JP7246823B2 - 搬送台車 - Google Patents

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Description

本発明は、物品を運搬する搬送台車に係り、特に倉庫内の収容棚に物品を入庫もしくは出庫できるように移動する搬送台車に関する。
近年、インターネットやスマートフォンの普及により、ネット通販の規模が拡大し、顧客のニーズに合うように多種多様な大量の商品を一時的に保管・管理し、迅速に商品の入出庫が可能な機能性の高い倉庫のシステムが必要になっている。そのような倉庫システムには、上下に複数段かつ左右に複数列の収容ラインが設けられており、各収容ラインの奥行方向に多数の物品を収容できる収容棚が配置されている。各収容ラインには一対のレールが敷設され、物品が載置されたパレットを運ぶ搬送台車がこれらのレールの下方に位置する走行面を走行し、所定のレール位置においてレールの上方に位置する載置面にパレットを順次載置するように搬入し、また載置されたパレットを搬出するようになっている。
例えば、特許文献1に示される収容設備では、収容ライン内を奥行方向に自走可能な搬送台車を、スタッカークレーンを用いて任意の収容ライン間で移動させて搬入と搬出を行うようにしている。また、搬送台車は、前後左右に車輪を備える車体に対して昇降する載置台を備え、収容ラインのレールの上方に位置する載置面と載置台との間で物品を移載するようになっている。
特許第3138983号公報(第4頁、第10図)
このような収容設備にあっては、スタッカークレーンから収容ラインに乗り移る箇所に段差が生じていることもある他、経年により走行レールの変形に伴い不陸部が生じることもある。特許文献1の搬送台車は、このような段差や不陸部によって前後左右の車輪の一部が走行面より浮き上がってしまう虞があり、特に駆動輪が浮き上がってしまった場合には、駆動輪が空転やスリップして駆動力が前後左右においてバラつき、直進走行性を阻害するという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、走行面の状況に左右されずに搬送台車の直進走行性を確保できる搬送台車を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の搬送台車は、
駆動輪により走行可能な車体と、物品を載置支持し、前記車体に対して昇降可能に設けられた載置台と、前記車体に配置される前記載置台を昇降させる昇降駆動装置、および前記駆動輪を駆動する走行駆動装置と、を備えた自走式の搬送台車であって、
前記車体は、前記駆動輪と前記走行駆動装置とを基礎材に取り付けてそれぞれ独立して走行可能に一体化した駆動ユニットと、前記駆動ユニットの前記基礎材の上に、弾性手段を介して、少なくとも上下方向、前後方向に移動可能に載置され支持される車体本体と、からなり、
前記弾性手段は、前記車体本体の前後方向に複数の巻きを有する螺旋部材を備えたワイヤーロープ装置であることを特徴としている。
この特徴によれば、駆動輪と走行駆動装置とが一体化された駆動ユニットの上に弾性手段を介して車体本体が支持されていることから、駆動ユニットは車体本体に対して独立して相対移動可能であり、搬送台車の走行時に走行面の凹凸により生じる振動や衝撃を吸収して車体本体を安定して支持可能である。また、車体本体の荷重が弾性手段を介して駆動ユニットを鉛直下方の走行面に対して押しつけるため、走行面に対して駆動輪が常に接地した状態となって、空転やスリップを防止でき、走行面の状況に左右されずに搬送台車の直進走行性を確保することができる。また、弾性手段の上下方向の寸法を小さくでき、弾性手段が搬送台車の高さに与える影響が少ない。
前記弾性手段は、前記車体本体を前後方向の複数点で支持可能に設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、車体本体が弾性手段を介して複数点で駆動ユニットに支持されるため、搬送台車の前後方向への移動時において車体本体が安定して支持される。
前記駆動ユニットは全方位車輪の駆動輪を有するとともに、前記車体本体に設けられた案内手段により、前記車体本体に対して上下方向に移動を案内されていることを特徴としている。
この特徴によれば、駆動ユニットが車体本体に対して上下方向に移動が制限されるため、駆動輪が左右方向に移動せず、全方位車輪による左右方向への走行が安定する。
