JP7246845B2 - 包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、包装袋に関する。
従来の包装袋には、トイレットペーパー等の被包装体が複数収容される本体部と、本体部の上端に設けられた持手部とを備えるものがある。このような包装袋では、持手部に手指をかけるための指掛穴が設けられている。例えば、特開2004-269010号(特許文献1)には、本体部の上部に設けられた把持部に2つの指掛穴が形成されたロール製品収納用包装袋が開示されている。
特開2004-269010号公報、図2
しかしながら、従来の包装袋は、包装袋に収容される被包装体の重量や被包装体が収容された包装袋の持ち方等により、手指が締め付けられて持ち運びの際に手指が痛くなる場合がある。また、包装袋を持ち運ぶ際に指掛穴の形状が変化して、持手部が伸びたり破断する場合がある。そのため、従来の包装袋では、被包装体が収容された状態で持ち運ぶ際に手指に負担がかかり、また安定した持ち運びができないという問題がある。
本発明の目的は、持ち運ぶ際に手指への負担を軽減することができ、安定した持ち運びが可能な包装袋を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、被包装体を収容する本体部と、前記本体部の上端に設けられた持手部とを備え、前記持手部は、前記本体部の上端に接続するフィルム状の基部と、前記基部のいずれか一方の表面に設けられたフィルム状の指掛部と、前記持手部の長手方向の両端部に設けられて、前記指掛部と前記基部とを接着する一対の接着部とを有し、前記持手部の高さ方向の前記指掛部の幅寸法L1と前記持手部の長手方向の前記一対の接着部間の距離L2との比L2/L1が1.0~5.0である、包装袋を提供する。
第1の態様では、フィルム状の基部とフィルム状の指掛部とが持手部の長手方向の両端部で接着され、基部と指掛部との間に形成され持手部の高さ方向に外部と連通する空間が持手部の中央部に配置される。この空間に手指を挿入することにより、手指がフィルム状の基部に規制され、指掛部が面として手指に当り易くなる。そのため、持手部を平らな状態で持つことができるので、被包装体が収容された包装袋を持ち運ぶ際に手指が痛くなりにくく、手指への負担を低減することができる。
また、第1の態様では、持手部が面として手指に当ることにより、持手部に局所的な力が加わるのを防ぐことができるため、持手部が破損しにくい。また、持手部の高さ方向における指掛部の幅寸法L1と持手部の長手方向における一対の接着部間の距離L2との比L2/L1が上記の範囲にあるため、基部と指掛部との間に形成され持手部の高さ方向に外部と連通する空間に手指を確実に挿入することができ、しかも持手部を持ち上げた際に指掛部が撓みにくい。そのため、被包装体が収容された包装袋を安定して持ち運ぶことができる。
第2の態様は、前記一対の接着部のうち少なくとも一方の接着部の前記持手部の下端側の端部と前記指掛部の前記持手部の下端側の端部との間隔が、前記持手部の長手方向の端部側から前記持手部の中央部側に向かって広がる、包装袋を提供する。第2の態様では、持手部の長手方向に対向する一対の接着部の間隔が持手部の下端から上端に向かって狭くなる。そのため、包装袋を持つ際に持手部の下端側からの手指の挿入が容易になる。また、挿入された手指は一対の接着部に規制され、手指が持手部の中央部側にガイドされ易くなる。そのため、持手部の中央部で手指を掛けることができるので、被包装体が収容された包装袋を安定して持ち運ぶことができる。
第3の態様は、前記各接着部が、前記持手部の長手方向に所定の間隔で配置され、前記持手部の高さ方向に延びる複数の部分接着部を有する、包装袋を提供する。第3の態様では、このように各接着部を複数の部分接着部で構成することによっても、フィルム状の基部とフィルム状の指掛部とを持手部の長手方向の両端部で接着することができる。また、各接着部内に基部と指掛部とが直接接着されない部分を形成ることにより、基部と指掛部との接着面積が小さくなるため、製造コストを低減することができる。

第4の態様は、前記各接着部が、前記持手部の長手方向に所定の間隔で配置され、前記持手部の高さ方向に延びる複数の第1の部分接着部と、前記第1の部分接着部の前記持手部の下端側の各端部を連結し、前記持手部の下端側から上端側に向かって斜めに延びる第2の部分接着部とを有する、包装袋を提供する。
また、第4の態様では、持手部の下端側から上端側に向かって斜めに延びる第2の部分接着部により、各接着部を複数の部分接着部で形成した場合でも、基部と指掛部との接着強度を高めることができる。そのため、指掛部が破損するのを防ぐことができる。また、挿入した手指が第2の部分接着部に規制されるため、各接着部を複数の部分接着部で形成した場合でも、挿入した手指が持手部の中央部寄りに配置され易くなる。そのため、被包装体が収容された包装袋を安定して持ち運ぶことができる。
第5の態様は、前記各第1の部分接着部の前記持手部の上端側の各端部と前記第2の部分接着部の前記持手部の上端側の端部とを連結し、前記持手部の上端に沿って延びる第3の部分接着部を有する、包装袋を提供する。第5の態様では、複数の部分接着部で構成された各接着部が第1の部分接着部の一部と第2の部分接着部と第3の部分接着部とにより囲まれるため、接着部を複数の部分接着部で構成した場合でも、接着部の接着強度の低下を防ぐことができる。そのため、接着部を起点に指掛部が破損するのを防ぐことができる。
