JP4655765B2 - レンズ鏡筒および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明はレンズ鏡筒および撮像装置に関する。
デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置には、被写体像を撮像素子に導く撮影光学系を収容するレンズ鏡筒が設けられている。
このようなレンズ鏡筒は、固定鏡筒と、撮影光学系の光軸方向に沿って前後方向に移動可能に固定鏡筒に支持された可動鏡筒とを有する鏡筒と、可動鏡筒を光軸方向に沿って前後方向に移動させる駆動機構とを備えている。
そして、上記レンズ鏡筒において、駆動機構としてリニアモータを採用したものが提案されている(特許文献1参照)。
このリニアモータは、固定鏡筒に設けられたマグネットおよびヨークからなる固定磁界発生手段と、可動鏡筒が前記マグネットおよびヨークに臨む箇所に設けられたコイルと、コイルに電流を供給する電流供給手段とで構成されている。
そして、コイルに電流を流すことによりコイルと前記固定磁界発生手段との間で磁気相互作用を生じさせ、これにより可動鏡筒を光軸方向に沿って前後方向に移動させ、可動鏡筒を前方に突出させた突出状態と、可動鏡筒を固定鏡筒内に収納させた沈胴状態とを形成している。
そのため、従来のリニアモータ方式では、可動レンズを突出状態に保持する場合、前記コイルに電流を供給し続ける必要がある。
特開平8−94905号公報
したがって、従来のリニアモータ方式を採用したレンズ鏡筒では、可動レンズを突出状態で撮影を行っている間、コイルに電流を供給し続けなければならず、消費電力を削減する上で不利があった。
本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、その目的は、消費電力を低減する上で有利なレンズ鏡筒および撮像装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明のレンズ鏡筒は、撮影光学系を収容する鏡筒を備え、前記鏡筒は、前記光学系の光軸方向に沿って互いに相対的に前後移動する第1鏡筒および第2鏡筒を有し、前記第2鏡筒は前記第1鏡筒の内側で該第1鏡筒により前後移動可能に支持され、前記第1鏡筒および第2鏡筒を相対的に前後移動させる駆動機構が設けられたものであって、前記駆動機構は、前記第1鏡筒が前記第2鏡筒に臨む箇所または前記第2鏡筒が前記第1鏡筒に臨む箇所のうちの一方の箇所に設けられた固定磁界発生手段と、前記第1鏡筒が前記第2鏡筒に臨む箇所または前記第2鏡筒が前記第1鏡筒に臨む箇所のうちの他方の箇所で前記固定磁界発生手段に臨む箇所に設けられたコイルと、前記他方の箇所で前記コイルの内側に配置され前記コイルから発生される磁界によって磁化され、磁化された後は前記磁界がゼロになっても磁化された状態が存続し磁界を発生し続ける硬磁性材料で形成された硬磁性体と、前記コイルに電流を供給する電流供給手段とを有することを特徴とする。
また、本発明の撮像装置は、撮影光学系を収容する鏡筒と、前記撮影光学系によって導かれた被写体像を撮像する撮像素子とを有するレンズ鏡筒を備え、前記鏡筒は、前記光学系の光軸方向に沿って互いに相対的に前後移動する第1鏡筒および第2鏡筒を有し、前記第2鏡筒は前記第1鏡筒の内側で該第1鏡筒により前後移動可能に支持され、前記第1鏡筒および第2鏡筒を相対的に前後移動させる駆動機構が設けられ、前記駆動機構は、前記第1鏡筒が前記第2鏡筒に臨む箇所または前記第2鏡筒が前記第1鏡筒に臨む箇所のうちの一方の箇所に設けられた固定磁界発生手段と、前記第1鏡筒が前記第2鏡筒に臨む箇所または前記第2鏡筒が前記第1鏡筒に臨む箇所のうちの他方の箇所で前記固定磁界発生手段に臨む箇所に設けられたコイルと、前記他方の箇所で前記コイルの内側に配置され前記コイルから発生される磁界によって磁化され、磁化された後は前記磁界がゼロになっても磁化された状態が存続し磁界を発生し続ける硬磁性材料で形成された硬磁性体と、前記コイルに電流を供給する電流供給手段とを有することを特徴とする。
本発明では、第1鏡筒に固定磁界発生手段を設け、第2鏡筒にコイルおよび硬磁性体を設け、電流をコイルに供給することで発生する磁界と固定磁界発生手段の磁界の磁気相互作用よって第2鏡筒を光軸方向に沿って前後移動させるようにした。
