JP7154834B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器本体に対してスライドおよび回転可能な蓋部材を有する電子機器に関する。
一般的に、デジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置を含む電子機器には、SDカードやCFカード等の記録メディアやカメラバッテリーなどを電子機器本体に対して着脱するための蓋部材が設けられている。特許文献1には、長穴部と軸部材とが嵌合することにより電子機器本体(カメラ本体)に対してスライドおよび回転可能な蓋部材が開示されている。このような蓋部材は、カメラ本体の外装部品の一部であり、その外観面以外の部分はカメラ本体に覆われている。
特開2017-146323号公報
しかしながら、電子機器の蓋部材は開閉可能な構造を有するため、長穴部と軸部材との嵌合部には僅かな隙間が存在する。このため、電子機器の使用環境によっては、この隙間を通って長穴部と軸部材との間に砂や金属等の細かい粉塵が侵入する可能性がある。このような状態で蓋部材を操作すると、長穴部と軸部材との嵌合部に粉塵が噛み込まれ、異音が発生して操作性が低下する。
そこで本発明は、蓋部材に粉塵が侵入した場合でも、異音の発生を抑制して良好な操作性を確保することが可能な電子機器を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての電子機器は、筐体の一部を覆う蓋部材と、蓋部材に設けられた長穴部と嵌合し、筐体に対して蓋部材を閉じ位置と閉じ解除位置との間で移動可能および閉じ解除位置にて回転可能に保持する軸部材と、蓋部材を閉じ位置および閉じ解除位置に保持するように軸部材を付勢する付勢部材とを有する。長穴部は、蓋部材が閉じ解除位置にあるときに軸部材に嵌合する第1の嵌合面および該第1の嵌合面より軸部材の軸方向外側かつ該第1の嵌合面より軸部材の径方向外側に形成された第1の空間を有するとともに、蓋部材が閉じ位置にあるときに第1の嵌合面より軸方向に長い範囲で軸部材に嵌合する第2の嵌合面を有することを特徴とする
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施形態において説明される。
本発明によれば、蓋部材に粉塵が侵入した場合でも、異音の発生を抑制して良好な操作性を確保することが可能な電子機器を提供することができる。
第1の実施形態におけるデジタルカメラの要部断面図である。 第1の実施形態におけるデジタルカメラの背面斜視図である。 第1の実施形態におけるデジタルカメラの筐体に対して蓋部材を開いた状態を示す要部斜視図である。 第1の実施形態における蓋部材のスライド動作および回転動作の説明図である。 第1の実施形態における蓋部材に設けられた空隙部の説明図である。 第1の実施形態における蓋部材の長穴部を軸部材の軸方向から見た概略図である。 比較例としてのデジタルカメラの説明図である。 第2の実施形態における蓋部材の長穴部を軸部材の軸方向から見た概略図である。 第2の実施形態における蓋部材の別形態の長穴部の軸方向からみた概略図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
まず、図2を参照して、本発明の第1の実施形態における電子機器(デジタルカメラ)の構成について説明する。図2は、デジタルカメラ(カメラ本体10)の背面斜視図である。なお本実施形態は、電子機器としてデジタルカメラを説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、デジタルカメラ以外の電子機器にも広く適用可能である。
図2に示されるように、カメラ本体10の上面には、撮像動作を実行するためのレリーズボタン14、カメラ本体10の電源のオン/オフを切り替えるための電源スイッチ15、および、メイン操作ダイヤルスイッチ20が設けられている。カメラ本体10の正面には、撮影光束をカメラ本体10内に導くための撮影レンズ(不図示)が設けられている。
カメラ本体10の背面には、画像表示部19、ファインダ13、および、ライブビューボタン16が設けられている。画像表示部19は、略平板状であり、撮影画像や各種情報を表示する液晶表示板を備えた画像表示部(表示手段)18を片面に配置して構成されている。ファインダ13は、ユーザが撮影範囲を確認するために用いられる。ライブビューボタン16は、ファインダ撮影とライブビュー撮影とを切り替えるための操作手段である。
