JP7245602B2 - 包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、包装袋に関する。
トイレットペーパー等の製品は、包装袋に収容された状態で保管、運搬される。このような包装袋では、物品を収容する際に包装袋内に空気が入り込むことがある。空気が入り込んだまま包装袋が封止されると、空気の逃げ場がなくなり、製品の保管時や運搬時の環境等によって、包装袋が膨らんだり、破裂したりするおそれがある。そのため、この種の包装袋には、空気を外部に逃がすための空気孔が設けられている。
例えば、特開2010-202252号公報(特許文献1)には、被包装物を収容する本体部の上端部に持手部を備える包装袋が開示されている。この包装袋では、持手部と本体部の境界および持手部の上端部に抜気用の空気孔が設けられている。
特開2010-202252号公報
しかしながら、従来の包装袋では、空気孔から包装袋の内部に空気が逆流し易く、包装袋の膨れや破裂を十分に防ぐことができない。また、このような空気の逆流によって、埃や塵等の異物が包装袋内に混入し、包装袋に収容された製品が汚染されるおそれがある。
本発明の課題は、空気の逆流を抑制することができる包装袋を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明に係る第1の態様は、被包装体を収容する本体部と、前記本体部の上部に設けられた持手部と、前記持手部の内側に設けられた空気孔とを有する包装袋であって、前記空気孔は、前記持手部の高さ方向の下端に配置されて前記本体部と連通する第1開口部と、前記持手部の前記高さ方向と直交する長手方向の端部に配置されて包装袋の外側に連通する第2開口部とを有し、前記空気孔が前記第1開口部と前記第2開口部とに連通する、包装袋を提供する。
第1の態様では、包装袋の持手部の内側に設けられた空気孔に、被包装体を収容する本体部と連通する第1開口部と、包装袋の外側に連通する第2開口部とが連通している。このような構成により、第1開口部の外側(本体部の内部)の空気圧が高くなると、第1開口部の外側(本体部の内部)の空気が、第1開口部を介して、持手部に設けられた空気孔の内部に流入し、空気孔の内部の空気圧も高くなる。そして、空気孔の内部の空気圧が高くなると、空気孔の内部の空気は第2開口部を介して第2開口部の外側(包装袋の外側)に流出し、第1開口部から第2開口部に向かって空気の流れが生じる。
そのため、第1の態様では、第1開口部の外側(袋本体の内部)の空気が、第1開口部から第2開口部の外側(包装袋の外側)に通り抜けることができる。また、第1開口部から第2開口部の外側(包装袋の外側)に空気が流れ易くなることにより、包装袋の膨れや破裂を防ぐことができる。
また、第1の態様では、第1開口部が前記持手部の下端に配置されているのに対して、第2開口部が持手部の長手方向の端部に配置されているため、第1開口部における空気の流入方向と第2開口部における空気の流出方向とが略直交することとなる。このような構成では、第1開口部の外側(本体部の内部)の空気圧が低下して、空気孔の内部の空気圧が第2開口部の外側(包装袋の外側)の空気圧よりも低くなることで、第2開口部の外側(包装袋の外側)の空気が第2開口部を介して空気孔の内部に流入した場合に、この第2開口部から流入した空気がさらに第1開口部を介して本体部内に流入するためには、空気孔の内部で空気が流れる方向が大きく変わらなければならない。
すなわち、第1の態様では、空気孔の内部の空気が第2開口部から第1開口部に向かって流れ難い構造になっている。これにより、第1の態様では、空気の逆流を抑制することができる。また、空気の逆流が抑制されることで、埃や塵等の異物が包装袋内に混入して、包装袋に収容された製品が汚染されるのを防ぐことができる。
さらに、第1の態様では、第2開口部が持手部の長手方向の端部に配置されているため、持手部の上端に開口部が形成されていない。これにより、持手部の上端を補強する場合に、開口部の存在によって持手部の上端に補強できない部分が生じるのを防ぐことができる。そのため、第1の態様では、包装袋を持ち運ぶ際に力がかかり易い持手部の上端を十分に補強することができ、持手部の強度を高くすることができる。
第2の態様は、前記第1開口部の開口幅が、前記第2開口部の開口幅よりも大きい、包装袋を提供する。第2の態様では、第1開口部の開口幅が第2開口部の開口幅に対して大きいため、第1開口部の開口幅は相対的に大きく、第2開口部の開口幅は相対的に小さい。これにより、第1開口部では空気孔の内部に空気が流入し易く、第2開口部では空気孔の内部に空気が流入し難いものとなる。そのため、第2の態様は、第1開口部から第2開口部に向かって空気が流れ易く、第2開口部から第1開口部に向かって空気が流れ難いものとなり、包装袋の内部に空気が逆流するのをさらに抑制することができる。
第3の態様では、前記空気孔が、前記第1開口部の開口幅よりも大きい幅を有し、且つ前記第2開口部の開口幅よりも小さい幅を有する通路を有し、前記通路の一方の端部には前記第1開口部が連通し、前記通路の他方の端部には前記第2開口部が連通する、包装袋を提供する。第3の態様では、このように一方の端部が第1開口部に連通し且つ他方の端部が第2開口部に連通する通路を、空気孔に設けることにより、空気孔の内部に第1開口部から第2開口部に通じる空気の流路を形成することができる。そのため、第3の態様では、この通路を介して第1開口部から第2開口部に向かって空気の流れを確保することができる。
また見方を変えると、第3の態様では、このような通路を設けることにより、空気孔の内部の空気が流れる空間が小さくなる。そのため、空気孔の内部の空気は第2開口部から第1開口部に向かってさらに流れ難くなる。これにより、第3の態様では、第2開口部から第1開口部に向かって空気の逆流をさらに抑制することができる。
第4の態様は、前記通路が、前記第1開口部側から前記第2開口部側に向かって先細りとなる、包装袋を提供する。第4の態様では、第1開口部側から第2開口部側に向かって先細りとなる通路を空気孔に設けることにより、空気孔の内部をテーパ形状にすることができる。