このため、コイルに供給する電流をゼロとした状態において、硬磁性体の磁界と固定磁界発生手段の磁界の磁気相互作用によって第2鏡筒に対して前後方向の力を与えることができる。
したがって、例えば、コイルに電流を供給することなく第2鏡筒を第1鏡筒から突出した状態に保持でき、消費電力を削減する上で有利となる。
(第1の実施の形態)
次に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は第1の実施の形態の撮像装置の斜視図、図2は第1の実施の形態の撮像装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態の撮像装置100はデジタルスチルカメラであり、外装を構成するケース102を有している。
なお、本明細書において、撮像装置100の前後は、被写体側を前方、その反対側を後方とし、撮像装置100の左右は、撮像装置100の前方から見た状態でいうものとする。
ケース102にはレンズ鏡筒10が設けられ、レンズ鏡筒10は、被写体像を撮像素子116に導く撮影光学系104と、撮影光学系104を収容する鏡筒12と、鏡筒12を駆動する駆動機構60などを備える。
鏡筒12は、ケース102の前面右側部寄りの箇所に設けられている。
撮影光学系104は、最も前方に(被写体側に)に配置された対物レンズ1002を含む複数のレンズを備えている。
ケース102の前面上部寄りの箇所には閃光を発光するフラッシュ部106、光学式ファインダの対物レンズ108などが設けられている。
ケース102の上端面にはシャッタボタン110が設けられ、ケース102の後面には、前記光学式ファインダの接眼窓(不図示)、電源のオンオフ、撮影モード、再生モードの切替など種々の操作を行なうための複数の操作スイッチ112、撮像した映像を表示するディスプレイ114などが設けられている。
図2に示すように、撮像素子116は、鏡筒12の後部に配設され、撮像素子116はCCDやCMOSセンサなどで構成されている。
撮像装置100は、撮像素子116から出力された撮像信号に基づいて画像データを生成し、メモリカードなどの記憶媒体118に記録する画像処理部120、前記画像データをディスプレイ114に表示させる表示処理部122、操作スイッチ112やシャッタボタン110の操作に応じて画像処理部120、表示処理部122を制御するCPUなどを含む制御部126などを備えている。
また、制御部126は後述する可動鏡筒30(図3)の移動制御も行う。
次に、レンズ鏡筒10について説明する。
図3(A)は鏡筒12の沈胴状態を示す斜視図、(B)は鏡筒12の突出状態を示す斜視図である。
図4は対物レンズ104の斜視図、図5は可動鏡筒30の斜視図、図6は固定鏡筒40の斜視図である。
図7、図8はレンズ鏡筒10の分解斜視図である。
図9は固定磁界発生手段50の斜視図である。
図10(A)は固定磁界発生手段50の斜視図、(B)は(A)のA矢視図、(C)は(A)のB矢視図である。
図11は固定磁界発生手段50とコイル40の斜視図である。
図12、図13は固定磁界発生手段50とコイル40の動作説明図である。
図14は固定磁界発生手段と可動鏡筒の斜視図である。
図15は可動鏡筒と固定鏡筒側ストッパの位置関係を示す斜視図である。
図16(A)は固定鏡筒側ストッパの側面図、(B)、(C)は固定鏡筒側ストッパの斜視図である。
図17は硬磁性体における外部磁場(磁界)と磁化の関係を示す特性図である。
なお、本明細書の図面においては、レンズの表面あるいは各部材の表面、各部品の表面に複数の直線が描かれている箇所が存在しているが、これは作図上表示されているものであり、これら複数の直線が描かれた箇所は、実際には円筒面あるいは曲面あるいは球面をなしている箇所である。
図3(A)、(B)に示すように、鏡筒12は、固定鏡筒20(特許請求の範囲の第1鏡筒に相当)と、固定鏡筒20の内側で支持される可動鏡筒30(特許請求の範囲の第2鏡筒に相当)とを有し、駆動機構60によって可動鏡筒30が固定鏡筒20に対して撮影光学系104の光軸方向に沿って前後に移動され、いわゆる沈胴式鏡筒である。
固定鏡筒20はケース102内に収容され固定されている。
図6乃至図8に示すように、固定鏡筒20は、断面が矩形枠状を呈し、前端および後端が開放状に形成され、後端の開口2002に枠状の取り付け部材2004を介して撮像素子116が取着されている。