筐体11には、外部メモリである記録メディア39(図3参照)をカメラ本体10に対して着脱するために開閉動作可能な蓋部材70が設置されている。蓋部材70の詳細については後述する。なお、ここでは前述の構成以外に関する説明は省略するが、カメラ本体10には、一般にカメラとして要求される機能を満足するための部品等が必要に応じて適宜設けられている。
次に、図3を参照して、カメラ本体(デジタルカメラ)10の蓋部材70の基本構成および基本動作について説明する。図3は、カメラ本体10の筐体11に対して蓋部材70を開いた状態(開き状態)を示す要部斜視図である。
図3に示されるように、筐体11には、外部メモリである記録メディア39をカメラ本体10に対して着脱するために開閉動作可能な蓋部材70が設けられている。蓋部材70の上側および下側には長穴部71、72がそれぞれ設けられており、筐体11に固定された軸部材75と長穴部71、72とが嵌合している。このような構成により、蓋部材70は、筐体11に対してスライド可能(摺動可能)かつ回転可能に保持されている。蓋部材70には、スライド方向(摺動方向)における位置を保持するように軸部材75を付勢する付勢部材76が固定ビス77により取り付けられている。また蓋部材70には、突起部(係止部)73、74が設けられている。突起部73、74は、蓋部材70の閉じ状態において、筐体11に設けられた係合部(被係止部)111、112にそれぞれ係合する。
次に、図4を参照して、蓋部材70のスライド動作(摺動動作)について説明する。図4は、蓋部材70のスライド動作および回転動作の説明図である。図4(a)は蓋部材70の閉じ状態、図4(b)は蓋部材70の閉じ解除状態、図4(c)は蓋部材70の開き状態をそれぞれ示している。
図4(a)に示されるように、蓋部材70の閉じ状態において、軸部材75には付勢部材76により付勢力F1が与えられており、蓋部材70は閉位置に保持されている。このとき、蓋部材70に設けられた突起部73、74は、筐体11に設けられた係合部111、112にそれぞれ係合し、開き方向R(図4(c)参照)に回転しないように係止されている。また突起部73、74は、カメラ本体10に設けられた蓋部材検知スイッチ21をOFFする側に押上げている。
図4(b)に示されるように、図4(a)の閉じ状態から軸部材75が長穴部71、72において閉じ状態の対向位置に突き当たるまで蓋部材70をスライド方向Z(摺動方向)にスライド(摺動)させると、蓋部材70は閉じ解除状態となる。軸部材75には、付勢部材76により付勢力F2が与えられており、蓋部材70は閉じ解除位置に保持されている。このとき、蓋部材70に設けられた突起部73、74は、筐体11に設けられた係合部111、112)との係合が解除され、開き方向Rに回転可能な状態となる。また突起部73、74は、カメラ本体10に設けられた蓋部材検知スイッチ21の押上げを解除し、蓋部材検知スイッチ21はONされた状態となる。カメラ本体10の制御部(不図示)は、蓋部材検知スイッチ21のON状態に従って、蓋部材70が開いていることを検知し、カメラ本体10の電源をOFFする。
図4(c)に示されるように、図4(b)の閉じ解除状態からR方向に回転させると、蓋部材70は開き状態となり、カメラ本体10から記録メディア39を着脱することが可能な状態となる。このとき、軸部材75には付勢部材76により付勢力F2が常に与えられており、蓋部材70は長穴部71における閉じ解除位置に保持されている。
なお本実施形態において、閉じ位置における蓋部材70の回転を抑えるための形状は突起形状(突起部73、74)であるが、これに限定されるものではない。閉じ位置における蓋部材70の回転を抑えるための形状として、凹凸形状を逆にする(突起部73、74に代えて凹部とし、係合部111、112に代えて凸部を採用する)等の他の構成を採用してもよい。すなわち、係止部と被係止部との関係であれば、それらの構成は限定されるものではない。
また本実施形態において、閉じ位置における蓋部材70の回転を抑えるための形状(部位)である突起部73、74と、蓋部材検知スイッチ21をON/OFFするための部位(接触部)を同一部品としているが、これに限定されるものではない。蓋部材検知スイッチ21をON/OFFするための部位(接触部)を、蓋部材70の回転を抑えるための突起部73、74とは別に設けてもよい。