前記走行駆動装置は前記車体本体の側板の内側に配置されており、前記側板の上部から内側に延びる庇部の下面側に前記弾性手段を介して前記基礎材に取付けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、車体本体の高さ寸法内に弾性手段と走行駆動装置とを位置させることで、これらが搬送台車の高さに与える影響が少ない。
前記駆動ユニットは、それぞれ前後に複数の車輪を有して構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、複数の車輪を有することで駆動ユニット自体が安定して走行できるため、駆動ユニットに支持された車体本体を安定支持することができる。
本発明の実施例1における搬送台車を備える搬送設備を示す斜視図である。 搬送台車が収容ラインに載置された状態を示す正面図である。 搬送台車の構造を示す斜視図である。 搬送台車の載置台の構造を示す分解斜視図である。 搬送台車の車体の構造を示す斜視図である。 駆動ユニットの構造を示す分解斜視図である。 駆動ユニットと車体本体との取付構造を示す一部断面正面図である。 駆動ユニットと車体本体との取付構造を示す側面図である。 変形例における駆動ユニットと車体本体との取付構造を示す側面図である。
本発明に係る搬送台車を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る搬送台車につき、図1から図9を参照して説明する。図1に示されるように、搬送台車1を備える搬送設備Sは、複数の収容ライン2a,2a,…を上下左右に備えて床に立設された収容棚2と、収容棚2において物品の移動を行う搬送台車1と、入庫リフター23A及び出庫リフター23Bと、入庫コンベア26A及び出庫コンベア26Bとを備えている。
図1と図2に示されるように、収容棚2の各収容ライン2a,2a,…には、それぞれ一対の対向する収容側走行レール4,4が敷設されており、収容側走行レール4,4の上端である載置部4a,4aには、物品3が載置された複数のパレット9,9,…を支持可能となっている。収容棚2は、上下方向にフロアF1~F5を備え、搬送台車1は入庫リフター23Aまたは出庫リフター23Bにより、所定のフロアF1~F5の間で移動する。各フロアF1~F5において、収容ライン2a,2a,…は奥行方向の一方端側と他方端側とが横移動通路27A~27E,28A~28Eによりそれぞれ連結されている。
図2と図3に示されるように、搬送台車1は、収容側走行レール4の下方に設けられた走行面4bを走行可能な車体6と、物品3を載置支持する載置部7とを備えている。図4に示されるように、載置部7は、車体6に対して昇降可能である可動部(載置台)7Aと、可動部7Aの外周を囲む枠状の固定部7Bとから構成されており、固定部7Bは車体6に固定されている。
図5に示されるように、車体6は、車体本体60と後に詳述する駆動ユニット30とからなる。図5に示されるように、車体本体60を構成する筐体の内部には、可動部7Aを昇降させる昇降駆動装置17と、後述する搬送台車1の駆動輪31A~31Dをそれぞれ駆動する駆動モータ32,32,…と、駆動モータ32,32,…を制御する駆動制御、昇降駆動装置を制御する昇降制御、記憶部等を備える演算装置18と、通信部19、これら昇降駆動装置17、駆動モータ32、演算装置18等に電力を供給するバッテリー20が配置されている。
演算装置18には図示しない操作端末から送信された信号により操作される操作手段アプリがインストールされている。記憶部は、制御装置の駆動信号の履歴、搬送台車1の運転履歴等を記憶する機能を有する。通信部19は、ワイヤレスの通信装置であり、操作端末、入庫リフター23A及び出庫リフター23B、入庫コンベア26A及び出庫コンベア26B、とそれぞれ通信可能となっている。
搬送台車1は、可動部7Aがパレット9の下面から離間する最下降状態で収容側走行レール4の走行面4bを走行してパレット9の下方に進入した後、可動部7Aを上昇させることでパレット9ごと物品3を持ち上げ、パレット9及び物品3を収容側走行レール4の載置部4aから所定高さ浮かせて運搬するようになっている(図2参照)。
また、車体本体60を構成する筐体の前後の板部61,61には、それぞれの左右端部から外側に張り出す水平ローラ15が設けられている。さらに、左右の側板62,62には、その前後方向の中央部近傍に水平ローラ16がそれぞれ設けられている(一方のみ図示)。搬送台車1が収容側走行レール4を走行する際に、左右に振れた際には、これら水平ローラ15,15,…及び水平ローラ16,16が収容側走行レール4の側壁部4d,4d(図2参照)に当接することにより、車体6が収容側走行レール4に沿って走行するようになっている。