固定鏡筒20の左右の側壁の内面には、撮影光学系104の光軸方向に平行して前後に延在する固定側ガイド壁22が突出形成されている。この固定側ガイド壁22は一方の内面では上下に間隔をおいて2つ設けられ、他方の内面では上下中間の高さに1つ設けられている。
図6乃至図8に示すように、2つの固定側ガイド壁22が設けられた固定鏡筒20の側壁の前方寄り箇所には、1つの取り付け孔2010がそれら2つの固定側ガイド壁22の間に貫通形成されており、1つの固定側ガイド壁22が設けられた固定鏡筒20の側壁の前方寄り箇所には、1つの固定側ガイド壁22を上下に挟むように2つの取り付け孔2010がそれぞれ貫通形成されている。
それら3つの取り付け孔2010は前後方向において同一の位置に設けられ、各取り付け孔2010には、左右の側壁の外側から固定鏡筒側ストッパ24(特許請求の範囲の第1鏡筒側ストッパに相当)が挿通されている。すなわち、固定鏡筒側ストッパ24は固定鏡筒20が可動鏡筒30に臨む箇所に設けられている。
固定鏡筒側ストッパ24は、図16に示すように、取り付け孔2010にがたつくことなく回転可能に挿通される挿通部2402と、挿通部2402の先部に設けられ固定鏡筒20の左右の側壁の内側に突出し、後述する可動鏡筒側ストッパ34に当接可能な突出部2404と、挿通部2402の突出部2404の反対側に設けられドライバなどが係合される十字溝が形成された頭部2406とを有し、挿通部2402の軸心と突出部2404の軸心とは偏心している。
固定鏡筒側ストッパ24は、取り付け孔2010に挿通部2402が挿通され、頭部2406が回転操作されることで突出部2404の前後方向における位置が調整され、調整後、接着剤により頭部2406が側壁に固着される。
すなわち、固定鏡筒側ストッパ24は、撮影光学系104の光軸回りの周方向に間隔をおいて3つ設けられることになる。
固定鏡筒20の上壁と下壁には、それぞれ開口2020が形成され、この開口2020に固定磁界発生手段50が取着されている。
また、固定鏡筒20の内部で開口2002の前方箇所には、撮影光学系104の一部を構成する不図示のフォーカスレンズが設けられている。このフォーカスレンズは従来公知のレンズ駆動機構によって光軸方向に移動可能に構成され、フォーカスレンズが光軸方向に移動することで、撮影光学系104によって導かれる被写体像の撮像素子116の撮像面に対する焦点調整がなされるように構成されている。
可動鏡筒30は、固定鏡筒20の内側で該固定鏡筒20により撮影光学系104の光軸方向に沿って前後移動可能に支持されている。
図8、図9に示すように、可動鏡筒30は、断面が矩形枠状を呈し、前後が開放状に形成されている。
可動鏡筒30は、前端の壁部の開口31に撮影光学系104の一部を構成する対物レンズ1002が組み込まれ、後部は開放状に形成されている。
本実施の形態では、対物レンズ1002は、2つのレンズ1002A、1002Bがレンズ枠1002Cを介して結合されることで構成されている。
可動鏡筒30の左右の側壁の外面には、撮影光学系の光軸方向に平行して前後に延在し固定側ガイド壁22が滑動可能に係合する固定側ガイド溝32が形成されている。この固定側ガイド溝32は固定側ガイド壁22に対応して一方の外面では上下に間隔をおいて2つ設けられ、他方の外面では上下中間の高さに1つ設けられている。可動鏡筒30は、固定鏡筒20の内側でそれら固定側ガイド溝32に固定側ガイド壁22が係合することで撮影光学系104の光軸方向に沿って前後移動可能に支持されている。
図7、図8に示すように、2つの固定側ガイド溝32が設けられた可動鏡筒30の側壁外面の後方寄り箇所には、1つの可動鏡筒側ストッパ34(特許請求の範囲の第2鏡筒側ストッパに相当)がそれら2つの固定側ガイド溝32の間に突出して上下方向に延在形成されている。また、1つの固定側ガイド溝32が設けられた可動鏡筒30の側壁外面の後方寄り箇所には、1つの固定側ガイド溝32を上下に挟むように2つの可動鏡筒側ストッパ34(特許請求の範囲の第2鏡筒側ストッパに相当)がそれぞれ突出して上下方向に延在形成され、それら3つの可動鏡筒側ストッパ34は前後方向において同一の位置に設けられている。すなわち、可動鏡筒30が固定鏡筒20に臨む箇所に可動鏡筒側ストッパ34が設けられている。
図3に示すように可動鏡筒30が固定鏡筒20の内側に収容され支持された状態で、図15に示すように、可動鏡筒側ストッパ34は、固定鏡筒側ストッパ24の各突出部2404に当接可能に構成されている。
