JP6883275B2 - 表示装置形成用基板、表示装置および表示装置の製造方法 - Google Patents

表示装置形成用基板、表示装置および表示装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6883275B2
JP6883275B2 JP2016245671A JP2016245671A JP6883275B2 JP 6883275 B2 JP6883275 B2 JP 6883275B2 JP 2016245671 A JP2016245671 A JP 2016245671A JP 2016245671 A JP2016245671 A JP 2016245671A JP 6883275 B2 JP6883275 B2 JP 6883275B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
display device
metal layer
layer
release layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016245671A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018101017A (ja
Inventor
野 美 生 牧
野 美 生 牧
川 口 修 司
口 修 司 川
川 文 裕 荒
川 文 裕 荒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2016245671A priority Critical patent/JP6883275B2/ja
Publication of JP2018101017A publication Critical patent/JP2018101017A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6883275B2 publication Critical patent/JP6883275B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

本発明は、表示装置形成用基板、表示装置および表示装置の製造方法に関する。
従来から、有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子を発光素子として、発光素子から放射される光を表示光として利用する表示装置(有機EL表示装置)が開発されている。このような表示装置は、その用途を、テレビやデスクトップモニターのみならず、携帯用ノートパソコン、携帯電話、携帯用ゲーム機、電子リーダー、電子ブックなどの携帯型電子機器にまで広く拡大していることから、さらなる軽量化、小型化、及び薄型化が求められている。
このような状況において、表示装置を構成する表示装置部材としては、これまで主として用いられてきたガラス製の支持基板に代わり、可撓性を有するフィルムよりなるフレキシブル基板を用いた表示装置部材が提案されている。表示装置部材において、ガラス製の支持基板の代わりに、樹脂基材等のフレキシブル基板を用いることにより、表示装置をフレキシブルにすることも可能となる。
このようなフレキシブルな表示装置を作製する場合、ガラス基材上に剥離層(光熱交換膜)と樹脂基材(PI層)とをこの順に形成し、樹脂基材上に薄膜トランジスタ(TFT)等を形成した後に、剥離層にレーザー光を照射して樹脂基材からガラス基材を剥離させている(例えば特許文献1)。
特開2015−138895号公報
しかしながら、ガラス基材の厚みが、面内で不均一であったり、ガラス基材毎にばらついていたりする場合がある。このようなガラス基材に厚みムラが存在すると、レーザー光の焦点が剥離層からずれる場合があり、剥離層に照射されるレーザー光の照射量が変化する場合がある。この場合、レーザー光の照射量が少なくなると、ガラス基材を剥離する際に、ガラス基材が破れるという問題点が有り、またレーザー光の照射量が大きくなると、樹脂基材が焼け焦げることにより樹脂基材に煤が発生するという問題点があった。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、ガラス基材の厚みにムラがあったとしても、樹脂基材からガラス基材を確実に剥離することが可能な、表示装置形成用基板、表示装置および表示装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、表示装置を形成するための表示装置形成用基板であって、ガラス基材と、前記ガラス基材上に積層され、レーザー光を吸収することにより分解される剥離層と、前記剥離層上に積層され、前記剥離層を透過した前記レーザー光を反射可能な金属層とを備えたことを特徴とする表示装置形成用基板である。
本発明は、前記金属層は、モリブデン合金を含むことを特徴とする表示装置形成用基板である。
本発明は、前記金属層の厚みは、30nm以上150nm以下であることを特徴とする表示装置形成用基板である。
本発明は、前記剥離層は、ポリイミドを含むことを特徴とする表示装置形成用基板である。
本発明は、前記剥離層の厚みは、50nm以上150nm以下であることを特徴とする表示装置形成用基板である。
本発明は、支持基材と、前記支持基材上に積層された金属層と、前記金属層上に配置された樹脂基材と、前記樹脂基材上に配置された薄膜トランジスタと、前記樹脂基材上に配置され、前記薄膜トランジスタに電気的に接続された有機EL素子と、前記有機EL素子上に配置され、前記有機EL素子を封止する封止樹脂とを備えたことを特徴とする表示装置である。
本発明は、表示装置の製造方法であって、本発明による表示装置形成用基板を準備する工程と、前記表示装置形成用基板の前記金属層上に樹脂基材を配置する工程と、前記樹脂基材上に薄膜トランジスタを配置する工程と、前記樹脂基材上に、前記薄膜トランジスタに電気的に接続される有機EL素子を配置する工程と、前記有機EL素子を封止樹脂によって封止する工程と、前記封止樹脂上に、前記表示装置を仮支持する仮支持基材を配置する工程と、前記ガラス基材側から前記剥離層に向けてレーザー光を照射することにより前記ガラス基材を前記金属層から剥離する工程と、前記ガラス基材が剥離された前記金属層上に、前記表示装置を支持する支持基材を配置する工程と、前記仮支持基材を前記封止樹脂から剥離する工程とを備えたことを特徴とする表示装置の製造方法である。