また、搬送台車1の前側にはセンサ装置33(検知手段)が設けられている。センサ装置33は、発信部、受信部、判定部とから主に構成されており、図示しないケーブルにより演算装置18と接続されている。このセンサ装置33により、収容側走行レール4に載置されたパレット9や物品3を検出できる。
搬送台車1の車体本体60を構成する筐体の左右の側板62,62には、センサ74がそれぞれ設けられている。センサ74は、投光部と受光部とを有したフォトセンサであり、収容側走行レール4に形成されたスリット(図示略)と対応する高さ位置に配置されている。このセンサ74は搬送台車1の走行時において投光部から投光された光を受光部で受光した反射量と、予め設定された閾値との関係により、スリットを検出できるようになっている。
スリットは収容側走行レール4の奥行方向の両端部に設けられており、搬送台車1は、センサ74でスリットを検出したことにより、収容ライン2aにおけるホームポジションに位置していることを判断できるようになっている。搬送台車1はホームポジションにおいて、収容側走行レール4上の端部側に安全に位置した状態となっており、ホームポジションは収容側走行レール4上を走行する搬送台車1の初期位置として機能している。
上述したように、収容棚2には、左右に収容ライン2aを複数備えるフロアを上下に複数段備えている(フロアF1~F5)。収容棚2内においては、搬送台車1を異なるフロアへ移動させるために、入庫リフター23Aまたは出庫リフター23Bが用いられる。
以下、入庫リフター23Aと出庫リフター23Bとは同じ構成であるため、入庫リフター23Aを説明に用い、出庫リフター23Bの詳細な説明を省略する。図1に示されるように、入庫リフター23Aは、床面に立設される複数のマスト22と、これらマスト22に上下方向に移動可能に支持される昇降台24(移送台)と、昇降台24を上下方向に移動させる図示しない昇降駆動部と、から主に構成されている。入庫リフター23Aの下端には、入庫コンベア26Aが配置されている。出庫リフター23Bの下端には、出庫コンベア26Bが配置されている。
昇降台24は、収容側走行レール4と略同一構造の昇降側走行レール25,25を備えており、昇降台24の上下移動時において搬送台車1は昇降側走行レール25,25の走行面(図示略)上に支持され、搬送台車1が収容ライン2aから昇降台24に移載する際、もしくは昇降台24から収容ライン2aに移載する際には、搬送台車1は昇降側走行レール25,25の走行面(図示略)上を走行するようになっている。
昇降側走行レール25,25は、走行面より上方にコンベア装置を備えた載置部(図示略)を備え、入庫リフター23Aの下端にて、載置部が入庫コンベア26Aの上端と略同じ高さに位置し、入庫コンベア26Aとの間でパレット9及び物品3の受け渡しをスムーズに行えるようになっている。
また、入庫リフター23Aは図示しない通信部と制御部、とを有しており、通信部は搬送台車1と通信可能となっている。制御部は昇降台24を任意のフロアF1~F45?まで移動させる制御を行う。本実施例においては、搬送台車1からの指示信号に基づき、制御部が昇降駆動部の駆動動作を制御している。また、制御部は昇降台24の現在位置を把握可能となっている。
収容ライン2aには、当該収容側走行レール4,4を有する収容ライン2aの位置情報を示す固有のIDを送信可能なRFタグ(図示略)が設けられている。搬送台車1は、センサ74の近傍に設けられたRFIDリーダ75によりRFタグ(図示略)からの固有のIDを受信することにより、自身がどの収容ライン2aに位置しているかを判断することができる。
尚、入庫リフター23Aの昇降台24にも、収容ライン2aと同様にRFタグが設けられており、搬送台車1は、前記固有のIDを受信することにより、自身が昇降台24上に位置していることを判断することができる。更に、横移動通路27A~27E,28A~28EにもそれぞれRFタグが設けられている。
図5に示されるように、車体本体60の左右の側板62,62には、前後に駆動ユニット30,30(図7参照)が取り付けられている。図6に示されるように、駆動ユニット30は、基礎材40に、駆動モータ(走行駆動装置)32の駆動により回転する駆動輪31と、回転軸42に枢支されて回転する従動輪41と、を備えて構成されている。