第6の態様は、前記各接着部が、前記指掛部と前記基部とが熱融着により接着された融着部で形成されている、包装袋を提供する。第6の態様では、基部と指掛部との接着部をこのような融着部で形成することにより、基部と指掛部とを接着が容易になり、しかも基部と指掛部とを確実に接着することができる。そのため、製造コストを低減することができる。
第7の態様は、被包装体を収容する本体部と、前記本体部の上端に設けられた持手部とを備え、前記持手部が、前記本体部の上端に接続するフィルム状の基部と、前記基部の一方の表面に設けられたフィルム状の第1の指掛部と、前記持手部の長手方向の両端部に設けられて、前記第1の指掛部と前記基部とを接着する第1の一対の接着部とを有し、前記持手部の高さ方向の前記第1の指掛部の幅寸法と前記持手部の長手方向の前記第1の一対の接着部間の距離との比が、L2/L1が1.0~5.0であり、前記基部の他方の表面に設けられたフィルム状の第2の指掛部と、前記持手部の長手方向の両端部に設けられて、前記第2の指掛部と前記基部とを接着する第2の一対の接着部とを有し、前記持手部の高さ方向の前記第2の指掛部の幅寸法L1と前記持手部の長手方向の前記第1の一対の接着部間の距離L2との比L2/L1が1.0~5.0である、包装袋を提供する。
第7の態様では、基部のいずれか一方の表面に第1の指掛部を設け、基部のいずれか他方の表面に第2の指掛部を設けることで、基部の両面に指掛部を設けることができる。これにより、持手部のいずれの面からでも手指を挿入することができる。また、持手部のいずれの面から手指を挿入しても、手指への負担を軽減しながら、包装袋を安定した状態で持ち運ぶことができる。また、基部の両面に指掛部が設けられている包装袋では、一方の指掛部が破損した場合でも、他方の指掛部を持つことができる。そのため、包装袋の汎用性を高めることができる。
本発明の一態様によれば、持ち運ぶ際に手指への負担を軽減することができ、安定した持ち運びが可能な包装袋を提供することができる。
本発明の実施形態に係る包装袋(第1実施形態)を示す図である。 図1の本実施形態に係る包装袋の持手部を拡大した図である。 図2のIII-III線断面を拡大した図である。 図2のIV-IV線断面を拡大した図である。 図2のV-V線断面を拡大した図である。 本実施形態に係る包装袋の持手部に手指を挿入する前の状態を示す図である。 本実施形態に係る包装袋の持手部に手指を挿入した状態を示す図である。 本実施形態に係る包装袋の持手部に手指を挿入して包装袋を持ち上げた状態を示す図である。 本実施形態に係る包装袋(第2実施形態)の持手部を拡大した図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態の一例(第1実施形態)に係る包装袋を示す図である。図2は、図1の本実施形態に係る包装袋の持手部を拡大した図である。また、図3は図2のIII-III線断面を拡大した図であり、図4は図2のIV-IV線断面を拡大した図であり、図5は図2のV-V線断面を拡大した図である。なお、以下に示す説明では、各図において共通する部分については、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
図1及び図2において、包装袋100は、袋本体10、持手20を備えている。なお、包装袋100は、本発明の包装袋の一例である。また、袋本体10、持手20は、本発明の包装袋を構成する本体部、持手部の各一例である。
袋本体10は、被包装体が収容される包装袋の本体を構成する。袋本体10は、樹脂フィルム等で形成することができる。袋本体10は、この樹脂フィルムがサイドシールにより袋状にされ、袋状になった樹脂フィルムがガセット状に折り込まれた構造になっている(図1参照)。
袋本体10を形成する樹脂フィルムの材質は、任意である。このような樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレン(PE)、PE-エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)-PEの積層体(PE/EVOH/PE)等の樹脂フィルムを用いることができる。
また、樹脂フィルムの厚みは、任意である。例えば、樹脂フィルムとしてPE、PE/EVOH/PEを用いる場合、樹脂フィルムの厚みは10~70μmとすることができ、好ましくは15~60μm、より好ましくは20~50μmである。
袋本体10は、被包装袋の一例としてロール状のトイレットペーパーTが12個収容されている(図1参照)。なお、被包装体の形態は、ロール状に限定されず、積層状等の他の形態で収容されていてもよい。また、袋本体10に収容される被包装体は、トイレットペーパーに限定されるものではなく、キッチンペーパー、ベビー用または介護用の紙おむつ、生理用ナプキン等の物品を収容することができる。
さらに、袋本体10に収容される物品の個数は限定されず、1つでもよく、図1に示すように複数であってもよい。なお、図1に示す例では、ロール状のトイレットペーパーTを1段に4つ並べたものを3段に積み上げた状態で合計12個のトイレットペーパーTが袋本体10内に収容されている。しかしながら、袋本体10内に収容される被包装体の配列はこの配列に限定されるものではなく、例えば、12個のトイレットペーパーTを一段に並べた状態で袋本体10に収容しても良い。
