JP7231358B2 - 包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、包装袋に関する。
トイレットペーパー等の物品を包装する包装袋は、包装される物品が収容される本体部と、本体部の上部に設けられた持手部とを備える。包装袋の持手部には、指をかけるための指掛部が設けられている。従来の包装袋では、トイレットペーパー等の購入者等が、持手部の指掛部に指を掛けることで、包装袋の持手部を掴むことができ、包装袋に収容されたトイレットペーパー等を持ち運ぶことができるようになっている。
例えば、特許第4856412号公報(特許文献1)の図3等には、被包装体が収容される本体部の上側に設けられた上端縁に1つの指掛穴(切れ目)が形成された包装袋が開示されている。また、特開2004-269010号公報(特許文献2)の図2等には、本体部の上部に設けられた把持部に2つの指掛穴(ミシン目)が形成されたロール製品収納用包装袋が開示されている。
特許第4856412号公報 特開第2004-269010号公報
しかしながら、従来の包装袋では、包装袋に収容される被包装体の重量や嵩、被包装体が収容された包装袋の持ち方等によって、手指が締め付けられたり、持ち運びの際に手指が痛くなる場合がある。また、包装袋を持ち運ぶ際に指掛部の形状が変化することにより、持手部が伸びたり、破断する場合がある。そのため、被包装体が収容された状態で包装袋が持ちづらく、また持ち運びの際に包装袋が破損することがある。
本発明の課題は、持ちやすく、破損しにくい包装袋を提供することである。
本発明に係る第1の態様は、被包装体を収容する本体部と、前記本体部の上部に設けられた持手部とを有し、前記持手部の長手方向の中央部に、前記長手方向に沿って延びる2つのスリットが前記持手部の高さ方向に並んで形成されている、包装袋を提供する。
本明細書において、持手部の長手方向に沿って延びるとは、スリットが持手部の長手方向に平行である場合と平行でない場合のいずれも含む。また、スリットの形状は、特に限定されず、直線状、曲線状、波線状等のいずれであってもよい。さらに、2つのスリットが持手部の高さ方向に並ぶとは、2つのスリットが持手部の高さ方向に対向して配置されていることを示す。
第1の態様では、このように持手部の長手方向に沿って延びる2つのスリットが、持手部の高さ方向に並んで形成されているため、2つのスリットのうちいずれか一方のスリットに手指または掌(以下、手指等という)を入れることができる。また、該一方のスリットに入れた手指等をいずれか他方のスリットに入れることにより、2つのスリット間に形成される部分が指掛部となり、この部分を手指等で掴むことができる。
また、2つのスリット間に形成される部分(以下、指掛部という場合がある)を手指等で掴むときに、該指掛部が手指等に対して面で当たることができる。言い換えると、該指掛部が、手指等に対して線として当たりにくくなる。これにより、指掛部を掴んで持手部を持ち上げても、指掛部が手指等に面で当たる(線として当たらない)ため、持手部によって手指等が締め付けられたり、手指等が痛くなるのを抑制することができる。そのため、被包装体が収容された状態で包装袋を持ち運ぶ場合に、包装袋が持ちやすくなる。
また、第1の態様では、指掛部が手指等に対して面で当たる(線として当たりにくい)ことで、包装袋を持ち運ぶ際に指掛部が変形しにくい。これにより、持手部を持ち上げた際に、指掛部または該指掛部を除く持手部の一部が伸びたり、破断するのを抑制することができる。そのため、被包装体が収容された状態で包装袋を持ち運ぶ場合に、包装袋が破損しにくくなる。
本発明に係る第2の態様は、前記2つのスリットは、前記持手部の下端側に配置された第1スリットと、前記持手部の上端側に配置された第2スリットとで構成され、前記第1スリットと前記第2スリットとは、前記高さ方向に所定の間隔で配置されている、包装袋を提供する。
本明細書において、第1スリットと第2スリットとの間隔は、第1スリットと第2スリットとの間の距離を示す。また、第1スリットと第2スリットとが所定の間隔で配置されているとは、第1スリットと第2スリットとの間の距離が、一定の範囲の距離を有することを意味する。なお、第1スリットと第2スリットとの間の距離は、好ましくは2つのスリット間に形成される部分(指掛部)を手指等で掴むことができる距離であり、より好ましくは指掛部を手指等で掴んだときに指掛部が破断しない距離である。
第2の態様では、このように2つのスリットが持手部の高さ方向に所定の間隔で配置されているため、手指等に対して面で当たる指掛部を確実に形成することができる。そのため、持ちやすく、破損しにくい包装袋が確実に得られる。
本発明に係る第3の態様は、前記第1スリットおよび前記第2スリットの少なくともいずれか一方が、前記第1スリットおよび前記第2スリットのいずれか他方から離れるように湾曲する、包装袋を提供する。
