JP6334430B2 - レンズ鏡胴 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ鏡胴に関する。
デジタルカメラや双眼鏡等の光学装置では、ズームレンズが多用されている。特にコンパクト化の要請から、レンズ鏡胴がカメラ本体等のボディ内に収納される収納状態と、ボディから突出した撮影状態との間で、筒長が変更されるズームレンズを備えたものがある。
このようなズームレンズの中には、結像レンズのうちのブレ補正レンズを、撮影状態から収納状態への光軸方向での移動の途中で光軸上から退避させて、退避させた空間に結像レンズの他のレンズを収納するものがある(例えば、特許文献1,2参照)。これによって、収納状態におけるレンズ鏡胴の光軸方向の薄型化が図られ、携帯性が向上する。
特開2011−170262号公報 特開2014−174491号公報
例えばガイド棒を有する第1スライダ及び第2スライダからなるスライダを用いる特許文献1記載のレンズ鏡胴では、水平方向及び垂直方向に配されるガイド棒を用いて光軸直交面内でブレ補正レンズを移動させている。1対のガイド棒やこのガイド棒で案内される保持部を有するため、その分だけ構成が複雑になる。また、ガイド棒を摺動させる構造となるため、ブレ補正レンズの移動時の抵抗が増え、その分だけボイスコイルモータが大きくなり、コンパクト化が図れない。
これに対して、特許文献2に記載の光学機器の防振機構では、複数のガイドボールからなる球状転動体を介して防振移動部材をベース部材に対して撮影光学系の光軸と直交する面に沿って移動可能に支持している。ガイドボールによって防振移動部材をベース部材に対して移動案内しているため、特許文献1に記載のようなガイド棒を用いる必要がなく、その分だけ構成を簡単にすることができる。
しかしながら、特許文献2では、ガイドボールを用いていて簡単な構成にしているものの、防振用光学要素である第3レンズ群(ブレ補正レンズ)を、光軸に進入させた進入位置と、光軸から退避した退避位置との間で変位させるため、挿脱枠及び離脱駆動レバーの二つの揺動部材を用いている。このため、二つの揺動部材を揺動自在に保持しこれらを係合させる複雑な構成となり、コンパクト化の障害になっている。
そこで、公知文献1のガイド軸によるスライダに対して、公知文献2のようなガイドボールを用いて構成の簡素化を図ろうとすると、ガイドボールによるスライダの移動では、水平方向及び垂直方向への移動の他に回転も可能となり、スライダがスライダ保持部材に対して回転してしまう。このため、スライダに設けたブレ補正レンズ保持枠の係合部と、ベースに設けた退避作用部材との係合位置が、回転変位が加わる分だけ大きくずれてしまう。この係合部の位置ずれによって、ブレ補正レンズ保持枠の退避動作が円滑に行われなくなる。また、ブレ補正レンズ保持枠の係合部が退避作用部材から外れないように、退避作用部材の係合面を位置ずれ量の増加に伴い大型化すると、コンパクト化が図れなくなるという新たな問題も発生する。
本発明は、簡単且つコンパクトな構成で、ブレ補正レンズを円滑に光軸進入位置から退避させることができるレンズ鏡胴を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のレンズ鏡胴は、被写体像のブレを補正するブレ補正レンズと、ブレ補正レンズ保持部材と、スライダと、スライダ保持部材と、ボイスコイルモータと、スライダ保持部材移動機構と、退避作用部材と、スライダ初期位置移動機構とを備える。ブレ補正レンズ保持部材は、ブレ補正レンズを保持する。スライダは、ブレ補正レンズ保持部材を揺動自在に保持しブレ補正レンズを光軸に進出させる進出位置と、光軸から退避する退避位置との間で変位させ、且つ進出位置に向けて付勢してブレ補正レンズを進出位置に位置させる。スライダ保持部材は、スライダを光軸に直交する面内で移動自在に保持する。ボイスコイルモータは、スライダを光軸に直交する面内で第1方向及び第1方向に直交する第2方向に移動する。