持手20は、袋本体10の上端11に設けられ、包装袋100を手指で持つ部分を構成する。持手20は、袋本体10と同様に、樹脂フィルム等で形成することができる。なお、持手20が設けられる位置は袋本体10の上端11に限定されず、袋本体10の側面でもよい。また、持手20には、持手20を取り付けた袋本体10が包装袋100の製造時または流通時に破裂しないように、袋本体10と包装袋100の外部とを連通する図示しない空気穴が設けられている。
持手20は、ベース20A、第1指掛30、第2指掛40、第1接着部50、第2接着部60を有する。ベース20A、第1指掛30、第2指掛40、第1接着部50、第2接着部60は、本発明の包装袋を構成する持手部が有する基部、第1の指掛部、第2の指掛部、第1の一対の接着部、第2の一対の接着部の各一例である。なお、本実施形態では、指掛部(第1指掛30と第2指掛40)がベース20Aの両面に設けられているが、第1指掛30と第2指掛40のいずれかをベース20Aの片面に設けてもよい。
ベース20Aは、上述のガセット状に折り込まれた樹脂フィルムを持手成形用の熱版で型押しする手法(スタンプ方式)による熱融着(ヒートシール)を行い、袋本体10の上端11にシール部Fを形成することで、袋本体10の上端11に接続するフィルム状の基部として形成される。具体的には、ガセット状に折り込まれた樹脂フィルムが、持手20の長手方向(図2のX方向)の両端部23、24では4枚重ねで、持手20の中央部25付近では2枚重ねで、袋本体10の上端11に袋本体10と一体に形成される。
ベース20Aの寸法は、任意である。例えば、ベース20Aの高さ方向(図2のY方向)の幅寸法は、30~100mmにすることができ、好ましくは40~75mmであり、より好ましくは45~55mmである。また、ベース20Aの長手方向(図2のX方向)の幅寸法は、100~500mmにすることができ、好ましくは125~300mmであり、より好ましくは150~280mmである。
第1指掛30は、持手20を持つ際に指を掛けるための指掛部を構成する。第1指掛30は、図2~図5に示すように、ベース20Aの一方の表面20Bに設けられている。第1指掛30は、帯状の樹脂フィルムで形成されたフィルム状の指掛部である。
なお、第1指掛30に用いる樹脂フィルムの材質は任意であり、ベース20Aを構成する樹脂フィルムの材質と同じでも良く、また異なっていても良い。このような樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、およびPE-エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)-PEの積層体(PE/EVOH/PE)等の樹脂フィルムを用いることができる。
第1指掛30の寸法は、任意である。例えば、持手20の高さ方向(図2のY方向)における第1指掛30の幅寸法は、30~100mmにすることができ、好ましくは40~75mmであり、より好ましくは45~55mmである。また、持手20の長手方向(図2のX方向)における第1指掛30の幅寸法は、100~500mmにすることができ、好ましくは125~300mmであり、より好ましくは150~280mmである。
一方、第2指掛40も、持手20を持つ際に指を掛けるための指掛部を構成する。第2指掛40は、図2~図5に示すように、ベース20Aの他方の表面20Cに設けられている。第2指掛40も、帯状の樹脂フィルムで形成されたフィルム状の指掛部である。なお、第2指掛40に用いる樹脂フィルムの材質は任意であり、第1指掛30と同様に、ベース20Aを構成する樹脂フィルムの材質と同じでも良く、また異なっていても良い。
第2指掛40の寸法は、任意である。例えば、第2指掛40の高さ方向(図2のY方向)の幅寸法は、30~100mmにすることができ、好ましくは40~75mmであり、より好ましくは45~55mmである。また、ベース20Aの長手方向(図2のX方向)の幅寸法は、100~500mmにすることができ、好ましくは125~300mmであり、より好ましくは150~280mmである。
第1接着部50は、第1指掛30とベース20Aとを接着する一対の接着部51、52で構成されている。第1接着部50は、第1指掛30とベース20Aとが熱融着(ヒートシール)により接着されて形成されている。第1指掛30とベース20Aとの熱融着(ヒートシール)は、袋本体10の上端11にシール部Fを形成する手法と同様の手法により行うことができる。
第1指掛30とベース20Aとの接着をこのような熱融着により行うことにより、接着剤を用いないで接着できるため、接着作業が容易である。なお、第1接着部50における第1指掛30とベース20Aとの接着は、熱融着による接着に限定されず、接着剤、粘着剤等を塗布することにより第1指掛30とベース20Aとを接着してもよい。
一対の接着部51、52は、持手20の長手方向の端部23、24に設けられている。具体的には、一対の接着部51、52は、ベース20Aの一方の表面20Bの両端部に形成されている。すなわち、第1指掛30とベース20Aは、図3~図5に示すように、持手20の端部23、24では接着され、持手20の中央部25付近では接着されていない。これにより、持手20の中央部25付近(持手20の端部23、24を除いた部分)では、第1指掛30とベース20Aとの間に、持手20の下端21に開口部21Aと上端22に開口部22Aを有しかつ開口部21Aから開口部22Aに外部と連通する空間S1が形成される(図2~図5参照)。