本明細書において、第1スリットおよび第2スリットの少なくともいずれか一方が湾曲するとは、第1スリットのみが湾曲する場合、第2スリットのみが湾曲する場合、または第1スリットと第2スリットのいずれも湾曲する場合を意味する。また、第1スリットおよび第2スリットのいずれか他方から離れるとは、第1スリットが湾曲する場合は、第2スリットとの距離が長くなる方向に凸となるように第1スリットが湾曲することを示し、第2スリットが湾曲する場合は、第1スリットとの距離が長くなる方向に凸となるように第2スリットが湾曲することを示す。
第3の態様では、このように第1スリットおよび/または第2スリットが、第2スリットおよび/または第1スリットから離れるように湾曲することで、持手部の高さ方向に見たときに、指掛部の中央部の幅寸法が該指掛部の両端部の幅寸法よりも大きくなる。これにより、第3の態様では、手指等に対して面で当たる指掛部の面積を増やすことができるため、包装袋がより持ちやすくなる。
本発明に係る第4の態様は、前記第1スリットおよび前記第2スリットの少なくともいずれか一方が、前記第1スリットおよび前記第2スリットのいずれか他方に近づくように湾曲する、包装袋を提供する。本明細書において、第1スリットおよび第2スリットのいずれか他方に近づくとは、第1スリットが湾曲する場合は、第2スリットとの距離が短くなる方向に凸となるように第1スリットが湾曲することを示し、第2スリットが湾曲する場合は、第1スリットとの距離が短くなる方向に凸となるように第2スリットが湾曲することを示す。
第4の態様では、このように第1スリットおよび/または第2スリットが、第2スリットおよび/または第1スリットに近づくように湾曲することで、持手部の高さ方向に見たときに、指掛部の中央部の幅寸法に対して指掛部の両端部の幅寸法が大きくなる。なお、指掛部の両端部は、持手部との連結部を構成するため、破断しやすい傾向がある。これに対して、第4の態様では、このように両端部の幅寸法が中央部の幅寸法よりも大きい指掛部が形成されるため、指掛部の両端部が破断しにくいものとなる。そのため、より破損しにくい包装袋が得られる。
本発明に係る第5の態様は、前記第1スリットおよび前記第2スリットの少なくともいずれかが、楕円形状を有する、包装袋を提供する。本明細書において、楕円形状を有するとは、持手部の厚み方向に見たときの第1スリットおよび/または第2スリットの輪郭形状が楕円形状であることを意味する。
第5の態様では、このように第1スリットおよび/または第2スリットを楕円形状にすることで、楕円形状に形成された第1スリットおよび/または第2スリットには手指等が入れやすくなる。また、持手部の高さ方向に見たときに、手指等に対して面で当たる指掛部の中央部の幅寸法に対して指掛部の両端部の幅寸法が大きくなるため、より破損しにくい包装袋が得られる。
本発明に係る第6の態様は、前記第2スリットは、前記高さ方向の中央部に配置されている、包装袋を提供する。本明細書において、持手部の高さ方向の中央部とは、持手部の高さ方向の中央と該中央の近傍または周辺を含む領域を示す。
第6の態様では、このような持手部の高さ方向の中央部に第2スリットを配置することで、第1スリットと第2スリットとの間に形成される部分(指掛部)を持手部の下端寄り形成することができる。なお、持手部は、指掛部の上方に向かって切れやすい傾向がある。これに対して、第6の態様では、持手部の余白(持手部のスリットが形成されていない部分)が指掛部の上方に十分に(または広い範囲で)存在するため、指掛部から持手部の上端に向かって持手部が破断するのを食い止めることができる。
本発明に係る第7の態様は、前記2つのスリットは、前記持手部に形成されたシール部に囲まれている、包装袋を提供する。ここで、シール部は、持手部を補強する補強部となり得る。そのため、持手部に形成された指掛部は、このシール部(補強部)で囲まれた構成となる。第7の態様では、このような補強部で2つのスリットを囲むことで、指掛部を起点に持手部が破断するのを確実に食い止めることができる。
本発明の一態様によれば、持ちやすく、破損しにくい包装袋を提供することができる。
本発明の実施形態に係る包装袋を示す図である。 本実施形態(第1実施形態)に係る包装袋の持手部を示す図である。 本実施形態に係る包装袋において、2つのスリットに手指を入れる前の状態を示す図である。 本実施形態に係る包装袋において、2つのスリットに手指を入れた状態を示す図である。 本実施形態に係る包装袋において、2つのスリットに手指を入れて持手部を掴んだ状態を示す図である。 本実施形態(第2実施形態)に係る包装袋の持手部を示す図である。 本実施形態(第3実施形態)に係る包装袋の持手部を示す図である。 本実施形態(第4実施形態)に係る包装袋の持手部を示す図である。 従来の包装袋(比較例1)の持手部を示す図である。 従来の包装袋(比較例2)の持手部を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す説明では、各図において共通する部分については、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、本明細書では、理解を容易にするため、各図面における各部材の縮尺は実際とは異なる場合がある。
