JP7240624B2 - 表示装置形成用基板、表示装置及び表示装置の製造方法 - Google Patents

表示装置形成用基板、表示装置及び表示装置の製造方法 Download PDF

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Description

本開示の実施の形態は、表示装置形成用基板、表示装置及び表示装置の製造方法に関する。
従来から、有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子やLED(発光ダイオード)素子等の発光素子から放射される光を表示光として利用する表示装置(有機EL表示装置、LED表示装置)が開発されている。このような表示装置は、その用途を、テレビやデスクトップモニターのみならず、携帯用ノートパソコン、携帯電話、携帯用ゲーム機、電子リーダー、電子ブックなどの携帯型電子機器にまで広く拡大していることから、さらなる軽量化、小型化、及び薄型化が求められている。
このような状況において、表示装置を構成する表示装置部材としては、これまで主として用いられてきたガラス製の支持基板に代わり、可撓性を有するフィルムよりなるフレキシブル基板を用いた表示装置部材が提案されている。表示装置部材において、ガラス製の支持基板の代わりに、樹脂基材等のフレキシブル基板を用いることにより、表示装置をフレキシブルにすることも可能となる。
このようなフレキシブルな表示装置を作製する場合、ガラス基材上に剥離層(光熱交換膜)と樹脂基材(PI層)とをこの順に形成し、樹脂基材上に薄膜トランジスタ(TFT)等を形成した後に、剥離層にレーザー光を照射して樹脂基材からガラス基材を剥離させている(例えば特許文献1)。
特開2015-138895号公報
ところで、従来スマートフォンやタブレット等の表示装置においては、その周囲にベゼル(額縁部)が設けられている。このベゼルは、狭くなってきているが、ベゼルを完全になくすことについては難しい。これはベゼルに配置される配線の微細化に限界があるためである。またフレキシブルな有機EL表示装置は、大型化が困難であるため、比較的製造が容易な小型のサイズのディスプレイを複数枚タイリング(平面充填)することが考えられる。しかしながら、このようなタイリングを実現するためには、ベゼルをなくす技術が必要となっている。
本実施の形態は、ベゼルのない表示装置を実現することが可能な、表示装置形成用基板、表示装置及び表示装置の製造方法を提供する。
本実施の形態による表示装置形成用基板は、表示装置を形成するための表示装置形成用基板であって、第1ガラス基材と、前記第1ガラス基材上に積層された第1剥離層と、前記第1剥離層上に積層された第1金属層と、前記第1金属層上に積層され、第1貫通孔を有する樹脂基材と、前記樹脂基材上に積層された第2金属層と、を備え、前記第1貫通孔に第1貫通電極が充填され、前記第1貫通電極によって前記第1金属層と前記第2金属層とが電気的に接続されている。
本実施の形態による表示装置形成用基板において、前記第1金属層は、クロム、ニッケル、モリブデン、チタン、アルミニウム、銀、パラジウム、銅、タングステン又はこれらのうち少なくとも1つを含む合金を含んでいても良い。
本実施の形態による表示装置形成用基板において、前記第1金属層の厚みは、10nm以上1000nm以下であっても良い。
本実施の形態による表示装置は、第1貫通孔を有する樹脂基材と、前記樹脂基材の一方の面上に配置された第1金属層と、前記樹脂基材の他方の面上に配置された第2金属層と、前記第2金属層上に配置され、第2貫通孔を有するバリア層と、前記バリア層上に配置された薄膜トランジスタと、前記樹脂基材上に配置され、前記薄膜トランジスタに電気的に接続された発光素子と、前記発光素子上に配置され、前記発光素子を封止する封止樹脂と、を備え、前記第1貫通孔に第1貫通電極が充填され、前記第1貫通電極によって前記第1金属層と前記第2金属層とが電気的に接続され、前記第2貫通孔に第2貫通電極が充填され、前記第2貫通電極によって前記薄膜トランジスタと前記第2金属層とが電気的に接続されている。
本実施の形態による表示装置において、前記第1金属層は、所定のパターン形状にパターニングされていても良い。
本実施の形態による表示装置は、第2金属層と、前記第2金属層の一方の面上に配置され、前記前記第2金属層に電気的に接続された薄膜トランジスタと、前記第2金属層の他方の面上に配置され、第1貫通孔を有する樹脂基材と、前記樹脂基材上に配置された第1金属層と、前記第1金属層上に配置され、前記第1金属層に電気的に接続された発光素子と、前記発光素子上に配置され、前記発光素子を封止する封止樹脂とを備え、前記第1貫通孔に第1貫通電極が充填され、前記第1貫通電極によって前記第1金属層と前記第2金属層とが電気的に接続されている。
本実施の形態による表示装置において、前記第2金属層は、所定のパターン形状にパターニングされていても良い。
本実施の形態による表示装置の製造方法は、表示装置の製造方法であって、前記表示装置形成用基板を準備する工程と、前記表示装置形成用基板の前記第2金属層上にバリア層を配置する工程と、前記バリア層に第2貫通孔を形成する工程と、前記第2貫通孔に第2貫通電極を充填するとともに、前記バリア層上に薄膜トランジスタを配置し、前記第2貫通電極によって前記薄膜トランジスタと前記第2金属層とを電気的に接続する工程と、前記バリア層上に、前記薄膜トランジスタに電気的に接続される発光素子を配置する工程と、前記発光素子を封止樹脂によって封止する工程と、前記封止樹脂上に、前記表示装置を仮支持する仮支持基材を配置する工程と、前記第1ガラス基材及び前記第1剥離層を前記第1金属層から剥離する工程と、前記仮支持基材を前記封止樹脂から剥離する工程と、を備えている。
本実施の形態による表示装置の製造方法は、表示装置の製造方法であって、前記表示装置形成用基板を準備する工程と、前記表示装置形成用基板の前記第2金属層の一方の面上に、前記第2金属層に電気的に接続される薄膜トランジスタを配置する工程と、前記樹脂基材、前記薄膜トランジスタ及び第1金属層上に、第2剥離層及び第2ガラス基材を配置する工程と、前記第1ガラス基材及び前記第1剥離層を前記第1金属層から剥離する工程と、前記第1金属層上に、発光素子を配置する工程と、前記発光素子を封止樹脂によって封止する工程と、前記第2ガラス基材及び前記第2剥離層を前記第1金属層から剥離する工程と、を備えている。
本開示の実施の形態によれば、ベゼルのない表示装置を実現することができる。
図1は、第1の実施の形態による表示装置形成用基板を示す断面図である。 図2は、第1の実施の形態による表示装置を示す断面図である。 図3(a)-(e)は、第1の実施の形態による表示装置形成用基板の製造方法を示す断面図である。 図4(a)-(e)は、第1の実施の形態による表示装置の製造方法を示す断面図である。 図5(a)-(c)は、第1の実施の形態による表示装置の製造方法を示す断面図である。 図6(a)-(d)は、第1の実施の形態による表示装置の製造方法を示す断面図である。 図7(a)(b)は、第1の実施の形態による表示装置の製造方法を示す断面図である。 図8は、第2の実施の形態による表示装置を示す断面図である。 図9(a)-(d)は、第2の実施の形態による表示装置の製造方法を示す断面図である。 図10(a)-(d)は、第2の実施の形態による表示装置の製造方法を示す断面図である。 図11(a)-(d)は、第2の実施の形態による表示装置の製造方法を示す断面図である。
