JP2005026274A - 半導体ウェハのエッジ部研磨方法 - Google Patents

半導体ウェハのエッジ部研磨方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体ウェハのエッジ研磨に当たって、パターン部にスラリーが接触しないようにして研磨面にスラリーを供給することにより、パターン形成面の汚染を防止し、もって半導体装置製造上の歩留まり低下を防止することを課題とする。
【解決手段】半導体ウェハ1のエッジ部研磨において、半導体ウェハ1をパターン形成面とは反対側の裏面で支持して相対運動させ、このとき研磨部(エッジ部面2a、2b、2cには半導体ウェハ1の裏面の側からのみスラリーを供給する。非反応性流体ノズル46からは非反応性流体をパターン形成面に向けて噴出させてパターン形成面上へのスラリーの侵入を阻止し、更に侵入したスラリーを押し戻す。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、成膜された半導体ウェハのエッジ部を研磨するための半導体ウェハのエッジ部研磨方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体ウェハは基本的には円板形をしており、前記形の外周面は外周端面を挟んで傾斜面が形成され、この傾斜面に表裏の平面が連なっている。ここでは、上記外周端面及び傾斜面を含む部分をエッジ部、その面をエッジ部面という。半導体の製造にあたっては、ウェハの表面に形成されたレジスト膜あるいは金属膜等の膜を除去する工程が繰り返される。上記膜は、配線パターン面だけでなく、パターンの外側になるエッジ部面も含んでウェハ全体にわたって形成される。パターン外側に形成された膜は、それ自体半導体デバイスを形成するものではないが、各工程において剥離、発塵し歩留まりの低下を招くことから事前に除去される。
【0003】
上記エッジ部の研磨は、柔軟性を有しエッジ研磨部材に貼着された研磨パッドによって形成された研磨面を上記エッジ部面に接触させ、この接触部にパターン形成面側からスラリーを供給するとともに、上記研磨面と上記エッジ部面との間に圧力を与えて相対運動させることによって行われる。パターン形成面に注がれたスラリーはここから研磨部へと流れることによって研磨部へ供給される。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−010499号公報
【特許文献2】
特開2000−317788号公報
【特許文献3】
特開2001−135612号公報
【特許文献4】
特開2002−036079号公報
【特許文献5】
特開2002−137155号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年半導体装置のパターン密度が飛躍的な向上を遂げるなかで、歩留まりを低下させる要因をこれまで以上に排除することが求められている。スラリーによる研磨メカニズムは物理的(機械的)及び化学的作用の複合したものといわれており、半導体装置の性能に関係のないスラリーがパターン部に接触することはスラリー自体あるいはこれに含まれる成分が拡散あるいは化学反応によってパターン面に取り込まれるおそれがあり、このことによって、半導体装置の特性に影響を及ぼし、半導体装置製造上の歩留まりを低下させることになる。
【0006】
本発明は、このような歩留まり低下の要因を排除するため、エッジ部研磨に当たりパターン部にスラリーが接触しないようにして研磨面にスラリーを供給し、もって半導体装置製造上の歩留まり低下を防止するための半導体ウェハのエッジ部研磨方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題は以下の手段により解決される。すなわち、第1番目の発明の解決手段は、成膜された半導体ウェハのエッジ面を研磨するための半導体ウェハのエッジ部研磨方法において、柔軟性を有しエッジ部研磨部材に貼着された研磨パッドによって形成された研磨面を上記エッジ部面に接触させ、この接触部にスラリーを供給するとともに、上記研磨面と上記エッジ部面との間に圧力を与えて相対運動させることによって、エッジ部研磨を行うにあたり、上記半導体ウェハをそのパターン形成面とは反対側の裏面で支持し、上記エッジ部面と上記研磨面との接触部へ上記半導体ウェハの裏面側からのみ上記スラリーを供給することを特徴とする半導体ウェハのエッジ研磨方法である。
【0008】
第2番目の発明の解決手段は、第1の発明の半導体ウェハのエッジ部研磨方法において、上記スラリーは、上記エッジ面と上記研磨面との接触開始と同時又は直後に供給が開始されることを特徴とする半導体ウェハのエッジ部研磨方法である。
【0009】