図7、図8に示すように、可動鏡筒30の上壁と下壁には、それぞれ凹部3010が形成され、この凹部3010にはコイル40が取着され、コイル40の内側に硬磁性体42が取着されている。
駆動機構60は、固定鏡筒20に対して可動鏡筒30を前記光軸方向に沿って前後に移動させるように構成され、駆動機構60は、コイル40と、固定磁界発生手段50と、電流供給手段64(図2)を含んで構成され、いわゆるリニアモータを構成している。
駆動機構60は、図3(A)に示すように、可動鏡筒30が後退して固定鏡筒20の内側に収納された沈胴状態と、図3(B)に示すように、固定鏡筒20から可動鏡筒30が最も前進した突出状態との間でそれら可動鏡筒20を前後移動させるように構成されている。
なお、鏡筒12の沈胴状態では、図1に示すように、鏡筒12の前端がケース102の前面とほぼ同じ位置に位置する。
また、固定鏡筒側ストッパ24の突出部2404と、可動鏡筒側ストッパ34とが当接することで固定鏡筒20に対する可動鏡筒30の前端の位置、すなわち、突出時の位置が決められる。
また、固定鏡筒20の側壁内面および可動鏡筒30の側壁外面には互いに当接可能な不図示のストッパがそれぞれ設けられ、これらストッパが当接することで固定鏡筒20に対する可動鏡筒30の後端の位置、すなわち、沈胴時の位置が決められる。
図7、図8に示すように、固定磁界発生手段50は光軸方向に沿って前後に延在する細長形状を呈している。
固定磁界発生手段50は、上述のように固定鏡筒20の上壁と下壁の開口2020に取着され、これにより固定磁界発生手段50は、可動鏡筒30に臨むように固定鏡筒20に設けられ、また、固定鏡筒20の互いに対向する箇所で前記光軸方向(前後方向)において同一な位置にそれぞれ設けられている。
図9、図10に示すように、固定磁界発生手段50は、板状のヨーク52と、ヨーク52の一方の面に取着された板状のマグネット54とで構成されている。
ヨーク52の一方の面に取着されたマグネット54の外面が磁極面5002として構成され、磁極面5002は前記光軸と平行な方向に沿って延在している。
図11、図12に示すように、磁極面5002はコイル50に臨んでいる。
マグネット54は、S極とN極、すなわち、2つの異なる磁極が前後方向に沿って並べられて構成されている。したがって、磁極面5002は2つの異なる磁極が前後方向に沿って並べられた状態で形成される。
なお、本実施の形態では、図10に示すように、ヨーク52およびマグネット52はそれぞれ長方形板状を呈しており、マグネット54はヨーク52と同一寸法の長辺と、ヨーク52よりも短い寸法の短辺を有している。
マグネット54は、その短辺方向の中心をヨーク52の短辺方向の中心に合致させそれら短辺をヨーク52の短辺とそれぞれ合致させた状態でヨーク52に重ね合わされて取着されている。
したがって、マグネット54の各長辺とヨーク52との間には段部5010が形成される。
図6に示すように、開口2020には各段部5010に合致する形状の段部2022がそれぞれ形成されており、固定磁界発生手段50の段部5010を段部2022のそれぞれに合致させて固定磁界発生手段50を開口2020に取り付けることで固定磁界発生手段50の磁極面5002が固定鏡筒20の上壁および下壁の内面とそれぞれ一致し、磁極面5002と反対側のヨーク52の面が固定鏡筒20の上壁および下壁の外面とそれぞれ一致するように取着されている。
コイル40は、可動鏡筒30の凹部3010に設けられ、硬磁性体42は、コイル40の内側に収容された状態で凹部3010に取着され、コイル40および硬磁性体42は、可動鏡筒30が固定磁界発生手段50に臨む箇所に配置されている。
より詳細には、コイル40および硬磁性体42は、前記沈胴状態において、固定磁界発生手段50の前部に臨むように配置され、かつ、前記突出状態において、固定磁界発生手段50の後部に臨むように配置されている。
図11に示すように、コイル40は、巻線が固定磁界発生手段50の磁極面5002と直交する軸線回りに巻回され、巻線が巻回されて形成される巻回端面4002(コイル40が前記軸線方向の一方に臨む端面)が磁極面5002に臨むように設けられている。本実施の形態では、コイル40の巻線は矩形枠状に巻回されている。
