以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1を参照して、本発明の実施形態に係る撮像装置の一例である撮像装置1の構成について説明する。
図1は撮像装置1の斜視図である。図1(a)および図1(b)はそれぞれ、撮像装置1の正面斜視図および背面斜視図である。
撮像装置1は、撮像レンズ(不図示)を備える鏡筒ユニット2および、撮像レンズを介して結像された被写体の光学像を光電変換して画像データを生成する撮像素子(不図示)を備える。
レンズ鏡筒ユニット2は、沈胴式で、収納時は撮像装置1の内部に沈胴する。
また、撮像装置1には、撮像素子で生成された画像データをデジタル情報に変換する処理回路を載せた主基板(不図示)や補助基板(不図示)等で構成されている。
レリーズボタン4は、全押し操作されると、撮影され、記録媒体(不図示)に被写体像の画像データが記録される。
ズームレバー5は、レリーズボタン4の外周に回動可能に保持されている。ズームレバー5が回動操作されると、ズーム動作が行われる。
電源ボタン6は、撮影者によって押下されオン状態、またはオフ状態に切り替えられる。
表示装置15は撮像装置1の背面に設けられ、撮影する被写体像の確認や、撮像画像の再生表示のために用いられる。
撮像装置1は、フロントカバー9、リアカバー10、トップカバー16の外装部材で覆われている。
トップカバー16は撮像装置1の上部の外観面を形成するとともに、ファインダ20の開口部を形成している。
ファインダ20は、撮像装置1に内蔵されており、収納時は、ロック機構によって撮像装置1の内部に保持された状態でロックされている。
撮像装置1の側面には、外観面の一部を形成しているサイドカバー13が構成される。
サイドカバー13には、解除レバー14がスライド操作可能に保持されており、解除レバー14を操作することによって、ファインダ20のロックを解除して撮像装置1の上方へと突出動作を行う。
次に、図2を参照して、図1に示されている本発明のファインダ20の動作について説明する。図2は、ファインダ20を突出させた撮像装置の背面斜視図である。
図2(a)は、前述の撮像装置1の側面に配置された解除レバー14を操作することによって、ファインダ20が撮像装置1に収納状態から上方へと突出した状態を示している。
接眼部28は接眼窓22が固定されている。センサ窓23は、接眼窓22の上側に設けられている。
センサ窓23は、内部のセンサ、例えば光学式検知センサの光路のために設けられている。使用者が接眼部28をのぞいたことを内部の光学式センサが検知して、ファインダ20への表示に切り替える。
図2(b)は、図2(a)のファインダ20の突出状態から、ファインダ20の接眼部28を、撮像装置1の背面側へと引き出した状態を示す。
ファインダ20は接眼部28を手前へと引き出した状態において使用可能となり、接眼部28から、撮影する被写体像の確認や撮影画像の再生表示などを確認することを可能とする。
さらに、図2(c)は、図2(b)のファインダ20の使用可能な状態において、接眼部28を含むファインダ回動部41が回動した状態を示す。
ファインダ回動部41は、接眼部28がトップカバー16と平行な位置まで約90°回動する。
よって、撮影者は、カメラ上面側から撮影する被写体像の確認や撮影画像の再生表示などを確認することも可能となる。
また、図3を参照して、突出状態後の収納状態側へのスライド抑制機構に関して説明する。
図3(a)、(b)は収納状態と突出状態、更に(c)、(d)は接眼部28が引き出された状態とファインダ回動部41が回動した状態を示している。
図3(a)(b)に示すようにファインダユニット21は、スライドストッパー39を含み、収納状態と突出状態の上下方向スライド動作を一体的に行う。また、外装の一部であるリアカバー10には、外装係止部10aを有している。
次に図3(c)のようにスライドストッパー39は、接眼部28を矢印方向に引き出すと連動して引き出され、外装係止部10aの上で当接する。
これにより、ファインダユニット21には、収納状態側へのスライド抑制が働く。またスライドストッパー39は、不図示のバネで矢印方向へ常に付勢されている。
その為、図3(d)に示すようにファインダ回動部41が回動してもスライドストッパー39は、外装係止部10aの上で当接した状態を維持する。
その結果、ファインダユニット21は、接眼部28が引き出された状態で、収納状態側へのスライド抑制が働き続ける。
このように、ファインダユニット21は、突出状態後に接眼部28を引き出すことで、それ以降にファインダユニット21が収納状態方向へ移動することが抑制される。
よって、ファインダユニット21は、カメラ使用時に不用意に下がってしまいファインダ表示画像を視認できなくなるといった不具合がなくなる。
