JP4046177B2 - デバイスウェハのエッジ研磨装置及び同研磨方法 - Google Patents

デバイスウェハのエッジ研磨装置及び同研磨方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウェハなどの円板形ワークの外周を研磨するためのデバイスウェハのエッジ研磨装置及び同研磨方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体ウェハは円板形をしており、表裏の平面、円筒をなす外周面、外周面を挟んで表裏には通称エッジと呼ばれる傾斜面が形成されている。半導体の製造にあたっては、ウェハの表面に形成されたレジスト膜あるいは金属膜等の膜を除去する工程が繰り返される。上記膜は、配線パターン面だけでなく、パターンの外側になる外周面及び表裏のエッジ面も含んでウェハ全体にわたって形成される。パターン外側に形成された膜は、それ自体半導体デバイスを形成するものではないが、各工程において剥離、発塵し歩留まりの低下を招くことから事前に除去される。
【0003】
発明者は、先に特願2000−339305に示されるような表裏のエッジと外周面(以下、単にエッジ部という)を同時に研磨することのできる研磨装置を開発した。この研磨装置は、表側エッジを研磨するための表側エッジ用研磨部材と裏側エッジを研磨するための裏側エッジ用研磨部材とを対として備えており、さらに、外周面を研磨するための一対の外周面用研磨部材を備えている。
【0004】
ベアウェハ、つまり、パターン、金属膜あるいはレジスト膜が全く形成されていない原材料としての半導体ウェハ、のエッジは表裏とも同一条件であるため、上記研磨装置は、ベアウェハのエッジ部を研磨するのに適している。ところが、図7に示すようなデバイスウェハ、つまり、これらの膜Rが形成されたウェハでは、膜形成方法に起因して、パターン面のみならずその外側にも膜Rが形成される。そして、この膜Rの厚さtが、外側の領域nにわたって表側エッジ2aと裏側エッジ2b、及び外周面3で異なったものとなっている。図8は、この膜厚tの分布の様子を誇張して示すウェハ端部の拡大断面図である。なお、パターンが形成される表側は図7、図8の中及び以下の説明のための図中では上側として示す。
【0005】
上記領域nの膜は、上述の理由から除去しなければならないが、上記従来の研磨装置をこの膜を研磨するために使用した場合、下側のエッジが研磨完了したときでも、上側の膜厚が厚いため上側のエッジの研磨が未だ完了していない状態である。そのためエッジ部の膜を完全に研磨・除去するように厚い表側エッジの膜厚に合わせて研磨するための時間が必要となり、結果的に効率が悪いという問題があった。更に、半導体ウェハのシリコンと金属膜あるいはレジスト膜とを比較したとき、一般的にシリコンの方がこの膜よりも研磨されやすいという傾向があることの影響も加わり、上記研磨装置を使用した場合、下側エッジは、シリコン部までが過剰に研磨されてしまうという現象が起こっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上側エッジと下側エッジ及び外周面をほぼ同時に研磨完了させることが可能であり、特にデバイスウェハのエッジを研磨するための研磨装置を提供することを課題とするものである。更に、この改善に当たり、研磨部材が相互に干渉することなく、したがってその分だけ設置面積を少なくすることができるデバイスウェハのエッジ研磨装置を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明の解決手段は、円板形ワークをチャックして軸線の回りに回転させるためのチャック手段と、上記ワークの傾斜した上側エッジを研磨するために、この上側エッジに接触する弧状の作業面を有する一対の上側エッジ用研磨部材と、上記ワークの傾斜した下側エッジを研磨するために、この下側エッジに接触する弧状の作業面を有する下側エッジ用研磨部材と、上記ワークの外周面を研磨するための弧状の作業面を有する外周面用研磨部材とを備えたデバイスウェハのエッジ研磨装置において、上記一対の上側エッジ用研磨部材は、上記チャック手段を挟んで対向位置に配置されており、上記下側エッジ用研磨部材は、上記一対の上側エッジ用研磨部材の間であって、上記チャック手段に向かうように配置されており、上記外周面用研磨部材は、上記一対の上側エッジ用研磨部材の間であって、上記チャック手段に向かうように配置されており、上記ワークの上側エッジ、下側エッジ及び円周面に向かう研磨圧を上記それぞれの研磨部材に対して付与するための荷重手段が備えられていることを特徴とするデバイスウェハのエッジ研磨装置である。
【0008】