次に、図1及び図5乃至図7を参照して、長穴部71、72と軸部材75との嵌合部に砂等の細かい粉塵が侵入した場合の本実施形態の効果について説明する。図1はカメラ本体10の蓋部材70のスライド方向(摺動方向)と平行な面における要部断面図であり、図1(a)は蓋部材70の閉じ状態、図1(b)は閉じ解除状態をそれぞれ示している。図5および図6は、蓋部材70に設けられた空隙部の説明図である。図5は、蓋部材70が下方に突き当てられている状態の上端部付近のスライド方向と平行な面における断面図を示している。図6は、蓋部材70の長穴部71を軸部材75の軸方向(軸に沿った方向)から見た概略図を示している。図7は比較例としてのデジタルカメラの説明図であり、図7(a)は蓋部材700が閉じ状態、図7(b)は閉じ解除状態、図7(c)は開き状態をそれぞれ示している。
図5に示されるように、蓋部材70が筐体11に対して開閉可能な構造を有する場合、蓋部材70と軸部材75との嵌合部の周辺を軸方向における隙間をゼロにすることは困難であり、少なからず隙間Yが形成される。このため、ユーザによるデジタルカメラの使用環境によっては、隙間Yよりも小さい砂や金属等の細かい粉塵が隙間Yを通って長穴部71、72内に入り込む可能性がある。そこで本実施形態は、長穴部71、72に空隙部(空間部、第1の空間部)711、721をそれぞれ設けることにより、粉塵を要因とする音の発生を抑制して蓋部材70の良好な操作性を確保する。
まず、図7を参照して、比較例としての蓋部材700について説明する。蓋部材700には、長穴部710、720が設けられている。長穴部710、720には、空隙部711、721が設けられていない。図7(a)に示される蓋部材700の閉じ状態において、隙間Yから長穴部710、720内に隙間Yよりも小さく硬度の硬い粉塵90が侵入した場合を考える。次に、図7(a)の閉じ状態から蓋部材70を図7(b)に示される閉じ解除状態までスライド方向Zにスライドさせる。このとき、長穴部710、720と軸部材75とは長穴部710、720の全領域において嵌合している。このため、長穴部710、720に侵入した粉塵90は、軸部材75と長穴部710、720の内壁に寄せ集められ挟み込まれてしまう。この状態から蓋部材70を図7(c)の開き状態までR方向に回転させると、軸部材75と長穴部710、720に挟み込まれた粉塵90は、付勢力F2により付勢されていることで更に食い込み、蓋部材70の操作感の不良や異音の発生を引き起こす。
次に、図1および図6を参照して、本実施形態の効果について説明する。図1および図6に示されるように、長穴部71、72の内壁の少なくとも一部(本実施例では長穴部71、72における軸方向外側の部分)には、軸部材75の径よりも径方向外側に広い空隙部711、721がそれぞれ設けられている。換言すると、長穴部71、72には、軸部材75の摺動可能領域751の外側に空隙部711、721がそれぞれ設けられている。図1(b)に示すように蓋部材70が閉じ解除位置にあるとき、長穴部71、72のうち空隙部711、721よりも軸方向内側の部分(第1の嵌合面)にて、軸部材75と嵌合する。ここで、摺動可能領域751は、長穴部71、72のうち、軸部材75が摺動方向に(閉じ状態と閉じ解除状態との間で)摺動可能(移動可能)な全ての領域である。すなわち空隙部711、721は、長穴部71、72のうち、軸部材75が通過しない領域に設けられている。
空隙部711、721は、図1に示されるように筐体11と接している上端部および下端部の付近の一部(すなわち第1の嵌合面より軸方向外側)にそれぞれ設けられている。また、図6に示されるように、空隙部711(721)の径方向への逃げ量Xは、隙間Yよりも大きい。
図1(a)に示されるように、蓋部材70の閉じ状態において、蓋部材70と筐体11との隙間Yから長穴部71、72内に隙間Yよりも小さい硬度の硬い粉塵90が侵入した場合を考える。蓋部材70は、上下方向に隙間Y分だけガタつくため、上側の長穴部71および下側の長穴部72のいずれからも粉塵90が侵入する可能性があるが、ここでは下側の長穴部72から粉塵90が侵入する場合を例に挙げて説明する。