尚、収納状態への推移は先程とは逆に図(d)→(c)→(b)→(a)の動作により、スライドストッパー39は、外装係止部10aより抑制が解除され、ファインダユニット21は、撮像装置1に収納される。
電子ビューファインダユニット21は、電子表示ユニット46と、接眼部28と、電子表示ユニット46から発光した光束を接眼部に導光するレンズを保持するレンズホルダ42と、を有する回動手段41を備えている。
更に、電子ビューファインダユニット21は、回動手段を保持する保持カバー49と、回動手段41の上面を覆う外装カバー31と、を備えている。
回動手段41は、突出状態において、保持カバー49に保持された回動軸50を中心として回動可能である。
外装カバー31は、回動手段41に対して移動可能に保持されており、回動手段41の回転角度に応じて移動する。
次に、図4を参照して、ファインダ20の構成について説明する。図4は、ファインダ20の展開斜視図である。
図4(a)に示されるように、ファインダ20は、ファインダユニット21と、収納と突出の状態を切り替える、上下動機構部51からなる。
図4(a)は、ファインダ20を構成する上下動機構部51を説明する展開斜視図である。
ベースプレート32は、金属板で形成され、金属材料で形成されるガイドバー33が2本、加締められている。
また、ベースプレート32には、係止ピン32aが形成されている。ガイドバー33は、一部径方向へと大きくなるようにフランジ形状部33aが形成される。
EVFホルダ30は樹脂材料によって形成され、前述のベースプレート32に加締められた2本のガイドバー33が挿通されて、上下にスライド移動可能に保持している。
この際、ガイドバー33のフランジ形状部33aがEVFホルダ30に対して当接することで突出時のスライド位置が決まる。
EVFホルダ30は図1に示されるフロントカバー9に対して位置決め固定される。突出バネ38はEVFホルダ30内部に収納されて、ガイドバー33を上方へと付勢している。
バネホルダ35は板金材料によって形成されており、突出バネ38の端部を抑えるようにEVFホルダ30へと固定される。
ロックレバー36は加締めピン37によってバネホルダ35に対して回動可能に保持されており、係止爪部36aを備える。
付勢バネ34は一端をロックレバー36に係止され、他端をバネホルダ35に係止されて保持されており、ロックレバー36を一方向へと付勢している状態で構成される。
ロックレバー36は図1に記載の解除レバー14を操作することで、加締めピン37を中心に回動動作を行うように構成される。
ファインダ20は、収納時にはロックレバー36の係止爪部36aによってベースプレート32の係止ピン32aが係止されることによって、収納状態で保持されている。
ファインダ20使用時には解除レバー14を操作することで、ロックレバー36が回動して係止ピン32aの係止を解除することで、突出動作を行う。
次に、ファインダユニット21の構成について説明する。
図4(b)はファインダユニット21の展開斜視図である。ファインダユニット21には、トップカバー16とともに上面の外観面を形成するファインダトップカバー31が設けられている。
また、突出状態において、可動方向に平行な2面となる側面49aを有するファインダカバー49(保持カバー)を備える。
ファインダユニット21を構成するファインダ回動部41は、光学レンズを保持するレンズホルダ42、レンズホルダ42を直動可能に保持するファインダ案内筒43を備えている。
ファインダ案内筒43のフランジ部43aには、ファインダ案内筒43を直動可能にガイドするガイドシャフト44が貫通している。
ガイドシャフト44の一端は、ファインダ固定筒45に固定されている。接眼部28は、ファインダ案内筒43の側面に設けられた係止爪43cによってファインダ案内筒43に係止される。
接眼部28は、手前へと引き出すことで、ガイドシャフト44に軸支されたファインダ案内筒43が内部のレンズホルダ42と一体で並進移動し使用可能な状態となる。
ファインダ案内筒43のフランジ部43aの外周にはシール部材43bを設けている。
シール部材43bは、ファインダ固定筒45とファインダ案内筒43の間を密閉し、防塵構造を構成している。表示ユニットホルダ47は、表示ユニット46を保持している。
表示ユニットホルダ47の側面には係止爪47aが設けられており、ファインダ固定筒45側の係止部45fによって一体となっている。
表示パネル付勢板48は腕部48aがファインダ固定筒45に固定され、表示ユニット46を表示ユニットホルダ47側に付勢している。
腕部48aの先端48bは、接眼部28を手前へと引き出す際に一体で動作するファインダ案内筒43に対してクリック部を兼ねている。