第2番目の発明の解決手段は、円板形ワークをチャックして軸線の回りに回転させるためのチャック手段と、上記ワークの傾斜した上側エッジを研磨するために、この上側エッジに接触する弧状の作業面を有する一対の上側エッジ用研磨部材と、上記ワークの傾斜した下側エッジを研磨するために、この下側エッジに接触する弧状の作業面を有する下側エッジ用研磨部材と、上記ワークの外周面を研磨するための弧状の作業面を有する外周面用研磨部材とを備えたデバイスウェハのエッジ研磨装置において、上記一対の上側エッジ用研磨部材は、上記チャック手段を挟んで対向位置に配置されているとともに、上記ワークの上側エッジの傾斜に沿って移動が可能であり、上記下側エッジ用研磨部材は、上記一対の上側エッジ用研磨部材の間であって、上記チャック手段に向かうように配置されているとともに、上記ワークの下側エッジの傾斜に沿って移動が可能であり、上記外周面用研磨部材は、上記一対の上側エッジ用研磨部材の間であって、上記チャック手段に向かうように配置されているとともに、上記チャック手段の軸線に沿って移動が可能であり、上記ワークの上側エッジ、下側エッジ及び円周面に向かう研磨圧を上記それぞれの研磨部材に対して付与するための荷重手段が備えられていることを特徴とするデバイスウェハのエッジ研磨装置である。
【0009】
第3番目の発明の解決手段は、円板形ワークをチャックして軸線の回りに回転させるためのチャック手段と、上記ワークの傾斜した上側エッジを研磨するために、この上側エッジに接触する弧状の作業面を有する一対の上側エッジ用研磨部材と、上記ワークの傾斜した下側エッジを研磨するために、この下側エッジに接触する弧状の作業面を有する下側エッジ用研磨部材と、上記ワークの外周面を研磨するための弧状の作業面を有する外周面用研磨部材とを備えたデバイスウェハのエッジ研磨装置において、上記一対の上側エッジ用研磨部材は、上記チャック手段を挟んで対向位置に配置されているとともに、上記ワークの上側エッジの傾斜に沿って往復運動可能であり、上記下側エッジ用研磨部材は、上記一対の上側エッジ用研磨部材の間であって、上記チャック手段に向かうように配置されているとともに、上記ワークの下側エッジの傾斜に沿って往復運動可能であり、上記外周面用研磨部材は、上記一対の上側エッジ用研磨部材の間であって、上記チャック手段に向かうように配置されているとともに、上記チャック手段の軸線に沿って往復運動が可能であり、上記ワークの上側エッジ、下側エッジ及び円周面に向かう研磨圧を上記それぞれの研磨部材に対して付与するための荷重手段が備えられていることを特徴とするデバイスウェハのエッジ研磨装置である。
【0010】
第4番目の発明の解決手段は、円板形ワークをチャックして軸線の回りに回転させるためのチャック手段と、上記ワークの傾斜した上側エッジを研磨するために、この上側エッジに接触する弧状の作業面を有する一対の上側エッジ用研磨部材と、上記ワークの傾斜した下側エッジを研磨するために、この下側エッジに接触する弧状の作業面を有する下側エッジ用研磨部材と、上記ワークの外周面を研磨するための弧状の作業面を有する外周面用研磨部材とを備えたデバイスウェハのエッジ研磨装置において、上記一対の上側エッジ用研磨部材は、上記チャック手段を挟んで対向位置に配置されているとともに、上記ワークの上側エッジの傾斜に沿って相互に位相がずれた往復運動が可能であり、上記下側エッジ用研磨部材は、上記一対の上側エッジ用研磨部材の間であって、上記チャック手段に向かうように配置されているとともに、上記ワークの下側エッジの傾斜に沿って往復運動が可能であり、
上記外周面用研磨部材は、上記一対の上側エッジ用研磨部材の間であって、上記チャック手段に向かうように配置されているとともに、上記チャック手段の軸線に沿って往復運動が可能であり、上記ワークの上側エッジ、下側エッジ及び円周面に向かう研磨圧を上記それぞれの研磨部材に対して付与するための荷重手段が備えられていることを特徴とするデバイスウェハのエッジ研磨装置である。
【0011】
第5番目の発明の解決手段は、円板形ワークをチャックして軸線の回りに回転させながら、ワークを挟んで互いに対向する一対の上側エッジ用研磨部材の弧状の作業面を上記ワークの傾斜した上側エッジに接触させ、上記一対の上側エッジ用研磨部材の間で、下側エッジ用研磨部材の弧状の作業面を上記ワークの傾斜した下側エッジに接触させ、上記一対の上側エッジ用研磨部材の間で、外周面用研磨部材の弧状の作業面を上記ワークの外周面に接触させるとともに、上記ワークの上側エッジ、下側エッジ及び円周面に向かう研磨圧を上記それぞれの研磨部材に対して付与することを特徴とするデバイスウェハのエッジ研磨方法である。
【0012】
第6番目の発明の解決手段は、円板形ワークをチャックして軸線の回りに回転させながら、ワークを挟んで互いに対向する一対の上側エッジ用研磨部材の弧状の作業面を上記ワークの傾斜した上側エッジに接触させ、上記一対の上側エッジ用研磨部材の間で、下側エッジ用研磨部材の弧状の作業面を上記ワークの傾斜した下側エッジに接触させ、上記一対の上側エッジ用研磨部材の間で、外周面用研磨部材の弧状の作業面を上記ワークの外周面に接触させ、上記ワークの上側エッジ、下側エッジ及び円周面に向かう研磨圧を上記それぞれの研磨部材に対して付与するとともに、上記上側エッジ用研磨部材、上記下側エッジ用研磨部材及び上記外周面用研磨部材には、上記ワークの上側エッジの傾斜、上記ワークの下側エッジの傾斜、及び上記ワークの軸線にそれぞれ沿った往復運動をさせることを特徴とするデバイスウェハのエッジ研磨方法である。