(第1の実施の形態)
まず、図1乃至図7により、第1の実施の形態について説明する。図1乃至図7は第1の実施の形態を示す図である。なお、以下の各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。
(表示装置形成用基板の構成)
まず、図1により、本実施の形態による表示装置形成用基板の概略について説明する。図1は、本実施の形態による表示装置形成用基板を示す断面図である。
図1に示す表示装置形成用基板10は、後述する表示装置20(図2参照)を作製するためのものである。この表示装置形成用基板10は、第1ガラス基材11と、第1ガラス基材11上に積層された第1剥離層12と、第1剥離層12上に積層された第1金属層13と、第1金属層13上に積層された樹脂基材22と、樹脂基材22上に積層された第2金属層14とを備えている。
このうち第1ガラス基材11は、表示装置形成用基板10の全体を支持するものであり、平坦な板状の部材からなる。第1ガラス基材11としては、レーザー光が透過可能な材料を用い、例えば、無アルカリガラス、石英ガラス、パイレックス(登録商標)等の透明なガラス類を用いることができる。第1ガラス基材11の厚みtは、材質の強度、取り扱い適性等を考慮して設定することができ、例えば、150μm以上900μm以下程度の範囲で適宜設定することができる。なお、第1ガラス基材11のガラスサイズは任意であり、例えば、G6サイズ(1800mm×1500mm)のガラス基材を用いることができる。
第1剥離層12は、第1ガラス基材11上に直接形成された平坦な層(接着層)からなる。第1剥離層12は、後述する表示装置形成用基板10の製造工程において、第1ガラス基材11と第1金属層13とを接着させるとともに、その後の表示装置20の製造工程において、第1ガラス基材11を第1金属層13から剥離させるものである。
第1剥離層12には、レーザー光を吸収することにより発熱し、分解され、密着力が低下又は消失するものが用いられる。また、第1剥離層12には、第1ガラス基材11の材料との密着性が良好なものが用いられる。第1剥離層12としては、例えば、エキシマレーザーなどの特定波長(例えば248nmまたは308nm)のレーザー光を吸収するような特性を有するアモルファスシリコンやポリイミド等の剥離材料(例えばBrewer Science, Inc.社製BREWER BONDシリーズ、宇部興産(株)製UPIAシリーズ(製品名)、ユニチカ(株)製Uイミドシリーズ(製品名)、JSR(株)製オプトマーALシリーズ(製品名)、東京応化工業(株)製TZNR-Aシリーズ(製品名))を用いることができる。とりわけ、第1剥離層12は、ポリイミドを含んでいることが好ましい。これにより、第1剥離層12がレーザー光を効率良く吸収することができる。また、第1剥離層12の厚みtは、例えば、50nm以上150nm以下程度の範囲で適宜設定することができる。第1剥離層12の厚みtを50nm以上とすることにより、表示装置形成用基板10を製造する際に、第1ガラス基材11と第1金属層13との密着性を高めることができる。また、第1剥離層12の厚みtを150nm以下とすることにより、第1剥離層12のコストを低減させることができる。
この第1剥離層12は、後述するように、第1ガラス基材11上にダイコート法、インクジェット法、スプレーコート法、プラズマCVD法又は熱CVD法、キャピラリーコート法、スリット及びスピン法、又は、中央滴下法等の手法により塗布形成されたものを乾燥させたものである。このような塗布層からなる第1剥離層12は、全体として平坦性を高めることが可能となり、寸法精度の高い第1剥離層12を形成することが可能となる。なお、本実施の形態においては、第1剥離層12は、スピン法により第1ガラス基材11上にポリイミドの前駆体を塗布し、乾燥させることにより形成されている。
第1金属層13は、樹脂基材22を保護するためのものである。具体的には、第1金属層13は、後述する表示装置20の製造工程において、樹脂基材22と第1剥離層12とを分離すると共に、第1剥離層12をレーザー光によって改質する際、第1剥離層12で吸収されずに第1剥離層12を透過したレーザー光を反射させることにより、レーザー光から樹脂基材22を保護する役割を果たす。すなわち、第1金属層13は、レーザー光を反射させることにより、樹脂基材22にダメージを与えず第1剥離層12を改質させる。第1剥離層12の改質に用いられるレーザーとしては、エキシマレーザー(波長248nm、308nm)やYAGレーザー(波長355nm、532nm、1064nm)、COレーザー(波長10640nm)が挙げられる。このため、第1金属層13は、第1剥離層12の改質に用いられるレーザーに対する反射性を有することが好ましい。特に、エキシマレーザー又はYAGレーザー、COレーザーに対する反射性を有することが好ましい。また、第1金属層13は、表示装置20の製造工程において、第1剥離層12を改質する際、第1剥離層12側からのガスを遮蔽し、樹脂基材22内に熱拡散が生じること等を防止する役割を果たす。このため、第1金属層13には、上述したレーザー光の反射性や、第1剥離層12側からのガスの遮蔽性、第1剥離層12との密着性が良好なもの、又は耐酸化性若しくは耐酸性が良好なものが用いられる。
このような第1金属層13は、後述するように、第1剥離層12上にスパッタリング法、蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法等の手法により形成されたものである。第1金属層13は、例えば、レーザー光の反射率が60%以上の層とすることができる。第1金属層13の材質としては、例えば、クロム、ニッケル、モリブデン、チタン、アルミニウム、銀、パラジウム、銅、タングステン又はこれらのうち少なくとも1つを含む合金等の金属材料を挙げることができる。この場合、第1金属層13は、モリブデン合金を含んでいても良く、これにより、第1剥離層12を透過したレーザー光を効率良く反射することができる。具体的には、第1金属層13は、モリブデン、ニッケル及びチタンを含む合金、あるいはモリブデン及びニオブを含む合金からなっていても良い。また、この場合、第1金属層13の厚みtは、レーザー光の反射率が60%以上となるように適宜設定することができ、例えば、30nm以上150nm以下程度が好ましい。第1金属層13の厚みtを30nm以上とすることにより、レーザー光を確実に反射させることができる。また、第1金属層13の厚みtを150nm以下とすることにより、第1金属層13のコストを低減させることができる。なお、モリブデン合金はレーザー光の反射率が高いとともに、厚みによる反射率の差が小さい。これにより、第1金属層13がモリブデン合金からなっている場合、第1金属層13の厚みにかかわらずレーザー光の反射率を高めることができ、第1金属層13の厚みを薄くすることができる。このため、第1金属層13のコストを低減させることができる。また、モリブデン合金はポリイミドとの密着性が良好であるため、第1金属層13がモリブデン合金からなっており、第1剥離層12がポリイミドからなっている場合、表示装置形成用基板10を製造する際に、第1剥離層12と第1金属層13との密着性を高めることができる。