第3番目の発明の解決手段は、成膜された半導体ウェハのエッジ部面を研磨するための半導体ウェハのエッジ部研磨方法において、柔軟性を有しエッジ部研磨部材に貼着された研磨パッドによって形成された研磨面を上記エッジ部面に接触させ、この接触部にスラリーを供給するとともに、上記研磨面と上記エッジ部面との間に圧力を与えて相対運動させることによって、エッジ部研磨を行うにあたり、上記半導体ウェハをそのパターン形成面とは反対側の裏面で支持し、上記パターン形成面側から非反応性の流体を供給するとともに、上記エッジ部面と上記研磨面との接触部へ上記半導体ウェハの裏面側からのみ上記スラリーを供給することを特徴とする半導体ウェハのエッジ部研磨方法である。
【0010】
第4番目の発明の解決手段は、第3番目の発明の半導体ウェハのエッジ部研磨方法において、上記非反応性流体は、上記エッジ部面と上記研磨面とが接触する開始する前に供給が開始され、上記スラリーは、上記エッジ部面と上記研磨面との接触開始と同時又は直後に供給が開始されることを特徴とする半導体ウェハのエッジ部研磨方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面にもとづいて本発明のいくつかの実施形態を説明する。
【0012】
第一実施形態
図1は、本発明を実施する半導体ウェハのエッジ部研磨装置の断面図である。図2は、図1の一部拡大図、図3は傾斜面用研磨部材の長さ方向(図2のA−A方向)から見た斜視図である。なお、これらの図ではオリエンテーションフラットあるいはノッチは記載が省略されている。
【0013】
図1に示すように、実施例のエッジ部研磨装置10は、半導体ウェハ1をチャックして中心軸線Lの回りに回転させるためのチャックテーブル12を備えている。このチャックテーブル12の中心軸線Lに向かって上側傾斜面用研磨部材13a、下側傾斜面用研磨部材13bを備えている。また、外周端面用研磨部材13cが破線で示されている。
【0014】
上側傾斜面用研磨部材13aは半導体ウェハ1の上側傾斜面2aを、下側傾斜面用研磨部材13bは下側傾斜面2bを、また外周端面用研磨部材13cは外周端面を、それぞれ研磨するためのものである。
【0015】
なお、本発明において半導体ウェハは、完全に円形をしたものだけでなく、外周の一部にオリエンテーションフラットのような直線部やノッチ等を有する実質的に円板形をしたものがその範疇に含まれる。ただし、これらオリエンテーションフラット面やノッチ面の研磨は、本発明のエッジ部研磨装置において行われるものではなく、別の工程あるいは研磨ステーションで行われる。また、上側傾斜面2aあるいは下側傾斜面2bは断面輪郭で見たとき完全に平らでなくてもよく、凸形に湾曲した曲面であっても良い。
【0016】
上記チャックテーブル12は、この図に示されるように、半導体ウェハ1よりやや小径の円盤形をなしており、このチャックテーブル12上に上記半導体ウェハ1を、真空吸着によって外周が該チャックテーブル12から側方に突出した状態で水平に保持し得るようになっている。この保持機能のため、上記チャックテーブル12の上面には複数の吸着孔171が開口し、この吸着孔171が支軸17内の流路172から接続ポートを経て不図示真空ポンプに接続されている。また、上記支軸17は、機体11上に軸受部材19によって鉛直な上記中心軸線Lの回りに回転自在なるように支持され、モーター20により所要の速度で所定の方向に駆動回転されるようになっている。
【0017】
なお、上記チャックテーブル12上へ半導体ウェハ1をチャックする手段は、上述したような真空吸着に限らず、静電気による付着力を利用する静電チャックや、その他の適宜方法を用いることができる。
【0018】
上記上側傾斜面用研磨部材13a、下側傾斜面用研磨部材13b及び外周端面用研磨部材13cは、金属や合成樹脂又はセラミック等からなる硬質の基材に円弧状の窪みを形成し、この窪みの内面に柔軟性のある研磨パッド23を貼着することにより、半導体ウェハ1の傾斜面、外周端面に接触する凹形円弧状(あるいは楕円状)の研磨面22を形成したものである。この研磨面22は、研磨用の凹溝が円弧に沿って設けられ半導体ウェハが嵌合するような構造の表面とはしないが、複数のスラリー溝を研磨部材の側線と平行や斜めなどの方向に設けることによって研磨材スラリーの流れを良くすることまでも排除するものではない。
【0019】
実質的に同じ構成を有する上側傾斜面用研磨部材13aと下側傾斜面用研磨部材13bが、上記チャックテーブル12に保持された半導体ウェハ1の直径方向両側の相対向する位置に配置されるとともに、それぞれの軸線を半導体ウェハ1の軸線Lに対して傾斜させることにより、それぞれの研磨部材13a、13bの研磨面22が半導体ウェハ1の上側傾斜面2a、下側傾斜面2bに全幅にわたり接触するように配設されている。研磨時には、例えば上側傾斜面用研磨部材13aの研磨面22が上側傾斜面2aに線接触した状態で該上側傾斜面2aを研磨する。なお、上側傾斜面用研磨部材13aと下側傾斜面用研磨部材13bは上述のような対向する位置にある必要はない。また、外周端面用研磨部材13cは上側傾斜面用研磨部材13aと下側傾斜面用研磨部材13bとの間に置いているので、面積効率がよい。
【0020】
上記上側傾斜面用研磨部材13a及び下側傾斜面用研磨部材13bの各研磨面22の円弧の長さは、半導体ウェハ1の円周の長さの1/4か又はそれ以下であることが望ましく、また、上記研磨面22の円弧の曲率は、半導体ウェハ1の円周の曲率と同じか又はそれよりやや小さく形成されている。