具体的に説明すると、コイル40は、巻回端面4002の輪郭の大きさに比べてその巻回高さが小さい寸法で形成され磁極面5002に対して直交する方向の高さが小さい扁平コイルで形成されている。
硬磁性体42は、図5に示すように、コイル40の内側に形成される矩形状の空間に収容される大きさの板状を呈し、本実施の形態では矩形板状に形成されている。
硬磁性体42は、コイル40の内側に配置されコイル40から発生される磁界によって磁化され、磁化された後は磁界がゼロになっても磁化された状態が存続し磁界を発生し続ける硬磁性材料で形成されている。
言い換えると、硬磁性材料は、加えられた磁界によって磁化され、磁化された後は磁界がゼロになった状態においても磁化が残留しその残留磁化によって磁界を発生する。
また、このような硬磁性材料は、加えられた磁界とは逆向きの磁界を与えることで磁化された状態が解消される(残留磁界が消失される)が、前記逆向きの磁界によって再び磁化され、磁化された後は磁界がゼロになっても磁化された状態が存在し磁界を発生し続ける。
硬磁性材についてさらに説明すると、図17に示すように、磁化Jがゼロの状態の硬磁性材料に加える外部磁界Hを増加していくと、硬磁性材料の磁化Jは上昇して値Aで一定となる。
次に、外部磁界Hを減少させていくと、磁化Jも減少するが外部磁界Hがゼロになっても磁化Jはゼロよりも高い値Bとなる。
さらに、外部磁界Hの向きを反転させて増加させていくと、やがて硬磁性材料の磁化Jが減少してゼロに至る。
さらに、外部磁界Hの値を逆向きに増加させていくと、やがて硬磁性材料の磁化Jの向きも反転して逆向きに増加する。
次に、外部磁界Hの向きを反転して増加させていくと、硬磁性材料の磁化Jが上昇し磁化Jの値がAに戻る。
したがって、硬磁性材料は、外部磁界Hに対する磁化Jのヒステリシスが大きなものであり、外部磁界Hがゼロのときに残留している磁化Jが大きな材料である。
硬磁性材料としては、永久磁石を構成する材料、例えば、炭素鋼、アルニコ磁石、フェライト磁石、サマリウム磁石、ネオヂウム磁石などを用いることができる。
また、コイル40および硬磁性体42は、図12に示すように、前記沈胴状態において、固定磁界発生手段50の後部に臨むように配置され、かつ、図13に示すように、前記突出状態において、前固定磁界発生手段50の前部に臨むように配置されている。
電流供給手段64は、図2に示すように、制御部126の制御に基づいて、コイル402に電流を供給することで、それらコイル40から磁界を発生させるように構成されている。
次に、鏡筒12を突出状態および沈胴状態にする場合の動作について説明する。
鏡筒12を沈胴状態にする場合は、図11、図12に示すように、電流供給手段64によりコイル40に実線で示すような向きの電流Iを供給し磁界H1を発生させる。
したがって、磁界H1と磁極面5002のN極、S極から発生する磁界との相互磁界作用により、コイル40には前方向きの力F1が作用する。
ここで、コイル40は可動鏡筒30に取着されており、固定磁界発生手段50は固定鏡筒20に取着されていることから、コイル40に作用する力F1は、前方向きの力として可動鏡筒30に作用する。
したがって、図13に示すように、コイル40および可動鏡筒30に対して前方向きの力F1が作用することで可動鏡筒30は前進する。
この際、各可動鏡筒側ストッパ34が各固定鏡筒側ストッパ24の突出部2404に当接することで可動鏡筒30の突出位置が定められ、鏡筒12が突出状態とされ、コイル40による磁界H1が生じている間、力F1によって可動鏡筒側ストッパ34が固定鏡筒側ストッパ24の突出部2404に当接した状態が保持される。
また、コイル40によって発生する磁界H1により硬磁性体42は磁界H1と同じ向きで磁化される。
鏡筒12が突出状態とされた後、制御部126の制御により電流供給手段64によるコイル40への電流Iの供給が停止される。
この状態では、コイル40による磁界H1がゼロになるが、硬磁性体42は磁化された状態が存続し磁界H1と同じ向きの磁界を発生し続ける。
したがって、コイル40によって磁界H1が発生されていたときと同じように前方向きの力が硬磁性体42および可動鏡筒40に作用し続け、これにより、可動鏡筒側ストッパ34が固定鏡筒側ストッパ24の突出部2404に当接し鏡筒12の突出状態が保持される。
これにより、撮影光学系104によって被写体像が撮像素子116の撮像面に導かれ、撮影可能な状態となる。