ファインダユニット21の下部で収納と突出の上下動機構部51の間には基板ベース60が設けられている。
基板ベース60は、ファインダカバー49とともにベースプレート32に対して複数の締結ビスによって固定される。
ファインダ基板24は、基板ベース60に固定されている。
ファインダ基板24は、撮像装置1内部の主基板(不図示)からの画像信号を伝達するためのフレキシブル基板(不図示)が接続され、さらに表示ユニット46に接続されるフレキシブル基板61によって信号を伝達する。
フレキシブル基板カバー62は基板ベース60に固定されている。
次に図5を参照して、ファインダカバー49とファインダ回動動作について説明する。
図5はファインダカバー49とファインダ固定筒45の関係を示す図である。ファインダユニット回転軸50はファインダカバー49を構成する側面49aに設けられた穴部49cで保持されている。
ファインダユニット回転軸50は、剛性を有するファインダカバー49に結合することで回転軸として強度を確保可能となる。
ファインダ固定筒45は、ファインダユニット回転軸50の一部が軸穴部45bと回動可能に嵌合している。
よって、ファインダ固定筒45はファインダカバー49に対し回動可能となる。また、ファインダカバー49には回動ストッパー部49dが設けられている。
ファインダ固定筒45は、約90°回動すると当接部45dが回動ストッパー部49dに当接する構成となっている。
ファインダ回動部41は、ファインダレンズの光軸が撮影レンズの光軸と略平行である0°から90°の間で回動可能となる。
本実施例においてファインダユニット回転軸50は2本の部材に分割されているが、1本の構成でも良い。
ファインダカバー49とファインダ固定筒45に設けられている軸穴部45bの間は、摩擦を付与する摩擦部材(不図示)が挟持される。
摩擦部材は、例えば、皿ばねやOリングなどであり、摩擦部材が与える摩擦力によって回動動作を任意の位置で停止させることを可能とする。
ファインダカバー49は平行な2面である側面49aと側面49aをつなぐ被写体側の面49bで構成され、収納状態と突出状態との可動方向Vと直交する断面Fにおいて、略コの字型となっている。
ファインダカバー49を構成する平行な2面の側面49aには両側ともに、穴部49cが設けられている。ファインダカバー49に設けられた穴部49cは、撮像装置1において接眼窓22の反対側でかつファインダユニット21の上側である。
よって、ファインダユニット21の回動動作において、ファインダ回動部41は撮像装置1のトップカバー16やフロントカバー9などの外装部材から遠ざかるように動作するので、回動動作に伴う撮像装置1との干渉部が発生しない。
そのため、ファインダカバー49(保持カバー)は、収納状態と突出状態との可動方向の断面で略コの字型となっており、回動動作に必要な強度確保が可能となる。
電子ビューファインダユニット21は、撮像装置の本体部に対して収納される収納状態と本体部に対して突出する突出状態とに可動可能である。
電子ビューファインダユニット21は、突出状態において回動可能に保持され、収納状態において回動できないように保持されている。
次に図6を参照して、ファインダユニット21を構成するファインダ回動部41を説明する。
図6(a)は、ファインダ回動部41の側面から見た図である。ファインダ固定筒45の下部には、突出状態におけるファインダ回動部41の回動動作を規制するための係止部45aが設けられている。
また、ファインダ固定筒45の上部には、外観面を形成するファインダカバー49に対し回動可能に軸支するための軸受け部45eが設けられている。
軸受け部45eには、軸穴部45bが設けられている。また、軸受け部45eには、第一の当接部45baが設けられている。第一の当接部45baは、表示ユニット46の表示面と平行な接眼部28の面と当接している。
さらに、軸受け部45eには、第二の当接部45bbが設けられている。第二の当接部45bbは、ファインダレンズ光軸と平行な接眼部28の面と当接している。
軸穴部45b部には、ファインダユニット回転軸50が嵌合されているため、剛性がある。
外装カバー31は、回動手段41の回転軸より接眼部側に回動手段に対して回転可能に軸支されている。
よって、ファインダ固定筒45の軸受け部45eに、第一の当接部45baと第二の当接部45bbを設けることで、接眼部28は、収納する際の突き当て面や摺動面などがファインダ固定筒45の剛性を有する部分に設けられることとなる。
よって、接眼部28の操作における信頼性を向上させることが可能となる。
図6(b)は図4に示されるファインダユニット21の断面図である。
ファインダユニット回転軸50は、表示ユニット46の厚み方向における投影内に配置されている。