【0021】
上記エッジ部研磨装置10は、上記上側傾斜面用研磨部材13a、下側傾斜面用研磨部材13bをそれぞれの軸線と平行に、つまり、上側傾斜面2a、下側傾斜面2bの傾斜にほぼ沿った方向に、移動させるためのそれぞれの移動機構26と、上記軸線と直角方向、換言すれば半導体ウェハ1の上側傾斜面2a、下側傾斜面2bに接離する方向に移動自在なるように支持するためのそれぞれのリニアガイド機構27と、各上側傾斜面用研磨部材13a、下側傾斜面用研磨部材13bを上側傾斜面2aあるいは下側傾斜面2bに当接する方向に移動することによって研磨荷重を加えるための、あるいはウェハから離間する方向に移動させるためのそれぞれの移動手段28とを有している。
【0022】
各移動機構26は、移動手段28と協同して研磨作業の開始時や終了時等に上側傾斜面用研磨部材13aあるいは下側傾斜面用研磨部材13bを移動させて半導体ウェハ1に接触又は離間させたり、研磨時の半導体ウェハ1に対する各研磨部材の接触位置を変更したりするためのものであるとともに、作業中にも研磨部材を移動させ、常時接触位置を変更させるものである。さらに移動手段26は、機体11に設けられたブラケット30上に上記研磨部材の軸線と平行に設けられたボールねじ31と、このボールねじ31をタイミングベルト32を介して回転させるモーター33と、上記ボールねじ31にねじ結合されて該ボールねじ31の回転により前後進するナット部材34と、このナット部材34にアーム35aで連結されて一緒に移動する可動テーブル35と、この可動テーブル35を移動自在に支持する摺動機構36とを有している。
【0023】
そして、上記可動テーブル35上に上記上側傾斜面用研磨部材13a、下側傾斜面用研磨部材13bが、上記リニアガイド機構27を介して支持されている。上記摺動機構36は、ブラケット30上に上記ボールねじ31と平行に設けられたレール36aと、上記可動テーブル35に取り付けられて該レール36a上を摺動するスライダー36bとで構成されている。
【0024】
また、上記リニアガイド機構27は、上記上側傾斜面用研磨部材13aあるいは下側傾斜面用研磨部材13bを保持するホルダー39に設けられて各研磨部材の軸線と直角方向に延びるレール27aと、上記可動テーブル35に取り付けられて上記レール27a上を移動自在のスライダー27bとを有している。これらのレール27a及びスライダー27bは、上述した場合とは逆に、レール27aを可動テーブル35に設け、スライダー27bをホルダー39に設けることも可能である。
【0025】
更に、上記移動手段28は、エアシリンダー40により構成されていて、このエアシリンダー40が上記可動テーブル35に取り付けられ、ピストンロツド40aが上記上側傾斜面用研磨部材13aあるいは下側傾斜面用研磨部材13b側に連結されている。そして、このエアシリンダー40に圧力調整された圧縮空気を供給又は排出してピストンロツド40aを伸長又は短縮させ、各研磨部材を半導体ウェハ1の研磨面に押し付けることにより、調圧された空気圧によって各研磨部材と半導体ウェハ1との間に所要の研磨荷重を作用させるように構成されている。
【0026】
上記上側傾斜面用研磨部材13a、下側傾斜面用研磨部材13bは、図2において、それぞれ移動機構26におけるボールねじ31を回転させてそれぞれの軸線に沿って右方向又は左方向に移動させることにより、研磨中あるいは研磨開始時に、半導体ウェハ1が接触する研磨面22上の位置を適宜変更することができる。この場合、移動手段28においては、各研磨部材の移動に応じてエアシリンダー40が制御され、所要の研磨荷重が得られるようにピストンロツド40aの伸縮長さが調整される。外周端面用研磨部材13cにも、ほぼ同様の移動機構、移動手段が設けられており、動作及び移動と荷重の方向は、外周端面に沿う方向とこれに直角な方向であるので、説明を省略する。
【0027】
また、研磨作業の開始時や終了時等には、上側傾斜面用研磨部材13aを右方向(図1において)に、下側傾斜面用研磨部材13bを左方向(図1において)に移動させることにより、これらの研磨部材を半導体ウェハ1から離間させてチャックテーブル12に対する該半導体ウェハ1の供給及び取り出しを行うことができる。外周端面用研磨部材13cもこのとき退避している。下側傾斜面2bに当接する下側傾斜面用研磨部材13bはそのままの位置に保持するか、あるいは移動手段28のピストンロツド40aを短縮させて下側傾斜面2bから離間させた状態にし、上側傾斜面2aに当接する上側傾斜面用研磨部材13aだけを上記移動機構26を動作させて半導体ウェハ1から離れる位置まで移動させてもよい。
【0028】
スラリーノズル41及びスラリーノズル42は、それぞれ上側傾斜面用研磨部材13a、下側傾斜面用研磨部材13bの下側、及び外周端面用研磨部材13cの下側であって、各研磨部(接触部)の下からスラリーを供給するように設けられている。それぞれの配管43、44を通して、スラリー供給ユニット45からスラリーが供給される。
【0029】