隙間Yから侵入した粉塵90は、上下方向に粉塵90を移動させるような力が働かない場合、通常、重力により長穴部72の入り口付近に滞留する。この状態から図1(b)に示されるように蓋部材70を閉じ解除状態までスライド方向Zにスライドさせる。このとき、粉塵90が滞留している領域内を軸部材75が通過するが、空隙部721と軸部材75との間には粉塵90の最大サイズ(隙間Yに相当)よりも広いスペース(逃げ量X)が確保されている。このため、図1(b)に示されるように粉塵90は空隙部721に退避することが可能となり、図7を参照して説明した比較例のように粉塵90が長穴部720の片側の内壁に寄せ集められて軸部材75との間に挟み込まれることはない。
その結果、図7(b)の閉じ解除状態から図7(c)に示される蓋部材70の開き位置(開き状態)まで回転動作させた場合でも、軸部材75と長穴部72との間に粉塵90が挟み込まれていないため、更なる食い込み等も発生しない。このため、蓋部材70の長穴部72と軸部材75との間に粉塵90が侵入した場合でも、蓋部材70の開閉操作の際に操作感の不良や異音の発生を抑制することが可能となる。
また本実施形態において、空隙部711、721は、長穴部71、72の全周ではなく、蓋部材70の閉じ解除位置(閉じ解除状態)における軸部材75の周囲に設け、閉じ位置(閉じ状態)における軸部材75の周囲には設けていない。以下、その理由に関して説明する。蓋部材70が閉じ状態にあるときに外部から蓋部材70に対して衝撃等の外力が働いた場合、軸部材75と長穴部71、72とが嵌合しているため、蓋部材70が受けた力は全て軸部材75で受けることとなる。
一方、空隙部711、721を設けていない比較例の構成において外力が働いた場合、軸部材75と筐体11との固定端からL+Mの広い範囲で外力を受けることになる。一方 、空隙部711、721を長穴部71、72の全周に設けた場合、外力は軸部材75と筐体11との固定端からLだけ離れた幅Mに集中することになり、比較例に対して応力が集中し易い。これに対して、本実施形態のように、空隙部711、721を閉じ位置における軸部材75の周囲には設けていない場合、比較例と同様に、外力を軸部材75と筐体11との固定端からL+Mの広い範囲(第2の嵌合面)で受けることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態における電子機器について説明する。本実施形態では、図7乃至図9を参照して、第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明する。第1の実施形態と共通する部分については、共通の符号を用いて、それらの説明を省略する。
まず、図7を参照して、比較例としての長穴部710の形状について説明する。比較例では、長穴部710の両端部は略半円形状を有する。これは、蓋部材700がスライド操作で左側へ移動した状態、すなわち、軸部材75が長穴部71の右端に突き当たった状態において、蓋部材70を回転操作し易くするためである。回転操作の際に、軸部材75と長穴部710とが略半周に渡って嵌合し摺動している。このような比較例において、長穴部710に侵入した粉塵90は、蓋部材700のスライド方向Zへのスライド操作の際に、長穴部71と軸部材75との間に挟み込まれ、R方向への回転操作の際に異音が発生する。
次に、図8および図9を参照して、本実施形態における蓋部材70aに設けられた長穴部71a、72aの形状について説明する。図8は、蓋部材70aの長穴部71a、72aを軸部材75の軸方向から見た概略図である。図8(a)は、蓋部材70aを閉じ状態から閉じ解除状態へスライド操作し、回転操作前の状態を示している。このとき、軸部材75は、長穴部71a、72aの左端から右端へ移動する。図8(b)は、図8(a)の長穴部71a、72aの拡大図を示している。図8(a)と同様に、蓋部材70aを閉じ状態から閉じ解除状態へスライド操作し、回転操作前の状態を示している。このとき、軸部材75は、長穴部71aの左端から右端へ移動する。
ここで、長穴部71aの形状について詳細に説明する。なお、長穴部72aの形状は、長穴部71aと同様であるため、その説明は省略する。長穴部71aは、蓋部材70がスライド動作(摺動動作)するためのガイドの役割を有し、長穴部71aの上下に配置されるスライドガイド部(摺動ガイド部)715と蓋部材70のスライド動作の両端の位置を決定する突き当て部(ストッパ部)716とを有する。長穴部71aには、スライドガイド部715と突き当て部716と軸部材75とで囲まれた領域(すなわち、軸部材75の摺動可能領域751の外側)に、空間部(第2の空間部)717が設けられている。空間部717のサイズ(最大径)は、図5に示される筐体11と蓋部材70の端面部701との隙間Yよりも大きい。また、スライドガイド部715と突き当て部716とは、互いに略直交している。