本発明は、表示装置の製造方法であって、本発明による表示装置形成用基板を準備する工程と、前記表示装置形成用基板の前記金属層上に樹脂基材を配置する工程と、前記樹脂基材上に薄膜トランジスタを配置する工程と、前記樹脂基材上に、前記薄膜トランジスタに電気的に接続される有機EL素子を配置する工程と、前記有機EL素子を封止樹脂によって封止する工程と、前記封止樹脂上に、前記表示装置を仮支持する仮支持基材を配置する工程と、前記ガラス基材側から前記剥離層に向けてレーザー光を照射することにより前記ガラス基材を前記金属層から剥離する工程と、前記樹脂基材から前記金属層を除去する工程と、前記金属層が除去された前記樹脂基材上に、前記表示装置を支持する支持基材を配置する工程と、前記仮支持基材を前記封止樹脂から剥離する工程とを備えたことを特徴とする表示装置の製造方法である。
本発明によれば、ガラス基材の厚みにムラがあったとしても、樹脂基材からガラス基材を確実に剥離することができる。
図1は、本発明の一実施の形態による表示装置形成用基板を示す断面図である。 図2は、本発明の一実施の形態による表示装置を示す断面図である。 図3(a)−(c)は、本発明の一実施の形態による表示装置形成用基板の製造方法を示す断面図である。 図4(a)−(e)は、本発明の一実施の形態による表示装置の製造方法を示す断面図である。 図5(a)−(c)は、本発明の一実施の形態による表示装置の製造方法を示す断面図である。 図6(a)−(d)は、本発明の一実施の形態による表示装置の製造方法を示す断面図である。 図7(a)−(c)は、表示装置の製造方法の変形例を示す断面図である。 図8(a)−(b)は、表示装置の製造方法の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図1乃至図6を参照して説明する。なお、以下の各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。
(表示装置形成用基板の構成)
まず、図1により、本実施の形態による表示装置形成用基板の概略について説明する。図1は、本実施の形態による表示装置形成用基板を示す断面図である。
図1に示す表示装置形成用基板10は、後述する表示装置20(図2参照)を作製するためのものである。この表示装置形成用基板10は、ガラス基材11と、ガラス基材11上に積層された剥離層12と、剥離層12上に積層され、剥離層12を透過したレーザー光を反射可能な金属層13とを備えている。
このうちガラス基材11は、表示装置形成用基板10の全体を支持するものであり、平坦な板状の部材からなる。ガラス基材11としては、レーザー光が透過可能な材料を用い、例えば、無アルカリガラス、石英ガラス、パイレックス(登録商標)等の透明なガラス類を用いることができる。ガラス基材11の厚みTは、材質の強度、取り扱い適性等を考慮して設定することができ、例えば、150μm以上900μm以下程度の範囲で適宜設定することができる。なお、ガラス基材11のガラスサイズは任意であり、例えば、G6サイズ(1800mm×1500mm)のガラス基材11を用いることができる。
剥離層12は、ガラス基材11上に直接形成された平坦な層(接着層)からなる。剥離層12は、後述する表示装置形成用基板10の製造工程において、ガラス基材11と金属層13とを接着させるとともに、その後の表示装置20の製造工程において、ガラス基材11を金属層13から剥離させるものである。
剥離層12には、レーザー光を吸収することにより発熱し、分解され、密着力が低下又は消失するものが用いられる。また、剥離層12には、ガラス基材11の材料との密着性が良好なものが用いられる。剥離層12としては、例えば、エキシマレーザーなどの特定波長(例えば248nmまたは308nm)のレーザー光を吸収するような特性を有するアモルファスシリコンやポリイミド等の剥離材料(例えばBrewer Science, Inc.社製BREWER BONDシリーズ、宇部興産(株)製UPIAシリーズ(製品名)、ユニチカ(株)製Uイミドシリーズ(製品名)、JSR(株)製オプトマーALシリーズ(製品名)、東京応化工業(株)製TZNR−Aシリーズ(製品名))を用いることができる。とりわけ、剥離層12は、ポリイミドを含んでいることが好ましい。これにより、剥離層12がレーザー光を効率良く吸収することができる。また、剥離層12の厚みTは、例えば、50nm以上150nm以下程度の範囲で適宜設定することができる。剥離層12の厚みTを50nm以上とすることにより、表示装置形成用基板10を製造する際に、ガラス基材11と金属層13との密着性を高めることができる。また、剥離層12の厚みTを150nm以下とすることより、剥離層12のコストを低減させることができる。
この剥離層12は、後述するように、ガラス基材11上にダイコート法、インクジェット法、スプレーコート法、プラズマCVD法または熱CVD法、キャピラリーコート法、スリット及びスピン法、又は、中央滴下法等の手法により塗布形成されたものを乾燥させたものである。このような塗布層からなる剥離層12は、全体として平坦性を高めることが可能となり、寸法精度の高い剥離層12を形成することが可能となる。なお、本実施の形態においては、剥離層12は、スピン法によりガラス基材11上にポリイミドの前駆体を塗布し、乾燥させることにより形成されている。