非反応性流体ノズル46は、パターン形成面側から半導体ウェハ1に非反応性流体を供給する。非反応性流体は適度な速度と量でもって供給され、流れはパターン形成面にガイドされて研磨部(接触部)に流れ、研磨部下方から流れてくるスラリーの流れを阻み、スラリーがパターン形成面部に及ぶことを防止する。非反応性流体ノズル46には、非反応性流体供給ユニット47から、非反応性流体、例えば、脱イオン水又は窒素ガス、空気及びこれらの混合気体のいずれかが供給される。なお、非反応性流体ノズル46は、図1の点線で示されるように接触部(研磨部)に直接向かうように配置することができる。
【0030】
本実施形態のエッジ部研磨装置10は次のように動作する。半導体ウェハ1をチャックテーブル12上に不図示の搬送装置が搬送するに当たり、各研磨部材(上側傾斜面用研磨部材13a、下側傾斜面用研磨部材13b、外周端面用研磨部材13c)は、各移動機構26、リニアガイド機構27及び移動手段28を動作させてチャックテーブル12から離間する方向に退避している。チャックテーブル12の回転は停止している。搬送装置が中心を合わせるようにして半導体ウェハ1をチャックテーブル12上に置くと、チャックテーブル12は置かれた半導体ウェハ1を真空吸着して把持する。
【0031】
ついで、非反応性流体ノズル46には、非反応性流体供給ユニット47から、上述の非反応性流体が供給開始され、パターン形成面に非反応性流体が噴射される。また、モーター20が作動し半導体ウェハ1が回転を開始する。退避していた各研磨部材が半導体ウェハ1に接触する位置まで移動するように、各移動機構26、リニアガイド機構27及び移動手段28が動作する。各研磨部材が半導体ウェハ1と接触するのと実質的に同時にスラリー供給ユニット45からスラリーが送出され、半導体ウェハ1の下方から研磨部へのスラリー供給が開始される。
【0032】
エアシリンダー40のエアー圧力を調整、変更して(あるいはそのままの圧力で)、研磨圧として加え続ける。同時に、モーター33を駆動し、半導体ウェハ1に対する各研磨部材の接触位置を刻々と変えるように移動させる。また、各研磨部材の端に来たとき折り返すようにモーター33の回転方向を逆転させる。この動作によって、各研磨部材は往復運動するので、同じ箇所で連続して研磨が行われないため、各研磨部材の偏摩耗が防止される。
【0033】
スラリーは、各研磨部材の研磨面と半導体ウェハ1のエッジ部面との接触部に、半導体ウェハの裏側(パターン形成面と反対側)からのみ供給される。エッジ部面と研磨面とが接触するのと同時あるいは直後にスラリーを供給するようにしているので、未だ接触していない時に両者の隙間を通してスラリーがパターン形成面に飛散、付着し、パターンに悪影響を及ぼすような事態を防止することができる。
【0034】
また、非反応性流体を、エッジ部面と研磨面とが接触する開始する前に供給開始させ、スラリーを、エッジ部面と研磨面との接触開始と同時又は直後に供給開始されるので、エッジ部面と研磨面とが接触していないときであっても非反応性流体の勢いによって、押し返されるため、スラリーがパターン形成面に到達するのを防止することができる。
【0035】
半導体ウェハ1の研磨が終了すると、最初にスラリー供給を停止した後、各研磨部材を退避させ、チャックテーブルの回転、非反応性流体の供給を停止させて研磨が終了した半導体ウェハ1を搬出し、次の半導体ウェハ1を搬入する。
【0036】
第二実施形態
図4は第二実施形態を説明するための要部拡大断面図である。第二実施形態のエッジ部研磨装置10は、移動手段28に関連する点で第一実施形態と相違する。以下相違点のみをについて説明し、他は第一実施形態を援用する。符号については同じものを使用する。第二実施形態では、ホルダー39にワイヤー固定部391が設けられている。このワイヤー固定部391にはワイヤー392の一端が固定されており、他端は、一つあるいは複数のプーリー395に掛け渡されて、ウェイト394に固定されている。ウェイト394は、ワイヤー392で吊り下げられた状態になっているため、ウェイト394の重量がホルダー39に付加されることになり、この力を研磨圧として利用する。ウェイト394による荷重は重力方向にしか働かないため、エアシリンダー40とピストンロツド40aとによって各研磨部材13a、13bを退避させる。スラリーノズル41、非反応性流体ノズル46の配置及び作用は第一実施形態と同様である。
【0037】
以上に示した第一及び第二実施形態の半導体ウェハのエッジ部研磨方法及び装置においては、
1 柔軟性を有し各研磨部材13a、13b、13cに貼着された研磨パッド23によって形成された研磨面22をエッジ部面のそれぞれに接触させて、接触部にスラリーが供給されること、
2 研磨面22とエッジ部面との間に圧力を与えて相対運動させることによって、エッジ部研磨が行われること、
3 半導体ウェハ1はそのパターン形成面とは反対側の裏面で支持されること、
4 エッジ部面と研磨面22との接触部へ半導体ウェハ1の裏面側からのみスラリーが供給されること、
5 接触部には半導体ウェハ1のパターン形成面側から非反応性の流体が供給されること、