第1実施形態では、さらに持手20の高さ方向(図2のY方向)における第1指掛30の幅寸法をL1とし、持手20の長手方向(図2のX方向)における一対の接着部51、52間の距離をL2としたとき、L2/L1が1.0~5.0であり、好ましくは1.2~4.5であり、より好ましくは1.5~3.0である。L2/L1をこのような範囲にすることにより、持手20の下端21の開口部21Aから上端22の開口部22Aに連通する空間S1に手指を挿入することができ、しかも持手20を持ち上げた際に第1指掛30を撓みにくくすることができる。
一方、第2接着部60は、第2指掛40とベース20Aとを接着する一対の接着部61、62で構成されている。第2接着部60は、第2指掛40とベース20Aとが熱融着(ヒートシール)により接着されて形成されている。第2指掛40とベース20Aとの熱融着(ヒートシール)も、袋本体10の上端11にシール部Fを形成する手法と同様の手法により行うことができる。
一対の接着部61、62は、持手20の長手方向の端部23、24に設けられている。具体的には、一対の接着部61、62は、ベース20Aの他方の表面20Cの両端部に形成されている。すなわち、第2指掛40とベース20Aは、図3~図5に示すように、持手20の端部23、24では接着され、持手20の中央部25付近では接着されていない。これにより、持手20の中央部25付近(持手20の端部23、24を除いた部分)では、第2指掛40とベース20Aとの間に、持手20の下端21に開口部21Bと上端22に開口部22Bを有しかつ開口部21Bから開口部22Bに外部と連通する空間S2が形成される(図2~図5参照)。
第1実施形態では、さらに持手20の高さ方向(図2のY方向)における第2指掛40の幅寸法をL1とし、持手20の長手方向(図2のX方向)における一対の接着部61、62間の距離をL2としたとき、L2/L1が1.0~5.0であり、好ましくは1.2~4.5であり、より好ましくは1.5~3.0である。L2/L1をこのような範囲にすることにより、持手20の下端21の開口部21Aから上端22の開口部22Aに連通する空間S2に手指を挿入することができ、しかも持手20を持ち上げた際に第2指掛40を撓みにくくすることができる。

図6~図8は、手指で包装袋を持ち上げる手順を示す図である。なお、持手20は、袋本体10に対して通常は倒れた状態になっているが、図6~図8では理解を容易にするため、持手20を袋本体10に対して立てた状態で図示している。
図6及び図7に示すように、これらの空間S1、S2のいずれかに手指Pを挿入することにより、図7及び図8に示すように、手指Pがフィルム状のベース20Aに規制され、図8に示すように、第1指掛30または第2指掛40を面として手指Pに当てることができる。この状態で、持手20を持ち上げることにより、図8に示すように、持手20を平らな状態で手指Pに掛けることができる。これにより、被包装体(トイレットペーパーT)が収容された状態で包装袋100を持ち運ぶ場合に、手指Pが痛くなりにくく、手指Pへの負担を低減することができる。
なお、空間S1、S2のいずれかに手指Pを挿入する場合、挿入する方向は任意である。ただし、持手20の下端21側から手指Pを挿入すると、手指Pは袋本体10の上端11にも規制され、手指Pをスムーズに挿入することができる。そのため、第1指掛30、第2指掛40には手指Pの挿入方向を示す目印を印刷等により予め設けてもよい。
また、第1実施形態では、持手20が面として手指Pに当たるため、持手20に局所的な力が加わるのを防ぐことができる。これにより、被包装体が収容された状態で包装袋100を持ち運ぶ場合に、第1指掛30または第2指掛40が伸びたり破断したりするのを防ぐことができるため、持手20が破損しにくくなる。
また、持手20の高さ方向における第1指掛30の幅寸法と持手20の長手方向における接着部51、52間の距離との比、または持手20の高さ方向における第2指掛40の幅寸法と持手20の長手方向における接着部61、62間の距離との比が、いずれも上記の範囲にあるため、基部と指掛部との間に形成され持手部の高さ方向に外部と連通する空間に手指を確実に挿入することができ、しかも持手部を持ち上げた際に指掛部が撓みにくい。そのため、被包装体が収容された包装袋を安定して持ち運ぶことができる。
また、第1実施形態では、ベース20Aの一方の表面20Bに第1指掛30が設けられ、ベース20Aの他方の表面20Cに第2指掛40を設けることで、ベース20Aの両面に指掛部を設けることができる。そのため、図2~図8に示すように、持手20の表面20B、20Cのいずれの面からでも手指Pを挿入することができる。また、持手20の表面20B、20Cのいずれの面から手指Pを挿入しても、手指Pへの負担を軽減しながら、包装袋を安定した状態で持ち運ぶことができる。
さらに、第1実施形態では、ベース20Aの両面に指掛部を設けることにより、袋本体10に対して持手20が第1指掛30および第2指掛40のいずれかの側に倒れている場合でも、持手20の指掛部(第1指掛30または第2指掛40のいずれか)を認識することができる。また、第1指掛30または第2指掛40のいずれかが破損した場合でも、残りの第2指掛40または第1指掛30のいずれかに手指Pを掛けることができる。そのため、包装袋100は、包装袋としての汎用性が高いものとなる。