【0013】
第7番目の発明の解決手段は、円板形ワークをチャックして軸線の回りに回転させながら、ワークを挟んで互いに対向する一対の上側エッジ用研磨部材の弧状の作業面を上記ワークの傾斜した上側エッジに接触させ、上記一対の上側エッジ用研磨部材の間で、下側エッジ用研磨部材の弧状の作業面を上記ワークの傾斜した下側エッジに接触させ、上記一対の上側エッジ用研磨部材の間で、外周面用研磨部材の弧状の作業面を上記ワークの外周面に接触させ、上記ワークの上側エッジ、下側エッジ及び円周面に向かう研磨圧を上記それぞれの研磨部材に対して付与し、上記一対の上側エッジ用研磨部材のそれぞれには、上記ワークの上側エッジの傾斜にそれぞれ沿った互いに位相のずれた往復運動をさせるとともに、上記下側エッジ用研磨部材及び上記外周面用研磨部材には、上記ワークの下側エッジの傾斜、及び上記ワークの軸線にそれぞれ沿った往復運動をさせることを特徴とするデバイスウェハのエッジ研磨方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るデバイスウェハのエッジ研磨装置の好ましい幾つかの実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明実施例の概要を説明するためワークと研磨部材との関係を示した上面図である。ここで、単にワークとあるのはデバイスウェハのことを示している。
【0015】
実施例1
図2は、図1のA−A断面であって、実施例1の研磨装置10Aについて示した断面図である。図3は図1のB−B断面であって、実施例1の研磨装置10Aについて示した断面図である。
【0016】
図1に示すように、実施例の研磨装置10Aは、互いにワーク1を挟んで対向する一対の上側エッジ用研磨部材13a、これら上側エッジ用研磨部材13aの間にワークに向き合うように配置された下側エッジ用研磨部材13b及び外周面用研磨部材14aを備えており、更に、ワーク1をチャックして軸線Lの回りに回転させるためのチャック手段12を備えている。
【0017】
上側エッジ用研磨部材13aはワーク1の上側エッジ2a上の膜Rを、下側エッジ用研磨部材13bは下側エッジ2b上の膜Rを、更に、外周面用研磨部材14aは外周面3(図7)上の膜Rを、それぞれ研磨するためのものである。
【0018】
なお、本発明において「円板形のワーク」とは、完全に円形をしたものだけでなく、外周の一部にオリエンテーションフラットのような直線部やノッチ等を有する実質的に円板形をしたものがその範疇に含まれる。ただし、これらオリエンテーションフラット面やノッチ面の研磨は、本発明の研磨装置において行われるものではなく、別の工程あるいは研磨ステーションで行われる。また、上側エッジ2aあるいは下側エッジ2bは断面輪郭で見たとき完全に平らでなくてもよく、凸形に湾曲した曲面であっても良い。
【0019】
上記チャック手段12は、図2に示すように、ワーク1よりやや小径の円盤形をなすチャックテーブル16を有し、このチャックテーブル16上に上記ワーク1を、真空吸着によって外周が該チャックテーブル16から側方に突出した状態で水平に保持し得るようになっている。この保持機能のため、上記チャックテーブル16の上面には複数の吸着孔が開口し、この吸着孔が支軸17内の流路から接続ポート18を経て図示しない真空ポンプに接続されている。また、上記支軸17は、機体11上に軸受部材19によって鉛直な上記軸線Lの回りに回転自在なるように支持され、モーター20により所要の速度で正逆所要の方向に駆動回転されるようになっている。
【0020】
なお、上記チャックテーブル16上へワーク1をチャックする手段は、上述したような真空吸着に限らず、静電気による付着力を利用する静電チャックや、その他の適宜方法を用いることができる。
【0021】
上記上側エッジ用研磨部材13a及び下側エッジ用研磨部材13bは、金属や合成樹脂又はセラミック等からなる硬質の基材に円弧状の窪みを形成し、この窪みの内面に柔軟性のある研磨パッド23を貼着することにより、ワーク1に線接触する凹形円弧状の作業面22を形成したものである。この作業面22は、研磨用の凹溝が円弧に沿って設けられワークが嵌合するような構造の表面とはしないが、複数のスラリー溝を研磨部材の軸線と平行や斜めなどの方向に設けることによって研磨材スラリーの流れを良くすることまでも排除するものではない。
【0022】
既に述べたとおり、実質的に同じ構成を有する2つの上側エッジ用研磨部材13aが、上記チャック手段12に保持されたワーク1の直径方向両側の相対向する位置に配置されるとともに、それぞれの軸線をワーク1の軸線Lに対して傾斜させることにより、それぞれの上側エッジ用研磨部材13aの作業面22がワーク1の上側エッジ2aに全幅にわたり接触するように配設されている。研磨時には上側エッジ用研磨部材13aの作業面22が上側エッジ2aに線接触した状態で該上側エッジ2aを研磨する。