6 非反応性の流体は、これがパターン形成面に沿って流れることにより、パターン形成面側へのスラリーの侵入を防止可能な速度と流量でもって供給されること、
7 スラリーの供給は、エッジ面部と研磨面22との接触開始と同時又は直後に開始されること
8 非反応性の流体には、脱イオン水が使用可能であること、
9 非反応性の流体には、窒素ガス、空気及びこれらの混合気体のいずれかが使用可能であること、
10 各研磨部材の上記研磨面は、円を含む楕円柱状体面の内面側の一部で形成されていること
が開示されている。
【0038】
第三実施形態
図5は、第三実施形態を説明するための要部拡大断面図である。この例では上側の傾斜面2aが研磨される。第三実施形態における傾斜面用研磨部材51はカップ状をなしており、同じくカップ状の研磨部材本体52の内周側面53に上の実施形態同様に柔軟性を有する研磨パッド54を貼着したものである。なお、上記内周側面は球面を基本とするが、当初平らな研磨パッドを球面に貼り付けることは困難であるため、これに代えて近似的に円錐面を用いることができる。
【0039】
研磨部材本体52は、軸部57によって不図示機体に回転可能に支持されており、駆動源から動力を受けて回転する。軸部57はカップ内に向かって開口する貫通孔55を備えている。この貫通孔55を通して非反応性流体ノズル46が同軸状に設けられており、この非反応性流体ノズル46はカップ内に開口している。貫通孔55の内面と非反応性流体ノズル46との間には空隙56が形成されている。
【0040】
チャックテーブル12は先の実施形態と同様な構造を備えており、半導体ウェハ1の裏側を吸着することにより半導体ウェハ1を保持する。したがって、図5では保持された半導体ウェハ1がパターン形成面を上にしており、研磨部材本体52の内側に対向することになる。チャックテーブル12は不図示の駆動源によって回転駆動される。
【0041】
スラリーノズル41は、半導体ウェハ1を把持したままチャックテーブル12が通過できるように、半導体ウェハ1の輪郭より外側に先端を配置するとよい。また、チャックテーブル12の支軸17は、傾斜面用研磨部材51の軸部57の中心線に対して角度αだけ傾斜している。
【0042】
以下、本実施形態の動作を説明する。チャックテーブル12は、点線に示す位置まで後退しており、これに半導体ウェハ1がチャックされているものとする。このとき、スラリーノズル41はスラリーの噴出を停止している。非反応性流体ノズル46からの非反応性流体の噴出は停止していても続けていてもよい。なお、後退位置でチャックテーブル12を停止させて新旧の半導体ウェハ1の交換が行われる。
【0043】
半導体ウェハ1を把持したチャックテーブル12の回転を開始させるとともに姿勢を保ったまま上昇させる。傾斜面用研磨部材51は回転したままにするか、あるいは、上記上昇とほぼ同期して回転を開始させる。
【0044】
非反応性流体の噴出を停止させている場合には、チャックテーブル12が適宜の位置にまで上昇したとき、非反応性流体ノズル46から非反応性流体を噴出させる。上昇を続け、半導体ウェハ1が研磨パッド54に接触を開始すると同時に、接触部に向けてスラリーノズル41からスラリーを噴出させる。この状態で研磨が行われる。半導体ウェハ1が角度αだけ傾斜しているため、研磨パッド54の研磨面の同じ場所が傾斜面2aに続けて接触することがない。これによって研磨パッド54の偏摩耗を防止することができる。
【0045】
傾斜面用研磨部材51の底部と半導体ウェハ1とで形成される空間は、非反応性流体で満たされ、半導体ウェハ1の下側から供給されるスラリーはこの空間に侵入できない。このため、侵入したスラリーによって半導体ウェハ1のパターン形成面が汚染されることがない。貫通孔55の内面と非反応性流体ノズル46との間に形成されている空隙56は上記空間内に充満した非反応性流体を常に新しいものとするために設けられている。また、空隙56の背圧あるいは非反応性流体ノズル46の吐出圧を調整することにより、空間内部の圧力が調整でき、スラリーの空間内への侵入と研磨部へのスラリーの供給量とのバランスをとることができる。また、仮にスラリーが上記空間内に侵入した場合でも、充満している非反応性流体が更新されるときに、これとともに排出される(非反応性流体が液体の場合)ので、パターン形成面への汚染を最小限に止めることができる。スラリーノズル41は、半導体ウェハ1の輪郭に沿ってその下側に任意の数だけ設けることができる。非反応性流体には、上述の実施形態と同様に、例えば、脱イオン水又は窒素ガス、空気及びこれらの混合気体のいずれかを使用することができる。非反応性の流体はパターン形成面に沿って流れることにより、パターン形成面側へのスラリーの侵入を防止可能な速度と流量でもって供給される。
【0046】
第四実施形態
図6は、第四実施形態を説明するための要部拡大断面図である。この例では下側(パターン形成面とは反対側)の傾斜面2bが研磨される。第四実施形態における傾斜面用研磨部材61は第三実施形態と同様にカップ状をなしており、カップ状の研磨部材本体62の内周円錐面63に上の実施形態同様に柔軟性を有する研磨パッド64が貼着されている。
