、ワークWの第2面側(本実施形態においては、ワークWの下方位置)に離間して設けられた第2揺動軸44によって揺動可能に支持された基台41と、基台41に連結(本実施形態においては、基台41の上部に連結)された第2支持部45と、第2支持部45からワークWの第1面側(本実施形態においては、第2支持部45の上方)に向かって連結された第2連結部46と、第2連結部46の第2支持部45が連結された側とは反対側(本実施形態においては、第2連結部46の上部)に連結された第2定盤47と、を備える構成となっている。第2揺動駆動部42によって、第2揺動軸44を中心軸として、第2支持部45が揺動駆動されることにより、第2定盤47に貼付された研磨パッド48と、ワークWと、の摺接位置を変えながら、ワークWの第1面側のエッジを研磨することができる。
なお、本実施形態に係る基台41と、第2支持部45と、後述する第2送り台51と、にはテーブル11と、筒状シャフト12と、がワークWの第2面側(本実施形態においては、ワークWの下方)に延在できるような貫通孔が設けられている。これにより、第1研磨機構20と第2研磨機構40とが交差した状態で、第1研磨機構20と第2研磨機構40との間の空間にワークWを設けることができる。
また、後述のように、基台41には、第2送り台51が連結されており、第2送り台51が往復動(本実施形態においては、上下動)されることによって、基台41(すなわち、第2研磨機構40)も往復動(上下動)される。なお、第2送り台51は、基台41に対して着脱可能である構成であってもよい。
本実施形態に係る第2揺動駆動部42は、一例として、図3及び図5に示すように、基台41に設けられた第2電動シリンダ42である。また、第2電動シリンダ42は、図示しない制御部に連結されている。第2電動シリンダ42は、内部のスライダ42aを往復動(本実施形態においては、上下動)させる駆動部42bを備える構成となっており、駆動部42bによってスライダ42aが往復動(上下動)され、基台41を介してスライダ42aの先端に連結された第2支持部45は、第2揺動軸44を中心軸として揺動駆動される。これらにより、ワークWの研磨時において、ワークWと研磨パッド48との摺接位置を変えることができ、研磨パッド48の使用範囲を調整・分散させることができるため、研磨パッド48の高寿命化を図ることができる。また、従来技術のように、研磨プレートが回転される構成としないため、装置の小型化を図ることができる。
なお、第2電動シリンダ42に代えて、第2エアシリンダ(不図示)を備える構成としてもよい。
次に、本実施形態に係る第2支持部45は、樹脂材料(一例として、PPS樹脂)や金属材料(一例として、アルミニウム合金)を用いて形成されており、図3及び図5に示すように、第2支持部45の基部45aが、基台41を介して二つの軸受43及び第2揺動軸44に揺動可能に支持されている。二つの第2揺動軸44は、同一軸線上に配されている。また、基部45aの両側端から所定の方向(本実施形態においては、上斜方)に櫛状に延設された複数の櫛部45b(本実施形態においては、各側端に三つずつ)を有する構成としている。櫛部45bどうしは第2揺動軸44の軸心方向(本実施形態においては、水平方向)に所定間隔の第2隙間を有しており、第2揺動軸44に沿って櫛状に並設されている。一例として、第2隙間は、数cm程度である。
次に、本実施形態に係る第2連結部46は、樹脂材料(一例として、PPS樹脂)や金属材料(一例として、アルミニウム合金)を用いて形成されており、図3及び図5に示すように第2支持部45の各櫛部45bの端部に対して棒状部材(本実施形態においては角柱状)がそれぞれ連結され、第2支持部45からワークWの第1面側(本実施形態においては、上方)に櫛状に延在する構成としている。すなわち、第2研磨機構40は、第2連結部46の角柱状部材を平行に二列備える構成となっている。なお、第2連結部46も第2揺動軸44の軸心方向(本実施形態においては、水平方向)に所定間隔の第2隙間を有している。
なお、第2支持部45と第2連結部46とは一体形成されている構成としてもよい。これによれば、部品点数を削減することができる。