このような構成では、第1開口部の外側(本体部の内部)の空気圧が高くなると、通路の内部の空気圧も高まり、通路内ではこのテーパ形状のために空気圧が効率良く速度エネルギに変換される効果(以下「ノズル効果」という)が得られる。そのため、通路内の空気は、通路の第2開口部寄りの先端から流出し易くなり、通路から第2開口部に向かって空気の流れが生じ易くなる。これにより、第4の態様では、第1開口部の外側の空気が、第1開口部から第2開口部の外側に向かってさらに通り抜け易くなる。
また、第4の態様では、空気孔の内部が第1開口部側から第2開口部側に向かって先細りとなるテーパ形状であることから、通路の幅に対して第2開口部の開口幅が相対的に小さくなる。そのため、空気は第2開口部から通路内へ流入し難く、包装袋の内部に空気が逆流するのを抑制することができる。
第5の態様は、前記通路が、少なくとも1つの狭窄部を有し、前記狭窄部が、前記第1開口部側から前記第2開口部側に向かって先細りとなる、包装袋を提供する。第5の態様では、第1開口部側から第2開口部側に向かって先細りとなる狭窄部を通路に少なくとも1つ設けることにより、通路内の狭窄部が形成された部分をテーパ形状にすることができる。
このようなテーパ形状の狭窄部により、通路内の狭窄部が設けられた部分でも、上述のノズル効果が得られるため、通路内の空気は、狭窄部の第2開口部寄りの先端から流出し易くなり、狭窄部から第2開口部に向かって空気の流れが生じ易くなる。これにより、第5の態様では、第1開口部の外側(本体部の内部)の空気が、第1開口部から通路を介して第2開口部の外側(包装袋の外側)に向かってさらに通り抜け易くなる。
また、第5の態様では、通路内の狭窄部が第1開口部側から第2開口部側に向かって先細りとなるテーパ形状であることから、第1開口部側の通路の幅に対して狭窄部の第2開口部側の先端の幅が相対的に小さくなる。そのため、空気はこの狭窄部から第1開口部側に流入し難く、第2開口部から第1開口部に向かって空気が逆流するのを抑制することができる。
第6の態様は、前記狭窄部が、前記第1開口部に隣接する、包装袋を提供する。第6の態様では、第1開口部側から第2開口部側に向かって先細りとなる狭窄部が、第1開口部に隣接して配置されているため、通路の幅に対して第1開口部の開口幅が相対的に大きくなる。そのため、第6の態様では、第1開口部の外側(本体部の内部)の空気が、第1開口部から通路内に流れ込み易くなる。
第7の態様は、前記狭窄部が、前記通路の内側に傾斜する傾斜辺で構成されている、包装袋を提供する。第7の態様では、このような傾斜辺で通路の狭窄部を構成することにより、通路内の空気圧が第1開口部寄りで高くなると、狭窄部の傾斜辺が第2開口部側に押されて通路の狭窄部が広くなる。一方、通路内の空気圧が第2開口部寄りで高くなると、狭窄部の傾斜辺が第1開口部側に押されて通路の狭窄部が狭くなる。
このように、本実施形態では、通路に設けられた傾斜辺が逆止弁として機能することができる。この逆止弁の機能により、第1開口部から第2開口部に向かって空気がより流れ易くなり、第2開口部から第1開口部に向かって空気がより流れ難くなる。そのため、第7の態様では、包装袋の内部に空気が逆流するのを確実に抑制することができる。
第8の態様は、前記空気孔がヒートシールで形成されている、包装袋を提供する。第8の態様では、空気孔をヒートシールで形成することにより、2枚の樹脂フィルムをヒートシールで貼り合せて包装袋の持手部を形成する場合に、空気孔の形成と一緒に2枚の樹脂フィルムを貼り合わせることができる。また、樹脂フィルムの貼り合せと同時に持手部に空気孔を形成することができる。そのため、第8の態様では、包装袋の持手部に対して空気孔の配置が容易である。
本発明の一態様によれば、空気の逆流を抑制することができる包装袋を提供することができる。
本発明の実施形態に係る包装袋を示す図である。 本発明の実施形態(第1実施形態)に係る包装袋の持手部付近を示す図である。 図2の包装袋の持手部の一部を拡大した図である。 本発明の実施形態(第2実施形態)に係る包装袋の持手部の一部を拡大した図である。 本発明の実施形態(第3実施形態)に係る包装袋の持手部の一部を拡大した図である。 本発明の実施形態(第4実施形態)に係る包装袋の持手部の一部を拡大した図である。 本発明の実施形態(第5実施形態)に係る包装袋の持手部の一部を拡大した図である。 空気抜け試験の試験方法(荷重時)を説明する図である。 空気抜け試験の試験方法(荷重後)を説明する図である。 空気戻り試験の試験方法を説明する図である。 従来の包装袋の持手部(比較例1)を示す図である。 直線状の通路を有する空気孔が設けられた包装袋の持手部(比較例2)を示す図である。 狭窄部を備える直線状の通路を有する空気孔が設けられた包装袋の持手部(参考例1)を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態(第1実施形態)に係る包装袋を示す図である。図2は、本発明の実施形態(第1実施形態)に係る包装袋の持手部付近を示す図である。図3は、図2の包装袋の持手部の一部を拡大した図である。なお、以下に示す説明では、各図において共通する部分については、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
図1及び図2において、包装袋100は、袋本体10、持手20、指掛30、40を備えている。袋本体10は、被包装体(トイレットペーパー)Tが収容される包装袋の本体を構成する。袋本体10は、柔らかい樹脂フィルム等で形成することができる。袋本体10は、樹脂フィルムがサイドシールにより袋状にされ、袋状の樹脂フィルムがさらにガセット状に折り込まれた構造になっている(図1、図2参照)。