【0047】
研磨部材本体62は、軸部67によって不図示機体に回転可能に支持されており、駆動源から動力を受けて回転する。軸部67はカップ内に向かって開口する貫通孔65を備えている。チャックテーブル12は、姿勢が反対であることを除いて、先の実施形態と同様な構造を備えている。また、半導体ウェハ1はパターン形成面を下に向けており、チャックテーブル12は裏側(図6の上側)を吸着することにより半導体ウェハ1を保持する。チャックテーブル12の支軸17は、上記貫通孔65を貫通しており、支軸17は不図示の駆動源によって回転駆動される。流路172は半導体ウェハ1を真空吸着するための流路であって不図示の真空ポンプに接続される。スラリーノズル41及びスラリー吸引ノズル49は、上記貫通孔65内、上記支軸17との間の空間を通り、傾斜面用研磨部材61と半導体ウェハ1とで形成される空間内に開口している。
【0048】
非反応性流体ノズル46は、傾斜面用研磨部材61の外側で研磨中の半導体ウェハ1のパターン形成面側に向かって開口している。単一の非反応性流体ノズル46を中央に配置することも点線で示すように複数を半導体ウェハ1の輪郭を望むように配置することも可能である。中央に配置した場合、半導体ウェハ1の交換のため退避位置に移動可能とする。また、上記のように複数の場合、交換のため半導体ウェハ1をチャックしたままチャックテーブル12が下方に移動できるように、半導体ウェハ1の輪郭よりも外側に配置するようにすることができる。この場合、非反応性流体ノズル46を移動退避させるための機構を要しない。
【0049】
以下、本実施形態の動作を説明する。チャックテーブル12は、点線に示す位置まで後退しており、これに半導体ウェハ1がチャックされているものとする。このとき、スラリーノズル41はスラリーの噴出を停止している。非反応性流体ノズル46からの非反応性流体の噴出は停止していても続けていてもよい。なお、後退位置でチャックテーブル12を停止させて新旧の半導体ウェハ1の交換が行われる。
【0050】
半導体ウェハ1を把持したチャックテーブル12の回転を開始させるとともに上昇させる。傾斜面用研磨部材51は回転したままにするか、あるいは、上記上昇とほぼ同期して回転を開始させる。
【0051】
非反応性流体の噴出を停止させている場合には、チャックテーブル12が適宜の位置にまで上昇したとき、非反応性流体ノズル46から非反応性流体を噴出させる。上昇を続け、半導体ウェハ1が研磨パッド64に接触を開始すると同時あるいは直後に、接触部に向けてスラリーノズル41からスラリーを噴出させる。この状態で研磨が行われる。
【0052】
傾斜面用研磨部材61の底部と半導体ウェハ1とで形成される空間には、スラリーノズル41からスラリーが供給されることになるが、スラリー吸引ノズル49で吸引することにより常に新しいスラリーが研磨部に供給される。研磨部、つまり傾斜面2bと研磨パッド64の接触部、には外側から強い勢いで非反応性流体が噴射されるため、スラリーがこの接触部を通して外側に出ることが防止される。また、僅かに出たとしても遠心力により研磨パッド64に伝って流れるためパターン形成面に回り込むことができない。このため、スラリーによって半導体ウェハ1のパターン形成面が汚染されることがない。非反応性流体には、上述の実施形態と同様に、例えば、脱イオン水又は窒素ガス、空気及びこれらの混合気体のいずれかを使用することができる。
【0053】
傾斜面2bの研磨が終了すると、スラリーの供給を停止するとともに、しばらく吸引を続けることによって、上記空間内にスラリーが実質的に無い状態にしたあと、チャックテーブル12を降下させ、半導体ウェハ1の新旧を交換する。
【0054】
以上に示した第三、第四実施形態の半導体ウェハのエッジ研磨方法及び装置においては、
1 柔軟性を有し傾斜面用研磨部材51、61の研磨部材本体52、62に貼着された研磨パッド54、64によって形成された研磨面を上側の傾斜面(パターン形成面と反対側の傾斜面)2aに接触させて、接触部にスラリーが供給されること、
2 研磨面と上側の傾斜面2aとの間に圧力を与えて相対運動させることによって、傾斜面の研磨が行われること、
3 半導体ウェハ1はそのパターン形成面とは反対側の裏面で支持されること、
4 傾斜面2aと研磨面との接触部へ半導体ウェハ1の裏面側からのみスラリーが供給されること、
5 接触部には半導体ウェハ1のパターン形成面側から非反応性の流体が供給されること、
6 非反応性の流体は、これがパターン形成面に沿って流れることにより、パターン形成面側へのスラリーの侵入を防止可能な速度と流量でもって供給されること、
7 スラリーの供給は、傾斜面2a、2bと研磨面との接触開始と同時又は直後に開始されること
8 非反応性の流体には、脱イオン水が使用可能であること、
9 非反応性の流体には、窒素ガス、空気及びこれらの混合気体のいずれかが使用可能であること、
10 傾斜面用研磨部材の研磨面は、球面又は円錐面の内面側の一部で形成されていること、が開示されている。
【0055】
第五実施形態