空間部717を設けることにより、長穴部71aに粉塵90が侵入した場合でも、粉塵90が空間部717に退避することが可能である。図8(b)では、空間部717を分かりやすく説明するため、粉塵90が右下の空間部717にのみ退避されているように示されているが、四隅の全ての空間部717に粉塵90を退避させることが可能である。このため、蓋部材70aを開き位置まで回転動作させても軸部材75と長穴部71aとの間に粉塵90が挟み込まれていないため、更なる食い込み等も発生しない。その結果、粉塵90が侵入した場合でも、蓋部材70aの開閉操作の際に、操作感の不良や異音の発生を抑制することが可能となる。
また、図8(b)においては、第1の実施形態にて説明した空隙部711が長穴部71aの全周に設けられているが、空隙部711が設けられてなくても本実施形態の効果を得ることが可能である。蓋部材70aに空間部717および空隙部711の両方を設けることにより、粉塵90がより多く侵入した場合でも、操作感の不良や異音の発生を抑制することが可能である。
次に、図9を参照して、本実施形態における蓋部材70aの変形例を説明する。図9は、蓋部材70aの長穴部71aの変形例に関し、軸部材75の軸方向から見た概略図である。図9(a)、(b)は蓋部材70aに関する図8(b)と同様の図であり、図9(a)は長穴部71b(72b)を有する蓋部材70b、図9(b)は長穴部71c(72c)を有する蓋部材70cをそれぞれ示している。
図9(a)において、空間部717aは、蓋部材70bのスライド方向Z(摺動方向)に拡大されている。図9(b)において、空間部717bは、蓋部材70cのスライド方向Z(摺動方向)と垂直の方向へ拡大されている。空間部717a、717bを拡大することにより、粉塵90がより多く侵入した場合でも、蓋部材70b、70cの操作感の不良や異音の発生を抑制することが可能である。空間部717aは、略三角形状に拡大されており、空間部717bは、略四角形状に拡大されている。ただし本実施形態において、空間部717a、717bのそれぞれの拡大形状はこれに限定されるものではなく、任意の形状に拡大可能である。また、空間部717a、717bはそれぞれ、スライド方向Zおよびその垂直方向の両方に拡大されてもよい。
また、図9(a)、(b)においても、図8(b)と同様に、空隙部711が長穴部71の全周に設けられているが、空隙部711が設けられてなくても本実施形態の効果を得ることが可能である。蓋部材70b、70cに空間部717および空隙部711の両方を設けることにより、粉塵90がより多く侵入した場合でも、操作感の不良や異音の発生を抑制することが可能である。
このように各実施形態において、電子機器(カメラ本体10)は、蓋部材70(または蓋部材70a~70c)、軸部材75、および、付勢部材76を有する。蓋部材は、筐体11の一部を覆う。軸部材は、蓋部材に設けられた長穴部71、72(または長穴部71a~71c、72a~72c)と嵌合し、筐体に対して蓋部材を摺動可能および回転可能に保持する。付勢部材は、蓋部材の摺動方向(スライド方向Z)における位置を保持するように軸部材を付勢する。長穴部には、軸部材の摺動可能領域751の外側に空間部(空隙部711、721または空間部717、717a、717b)が設けられている。
好ましくは、空間部は、軸方向において長穴部の内壁の少なくとも一部に設けられ、軸部材の軸径よりも大きい第1の空間部(空隙部711、721)を含む。より好ましくは、第1の空間部は、筐体と対向する蓋部材の端面部701に設けられている。より好ましくは、軸方向から見た場合における第1の空間部の最大幅(逃げ量X)は、摺動方向と平行な方向から見た場合における筐体と蓋部材の端面部との隙間Yよりも大きい。また好ましくは、付勢部材は、蓋部材が回転不可能な閉じ状態または回転可能な閉じ解除状態を維持するように軸部材を付勢し、第1の空間部は、閉じ解除状態での少なくとも軸部材の周囲に設けられている。より好ましくは、第1の空間部は、閉じ状態での軸部材の周囲には設けられていない。
好ましくは、蓋部材は、閉じ状態において、蓋部材の回転を妨げるように筐体の被係止部(係合部111、112)と係合する係止部(突起部73、74)を有する。また好ましくは、蓋部材は、蓋部材が閉じ状態であるか否かを検知する検知スイッチ(蓋部材検知スイッチ21)を切り替えるための接触部(例えば、突起部73、74)を有する。