金属層13は、表示装置形成用基板10上に形成される、後述する樹脂基材22を保護するためのものである。具体的には、金属層13は、後述する表示装置20の製造工程において、樹脂基材22と剥離層12とを分離すると共に、剥離層12をレーザー光によって改質する際、剥離層12で吸収されずに剥離層12を透過したレーザー光を反射させることにより、レーザー光から樹脂基材22を保護する役割を果たす。すなわち金属層13は、レーザー光を反射させることにより、樹脂基材22にダメージを与えず剥離層12を改質させる。剥離層12の改質に用いられるレーザーとしては、エキシマレーザー(波長248nm、308nm)やYAGレーザー(波長355nm、532nm、1064nm)、COレーザー(波長10640nm)が挙げられる。このため金属層13は、剥離層12の改質に用いられるレーザーに対する反射性を有することが好ましい。特に、エキシマレーザーまたはYAGレーザー、COレーザーに対する反射性を有することが好ましい。また、金属層13は、表示装置20の製造工程において、剥離層12を改質する際、剥離層12側からのガスを遮蔽し、樹脂基材22内に熱拡散が生じたりすることを防止する役割を果たす。このため、金属層13は、上述したレーザー光の反射性や、剥離層12側からのガスの遮蔽性、剥離層12との密着性が良好なもの、または耐酸化性、耐湿性若しくは耐酸性が良好なものが用いられる。
このような金属層13は、後述するように、剥離層12上にスパッタリング法、蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法等の手法により形成されたものである。金属層13は、例えば、レーザー光の反射率が60%以上の層とすることができる。金属層13の材質としては、例えば、クロム、ニッケル、モリブデン、チタン、アルミニウム、銀、パラジウム、銅、タングステン又はこれらのうち少なくとも1つを含む合金等の金属材料を挙げることができる。とりわけ、金属層13は、モリブデン合金を含んでいることが好ましく、これにより、剥離層12を透過したレーザー光を効率良く反射することができる。具体的には、金属層13は、モリブデン、ニッケル及びチタンを含む合金、あるいはモリブデン及びニオブを含む合金からなることが好ましい。また、金属層13の厚みTは、レーザー光の反射率が60%以上となるように適宜設定することができ、例えば、30nm以上150nm以下程度が好ましい。金属層13の厚みTを30nm以上とすることにより、レーザー光を確実に反射させることができる。また、金属層13の厚みTを150nm以下とすることより、金属層13のコストを低減させることができる。なお、モリブデン合金はレーザー光の反射率が高いとともに、厚みによる反射率の差が小さい。これにより、金属層13がモリブデン合金からなっている場合、金属層13の厚みにかかわらずレーザー光の反射率を高めることができ、金属層13の厚みを薄くすることができる。このため、金属層13のコストを低減させることができる。また、モリブデン合金はポリイミドとの密着性が良好であるため、金属層13がモリブデン合金からなっており、剥離層12がポリイミドからなっている場合、表示装置形成用基板10を製造する際に、剥離層12と金属層13との密着性を高めることができる。
なお、本実施の形態において、図1に示すように、剥離層12および金属層13は、ガラス基材11の全域を覆っているが、これに限られるものではなく、金属層13が後述する樹脂基材22の全域を覆うことができれば、剥離層12の周縁部12eおよび金属層13の周縁部13eは、ガラス基材11の周縁部11eよりも内側に引っ込んでいても良い。すなわち、剥離層12の平面形状は、全周にわたってガラス基材11の平面形状よりも小さくなっていても良い。
(表示装置の構成)
次に、図2により、本実施の形態による表示装置の概略について説明する。図2は、本実施の形態による表示装置を示す断面図である。この表示装置は、上述した表示装置形成用基板10上に、後述する有機EL素子24等を複数配置し、ガラス基材11および剥離層12を除去した後、個々の有機EL素子24毎に切断して個片化することにより形成されたものである。
図2に示す表示装置20は、支持基材21と、支持基材21上に積層された、上述した表示装置形成用基板10を構成する金属層13と、金属層13上に配置された樹脂基材22と、樹脂基材22上に配置された薄膜トランジスタ(TFT)23と、樹脂基材22上に配置された有機EL素子24と、有機EL素子24上に配置された封止樹脂(TFE)25とを備えている。
このうち支持基材21は、表示装置20の全体を支持するものであり、可撓性を有するフィルムからなる。この支持基材21は、後述するように、接着剤により金属層13に貼り付けられている。支持基材21としては、例えばポリエチレンテレフタレートを用いることができる。支持基材21の厚みは、材質の強度、取り扱い適性等を考慮して設定することができ、例えば、50μm以上250μm以下程度の範囲で適宜設定することができる。
金属層13は、上述した表示装置形成用基板10を構成するものであり、支持基材21と樹脂基材22との間に介在されている。金属層13の構成は、上述した表示装置形成用基板10の金属層13と同様であり、ここでは、詳細な説明を省略する。
樹脂基材22は、後述する表示装置20の製造工程において、薄膜トランジスタ23、有機EL素子24等を支持するものであり、金属層13上に直接形成された可撓性を有する平坦な層からなる。樹脂基材22は、後述するように、金属層13上にダイコート法、インクジェット法、スプレーコート法、プラズマCVD法または熱CVD法、キャピラリーコート法、スリット及びスピン法、又は、中央滴下法等の手法により塗布形成されたものである。樹脂基材22には、上述したガラス基材11よりも可撓性を有し、耐熱性に優れた材質が用いられることが好ましい。樹脂基材22としては、例えば、有色のポリイミド(例えば宇部興産(株)製UPIA−ST(製品名))を用いることができる。樹脂基材22の厚みは、材質の強度、取り扱い適性等を考慮して設定することができ、例えば、5μm以上20μm以下程度の範囲で適宜設定することができる。
薄膜トランジスタ23は、有機EL素子24を駆動するためのものであり、有機EL素子24の後述する第1電極26および第2電極28に印加される電圧を制御するようになっている。
有機EL素子24は、薄膜トランジスタ23に電気的に接続されている。図2に示すように、有機EL素子24は、樹脂基材22上に配置された第1電極(反射電極)26と、第1電極26上に配置された有機発光層27と、有機発光層27上に配置された第2電極(透明電極)28とを有している。ここでは、第1電極26が陽極を構成し、第2電極28が陰極を構成する例について説明する。しかしながら、第1電極26および第2電極28の極性が特に限られることはない。