ファインダユニット回転軸50は、ファインダ案内筒43のフランジ部43aとファインダ固定筒45の防塵構造部に影響することがない。よって、ファインダユニット21の内部レイアウトを省スペースで構成することが可能となる。
フレキシブル基板61の一端は、ファインダユニット回転軸50側において表示ユニット46に接続されている。
フレキシブル基板61は、ファインダユニット回転軸50の略同一中心とするR部61aを形成し、フレキシブル基板カバー62とファインダカバー49の間隙を通過するよう配置される。
図6(c)は、ファインダユニット21のファインダレンズ光軸と直交する断面である。
係止部材63は付勢ばね64によって基板ベース60に摺動可能に取り付けられている。
ファインダ固定筒45の下部に設けられた係止部45aは係止部材63によって回動動作を規制されている。
係止部材63は、ファインダ回動部41の回転動作時に付勢ばね64に抗して退避し係止部45aが乗り越える。
よって、ファインダユニット21を構成するファインダ回動部41は、ファインダレンズ光軸と撮像レンズ(不図示)と平行な状態において係止される。
次に図7を参照して、ファインダ回動部41内部における検出センサ71と検出センサフレキシブル基板72のレイアウトを説明する。
図6、図7(b)に示されているように、センサ窓23は接眼部28を構成する接眼窓22の上部に設けられている。
内部の検出センサ71は、例えば近接センサなどを用いて、使用者が接眼部28をのぞいたことを検知して、ファインダ20への表示に切り替える。
よって、検出センサ71とセンサ窓23を接眼窓22の上部に設けることで、ファインダ回動部41が回動した範囲内において、検出センサ71は使用者が接眼部28をのぞいたことを検知することが可能となる。
図7(a)に示されるように、検出センサ71は、検出センサフレキシブル基板72に周辺回路部品とともに実装されている。
検出センサフレキシブル基板72の検出センサ71を実装している実装部72aはセンサ窓23と不図示の固定部によって一体となっている。
図7(b)、および図7(c)は検出センサフレキシブル基板72の構成と配置を説明する図である。
実装部72aから延伸する第1の可動余長部72cは、ファインダトップカバー31とファインダ固定筒45の間に収容されている。
また、第1の可動余長部72cは、接眼部28の方向から見て、実装部72aの幅Wの中に配置されている。
第1の可動余長部72cは、接眼部28が手前へと引き出され並進移動する際に可動する。
よって、可動余長部72cは、ファインダ回動部41の可動部を構成するファインダユニット回転軸50の配置や、回動動作を阻害することなく配置可能となる。
よって、図7(b)に示すようにセンサ窓23は、接眼部28を構成する接眼窓22の上部に設けることで、結果として検出センサフレキシブル基板72を省スペースに配置可能となる。
検出センサフレキシブル基板72の第1の可動余長部72cより先の延伸部72dは、表示ユニット46に接続されるフレキシブル基板61と隣接し、かつ、フレキシブル基板カバー62とファインダカバー49の間隙を通過するよう配置される。
よって、検出センサフレキシブル基板72はファインダ回動部41の回動動作を妨げることなく、ファインダユニット回転軸50の構成を阻害することなく、接眼部28の並進移動も可能とする。
検出センサフレキシブル基板72の延伸部72dは、ファインダ回動部41が回動しても外側に露出することはなく、保護されているため信頼性を向上させることを可能とする。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
次に図8を用いて、ファインダユニット21上端部の構成を説明する。
図8は、ファインダユニット21上端部の分解図である。
図8(a)(b)において、ファインダユニット21の外観側の上面はファインダトップカバー31のカバー部31aで覆われる。
ファインダ固定筒45には、ファインダ固定筒45と一体である不図示の軸を通して支持された付勢手段であるところのトーションバネ70が具備されている。
トーションバネ70の端部70aはファインダ固定筒45の穴45yに差し込まれ支持されている。
トーションバネ70の他方の端部70bは、カバー部31a内面に設けられた穴31bに差し込まれ、トーションバネ70の端部70aと端部70bが閉じようとする付勢力を用いて、ファインダトップカバー31をファインダカバー49側に当接させる。
より詳しくは、カバー部31a内面には複数のリブ31dが設けられており、複数のリブ31dがファインダカバー被写体側の面49bの上部端面49eに接触することになる。
ファインダトップカバー31には、ファインダユニット回転軸50とは同軸ではない軸位置にファインダトップカバー回転軸74が圧入される穴31cが2か所同軸位置で設けられている。