好ましくは、長穴部は、摺動ガイド部(スライドガイド部715)と突き当て部716とを有する。空間部は、摺動ガイド部と突き当て部と軸部材とで囲まれた領域(軸部材75が通過しない領域)に設けられた第2の空間部(空間部717、717a、717b)を含む。より好ましくは、摺動ガイド部と突き当て部とは、互いに直交している。
好ましくは、第2の空間部は、突き当て部よりも突き当て方向に拡大されている。また好ましくは、第2の空間部は、摺動ガイド部よりも突き当て方向と垂直な方向に拡大されている。また好ましくは、軸方向から見た場合における第2の空間部の最大幅は、摺動方向と平行な方向から見た場合における筐体と蓋部材の端面部との隙間Yよりも大きい。
各実施形態によれば、蓋部材に粉塵が侵入した場合でも、異音の発生を抑制して良好な操作性を確保することが可能な電子機器を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
10 カメラ本体(電子機器)
11 筐体
70、70a~70c 蓋部材
71、71a~71c 長穴部
72、72a~72c 長穴部
75 軸部材
76 付勢部材
711、721 空隙部(空間部)
717、717a、717b 空間部

Claims (10)

  1. 筐体の一部を覆う蓋部材と、
    前記蓋部材に設けられた長穴部と嵌合し、前記筐体に対して前記蓋部材を閉じ位置と閉じ解除位置との間で移動可能および前記閉じ解除位置にて回転可能に保持する軸部材と、
    前記蓋部材を前記閉じ位置および前記閉じ解除位置に保持するように前記軸部材を付勢する付勢部材と、を有する電子機器であって、
    前記長穴部は、
    前記蓋部材が前記閉じ解除位置にあるときに前記軸部材に嵌合する第1の嵌合面および該第1の嵌合面より前記軸部材の軸方向外側かつ該第1の嵌合面より前記軸部材の径方向外側に形成された第1の空間を有するとともに、
    前記蓋部材が前記閉じ位置にあるときに前記第1の嵌合面より前記軸方向に長い範囲で前記軸部材に嵌合する第2の嵌合面を有することを特徴とする電子機器。
  2. 前記第1の空間は、前記長穴部に前記軸方向外側から侵入した粉塵を退避させるための空間であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記軸方向から見た場合における前記第1の空間の最大幅は、前記蓋部材の摺動方向と平行な方向から見た場合における前記筐体と該筐体と対向する前記蓋部材の端面部との隙間よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記蓋部材は、前記閉じ状態において、前記筐体の被係止部と係合する係止部を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電子機器。
  5. 前記蓋部材は、前記蓋部材が閉じ位置にあるか否かを検知する検知スイッチを切り替えるための接触部を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電子機器。
  6. 前記長穴部は、摺動ガイド部と突き当て部とを有し、
    前記長穴部は、前記摺動ガイド部と前記突き当て部と前記軸部材とで囲まれた領域に設けられた第2の空間部を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電子機器。
  7. 前記摺動ガイド部と前記突き当て部とは、互いに直交していることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
  8. 前記第2の空間部は、前記突き当て部よりも突き当て方向に拡大されていることを特徴とする請求項6または7に記載の電子機器。
  9. 前記第2の空間部は、前記摺動ガイド部よりも突き当て方向と垂直な方向に拡大されていることを特徴とする請求項6または7に記載の電子機器。
  10. 軸方向から見た場合における前記第2の空間部の最大幅は、摺動方向と平行な方向から見た場合における前記筐体と前記蓋部材の端面部との隙間よりも大きいことを特徴とする請求項6から9のいずれか一項に記載の電子機器。
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