図1は、本発明の実施形態に係る包装袋100を示す。また、図2は、本実施形態(第1実施形態)に係る包装袋100の持手部20を示す。図1及び図2において、包装袋100は、本体部10、持手部20を備えている。なお、包装袋100は、本発明の包装袋の一例であり、本体部10、持手部20は、本発明の包装袋を構成する本体部、持手部の各一例である。
本体部10は、被包装体Tが収容される包装袋100の本体(袋本体)を構成する。本体部10は、樹脂フィルム等で形成することができる。本体部10は、この樹脂フィルムがサイドシールにより袋状にされ、袋状になった樹脂フィルムがガセット状に折り込まれた構造になっている(図1参照)。
本体部10を形成する樹脂フィルムの材質は、任意である。このような樹脂フィルムには、例えば、ポリエチレン(PE)、PE-エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)-PEの積層体(PE/EVOH/PE)等の樹脂フィルムを用いることができる。また、樹脂フィルムの厚みは、任意である。例えば、樹脂フィルムとしてPE、PE/EVOH/PEを用いる場合、樹脂フィルムの厚みは10~70μmとすることができ、好ましくは15~60μm、より好ましくは20~50μmである。
本体部10は、被包装体Tの一例としてロール状のトイレットペーパーが12個収容されている(図1参照)。なお、被包装体の形態は、ロール状に限定されず、積層状等の他の形態で収容されていてもよい。また、本体部10に収容される被包装体は、トイレットペーパーに限定されるものではなく、キッチンペーパー、ベビー用または介護用の紙おむつ、生理用ナプキン等の物品を収容することができる。
さらに、本体部10に収容される物品の個数は限定されない。すなわち、収容される物品の個数は、1つでもよく、図1に示すように複数であってもよい。なお、図1に示す例では、12個のロール状のトイレットペーパー(被包装体T)が1段に4つ並べたものを3段に積み上げた状態で本体部10内に収容されている。しかしながら、本体部10内に収容される被包装体の配列はこの配列に限定されるものではなく、例えば、12個のトイレットペーパー(被包装体T)を一段に並べた状態で本体部10に収容しても良い。
持手部20は、図1に示すように、本体部10の上部11に設けられ、包装袋100を手指等で掴む部分を構成する。持手部20の形状は、特に限定されないが、例えば、持手部20の厚み方向(Z方向)に見たときの輪郭形状が長方形等の四角形にすることができる。
また、持手部20の寸法は、特に限定されず、本体部10の寸法や後述するスリットの寸法等によって定めることができる。なお、持手部20の形状が長方形の場合、持手部20の寸法は、例えば、持手部20の長手方向(X方向)の寸法を150~500mmにすることができ、好ましくは160~400mm、より好ましくは170~300mmである。また、持手部20の高さ方向(Y方向)の寸法を、35~150mmにすることができ、好ましくは40~130mm、より好ましくは45~100mmである。
持手部20は、本体部10と同様に、樹脂フィルム等で形成することができる。持手部20は、熱融着(ヒートシール)により、本体部10の上部11に形成される。持手部20が設けられる位置は、本体部10の上部11に限定されず、本体部10の側面でもよい。なお、熱融着(ヒートシール)には、例えば、上述のガセット状に折り込まれた樹脂フィルムを、持手成形用の熱版で型押しする手法(スタンプ方式)を用いることができる。
持手部20は、この折り込まれた樹脂フィルムが、持手部20の長手方向(X方向)の両端部23、24では4枚重ねで、持手部20の長手方向(X方向)の中央部25付近では2枚重ねで、ヒートシール(熱融着)で形成されたシール部50で接着されている。なお、シール部50は、熱融着に限定されず、接着剤、粘着剤等を塗布することによって形成してもよい。
シール部50は、図2に示すように、上端シール51、下端シール52、側端シール53、及び側端シール54で構成されている。上端シール51は、持手部20の上端22に設けられている。下端シール52は、持手部20の下端21に設けられている。側端シール53は、持手部20の長手方向(X方向)の端部23側に設けられている。側端シール54は、持手部20の長手方向(X方向)の端部24側に設けられている。
これにより、持手部20の内側には、シール部50(シール51~54)が形成される。そして、シール51~54で囲まれた部分は、持手部20の長手方向(X方向)の中央部25を構成する。なお、持手部20には、持手部20を取り付けた本体部10が包装袋100の製造時または流通時に破裂しないように、本体部10と包装袋100の外部とを連通する空気穴(図示せず)を設けるのが好ましい。
図1、図2に示すように、持手部20の長手方向(X方向)の中央部25には、2つのスリット30、40が形成されている。2つのスリット30、40は、いずれも持手部20の長手方向(X方向)に沿って延び、かつ持手部20の高さ方向(Y方向)に並んで配置されている。なお、スリットの形態は、特に限定されないが、例えば、ミシン目で形成することができ、該ミシン目を破ることでスリットを形成することができる。