【0023】
下側エッジ用研磨部材13bは、2つの上側エッジ用研磨部材13aの間に配設され、上側エッジ用研磨部材13aと実質的に同様な態様で、下側エッジ2bを研磨する。
【0024】
上記上側エッジ用研磨部材13a及び下側エッジ用研磨部材13bの各作業面22の円弧の長さは、ワーク1の円周の長さの1/4か又はそれ以下であることが望ましく、また、上記作業面22の円弧の曲率は、ワーク1の円周の曲率と同じか又はそれよりやや小さく形成されている。
【0025】
上記研磨装置10Aは、上記上側エッジ用研磨部材13a、下側エッジ用研磨部材13bをそれぞれの軸線と平行に、つまり、上側エッジ2a、下側エッジ2bの傾斜にほぼ沿った方向に、移動させるためのそれぞれの移動機構26と、上記軸線と直角方向、換言すればワークの上側エッジ2a、下側エッジ2bに接離する方向に移動自在なるように支持するためのそれぞれのリニアガイド機構27と、各上側エッジ用研磨部材13a、下側エッジ用研磨部材13bを上側エッジ2aあるいは下側エッジ2bに当接する方向に付勢することによって研磨荷重を加えるためのそれぞれの荷重手段28とを有している。
【0026】
各移動機構26は、研磨作業の開始時や終了時等に上側エッジ用研磨部材13aあるいは下側エッジ用研磨部材13bを移動させてワーク1に当接又は離間させたり、研磨時のワーク1に対する各研磨部材の接触位置を変更したりするためのものである。このため移動機構26は、機体11に設けられたブラケット30上に上記研磨部材の軸線と平行に設けられたボールねじ31と、このボールねじ31をタイミングベルト32を介して回転させるモーター33と、上記ボールねじ31にねじ結合されて該ボールねじ31の回転により前後進するナット部材34と、このナット部材34にアーム35aで連結されて一緒に移動する可動テーブル35と、この可動テーブル35を移動自在に支持する摺動機構36とを有している。
【0027】
そして上記可動テーブル35上に上記上側エッジ用研磨部材13a、下側エッジ用研磨部材13bが、上記リニアガイド機構27を介して支持されている。上記摺動機構36は、ブラケット30上に上記ボールねじ31と平行に設けられたレール36aと、上記可動テーブル35に取り付けられて該レール36a上を摺動するスライダー36bとで構成されている。
【0028】
また、上記リニアガイド機構27は、上記上側エッジ用研磨部材13aあるいは下側エッジ用研磨部材13bを保持するホルダー39に設けられて各研磨部材の軸線と直角方向に延びるレール27aと、上記可動テーブル35に取り付けられて上記レール27a上を移動自在のスライダー27bとを有している。これらのレール27a及びスライダー27bは、上述した場合とは逆に、レール27aを可動テーブル35に設け、スライダー27bをホルダー39に設けることも可能である。
【0029】
更に、上記荷重手段28は、エアシリンダー40により構成されていて、このエアシリンダー40が上記可動テーブル35に取り付けられ、ピストンロツド40aが上記上側エッジ用研磨部材13aあるいは下側エッジ用研磨部材13b側に連結されている。そして、このエアシリンダー40に圧力調整された圧縮空気を供給又は排出してピストンロツド40aを伸長又は短縮させ、各研磨部材をワーク1に押し付けることにより、調圧された空気圧によって各研磨部材とワーク1との間に所要の研磨荷重を作用させるように構成されている。
【0030】
上記上側エッジ用研磨部材13a、下側エッジ用研磨部材13bは、図2において、それぞれ移動機構26におけるボールねじ31を回転させてそれぞれの軸線に沿って右方向又は左方向に移動させることにより、研磨中あるいは研磨開始時に、ワーク1が接触する作業面22上の位置を適宜変更することができる。この場合、荷重手段28においては、各研磨部材の移動に応じてエアシリンダー40が制御され、所要の研磨荷重が得られるようにピストンロツド40aの伸縮長さが調整される。
【0031】
また、研磨作業の開始時や終了時等には、上側エッジ用研磨部材13aを右方向(図2において)に、下側エッジ用研磨部材13bを左方向(図2において)に移動させることにより、これらの研磨部材をワーク1から離間させてチャック手段12に対する該ワーク1の供給及び取り出しを行うことができる。この場合、下側エッジ2bに当接する下側エッジ用研磨部材13bはそのままの位置に保持するか、あるいは荷重手段28のピストンロツド40aを短縮させて下側エッジ2bから離間させた状態にし、上側エッジ2aに当接する上側エッジ用研磨部材13aだけを上記移動機構26を動作させてワーク1から離れる位置まで移動させてもよい。
【0032】
一方、上記外周面用研磨部材14aは、図3に示すように、上側エッジ用研磨部材13a、下側エッジ用研磨部材13bと実質的に同じ構成の作業面42、すなわち、研磨用の凹溝が形成されていない表面を持った凹形円弧状の作業面42を有するものである。外周面用研磨部材14aは、2つの上側エッジ用研磨部材13aの間でこれらとはほぼ90度異なった位置に、軸線をワーク1の軸線Lと平行に向けて配設され、作業面42がワーク1の外周面3に線接触するように直角に当接してこれを研磨する。