袋本体10を形成する樹脂フィルムの材質は、任意である。このような樹脂フィルムには、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、PE-エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)-PEの積層体(PE/EVOH/PE)等の樹脂フィルムを用いることができる。また、樹脂フィルムの厚みは、任意である。例えば、樹脂フィルムとしてPE、PE/EVOH/PEを用いる場合、樹脂フィルムの厚みは10~70μmとすることができ、好ましくは15~60μm、より好ましくは20~50μmである。
袋本体10は、被包装体としてロール状のトイレットペーパーTが12個収容されている(図1参照)。被包装体の形態は、ロール状に限定されず、積層状等の他の形態で収容されていてもよい。また、袋本体10に収容される被包装体は、トイレットペーパーに限定されるものではなく、キッチンペーパー、ベビー用または介護用の紙おむつ、生理用ナプキン等の物品を収容することができる。
さらに、袋本体10に被包装体として収容される物品の個数は限定されず、1つでもよく、図1に示すように複数であってもよい。なお、図1に示す例では、ロール状のトイレットペーパーTを1段に4つ並べたものを3段に積み上げた状態で合計12個のトイレットペーパーTが袋本体10内に収容されている。しかしながら、袋本体10内に収容される被包装体の配列はこの配列に限定されるものではなく、例えば、12個以上のトイレットペーパーTを一段に並べた状態で袋本体10に収容しても良い。
持手20は、図1、図2に示すように、袋本体10の上部11に設けられ、包装袋100を手指で掴む部分を構成する。持手20は、袋本体10と同様に、樹脂フィルム等で形成することができる。持手20は、図示しない熱融着(ヒートシール)により、袋本体10を封止する際に形成される。
持手20は、袋本体10と連続するベース12で構成される(図2参照)。持手20が設けられる位置は、袋本体10の上部11に限定されず、袋本体10の側面でもよい。なお、熱融着(ヒートシール)は、例えば、上述のガセット状に折り込まれた樹脂フィルムを、持手成形用の熱版で型押しする方法(スタンプ方式)により行うことができる。
持手20は、この折り込まれた樹脂フィルムがベース12として、持手20の長手方向(図2のX方向)の両端23、24では4枚重ねで、持手20の中央部25付近では2枚重ねで、それぞれヒートシールHで形成されたシール部50、60で接着されている。シール部50、60は、図1、図2に示すように、指掛30、40を上下で挟み込むように持手20の上端21及び下端22に配置されている。このシール部50、60は、樹脂フィルムを接着することによる持手20の形成と同時に持手20を補強する機能を有する。
指掛30、40は、持手20の内側に配置され、持手20を掴む際に手指を掛ける部分を構成する。本実施形態では、図1、図2に示すように、指掛30、40のそれぞれ一部が楕円形状のスリットで形成されている。
指掛30は、中央部31が持手20の下端22側に配置され、両端部32、33が持手20の上端21側に配置されている。一方、指掛40は、中央部41が持手20の下端22側に配置され、両端部42、43が持手20の上端21側に配置されている。
なお、指掛30、40を構成するスリットの形状は楕円形状に限定されず、例えば、直線状のスリットを設けてもよい。また、指掛30、40を構成するスリットの形態は任意であり、例えば、ミシン目で形成し、該ミシン目を破ることで指掛を形成することができる。さらに、このような指掛は、2つの指掛に限定されず、1つの指掛を設けてもよい。
また、持手20には、指掛30、40を覆う図示しない補強フィルムを設けてもよい。この補強フィルムは、帯状の樹脂フィルムで形成することができる。なお、補強フィルムの材質は任意であり、持手20を構成する樹脂フィルムの材質と同じでも良く、また異なっていても良い。
このような補強フィルムを構成する樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、およびPE-エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)-PEの積層体(PE/EVOH/PE)等の樹脂フィルムを用いることができる。このような補強フィルムを設けることにより、持手20の指掛30、40が設けられる部分を補強することができる。
また、補強フィルムの厚み寸法は、任意である。例えば、補強フィルムの厚みは、20μm以上にすることができ、好ましくは30μm~150μm、より好ましくは50μm~130μmである。補強フィルムの厚み寸法をこのような範囲にすることにより、持手20が伸びたり、破断するのを防ぐことができる。また、上述の熱溶着等により、持手20に補強フィルムを確実に接着することができる。
また、このような補強フィルムの代わりに、またはこのような補強フィルムと一緒に、図示しない補強用のシール部を設けてもよい。このような補強用のシール部としては、例えば、持手20の指掛30、40が設けられた領域に、シール部50、60と同様の熱融着(ヒートシールH)により形成された複数のシール部をストライプ状に配置することができる。このようなストライプ状のシール部を並べる方向は、限定されず、持手20の長手方向(図2のX方向)または高さ方向(図2のY方向)のいずれでも良い。
持手20には、袋本体10と包装袋100の外部とを連通する空気孔70、80が設けられている(図1、図2参照)。空気孔70、80は、指掛30、40を持手20の長手方向(図2のX方向)に挟み込むように持手20の両端23、24側に配置されている(図1、図2参照)。本明細書において、空気孔70、80は、本発明の空気孔の一例である。
空気孔70、80は、2枚の樹脂フィルム間に形成されている。具体的には、持手20の長手方向(図2のX方向)の両端23、24のベース12が4枚重ねとなっている部分で、2枚の樹脂フィルム間に空気孔70、80の空間がそれぞれ2つ形成されている。
空気孔70、80は、一部がシール部71、81で構成されている。このシール部71、81は、シール部50、60と同様に熱融着(ヒートシールH)で形成されている。なお、空気孔70、80は、熱融着による形成に限定されず、接着剤、粘着剤等を塗布することによって形成してもよい。これにより、空気孔70は、2枚の樹脂フィルム間に、シール部50の一部とシール部60の一部とシール部71と持手20の一端23とに囲まれて構成されている。また、空気孔80は、2枚の樹脂フィルム間に、シール部50の一部とシール部60の一部とシール部81と持手20の他端24とで囲まれて構成されている。