ファインダ固定筒45には、ファインダトップカバー回転軸74を支持する溝部45zが、穴31cに対向する位置に2か所設けられている。
すなわちファインダトップカバー31の回転軸位置は、固定側のファインダカバー49側でなく、回動するファインダユニット側に設けられている。
トーションバネ端部70bが穴31bに挿入されてファインダトップカバー31がファインダカバー49側に引き込まれる。
その後、ファインダトップカバー回転軸74が各々穴31cに圧入され、ファインダトップカバー回転軸74先端が溝部45zに挿入される。
本実施例では、ファインダトップカバー31(外装カバー)をファインダカバー上部端面49eに付勢する手段としてトーションバネ70を用いたが、引っ張りバネやゴム等他の弾性部材を用いても構わない。
さらに、ファインダトップカバー回転軸74の固定は圧入であっても接着であっても、さらにはファインダトップカバー31に一体で設けられた軸であっても、ファインダトップカバー31を回転可能にファインダ固定筒45に支持する機構であれば問わない。
また、本実施例では、ファインダトップカバー31の回転軸74をファインダ固定筒45に支持させる例を開示したが、接眼部28などファインダが回動する部分であれば構わない。
外装カバー31は、回動手段41の回転軸50より接眼部28側に回動手段41に対して回転可能に軸支されている。
外装カバー31は、付勢手段70で保持カバー側49に付勢されている。
外装カバー31は、収納状態において、撮像装置1の上面カバー16に当接する。
電子ビューファインダユニット21は、表示ユニット46に接続されているフレキシブル基板61を備えている。
フレキシブル基板61は、表示ユニット46との接続部から回転軸50に向かい延伸している。
外装カバー31は、回動手段41の回転を行っている間、記電子表示ユニット46、フレキシブル基板61、回転軸50を覆い続ける。
図9、図10、図11を用いて、ファインダトップカバー31の動作説明を行う。
図9は、ファインダユニット21がカメラ本体から突出し接眼部28が引き出された状態を示した図である。
図9(a)はファインダユニット21の斜視図であり、図9(b)はファインダユニット21の一部断面図である。
図9(b)において、ファインダトップカバー31は、ファインダ固定筒45に具備された軸73に支持されたトーションバネ70によりファインダトップカバー回転軸74を中心に紙面右回転方向に付勢され、ファインダカバー上部端面49eに当接している。
ファインダトップカバー31は、ファインダカバー被写体側の面49bと共に、ファインダユニット21の接眼部28と反対側に設けられた表示ユニット46、表示ユニット46から伸びたフレキシブル基板61、ファインダユニット回転軸50などを覆っている。
図10は、ファインダユニット21がカメラ本体から突出し、接眼部28が引き出され、ファインダ回動部41が回動した状態を示した図である。
図10(a)はファインダユニット21の斜視図であり、図10(b)はファインダユニット21の一部断面図である。
図10(b)において、ファインダ回動部41は図9(b)の状態からファインダユニット回転軸50中心に紙面右回転に回動している。
ファインダトップカバー31は、ファインダカバー49の上部端面49eに当接したまま、ファインダ固定筒45に対してファインダトップカバー回転軸74中心に紙面左回転方向に回転して開く。
図9から図10の状態まで常に、ファインダトップカバー31は、ファインダ回動部41が回動位置に応じてファインダカバー49の上部端面49eを覆い続ける。
前述したように、ファインダカバー49とファインダ固定筒45間には不図示の前記摩擦部材があり、ファインダユニット回転軸50中心に所定の摩擦力でファインダ回動部41がファインダカバー49に保持される。
トーションバネ70によって発生するファインダ回動部41をファインダユニット回転軸50中心に紙面左回転させようとする回転トルクは、前記所定の摩擦力による摩擦トルクより小さく、ファインダ回動部41は所望の回転位置で保持出来る。
本実施例とは異なり、仮にファインダトップカバー31がファインダ回動部41と一体である場合は、図9(b)に示したZ領域に、回動するファインダ回動部41とファインダトップカバー31が侵入し、フレキシブル基板61などの配置が出来なくなる。
さらにファインダトップカバー31がファインダカバー被写体側の面49bに侵入する。
そのため、ファインダカバー被写体側の面49bにファインダトップカバー31を逃げる切欠部を設けなければならず、ファインダカバー49の強度低下や外観品位の低下を招く。
本実施例は、ファインダカバー49に対して回動するファインダ回動部41の上面に、ファインダ回動部41に対して移動可能なファインダトップカバー31を設けていることが特徴である。