スライダ保持部材移動機構は、スライダ保持部材を光軸方向で第1位置及び第2位置に移動させる。退避作用部材は、スライダ保持部材が光軸方向に第1位置から第2位置へ移動する状態にて、ブレ補正レンズ保持部材の係合部が接触し、ブレ補正レンズを進出位置から退避位置に変位させる。スライダ初期位置移動機構は、ボイスコイルモータによりスライダをスライダ保持部材に対する移動限度に移動させ、スライダ保持部材が第1位置から第2位置へ移動する状態にて、ブレ補正レンズ保持部材の係合部を退避作用部材の一定位置に当接させる。退避作用部材は、固定ベースに光軸方向に突出して形成される。固定ベースは、退避作用部材から離間して配され光軸方向に突出して形成されるガイド棒とガイド棒の先端部に形成されるテーパー状のガイド面とを有する。スライダは、ガイド棒が挿入されスライダを光軸方向に移動自在に案内するガイド穴と、ガイド穴の縁部に形成されるテーパー状のガイド面とを有する。ガイド棒の先端とガイド穴との嵌合開始位置は、係合部と退避作用部材との係合開始直前である。
なお、スライダ及びスライダ保持部材の対向面に設けられ、互いに離間して配される少なくとも3個の転動可能なガイドボールと、ガイドボールを介してスライダをスライダ保持部材の対向面に押圧する付勢部材とを有することが好ましい。退避作用部材は、ブレ補正レンズ保持部材の取付軸の周囲で螺旋状に形成される退避作用面と、退避作用面に光軸方向に連続して形成される収納位置保持面とを有することが好ましい。また、スライダ保持部材がスライダ保持部材移動機構により第1位置から第2位置へ移動して筒長が短くなり、ブレ補正レンズ保持部材が光軸から退避した空間に、ブレ補正レンズとは異なるレンズが収納されることが好ましい。
本発明によれば、スライダ保持部材に対してスライダを常に一定位置に保持させた状態で、スライダに取り付けられたブレ補正レンズ保持枠の係合部と退避作用部材との係合を開始させるため、常に一定した係合位置で両者を係合させることができ、安定したブレ補正レンズ保持枠の退避動作が得られる。また、ブレ補正レンズ保持枠という一つのレバーとガイドボールとの組み合わせを用いて構成の簡素化、コンパクト化が図れる。
本発明のレンズ鏡胴を用いたデジタルカメラを示す光軸に沿う方向の縦断面図である。 レンズ鏡胴のブレ補正レンズ退避装置を分解して示す被写体側から見た斜視図である。 レンズ鏡胴のブレ補正レンズ退避装置を分解して示す結像側から見た斜視図である。 スライダとガイドボールを示す斜視図である。 撮影状態にあるレンズ鏡胴のブレ補正レンズ退避装置を被写体側から見た斜視図である。 収納状態にあるレンズ鏡胴のブレ補正レンズ退避装置を被写体側から見た斜視図である。 収納状態にあるレンズ鏡胴のブレ補正レンズ退避装置を被写体側から図6とは異なる角度で見た斜視図である。 スライダ保持部材に対してスライダが片寄せされた状態のスライダと移動規制ピンとの関係の一例を示す正面図である。 レンズ鏡胴のブレ補正レンズ退避方法を示すフローチャートである。 ガイド棒がガイド筒に嵌合する直前の状態を示すレンズ鏡胴のブレ補正レンズ退避装置を示す側面図である。 撮影状態のレンズ鏡胴のブレ補正レンズ退避装置を示す側面図である。 スライダ保持部材に対してスライダが片寄せされた状態のスライダと移動規制ピンとの関係の他の例を示す正面図である。
図1に示すように、本発明のレンズ鏡胴の一実施形態であるデジタルカメラ10は、カメラ本体11の前面にレンズ鏡胴12を有する。レンズ鏡胴12は、レンズを繰り出した撮影状態と、レンズを収納した不使用時の収納状態とに切り換えられる。以下、レンズ鏡胴12の光軸方向をZ軸とし、光軸方向に直交する水平方向をX軸とし、光軸方向に直交する鉛直方向をY軸として、説明する。
レンズ鏡胴12は、例えば固定筒13と、駆動筒14と、直進筒15と、回転筒16と、移動筒17とを備え、結像レンズ20を内蔵している。結像レンズ20は、移動筒17に固定される第1レンズ群21、直進筒15に保持される第2レンズ群22、ブレ補正レンズ23及びフォーカスレンズ24を有している。