【0033】
上記外周面用研磨部材14aにおける作業面42の円弧の長さは、ワーク1の円周の長さの1/4か又はそれ以下であることが望ましく、また、作業面42の円弧の曲率はワーク1の円周の曲率と同じであることが望ましいが、それよりやや小さくてもよい。
【0034】
上記外周面用研磨部材14aには、各研磨部材をそれぞれの軸線と平行に移動させるための移動機構43と、上記軸線と直角方向に移動自在なるように支持するリニアガイド機構44と、各研磨部材をワーク1に当接する方向に付勢することによって研磨荷重を加える荷重手段45とが付設されている。
【0035】
このうち上記移動機構43は、外周面用研磨部材14aの軸線と平行に延びるボールねじ47と、このボールねじ47を回転させるモーター48と、これらのボールねじ47及びモーター48を支持する可動テーブル49と、上記ボールねじ47にねじ結合されて該ボールねじ47の回転により前後進するナット部材50と、このナット部材50に連結されて一緒に移動する支持部材51と、この支持部材51の移動を案内する摺動機構52とを有していて、上記支持部材51に外周面用研磨部材14aがホルダー53を介して取り付けられている。
【0036】
上記摺動機構52は、可動テーブル49上にボールねじ47と平行に設けられたレール52aと、支持部材51に取り付けられてレール52a上を摺動するスライダー52bとで構成されている。
【0037】
上記リニアガイド機構44は、機体11上に設けられて上記外周面用研磨部材14aの軸線と直角方向に延びるレール44aと、上記可動テーブル49に取り付けられて上記レール44a上を移動自在のスライダー44bとを有している。
【0038】
上記荷重手段45は、エアシリンダー54により構成されていて、エアシリンダー54が上記機体11に取り付けられると共に、ピストンロツド54aが上記可動テーブル49に連結され、空気圧によって外周面用研磨部材14aとワーク1との間に所要の研磨荷重を作用させるようになっている。
【0039】
研磨装置10Aは次のように動作する。ワーク1をチャックテーブル16上に不図示の搬送装置が搬送するに当たり、各研磨部材(2つの上側エッジ用研磨部材13a、下側エッジ用研磨部材13b及び外周面用研磨部材14a)は、各移動機構26、摺動機構52、リニアガイド機構27、荷重手段45を動作させてチャックテーブル16から離間する方向に退避している。チャックテーブル16の回転は停止している。搬送装置が中心を合わせるようにしてワーク1をチャックテーブル16上に置くと、チャックテーブル16は置かれたワーク1を真空吸着して把持する。
【0040】
不図示スラリー供給装置からワーク1の上面にスラリーを供給するとともに、モーター20が作動しワーク1が回転を開始する。退避していた各研磨部材がワーク1に接触する位置まで移動するように、各移動機構26、摺動機構52、リニアガイド機構27、荷重手段45が動作する。各研磨部材がワーク1と接触すると、エアシリンダー40、54のエアー圧力を調整、変更して(あるいはそのままの圧力で)、研磨圧として加え続ける。同時に、モーター33、48のスピードを、ワーク1に対する各研磨部材の接触位置を刻々と変えるように変速する。モーターの回転に伴って各研磨部材に対する接触位置が移動するので、各研磨部材の端に来たとき折り返すように回転方向を逆転させる。この動作によって、各研磨部材は一定のストロークで往復運動するので、各研磨部材の偏った摩耗が防止される。
【0041】
研磨終了後、各研磨部材をワーク1から離間させ、搬送装置によって新しいワークに交換して、上述の動作を繰り返す。基本的動作は以上の通りである。
【0042】
上側エッジ2aは2つの上側エッジ用研磨部材13aによって研磨されるため、上側エッジ2aの膜Rが厚くても、外周面3及び下側エッジ2bとほとんど同時に研磨が終了し、その分研磨時間が短縮できて作業能率を向上させることができる。
【0043】
2つの上側エッジ用研磨部材13aはともにワーク1の上側にあって、互いに対向する位置にあるため、条件によっては、大きなストロークが必要となり、2つの上側エッジ用研磨部材13a同士が干渉する。この干渉の発生を避けるため、上側エッジ用研磨部材13aの往復運動の位相を相互にずらすことができる。
【0044】
つまり、図6に示すように、一方の上側エッジ用研磨部材13aが上昇するとき、他方の上側エッジ用研磨部材13aが下降するようにモーター33を制御する。これにより、2つの上側エッジ用研磨部材13aが同時に上昇端に存在することがないため、相互の干渉が生じない。また逆に、このような制御方法を採用することにより、同じストロークの場合には、ストローク上昇端の空間を2つの上側エッジ用研磨部材13aで共用することができるので、研磨装置10Aの全体構造(特に図2における左右の幅)を小さくすることができるというメリットがある。