第1金属層13は、後述する表示装置20の製造工程において所定のパターン形状にパターニングされ、表示装置20の裏面(発光面の反対側の面)において、有機EL素子24に電気を供給する配線としての役割を果たす。このため、第1金属層13は、導電性が良好な材料が用いられる。第1金属層13は、例えば、面抵抗率が1Ω/□以上3000Ω/□以下の層とすることができる。この場合、第1金属層13は、銅合金を含んでいても良く、これにより、第1金属層13の導電性を向上させることができる。また、この場合、第1金属層13の厚みtは、面抵抗率が1Ω/□以上3000Ω/□以下となるように適宜設定することができ、例えば、10nm以上1000nm以下程度が好ましい。第1金属層13の厚みtを10nm以上とすることにより、表示装置20が用いられる最終製品において、第1金属層13の導電性を効果的に向上させることができる。また、第1金属層13の厚みtを1000nm以下とすることにより、第1金属層13のコストを低減させることができるとともに、第1金属層13の成膜時間を短縮することができる。また、第1金属層13にクラックが発生することを抑制できる。なお、上記面抵抗率は、抵抗率計(例えば、三菱化学アナリテック製のLoresta(登録商標))を用いて測定することができる。なお、第1金属層13が、銅合金を含んでいる場合であっても、第1剥離層12を透過したレーザー光を反射することができる。
なお、本実施の形態において、図1に示すように、第1剥離層12及び第1金属層13は、第1ガラス基材11の全域を覆っているが、これに限られるものではなく、第1金属層13が樹脂基材22の全域を覆うことができれば、第1剥離層12の周縁部及び第1金属層13の周縁部は、第1ガラス基材11の周縁部よりも内側に引っ込んでいても良い。すなわち、第1剥離層12の平面形状は、全周にわたって第1ガラス基材11の平面形状よりも小さくなっていても良い。
樹脂基材22は、後述する表示装置20の製造工程において、薄膜トランジスタ23、有機EL素子24等を支持するものであり、第1金属層13上に直接形成された可撓性を有する平坦な層からなる。樹脂基材22は、後述するように、第1金属層13上にダイコート法、インクジェット法、スプレーコート法、プラズマCVD法又は熱CVD法、キャピラリーコート法、スリット及びスピン法、又は、中央滴下法等の手法により塗布形成されたものである。樹脂基材22には、上述した第1ガラス基材11よりも可撓性を有し、耐熱性に優れた材質が用いられることが好ましい。樹脂基材22としては、例えば、有色のポリイミド(例えば宇部興産(株)製UPIA-ST(製品名))を用いることができる。樹脂基材22の厚みtは、材質の強度、取り扱い適性等を考慮して設定することができ、例えば、5μm以上20μm以下程度の範囲で適宜設定することができる。
樹脂基材22には、樹脂基材22を厚み方向に貫通する第1貫通孔22aが形成されている。第1貫通孔22aには、樹脂基材22の厚み方向全域にわたり第1貫通電極15が充填されている。第1貫通電極15は、第1金属層13と第2金属層14とを電気的に接続するものである。第1貫通電極15は、導電性を有する金属から構成され、例えば、銅、ニッケル、ニッケルクロム合金等の表面抵抗が1Ω/□以下の材質を用いることが好ましい。第1貫通電極15の幅wは、例えば、5μm以上100μm以下程度の範囲で適宜設定することができる。
第2金属層14は、樹脂基材22上に直接形成された平坦な層(導電層)からなる。第2金属層14は、後述する表示装置20において、薄膜トランジスタ23と第1金属層13と電気的に接続するものである。具体的には、第2金属層14は、上述した第1貫通電極15と後述する第2貫通電極32とを電気的に接続するものである。第2金属層14は、例えば、銅、ニッケル、ニッケルクロム合金等の表面抵抗が1Ω/□以下の材質を用いることが好ましい。また、後述するように第1貫通電極15は、電解めっき法により形成される。第2金属層14は、第1貫通電極15と別体に形成されていても良く、第1貫通電極15と一体に形成されていても良い。後者の場合、第1貫通電極15は、第2金属層14と同一の材料から構成される。第2金属層14の厚みtは、材質の強度、取り扱い適性等を考慮して設定することができ、例えば、0.1μm以上1.0μm以下程度の範囲で適宜設定することができる。
(表示装置の構成)
次に、図2により、本実施の形態による表示装置の概略について説明する。図2は、本実施の形態による表示装置を示す断面図である。この表示装置は、上述した表示装置形成用基板10上に、後述する有機EL素子24等を複数配置し、第1ガラス基材11及び第1剥離層12を除去した後、個々の有機EL素子24毎に切断して個片化することにより形成されたものである。
図2に示す表示装置20は、フレキシブルな表示装置であり、ベゼルを有さない表示装置である。この表示装置20は、支持基材21と、第1金属層13と、樹脂基材22と、第2金属層14と、バリア層31と、薄膜トランジスタ(TFT)23と、有機EL素子(発光素子)24と、封止樹脂(TFE)25と、を備えている。
このうち支持基材21は、表示装置20の全体を支持するものであり、可撓性を有するフィルムからなる。この支持基材21は、後述するように、接着剤により第1金属層13に貼り付けられている。支持基材21としては、例えばポリエチレンテレフタレートを用いることができる。支持基材21の厚みは、材質の強度、取り扱い適性等を考慮して設定することができ、例えば、50μm以上250μm以下程度の範囲で適宜設定することができる。
樹脂基材22は、樹脂基材22を貫通して形成された第1貫通孔22aを有している。第1貫通孔22aには、第1貫通電極15が充填されている。このほか、樹脂基材22の構成は、上述した表示装置形成用基板10の樹脂基材22と同様であり、ここでは詳細な説明を省略する。
第1金属層13は、所定のパターン状に形成されるとともに、樹脂基材22の裏面(一方の面、発光面の反対側の面)上に直接配置されている。この第1金属層13は、上述した表示装置形成用基板10の第1金属層13を所定のパターン状の平面形状に形成したものである。パターン状の第1金属層13は、樹脂基材22上に、フォトリソグラフィ法によりレジストパターンを形成し、このレジストパターンを介して第1金属層13をエッチングすることにより形成することができる。また第1金属層13は、樹脂基材22に埋設された第1貫通電極15と電気的に接続されている。この第1金属層13は、薄膜トランジスタ23に電気を供給するための配線としての役割を果たす。この配線の幅は、例えば、2μm以上10μm以下程度の範囲で適宜設定することができる。このように、第1金属層13が樹脂基材22の裏面に配置されていることにより、薄膜トランジスタ23に電気を供給する配線を表示装置20の周縁に配置する必要がなく、ベゼルを有さない表示装置20を提供することが可能となる。このほか、第1金属層13の構成は、上述した表示装置形成用基板10の第1金属層13と同様であり、ここでは、詳細な説明を省略する。
第2金属層14は、樹脂基材22の表面(他方の面、発光面側の面)上に直接配置されている。第2金属層14は、上述した第1貫通電極15と後述する第2貫通電極32とを電気的に接続するものである。このほか、第2金属層14の構成は、上述した表示装置形成用基板10の第2金属層14と同様であり、ここでは、詳細な説明を省略する。