空気孔70、80は、第1開口部72、82、第2開口部73、83を有する。本明細書において、第1開口部72、82、第2開口部73、83は、本発明の空気孔の一部を構成する第1開口部、第2開口部の各一例である。なお、本実施形態においては、空気孔70、80は、左右対称である点を除き同一構造を有するため、空気孔の説明は空気孔80を用いて行い、空気孔70の説明は省略する(図3~図13参照)。
本実施形態に係る包装袋100では、図3に示すように、第1開口部82が、持手20の高さ方向(図3のY方向)の下端22に配置され、包装袋100の袋本体10内に連通している。一方、第2開口部83は、持手20の高さ方向(図3のY方向)と直交する長手方向(図3のX方向)の他端24に配置され、包装袋100(持手20)の外側に連通している。これにより、包装袋100の袋本体10の内部は、空気孔80を介して包装袋100の外側に連通している。
また、本実施形態に係る包装袋100では、図3に示すように、第1開口部82の開口幅OW1が、第2開口部83の開口幅OW2よりも大きくなっている。すなわち、本実施形態では、第2開口部83の開口幅OW2が第1開口部82の開口幅OW1に対して小さくなっている。
本実施形態では、包装袋100の持手20の内側に設けられた空気孔80に、被包装体(トイレットペーパー)Tが収容された袋本体10と連通する第1開口部82と、包装袋100の外側に連通する第2開口部83とが設けられている(図3参照)。このような構造により、第1開口部82の外側(袋本体10の内部)の空気圧が高くなると、第1開口部82の外側(袋本体10の内部)の空気が、第1開口部82を介して、空気孔80の内部に流入し、空気孔80の内部の空気圧も高くなる。そして、空気孔80の内部の空気圧が高くなると、空気孔80の内部の空気は、第2開口部83を介して第2開口部83の外側(包装袋100の外側)に流出する。
これにより、第1開口部82から第2開口部83に向かって空気の流れが生じる。そのため、本実施形態では、第1開口部82の外側(袋本体10の内部)の空気が、空気孔80内を第1開口部82から第2開口部83の外側(包装袋100の外側)に通り抜けることができる。
また、本実施形態では、第1開口部82が持手20の高さ方向(図3のY方向)の下端22に配置されているのに対して、第2開口部83が持手20の長手方向(図3のX方向)の他端24に配置されている。すなわち、本実施形態では、第1開口部82における空気の流入方向(図3のD1方向)と第2開口部83における空気の流出方向(図3のD2方向)とが略直交している。
このような構造では、第2開口部83の外側(包装袋100の外側)の空気が、第2開口部83を介して空気孔80の内部に逆流し、さらに第1開口部82から袋本体10の内部に逆流するためには、空気孔80の内部で空気の流れる方向が略直交する方向(図3のD2方向からD1方向)に変わらなければならない。すなわち、空気孔80の内部では第2開口部83から第1開口部82に向かって空気が流れ難い構造になっている。
そのため、本実施形態では、空気の逆流を抑制することができ、包装袋100が膨れたり、破裂するのを防ぐことができる。また、本実施形態では、空気の逆流が抑制されることで、埃や塵等の異物が包装袋100内に混入して、包装袋100に収容された被包装体(トイレットペーパー)Tが汚染されるのを防ぐことができる。
さらに、本実施形態では、第2開口部83が持手20の長手方向(図3のX方向)の他端24に配置されているため、持手20の上端21には開口部が形成されていない。このような構成により、持手20の上端21を補強する場合に、開口部の存在によって持手20の上端21に補強できない部分が生じるのを防ぐことができる。そのため、本実施形態では、包装袋100を持ち運ぶ際に力がかかり易い持手20の上端21を十分に補強することができるので、包装袋100の持手20の強度を高くすることができる。
また、本実施形態では、第1開口部82の開口幅OW1は第2開口部83の開口幅OW2よりも大きいため、第1開口部82では空気孔80の内部に空気が流入し易くなり、第2開口部83では空気孔の内部に空気が流入し難くなる。その結果、第1開口部82から第2開口部83に向かって空気が流れ易くなり、第2開口部83から第1開口部82に向かって空気が流れ難くなる。そのため、本実施形態によれば、包装袋100の内部に空気が逆流するのをさらに抑制することができる。
図4は、本発明の実施形態(第2実施形態)に係る包装袋の持手部の一部を拡大した図である。本実施形態の包装袋100では、空気孔80がさらに通路84を有する。この通路84は、2枚の樹脂フィルム間に形成されている。通路84は、第1開口部82の開口幅OW1よりも小さい幅PW1を有し、第2開口部83の開口幅OW2よりも大きい幅PW2を有する。
通路84は、通路84の一方の端部84Aには第1開口部82が連通し、通路84の他方の端部84Bには第2開口部83が連通している。通路84は、シール部50、60、71、81と同様に熱融着(ヒートシールH)で形成されている。なお、通路84は、本発明の空気孔の一部を構成する通路の一例である。
通路84は、図4に示すように、さらに第1通路部分85と第2通路部分86とを有する。第1通路部分85は、第1開口部82に連通して持手20の高さ方向(図4のY方向)に延びている。一方、第2通路部分86は、第1通路部分85に連通して持手20の長手方向(図4のX方向)に延び、且つ第2開口部83に連通している。
また、本実施形態では、図4に示すように、通路84が、第1開口部82側から第2開口部83側に向かって通路84が先細りとなっている。具体的には、通路84の第1通路部分85は、第1開口部82側から第2通路部分86側に向かって先細りとなっており、第2通路部分86は、第1通路部分85側から第2開口部83側に向かって先細りとなっている。