ここで、持手部20の長手方向(X方向)に沿って延びる態様としては、スリット30、40が持手部20の長手方向(X方向)に平行である場合、および平行でない場合があり得る。また、スリット30、40の形状は、特に限定されず、直線状、曲線状、波線状等のいずれであってもよい。さらに、2つのスリット30、40が持手部20の高さ方向(Y方向)に並ぶとは、2つのスリット30、40が持手部20の高さ方向(Y方向)に対向して配置されていることを示す。
本実施形態では、図1、図2に示すように、2つのスリット30、40は、持手部20の下端21側に配置された第1スリット30と、持手部20の上端22側に配置された第2スリット40とで構成されている。第1スリット30と第2スリット40とは、持手部20の長手方向(X方向)に直線状に延び、持手部20の高さ方向(Y方向)に平行に並んで形成されている。そして、第1スリット30と第2スリット40とは、高さ方向(Y方向)に所定の間隔で配置されている。
ここで、第1スリット30と第2スリット40との間隔は、第1スリット30と第2スリット40との間の距離dを示す(図2参照)。また、第1スリット30と第2スリット40とが所定の間隔で配置されているとは、第1スリット30と第2スリット40との間の距離dが、一定の範囲の距離を有することを意味する。
なお、距離dは、2つのスリット30、40間に形成される部分(指掛部FH)を手指等で掴むことができる距離であることが好ましく、指掛部FHを手指等で掴んだときに指掛部が破断しない距離であることがより好ましい。このような距離dは、好ましくは10~35mmであり、より好ましくは12~30mmであり、さらに好ましくは13~20mmである。
また、本実施形態では、図1、図2に示すように、第2スリット40は、高さ方向(Y方向)の中央部26に配置されている。ここで、持手部20の高さ方向(Y方向)の中央部26とは、持手部20の高さ方向(Y方向)の中央と該中央の近傍または周辺を含む領域を示す。このように、持手部20の高さ方向(Y方向)の中央部26に第2スリット40を配置することで、第1スリット30と第2スリット40との間に形成される部分(指掛部FH)は、持手部20の下端21寄り形成される。
また、本実施形態では、図2に示すように、2つのスリット30、40が、持手部20に形成されたシール部50に囲まれている。具体的には、第1スリット30と第2スリット40が形成された持手部20の長手方向(X方向)の中央部25が、上端シール51の一部、下端シール52の一部、側端シール53、54で囲まれている。
また、持手部20には、補強フィルム(図示せず)を設けてもよい。この補強フィルムは、樹脂フィルムで形成することができる。なお、補強フィルムの材質は任意であり、持手部20を構成する樹脂フィルムの材質と同じでも良く、また異なっていても良い。このような樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、およびPE-エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)-PEの積層体(PE/EVOH/PE)等の樹脂フィルムを用いることができる。このような補強フィルムを設けることにより、第1スリット30と第2スリット40が形成された持手部20の長手方向(X方向)の中央部25を補強することができる。
また、補強フィルムの厚み寸法は、任意である。例えば、補強フィルムの厚みは、20μm以上にすることができ、好ましくは30μm~150μm、より好ましくは50μm~130μmである。補強フィルムの厚み寸法をこのような範囲にすることにより、持手部20が伸びたり、破断するのを防ぐことができる。また、補強フィルムは、上述の熱溶着等により、シール部50の形成時に、持手部20に接着することができる。
図3~図5は、本実施形態に係る包装袋100の使用態様を示す図である。ここで、図3~図5により、本実施形態による効果について説明する。第1実施形態では、上述したように、持手部20の長手方向(X方向)に沿って延びる2つのスリット30、40が、持手部20の高さ方向(Y方向)に並んで形成されている。そのため、2つのスリット30、40のうちいずれか一方のスリット40に手指または掌(以下、手指等Pという)を入れることができる。
具体的には、図3、図4に示すように、手指等Pを第2スリット40から入れ、第2スリット40に入れた手指等Pをさらに第1スリット30に入れることができる。そうすると、図5に示すように、2つのスリット30、40間に形成される部分が指掛部FHとなり得る。そして、この指掛部FHは、手指等Pで掴むことができる(図5参照)。