結像レンズ20は、沈胴、繰出し、テレワイド(T/W)切り換え、及びピント調整に応じて、ブレ補正レンズ23を除くいずれかあるいは全てのレンズが光軸方向に移動するように構成されている。本実施形態でいう「第1レンズ群21、第2レンズ群22」のそれぞれは、光学的に区分されるレンズ群ではなく、移動単位としてのレンズ群を意味している。
フォーカスレンズ24は、図示しないフォーカスレンズ駆動装置によって光軸方向に移動され、フォーカシングが行われる。フォーカスレンズ24の背面側には、CCD等からなるイメージセンサ19がベース18に固定されている。
固定筒13はベース18に固定されて、光軸方向の移動や、光軸まわりの回転が規制されている。駆動筒14は、固定筒13の内面に配されている。駆動筒14は図示しないズーム駆動モータから駆動力を受けて、固定筒13に対し光軸を回転軸として回転を伴いながら、光軸方向に移動する。ズーム駆動モータは、ズームT/W切り換えレバー(図示せず)の操作に応じて正転又は逆転する。ズーム駆動モータの回転駆動力は、図示しない駆動ギアを介して駆動筒14に伝達される。
直進筒15は、駆動筒14の内面に配されている。直進筒15は、駆動筒14の回転に伴って、回転を伴わずに光軸方向に駆動筒14と一体的かつ直進的に移動する。直進筒15には、スライダ保持部材34が結像側(光軸方向の右側)に固定され、第2レンズ群保持枠(図示省略)が、スライダ保持部材34よりも被写体側(光軸方向の左側)に保持されている。
回転筒16は、直進筒15の内面に配されている。回転筒16は、駆動筒14の回転に伴って、固定筒13に対し光軸を回転軸として駆動筒14と一体に回転しながら、光軸方向に移動する。移動筒17には、被写体側で第1レンズ群保持枠25が固定されている。第1レンズ群保持枠25は、第1レンズ群21を保持している。移動筒17は、回転筒16の内面に配される。移動筒17は、被写体側前面17aが回転筒16よりも突出し、回転筒16の回転に伴って、回転を伴わずに光軸方向に直進的に移動する。
図1に示す収納状態では、ブレ補正レンズ23を保持するブレ補正レンズ保持部材32が、光軸から退避した退避位置に回動して、第2レンズ群22を避けた位置に位置している。そのため、第2レンズ群22が、スライダ保持部材34に近接する位置まで移動させられ、収納状態におけるレンズ鏡胴12の光軸方向の薄型化を実現している。また、第2レンズ群22は、図示しない第2レンズ群駆動装置により光軸方向に移動するように構成されている。
図2及び図3に示すように、ブレ補正レンズ退避装置30は、ブレ補正レンズ23と、ブレ補正レンズ保持部材32と、スライダ33と、スライダ保持部材34と、ボイスコイルモータ(Voice Coil Moter:以下、単にVCMという)35と、スライダ保持部材移動機構36と、退避作用部材37と、スライダ初期位置移動機構38と、固定ベース39とを備えている。
ブレ補正レンズ23は被写体像のブレを補正するものであり、ブレ補正レンズ保持部材32に保持されている。ブレ補正レンズ保持部材32は、ブレ補正レンズ23を保持する保持枠32a、アーム32b、取付軸32c、係合部32d(図3参照)、係止片32eを有する。アーム32bは、一端が保持枠32aに他端が取付軸32cに連結されている。取付軸32cは、スライダ33に取付ブラケット33bを介して光軸方向に取り付けられる。取付軸32cにはトーションばね41が取り付けられる。トーションばね41の一端は取付ブラケット33bに係止し、他端はアーム32bに係止して、アーム32bを時計方向に付勢している。
図4に示すように、スライダ33は略矩形板状に形成されている。スライダ33の被写体側の面(表面)33aには、取付ブラケット33bの他に、円形の光軸開口33c、長方形のコイル取付穴33d,33e、正方形の移動規制穴33g及びガイドボール収納穴33hが形成されている。また、光軸開口33cの近くで被写体側の面33aには、光軸方向に係止ピン33fが突出して形成されている。図5に示すようち、係止ピン33fには、ブレ補正レンズ23が光軸にセットされた状態で、係止片32eが係止する。これにより、ブレ補正レンズ23が光軸進出位置に位置決めされる。