なお、第1指掛30、第2指掛40の各厚み(図2~図5のZ方向の厚み)の寸法は、任意である。例えば、第1指掛30、第2指掛40の各厚みは、20μm以上にすることができ、好ましくは30μm~150μm、より好ましくは40μm~90μmである。第1指掛30、第2指掛40をこのような厚み寸法にすることにより、第1指掛30、第2指掛40が伸びたり、破断するのを防ぐことができる。また、熱溶着等により、第1指掛30、第2指掛40をベース20Aに確実に接着することができる。
第1実施形態では、持手20の第1指掛30が設けられた側で、第1接着部50の一対の接着部51、52のうち、一方の接着部51の持手20の下端21側の端部51bと第1指掛30の持手20の下端21側の端部31との間隔D1が、持手20の長手方向の端部23側から持手部の中央部25側に向かって広がっている。また、他方の接着部52の持手20の下端21側の端部52bと第1指掛30の持手20の下端21側の端部31との間隔D2は、持手20の長手方向の端部23側から持手部の中央部25側に向かって広がっている(図2~図4参照)。
また、持手20の第2指掛40が設けられた側では、第2接着部60の一対の接着部のうち、図示しない一方の接着部の持手20の下端21側の端部と第2指掛40の持手20の下端21側の端部41との間隔は、上記間隔D1と同様に、持手20の長手方向の端部23側から持手部の中央部25側に向かって広がっている。また、他方の接着部62の持手20の下端21側の端部62bと第2指掛40の持手20の下端21側の端部41との間隔は、上記間隔D2と同様に、持手20の長手方向の端部23側から持手部の中央部25側に向かって広がっている(図2~図4参照)。
第1実施形態では、第1接着部50、第2接着部60が上記のような形態で配置されているため、持手20の長手方向に対向する第1接着部50と第2接着部60の間隔が持手20の下端21から上端22に向かって(高さ方向または図2のY方向)に狭くなる。そのため、持手20の下端21側からの手指Pの挿入が容易になる。また、持手20の下端21側から挿入した手指Pが第1接着部50及び第2接着部60に規制され、挿入した手指Pが持手20の中央部25側に寄り易くなる。そのため、被包装体が収容された包装袋100を安定して持ち運ぶことができる。
第1実施形態では、図2に示すように、第1指掛30側で、第1接着部50の接着部51が、複数の部分接着部51aで構成されている。各部分接着部51aは、持手20の高さ方向に延び、持手20の長手方向に所定の間隔で配置されている。図2に示す例では、接着部51が7つの部分接着部51aで構成されているが、部分接着部51aの個数は限定されない。これにより、接着部51は、部分接着部51aがストライプ状に配置された形態を呈するものとなる。
また、第1接着部50の接着部52は、複数の部分接着部52aで構成されている。各部分接着部52aは、持手20の高さ方向に延び、持手20の長手方向に所定の間隔で配置されている。図2に示す例では、接着部52が7つの部分接着部52aで構成されているが、部分接着部52aの個数は限定されない。これにより、接着部52は、部分接着部52aがストライプ状に配置された形態を呈するものとなる。
第2指掛40側では、第2接着部60の一対の接着部の各接着部も、上述の第1接着部50の一対の接着部51、52と同様に、部分接着部がストライプ状に配置された形態を呈するものとなる。
このように第1接着部50および第2接着部60を、ストライプ状の複数の部分接着部で構成した場合でも、フィルム状のベース20Aとフィルム状の第1指掛30および第2指掛40とを持手20の長手方向の両端部23、24で接着することができる。また、第1接着部50、および第2接着部60の各接着部内にベース20Aと第1指掛30または第2指掛40とが直接接着されない部分を形成することができる。そのため、ベース20Aと第1指掛30または第2指掛40との接着面積が小さくなり、製造コストを低減することができる。
第1実施形態では、図2に示すように、第1指掛30側で、第1接着部50の一対の接着部51、52のうち、接着部51は、複数の部分接着部(第1の部分接着部)51aを有し、さらに第2の部分接着部51bを有する。第2の部分接着部51bは、接着部51の持手20の下端21側の端部51bに対応する。第2の部分接着部51bは、第1の部分接着部51aの持手20の下端21側の各端部を連結する。そして、第2の部分接着部51bは、持手20の下端21側から上端22側に向かって斜めに延びている。
すなわち、第2の部分接着部51bは、下端21側から上端22側に向かって傾斜して配置されていることが好ましい。第2の部分接着部51bの傾斜角度は、持手20の下端21に対して20°~160°にすることができ、好ましくは25°~90°であり、より好ましくは30°~60°である。第2の部分接着部51bをこのような傾斜角度で配置することにより、持手20の中央部25付近に、持手20の下端21の開口部21Aから上端22の開口部22Aに連通する空間S1を確実に形成することができる。
一方、接着部52は、複数の部分接着部(第1の部分接着部)52aを有し、さらに第2の部分接着部52bを有する。第2の部分接着部52bは、接着部52の持手20の下端21側の端部52bに対応する。第2の部分接着部52bは、第1の部分接着部52aの持手20の下端21側の各端部を連結する。そして、第2の部分接着部52bは、持手20の下端21側から上端22側に向かって斜めに延びている。