また、この状態では、2つのスリット30、40間に形成される部分(以下、指掛部FHと省略する場合がある)が手指等Pに対して面で当たることができる。すなわち、該指掛部が、手指等に対して線として当たりにくくなる。これにより、指掛部FHを掴んで持手部20を持ち上げても、指掛部FHが手指等Pに面で当たる(線として当たらない)ため、持手部20によって手指等Pが締め付けられたり、手指等Pが痛くなるのを抑制することができる(図5参照)。そのため、被包装体Tが収容された状態で包装袋100を持ち運ぶ場合に、包装袋100が持ちやすくなる。
なお、図3~図5に示す例では、手指等Pを第2スリット40から入れる態様について説明したが、この態様に限定されるものではない。したがって、手指等Pを第1スリット30から入れて、さらに第2スリット40に入れることで、2つのスリット30、40間に形成される部分を指掛部FHとして掴んでもよい。
また、本実施形態では、手指等Pを第1スリット30と第2スリット40の両方に入れずに、第1スリット30、第2スリット40のいずれか一方だけに手指等Pを入れて持手部20を掴むこともできる。この場合、持手部20の下端21側に配置された第1スリット30のみに手指等Pを入れて持手部20を掴むと、指掛部FHが手指等Pに対して線として当たるものの、持手部20の上端22側に形成された第2スリット40の存在により、手指等Pで掴んだ状態で持手部20が変形して柔らかくなる。
そのため、図3~図5に示す例のように手指等Pを第1スリット30と第2スリット40の両方に入れなくても、持ちやすく、破損しにくい包装袋100となり得る。このように、本実施形態の包装袋100は、見方を変えると、持手部20の持ち方が制限されないものと言える。
また、本実施形態では、指掛部FHが手指等Pに対して面で当たりやすい(線として当たりにくい)ことで、包装袋100を持ち運ぶ際に指掛部FHが変形しにくくなる。これにより、持手部20を持ち上げた際に、指掛部FHまたは該指掛部FHを除く持手部20の一部が伸びたり、破断するのを抑制することができる(図5参照)。そのため、被包装体Tが収容された状態で包装袋100を持ち運ぶ場合に、包装袋100が破損しにくくなる。
また、本実施形態では、上述したように、2つのスリット30、40が持手部20の高さ方向(Y方向)に所定の間隔で配置されている。すなわち、第1スリット30と第2スリット40との間の距離dが、一定の範囲の距離を有している。そのため、手指等Pに対して面で当たる指掛部FHを確実に形成することができる。そのため、持ちやすく、破損しにくい包装袋100が確実に得られる。
なお、持手部20は、指掛部FHの上方に向かって切れやすい傾向がある。これに対して、本実施形態では、上述したように第1スリット30と第2スリット40との間に形成される部分(指掛部FH)を持手部20の下端21寄り形成することができる。これにより、本実施形態では、持手部20のスリットが形成されていない部分(持手部20の余白M)が指掛部FHの上方に十分に(または広い範囲で)存在するため、指掛部FHから持手部20の上端22に向かって持手部20が破断するのを食い止めることができる。
また、本実施形態では、上述のように2つのスリット30、40が、シール部50(上端シール51の一部、下端シール52の一部、側端シール53、54)に囲まれている。シール部50は、持手部を補強する補強部となり得るため、持手部に形成された指掛部FHは、このシール部50(補強部)で囲まれた構成となる。これにより、指掛部FHを起点に持手部20が破断するのを、持手部20の長手方向(X方向)の中央部25内で確実に食い止めることができる。
なお、持手部20には、シール部50の他に、別のシール部(図示せず)を設けてもよい。このような別のシール部は、例えば、第2スリット40の上方に形成することが好ましく、具体的には、持手部20の上端22(または上端シール51)と第2スリット40との間に設け、側端シール53から側端シール54に連続して延びるように形成することが好ましい。このような別のシール部を設けることで、指掛部FHから持手部20の上端22に向かって持手部20が破断するのを確実に食い止めることができる。
また、このような別のシール部(図示せず)は、上述の第2スリット40の上方に形成する場合に加えて、または第2スリット40の上方に形成する場合に代えて、第1スリット30と第2スリット40の間に形成してもよい。具体的には、第1スリット30と第2スリット40との間に、側端シール53から側端シール54に連続して延びるように形成することが好ましい。
このように別のシール部を第1スリット30と第2スリット40との間に設けることで、第1スリット30と第2スリット40との間に形成される指掛部FHを安定した面として手指等Pで掴むことができる。また、第1スリット30と第2スリット40との間に設けられた別のシール部は、指掛部FH自体を補強することができるため、指掛部FHがさらに破断しにくくなる。
図6は、本実施形態(第2実施形態)に係る包装袋100の持手部20を示す。第2実施形態では、第1スリット30および第2スリット40の少なくともいずれか一方が、第1スリット30および第2スリット40のいずれか他方から離れるように湾曲している。ここで、第1スリット30および第2スリット40の少なくともいずれか一方が湾曲する態様には、第1スリット30のみが湾曲する場合、第2スリット40のみが湾曲する場合、または第1スリット30と第2スリット40のいずれも湾曲する場合があり得る。