図4に示すように、ガイドボール収納穴33hは、光軸開口33cを中心として略120°間隔で周方向に3個離間して配される。このガイドボール収納穴33hには、ガイドボール収納穴33h内で転動可能なガイドボール40が収納される。
移動規制穴33gは、光軸開口33cを中心として180°間隔で周方向に2個離間して配される。この移動規制穴33gには、スライダ保持部材34の移動規制ピン34g(図3参照)が入り込む。図8に示すように、移動規制ピン34gは、移動規制穴33gの側壁に当たるとそれ以上の移動が規制されるため、移動規制穴33gの範囲内で移動が許容される。
図3に示すように、スライダ33の裏面33jには、スライダ33の外周近くで光軸開口33cを中心として略120°間隔で周方向に3個のばね取付ブラケット33kが設けられている。
図2に示すように、スライダ保持部材34は、円盤状に形成されており、中央部には被写体側の面(表面)34aから光軸方向に突出した段部34bが形成されている。段部34b内には、スライダ33の他にVCM35が配される。段部34bの中央部には、光軸開口34cが形成されている。また、光軸開口34cに連続して、係止ピン突出開口34dが形成されている。更に、段部34bの外周縁部の一部には切欠き34eが形成されている。切欠き34eからは、スライダ33の角部や取付ブラケット33bが突出する。取付ブラケット33bには、ブレ補正レンズ保持部材32が取り付けられ、段部34bの表面にブレ補正レンズ保持部材32が揺動自在に取り付けられる。
スライダ保持部材34の外周面には、略120°間隔で3個の固定爪34fが突出して形成されている。固定爪34fは、直進筒15の内周面に係止して、スライダ保持部材34を直進筒15に固定する。また、スライダ33のばね取付ブラケット33kに対応する位置で、ばね取付ブラケット34kが設けられている。これらのばね取付ブラケット33k,34kにはコイルばね44が掛けられている。コイルばね44は、スライダ33をスライダ保持部材34に密着させるように付勢する。スライダ33とスライダ保持部材34との間には、ガイドボール収納穴33hにガイドボール40が入れられて、ガイドボール40を介してスライダ33とスライダ保持部材34とは平行に保持される。
図3に示すように、スライダ保持部材34の裏面34jには、スライダ33の移動規制穴33gに対応する位置で、移動規制ピン34gが光軸方向に突出して形成されている。この移動規制ピン34gは、スライダ33がスライダ保持部材34にコイルばね44の付勢で間にガイドボール40を介して密着するように保持された状態で、先端部が移動規制穴33g内に入り込む。したがって、スライダ33がスライダ保持部材34に対して光軸に直交するXY平面内で移動しようとしても、図8に示すように、移動規制ピン34gが移動規制穴33gの壁面に当たり、スライダ33の移動が規制される。
図2に示すように、VCM35は、2つのコイル51,52と、2つのマグネット53,54と、ヨーク55,56,57と、フレキシブル回路基板58とを備えている。コイル51,52はスライダ33のコイル取付穴33d,33eに収納される。二つのコイル51,52に対向する位置でヨーク57には2つのマグネット53,54が固着されている。表側ヨーク55,56は、スライダ保持部材34の表面34a側に取り付けられる。裏側ヨーク57は、スライダ保持部材34の裏面34j側に取り付けられる。これらヨーク55,56、57によって、2つのコイル51,52と、2つのマグネット53,54とが挟まれる。VCM35の各コイル51,52が通電されることによって、スライダ33は光軸に直交するXY平面内で、第1方向であるX軸方向及び第2方向であるY軸方向に移動する。
フレキシブル回路基板58は、金属導体を樹脂フィルムで挟み付けた可撓性を有する帯状薄板から構成されている。フレキシブル回路基板58は、二つのコイル51,52を制御回路60に接続している。制御回路60には図示しない手振れ検出センサが接続されている。制御回路60は、手振れ検出センサからの信号に基づき被写体像のブレを補正する信号を2つのコイル51,52に送る。