この状態で、コイル40および硬磁性体42は、固定磁界発生手段50の前部に臨んでいる。
鏡筒12を沈胴状態にする場合には、電流供給手段64によりコイル40に対して、図11とは逆向きの電流Iを供給して磁界H1とは反対向きの磁界H2を発生させる。
したがって、図13に示すように、磁界H2と磁極面5002のN極、S極から発生する磁界との相互磁界作用により、コイル40には後方向きの力F2が作用する。
したがって、コイル40に作用する力F2は、可動鏡筒30に後方向きの力として作用する。
そのため、図12に示すように、コイル40および可動鏡筒30に対して後方向きの力F2が作用することで可動鏡筒30は後退する。
この際、不図示の可動鏡筒側のストッパと不図示の固定鏡筒側のストッパが当接することで可動鏡筒30の沈胴位置が定められ、鏡筒12が沈胴状態とされ、コイル40による磁界H2が生じている間、力F2によって前記可動鏡筒側のストッパが前記固定鏡筒側のストッパに当接した状態が保持される。
また、コイル40によって発生する磁界H2により硬磁性体42は磁界H2と同じ向きで磁化される。
鏡筒12が沈胴状態とされた後、制御部126の制御により電流供給手段64によるコイル40への電流Iの供給が停止される。
この状態では、コイル40による磁界H2がゼロになるが、硬磁性体42は磁化された状態が存続し磁界H2と同じ向きの磁界を発生し続ける。
したがって、コイル40によって磁界H2が発生されていたときと同じように後方向きの力が硬磁性体42および可動鏡筒40に作用し続け、これにより、前記可動鏡筒側のストッパが前記固定鏡筒側のストッパに当接し鏡筒12の沈胴状態が保持される。
これにより、撮影光学系104によって被写体像が撮像素子116の撮像面に導かれ、撮影可能な状態となる。
この状態で、コイル40および硬磁性体42は、固定磁界発生手段50の後部に臨んでいる。
次に、固定鏡筒側ストッパ24および可動鏡筒側ストッパ34を用いたレンズ鏡筒10の組み立て時の調整について説明する。
本実施の形態では、レンズ鏡筒10の光学系104は、上述したように対物レンズ1002と前記フォーカスレンズを有している。
これら対物レンズ1002やフォーカスレンズは製造時のばらつきによってその焦点距離などにばらつきが含まれているため、対物レンズ1002やフォーカスレンズを鏡筒12に組み込んだだけでは所望の光学的特性を実現することが難しい。
このため、鏡筒12の突出状態において、光学系104が所望の光学的特性を得られるように撮像素子116に対する対物レンズ1002の光軸方向の位置を調整することが必要となる。
そこで、本実施の形態では次のように対物レンズ1002の調整を行う。
レンズ鏡筒10が組み立てられた状態で、コイル40に電流を供給して鏡筒12を突出状態にする。
そして、光学系104の前方で撮像素子116の撮像面から所定距離離間した位置に被写体(チャート)を設置する。
次いで、撮像素子116から得られる撮像信号に基づいて画像をディスプレイに表示させ、光学系104によって結像された被写体像の結像面と撮像素子116の撮像面(受光面)の光軸方向におけるずれ量が所定範囲に収まるように撮像素子116に対する対物レンズ1002の光軸方向の位置を調整する。
すなわち、3つの固定鏡筒側ストッパ24の頭部2406にそれぞれドライバを係合させて同一の角度で回転させ、可動鏡筒側ストッパ34が当接している突出部2404の前後方向における位置を調整することで可動鏡筒34の前後方向の位置を調整する。
被写体像の結像面と撮像素子116の撮像面(受光面)の光軸方向におけるずれ量が所定範囲に収まったならば、接着剤により頭部2406を固定鏡筒20の側壁に固着する。
以上説明したように本実施の形態によれば、固定鏡筒20に固定磁界発生手段50を設け、可動鏡筒30にコイル40および硬磁性体42を設け、電流をコイル40に供給することで発生する磁界と固定磁界発生手段50の磁界の磁気相互作用よって可動鏡筒30を光軸方向に沿って前後移動させるようにした。
このため、コイル40の磁界で硬磁性体42を磁化させることにより、コイル40に電流を供給することなく硬磁性体42の磁界と固定磁界発生手段50の磁界の磁気相互作用によって可動鏡筒30に対して前後方向の力を与えることができる。