また、第1スリット30および第2スリット40のいずれか他方から離れるとは、第1スリット30が湾曲する場合は、第2スリット40との距離dが長くなる方向に凸となるように第1スリット30が湾曲することを示す。また、第2スリット40が湾曲する場合は、第1スリット30との距離dが長くなる方向に凸となるように第2スリット40が湾曲することを示す。
第2実施形態の包装袋100では、図6に示すように、第1スリット30と第2スリット40のいずれも湾曲している。そして、第1スリット30は、第2スリット40との距離dが長くなる方向に凸となるように湾曲し、第2スリット40は、第1スリット30との距離dが長くなる方向に凸となるように湾曲している。具体的には、持手部20の高さ方向(Y方向)に見たときに、指掛部FHの中央部Cの幅寸法d1が、該指掛部FHの端部E1、端部E2の幅寸法d2よりも大きくなる(図6参照)。
ここで、指掛部FHの中央部Cは、第1スリット30の中央部31と第2スリット40の中央部41との間の部分である。また、指掛部FHの端部E1は、第1スリット30の端部32と第2スリット40の端部42との間の部分である。また、指掛部FHの端部E2は、第1スリット30の端部33と第2スリット40の端部43との間の部分である。
また、指掛部FHの中央部Cの幅寸法d1が指掛部FHの端部E1、端部E2の幅寸法d2よりも大きくなる場合、指掛部FHの中央部Cの幅寸法d1は、好ましくは12~40mmであり、より好ましくは14~35mmであり、さらに好ましくは15~30mmである。また、指掛部FHの端部E1、端部E2の幅寸法d2は、好ましくは10~35mmであり、より好ましくは12~30mmであり、さらに好ましくは13~25mmである。
第2実施形態では、このように指掛部FHの中央部Cの幅寸法d1が指掛部FHの端部E1、端部E2の幅寸法d2よりも大きくなるように、第1スリット30と第2スリット40が持手部20の形成されている。これにより、手指等Pに対して面で当たる指掛部FHの面積を増やすことができるため、包装袋100がより持ちやすくなる。
図7は、本実施形態(第3実施形態)に係る包装袋100の持手部20を示す。第3実施形態では、第1スリット30および第2スリット40の少なくともいずれか一方が、第1スリット30および第2スリット40のいずれか他方に近づくように湾曲している。
ここで、第1スリット30および第2スリット40のいずれか他方に近づくとは、第1スリット30が湾曲する場合は、第2スリット40との距離dが短くなる方向に凸となるように第1スリット30が湾曲することを示す。また、第2スリット40が湾曲する場合は、第1スリット30との距離dが短くなる方向に凸となるように第2スリット40が湾曲することを示す。
第3実施形態の包装袋100では、図7に示すように、第1スリット30と第2スリット40のいずれも湾曲している。そして、第1スリット30は、第2スリット40との距離dが短くなる方向に凸となるように湾曲し、第2スリット40は、第1スリット30との距離dが短くなる方向に凸となるように湾曲している。具体的には、持手部20の高さ方向(Y方向)に見たときに、指掛部FHの中央部Cの幅寸法d1に対して指掛部FHの両端部E1、E2の幅寸法d2が大きくなる。(図7参照)。
ここで、指掛部FHの中央部Cの幅寸法d1に対して指掛部FHの両端部E1、E2の幅寸法d2が大きくなる場合、指掛部FHの中央部Cの幅寸法d1は、好ましくは10~35mmであり、より好ましくは12~30mmであり、さらに好ましくは13~25mmである。また、指掛部FHの端部E1、端部E2の幅寸法d2は、好ましくは12~40mmであり、より好ましくは14~35mmであり、さらに好ましくは15~30mmである。
なお、このように形成される指掛部FHの両端部E1、E2は、持手部20との連結部を構成するため、破断しやすい傾向がある。これに対して、第3実施形態では、両端部E1、E2の幅寸法d2が中央部Cの幅寸法d1よりも大きい指掛部FHが形成されるため、指掛部FHの両端部E1、E2が破断しにくいものとなる。そのため、より破損しにくい包装袋100が得られる。
図8は、本実施形態(第4実施形態)に係る包装袋100の持手部20を示す。第4実施形態では、第1スリット30および第2スリット40の少なくともいずれかが、楕円形状を有する。ここで、楕円形状を有するとは、持手部20の厚み方向に見たときの第1スリット30および/または第2スリット40の輪郭形状が楕円形状であることを示す(図8参照)。
第4実施形態の包装袋100では、図8に示すように、第1スリット30と第2スリット40のいずれも楕円形状を有する。なお、第1スリット30、第2スリット40の楕円形状の寸法は、特に限定されないが、例えば、持手部20の長手方向(X方向)に長径(楕円の長軸の長さ)をもち、持手部20の高さ方向(Y方向)に短径(楕円の短軸の長さ)をもつ細長の楕円形状であることが好ましい。