図7は、第五実施形態を説明するための要部拡大断面図である。この例では傾斜面2a及び2bが研磨される。第五実施形態における傾斜面用研磨部材71は円筒状をなしており、円筒状の研磨部材本体72の外周円筒面73に上の実施形態同様に柔軟性を有する研磨パッド74が貼着されている。
【0056】
研磨部材本体72は、軸部75によって不図示機体に回転可能の支持されており、駆動源から動力を受けて回転する。軸部75、したがって傾斜面用研磨部材71の研磨面、は傾斜面2a及び2bの斜面に沿うように傾斜している。チャックテーブル12は、第一乃至第三の実施形態と同様な構造を備えている。
【0057】
チャックテーブル12は先の実施形態と同様な構造を備えており、半導体ウェハ1の裏側を吸着することにより半導体ウェハ1を保持し、不図示の駆動源によって回転駆動される。したがって、図7に示されるように半導体ウェハ1はパターン形成面を上にして保持される。なお、図に見える外周端面用研磨部材91は半導体ウェハ1のエッジ部の外周端面(円筒面)を研磨するためのものであるが、軸が垂直である点を除き傾斜面用研磨部材71と同様な構造である。
【0058】
スラリーノズル41は半導体ウェハ1の裏側から研磨部に向けてスラリーを供給するためのものであり、非反応性流体ノズル46は非反応性流体をパターン形成面に向けて噴射するためのものである。
【0059】
以下、本実施形態の動作を説明する。各研磨部材71及び91は、チャックテーブル12から離れた位置に後退しており、これに半導体ウェハ1がチャックされているものとする。このとき、スラリーノズル41はスラリーの噴出を停止している。非反応性流体ノズル46からの非反応性流体の噴出は停止していても続けていてもよい。なお、この後退時にチャックテーブル12を停止させて新旧の半導体ウェハ1の交換が行われる。
【0060】
半導体ウェハ1を把持したチャックテーブル12の回転を開始させ、各研磨部材71及び91を半導体ウェハ1に向けて前進させる。傾斜面用研磨部材71は回転したままにするか、あるいは、上記前進とほぼ同期して回転を開始させる。
【0061】
非反応性流体の噴出を停止させている場合には、各研磨部材71及び91が適宜の位置にまで前進したとき、非反応性流体ノズル46から非反応性流体を噴出させる。前進を続け、半導体ウェハ1が研磨パッド74に接触を開始すると同時あるいは直後に、接触部に向けてスラリーノズル41からスラリーを噴出させる。この状態で研磨が行われる。
【0062】
このとき、スラリーは裏側から研磨部に向けて噴射されるため研磨部から先には流れない。更に非反応性流体ノズル46から非反応性流体が噴出しているため、僅かながら回り込んだスラリーは非反応性流体の流れによって押し返され、パターン形成面にまでは侵入しない。このため、回り込んだスラリーによって半導体ウェハ1のパターン形成面が汚染されることがない。非反応性流体には、上述の実施形態と同様に、例えば、脱イオン水又は窒素ガス、空気及びこれらの混合気体のいずれかを使用することができる。非反応性の流体はパターン形成面に沿って流れることにより、パターン形成面側へのスラリーの侵入を防止可能な速度と流量でもって供給されるようにする。
【0063】
第六実施形態
図8は、第六実施形態を説明するための要部拡大断面図である。この例ではパターン形成面側の傾斜面2a及び外周端面がエッジ部用研磨部材に押し込まれることにより研磨される。第五実施形態のものと異なる点は、チャックテーブル12の支軸17が傾斜しており、研磨部材71の軸部75が実質的に垂直向きである点にあるため、異なる点のみについて説明し、他の構造、動作の説明は第五実施形態を援用する。
【0064】
支軸17が傾斜しているため、非反応性流体ノズル46からパターン形成面に向けて噴出された非反応性流体及び裏側から研磨面に向けて噴出されたスラリーは、重力の影響を受け、半導体ウェハ1の斜面に沿って降下する。このため、スラリーがパターン形成面側に回り込んだ場合でも、非反応性流体の流れと重力によってスラリーがパターン形成面上まで流れることがより効果的に防止される。
【0065】
以上に示した第五、第六実施形態の半導体ウェハのエッジ部研磨方法及び装置においては、
1 柔軟性を有し研磨部材71の研磨部材本体72に貼着された研磨パッド74によって形成された研磨面を上側のエッジ部面(パターン形成面と反対側の傾斜面)2aに接触させて、接触部にスラリーが供給されること、
2 研磨面と上側の傾斜面2aとの間に圧力を与えて相対運動させることによって、エッジ部研磨が行われること、
3 半導体ウェハ1はそのパターン形成面とは反対側の裏面で支持されること、
4 エッジ部の面と研磨面との接触部へ半導体ウェハ1の裏面側からのみスラリーが供給されること、
5 接触部には半導体ウェハ1のパターン形成面側から非反応性の流体が供給されること、
6 非反応性の流体は、これがパターン形成面に沿って流れることにより、パターン形成面側へのスラリーの侵入を防止可能な速度と流量でもって供給されること、
7 スラリーの供給は、エッジ部の面と研磨面との接触開始と同時又は直後に開始されること