バリア層31は、第2金属層14上に直接形成された可撓性を有する平坦な層(非導電層)からなる。バリア層31は、表示装置20及び最終製品において、外部から侵入する酸素又は水分から、薄膜トランジスタ23及び有機EL素子24を保護するためのものである。このバリア層31は、後述するように、第2金属層14上にダイコート法、インクジェット法、スプレーコート法、プラズマCVD法又は熱CVD法、キャピラリーコート法、スリット及びスピン法、又は、中央滴下法等の手法により塗布形成されたものである。バリア層31には、上述した第1ガラス基材11よりも可撓性を有し、耐熱性に優れた材質が用いられることが好ましい。バリア層31としては、例えば、酸化ケイ素(SiO、SiOn)等を用いることができる。バリア層31の厚みは、材質の強度、取り扱い適性等を考慮して設定することができ、例えば、0.1μm以上10μm以下程度の範囲で適宜設定することができる。
バリア層31には、バリア層31を厚み方向に貫通する第2貫通孔31aが形成されている。第2貫通孔31aには、バリア層31の厚み方向全域にわたり第2貫通電極32が充填されている。第2貫通電極32は、第2金属層14と薄膜トランジスタ23とを電気的に接続するものである。第2貫通電極32は、導電性を有する金属から構成され、例えば、銅、ニッケル、ニッケルクロム合金等の表面抵抗が1Ω/□以下の材質を用いることが好ましい。
薄膜トランジスタ23は、バリア層31上に直接配置されている。この薄膜トランジスタ23は、有機EL素子24を駆動するためのものであり、有機EL素子24の後述する第1電極26及び第2電極28に印加される電圧を制御するようになっている。
有機EL素子24の一部は、バリア層31上に直接配置され、有機EL素子24の他の一部は、薄膜トランジスタ23上に直接配置されている。また、有機EL素子24は、薄膜トランジスタ23に電気的に接続されている。図2に示すように、有機EL素子24は、樹脂基材22上に配置された第1電極(反射電極)26と、第1電極26上に配置された有機発光層27と、有機発光層27上に配置された第2電極(透明電極)28とを有している。ここでは、第1電極26が陽極を構成し、第2電極28が陰極を構成する例について説明する。しかしながら、第1電極26及び第2電極28の極性が特に限られることはない。
第1電極26は、後述するように、樹脂基材22上にスパッタリング法、蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法等の手法により形成されたものである。第1電極26の材質としては、効率良く正孔を注入できる材質を用いることが好ましい。第1電極26の材質としては、例えば、アルミニウム、クロム、モリブデン、タングステン、銅、銀又は金及びそれらの合金等の金属材料を挙げることができる。
有機発光層27は、後述するように、第1電極26上に蒸着法、ノズルから塗布液を塗布するノズル塗布法、インクジェット等の印刷法により形成されたものである。有機発光層27としては、所定の電圧を印加することにより白色光を発光するよう構成された蛍光性有機物質を含有するものが好ましく、例えば、キノリノール錯体、オキサゾール錯体、各種レーザー色素、ポリパラフェニレンビニレン等が挙げられる。
第2電極28は、後述するように、有機発光層27上にスパッタリング法、蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法等の手法により形成されたものである。第2電極28の材質としては、電子を注入しやすく、かつ光透過性の良好な材質を用いることが好ましい。第2電極28の材質としては、例えば酸化リチウム、炭酸セシウム等が挙げられる。
有機EL素子24において発光した光は、樹脂基材22が位置する側とは反対の側へ取り出される。すなわち、有機EL素子24からの光は、封止樹脂25の上方から取り出される。このように本実施の形態における表示装置20は、いわゆるトップエミッション型の表示装置となっている。
封止樹脂25は、有機EL素子24上及びバリア層31上に配置されている。この封止樹脂25は、有機EL素子24を封止し、有機EL素子24を保護するためのものである。封止樹脂25は、後述するように、樹脂基材22、薄膜トランジスタ23、第1電極26及び第2電極28上にダイコート法、インクジェット法、スプレーコート法、プラズマCVD法又は熱CVD法、キャピラリーコート法、スリット及びスピン法、又は、中央滴下法等の手法により塗布形成されたものである。封止樹脂25には、上述した第1ガラス基材11よりも可撓性を有した材質を用いることが好ましい。封止樹脂25としては、例えば、シリコーン樹脂やアクリル系樹脂を用いることができる。封止樹脂25の厚み(図2における樹脂基材22の上面から封止樹脂25の上面までの距離)は、材質の強度、取り扱い適性等を考慮して設定することができ、例えば、1μm以上50μm以下程度の範囲で適宜設定することができる。
なお、本実施の形態において、図2に示すように、表示装置20がトップエミッション型である例を示したが、これに限られるものではなく、表示装置20がいわゆるボトムエミッション型であってもよい。
(表示装置形成用基板の製造方法)
次に、図3(a)-(e)により、本実施の形態による表示装置形成用基板の製造方法について説明する。図3(a)-(e)は、本実施の形態による表示装置形成用基板の製造方法を示す断面図である。
まず、図3(a)に示すように、平坦な板状の部材からなる第1ガラス基材11を準備する。このとき、例えば、G6サイズ(1800mm×1500mm)の第1ガラス基材11を準備する。この第1ガラス基材11としては、例えば、無アルカリガラス、石英ガラス、パイレックス(登録商標)類を用いることができる。
次に、図3(b)に示すように、第1ガラス基材11上に第1剥離層12を直接積層して形成する。第1剥離層12としては、上述したように、レーザー光を吸収することにより発熱し、分解され、密着力が低下又は消失するものが用いられる。例えば、第1剥離層12としては、エキシマレーザーなどの特定波長(例えば波長308nm)又はNe-YAGレーザーの特定波長(例えば波長355nm)などを吸収するような特性を有するポリイミド等の剥離材料などを用いることができる。とりわけ、第1剥離層12は、ポリイミドを含んでいることが好ましい。
第1剥離層12は、例えばダイコート法、インクジェット法、スプレーコート法、キャピラリーコート法、スリット及びスピン法、又は、中央滴下法等の手法により形成される。このため、第1ガラス基材11上に発泡型の接着フィルム、テープ等を貼着する場合と比べて、フィルム、テープ等にうねりや接着剤等の厚みムラが生じるおそれがなく、第1剥離層12の平坦性を高めることができる。このようにして、第1ガラス基材11上に第1剥離層12が形成される。なお、本実施の形態においては、第1剥離層12は、例えば、第1ガラス基材11の回転速度を2500rpmに設定し、スピン法により第1ガラス基材11上にポリイミドの前駆体を塗布した後に、減圧乾燥装置(VCD)を用いて25Paの減圧条件で乾燥させ、300℃、5分間の条件で焼成させることにより形成される。
続いて、図3(c)に示すように、第1剥離層12上に第1金属層13を積層する。第1金属層13は、後工程で表示装置形成用基板10上に形成される樹脂基材22を保護するためのものである。第1金属層13としては、レーザー光の反射性や第1剥離層12側からのガスの遮蔽性が良好なものが用いられる。第1金属層13は、例えばクロム、ニッケル、モリブデン、チタン、アルミニウム、銀、パラジウム、銅、タングステン又はこれらのうち少なくとも1つを含む合金等の金属材料からなっていても良い。この場合、第1金属層13は、モリブデン合金を含んでいても良い。具体的には、第1金属層13は、モリブデン、ニッケル及びチタンを含む合金、あるいはモリブデン及びニオブを含む合金からなっていても良い。第1金属層13は、第1剥離層12上にスパッタリング法、蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法等の手法により形成される。このため、薄膜状の第1金属層13を均一かつ平坦に形成することができる。