VCM35を有するスライダ33及びスライダ保持部材34、手振れ検出センサ及び制御回路60により、ブレ補正機構50が構成される。ブレ補正機構50は、図5に示すように、レンズ鏡胴12が撮影状態で且つブレ補正レンズ23が光軸進出位置にあるとき、手ぶれに応じて、VCM35によりスライダ33をスライダ保持部材34に対しXY平面内でスライドさせる。これにより、ブレ補正レンズ保持部材32に保持されたブレ補正レンズ23によって被写体像のブレが補正される。
スライダ保持部材移動機構36は、例えば駆動筒14、直進筒15、回転筒16、移動筒17、及び図示しないズーム駆動モータから構成されており、スライダ保持部材34を光軸方向で撮影位置(第1位置)及び収納位置(第2位置)との間で移動させる。
図2に示すように、固定ベース39は、ベース18に固定されている。固定ベース39には、退避作用部材37が、固定ベース39の被写体側の面(表面)から光軸方向に突出して形成されている。退避作用部材37は、スライダ保持部材34が収納位置にセットされた状態で、ブレ補正レンズ保持部材32の取付軸32cを囲む円筒の一部から構成されている。退避作用部材37は、退避作用面37aと収納位置保持面37bとを有する。図7に示すように、退避作用面37aは、退避作用部材37の被写体側の端面を螺旋状に切り欠いて形成されている。収納位置保持面37bは、退避作用面37aに光軸方向に連続して形成されている。
スライダ初期位置移動機構38は、ブレ補正機構50を用いて構成されており、制御回路60により図9に示す処理を行う。撮影が終了し、メインスイッチがOFF、又は一定時間内に操作が行われない場合に、ブレ補正機構50のVCM35を通電する。この通電により、図8に示すように、スライダ33はスライダ保持部材34に対し一方の移動限度に移動(片寄せ)される。
次に、ズーム駆動モータを通電する。この通電により、スライダ保持部材34が撮影位置から退避位置に移動を開始する。このスライダ保持部材34の移動に対応して、図11に示すように、退避作用部材37の先端がスライダ保持部材34の切欠き34eから突出する。やがて、突出した退避作用部材37の退避作用面37aがブレ補正レンズ保持部材32の係合部32dに当たる。退避作用面37aは螺旋状に形成されており、この退避作用面37aに沿って係合部32dが摺動する。これにより、ブレ補正レンズ保持部材32はトーションばね41の付勢に抗して反時計方向に回転し、ブレ補正レンズ23が図5に示す光軸進出位置から図6に示す退避位置に向けて変位する。
スライダ33はスライダ保持部材34に対して、図8に示すように片寄せされているので、ブレ補正レンズ保持部材32の係合部32dを退避作用面37aの一定位置に常に当接させることができる。したがって、係合部32dが退避作用面37aへの係合部32dの係合開始位置が常に一定の状態で、ブレ補正レンズ保持部材32の進出位置から退避位置の揺動が開始され、ブレ補正レンズ保持部材32の揺動を確実に且つ円滑に行うことができる。また、スライダ33のスライダ保持部材34に対する片寄せを行わない場合には、スライダ33の移動規制穴33gの範囲内で確実に係合部32dを退避作用面37aに当接させるために、退避作用面37aをその分だけ大きく構成する必要がある。この場合には、レンズ鏡胴12のコンパクト化が図れなくなるが、これを解消することができる。また、VCM35はコイル51,52の長手方向の全域に均等な力が発生するため、特許文献1のようにガイドバーを用いなくても、スライダ33の回転が押さえられ、スライダ33をスライダ保持部材34に対して容易且つ迅速に片寄せすることができる。