すなわち、第2の部分接着部52bは、下端21側から上端22側に向かって傾斜して配置されている。第2の部分接着部52bの傾斜角度は、持手20の下端21に対して20°~160°にすることができ、好ましくは25°~90°であり、より好ましくは30°~60°である。第2の部分接着部52bをこのような傾斜角度で配置することにより、持手20の中央部25付近に、持手20の下端21の開口部21Aから上端22の開口部22Aに連通する空間S2を確実に形成することができる。
なお、第2指掛40側では、第2接着部60の一対の接着部も、上述の第1接着部50の一対の接着部51、52と同様に、第2接着部60の各接着部に、第1の部分接着部の持手20の下端21側の各端部を連結し、持手20の下端21側から上端22側に向かって斜めに延びている第2の部分接着部が設けられている。
第1実施形態では、第1接着部50、第2接着部60をこのような形態で配置することにより、持手20の下端21側から上端22側に向かって斜めに延びる第2の部分接着部が、第1接着部50、第2接着部60を構成する各接着部の持手20の下端21側の端部を構成することができる。そのため、ベース20Aと第1指掛30および第2指掛40との接着強度を高めることができ、持手20が破損するのを防ぐことができる。また、各接着部に設けられた第2の部分接着部は、手指Pの挿入を規制することができる。そのため、各接着部(接着部51、52等)を複数の部分接着部(部分接着部51a、52a等)で形成した場合でも、挿入した手指Pが持手20の中央部25寄りにガイドされ易くなるため、被包装体が収容された包装袋を安定して持ち運ぶことができる。
第1実施形態では、図2に示すように、第1指掛30側で、第1接着部50の接着部51が、さらに第3の部分接着部51cを有する。第3の部分接着部51cは、複数の第1の部分接着部51aの持手20の上端22側の各端部を連結し、さらに第2の部分接着部51bの持手20の上端22側の端部に連結している。そして、第3の部分接着部51cは、持手20の上端22に沿って延びている。
これにより、接着部51は、複数の第1の部分接着部51aが、第1の部分接着部51aの一部(持手20の端部23の最端部に配置された1つの第1の部分接着部51a)と第2の部分接着部51bと第3の部分接着部51cとにより囲まれた形態となる。
一方、第1接着部50の接着部52は、さらに第3の部分接着部52cを有する。第3の部分接着部52cは、複数の第1の部分接着部52aの持手20の上端22側の各端部を連結し、さらに第2の部分接着部52bの持手20の上端22側の端部に連結している。そして、第3の部分接着部52cは、持手20の上端22に沿って延びている。
これにより、接着部52は、複数の第1の部分接着部52aが、第1の部分接着部52aの一部(持手20の端部24の最端部に配置された1つの第1の部分接着部52a)と第2の部分接着部52bと第3の部分接着部52cとにより囲まれた形態となる。
なお、第2指掛40側では、第2接着部60の一対の接着部も、上述の第1接着部50の一対の接着部51、52と同様に、第3の部分接着部を有する。これにより、第2接着部60の一対の接着部を構成する各接着部は、複数の第1の部分接着部が、第1の部分接着部の一部(持手20の端部23の最端部に配置された1つの第1の部分接着部)と第2の部分接着部と第3の部分接着部とにより囲まれた形態となる。
このように、第1実施形態では、第1接着部50または第2接着部60の各接着部を複数の部分接着部で構成した場合でも、各接着部の接着強度の低下を防ぐことができ、接着部を起点に指掛部が破損するのを防ぐことができる。
図9は、本実施形態に係る包装袋(第2実施形態)の持手部を示す図である。第2実施形態では、第1接着部50の一対の接着部51、52の各平面形状が、矩形状を呈している。すなわち、第2実施形態では、第1実施形態のような、接着部51の持手20の下端21側の端部51bと第1指掛30の持手20の下端21側の端部31との間隔D1が、持手20の長手方向の端部23側から持手20の中央部25側に向かって広がる接着部51等は設けられていない。
また、部分接着部51a等がストライプ状に配置された接着部51等は設けられていない。すなわち、ベース20Aと第1指掛30および第2指掛40とを持手20の長手方向の両端部23、24で接着させる観点から、図9に示すように、ベース20Aと第1指掛30および第2指掛40とは、接着部51、52のそれぞれ全面で接着しても良い。
しかしながら、第2実施形態でも、第1接着部50として一対の接着部51、52が、持手20の長手方向の端部23、24に設けられているため、ベース20Aの一方の表面20B側で、フィルム状のベース20Aとフィルム状の第1指掛30とが持手20の長手方向(図2のX方向)の両端部23、24で接着される。そして、持手20の中央部25では、ベース20Aと第1指掛との間に、持手20の高さ方向(図2のX方向)に外部と連通する空間S1が配置される。
これにより、第2実施形態においても、第1指掛30を面として手指Pに当てることができるため、持手20を平らな状態で手指Pに掛けることができる。そのため、第2実施形態でも、包装袋100を持ち運ぶ場合に、手指Pが痛くなりにくく、手指Pへの負担を低減することができる。