第1電極26は、後述するように、樹脂基材22上にスパッタリング法、蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法等の手法により形成されたものである。第1電極26の材質としては、効率良く正孔を注入できる材質を用いることが好ましい。第1電極26の材質としては、例えば、アルミニウム、クロム、モリブデン、タングステン、銅、銀または金およびそれらの合金等の金属材料を挙げることができる。
有機発光層27は、後述するように、第1電極26上に蒸着法、ノズルから塗布液を塗布するノズル塗布法、インクジェット等の印刷法により形成されたものである。有機発光層27としては、所定の電圧を印加することにより白色光を発光するよう構成された蛍光性有機物質を含有するものが好ましく、例えば、キノリノール錯体、オキサゾール錯体、各種レーザー色素、ポリパラフェニレンビニレン等が挙げられる。
第2電極28は、後述するように、有機発光層27上にスパッタリング法、蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法等の手法により形成されたものである。第2電極28の材質としては、電子を注入しやすく、かつ光透過性の良好な材質を用いることが好ましい。第2電極28の材質としては、例えば酸化リチウム、炭酸セシウム等が挙げられる。
有機EL素子24において発光した光は、樹脂基材22が位置する側とは反対の側へ取り出される。すなわち、有機EL素子24からの光は、封止樹脂25の上方から取り出される。このように本実施の形態における表示装置20は、いわゆるトップエミッション型の表示装置となっている。
封止樹脂25は、有機EL素子24を封止し、有機EL素子24を保護するためのものである。封止樹脂25は、後述するように、樹脂基材22、薄膜トランジスタ23、第1電極26および第2電極28上にダイコート法、インクジェット法、スプレーコート法、プラズマCVD法または熱CVD法、キャピラリーコート法、スリット及びスピン法、又は、中央滴下法等の手法により塗布形成されたものである。封止樹脂25には、上述したガラス基材11よりも可撓性を有した材質を用いることが好ましい。封止樹脂25としては、例えば、シリコーン樹脂やアクリル系樹脂を用いることができる。封止樹脂25の厚み(図2における樹脂基材22の上面から封止樹脂25の上面までの距離)は、材質の強度、取り扱い適性等を考慮して設定することができ、例えば、1μm以上50μm以下程度の範囲で適宜設定することができる。
なお、本実施の形態において、図2に示すように、表示装置20がトップエミッション型である例を示したが、これに限られるものではなく、表示装置20がいわゆるボトムエミッション型であってもよい。
(表示装置形成用基板の製造方法)
次に、図3(a)−(c)により、本実施の形態による表示装置形成用基板の製造方法について説明する。図3(a)−(c)は、本実施の形態による表示装置形成用基板の製造方法を示す断面図である。
まず、図3(a)に示すように、平坦な板状の部材からなるガラス基材11を準備する。このとき、例えば、G6サイズ(1800mm×1500mm)のガラス基材11を準備する。このガラス基材11としては、例えば、無アルカリガラス、石英ガラス、パイレックス(登録商標)類を用いることができる。
次に、図3(b)に示すように、ガラス基材11上に剥離層12を直接積層して形成する。剥離層12としては、上述したように、レーザー光を吸収することにより発熱し、分解され、密着力が低下または消失するものが用いられる。例えば、剥離層12としては、エキシマレーザーなどの特定波長(例えば波長308nm)を吸収するような特性を有するアモルファスシリコンやポリイミド等の剥離材料などを用いることができる。とりわけ、剥離層12は、ポリイミドを含んでいることが好ましい。
剥離層12は、例えばダイコート法、インクジェット法、スプレーコート法、キャピラリーコート法、スリット及びスピン法、又は、中央滴下法等の手法により形成される。このため、ガラス基材11上に発泡型の接着フィルム、テープ等を貼着する場合と比べて、フィルム、テープ等にうねりや接着剤等の厚みムラが生じるおそれがなく、剥離層12の平坦性を高めることができる。このようにして、ガラス基材11上に剥離層12が形成される。なお、本実施の形態においては、剥離層12は、例えば、ガラス基材11の回転速度を2500rpmに設定し、スピン法によりガラス基材11上にポリイミドの前駆体を塗布した後に、減圧乾燥装置(VCD)を用いて25Paの減圧条件で乾燥させ、300℃、5分間の条件で焼成させることにより形成される。
続いて、図3(c)に示すように、剥離層12上に金属層13を積層する。金属層13は、後工程で表示装置形成用基板10上に形成される樹脂基材22を保護するためのものである。金属層13としては、レーザー光の反射性や剥離層12側からのガスの遮蔽性が良好なものが用いられる。金属層13は、例えばクロム、モリブデン、チタン、アルミニウム、銀、銅、ニッケル、パラジウム、タングステン又はこれらのうち少なくとも1つを含む合金等の金属材料からなっていても良い。とりわけ、金属層13は、モリブデン合金を含んでいることが好ましい。具体的には、金属層13は、モリブデン、ニッケル及びチタンを含む合金、あるいはモリブデン及びニオブを含む合金からなることが好ましい。金属層13は、剥離層12上にスパッタリング法、蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法等の手法により形成される。このため、薄膜状の金属層13を均一かつ平坦に形成することができる。
このようにして、図1に示す表示装置形成用基板10が得られる。
(表示装置の製造方法)
次に、図4(a)−(e)、図5(a)−(c)及び図6(a)−(d)により、本実施の形態による表示装置の製造方法について説明する。図4(a)−(e)、図5(a)−(c)及び図6(a)−(d)は、本実施の形態による表示装置の製造方法を示す断面図である。
まず、例えば図3(a)−(c)に示す方法により、表示装置形成用基板10を作製する(図4(a))。