次に、図3(d)に示すように、第1金属層13上に樹脂基材22を積層する。樹脂基材22には、第1ガラス基材11よりも可撓性を有し、耐熱性に優れたものが用いられても良い。例えば、樹脂基材22としては、有色不透明又は透明なポリイミドを用いることができる。樹脂基材22は、第1金属層13上にダイコート法、インクジェット法、スプレーコート法、プラズマCVD法又は熱CVD法、キャピラリーコート法、スリット及びスピン法、又は、中央滴下法等の手法により形成される。
続いて、フォトリソグラフィー法により樹脂基材22をパターニングすることにより、樹脂基材22に第1貫通孔22aを形成する。この際、樹脂基材22の表面(第1金属層13の反対側の面)に感光性レジストを塗布、乾燥し、これを所望のフォトマスクを介して露光した後、現像して図示しないレジスト層を形成する。その後、このレジスト層を耐腐蝕膜として樹脂基材22に腐蝕液でエッチングを施すことにより樹脂基材22に第1貫通孔22aが形成される。腐蝕液は、使用する樹脂基材22の材質に応じて適宜選択することができ、例えば、樹脂基材22として有色のポリイミドを用いる場合、アルカリ-アミン系のポリイミドケミカルエッチング液を使用することができる。
次に、図3(e)に示すように、樹脂基材22の第1貫通孔22a内に第1貫通電極15を充填するとともに、樹脂基材22の表面(他方の面、発光面側の面)上に第2金属層14を形成する。この間、まず第1金属層13を給電部として、第1金属層13のうち、第1貫通孔22aから露出する部分に電解めっき処理を施すことにより、第1金属層13上に第1貫通電極15を析出させる。この場合、第1貫通電極15は、第2金属層14と同種の金属材料からなっていても良い。次に、樹脂基材22上にシード電極層(図示せず)を形成する。このシード電極層は、例えば、銅、ニッケル、ニッケルクロム合金等の表面抵抗が1Ω/□以下の材質が好ましく、スパッタリング法等の真空成膜法により厚み10~500nmの範囲で形成することができる。その後、このシード電極層を用いて電解めっき処理を行うことにより、樹脂基材22上に第2金属層14が形成される。
このようにして、図1に示す表示装置形成用基板10が得られる。
(表示装置の製造方法)
次に、図4(a)-(d)、図5(a)-(c)、図6(a)-(d)及び図7(a)(b)により、本実施の形態による表示装置の製造方法について説明する。図4(a)-(d)、図5(a)-(c)、図6(a)-(d)及び図7(a)(b)は、本実施の形態による表示装置の製造方法を示す断面図である。
まず、例えば図3(a)-(e)に示す方法により、表示装置形成用基板10を作製する。
次に、図4(a)に示すように、第2金属層14上にバリア層31を積層して配置する。このバリア層31としては、例えば酸化ケイ素を用いることができる。バリア層31は、第2金属層14上にスパッタリング法、蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法等の手法により形成される。
続いて、図4(b)に示すように、例えばフォトリソグラフィー法によりバリア層31をパターニングすることにより、バリア層31に第2貫通孔31aを形成する。この際、バリア層31の表面(第2金属層14の反対側の面)に感光性レジストを塗布、乾燥し、これを所望のフォトマスクを介して露光した後、現像して図示しないレジスト層を形成する。その後、このレジスト層を耐腐蝕膜としてバリア層31に腐蝕液でエッチングを施すことによりバリア層31に第2貫通孔31aが形成される。腐蝕液は、使用するバリア層31の材質に応じて適宜選択することができ、例えば、バリア層31として酸化ケイ素を用いる場合、フッ化水素酸等のエッチング液を使用することができる。
次に、図4(c)に示すように、バリア層31の第2貫通孔31aに第2貫通電極32を充填するとともに、バリア層31上に薄膜トランジスタ23を配置し、第2貫通電極32によって薄膜トランジスタ23と第2金属層14とを電気的に接続する。
この間、まず第2金属層14を給電部として、第2金属層14のうち、第2貫通孔31aから露出する部分に電解めっき処理を施すことにより、第2金属層14上に第2貫通電極32を析出させる。
次いで、バリア層31及び第2貫通電極32上に薄膜トランジスタ23を配置する。この場合、薄膜トランジスタ23は、第2貫通電極32を介して第2金属層14に電気的に接続される。このとき、バリア層31上には、図示はしないが、各々が各表示装置20に対応する複数の薄膜トランジスタ23が配置される。このようにして表示装置20の第1中間体20aが形成される。なお、複数の薄膜トランジスタ23が樹脂基材22上に配置された後、切断装置(図示せず)によって、表示装置20の第1中間体20aは、平面視で、例えば半分の大きさに切断されても良い。
次に、図4(d)に示すように、バリア層31上に、薄膜トランジスタ23に電気的に接続される有機EL素子(発光素子)24を配置する。このとき、バリア層31上には、図示はしないが、各々が各表示装置20に対応する複数の有機EL素子24が配置される。各々の有機EL素子24は、バリア層31上に配置された第1電極26と、第1電極26上に配置された有機発光層27と、有機発光層27上に配置された第2電極28とを有している。この場合、まず、バリア層31上に第1電極26を形成する。第1電極26には、効率良く正孔を注入できる材料が用いられる。例えば、第1電極26としては、アルミニウム、クロム、モリブデン、タングステン、銅、銀又は金及びそれらの合金等の金属材料を用いることができる。第1電極26は、樹脂基材22上にスパッタリング法、蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法等の手法により形成される。この際、有機EL素子24の第1電極26が薄膜トランジスタ23に電気的に接続される。
次いで、第1電極26上に有機発光層27を形成する。有機発光層27には、所定の電圧を印加することにより白色光を発光するよう構成された蛍光性有機物質を含有するものが用いられる。例えば、有機発光層27としては、キノリノール錯体、オキサゾール錯体、各種レーザー色素、ポリパラフェニレンビニレン等を用いることができる。有機発光層27は、第1電極26上に蒸着法、ノズルから塗布液を塗布するノズル塗布法、インクジェット等の印刷法により形成される。
次に、有機発光層27上に第2電極28を形成する。第2電極28には、電子を注入しやすく、かつ光透過性の良好な材料が用いられる。例えば、第2電極28としては、酸化リチウム、炭酸セシウム等を用いることができる。第2電極28は、有機発光層27上にスパッタリング法、蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法等の手法により形成される。このようにして、バリア層31上に有機EL素子24が配置される。