【0045】
実施例2
図4は、図1のA−A断面であって、実施例2の研磨装置10Bについて示した断面図である。図5は、図1のB−B断面であって、実施例2の研磨装置10Bについて示した断面図である。この研磨装置10Bが上記第1実施例の研磨装置10Aと異なる点は、それぞれの研磨系における荷重手段28、45がウエートで構成されている点である。
【0046】
即ち、図4に示すエッジ用研磨系における荷重手段28の場合は、上側エッジ用研磨部材13aを支持するホルダー39に紐57の一端が連結され、この紐57の他端は、リニアガイド機構27のレール27aと平行に斜め下方に向けて延びたあと、ブラケット30に取り付けられたプーリー58に巻き掛けられて鉛直に向きを変え、その下端に重量調節自在なるようにウエート59が吊り下げられている。
【0047】
このウエート59の重力で上側エッジ用研磨部材13aが上記レール27aに沿って斜め下向きに付勢されることにより、研磨荷重が設定されるようになっている。
【0048】
一方、下側エッジ用研磨部材13bにおいては、ホルダー39に一端を連結された紐57が、リニアガイド機構27のレール27aと平行に斜め上方に向けて導かれたあと、ブラケット61で機体11上に支持されたプーリー58に巻き掛けられて下方に向きを変え、その下端にウエート59が吊り下げられている。このウエート59の重力で上記下側エッジ用研磨部材13bが斜め上向きに付勢されることにより、所要の研磨荷重が付与されるようになっている。
【0049】
また、外周面用研磨系の荷重手段45においては、図5に示すように、可動テーブル49の端面に紐57の一端が連結され、該紐57の他端は、一旦チャック手段12側に向けて水平に延びたあと機体11上のプーリー58に巻き掛けられて下向きに方向を変え、その下端にウエート59が吊り下げられている。このウエート59の重力で可動テーブル49がワーク1側に向けて付勢されることにより、所要の研磨荷重が付与されるようになっている。
【0050】
なお、このように荷重手段28、45をウエート59で構成する場合、非研磨時に上側エッジ用研磨部材13a、下側エッジ用研磨部材13b及び外周面用研磨部材14aをワーク1から離間した位置に保持できるように、上記ホルダー39及び可動テーブル49を一定距離後退させ、停止させておくための機構を付設することが自動化する上で必要である。
【0051】
2つの上側エッジ用研磨部材13aの往復運動の位相を相互にずらすことによって、相互の干渉を防止し、研磨装置10Bの全体構造を小さくすることができる点は実施例1と同様である。
【0052】
第2実施例の上記以外の構成及び作用については実質的に第1実施例と同じであるため、主要な同一構成部分に第1実施例と同じ符号を付してその説明は省略する。
【0053】
上側エッジ用研磨部材13a、下側エッジ用研磨部材13bの作業面22に貼着した研磨パッド23として、程良い厚さと柔軟性とを持った研磨部材を使用することにより、外周面3の一部の研磨をこれらの研磨部材に分担させるようにすることも可能である。上側エッジ2a、下側エッジ2b及び外周面3における膜の厚さtあるいは各研磨部材の接触線長さなどの状況に応じて、使い分けることができる。
【0054】
各研磨部材の作業面に貼着する研磨パッド23は、それを基材に直接貼着した1層構造とするだけでなく、合成ゴムやスポンジ等からなる弾性シート層を含む2層構造とすることも可能である。また、上記各研磨部材の作業面の断面形状は円弧状に限定されるものではなく、円弧から外れた、例えば楕円の一部のような、凹曲面形状を持つ弧状の断面形状であってもよい。
【0055】
実施例の研磨装置では、ワーク1を水平にチャックして鉛直な軸線Lの回りで回転させるようにしているが、回転軸線を水平とすること、あるいは更に別の方向とすることも可能である。
【0056】
以上2つの実施例で示した研磨装置では、上側エッジと下側エッジ及び外周面をほぼ同時に研磨完了させることができ、更に、上側エッジ用研磨部材の相互干渉が防止できるので、研磨装置の設置面積を少なくコンパクトにすることが可能である。
【0057】
【発明の効果】
このように本発明によれば、弧状の作業面を有する研磨部材を使用し、この研磨部材をデバイスウェハであるワークの軸線に対して傾斜させることによりその作業面をワークの外周エッジに接触させ、その状態でこの外周エッジを研磨するようにしたので、研磨部材をエッジに所要の力で確実に押し付けることができると共に、線接触させることができ、これによってエッジ部を短時間で効率良くしかも確実に研磨することができるという効果を奏する。また、上側エッジと下側エッジ及び外周面をほぼ同時に研磨完了させることができ、更に、上側エッジ用研磨部材の相互干渉が防止できるので、研磨装置の設置面積を少なくし、コンパクト化を可能とするという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の概要を説明するためワークと研磨部材との関係を示した上面図である。