ここで、第1スリット30、第2スリット40の楕円形状の長径の寸法は、好ましくは70~90mmであり、より好ましくは72~88mmであり、さらに好ましくは75~85mmである。また、第1スリット30、第2スリット40の楕円形状の短径の寸法は、好ましくは1~7mmであり、より好ましくは2~6mmであり、さらに好ましくは3~5mmである。
また、第1スリット30、第2スリット40が楕円形状を有する場合、指掛部FHの中央部Cの幅寸法d1は、好ましくは10~35mmであり、より好ましくは12~30mmであり、さらに好ましくは13~25mmである。また、指掛部FHの端部E1、端部E2の幅寸法d2は、好ましくは12~40mmであり、より好ましくは14~35mmであり、さらに好ましくは15~30mmである。
第4実施形態では、このように第1スリット30および/または第2スリット40を楕円形状にすることで、楕円形状に形成された第1スリット30および/または第2スリット40には手指等Pが入れやすくなる。また、持手部20の高さ方向(Y方向)に見たときに、手指等Pに対して面で当たる指掛部FHの中央部Cの幅寸法d1に対して指掛部FHの両端部E1、E2の幅寸法d2が大きくなるため、より破損しにくい包装袋100が得られる。
以下、本発明について、さらに実施例を用いて具体的に説明する。実施例、比較例の評価は、以下の試験により行った。
[指入れ試験]
12個のロール状のトイレットペーパーT(大王製紙株式会社製の「エリエール トイレットティシュー 60mシングル(147g/ロール)」)を収容した包装袋100のスリットに、ユーザーが右手の人差し指、中指、薬指、小指を掛けて、包装袋100の持手部20を持ったときの持ちやすさを、以下の基準で評価した。
○:持手部を面で持つことができた
×:持手部を面で持つことができなかった
[振り子試験]
12個のロール状のトイレットペーパー(被包装体T)(大王製紙株式会社製の「エリエール トイレットティシュー 60mシングル(147g/ロール)」)を収容した包装袋100のスリットにユーザーが自由に手指等Pを掛けて持手部20を持ち、180°の範囲で振り子のように10往復移動させた。このとき、包装袋100の耐久性を以下の基準で評価した。なお、振り子試験は、各実施例及び比較例につき5回の試験を行った。
◎:5回中1回も破損が確認できなかった
○:5回中1回以上持手部の一部が破断したが指掛部は破断(または断裂)しなかった
×:5回中1回以上破損を確認した
[指掛け試験]
上記の振り子試験を1回行った後、1人のユーザーにおける手指等Pへ締め付けの程度を、下記の5段階で評価した。この場合、実施例及び比較例ごとに10人のユーザーにより試験を行った結果を点数化し、その平均値から以下の基準で評価した。指掛け試験では、平均値が3.0以上の場合に良好であると評価した。
5点:指への締め付けを感じない
4点:指への締め付けをごくわずかに感じる
3点:指への締め付けをわずかに感じる
2点:指への締め付けを感じる
1点:指への締め付けを強く感じる
以下、実施例及び比較例について、説明する。
[実施例1]
厚み25μmのポリエチレンのフィルムから、製袋機を用いて、包装袋100を作製した。包装袋100では、図1に示すように、持手部20を本体部10の上部11に形成した。持手部20の寸法は、図2に示すように、持手部20の長手方向(X方向)の寸法を約200mmとし、高さ方向(Y方向)の寸法を約50mmとした。持手部20には、シール部50(シール51~54)を設け、シール52、53間の距離を約100mmとした。また、図2に示すように、シール51~54で囲まれた部分(持手部20の長手方向(X方向)の中央部25)に、持手部20の長手方向(X方向)に直線状に延びる2つのスリット(第1スリット30、第2スリット40)を、持手部20の高さ方向(Y方向)に平行に並べて形成した。スリット30、40の各寸法は、X方向の長さを約80mmとした。また、第2スリット40を持手部20の高さ方向(Y方向)の中央部26に形成し、第1スリット30と第2スリット40との間隔(距離d)を約15mmとした。また、持手部20の中央部25(シール51~54で囲まれた部分)には、補強フィルムとして厚み寸法が90μmのポリエチレンフィルム(図示せず)をシール51~54で接着した。作製した包装袋100について、指入れ試験、振り子試験、指掛け試験を行い、評価した。結果を表1に示す。
[実施例2]
図6に示すように、第1スリット30は第2スリット40との距離dが長くなる方向に凸となるように湾曲し、第2スリット40は第1スリット30との距離dが長くなる方向に凸となるように湾曲し、持手部20の高さ方向(Y方向)に見たときに、指掛部FHの中央部Cの幅寸法d1を約30mmとし、指掛部FHの端部E1、端部E2の幅寸法d2を約15mmとした以外は、実施例1と同様に作製し、評価した。結果を表1に示す。
[実施例3]