次いで、バリア層31上に配置された有機EL素子24を封止樹脂25によって封止する(図5(a))。封止樹脂25には、上述した第1ガラス基材11よりも可撓性を有する材料が用いられても良い。例えば、封止樹脂25としては、シリコーン樹脂やアクリル系樹脂が用いられる。封止樹脂25は、バリア層31、薄膜トランジスタ23、第1電極26及び第2電極28上にダイコート法、インクジェット法、スプレーコート法、プラズマCVD法又は熱CVD法、キャピラリーコート法、スリット及びスピン法、又は、中央滴下法等の手法により形成される。このようにして、有機EL素子24が封止樹脂25によって覆われる。
次に、封止樹脂25上に仮支持基材29を配置する(図5(b))。仮支持基材29は、表示装置20の製造工程において作製された表示装置20の第1中間体20aを仮支持するものである。仮支持基材29には、可撓性を有するフィルムが用いられる。例えば、仮支持基材29としては、ポリエチレンテレフタレートからなるフィルムを用いることができる。仮支持基材29は、接着剤により封止樹脂25上に貼り付けられても良い。仮支持基材29の厚みは、材質の強度、取り扱い適性等を考慮して設定することができ、例えば、50μm以上250μm以下程度の範囲で適宜設定することができる。このようにして、仮支持基材29が配置された表示装置20の第2中間体20bが作製される。
続いて、作製された表示装置20の第2中間体20bを反転させ、第1ガラス基材11及び第1剥離層12を第1金属層13から剥離する。このとき、第1ガラス基材11側からエキシマレーザー(波長248nm又は308nm)やYAGレーザー等のレーザー光Lを照射する(図5(c))。レーザー光Lは、図示しないレーザー光照射装置から照射され、レーザー光Lが第2中間体20bの面内に均一に走査される。このように照射されたレーザー光Lは、透明な第1ガラス基材11を透過して第1剥離層12に到達する。上述したように、第1剥離層12は、改質されることにより密着力が低下又は消失する。このため、レーザー光Lによって改質されることにより、第1剥離層12の密着力が低下又は消失し、第1ガラス基材11及び第1剥離層12は、第1金属層13から剥離される(図6(a))。
一方、第1剥離層12の面のうち第1ガラス基材11の反対側の面には、第1金属層13が設けられている。このため、第1剥離層12を透過したレーザー光Lは、第1金属層13によって反射されて、第1ガラス基材11側に戻される。したがって、レーザー光Lが樹脂基材22まで達することがなく、第1剥離層12を透過したレーザー光Lが樹脂基材22に悪影響を及ぼすことはない。なお、第1金属層13は、樹脂基材22に密着した状態を維持する。
次に、例えばフォトリソグラフィー法により、第1金属層13が所定のパターン形状にパターニングされる(図6(b))。この際、まず第1金属層13の裏面(樹脂基材22の反対側の面)に感光性レジストを塗布、乾燥し、これを所望のフォトマスクを介して露光した後、現像して図示しないレジスト層を形成する。その後、このレジスト層を耐腐蝕膜として第1金属層13に腐蝕液でエッチングを施すことにより第1金属層13を所定のパターンに形成する。腐蝕液は、使用する第1金属層13の材質に応じて適宜選択することができ、例えば、第1金属層13としてモリブデンを用いる場合、塩化第二鉄水溶液を含むエッチング液、過酸化水素水を含むエッチング液、又は、リン酸と酢酸と硝酸とを含むエッチング液を使用することができる。このパターニングされた第1金属層13は、表示装置20の裏面(発光面の反対側の面)において、有機EL素子24に電気を供給する配線としての役割を果たす。
次いで、パターニングされた第1金属層13上及び樹脂基材22上に、表示装置20を支持する支持基材21を配置する(図6(c))。支持基材21には、上述した第1ガラス基材11よりも可撓性を有するフィルムが用いられる。例えば、支持基材21としては、ポリエチレンテレフタレートからなるフィルムを用いることができる。支持基材21は、接着剤により第1金属層13及び樹脂基材22の裏面(第2金属層14の反対側の面)に貼り付けられても良い。このようにして、表示装置20の第2中間体20bが支持基材21に支持される。
次に、表示装置20の第2中間体20bを反転させる(図6(d))。
その後、仮支持基材29を封止樹脂25から剥離する(図7(a))。仮支持基材29を封止樹脂25から剥離した後、切断装置(図示せず)によって、表示装置20の第2中間体20bは個々の表示装置20毎に切断され個片化される(図7(b))。
以上の一連の工程により、図2に示す表示装置20を得ることができる(図7(b))。
このように、本実施の形態によれば、樹脂基材22の第1貫通孔22aに第1貫通電極15が充填され、第1貫通電極15によって、第1金属層13と第2金属層14とが電気的に接続されている。この場合、樹脂基材22の裏面側(発光面の反対の面側)に配置された第1金属層13を、有機EL素子(発光素子)24へ電気を供給するための配線として用いることができる。このように、有機EL素子24へ電気を供給するための配線を表示装置20の裏面側に配置することにより、上記配線を表示装置20の周囲のベゼル(額縁部)に配置する必要がない。このため、表示装置20のベゼル自体をなくすことができる。この結果、表示装置20の見栄えを向上させることができる。また、小型のサイズの表示装置20を複数枚タイリング(平面充填)することを容易に実現することができる。
また、本実施の形態によれば、第1剥離層12はレーザー光Lを吸収することにより分解され、第1金属層13が第1剥離層12を透過したレーザー光Lを反射可能になっている。これにより、表示装置20の製造工程において、第1ガラス基材11を第1金属層13から確実に剥離することができるとともに、第1剥離層12をレーザー光Lによって加熱する際、レーザー光Lから樹脂基材22を保護することができる。この結果、第1ガラス基材11の破れ又は樹脂基材22に煤が発生することを抑制することができる。すなわち、第1ガラス基材11の厚みにムラがあることを考慮して、レーザー光Lの焦点が確実に第1剥離層12に達するように設定しておくことができる。この場合、第1ガラス基材11の厚みのムラにより、レーザー光Lの焦点が樹脂基材22側にずれたとしても、第1金属層13によってレーザー光Lが反射される。この結果、樹脂基材22が第1金属層13により保護され、樹脂基材22にレーザー光Lが到達する不具合が防止される。
また、本実施の形態によれば、第1金属層13が、所定のパターン形状にパターニングされている。これにより、上述したように、第1金属層13を有機EL素子(発光素子)24へ電気を供給するための配線として用いることができる。
また、本実施の形態によれば、第1金属層13が、クロム、ニッケル、モリブデン、チタン、アルミニウム、銀、パラジウム、銅、タングステン又はこれらのうち少なくとも1つを含む合金を含んでいる。これにより、表示装置20が用いられる最終製品において、有機EL素子24に電気を供給する配線となる第1金属層13の導電性を向上させるとともに、表示装置20の製造工程において、第1金属層13によるレーザー光の反射率を高めることができる。
(第2の実施の形態)
次に、図8乃至図11を参照して、第2の実施の形態について説明する。図8乃至図11は第2の実施の形態を示す図である。図8乃至図11に示す第2の実施の形態は、主として薄膜トランジスタ23が樹脂基材22に対して有機EL素子24の反対側に設けられているものである。図8乃至図11において、図1乃至図7に示す形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。なお、以下においては、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