固定ベース39の表面には、図2に示すように、ガイド棒62が光軸方向に突出して形成されている。また、ガイド棒62に対応する位置で、スライダ33の裏面33jには、ガイド筒63が設けられている。ガイド筒63は、図10に示すように、ガイド穴64を有する。ガイド穴64には、ガイド棒62が嵌合して、前記スライダ33を前記光軸方向に移動自在に案内する。ガイド穴64の縁部には、テーパー状のガイド面65が形成されている。ガイド面65内にガイド棒62の先端が位置すると、このガイド面65によりガイド棒62のガイド穴64の挿入が案内される。ガイド筒63へのガイド棒62の嵌合により、スライダ33が固定ベース39と、スライダ保持部材34とにより、XY平面内で移動不能に保持される。このガイド棒62とガイド筒63との嵌合により、収納位置でのスライダ保持部材34の移動が規制される。
なお、図10に示すガイド棒62とガイド筒63との長さを変えて、ガイド棒62先端とガイド筒63との係合開始位置を変えてもよい。例えば、ガイド棒62とガイド筒63の嵌合開始位置を、係合部32dと退避作用面37aとの係合開始直前とすることにより、VCM35による片寄せの他に、ガイド棒62とガイド筒63とにより片寄せも併用することができる。
次に、本実施形態の作用を説明する。図示しないメインボタンがONにされると、ズーム駆動モータが通電され、スライダ保持部材移動機構36がスライダ保持部材34を光軸方向で収納位置から撮影位置に移動させる。収納位置から撮影位置へのスライダ保持部材34の移動により、ブレ補正レンズ保持部材32は、図6に示す退避位置から、図5に示す撮影位置と変位する。ブレ補正レンズ保持部材32はトーションばね41の付勢により時計方向に付勢されている。スライダ保持部材34の収納位置から撮影位置への移動により、係合部32dは、退避作用部材37の収納位置保持面37b(図7参照)から退避作用面37aへと接触部位が変化する。そして、ブレ補正レンズ23は退避位置から光軸進入位置に切り換わり、撮影可能状態になる。撮影可能状態では、シャッタボタンの押圧操作により撮影が行われる。
図示しないシャッタボタンが半押しされると、フォーカスロックされ、フォーカスレンズ24の位置をその半押しされた時点の位置に固定する。シャッタボタンが全押しされると、シャッタが切られて撮影が行われる。第1レンズ群21、第2レンズ群22、ブレ補正レンズ23、及びフォーカスレンズ24を経由してきた被写体光はイメージセンサ19に入射される。イメージセンサ19は被写体光を電気信号であるアナログの画像信号に変換し、図示しない電子回路により画像処理等が行なわれて記録メディア上に画像データが記録される。
撮影可能状態では、ブレ補正機構50は、手ぶれに応じてVCM35によりスライダ33がスライダ保持部材34に対しXY平面内でスライドする。これにより、ブレ補正レンズ保持部材32に保持されたブレ補正レンズ23によって被写体像のブレが補正される。
撮影が終了して、メインスイッチがOFF又は一定時間経過しても操作が行われない場合には、図9に示すように、VCM35が通電されてスライダ33が片寄せされる。次に、ズーム駆動モータが通電され、スライダ保持部材34が撮影位置から収納位置に向けて移動する。この移動途中で、ブレ補正レンズ保持部材32の係合部32dが、退避作用部材37の退避作用面37aに当たり係合する。この係合によって、ブレ補正レンズ保持部材32はトーションばね41の付勢に抗して、反時計方向に回転し、ブレ補正レンズ23は光軸進入位置から退避位置に移動する。退避位置では、係合部32dが収納位置保持面37bに当たり、この状態が維持される。また、図1に示すように、ブレ補正レンズ23が退避する前の空間には第2レンズ群22が収納され、レンズ鏡胴12の筒長が短くなって沈胴動作が完了する。
上記実施形態では、図8に示すように、VCM35を用いてスライダ33をスライダ保持部材34に対して、移動規制穴33gの右上角部に移動規制ピン34gを当接させて片寄せしている。この片寄せ方向は、図12に示すように移動規制穴33gの対角線方向の反対側である左下角部や、その他の左上角部、右下角部であってもよい。