次に、本実施形態に係る第2定盤47は、樹脂材料(一例として、PPS樹脂)や金属材料(一例として、アルミニウム合金)を用いて形成されており、図5に示すように、複数に分割されて、第2連結部46の第2支持部45とは連結されていない側(本実施形態においては、第2連結部46の上端部)に連結されている。複数に分割された第2定盤47は、第1定盤27と同様に、各第2連結部46の端部(上端部)に一つずつ連結されているものもあれば、対向する第2連結部46の各端部(上端部)を架橋するように配されているものもある。第2定盤47は、第1研磨機構20と第2研磨機構40とが互いの隙間(それぞれの対応位置である第1隙間、第2隙間)に入り込むことができ、且つ、ワークW、テーブル11、及び筒状シャフト12と干渉しない空間が形成されている構成となっている。なお、本実施形態に係る複数に分割された第2定盤47も第2揺動軸44の軸心方向(本実施形態においては、水平方向)に所定間隔の第2隙間を有している。
複数に分割された第2定盤47は、研磨時において、ワークWに対向する位置に、複数の第2定盤47全体の集合体として、球内面形状の凹部が形成されている。なお、球内面形状の曲率半径の中心は、二つの第2揺動軸44の軸心上の中点である。また、複数に分割された第2定盤47には、凹部の球内面形状に沿った研磨パッド48が貼付されている。これらによれば、第2支持部45が揺動駆動されても、ワークWの第1面側のエッジに当接する研磨パッド48の形状は常に同一形状であり、第2研磨機構40が第2揺動軸44を軸心として揺動駆動された場合においても、ワークWの第1面側のエッジの研磨をすることができる。
上述したように、第1研磨機構20が第2研磨機構40の第2隙間に入り込み、第2研磨機構40が第1研磨機構20の第1隙間に入り込み、第1研磨機構20と第2研磨機構40とがそれぞれ揺動駆動される構成である。これによれば、従来技術のように、研磨プレートが回転される構成としないため、装置の小型化を図ることができる。また、第1定盤と第2定盤とが密接してワークを挟持しているため、第1定盤と第2定盤とが隙間を有している場合と比べて、ワークに生じる曲げモーメントが小さくなり、ワークの割れや欠けを防止することができる。すなわち、第1定盤と第2定盤とが隙間を有している場合と比べて、第1定盤及び第2定盤からのワークへの加圧力を大きくすることができ、研磨レートの向上を図ることができる。
(第2送り機構)
次に、本実施形態に係る第2送り機構50は、第2送り台51を備える構成となっている。上述の通り、サーボモータ32と、ボールねじ33と、リニアガイド80と、は第1送り機構30と共通の部材である。図2及び図5に示すように、第2送り台51は、基台41に連結されている。また、第2送り台51は、リニアガイド80の貫通孔を通じて、ナット部54を介してボールねじ33に螺合されている。サーボモータ32によって、ボールねじ33が回動駆動されることにより、第2送り台51は往復動(本実施形態においては、上下動)される。これにより、第2研磨機構40を往復動(上下動)させることができ、研磨パッド48とワークWとを当接・離反させることができる。
(第3研磨機構)
次に、本実施形態に係る第3研磨機構60は、図1、図2、及び図6に示すように、スライド機構62と、複数のスライド軸63と、第3支持部65と、第3連結部66と、側定盤67と、を二組備える構成となっている。スライド機構62によって、複数のスライド軸63が側方に向かってスライド駆動され、側定盤67に貼付された研磨パッド68がワークWに対して摺接され、ワークWの側面を研磨することができる。
本実施形態に係るスライド機構62は、一例として、図6に示すように、第3送り台71に支持された二つの第3電動シリンダ62である。また、各第3電動シリンダ62は、図示しない制御部により駆動制御される。この第3電動シリンダ62は、内部のスライダ62aを側方にスライドさせる駆動部62bを備える構成となっており、駆動部62bによってスライダ62aがスライド駆動されることにより、スライダ62aの先端に連結された第3支持部65は、ワークWに対向する向きにスライド駆動される。なお、第3電動シリンダ62と第3支持部65との間には、第3送り台71の各側部に連結されたプレート61が配されており、プレート61に設けられた貫通孔をスライダ62aが貫通している構成である。本実施形態に係る研磨装置1は、二つの第3電動シリンダ62が並設(本実施形態においては、上下に並設)されると共に、それぞれにおけるスライダ62aの駆動方向が逆向きになるように配置されている。なお、第3支持部65のスライド駆動の機構は、電動シリンダを備える構成に限定されるものではなく、一例として、第3エアシリンダを備える構成であってもよい。