本実施形態では、一方の端部84Aが第1開口部82に連通し且つ他方の端部84Bが第2開口部83に連通する通路84が、空気孔80に設けられているため、空気孔80の内部に第1開口部82から第2開口部83に通じる空気の流路を形成することができる。そのため、本実施形態では、第1開口部82から第2開口部83に向かって空気の流れを維持することができる。
一方、このような通路84を空気孔80に設けることにより、空気孔80の内部の空気が流れる空間が小さくなる。これにより、空気孔80の内部の空気は第2開口部83から第1開口部82に向かって流れ難くなる。そのため、本実施形態では、第2開口部83から第1開口部82に向かって空気の逆流をさらに抑制することができる。
また、本実施形態では、空気孔80に設けられる通路84が、持手20の高さ方向(図4のY方向)に延びる第1通路部分85と持手20の長手方向(図4のX方向)に延びる第2通路部分86とに分かれて構成されている。そのため、第1開口部82における空気の流入方向(図4のD1方向)と第2開口部における空気の流出方向(図4のD2方向)とが略直交する構造(第2開口部83から第1開口部82に向かって空気の逆流を抑制する構造)を、空気孔80の内部に確実に形成することができる。
なお、本実施形態では、通路84の第1通路部分85が持手20の高さ方向(図4のY方向)に延び、第2通路部分86が持手20の長手方向(図4のX方向)に延びる構成になっている。このような構成では、第1通路部分85と第2通路部分86とが連通する連通部CPが角部になっているため、通路84の形状が第1開口部82から第2開口部83に向かってL字状に延びる形状になっている(図4参照)。
さらに、本実施形態では、第1開口部82側から第2開口部83側に向かって先細りとなる通路84を空気孔80に設けることにより、空気孔80の内部をテーパ形状にすることができる。このテーパ形状によって、第1開口部82の外側(袋本体10の内部)の空気圧が高くなると、通路84の内部の空気圧も高まり、通路84内では上述のノズル効果が得られる。
その結果、通路84内の空気は、通路84の第2開口部83寄りの先端(端部84B)から流出し易くなり、通路84から第2開口部83に向かって空気の流れが生じ易くなる。これにより、本実施形態では、第1開口部82の外側(袋本体10の内部)の空気が、第1開口部82から通路84を介して第2開口部83の外側に向かってさらに通り抜け易くなる。
また、本実施形態では、空気孔80の内部が第1開口部82側から第2開口部83側に向かって先細りとなるテーパ形状になっているため、通路84の幅(第2通路部分86の幅PW2)に対して第2開口部83の開口幅OW2が相対的に小さくなる。そのため、本実施形態では、空気は第2開口部83から通路84内へ流入し難く、包装袋100の内部に空気が逆流するのを抑制することができる。
なお、本実施形態では、通路84が第1通路部分85と第2通路部分86とに分けられ、さらに第1通路部分85が第1開口部82側から第2通路部分86側に向かって先細りとなり、第2通路部分86が第1通路部分85側から第2開口部83側に向かって先細りとなっている。すなわち、本実施形態では、通路84内にテーパ形状の通路部分が2つ設けられている。これにより、本実施形態では、上述のノズル効果が増加し、第1開口部82の外側(袋本体10の内部)の空気が、第1開口部82から通路84を介して第2開口部83の外側(包装袋100の外側)にさらに通り抜け易くなる。
図5は、本発明の実施形態(第3実施形態)に係る包装袋の持手部の一部を拡大した図である。本実施形態では、通路84に狭窄部87が設けられている。狭窄部87は、第1開口部82側から第2開口部83側に向かって先細りとなっている。また、狭窄部87は、第1開口部82に隣接して通路84に配置されている。さらに、狭窄部87は、通路84の内側に傾斜する傾斜辺Sで構成されている。なお、狭窄部87は本発明の包装袋における少なくとも1つの狭窄部の一例であり、傾斜辺は本発明の包装袋における傾斜辺の一例である。
具体的には、図5に示すように、狭窄部87として第1狭窄部88が、通路84の第1通路部分85に設けられている。第1狭窄部88は、第1開口部82側から第2通路部分86側に向かって先細りとなっている。また、第1狭窄部88は、第1開口部82に隣接して通路84の第1通路部分85に配置されている。さらに、第1狭窄部88は、通路84の第1通路部分85の内側に傾斜する傾斜辺S(第1傾斜辺S1)で構成されている。
本実施形態では、第1開口部82側から第2開口部83側に向かって先細りとなる狭窄部87(第1狭窄部88)が通路84(第1通路部分85)に設けられているため、通路84(第1通路部分85)内の狭窄部87(第1狭窄部88)が形成された部分をテーパ形状にすることができる。
このようなテーパ形状の狭窄部87(第1狭窄部88)を通路84(第1通路部分85)内に設けることにより、通路84内の狭窄部87(第1通路部分85内の第1狭窄部88)が設けられた部分でも、上述のノズル効果が得られる。そのため、通路84(第1通路部分85)内の空気は、狭窄部87(第1狭窄部88)の第2開口部83寄りの先端88Aから第2開口部83(第2通路部分86)側に流出し易くなり、狭窄部87(第1狭窄部88)から第2開口部83に向かって空気の流れが生じ易くなる。これにより、本実施形態では、第1開口部82の外側(袋本体10の内部)の空気が、第1開口部82から通路84を介して第2開口部83の外側(包装袋100の外側)に向かってさらに通り抜け易くなる。