また、第2実施形態でも、持手20が面として手指Pに当たり、持手20に局所的な力が加わるのを防ぐことができるため、包装袋100を持ち運ぶ場合に、持手20が破損しにくく、包装袋100を安定して持ち運ぶことができる。
さらに、第2実施形態でも、ベース20Aの他方の表面20Cに第2指掛40をさらに設けることで、持手20の表面20B、20Cのいずれの面からでも手指Pを挿入することができ、また、持手20の表面20B、20Cのいずれの面から手指Pを挿入しても、手指Pへの負担を軽減しながら、包装袋を安定した状態で持ち運ぶことができる。
また、第2実施形態でも、ベース20Aの両面に指掛部を設けることにより、袋本体10に対して持手20が第1指掛30および第2指掛40のいずれかの側に倒れている場合でも、持手20の指掛部(第1指掛30または第2指掛40のいずれか)を認識することができる。また、第1指掛30または第2指掛40のいずれかが破損した場合でも、残りの第2指掛40または第1指掛30のいずれかに手指Pを掛けることができる。そのため、第2実施形態でも、汎用性が高い包装袋を得ることができる。
以下、本実施形態について、さらに実施例を用いて具体的に説明する。各実施例、参考例、比較例の測定、評価は、以下のようにして行った。
[指入れ試験]
包装袋を持つ際にユーザが指掛部に指をかけるときの指の入れにくさを、下記の5段階で評価した。この場合、実施例及び比較例ごとに10人のユーザにより試験を行った結果を点数化し、その平均値を算出した。平均値が3.0以上の場合に指入れ試験の結果が良好であると判断した。
5点:指の入れやすさを感じる
4点:指の入れやすさをやや感じる
3点:指の入れやすさも入れにくさも感じない
2点:指の入れにくさをやや感じる
1点:指の入れにくさを感じる
[振り子試験]
12個のロール状のトイレットペーパーT(大王製紙株式会社製の「エリエール トイレットティシュー 60mシングル(147g/ロール)」)を収容した包装袋100の第1指掛30に、ユーザが右手の人差し指、中指、薬指、小指を掛けて包装袋100を持ち、180°の範囲で振り子のように10往復移動させた。このとき、包装袋100の耐久性を、以下の基準で評価した。なお、振り子試験は、各実施例及び比較例につき5回の試験を行った。
○:5回中1回も破損が確認できなかった
×:5回中1回以上破損を確認した
[指掛け試験]
上記の振り子試験を1往復行った後、1人のユーザにおける指への締め付けの程度を、下記の5段階で評価した。この場合、実施例及び比較例ごとに10人のユーザにより試験を行った結果を点数化し、その平均値を算出した。平均値が3.0以上の場合に指掛け試験の結果が良好であると判断した。
5点:指への締め付けを感じない
4点:指への締め付けをごくわずかに感じる
3点:指への締め付けをわずかに感じる
2点:指への締め付けを感じる
1点:指への締め付けを強く感じる
以下、実施例、参考例及び比較例について、説明する。
[実施例1]
包装袋100を、厚み25μmのポリエチレンのフィルムで製袋機により作製した。持手20の寸法は、長手方向の寸法約250mm、高さ方向の寸法約50mmとした。また、図2に示すように、第1指掛30として厚み70μmのポリエチレンのフィルムをベース20Aに接着し、第2指掛40は設けなかった。また、図1~図5に示すように、第1接着部50の一対の接着部51、52の形態は、複数の第1の部分接着部51a、52aが第1の部分接着部51a、52aの一部(持手20の端部23、24の最端部に配置された1つの第1の部分接着部51a、52a)と第2の部分接着部51b、52bと第3の部分接着部51c、52cとにより囲まれた形態とした。さらに、持手20の高さ方向における第1指掛30の幅寸法L1と持手20の長手方向における接着部51、52間の距離L2との比L2/L1が1.0~5.0となるように、持手20に対して第1指掛30と一対の接着部51、52を配置した。結果を表1に示す。
[実施例2]
第1指掛30として厚み60μmのポリエチレンのフィルムを用いた以外は、実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
[実施例3]
第1指掛30として厚み50μmのポリエチレンのフィルムを用いた以外は、実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
[参考例1]
第1指掛30として厚み40μmのポリエチレンのフィルムを用いた以外は、実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
[参考例2]
第1指掛30として厚み30μmのポリエチレンのフィルムを用いた以外は、実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
[比較例1]
ヒートシールにより持手部に補強フィルムを接着し、ヒートシールによるシール部で囲まれた部分に、指掛部として2つの楕円状のスリットを設けた。2つのスリットは、楕円の形状が略左右対称に傾斜するように配置した。各スリットの寸法は、いずれも楕円の長軸が約30mm、短軸が約15mm、X方向におけるスリット間の距離が最短で約20mmとした。その他の条件は、実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
Figure 0007246845000001