なお、本実施形態に係る第3支持部65は、金属材料(一例として、アルミニウム合金)を用いて形成されており、図6に示すように、板状の部材がワークWに対して垂直(本実施形態においては、鉛直)に立てられ、且つ延在方向がワークWと平行(本実施形態においては、水平)になるように配置されている。本実施形態に係る研磨装置1は、上述のように、第3支持部65を二つ備えており、ワークWを挟んで平行に配置されている。
次に、本実施形態に係る複数のスライド軸63は、金属材料(一例として、アルミニウム合金)を用いて形成されており、図6に示すように、第3支持部65の延在方向に向かって並設されている。本実施形態に係る研磨装置1は、五つのスライド軸63を二組備えており、少なくとも一つずつは、第3支持部65と側定盤67とに連結されている。また、全てのスライド軸63は、第3連結部66を貫通している。
次に、本実施形態に係る側定盤67は、樹脂材料(一例として、PPS樹脂)や金属材料(一例として、アルミニウム合金)を用いて形成されており、図6に示すように、上述した少なくとも一つのスライド軸63に連結されている(本実施形態に係る側定盤67は、三つのスライド軸63に連結されており、中央の一つのスライド軸63が第3支持部65にも連結されている)。また、ワークWに対向する位置に円筒の内径形状の凹部が形成されている。さらに、側定盤67の凹部には、円筒の内径形状に沿った研磨パッド68が貼付されている。上記構成により、ワークWの第1面側のエッジ及び第2面側のエッジのみならず、ワークWの側面も研磨することができ、タクトタイムの短縮を図ることができる。
(第3送り機構)
次に、本実施形態に係る第3送り機構70は、第3送り台71と、第3送り台71に連結されたラックギア72と、ラックギア72に噛合された平歯車73と、平歯車73を回動駆動させる往復動駆動装置(一例として、サーボモータ)74と、を備える構成となっている。また、サーボモータ74は、図示しない制御部に連結されている。サーボモータ74によって、平歯車73が回動駆動されることにより、ラックギア72、及び第3送り台71が往復動(上下動)され、第3研磨機構60が往復動(上下動)される。
(作動原理)
以上、本実施形態に係る研磨装置1の各機構の構成について説明した。続いて、当該装置によりワークWの研磨をする際の作動原理について詳しく説明する。
ワークWをテーブル11に吸着保持する前は、第1連結部26は第2隙間に入り込んでおり、第2連結部46は第1隙間に入り込んでおり、第1連結部26と第2連結部46とは交互に組み合わされて密接した状態である。また、第1研磨機構20はテーブル11から最も遠い位置(本実施形態においては、最下位)に位置し、第2研磨機構40はテーブル11から最も遠い位置(本実施形態においては、最上位)に位置している状態である。すなわち、各研磨パッド28、48がワークWに摺接しない程度の所定の空間を空けている状態である。さらに、第3研磨機構60については、ラックギア72と第3研磨機構60とは、第3研磨機構60がテーブル11から最も遠くなる位置(本実施形態においては、最下位)に位置している。この状態で、テーブル11にワークWを吸着保持する。
次に、サーボモータ32を駆動させて、第1研磨機構20を移動(上昇)、第2研磨機構40を移動(下降)させることによって、ワークWを第1定盤27の研磨パッド28と、第2定盤47の研磨パッド48と、によって挟持する。この際、第1研磨機構20と第2研磨機構40との揺動駆動による位相は、研磨パッド28がワークWの第2面側のエッジに当接し、研磨パッド48がワークWの第1面側のエッジに当接する位相であればよい。ただし、第1電動シリンダ22と第2電動シリンダ42とは停止していることが好ましい。
サーボモータ32の駆動と同時、又は、遅れてサーボモータ74を駆動させ、第3研磨機構60を、側定盤67がワークWの側面と並ぶ(ワークWの側面と同じ高さになる)まで、移動(上昇)させる。次に、第3電動シリンダ62を駆動させ、各側定盤67の各研磨パッド68をワークWの側面に当接させる。