また、本実施形態では、通路84内の狭窄部87(第1通路部分85内の第1狭窄部88)が第1開口部82側から第2開口部83(第2通路部分86)側に向かって先細りとなるテーパ形状になっているため、第1開口部82側の通路84(第1通路部分85)の幅PW1に対して狭窄部87(第1狭窄部88)の先端88Aの幅TW1が相対的に小さくなる。そのため、空気は狭窄部87(第1狭窄部88)の先端88Aから第1開口部82側に流入し難く、第2開口部83から第1開口部82に向かって空気が逆流するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、第1開口部82側から第2開口部83(第2通路部分86)側に向かって先細りとなる狭窄部87(第1狭窄部88)が、第1開口部82に隣接して配置されている。そのため、通路84(第1通路部分85)の狭窄部87(第1狭窄部88)の幅PW1に対して第1開口部82の開口幅OW1が相対的に大きくなり、第1開口部82の外側(袋本体10の内部)の空気が、第1開口部82から通路84(第1通路部分85)内に流れ込み易くなる。
さらに、本実施形態では、通路84の狭窄部87(第1通路部分85内の第1狭窄部88)に、通路84(第1通路部分85)の内側に傾斜する傾斜辺S(第1傾斜辺S1)により通路84の狭窄部87(第1通路部分85内の第1狭窄部88)が構成されている。
本実施形態では、このような構造により、通路84内の空気圧が第1開口部82寄りで高くなると、狭窄部87の傾斜辺S(第1狭窄部88の第1傾斜辺S1)が第2開口部83(第2通路部分86)側に押されて通路84内の狭窄部87(第1通路部分85内の第1狭窄部88の先端88Aの幅TW1)が広くなる。一方、通路84内の空気圧が第2開口部83寄りで高くなると、狭窄部87の傾斜辺S(第1狭窄部88の第1傾斜辺S1)が第1開口部82側に押されて通路84内の狭窄部87(第1通路部分85内の第1狭窄部88の先端88Aの幅TW1)が狭くなる。
本実施形態では、このような傾斜辺S(第1傾斜辺S1)が通路84(第1通路部分85)内に存在するため、第1開口部82から第2開口部83に向かって空気がより流れ易くなり、第2開口部83から第1開口部82に向かって空気がより流れ難くなる。これにより、包装袋100の内部に空気が逆流するのを確実に抑制することができる。
図6は、本発明の実施形態(第4実施形態)に係る包装袋の持手部の一部を拡大した図である。本実施形態では、狭窄部87(第2狭窄部89)が、通路84の第2通路部分86に設けられている。第2狭窄部89は、通路84の第1通路部分85側から第2開口部83側に向かって先細りとなっている。このような第2狭窄部89の存在により、通路84の第2通路部分86にもテーパ形状の狭窄部を設けることができる。
このようなテーパ形状の第2狭窄部89を通路84(第2通路部分86)内にも設けることにより、通路84内の狭窄部87(第2通路部分86内の第2狭窄部89)が設けられた部分でも、上述のノズル効果が得られる。そのため、通路84(第2通路部分86)内の空気は、狭窄部87(第2狭窄部89)の第2開口部83寄りの先端89Aから第2開口部83側に流出し易くなり、狭窄部87(第2狭窄部89)から第2開口部83に向かって空気の流れが生じ易くなる。
これにより、本実施形態では、第1開口部82の外側(袋本体10の内部)の空気が、第1開口部82から通路84を介して第2開口部83の外側(包装袋100の外側)に向かってさらに通り抜け易くなる。そのため、本実施形態では、第1開口部82から第2開口部83に向かって空気が流れ易く、第2開口部83から第1開口部82に向かって空気が流れ難いものとなり、包装袋100の内部に空気が逆流するのをさらに抑制することができる。
また、本実施形態では、通路84の第2通路部分86に設けられた第2狭窄部89が、第1開口部82側から第2開口部83側に向かって先細りとなるテーパ形状になっている。これにより、第1開口部82側の通路84の幅PW1に対して、第2開口部83側の第2狭窄部89の先端89Aの幅TW2が相対的に小さくなる。そのため、本実施形態では、通路84内の狭窄部87(第2通路部分86内の第2狭窄部89)でも、空気が第2開口部83側から第1開口部82側に流入し難くなり、包装袋100の内部に空気が逆流するのをさらに抑制することができる。
また、本実施形態では、第1通路部分85側から第2開口部83側に向かって先細りとなる第2狭窄部89が、第1通路部分85に隣接して通路84の第2通路部分86に配置されているため、第2通路部分86の第2狭窄部89の幅PW2に対して第1通路部分85の幅PW1が相対的に大きくなる。これにより、第1開口部82を介して第1通路部分85内に流入した空気は、さらに第1通路部分85を介して第2通路部分86内に流入し易くなる。そのため、第12の態様では、第1開口部82の外側(袋本体10の内部)の空気が第1開口部82から第2開口部83に向かって通路84内を通り抜けて第2開口部83の外側(包装袋100の外側)に排出され易い。
さらに、本実施形態では、通路84の狭窄部87(第2通路部分86内の第2狭窄部89)に、通路84(第2通路部分86)の内側に傾斜する傾斜辺S(第2傾斜辺S2)により通路84の狭窄部87(第2通路部分86内の第2狭窄部89)が構成されている。
本実施形態では、このような構造により、通路84内の空気圧が第1開口部82寄りで高くなると、狭窄部87の傾斜辺S(第2狭窄部89の第2傾斜辺S2)が第2開口部83側に押されて通路84内の狭窄部87(第2通路部分86内の第2狭窄部89の先端89Aの幅TW2)が広くなる。一方、通路84内の空気圧が第2開口部83寄りで高くなると、狭窄部87の傾斜辺S(第2狭窄部89の第2傾斜辺S2)が第1開口部82(第1通路部分85)側に押されて通路84内の狭窄部87(第2通路部分86内の第2狭窄部89の先端89Aの幅TW2)が狭くなる。
なお、本実施形態では、第2通路部分86の第2傾斜辺S2が、第1通路部分85に隣接して設けられていることで、通路84の第1通路部分85内を第1開口部82側から第2通路部分86側に向かって流れる空気が第2傾斜辺S2に直接当たることができる。これにより、第2傾斜辺S2が第2通路部分86側に押される力が大きくなり、第2通路部分86内の第2狭窄部89の先端89Aの幅TW2が広がり易くなる。
本実施形態では、このような傾斜辺S(第2傾斜辺S2)が通路84(第2通路部分86)内にも存在するため、第1開口部82から第2開口部83に向かって空気がより流れ易くなり、第2開口部83から第1開口部82に向かって空気がより流れ難くなる。これにより、包装袋100の内部に空気が逆流するのを確実に抑制することができる。