基礎材40は、鉄製の板材を交差して固着させて略逆L字状に形成されており、上下方向に垂下する垂下板部40aと、垂下板部40aの上端から車体本体60との取付時における車体本体60の内側に延びる水平板部40bとから構成されている。駆動モータ32と回転軸42の軸受42aはそれぞれ垂下板部40aに固定されており、垂下板部40aに形成された孔40c,40cから駆動モータ32の軸32aと、回転軸42とが垂下板部40aを貫通して外側に突出している。
図7に示されるように、車体本体60を構成する筐体の側板62は上部に内側に延びる庇部63が取り付け固定されており、庇部63と駆動ユニット30を構成する基礎材40の水平板部40bとの間にはワイヤーロープ装置(弾性手段)65が配置され、ワイヤーロープ装置65の上下端が庇部63と基礎材40とにそれぞれネジ固定されている。側板62には、駆動モータ32の軸32aと、回転軸42とが挿通される孔62a,62aが形成されている(図8参照)。
また、図6と図8に示されるように、基礎材40の垂下板部40aの前後方向(搬送台車1の前後方向)には、ガイドピン64,64,64(案内手段)がそれぞれ固定されており、車体本体60の側板62に穿設された長孔部62b,62b,62b(案内手段)にガイドピン64,64,64がそれぞれ上下に移動可能に遊嵌している。ガイドピン64の頭部64aは、長孔部62bの幅寸法より大きく形成されており、駆動ユニット30と車体本体60の側板62との左右方向(搬送台車1の左右方向)の相対移動が規制されている。
図6に示されるワイヤーロープ装置65については、広く知られた技術であるためここでは、詳細な記載を省略するが、1本のワイヤ(螺旋部材)66と、複数の挿通孔67aを有する上下一対のプレート67,67とを有してなり、一対のプレート67,67の挿通孔67a,67a,…にワイヤ66を螺旋状となるように挿通させて構成されている。なお、ワイヤ66の螺旋の方向は、長手方向の中心から対称の逆向きとなっている。
駆動輪31と従動輪41とは、それぞれメカナムホイール(全方位車輪)であり、2つの円盤68,68の間に複数の回転体69,69,…を設けた構造となっており、回転体69は車軸に対して45°の角度で傾けた状態で設置されている。メカナムホイールについては、広く知られた技術であるため、詳細な記載を省略するが、搬送台車1の前後左右の駆動輪31A~31Dの回転方向の組み合わせによって前後左右や斜め方向の移動や旋回が可能となっている。
ワイヤーロープ装置65は、ワイヤ66の摩擦と撓みを利用した弾性手段であり、前後、左右、上下の3軸で振動や衝撃を吸収できるため、全方位に走行が可能な本実施例の搬送台車1に特に有用である。
搬送台車1は、メカナムホイールの特性を活用した左右方向の移動により各フロアF1~F5の横移動通路27A~27E,28A~28Eを走行でき、当該フロアにおける収容ライン2a間を自律走行により移動することができる。
複数の搬送台車1,1…は、操作端末により遠隔操作され、入庫や出庫に加え、収容ライン2a内の物品の整列等を行う。このとき、搬送台車1はフロアF1~F5間の移動時には、自ら入庫リフター23Aまたは出庫リフター23Bと通信して、自身の位置するフロアまで昇降台24を呼び出し、自律的に昇降台24に乗り移った後、昇降台24を昇降させて移動する。
入庫の工程を例に挙げると、まず搬送台車1は自身の位置から入庫コンベア26A前までのルートを演算し、自身が収容ライン2aに位置している場合には、収容ライン2aの収容側走行レール4と、横移動通路とを走行し、入庫リフター23Aまで移動する。このとき、搬送台車1は入庫リフター23Aには自身が位置するフロアに昇降台24を移動させるように予め指示を出している。次いで搬送台車1は入庫リフター23Aの昇降台24に乗り移り、下端まで移動して入庫コンベア26Aからパレット9及び物品3を受け取る。次いで、入庫リフター23Aの昇降台24を入庫先のフロアまで上昇させ、横移動通路と収容ライン2aの収容側走行レール4を走行して、指定された収容ライン2aの載置部4aへの入庫を完了させる。