したがって、例えば、可動鏡筒30を固定鏡筒20から突出した状態に保持する際にコイル40に供給する電力が不要となるので、消費電力を削減する上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、可動鏡筒側ストッパ34が当接することで鏡筒12の突出状態が形成される固定鏡筒側ストッパ24を設け、固定鏡筒側ストッパ24が挿通部2402と、可動鏡筒側ストッパ34に当接可能な突出部2404とを有している。
したがって、可動鏡筒側ストッパ34が突出部2404に当接する箇所を前後方向に調整することで、可動鏡筒30に設けられた対物レンズ1002の前後方向の位置を簡単に調整でき、レンズ鏡筒10の組み立て調整作業の効率化を図る上で有利となる。
特に本実施の形態では、挿通部2402の軸心と突出部2404の軸心とが偏心している構成としたので、固定鏡筒側ストッパ24を挿通部2402の軸心を中心に回転することで可動鏡筒側ストッパ34が突出部2404に当接する箇所を前後方向に調整できるため、可動鏡筒30に設けられた対物レンズ1002の前後方向の位置を簡単に調整でき、レンズ鏡筒10の組み立て調整作業の効率化を図る上でより有利となる。
従来は、鏡筒に取着される対物レンズ1002などのレンズの前後方向の位置調整は、レンズと鏡筒の間にワッシャを介在させるとともに、そのワッシャの厚さを変えることで行われたり、あるいは、レンズが保持されるレンズ枠と、レンズ枠が取着されるレンズ鏡筒の箇所との双方に複数の段差を設け、互いの段差を当接させるとともに、当接させる段差の組み合わせを変えることで行われている。
したがって、いずれの従来技術においても調整作業が繁雑であり、また、レンズの位置調整をきめ細かく行うことが難しいという不利があった。
これに対して本実施の形態では、固定鏡筒側ストッパ24を挿通部2402の軸心を中心に回転するという簡単な操作で可動鏡筒30に設けられたレンズの前後方向の位置を簡単に、かつ、きめ細かく調整でき、レンズ鏡筒10の組み立て調整作業の効率化を図る上で有利となる。
また、このように固定鏡筒20が可動鏡筒30に臨む箇所に固定鏡筒側ストッパ24を設け、可動鏡筒30が固定鏡筒20に臨む箇所に、固定鏡筒側ストッパ24に当接することで突出状態が形成される可動鏡筒側ストッパ34を設け、固定鏡筒側ストッパ24が、固定鏡筒20の壁部の取り付け孔2010に挿通される挿通部2402と、挿通部2402の先部に設けられ壁部の内側に突出し可動鏡筒30側ストッパに当接可能な突出部2404とを有する構成は、駆動機構60の構成の如何に拘わらず適用可能である。
また、本実施の形態では、固定鏡筒側ストッパ24および可動鏡筒側ストッパ34が光軸回りの周方向に間隔をおいて3つずつ設けられているため、3つの固定鏡筒側ストッパ24の回転操作を行うことで可動鏡筒34に取着されている対物レンズ1002の光軸の傾き調整を簡単に行うことができ、対物レンズ1002の光軸が撮像素子116の撮像面に対して直交するように調整する上で有利となり、撮像素子116によって撮像される被写体像の片ボケの発生を防止し、撮像素子116で撮像される画像の解像性能を向上する上で有利となる。
また、本実施の形態では、可動鏡筒30が固定鏡筒20に対して3つの可動側ガイド溝32と3つの固定側ガイド壁22を介して光軸方向に沿って前後方向に移動可能に支持されているため、例えば、撮像装置100が落下するなどして可動鏡筒30に対して光軸と直交する方向の衝撃力が加わってもその衝撃力が分散されるため、レンズ鏡筒10の耐久性を高める上で有利となる。
また、鏡筒12の突出状態において、可動鏡筒30の前部に物がぶつかるなどして可動鏡筒30に後方向きの外力が加わり、その外力が駆動機構70による力(可動側コイル60および固定側コイル62と固定磁界発生手段50との間で生じる磁気相互作用による力)を上回ったとしても、可動鏡筒30が後方に動いて外力が吸収されるため、可動鏡筒30および固定鏡筒20が損傷を受けるおそれがなく、レンズ鏡筒10の耐久性を高める上で有利となる。
なお、本実施の形態では、鏡筒12が固定鏡筒20と可動鏡筒30で構成されている場合について説明したが、本発明は、光学系の光軸方向に沿って互いに相対的に前後移動する第1鏡筒および第2鏡筒を有し、第2鏡筒は前記第1鏡筒の内側で該第1鏡筒により前後移動可能に支持され、第1鏡筒および第2鏡筒を相対的に前後移動させる駆動機構が設けられたレンズ鏡筒に適用可能である。あるいは、鏡筒12が固定鏡筒と、固定鏡筒の内側で固定鏡筒により前後移動可能に支持された第1可動鏡筒と、第1可動鏡筒の内側で第1可動鏡筒により前後移動可能に指示された第2可動鏡筒とを有する場合、固定鏡筒と前記第1可動鏡筒に本発明が適用可能であり、かつ、前記第1可動鏡筒と前記第2可動鏡筒にも本発明は適用可能である。