8 非反応性の流体には、脱イオン水が使用可能であること、
9 非反応性の流体には、窒素ガス、空気及びこれらの混合気体のいずれかが使用可能であること、
10 エッジ部用研磨部材の研磨面は、円柱状体面の外面で形成されていることが開示されている。
【0066】
以上の第一乃至第六実施形態に示す半導体ウェハのエッジ部研磨方法及び装置によれば、エッジ部研磨に当たってパターン部にスラリーが接触しないようにして研磨面にスラリーを供給することによりパターン形成面の汚染が防止され、もって半導体装置製造上の歩留まり低下を防止することができる。
【0067】
【発明の効果】
本発明の半導体ウェハのエッジ部研磨方法及び装置によれば、エッジ部研磨に当たってパターン部にスラリーが接触しないようにして研磨面にスラリーを供給することによりパターン形成面の汚染が防止され、もって半導体装置製造上の歩留まり低下を防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する半導体ウェハのエッジ部研磨装置の断面図である。
【図2】図1の一部拡大図である。
【図3】傾斜面用研磨部材の長さ方向(図2のA−A方向)から見た斜視図である。
【図4】第二実施形態を説明するための要部拡大断面図である。
【図5】第三実施形態を説明するための要部拡大断面図である。
【図6】第四実施形態を説明するための要部拡大断面図である。
【図7】第五実施形態を説明するための要部拡大断面図である。
【図8】第六実施形態を説明するための要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 半導体ウェハ
10 エッジ部研磨装置
11 機体
12 チャックテーブル
13a、13b、13c 研磨部材
17 支軸
171 吸着孔
172 流路
19 軸受部材
2a 上側傾斜面
2b 下側傾斜面
20、33 モーター
22 研磨面
23 研磨パッド
26 移動機構
27 リニアガイド機構
27a レール
27b スライダー
28 移動手段
30 ブラケット
31 ボールねじ
32 タイミングベルト
33 モータ
34 ナット部材
35 可動テーブル
35a アーム
36 摺動機構
36a レール
36b スライダー
39 ホルダー
391 ワイヤー固定部
392 ワイヤー
394 ウェイト
395 プーリー
40 エアシリンダー
40a ピストンロツド
41、42 スラリーノズル
43、44 配管
45 スラリー供給ユニット
46 非反応性流体ノズル
47 非反応性流体供給ユニット
49 スラリー吸引ノズル
51 傾斜面用研磨部材
52 研磨部材本体
53 内周側面
54 研磨パッド
55 貫通孔
56 空隙
57 軸部
61 傾斜面用研磨部材
62 研磨部材本体
63 内周円錐面
64 研磨パッド
67 軸部
65 貫通孔
71 エッジ部用研磨部材
72 研磨部材本体
73 外周円筒面
74 研磨パッド
75 軸部
91 外周端面用研磨部材

Claims (4)

  1. 成膜された半導体ウェハのエッジ部面を研磨するための半導体ウェハのエッジ部研磨方法において、
    柔軟性を有しエッジ部研磨部材に貼着された研磨パッドによって形成された研磨面を上記エッジ部面に接触させ、この接触部にスラリーを供給するとともに、上記研磨面と上記エッジ部面との間に圧力を与えて相対運動させることによって、エッジ部研磨を行うにあたり、
    上記半導体ウェハをそのパターン形成面とは反対側の裏面で支持し、上記エッジ部面と上記研磨面との接触部へ上記半導体ウェハの裏面側からのみ上記スラリーを供給することを特徴とする半導体ウェハのエッジ部研磨方法。
  2. 請求項1に記載された半導体ウェハのエッジ部研磨方法において、
    上記スラリーは、上記エッジ部面と上記研磨面との接触開始と同時又は直後に供給が開始されることを特徴とする半導体ウェハのエッジ部研磨方法。
  3. 成膜された半導体ウェハのエッジ部面を研磨するための半導体ウェハのエッジ部研磨方法において、
    柔軟性を有しエッジ部研磨部材に貼着された研磨パッドによって形成された研磨面を上記エッジ部面に接触させ、この接触部にスラリーを供給するとともに、上記研磨面と上記エッジ部面との間に圧力を与えて相対運動させることによって、エッジ部研磨を行うにあたり、
    上記半導体ウェハをそのパターン形成面とは反対側の裏面で支持し、上記パターン形成面側から非反応性の流体を供給するとともに、上記エッジ部面と上記研磨面との接触部へ上記半導体ウェハの裏面側からのみ上記スラリーを供給することを特徴とする半導体ウェハのエッジ部研磨方法。
  4. 請求項3に記載された半導体ウェハのエッジ部研磨方法において、
    上記非反応性流体は、上記エッジ部面と上記研磨面とが接触する開始する前に供給が開始され、
    上記スラリーは、上記エッジ部面と上記研磨面との接触開始と同時又は直後に供給が開始されることを特徴とする半導体ウェハのエッジ部研磨方法。
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