上述したように、搬送台車1は、駆動輪31と駆動モータ32とが一体化された前後左右4箇所に配置された駆動ユニット30の上にワイヤーロープ装置65を介して車体本体60が支持されている。そのため、駆動ユニット30は車体本体60に対して独立して相対移動し、収容側走行レール4や横移動通路27A~27E,28A~28E、昇降側走行レール25等の走行面の凹凸や、これらを乗り移る際の段差による振動や衝撃を吸収して車体本体60を安定して支持可能となっている。加えて、車体本体60の荷重がワイヤーロープ装置65を介して駆動ユニット30をそれぞれ鉛直下方の走行面に対して押しつけるため、走行面に対して駆動輪31が常に接地した状態となるため、空転やスリップを防止でき、走行面の状況に左右されずに搬送台車1の直進走行性を確保することができる。
搬送台車1は、メカナムホイールである前後左右の駆動輪31A~31Dの回転方向の組み合わせによって前後左右や斜め方向の移動や旋回が可能となっているが、4つの駆動輪31A~31D全てが走行面に対して常に接地した状態でないと、左右や斜め方向への移動を正確に行うことができない。本実施例における搬送台車1は、駆動ユニット30,30,…は車体本体60に対してそれぞれ独立して相対移動する構造であるため、それぞれの駆動ユニット30,30,…は車体本体60の構造を介した他の駆動ユニットからの影響を受けず、確実に駆動輪31を走行面に対して接地させることができ、全方位に正確に移動させることができる。
また、弾性手段であるワイヤーロープ装置65は、車体本体60の前後方向に複数の巻きを有するワイヤ66を備える構成であるため、弾性手段の上下方向の寸法を小さくでき、弾性手段が搬送台車1の高さに与える影響が少ない。搬送台車1は収容側走行レール4にて、可動部7Aがパレット9の下面から離間する最下降状態で収容側走行レール4の走行面4bを走行可能な高さ寸法である必要があり、かつ収容棚2におけるフロア数を確保するため、すなわち収容効率を高めるためには、収容側走行レール4の高さ寸法をできるだけ小さくすることが求められる。そのため、上記したように、弾性手段を構成するワイヤ66の各巻きが斜めになっていることで上下方向の寸法を小さくできる弾性手段の構造は特に有用である。
また、駆動ユニット30を構成する基礎材40の垂下板部40aに固定されたガイドピン64,64,64が、車体本体60を構成する筐体の側板62に穿設された長孔部62b,62b,62bに上下に移動可能に遊嵌して案内され、駆動ユニット30と車体本体60との相対移動方向が上下方向のみに規制されている。これによれば、駆動輪31が搬送台車1の左右方向に移動せず、メカナムホイールである駆動輪31と従動輪41による左右方向への走行が安定する。
また、駆動ユニット30を構成する駆動モータ32と基礎材40は車体本体60の側板62の内側に配置されており、側板62の上部から内側に延びる庇部63の下面側にワイヤーロープ装置65を介して取付けられている。これによれば、車体本体60の高さ寸法内にワイヤーロープ装置65と駆動モータ32及び基礎材40を位置させることで、これらが搬送台車1の高さに与える影響が少ない。
また、駆動ユニット30は、それぞれ前後に駆動輪31と従動輪41とを有して構成されているため、駆動ユニット30自体が前後方向に傾動せずに安定して走行できるため、駆動ユニット30に支持された車体本体60を安定支持することができる。加えて、段差を越える際に、例えば駆動輪31と従動輪41の一方が落ち込んだ際にも他方が走行面に接地し、衝撃を緩和できる。更に、左右方向への走行時においても走行面との接地領域を確保でき、正確かつ安定して走行させることができる。
また、ワイヤーロープ装置65は、搬送台車1の前後方向に複数の巻きを有しており、ワイヤ66に作用する応力が搬送台車1の前後方向に分散されるため、搬送台車1の前後方向への移動時において車体本体60を安定して支持できる。
また、弾性手段であるワイヤーロープ装置65は、駆動輪31の回転軸に直交する方向に2つ設けられており、搬送台車1の前後方向への移動時において車体本体60が安定して支持される。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例において搬送台車1は、収容棚2の内部を走行する構成で説明したが、これに限らず、床面を自律走行して、例えば複数の収容棚間を移動するような搬送設備で利用されてもよい。
また、前記実施例において、入庫リフター23Aと入庫コンベア26A及び出庫リフター23Bと出庫コンベア26Bは、それぞれ収容棚2の奥行方向の一方側に配置される構成で説明したが、これに限らず、入庫リフター23Aと入庫コンベア26Aを手前側に出庫リフター23Bと出庫コンベア26Bを奥側にそれぞれ配置してもよい。