次に、表示装置形成用基板10の金属層13上に樹脂基材22を配置する(図4(b))。樹脂基材22には、ガラス基材11よりも可撓性を有し、耐熱性に優れたものが用いられても良い。例えば、樹脂基材22としては、有色のポリイミドを用いることができる。樹脂基材22は、金属層13上にダイコート法、インクジェット法、スプレーコート法、プラズマCVD法または熱CVD法、キャピラリーコート法、スリット及びスピン法、又は、中央滴下法等の手法により形成される。
次いで、樹脂基材22上に薄膜トランジスタ23を配置する(図4(c))。このとき、樹脂基材22上には、図示はしないが、各々が各表示装置20に対応する複数の薄膜トランジスタ23が配置される。このようにして表示装置20の第1中間体20aが形成される。なお、複数の薄膜トランジスタ23が樹脂基材22上に配置された後、切断装置(図示せず)によって、表示装置20の第1中間体20aは、平面視で、例えば半分の大きさに切断される。
次に、樹脂基材22上に有機EL素子24を配置する(図4(d))。このとき、樹脂基材22上には、図示はしないが、各々が各表示装置20に対応する複数の有機EL素子24が配置される。各々の有機EL素子24は、樹脂基材22上に配置された第1電極26と、第1電極26上に配置された有機発光層27と、有機発光層27上に配置された第2電極28とを有している。この場合、まず、樹脂基材22上に第1電極26を形成する。第1電極26には、効率良く正孔を注入できる材料が用いられる。例えば、第1電極26としては、アルミニウム、クロム、モリブデン、タングステン、銅、銀または金およびそれらの合金等の金属材料を用いることができる。第1電極26は、樹脂基材22上にスパッタリング法、蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法等の手法により形成される。この際、有機EL素子24の第1電極26が薄膜トランジスタ23に電気的に接続される。
次いで、第1電極26上に有機発光層27を形成する。有機発光層27には、所定の電圧を印加することにより白色光を発光するよう構成された蛍光性有機物質を含有するものが用いられる。例えば、有機発光層27としては、キノリノール錯体、オキサゾール錯体、各種レーザー色素、ポリパラフェニレンビニレン等を用いることができる。有機発光層27は、第1電極26上に蒸着法、ノズルから塗布液を塗布するノズル塗布法、インクジェット等の印刷法により形成される。
次に、有機発光層27上に第2電極28を形成する。第2電極28には、電子を注入しやすく、かつ光透過性の良好な材料が用いられる。例えば、第2電極28としては、酸化リチウム、炭酸セシウム等を用いることができる。第2電極28は、有機発光層27上にスパッタリング法、蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法等の手法により形成される。このようにして、樹脂基材22上に有機EL素子24が配置される。
次いで、樹脂基材22上に配置された有機EL素子24を封止樹脂25によって封止する(図4(e))。封止樹脂25には、上述したガラス基材11よりも可撓性を有する材料が用いられても良い。例えば、封止樹脂25としては、シリコーン樹脂やアクリル系樹脂が用いられる。封止樹脂25は、樹脂基材22、薄膜トランジスタ23、第1電極26および第2電極28上にダイコート法、インクジェット法、スプレーコート法、プラズマCVD法または熱CVD法、キャピラリーコート法、スリット及びスピン法、又は、中央滴下法等の手法により形成される。このようにして、有機EL素子24が封止樹脂25によって覆われる。
次に、封止樹脂25上に仮支持基材29を配置する(図5(a))。仮支持基材29は、表示装置20の製造工程において作製された表示装置20の第1中間体20aを仮支持するものである。仮支持基材29には、可撓性を有するフィルムが用いられる。例えば、仮支持基材29としては、ポリエチレンテレフタレートからなるフィルムを用いることができる。仮支持基材29は、接着剤により封止樹脂25上に貼り付けられても良い。仮支持基材29の厚みは、材質の強度、取り扱い適性等を考慮して設定することができ、例えば、50μm以上250μm以下程度の範囲で適宜設定することができる。このようにして、仮支持基材29が配置された表示装置20の第2中間体20bが作製される。
続いて、作製された表示装置20の第2中間体20bを反転させ、ガラス基材11を金属層13から剥離する。このとき、ガラス基材11側からエキシマレーザー(波長248nmまたは308nm)やYAGレーザー等のレーザー光Lを照射する(図5(b))。レーザー光Lは、図示しないレーザー光照射装置から照射され、レーザー光Lが第2中間体20bの面内に均一に走査される。このように照射されたレーザー光Lは、透明なガラス基材11を透過して剥離層12に到達する。上述したように、剥離層12は、改質されることにより密着力が低下又は消失する。このため、レーザー光Lによって改質されることにより、剥離層12の密着力が低下又は消失し、ガラス基材11は、金属層13から剥離する(図5(c))。
一方、剥離層12の面のうちガラス基材11の反対側の面には、金属層13が設けられている。このため、剥離層12を透過したレーザー光Lは、金属層13によって反射されて、ガラス基材11側に戻される。したがって、レーザー光Lが樹脂基材22まで達することがなく、剥離層12を透過したレーザー光Lが樹脂基材22に悪影響を及ぼすことはない。なお、金属層13は、樹脂基材22に密着した状態を維持する。
次いで、ガラス基材11が剥離された金属層13上に、表示装置20を支持する支持基材21を配置する(図6(a))。支持基材21には、上述したガラス基材11よりも可撓性を有するフィルムが用いられる。例えば、支持基材21としては、ポリエチレンテレフタレートからなるフィルムを用いることができる。支持基材21は、接着剤により金属層13に貼り付けられても良い。このようにして、表示装置20の第2中間体20bが支持基材21に支持される。
次に、表示装置20の第2中間体20bを反転させる(図6(b))。
その後、仮支持基材29を封止樹脂25から剥離する(図6(c))。なお、仮支持基材29を封止樹脂25から剥離した後、切断装置(図示せず)によって、表示装置20の第2中間体20bは個々の表示装置20毎に切断され個片化される(図6(d))。