図7に示すように、第1スリット30は第2スリット40との距離dが短くなる方向に凸となるように湾曲し、第2スリット40は第1スリット30との距離dが短くなる方向に凸となるように湾曲し、持手部20の高さ方向(Y方向)に見たときに、指掛部FHの中央部Cの幅寸法d1を約15mmとし、指掛部FHの両端部E1、E2の幅寸法d2を約25mmとした以外は、実施例1と同様に作製し、評価した。結果を表1に示す。
[実施例4]
図8に示すように、第1スリット30と第2スリット40のいずれも、持手部20の長手方向(X方向)に約80mmの長径をもち、持手部20の高さ方向(Y方向)に約5mmの短径をもつ楕円形状を有し、指掛部FHの中央部Cの幅寸法d1を約15mmとし、指掛部FHの両端部E1、E2の幅寸法d2を約25mmとした以外は、実施例1と同様に作製し、評価した。結果を表1に示す。
[比較例1]
図9に示すように、楕円状のスリット70を設け、楕円の周囲のうち下端の一部を残すようにスリット70を配置し(スリット70の中央部71を持手部20の上端22側に配置し、両端部72、73を持手部20の下端21側に配置し)、スリット70の寸法を、X方向に約80mm、Y方向に約20mmとした以外は、実施例1と同様に包装袋100を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[比較例2]
図10に示すように、楕円状の2つのスリット(スリット80とスリット90)を設け、スリット80とスリット90を楕円形状が略左右対称になるように持手部20の長手方向(X方向)に並べて配置し(スリット80の中央部81及びスリット90の中央部91を持手部20の下端21側に配置し、スリット80の両端部82、83及びスリット90の両端部92、93を持手部20の上端22側に配置し)、スリット80、90の寸法を、持手部20の長手方向(X方向)に約30mmの長径をもち、持手部20の高さ方向(Y方向)に約15mmの短径をもち、X方向におけるスリット80とスリット90との間の距離を最短で約20mmとした以外は、実施例1と同様に包装袋100を作製し、評価した。結果を表1に示す。
Figure 0007231358000001
表1より、包装袋100の持手部20において、持手部20の長手方向(X方向)に沿って延びる2つのスリット(第1スリット30、第2スリット40)が、持手部20の高さ方向(Y方向)に並んで形成された構成では、いずれも、指入れ試験の結果はいずれも○となった。また、振り子試験の結果は○または◎となった。さらに、指掛け試験の結果は、いずれも3.0以上(良好)となった(実施例1~4)。
これに対して、楕円状のスリット70が1つ設けられた構成および楕円状のスリット80、90が持手部20の長手方向(X方向)に並ぶ構成では、いずれも、指掛け試験の結果は3.0未満となった。また、楕円状のスリット80、90を設けた構成では、指入れ試験の結果は×となり、振り子試験の結果は×となった(比較例1、2)。
これらの結果から、持手部20の長手方向(X方向)の中央部25に、該長手方向(X方向)に沿って延びる2つのスリット(第1スリット30、第2スリット40)が、持手部20の高さ方向(Y方向)に並んで形成された包装袋100は、持ちやすく、破損しにくいものであることが判った。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
100 包装袋
T 被包装体(トイレットペーパー)
10 本体部
11 上部
20 持手部
21 下端
22 上端
23 端部
24 端部
25 持手部の長手方向の中央部
26 持手部の高さ方向の中央部
30 第1スリット
31 中央部
32 端部
33 端部
40 第2スリット
41 中央部
42 端部
43 端部
50 シール部
51 上端シール
52 下端シール
53 側端シール
54 側端シール

Claims (3)

  1. 被包装体を収容する本体部と、
    前記本体部の上部に設けられた持手部とを有し、
    前記持手部の長手方向の中央部に、前記長手方向に沿って延びる2つのスリットが前記持手部の高さ方向に並んで形成され、
    前記2つのスリットは、前記持手部の下端側に配置された第1スリットと、前記持手部の上端側に配置された第2スリットとで構成され、
    前記第1スリットと前記第2スリットとは、前記高さ方向に所定の間隔で配置され、
    前記第1スリットは、前記第2スリットから離れるように湾曲し、
    前記第2スリットは、前記第1スリットから離れるように湾曲し、
    前記第1スリットと前記第2スリットの間に形成される指掛部の中央部の幅寸法が、前記指掛部の両端部の幅寸法よりも大きい、包装袋。
  2. 前記第2スリットは、前記高さ方向の中央部に配置されている、請求項に記載の包装袋。
  3. 前記2つのスリットは、前記持手部に形成されたシール部に囲まれている、請求項1または2に記載の包装袋。
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