上記実施形態では、図2及び図3に示すように、移動規制穴33gをスライダ33に、移動規制ピン34gをスライダ保持部材34に設けたが、移動規制穴33gをスライダ保持部材34に、移動規制ピン34gをスライダ33に設けてもよい。また、ガイドボール収納穴33hをスライダ33に設けたが、ガイドボール収納穴33hはスライダ保持部材34に設けてもよく、更にはスライダ33及びスライダ保持部材34の両方に設けてもよい。
20 結像レンズ
21 第1レンズ群
22 第2レンズ群
23 ブレ補正レンズ
24 フォーカスレンズ
30 ブレ補正レンズ退避装置
32 ブレ補正レンズ保持部材
32a 保持枠
32d 係合部
32e 係止片
33 スライダ
33f 係止ピン
33g 移動規制穴
33h ガイドボール収納穴
34 スライダ保持部材
34g 移動規制ピン
35 VCM
36 スライダ保持部材移動機構
37 退避作用部材
37a 退避作用面
37b 収納位置保持面
38 スライダ初期位置移動機構
39 固定ベース
40 ガイドボール
50 ブレ補正機構
62 ガイド棒
63 ガイド筒
64 ガイド穴
65 ガイド面

Claims (4)

  1. 被写体像のブレを補正するブレ補正レンズと、
    前記ブレ補正レンズを保持するブレ補正レンズ保持部材と、
    前記ブレ補正レンズ保持部材を揺動自在に保持し前記ブレ補正レンズを光軸に進出させる進出位置と、前記光軸から退避する退避位置との間で変位させ、且つ前記進出位置に向けて付勢して前記ブレ補正レンズを前記進出位置に位置させるスライダと、
    前記スライダを前記光軸に直交する面内で移動自在に保持するスライダ保持部材と、
    前記スライダを前記光軸に直交する面内で第1方向及び前記第1方向に直交する第2方向に移動するボイスコイルモータと、
    前記スライダ保持部材を光軸方向で第1位置及び第2位置に移動させるスライダ保持部材移動機構と、
    前記スライダ保持部材が前記光軸方向に前記第1位置から前記第2位置へ移動する状態にて、前記ブレ補正レンズ保持部材の係合部が接触し、前記ブレ補正レンズを前記進出位置から前記退避位置に変位させる退避作用部材と、
    前記ボイスコイルモータにより前記スライダを前記スライダ保持部材に対する移動限度に移動させ、前記スライダ保持部材が前記第1位置から前記第2位置へ移動する状態にて、前記ブレ補正レンズ保持部材の前記係合部を前記退避作用部材の一定位置に当接させるスライダ初期位置移動機構と
    を備え、
    前記退避作用部材は、固定ベースに前記光軸方向に突出して形成され、
    前記固定ベースは、前記退避作用部材から離間して配され前記光軸方向に突出して形成されるガイド棒と前記ガイド棒の先端部に形成されるテーパー状のガイド面とを有し、
    前記スライダは、前記ガイド棒が挿入され前記スライダを前記光軸方向に移動自在に案内するガイド穴と、前記ガイド穴の縁部に形成されるテーパー状のガイド面とを有し、
    前記ガイド棒の先端と前記ガイド穴との嵌合開始位置は、前記係合部と前記退避作用部材との係合開始直前である
    レンズ鏡胴。
  2. 前記スライダ及び前記スライダ保持部材の対向面に設けられ、互いに離間して配される少なくとも3個の転動可能なガイドボールと、
    前記ガイドボールを介して前記スライダを前記スライダ保持部材の対向面に押圧する付勢部材と
    を有する請求項1記載のレンズ鏡胴。
  3. 前記退避作用部材は、
    前記ブレ補正レンズ保持部材の取付軸の周囲で螺旋状に形成される退避作用面と、
    前記退避作用面に前記光軸方向に連続して形成される収納位置保持面とを有する請求項1又は2記載のレンズ鏡胴。
  4. 前記スライダ保持部材が前記スライダ保持部材移動機構により前記第1位置から前記第2位置へ移動して筒長が短くなり、前記ブレ補正レンズ保持部材が前記光軸から退避した空間に、前記ブレ補正レンズとは異なるレンズが収納される請求項1から3いずれか1項記載のレンズ鏡胴。
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