ファインダトップカバー31が、ファインダ回動部41の回転量(回転角度)に合わせて、ファインダトップカバー回転軸74中心にトーションバネ70でファインダカバー49の上部端面49eに付勢され滑りながら回転する。
ファインダトップカバー31は、ファインダ回動部41の回転位置(回転角度)に応じてファインダカバー49上部端部49eを移動し、ファインダカバー49内部に侵入しない。
よって、ファインダカバー49内にフレキシブル基板61などの部品配置が可能となる。
さらにファインダカバー49の被写体側の面49bに、回転してくるファインダトップカバー31を逃げる切欠部を設ける必要がないので、ファインダカバー49の強度も強く外観品位を損なわない。
図11はファインダユニット21がカメラ本体に収納された状態を示した図である。図11(a)はリブ16aを分かり易くするために、仮にカメラ本体からファインダユニット21を取り除いた斜視図である。
トップカバー16のファインダユニット21の移動する開口部入り口には、左右にリブ16aが設けられている。
図11(b)はカメラ本体に収納されたファインダユニット21の斜視図である。図11(c)は図11(b)中のC-C断面、図11(d)は図11(b)中のd-d断面である。
図11(c)、図11(d)において、ファインダトップカバー31はファインダユニット21収納位置でトップカバー16のリブ16aに当接し支持されている。
ファインダユニット21がカメラ本体1に収納された時に、ファインダトップカバー31をリブ16aに当接させることで、ファインダユニット21ががたついたり、トップカバー16に対して突出したり凹んだりした状態になることを防いでいる。
図12はファインダユニット21がカメラ本体から突出し接眼部28が引き出された状態から、ファインダ回動部41が回動していく状態遷移図である。
図12(a)は、図9と同じファインダユニット21がカメラ本体から突出し接眼部28が引き出された状態である。
ファインダ回動部41の接眼部28は、図中水平H方向に引き出されており、ファインダ回転軸50に対してファインダ回動部41は回動していない。
ファインダトップカバー31もまた、ファインダ回動部41に対して、水平方向Hと並行なH1方向に沿うように閉じられたままで、ファインダトップカバー回転軸74中心に対して回転していない。
図12(b)は、ファインダ回動部41がファインダ回転軸50に対して初期位置時12(a)からα1度回動した状態を示した図である。
ファインダ回動部41は、引き出し水平方向Hからファインダ回転軸50を中心に図右回転に角度α1度回動してV1方向を向いている。
ファインダトップカバー31は、ファインダ回動部41が向いているV1方向と平行なV2方向に対して、ファインダトップカバー回転軸74中心に回転角度β1度図左回転してV3方向を向いている。
つまり、ファインダトップカバー31は、ファインダ回動部41に対してファインダトップカバー回転軸74中心にファインダ回動部41の回転方向とは逆方向である図左方向に開いている。
図12(c)は、図10と同じであり、ファインダユニット21がカメラ本体から突出し、接眼部28が引き出され、ファインダ回動部41が最大回動位置まで回動した状態を示した図である。
ファインダ回動部41がファインダカバー49に対してファインダ回転軸50中心に初期位置図12(a)からα2度回動した状態を示した図である。
ファインダ回動部41は、引き出し水平方向Hからファインダカバー49に対してファインダ回転軸50を中心に図右回転に角度α2度回動してV4方向を向いている。
ファインダトップカバー31は、ファインダ回動部41が向いているV4方向と平行なV5方向に対して、ファインダトップカバー回転軸74中心に回転角度β2度図左回転してV6方向を向いている。
つまり、ファインダトップカバー31は、ファインダ回動部41に対してファインダトップカバー回転軸74中心にファインダ回動部41の回転方向とは逆方向である図左方向に開いている。
回動手段41の回転に連動して移動する外装カバー31の回転軸74の回転方向は、回動手段41の回転軸50の回転方向と反対方向である。
図12(b)、12(c)で示したように、ファインダ回動軸50中心に図右回転を行うファインダ回動部41に対して、ファインダトップカバー31は、ファインダ回動部41のファインダトップカバー回転軸74中心に図左回転を行う。
ファインダ回動部41とファインダトップカバー31が異なる回転方向に回転することで、ファインダトップカバー31がフレキシブル基板61などを内包したファインダカバー49に干渉することを防ぐことが出来ている。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。