表1より、第1指掛30とベース20Aとが、持手20の端部23、24で接着され、持手20の中央部25付近では接着されていない構成では、指掛け試験の結果はいずれも3.0以上となった。また、指入れ試験の結果はいずれも3.0以上となった。さらに、振り子試験ではいずれも包装袋100は破れなかった(実施例1~3)。
これに対して、持手部に2つの指掛部が形成された構成では、指掛け試験の結果は3.0未満となった。また、指入れ試験の結果は3.0未満となった。さらに、振り子試験で包装袋100が破れる結果となった(比較例1)。
これらの結果から、持手20の長手方向の両端部23、24に、第1指掛30とベース20Aとを接着する一対の接着部51、52を設けることにより、持ち運ぶ際に手指への負担を軽減することができ、安定した持ち運びが可能な包装袋が得られることが判った。
なお、第1指掛30の厚み寸法を50~70μmにした場合に、指掛け試験が3.0以上となり、指入れ試験が3.0以上となり、振り子試験では包装袋100が破れない結果が確実に得られることが判った(実施例1~3、参考例1、2)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した特定の実施形態および実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
100 包装袋
10 袋本体
11 上端
20 持手
21 下端
22 上端
23 端部
24 端部
25 中央部
30 第1指掛
31 端部
40 第2指掛
41 端部
50 第1接着部
51 接着部
51a 第1の部分接着部
51b 第2の部分接着部
51c 第3の部分接着部
52 接着部
52a 第1の部分接着部
52b 第2の部分接着部
52c 第3の部分接着部
60 第2接着部
61 接着部
61a 部分接着部
61b 第2の部分接着部
61c 第3の部分接着部
62 接着部
62a 部分接着部
62b 第2の部分接着部
62c 第3の部分接着部
L1 持手部の高さ方向における指掛部の幅寸法
L2 持手部の長手方向における一対の接着部間の距離
D1 間隔
D2 間隔

Claims (7)

  1. 被包装体を収容する本体部と、
    前記本体部の上端に設けられた持手部とを備え、
    前記持手部は、
    前記本体部の上端に接続するフィルム状の基部と、
    前記基部のいずれか一方の表面に設けられたフィルム状の指掛部と、
    前記持手部の長手方向の両端部に設けられて、前記指掛部と前記基部とを接着する一対の接着部とを有し、
    前記指掛部の厚みが、40μm~90μmであり、
    前記持手部の高さ方向の前記指掛部の幅寸法L1と前記持手部の長手方向の前記一対の接着部間の距離L2との比L2/L1が1.5~3.0である、包装袋。
  2. 前記一対の接着部のうち少なくとも一方の接着部の前記持手部の下端側の端部と前記指掛部の前記持手部の下端側の端部との間隔が、前記持手部の長手方向の端部側から前記持手部の中央部側に向かって広がる、請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記各接着部は、前記持手部の長手方向に所定の間隔で配置され、前記持手部の高さ方向に延びる複数の部分接着部を有する、請求項2に記載の包装袋。
  4. 前記各接着部は、
    前記持手部の長手方向に所定の間隔で配置され、前記持手部の高さ方向に延びる複数の第1の部分接着部と、
    前記第1の部分接着部の前記持手部の下端側の各端部を連結し、前記持手部の下端側から上端側に向かって斜めに延びる第2の部分接着部とを有する、請求項2に記載の包装袋。
  5. 前記各第1の部分接着部の前記持手部の上端側の各端部と前記第2の部分接着部の前記持手部の上端側の端部とを連結し、前記持手部の上端に沿って延びる第3の部分接着部を有する、請求項4に記載の包装袋。
  6. 前記各接着部は、前記指掛部と前記基部とが熱融着により接着された融着部で形成されている、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の包装袋。
  7. 被包装体を収容する本体部と、
    前記本体部の上端に設けられた持手部とを備え、
    前記持手部は、
    前記本体部の上端に接続するフィルム状の基部と、
    前記基部のいずれか一方の表面に設けられたフィルム状の第1の指掛部と、
    前記持手部の長手方向の両端部に設けられて、前記第1の指掛部と前記基部とを接着する第1の一対の接着部とを有し、
    前記第1の指掛部の厚みが、40μm~90μmであり、
    前記持手部の高さ方向の前記第1の指掛部の幅寸法L1と前記持手部の長手方向の前記第1の一対の接着部間の距離L2との比L2/L1が1.5~3.0であり、
    前記基部のいずれか他方の表面に設けられたフィルム状の第2の指掛部と、
    前記持手部の長手方向の両端部に設けられて、前記第2の指掛部と前記基部とを接着する第2の一対の接着部とを有し、
    前記第2の指掛部の厚みが、40μm~90μmであり、
    前記持手部の高さ方向の前記第2の指掛部の幅寸法L1と前記持手部の長手方向の前記第2の一対の接着部間の距離L2との比L2/L1が1.5~3.0である、包装袋。
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