上記までの状態で、回転駆動装置14を回転駆動させることによって、ワークWの第1面側のエッジ、側面、第2面側のエッジのそれぞれを同時に研磨することができる。
次に、ワークWの研磨をした状態で、第1電動シリンダ22によって、第1定盤27を揺動駆動させ、第2電動シリンダ42によって、第2定盤47を揺動駆動させる。すなわち、研磨パッド28、及び研磨パッド48におけるワークWの摺接位置を変えながら、ワークWの研磨をする。これにより、各研磨パッド28、48の使用範囲を調整・分散させることができ、各研磨パッド28、48の高寿命化を図ることができる。また、第1定盤と第2定盤とが密接(第1定盤と第2定盤とが相対的に移動する場合と相対的に静止している場合とを含む)してワークを挟持しているため、第1定盤と第2定盤とが隙間を有している場合と比べて、ワークに生じる曲げモーメントが小さくなり、ワークの割れや欠けを防止することができる。すなわち、第1定盤と第2定盤とが隙間を有している場合と比べて、第1定盤及び第2定盤からのワークへの加圧力を大きくすることができ、研磨レートの向上を図ることができる。なお、第1電動シリンダ22と第2電動シリンダ42とは同時に駆動してもよいし、一方を非駆動としながら、他方を駆動としてもよい。両方を非駆動としても構わない。また、第1定盤27と第2定盤47との揺動による位相の関係は特に限定されるものではない。
(第2実施形態)
本実施形態に係る研磨装置1は、第1実施形態に係る研磨装置1において、各研磨機構20、40、60をそれぞれワークWの周方向に、且つ、テーブル11とは逆方向に回転駆動させることができる回転駆動部(不図示)を備えたものである。これらによれば、ワークWのみが回転される場合と比べて、ワークWと各研磨パッド28、48、68との相対速度が大きくなり、研磨レートの向上を図ることができる。
以上のように、各実施形態に係る研磨装置によれば、装置の小型化と研磨パッドの高寿命化とを実現することができる。なお、以上説明した実施形態に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、第3研磨機構、第3送り機構を備えない研磨装置として構成することもできる。また、各実施形態において、ワークWが水平に吸着保持された場合について詳述したが、例えば、ワークWが垂直に吸着保持されている場合には、第1研磨機構20、第2研磨機構40は水平に配置されており、ワークWに対して水平に接近・離反するものである。
1 研磨装置
20 第1研磨機構
22 第1揺動駆動部(第1電動シリンダ)
24 第1揺動軸
25 第1支持部
25a 基部
25b 櫛部
26 第1連結部
27 第1研磨部(第1定盤)
40 第2研磨機構
42 第2揺動駆動部(第2電動シリンダ)
44 第2揺動軸
45 第2支持部
45a 基部
45b 櫛部
46 第2連結部
47 第2研磨部(第2定盤)
60 第3研磨機構
65 第3支持部
66 第3連結部
67 第3研磨部(側定盤)
W ワーク

Claims (10)

  1. 円板形状のワークの端部領域の研磨をする研磨装置であって、
    前記ワークを回転させるワーク回転機構と、
    前記ワークの第1面側に離間して前記第1面と平行に設けられた第1揺動軸によって揺動可能に支持された第1支持部と、前記第1支持部に対して第1連結部によって固定されて、研磨時において前記ワークの第2面側のエッジに摺接して揺動の駆動もしくは非駆動がなされる第1研磨部と、を有する第1研磨機構と、
    前記ワークの前記第2面側に離間して前記第2面と平行に設けられた第2揺動軸によって揺動可能に支持された第2支持部と、前記第2支持部に対して第2連結部によって固定されて、研磨時において前記ワークの前記第1面側のエッジに摺接して揺動の駆動もしくは非駆動がなされる第2研磨部と、を有する第2研磨機構と、を備えており、
    前記第1連結部は、前記第1支持部から前記第2面側に延在する複数の棒状部材が、所定間隔の第1隙間を空けて前記第1揺動軸及び前記第2揺動軸の軸心方向に沿って櫛状に並設される構成であり、