(表示装置の構成)
図8に示す表示装置40は、図1に示す表示装置形成用基板10を用いて作製されたものである。この表示装置40は、フレキシブルな表示装置であり、ベゼルを有さない表示装置である。表示装置40は、第2金属層14と、薄膜トランジスタ(TFT)23と、樹脂基材22と、第1金属層13と、有機EL素子(発光素子)24と、封止樹脂(TFE)25と、を備えている。
このうち第2金属層14は、所定のパターン状に形成されるとともに、樹脂基材22の裏面(一方の面、発光面の反対側の面)上に直接配置されている。この第2金属層14は、図1に示す表示装置形成用基板10の第2金属層14を所定のパターン状の平面形状に形成したものである。パターン状の第2金属層14は、樹脂基材22に埋設された第1貫通電極15(後述)に電気的に接続されている。この第2金属層14は、薄膜トランジスタ23に電気を供給するための配線としての役割を果たす。このように、第2金属層14が樹脂基材22の裏面に配置されていることにより、薄膜トランジスタ23に電気を供給する配線を表示装置40の周縁に配置する必要がなく、ベゼルを有さない表示装置40を作製することが可能となる。
薄膜トランジスタ23は、第2金属層14の裏面(一方の面、発光面の反対側の面)上に直接配置されている。この薄膜トランジスタ23は、有機EL素子24を駆動するためのものであり、有機EL素子24の後述する第1電極26及び第2電極28に印加される電圧を制御するようになっている。このように、薄膜トランジスタ23が樹脂基材22の裏面に配置されていることにより、表示装置40の電力効率や輝度を向上させることができる。
樹脂基材22は、第2金属層14の表面(他方の面、発光面側の面)上に直接配置されている。この樹脂基材22は、樹脂基材22を貫通して形成された第1貫通孔22aを有している。第1貫通孔22aには、第1貫通電極15が充填されている。第1貫通電極15は、第1金属層13と第2金属層14とを電気的に接続している。
第1金属層13は、所定のパターン状に形成されるとともに、樹脂基材22の表面(他方の面、発光面側の面)上に直接配置されている。この第1金属層13は、第1貫通電極15及び有機EL素子24に電気的に接続されている。また第1金属層13は、有機EL素子24からの光を表面(他方の面、発光面側の面)側に反射するための反射層としての役割も果たす。
有機EL素子24は、第1金属層13の表面(他方の面、発光面側の面)上に直接配置されている。この有機EL素子24は、第1金属層13上に配置された第1電極(反射電極)26と、第1電極26上に配置された有機発光層27と、有機発光層27上に配置された第2電極(透明電極)28とを有している。
封止樹脂25は、有機EL素子24上及び樹脂基材22上に配置されている。この封止樹脂25は、有機EL素子24を封止し、有機EL素子24を保護するためのものである。
このほか、第2金属層14、薄膜トランジスタ23、樹脂基材22、第1貫通電極15、第1金属層13及び有機EL素子24の構成は、それぞれ第1の実施の形態における構成と略同様であり、詳細な説明は省略する。
(表示装置の製造方法)
次に、図9(a)-(d)、図10(a)-(d)、及び図11(a)-(d)により、本実施の形態による表示装置の製造方法について説明する。図9(a)-(d)、図10(a)-(d)、及び図11(a)-(d)は、本実施の形態による表示装置の製造方法を示す断面図である。
まず、例えば第1の実施の形態の場合(図3(a)-(e))と同様に、表示装置形成用基板10を作製する。
次に、図9(a)に示すように、例えばフォトリソグラフィー法により、第2金属層14を所定のパターン形状にパターニングする。この際、まず第2金属層14の裏面(一方の面、発光面の反対側の面)に感光性レジストを塗布、乾燥し、これを所望のフォトマスクを介して露光した後、現像して図示しないレジスト層を形成する。その後、このレジスト層を耐腐蝕膜として第2金属層14に腐蝕液でエッチングを施すことにより第2金属層14を所定のパターンに形成する。腐蝕液は、使用する第2金属層14の材質に応じて適宜選択することができ、例えば、第2金属層14として銅を用いる場合、塩化第二鉄水溶液を含むエッチング液を使用することができる。
続いて、図9(b)に示すように、第2金属層14の裏面(一方の面、発光面の反対側の面)上に薄膜トランジスタ23を配置する。この場合、薄膜トランジスタ23は、第2金属層14及び第1貫通電極15を介して第1金属層13に電気的に接続される。
次に、図9(c)に示すように、樹脂基材22、第2金属層14及び薄膜トランジスタ23上に、第2剥離層42及び第2ガラス基材41を配置する。この場合、第2剥離層42は、樹脂基材22の裏面(一方の面、発光面の反対側の面)と、第2金属層14の裏面と、薄膜トランジスタ23の裏面とにそれぞれ接合される。
この間、まず第2ガラス基材41と第2剥離層42とを一体化した基板を準備しておき、この基板の第2剥離層42を樹脂基材22、第2金属層14及び薄膜トランジスタ23上に配置する。この場合、第2剥離層42は、例えばダイコート法、インクジェット法、スプレーコート法、キャピラリーコート法、スリット及びスピン法、又は、中央滴下法等の手法により、第2ガラス基材41上に予め形成される。第2剥離層42の材料としては、上述した第1剥離層12の材料として挙げた各種材料のいずれかを用いることができる。この場合、第2剥離層42は、薄膜トランジスタ23上に形成されるので、薄膜トランジスタ23を形成する際の熱応力が第2剥離層42に加わることがない。このため、第2剥離層42の厚みは、第1剥離層12の厚みより厚くしても良く、例えば0.015μm以上10μm以下程度の範囲で適宜設定することができる。第2剥離層42の厚みを厚くすることにより、後述するレーザー光L(図11(a))の焦点が厚み方向に多少ずれたとしても、その焦点は第2剥離層42内に確実に収まる。したがって、第2剥離層42側にはレーザー光Lを反射する金属層が設けられていなくても良い。また、第2ガラス基材41としては、上述した第1ガラス基材11の材料として挙げた各種材料のいずれかを用いることができる。第2ガラス基材41の厚みは、例えば50μm以上900μm以下程度の範囲で適宜設定することができる。このようにして表示装置40の中間体40aが作製される。
続いて、図9(d)に示すように、表示装置40の中間体40aを反転させ、第1ガラス基材11及び第1剥離層12を第1金属層13から剥離する。このとき、第1ガラス基材11側からエキシマレーザー(波長248nm又は308nm)やYAGレーザー等のレーザー光Lを照射する。このレーザー光Lによって改質されることにより、第1剥離層12の密着力が低下又は消失し、第1ガラス基材11及び第1剥離層12は、第1金属層13から剥離される(図10(a))。
一方、第1剥離層12の面のうち第1ガラス基材11の反対側の面には、第1金属層13が設けられている。このため、第1剥離層12を透過したレーザー光Lは、第1金属層13によって反射されて、第1ガラス基材11側に戻される。したがって、レーザー光Lが樹脂基材22まで達することがなく、第1剥離層12を透過したレーザー光Lが樹脂基材22に悪影響を及ぼすことはない。なお、第1金属層13は、樹脂基材22に密着した状態を維持する。