図7は、本発明の実施形態(第5実施形態)に係る包装袋の持手部の一部を拡大した図である。本実施形態では、通路84が、第1通路部分85と第2通路部分86とが連通する連通部CPが曲部となるように、通路84の形状を第1開口部82から第2開口部83に向かって曲線状に延びる形状を有する。
このような曲線状の通路84を空気孔80に設けることにより、第1開口部82から第2開口部83に向かって、第1通路部分85と第2通路部分86とが曲線状に連続して延びるため、第1開口部82から第2開口部83に向かってさらに空気が流れ易くなる。
なお、図6に示す第4実施形態において、図5、図6に示す狭窄部および狭窄部を構成する傾斜辺を設けても良い。このような狭窄部または狭窄部を構成する傾斜辺を設けることにより、図6に示す第4実施形態でも、上述のノズル効果または逆止弁の機能を得ることができる。
なお、空気孔80の寸法は、特に限定されず、包装袋100の形状や袋本体10の位置等により、適宜設けることができる。例えば、通路84の第1通路部分85の幅PW1、第2通路部分86の幅PW2、第1開口部82の開口幅OW1、第2開口部83の開口幅OW2、第1狭窄部88の先端88Aの幅TW1、第2狭窄部89の先端89Aの幅TW2を、約1mm~40mmの範囲で設けることができる。
また、図1~図6に示す本実施形態では、いずれも空気孔80がヒートシールHで形成されている。これらの形態では、2枚の樹脂フィルムをヒートシールHで貼り合せて包装袋100の持手20を形成する場合に、空気孔80の形成と一緒に2枚の樹脂フィルムを貼り合わせることができる。また、樹脂フィルムの貼り合せと同時に持手20に空気孔80を形成することができ、空気孔80は裁断や溶断で形成できる。そのため、本実施形態では、包装袋100の持手20に対して空気孔80の配置が容易である。
このように、本実施形態によれば、被包装体Tを収容する袋本体10に設けられた持手20の内側に、持手20の高さ方向の下端22に配置されて袋本体10と連通する第1開口部82と持手20の高さ方向と直交する長手方向の他端24に配置されて包装袋100の外側に連通する第2開口部83とを有する空気孔80を設けることにより、空気の逆流を抑制することができる包装袋100を提供することができる。
以下、本実施形態について、さらに実施例を用いて具体的に説明する。各実施例、比較例の測定、評価は、以下のようにして行った。
[空気抜け試験]
試験体として、包装袋100(袋本体10の寸法:横幅(図1のX方向)233mm×縦幅(図1のZ方向)300mm、持手20の寸法:長手方向の幅(図1のX方向)233mm×高さ方向の幅(図1のY方向)58mm)を、厚み25μmのポリエチレンのフィルムから製袋機を用いて作製した。なお、包装袋100には、袋本体10の上部11に持手20を設けた。また、持手20には、空気孔70、80を設け、指掛30、40は設けなかった。袋本体10には、ロール状のトイレットペーパー(大王製紙株式会社製の「エリエール トイレットティシュー 60mシングル(147g/ロール)」)を1段に2つ並べたものを2段に積み上げた状態で合計4個のトイレットペーパーTを収容した(図1参照)。図8に示すように、机上に載置された変形しにくい平らなポリスチレン製の樹脂プレートFP1(寸法:横幅(図8のY方向)235mm×縦幅(図8のX方向)320mm×厚み(図8のZ方向)10mm)の上に、トイレットペーパーTが収容された包装袋100を置いた。樹脂プレートFP1上に置いた包装袋100の上に、さらに平らな樹脂プレートFP2(樹脂プレートFP1と同じ材質及び寸法の樹脂プレート)を載せ、樹脂プレートFP2の上に、さらに重しW(重量:2.0kg)を載せたときの空気の抜け具合を評価した(図8、図9参照)。空気の抜けは、重しを載せた状態での樹脂プレートFP1と樹脂プレートFP2との間の距離(cm)から、以下の基準で評価した。なお、包装袋100の上に重しWを載せる前の状態(樹脂プレートFP2のみを載せた状態)で、樹脂プレートFP1と樹脂プレートFP2との間の距離を13cmとした。また、空気の抜けは、重しWを載せてから30秒後、60秒後、120秒後の計3回の合計点が10点以上の場合に空気が抜けやすいもの(〇良好)と評価し、合計点が10点未満の場合に空気が抜け難いもの(×不良)と評価した。
5点:8cm未満
4点:8cm以上9cm未満
3点:9cm以上10cm未満
2点:10cm以上11cm未満
[空気戻り試験]
上記の空気抜け試験を行った後、図10に示すように、重しWと樹脂プレートFP2を外したときの、空気の戻り具合を評価した。空気の戻りは、重しWと樹脂プレートFP2を外した後の樹脂プレートFP1から包装袋100の最上端までの距離(cm)から、以下の基準で評価した(図10参照)。なお、空気戻り試験は、包装袋100の上に重しWと樹脂プレートFPを載せて、さらに強制的に樹脂プレートFP1と樹脂プレートFP2との間の距離を5cmとした状態から開始した。また、空気の戻りは、重しWと樹脂プレートFP2を外してから30秒後、60秒後、120秒後の計3回の合計点が10点以上の場合に空気が戻り難いもの(〇良好)と評価し、合計点が10点未満の場合に空気が戻り易いもの(×不良)と評価した。
5点:6cm未満
4点:6cm以上7cm未満
3点:7cm以上8cm未満
2点:8cm以上9cm未満
1点:9cm以上
以下、実施例及び比較例について、説明する。
[実施例1]
図1~図3に示すように、包装袋100の持手20内に設けられた空気孔80が、持手20の下端22に配置されて包装袋100の袋本体10内に連通する第1開口部82と、持手20の長手方向(図3のX方向)の他端24に配置されて包装袋100(持手20)の外側に連通する第2開口部83とを有する構成とした。結果を表1に示す。
[実施例2]
図1、図2、図4に示すように、空気孔80が、L字状の通路84(持手20の高さ方向(図4のY方向)に延びる第1通路部分85、持手20の長手方向(図4のX方向)に延びる第2通路部分86、角部の連通部CP)を有する構成とした以外は、実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