【図2】図1のA−A断面であって、実施例1の研磨装置10Aについて示した断面図である。
【図3】図1のB−B断面であって、実施例1の研磨装置10Aについて示した断面図である。
【図4】図1のA−A断面であって、実施例2の研磨装置10Bについて示した断面図である。
【図5】図1のB−B断面であって、実施例2の研磨装置10Bについて示した断面図である。
【図6】2つの上側エッジ用研磨部材13aの往復運動について示した説明図である。
【図7】ウェハとその部分断面図である。
【図8】膜厚tの分布の様子を誇張して示すウェハ端部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ワーク
10A 研磨装置
10B 研磨装置
11 機体
12 チャック手段
13a 上側エッジ用研磨部材
13b 下側エッジ用研磨部材
14a 外周面用研磨部材
16 チャックテーブル
17 支軸
18 接続ポート
19 軸受部材
20 モーター
22 作業面
23 研磨パッド
26 移動機構
27 リニアガイド機構
27a レール
27b スライダー
28 荷重手段
2a 上側エッジ
2b 下側エッジ
3 外周面
30 ブラケット
31 ボールねじ
32 タイミングベルト
33 モーター
34 ナット部材
35 可動テーブル
35a アーム
36 摺動機構
36a レール
36b スライダー
39 ホルダー
40 エアシリンダー
40a ピストンロツド
42 作業面
43 移動機構
44 リニアガイド機構
44a レール
44b スライダー
45 荷重手段
47 ボールねじ
48 モーター
49 可動テーブル
50 ナット部材
51 支持部材
52 摺動機構
52a レール
52b スライダー
53 ホルダー
54 エアシリンダー
54a ピストンロツド
57 紐
58 プーリー
59 ウエート

Claims (7)

  1. 円板形ワークをチャックして軸線の回りに回転させるためのチャック手段と、
    上記ワークの傾斜した上側エッジを研磨するために、この上側エッジに接触する弧状の作業面を有する一対の上側エッジ用研磨部材と、
    上記ワークの傾斜した下側エッジを研磨するために、この下側エッジに接触する弧状の作業面を有する下側エッジ用研磨部材と、
    上記ワークの外周面を研磨するための弧状の作業面を有する外周面用研磨部材と
    を備えたデバイスウェハのエッジ研磨装置において、
    上記一対の上側エッジ用研磨部材は、上記チャック手段を挟んで対向位置に配置されており、
    上記下側エッジ用研磨部材は、上記一対の上側エッジ用研磨部材の間であって、上記チャック手段に向かうように配置されており、
    上記外周面用研磨部材は、上記一対の上側エッジ用研磨部材の間であって、上記チャック手段に向かうように配置されており、
    上記ワークの上側エッジ、下側エッジ及び円周面に向かう研磨圧を上記それぞれの研磨部材に対して付与するための荷重手段が備えられていること
    を特徴とするデバイスウェハのエッジ研磨装置。
  2. 円板形ワークをチャックして軸線の回りに回転させるためのチャック手段と、
    上記ワークの傾斜した上側エッジを研磨するために、この上側エッジに接触する弧状の作業面を有する一対の上側エッジ用研磨部材と、
    上記ワークの傾斜した下側エッジを研磨するために、この下側エッジに接触する弧状の作業面を有する下側エッジ用研磨部材と、
    上記ワークの外周面を研磨するための弧状の作業面を有する外周面用研磨部材と
    を備えたデバイスウェハのエッジ研磨装置において、
    上記一対の上側エッジ用研磨部材は、上記チャック手段を挟んで対向位置に配置されているとともに、上記ワークの上側エッジの傾斜に沿って移動が可能であり、
    上記下側エッジ用研磨部材は、上記一対の上側エッジ用研磨部材の間であって、上記チャック手段に向かうように配置されているとともに、上記ワークの下側エッジの傾斜に沿って移動が可能であり、
    上記外周面用研磨部材は、上記一対の上側エッジ用研磨部材の間であって、上記チャック手段に向かうように配置されているとともに、上記チャック手段の軸線に沿って移動が可能であり、
    上記ワークの上側エッジ、下側エッジ及び円周面に向かう研磨圧を上記それぞれの研磨部材に対して付与するための荷重手段が備えられていること
    を特徴とするデバイスウェハのエッジ研磨装置。
  3. 円板形ワークをチャックして軸線の回りに回転させるためのチャック手段と、
    上記ワークの傾斜した上側エッジを研磨するために、この上側エッジに接触する弧状の作業面を有する一対の上側エッジ用研磨部材と、
    上記ワークの傾斜した下側エッジを研磨するために、この下側エッジに接触する弧状の作業面を有する下側エッジ用研磨部材と、
    上記ワークの外周面を研磨するための弧状の作業面を有する外周面用研磨部材と