以上の一連の工程により、図2に示す表示装置20を得ることができる(図6(d))。
このように、本実施の形態によれば、剥離層12はレーザー光Lを吸収することにより分解され、金属層13が剥離層12を透過したレーザー光Lを反射可能になっている。これにより、表示装置20の製造工程において、ガラス基材11を金属層13から確実に剥離することができるとともに、剥離層12をレーザー光Lによって加熱する際、レーザー光Lから樹脂基材22を保護することができる。この結果、ガラス基材11の破れまたは樹脂基材22に煤が発生することを抑制することができる。すなわち、ガラス基材11の厚みにムラがあることを考慮して、レーザー光Lの焦点が確実に剥離層12に達するように設定しておくことができる。この場合、ガラス基材11の厚みのムラにより、レーザー光Lの焦点が樹脂基材22側にずれたとしても、金属層13によってレーザー光Lが反射される。この結果、樹脂基材22が金属層13により保護され、樹脂基材22にレーザー光Lが到達する不具合が防止される。
また、本実施の形態によれば、金属層13がモリブデン合金を含んでいることにより、剥離層12を透過したレーザー光Lを効率良く反射させることができる。また、モリブデン合金を含んでいる金属層13は、剥離層12側からのガスの遮蔽性が良好であるため、表示装置20の製造工程において、剥離層12を改質する際、剥離層12側からのガスを遮蔽し、樹脂基材22内に熱拡散が生じることを防止することができる。さらに、モリブデン合金からなる金属層13は、金属層13の耐酸化性、耐湿性および耐酸性を向上させることができる。
さらに、剥離層12がポリイミドを含んでいることにより、剥離層12がレーザー光Lを効率良く吸収することができる。このため、ガラス基材11を金属層13から効率良く剥離することができる。また、ポリイミドからなる剥離層12はレーザー光Lを効率良く吸収することができるため、剥離層12の厚みTを薄くすることができ、剥離層12のコストを低減させることができる。さらに、ポリイミドは耐熱性に優れているため、剥離層12がポリイミドからなることにより、薄膜トランジスタ23を設ける際の熱に対して、剥離層12に耐熱性を付与することができる。このため、薄膜トランジスタ23を樹脂基材22上に設ける際にガラス基材11が金属層13から剥離する等の不具合を抑制することができる。
(変形例)
次に、本実施の形態の変形例について説明する。図7(a)−(c)及び図8(a)−(b)は、表示装置の製造方法の変形例を示す断面図である。図7(a)−(c)及び図8(a)−(b)に示す表示装置20の製造方法において、金属層13を除去する工程が設けられているものであり、他の構成は、上述した図4(a)−(e)、図5(a)−(c)及び図6(a)−(d)に示す構成と略同様である。図7(a)−(c)及び図8(a)−(b)において、図1乃至図6に示す実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図7(a)−(c)及び図8(a)−(b)に示す表示装置20の製造方法において、まず、図4(a)−(e)、図5(a)−(c)と同様に、表示装置20の第2中間体20bを作製する。次に、ガラス基材11を金属層13から剥離した後(図5(c)参照)、樹脂基材22から金属層13を除去する(図7(a))。この場合、例えば、金属層13上に付着した剥離層12の残渣を酸化プラズマまたは酸化ソルベントストリッピング(オゾンプラズマ、ピラニア洗浄、RCA洗浄)などで除去した後、エッチング液として苛性カリ−過酸化水素水等を用いた選択エッチング法により、樹脂基材22から金属層13を除去する。
次いで、金属層13が除去された樹脂基材22上に、表示装置20を支持する支持基材21を配置する(図7(b))。支持基材21は、接着剤により樹脂基材22に貼り付けられても良い。このようにして、表示装置20の第2中間体20bが支持基材21に支持される。
次に、表示装置20の第2中間体20bを反転させる(図7(c))。
その後、仮支持基材29を封止樹脂25から剥離する(図8(a))。なお、仮支持基材29を封止樹脂25から剥離した後、切断装置(図示せず)によって、表示装置20の第2中間体20bは個々の表示装置20毎に切断され個片化される(図8(b))。
以上の一連の工程により、表示装置20を得ることができる(図8(b))。
この場合においても、表示装置20の製造工程において、ガラス基材11を金属層13から確実に剥離することができるとともに、剥離層12をレーザー光Lによって加熱する際、レーザー光Lから樹脂基材22を保護することができる。このため、ガラス基材11の破れまたは樹脂基材22に煤が発生することを抑制することができる。
次に、上述した本実施の形態の作用について、具体的に説明する。
(実施例1)
図1に示す構成からなる表示装置形成用基板10を使用して、図2に示す構成からなる、表示装置20(実施例1)を作製した。この場合、ガラス基材11は無アクリルガラスを使用した。剥離層12は、剥離材料(Brewer Science, Inc.社製BREWER BOND701(製品名))を使用した。剥離層12は、ガラス基材11の回転速度を2500rpmに設定し、スピン法により剥離材料をガラス基材11上に塗布した後に、減圧乾燥装置(VCD)を用いて25Paの減圧条件で乾燥させ、300℃、5分間の条件で焼成させることにより形成した。金属層13は、日立金属(株)製Mo合金ターゲット(MDT)(製品名)を使用し、スパッタリング法により剥離層12上に成膜した。金属層13の厚みTは100nmとした。また、樹脂基材22は、宇部興産(株)製UPIA−ST(製品名)を使用した。
表示装置20の製造工程において、ガラス基材11側から剥離層12に向けて波長308nmのエキシマレーザーを照射した。このとき、レーザー光Lの積算照射量を250mJ/cm、300mJ/cm、350mJ/cm、400mJ/cmおよび450mJ/cmとし、それぞれの照射量ごとに樹脂基材22での煤の発生およびガラス基材11を金属層13から剥離した際の樹脂基材22の破れの発生を観察し、外観評価を行った。この結果を表1に示す。