    前記第1研磨部は、複数に分割された第1定盤が、前記軸心方向に沿って前記第1隙間を空けて並設される構成であり、
    前記第2連結部は、前記第2支持部から前記第1面側に延在する複数の棒状部材が、所定間隔の第2隙間を空けて前記軸心方向に沿って櫛状に並設される構成であり、
    前記第2研磨部は、複数に分割された第2定盤が、前記軸心方向に沿って前記第2隙間を空けて並設される構成であり、
    研磨時において、各前記第2隙間に、対応位置の各前記第1定盤が入り込んでおり、且つ各前記第1隙間に、対応位置の各前記第2定盤が入り込んでいることによって、前記第1定盤と前記第2定盤とは前記軸心方向において交互に組み合わされた状態で密接しており、前記ワークを前記第2面側と前記第1面側とから挟持可能に構成されていること
    を特徴とする研磨装置。
  2. 前記第1連結部は、前記第1連結部の各前記棒状部材を平行に二列備えている構成であり、
    前記第2連結部は、前記第2連結部の各前記棒状部材を平行に二列備えている構成であること
    を特徴とする請求項記載の研磨装置。
  3. 前記第1定盤は、少なくとも前記ワークに摺接する位置に前記複数に分割された第1定盤全体として、一つの球内面形状の凹部を有しており、
    前記第2定盤は、少なくとも前記ワークに摺接する位置に前記複数に分割された第2定盤全体として、一つの球内面形状の凹部を有していること
    を特徴とする請求項又は請求項記載の研磨装置。
  4. 第3支持部と、前記第3支持部に連結されて、研磨時において前記ワークの側面に摺接する第3研磨部と、を有する第3研磨機構をさらに備えており、
    前記第3研磨部は、一対の側定盤を有しており、研磨時において、前記第1研磨機構及び前記第2研磨機構が各前記側定盤の間に位置し、各前記側定盤が前記ワークの側面に対向して設けられる構成であること
    を特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項記載の研磨装置。
  5. 前記第3研磨機構は、回転駆動部を備えており、前記ワークの中心を通り前記第1面及び前記第2面に垂直な軸を中心軸として回転駆動されること
    を特徴とする請求項記載の研磨装置。
  6. 前記第1支持部は、第1揺動駆動部によって揺動駆動される構成であり、
    前記第2支持部は、第2揺動駆動部によって揺動駆動される構成であり、
    前記第1揺動駆動部と前記第2揺動駆動部とは、電動シリンダ、又はエアシリンダであること
    を特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項記載の研磨装置。
  7. 前記第1支持部と、前記第2支持部と、は一つの揺動駆動部によって揺動駆動される構成であり、
    前記揺動駆動部は、電動シリンダ、又はエアシリンダであること
    を特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項記載の研磨装置。
  8. 一つのサーボモータをさらに備えており、
    前記第1研磨機構と前記第2研磨機構とは、前記一つのサーボモータによって前記第1面及び前記第2面に垂直な方向に揺動駆動される構成であること
    を特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項記載の研磨装置。
  9. 二つのサーボモータをさらに備えており、
    前記第1研磨機構と前記第2研磨機構とは、それぞれ、各前記サーボモータによって前記第1面及び前記第2面に垂直な方向に揺動駆動される構成であること
    を特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項記載の研磨装置。
  10. 前記第1支持部と、前記第1連結部と、は一体形成されており、
    前記第2支持部と、前記第2連結部と、は一体形成されていること
    を特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項記載の研磨装置。
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