    を備えたデバイスウェハのエッジ研磨装置において、
    上記一対の上側エッジ用研磨部材は、上記チャック手段を挟んで対向位置に配置されているとともに、上記ワークの上側エッジの傾斜に沿って往復運動可能であり、
    上記下側エッジ用研磨部材は、上記一対の上側エッジ用研磨部材の間であって、上記チャック手段に向かうように配置されているとともに、上記ワークの下側エッジの傾斜に沿って往復運動可能であり、
    上記外周面用研磨部材は、上記一対の上側エッジ用研磨部材の間であって、上記チャック手段に向かうように配置されているとともに、上記チャック手段の軸線に沿って往復運動が可能であり、
    上記ワークの上側エッジ、下側エッジ及び円周面に向かう研磨圧を上記それぞれの研磨部材に対して付与するための荷重手段が備えられていること
    を特徴とするデバイスウェハのエッジ研磨装置。
  4. 円板形ワークをチャックして軸線の回りに回転させるためのチャック手段と、
    上記ワークの傾斜した上側エッジを研磨するために、この上側エッジに接触する弧状の作業面を有する一対の上側エッジ用研磨部材と、
    上記ワークの傾斜した下側エッジを研磨するために、この下側エッジに接触する弧状の作業面を有する下側エッジ用研磨部材と、
    上記ワークの外周面を研磨するための弧状の作業面を有する外周面用研磨部材と
    を備えたデバイスウェハのエッジ研磨装置において、
    上記一対の上側エッジ用研磨部材は、上記チャック手段を挟んで対向位置に配置されているとともに、上記ワークの上側エッジの傾斜に沿って相互に位相がずれた往復運動が可能であり、
    上記下側エッジ用研磨部材は、上記一対の上側エッジ用研磨部材の間であって、上記チャック手段に向かうように配置されているとともに、上記ワークの下側エッジの傾斜に沿って往復運動が可能であり、
    上記外周面用研磨部材は、上記一対の上側エッジ用研磨部材の間であって、上記チャック手段に向かうように配置されているとともに、上記チャック手段の軸線に沿って往復運動が可能であり、
    上記ワークの上側エッジ、下側エッジ及び円周面に向かう研磨圧を上記それぞれの研磨部材に対して付与するための荷重手段が備えられていること
    を特徴とするデバイスウェハのエッジ研磨装置。
  5. 円板形ワークをチャックして軸線の回りに回転させながら、
    ワークを挟んで互いに対向する一対の上側エッジ用研磨部材の弧状の作業面を上記ワークの傾斜した上側エッジに接触させ、
    上記一対の上側エッジ用研磨部材の間で、下側エッジ用研磨部材の弧状の作業面を上記ワークの傾斜した下側エッジに接触させ、
    上記一対の上側エッジ用研磨部材の間で、外周面用研磨部材の弧状の作業面を上記ワークの外周面に接触させるとともに、
    上記ワークの上側エッジ、下側エッジ及び円周面に向かう研磨圧を上記それぞれの研磨部材に対して付与すること
    を特徴とするデバイスウェハのエッジ研磨方法。
  6. 円板形ワークをチャックして軸線の回りに回転させながら、
    ワークを挟んで互いに対向する一対の上側エッジ用研磨部材の弧状の作業面を上記ワークの傾斜した上側エッジに接触させ、
    上記一対の上側エッジ用研磨部材の間で、下側エッジ用研磨部材の弧状の作業面を上記ワークの傾斜した下側エッジに接触させ、
    上記一対の上側エッジ用研磨部材の間で、外周面用研磨部材の弧状の作業面を上記ワークの外周面に接触させ、
    上記ワークの上側エッジ、下側エッジ及び円周面に向かう研磨圧を上記それぞれの研磨部材に対して付与するとともに、
    上記上側エッジ用研磨部材、上記下側エッジ用研磨部材及び上記外周面用研磨部材には、上記ワークの上側エッジの傾斜、上記ワークの下側エッジの傾斜、及び上記ワークの軸線にそれぞれ沿った往復運動をさせること
    を特徴とするデバイスウェハのエッジ研磨方法。
  7. 円板形ワークをチャックして軸線の回りに回転させながら、
    ワークを挟んで互いに対向する一対の上側エッジ用研磨部材の弧状の作業面を上記ワークの傾斜した上側エッジに接触させ、
    上記一対の上側エッジ用研磨部材の間で、下側エッジ用研磨部材の弧状の作業面を上記ワークの傾斜した下側エッジに接触させ、
    上記一対の上側エッジ用研磨部材の間で、外周面用研磨部材の弧状の作業面を上記ワークの外周面に接触させ、
    上記ワークの上側エッジ、下側エッジ及び円周面に向かう研磨圧を上記それぞれの研磨部材に対して付与し、
    上記一対の上側エッジ用研磨部材のそれぞれには、上記ワークの上側エッジの傾斜にそれぞれ沿った互いに位相のずれた往復運動をさせるとともに、
    上記下側エッジ用研磨部材及び上記外周面用研磨部材には、上記ワークの下側エッジの傾斜、及び上記ワークの軸線にそれぞれ沿った往復運動をさせること
    を特徴とするデバイスウェハのエッジ研磨方法。
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