(実施例2)
金属層13の厚みTが150nmであること、以外は、上述した実施例1と同様にして、表示装置20(実施例2)を作製した。この表示装置20の製造工程において、上述した実施例1と同様に、樹脂基材22での煤の発生およびガラス基材11を金属層13から剥離した際の樹脂基材22の破れの発生を観察し、外観評価を行った。この結果を表1に示す。
(比較例)
表示装置形成用基板が剥離層12および金属層13を有していないこと、以外は、上述した実施例1と同様にして、表示装置(比較例)を作製した。この表示装置の製造工程において、上述した実施例1と同様に、樹脂基材での煤の発生および樹脂基材の破れの発生を観察し、外観評価を行った。この結果を表1に示す。
Figure 0006883275
この結果、比較例による表示装置においては、レーザー光照射量が250mj/cmおよび300mJ/cmの場合において、樹脂基材の破れが発生していた。これに対して実施例1および実施例2による表示装置20は、レーザー光照射量が300mJ/cmの場合において、樹脂基材22の破れが発生していなかった。このように、実施例1および実施例2による表示装置20は、レーザー光照射量が少ない場合においてもガラス基材11を確実に剥離することができ、明らかに樹脂基材22への悪影響を抑制できることが分かった。また、比較例による表示装置においては、レーザー光照射量が400mJ/cmおよび450mJ/cmの場合において、樹脂基材に煤が発生していた。これに対して、実施例1による表示装置20は、レーザー光照射量が400mJ/cmの場合において、樹脂基材22に煤が発生しておらず、また、実施例2による表示装置20は、レーザー光照射量が400mJ/cmおよび450mJ/cmの場合において、樹脂基材22に煤が発生していなかった。このように、実施例1および実施例2による表示装置20は、レーザー光照射量が大きい場合においても樹脂基材22に煤が発生することを抑制することができ、明らかに樹脂基材22への悪影響を抑制できることが分かった。
上記実施の形態および変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態および変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10 表示装置形成用基板
11 ガラス基材
12 剥離層
13 金属層
20 表示装置
21 支持基材
22 樹脂基材
23 薄膜トランジスタ
24 有機EL素子
25 封止樹脂
29 仮支持基材

Claims (5)

  1. 表示装置の製造方法であって、
    ガラス基材と、前記ガラス基材上に積層され、レーザー光を吸収することにより分解される剥離層と、前記剥離層上に積層され、前記剥離層を透過した前記レーザー光を反射可能な金属層とを備えた表示装置形成用基板を準備する工程と、
    前記表示装置形成用基板の前記金属層上に樹脂基材を配置する工程と、
    前記樹脂基材上に薄膜トランジスタを配置する工程と、
    前記樹脂基材上に、前記薄膜トランジスタに電気的に接続される有機EL素子を配置する工程と、
    前記有機EL素子を封止樹脂によって封止する工程と、
    前記封止樹脂上に、前記表示装置を仮支持する仮支持基材を配置する工程と、
    前記ガラス基材側から前記剥離層に向けてレーザー光を照射することにより、前記金属層を除去することなく、前記ガラス基材および前記剥離層を前記金属層から剥離する工程と、
    前記ガラス基材および前記剥離層が剥離された前記金属層上に、前記表示装置を支持する支持基材を配置する工程と、
    前記仮支持基材を前記封止樹脂から剥離する工程とを備えたことを特徴とする表示装置の製造方法。
  2. 前記金属層は、モリブデン合金を含むことを特徴とする請求項1に記載の表示装置の製造方法。
  3. 前記金属層の厚みは、30nm以上150nm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置の製造方法。
  4. 前記剥離層は、ポリイミドを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の表示装置の製造方法。
  5. 前記剥離層の厚みは、50nm以上150nm以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の表示装置の製造方法。
JP2016245671A 2016-12-19 2016-12-19 表示装置形成用基板、表示装置および表示装置の製造方法 Active JP6883275B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016245671A JP6883275B2 (ja) 2016-12-19 2016-12-19 表示装置形成用基板、表示装置および表示装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016245671A JP6883275B2 (ja) 2016-12-19 2016-12-19 表示装置形成用基板、表示装置および表示装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018101017A JP2018101017A (ja) 2018-06-28
JP6883275B2 true JP6883275B2 (ja) 2021-06-09

Family

ID=62715388

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016245671A Active JP6883275B2 (ja) 2016-12-19 2016-12-19 表示装置形成用基板、表示装置および表示装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6883275B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7253135B2 (ja) * 2018-12-27 2023-04-06 大日本印刷株式会社 表示装置形成用基板、表示装置および表示装置の製造方法