また、弾性手段はワイヤーロープ装置の構成に限らず、例えば図9に示されるように、車体本体60の庇部63と駆動ユニット30を構成する基礎材40の水平板部40bとの間に縦巻きの押しバネ165を駆動輪31の回転軸に直交する方向(搬送台車の前後方向)に複数配置して構成されていてもよく、これによれば、搬送台車1の前後方向への移動時において車体本体60が安定して支持される。
また、駆動輪31と従動輪41とは、それぞれ全方位車輪でなくてもよい。尚、全方位車輪である場合でも、メカナムホイールに限らず、例えばオムニホイール等でもよい。
また、駆動ユニット30において従動輪41は省略してもよい。更に、駆動ユニットは、例えば前後複数の車輪をチェーンやベルト等で同期して、複数の駆動車輪を備えた構成としてもよい。
また、駆動ユニット30は車体本体60の外側に配置される構成であってもよい。更に、駆動ユニット30は車体本体60の前後の板部61,61に取り付けられてもよい。
また、入庫リフター23Aと出庫リフター23Bは、搬送台車1から呼び出しの信号を受け取ることで自動的に迎え動作処理する態様に限らず、例えば、迎え動作処理は、入庫リフター23Aと出庫リフター23Bと接続された操作端末による手動操作に基づき行われてもよい。
また、上記した実施例においては、操作端末は1台の搬送台車1に対してその都度接続し、物品の入出庫の指示を行う構成としたが、これに限らず、例えば複数の物品の入出庫を複数の搬送台車で分担して行うように指示を行ってもよい。
1 搬送台車
2 収容棚
2a 収容ライン
3 物品
4 収容側走行レール
4a 載置部
4b 走行面
4d 側壁部
5 センサ装置
6 車体
7 載置部
7A 可動部
7B 固定部
9 パレット
15,15, 水平ローラ
16,16 水平ローラ
17 昇降駆動装置
18 演算装置
19 通信部
20 バッテリー
22 マスト
23A 入庫リフター
23B 出庫リフター
24 昇降台
25 昇降側走行レール
26A 入庫コンベア
26B 出庫コンベア
27A~27E 横移動通路
30 駆動ユニット
31 駆動輪
32 駆動モータ
33 センサ装置
40 基礎材
40a 垂下板部
40b 水平板部
40c 孔
41 従動輪
60 車体本体
62,62 側板
62a 孔
62b 長孔部(案内手段)
63 庇部
64 ガイドピン(案内手段)
64a 頭部
65 ワイヤーロープ装置(弾性手段)
66 ワイヤ
67 プレート
67a 挿通孔
68 円盤
69 回転体
74 センサ
75 リーダ
165 押しバネ(弾性手段)
F1~F5 フロア
S 搬送設備

Claims (5)

  1. 駆動輪により走行可能な車体と、物品を載置支持し、前記車体に対して昇降可能に設けられた載置台と、前記車体に配置される前記載置台を昇降させる昇降駆動装置、および前記駆動輪を駆動する走行駆動装置と、を備えた自走式の搬送台車であって、
    前記車体は、前記駆動輪と前記走行駆動装置とを基礎材に取り付けてそれぞれ独立して走行可能に一体化した駆動ユニットと、前記駆動ユニットの前記基礎材の上に、弾性手段を介して、少なくとも上下方向、前後方向に移動可能に載置され支持される車体本体と、からなり、
    前記弾性手段は、前記車体本体の前後方向に複数の巻きを有する螺旋部材を備えたワイヤーロープ装置であることを特徴とする搬送台車。
  2. 前記弾性手段は、前記車体本体を前後方向の複数点で支持可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の搬送台車。
  3. 前記駆動ユニットは全方位車輪の駆動輪を有するとともに、前記車体本体に設けられた案内手段により、前記車体本体に対して上下方向に移動を案内されていることを特徴とする請求項1または2に記載の搬送台車。
  4. 前記走行駆動装置は前記車体本体の側板の内側に配置されており、前記側板の上部から内側に延びる庇部の下面側に前記弾性手段を介して前記基礎材に取付けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の搬送台車。
  5. 前記駆動ユニットは、それぞれ前後に複数の車輪を有して構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の搬送台車。
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