次に、例えばフォトリソグラフィー法により、第1金属層13が所定のパターン形状にパターニングされる(図10(b))。この際、まず第1金属層13の表面(他方の面、発光面側の面)に感光性レジストを塗布、乾燥し、これを所望のフォトマスクを介して露光した後、現像して図示しないレジスト層を形成する。その後、このレジスト層を耐腐蝕膜として第1金属層13に腐蝕液でエッチングを施すことにより第1金属層13を所定のパターンに形成する。腐蝕液は、使用する第1金属層13の材質に応じて適宜選択することができ、例えば、第1金属層13としてモリブデンを用いる場合、塩化第二鉄水溶液を含むエッチング液、過酸化水素水を含むエッチング液、又は、リン酸と酢酸と硝酸とを含むエッチング液を使用することができる。このパターニングされた第1金属層13は、有機EL素子24へ電気を供給するとともに、有機EL素子24からの光を反射する役割を果たす。
次に、図10(c)に示すように、パターニングされた第1金属層13上に、有機EL素子(発光素子)24を配置する。このとき、第1金属層13上には、図示はしないが、各々が各表示装置40に対応する複数の有機EL素子24が配置される。各々の有機EL素子24は、第1金属層13上に配置された第1電極26と、第1電極26上に配置された有機発光層27と、有機発光層27上に配置された第2電極28とを有している。なお、有機EL素子24を形成する方法は、第1の実施の形態の場合と略同様であり、ここでは詳細な説明を省略する。
次いで、第1金属層13上に配置された有機EL素子24を封止樹脂25によって封止する(図10(d))。なお、封止樹脂25を形成する方法は、第1の実施の形態の場合と略同様であり、ここでは詳細な説明は省略する。
次に、図11(a)に示すように、表示装置40の中間体40aを反転させ、第2ガラス基材41及び第2剥離層42を、樹脂基材22、第2金属層14及び薄膜トランジスタ23から剥離する。このとき、第2ガラス基材41側からエキシマレーザー(波長248nm又は308nm)やYAGレーザー等のレーザー光Lを照射する。このレーザー光Lによって改質されることにより、第2剥離層42の密着力が低下又は消失し、第2ガラス基材41及び第2剥離層42は、樹脂基材22、第2金属層14及び薄膜トランジスタ23から剥離される(図11(b))。
続いて、表示装置40の中間体40aを反転させる(図11(c))。その後、切断装置(図示せず)によって、表示装置40の中間体40aは、個々の表示装置40毎に切断され個片化される(図11(d))。
以上の一連の工程により、図8に示す表示装置40を得ることができる(図11(d))。
このように、本実施の形態によれば、樹脂基材22の第1貫通孔22aに第1貫通電極15が充填され、第1貫通電極15によって、第1金属層13と第2金属層14とが電気的に接続されている。この場合、樹脂基材22の裏面側(発光面の反対の面側)に配置された第2金属層14を、有機EL素子(発光素子)24へ電気を供給するための配線として用いることができる。これにより、上記配線を表示装置40の周囲のベゼル(額縁部)に配置する必要がなくなるので、表示装置40のベゼル自体をなくすことができる。この結果、表示装置40の見栄えを向上させることができる。また、小型のサイズの表示装置40を複数枚タイリング(平面充填)することを容易に実現することができる。
また、本実施の形態によれば、第1金属層13を有機EL素子(発光素子)24へ電気を供給するための配線として用いるとともに、有機EL素子24の光を反射する反射層として用いることができる。
また、本実施の形態によれば、薄膜トランジスタ23が樹脂基材22の裏面側(発光面の反対の面側)に配置されているので、樹脂基材22の表面側(発光面側)において画素面積を有効に使うことができ、電力効率や画面輝度を向上させることができる。
なお、上記各実施の形態において、発光素子として有機EL素子24を用いる場合を例にとって説明したが、これに限られるものではない、発光素子としては、有機EL素子24に代えて、LED素子(μ-LED素子)を用いても良い。この場合、フレキシブルなμ-LED表示装置を提供することが可能となる。
上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10 表示装置形成用基板
11 第1ガラス基材
12 第1剥離層
13 第1金属層
14 第2金属層
15 第1貫通電極
20 表示装置
20a 第1中間体
20b 第2中間体
21 支持基材
22 樹脂基材
22a 第1貫通孔
23 薄膜トランジスタ
24 有機EL素子
25 封止樹脂
26 第1電極
27 有機発光層
28 第2電極
29 仮支持基材
31 バリア層
31a 第2貫通孔
32 第2貫通電極
40 表示装置
40a 中間体
41 第2ガラス基材
42 第2剥離層

Claims (6)

  1. 表示装置を形成するための表示装置形成用基板であって、
    第1ガラス基材と、
    前記第1ガラス基材上に積層された第1剥離層と、
    前記第1剥離層上に直接積層された第1金属層と、
    前記第1金属層上に直接積層され、第1貫通孔を有する樹脂基材と、
    前記樹脂基材上に直接積層された第2金属層と、を備え、
    前記第1貫通孔に第1貫通電極が充填され、前記第1貫通電極によって前記第1金属層と前記第2金属層とが電気的に接続されている、表示装置形成用基板。
  2. 前記第1金属層は、クロム、ニッケル、モリブデン、チタン、アルミニウム、銀、パラジウム、銅、タングステン又はこれらのうち少なくとも1つを含む合金を含む、請求項1に記載の表示装置形成用基板。
  3. 前記第1金属層の厚みは、10nm以上1000nm以下である、請求項1又は2に記載の表示装置形成用基板。
  4. 第2金属層と、
    前記第2金属層の一方の面上に配置され、前記第2金属層に電気的に接続された薄膜トランジスタと、
    前記第2金属層の他方の面上に配置され、第1貫通孔を有する樹脂基材と、
    前記樹脂基材の他方の面上に配置された第1金属層と、
    前記第1金属層上に配置され、前記第1金属層に電気的に接続された発光素子と、
    前記発光素子上に配置され、前記発光素子を封止する封止樹脂とを備え、
    前記第1貫通孔に第1貫通電極が充填され、前記第1貫通電極によって前記第1金属層と前記第2金属層とが電気的に接続され、
    前記第1金属層は、ニッケル、モリブデン、チタン、銀、パラジウム、銅、タングステン又はこれらのうち少なくとも1つを含む合金を含み、
    前記樹脂基材の一方の面のうち、前記第2金属層に覆われていない部分が外方に露出する、表示装置。
  5. 前記第2金属層は、所定のパターン形状にパターニングされている、請求項4に記載の表示装置。
  6. 表示装置の製造方法であって、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の表示装置形成用基板を準備する工程と、
    前記表示装置形成用基板の前記第2金属層の一方の面上に、前記第2金属層に電気的に接続される薄膜トランジスタを配置する工程と、
    前記樹脂基材、前記薄膜トランジスタ及び第1金属層上に、第2剥離層及び第2ガラス基材を配置する工程と、
    前記第1ガラス基材及び前記第1剥離層を前記第1金属層から剥離する工程と、
    前記第1金属層上に、発光素子を配置する工程と、
    前記発光素子を封止樹脂によって封止する工程と、
    前記第2ガラス基材及び前記第2剥離層を前記第1金属層から剥離する工程と、を備えた、表示装置の製造方法。
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