JP7398934B2 (ja) * 2019-11-22 2023-12-15 エルジー・ケム・リミテッド 表示装置用支持基板、有機el表示装置、および有機el表示装置の製造方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3809681B2 (ja) * 1996-08-27 2006-08-16 セイコーエプソン株式会社 剥離方法
JP4801579B2 (ja) * 2003-01-15 2011-10-26 株式会社半導体エネルギー研究所 発光装置の作製方法
JP2004349539A (ja) * 2003-05-23 2004-12-09 Seiko Epson Corp 積層体の剥離方法、積層体の製造方法、電気光学装置及び電子機器
JP2005085705A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Seiko Epson Corp 電気デバイス及びその製造方法、電子機器
JP5099060B2 (ja) * 2009-03-26 2012-12-12 セイコーエプソン株式会社 有機el装置、有機el装置の製造方法、電子機器
JP5147794B2 (ja) * 2009-08-04 2013-02-20 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置の作製方法及び電子書籍の作製方法
JP2011248072A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Hitachi Displays Ltd 画像表示装置の製造方法
JP6294670B2 (ja) * 2014-01-07 2018-03-14 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置及び表示装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018101017A (ja) 2018-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7024837B2 (ja) 蒸着マスクの製造方法、蒸着マスク準備体、フレーム付き蒸着マスク準備体、蒸着マスク、保護シート付き蒸着マスク、フレーム一体型の保護シート付き蒸着マスク、有機半導体素子の製造方法、及び有機elディスプレイの製造方法
JP2006049800A (ja) 薄膜デバイスの供給体、薄膜デバイスの供給体の製造方法、転写方法、半導体装置の製造方法及び電子機器
JP2014048619A (ja) フレキシブルデバイスの製造方法
KR102017086B1 (ko) 도너 기판 및 도너 기판을 이용한 유기 발광 표시 장치의 제조 방법
US10818855B2 (en) Method of manufacturing an organic light emitting diode display
JP2003163338A (ja) 剥離方法および半導体装置の作製方法
CN109830621B (zh) 柔性基板及其制造方法、柔性显示基板及其制造方法
TW201806145A (zh) 柔性顯示裝置及其製備方法
JP2013135181A (ja) フレキシブルデバイスの製造方法
KR102065901B1 (ko) 수지기판 적층체 및 전자 디바이스의 제조방법
JP2017211420A (ja) 表示装置及びその製造方法
JP5898949B2 (ja) フレキシブルデバイスの製造方法
JP6883275B2 (ja) 表示装置形成用基板、表示装置および表示装置の製造方法
JP2016127257A (ja) 柔軟基板の製造方法
WO2019026209A1 (ja) 可撓性表示装置及び可撓性表示装置の製造方法
JP2018169556A (ja) 表示装置形成用基板、表示装置および表示装置の製造方法
JP5726110B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法並びに電子機器
CN110581231A (zh) 显示装置的制备方法
JP6885099B2 (ja) 表示装置の製造方法および光照射装置
JPWO2019167131A1 (ja) フレキシブルoledデバイスの製造方法及び支持基板
US10199576B2 (en) Display panel and fabricating method thereof, and display device
JP2004252297A (ja) Tft液晶ディスプレイパネルの製造方法
JP7240624B2 (ja) 表示装置形成用基板、表示装置及び表示装置の製造方法
US20130049230A1 (en) Stacking method and stacking carrier
US20220181594A1 (en) Method for manufacturing resin film having fine pattern, method for manufacturing organic el display device, base material film for use in formation of fine pattern, and resin film having support member attached thereto

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191030

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210409

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210422

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6883275

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150