[実施例3]
図1、図2、図5に示すように、空気孔80が、通路84(第1通路部分85)に狭窄部87(第1傾斜辺S1で構成された第1狭窄部88)を有する構成とした以外は、実施例2と同様にした。結果を表1に示す。
[実施例4]
図1、図2、図6に示すように、空気孔80が、通路84(第2通路部分86)に狭窄部87(第2傾斜辺S2で構成された第2狭窄部89)を有する構成とした以外は、実施例3と同様にした。結果を表1に示す。
[実施例5]
図1、図2、図7に示すように、L字状の通路84の代わりに曲線状の通路84(第1開口部82から第2開口部83に向かって、第1通路部分85と第2通路部分86とが連続して曲線状に延びる形状、曲部の連通部CP)を有する構成とした以外は、実施例2と同様にした。結果を表1に示す。
[比較例1]
図1、図2、図11に示すように、空気孔80の第2開口部83が、持手20の上端21に配置されて包装袋100(持手20)の外側に連通する構成とした以外は、実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
[比較例2]
図1、図2、図12に示すように、空気孔80が、直線状の通路84を有する構成とした以外は、比較例1と同様にした。結果を表1に示す。
[比較例3]
図1、図2、図13に示すように、空気孔80が、直線状の通路84に狭窄部87(傾斜辺Sで構成された狭窄部87)を有する構成とした以外は、比較例2と同様にした。結果を表1に示す。
Figure 0007245602000001
表1より、空気孔80の第1開口部82が包装袋100の袋本体10内に連通するように持手20の下端22に配置され、第2開口部83が包装袋100(持手20)の外側に連通するように持手20の長手方向(図1~図5のX方向)の他端24に配置された空気孔80を、持手20内に形成した包装袋100では、いずれも空気抜け試験の評価が良好(〇)であり、空気戻り試験の評価も良好(〇)であった(実施例1~5)。
これに対して、第2開口部83が包装袋100(持手20)の外側に連通するように持手20の上端21に配置された空気孔80を、持手20内に形成した包装袋100では、いずれも空気抜け試験の評価は○(良好)であったが、空気戻り試験の評価は×(不良)であった(比較例1~3)。
これらの結果から、第1開口部82が包装袋100の袋本体10内に連通するように持手20の下端22に配置され、第2開口部83が包装袋100(持手20)の外側に連通するように持手20の長手方向(図1~図5のX方向)の他端24に配置された空気孔80を、持手20内に形成した包装袋100は、空気の逆流を抑制することができることが判った。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した特定の実施形態および実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
100 包装袋
T 被包装体(トイレットペーパー)
10 袋本体
11 上部
12 ベース
20 持手
21 上端
22 下端
23 一端
24 他端
50 シール部
60 シール部
70 空気孔
71 シール部
72 第1開口部
73 第2開口部
80 空気孔
81 シール部
82 第1開口部
83 第2開口部
OW1 開口幅
OW2 開口幅
84 通路
84A 端部
84B 端部
85 第1通路部分
86 第2通路部分
87 狭窄部
88 第1狭窄部
89 第2狭窄部
S 傾斜辺
S1 第1傾斜辺
S2 第2傾斜辺
H ヒートシール
TW1 第1狭窄部の先端の幅
TW2 第2狭窄部の先端の幅

Claims (5)

  1. 被包装体を収容する本体部と、前記本体部の上部に設けられた持手部と、前記持手部の内側に配置された指掛と、前記持手部の内側に設けられた空気孔とを有する包装袋であって、
    前記空気孔は、
    前記持手部の高さ方向の下端に配置されて前記本体部と連通する第1開口部と、
    前記持手部の前記高さ方向と直交する長手方向の端縁に配置されて包装袋の外側に連通する第2開口部とを有し、
    前記空気孔が前記第1開口部と前記第2開口部とに連通し、
    前記第1開口部の開口幅が、前記第2開口部の開口幅よりも大きく、
    前記空気孔は、前記第1開口部の開口幅よりも小さい幅を有し、且つ前記第2開口部の開口幅よりも大きい幅を有する通路を有し、
    前記通路の一方の端部には前記第1開口部が連通し、
    前記通路の他方の端部には前記第2開口部が連通し、
    前記通路は、前記第1開口部側から前記第2開口部側に向かって先細りとなり、
    前記通路は、前記第1開口部に連通して前記高さ方向に延びる第1通路部分と、前記第1通路部分および前記第2開口部に連通して前記長手方向に延びる第2通路部分とを有し、
    前記第1通路部分が前記第1開口部側から前記第2通路部分側に向かって先細りとなり、
    前記第2通路部分が前記第1通路部分側から前記第2開口部側に向かって先細りとなり、
    前記通路は、前記第1開口部から前記第2開口部に向かって前記第1通路部分と前記第2通路部分とが曲線状に連続して延びる形状を有する、包装袋。
  2. 前記通路は、少なくとも1つの狭窄部を有し、
    前記狭窄部は、前記第1開口部側から前記第2開口部側に向かって先細りとなる、請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記狭窄部は、前記第1開口部に隣接する、請求項2に記載の包装袋。
  4. 前記狭窄部が、前記通路の内側に傾斜する傾斜辺で構成されている、請求項2または3に記載の包装袋。
  5. 前記空気孔がヒートシールで形成されている、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の包装袋。
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