また、本実施の形態では、固定磁界発生手段50と、コイル40と、硬磁性体42とをそれぞれ2つ設けた場合について説明したが、これら固定磁界発生手段50と、コイル40と、硬磁性体42とをそれぞれ1つ設けても、あるいは、これら固定磁界発生手段50と、コイル40と、硬磁性体42とをそれぞれ3つ以上設けてもよい。
また、本実施の形態では、固定磁界発生手段50のヨーク54が板状に形成されその一方の面にマグネット52が取着されている場合について説明したが、マグネット52とコイル40を挟んでヨーク54と対向する箇所にさらに対向ヨークを設けてもよい。
このような対向ヨークを設けた場合には、ヨーク54のみを設けた場合に比べてマグネット52からの磁束線をコイル40により多く導くことができ、可動鏡筒30に作用する力を高めることができ、可動鏡筒30の移動速度を高める上で有利となる。
また、本実施の形態では、固定鏡筒20、可動鏡筒30の断面が矩形枠状を呈している場合について説明したが、固定鏡筒20、可動鏡筒30の断面形状はこれに限定されるものではなく、例えば、円筒状であってもよい。
また、本実施の形態では、撮影光学系104が対物レンズ1002と前記フォーカスレンズで構成されている場合について説明したが、撮影光学系104の構成は任意である。
例えば、対物レンズ1002と撮像素子116との間に光軸方向に移動可能なズームレンズを設けることによって撮影光学系104がズーム機能を有するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、固定鏡筒20の左右の側壁の内面に固定側ガイド壁22を突出形成し、可動鏡筒30の左右の側壁の外面に可動側ガイド溝32を形成し、それら固定側ガイド壁22と可動側ガイド溝32とを滑動可能に係合することで固定鏡筒20の内側で可動鏡筒30を前後移動可能に支持した場合について説明したが、固定鏡筒20の左右の側壁の内面に固定側ガイド溝を形成し、可動鏡筒30の左右の側壁の外面に可動側ガイド壁を突出形成し、それら固定側ガイド溝と固定側ガイド壁とを滑動可能に係合することで固定鏡筒20の内側で可動鏡筒30を前後移動可能に支持するようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、撮像装置としてデジタルスチルカメラを用いて説明したが、本発明は、ビデオカメラ、その他種々の撮像装置に適用可能である。
第1の実施の形態の撮像装置の斜視図である。 第1の実施の形態の撮像装置の構成を示すブロック図である。 (A)は鏡筒12の沈胴状態を示す斜視図、(B)は鏡筒12の突出状態を示す斜視図である。 対物レンズ104の斜視図である。 可動鏡筒30の斜視図である。 固定鏡筒40の斜視図である。 レンズ鏡筒10の分解斜視図である。 レンズ鏡筒10の分解斜視図である。 固定磁界発生手段50の斜視図である。 (A)は固定磁界発生手段50の斜視図、(B)は(A)のA矢視図、(C)は(A)のB矢視図である。 固定磁界発生手段50とコイル40の斜視図である。 固定磁界発生手段50とコイル40の動作説明図である。 固定磁界発生手段50とコイル40の動作説明図である。 固定磁界発生手段と可動鏡筒の斜視図である。 可動鏡筒と固定鏡筒側ストッパの位置関係を示す斜視図である。 (A)は固定鏡筒側ストッパの側面図、(B)、(C)は固定鏡筒側ストッパの斜視図である。 硬磁性体における外部磁場(磁界)と磁化の関係を示す特性図である。
符号の説明
10……レンズ鏡筒、12……鏡筒、20……固定鏡筒、30……可動鏡筒、40……コイル、42……硬磁性体、50……固定磁界発生手段、60……駆動機構、64……電流供給手段、100……撮像装置、104……撮影光学系。

Claims (12)

  1. 撮影光学系を収容する鏡筒を備え、
    前記鏡筒は、前記光学系の光軸方向に沿って互いに相対的に前後移動する第1鏡筒およ
    び第2鏡筒を有し、
    前記第2鏡筒は前記第1鏡筒の内側で該第1鏡筒により前後移動可能に支持され、
    前記第1鏡筒および第2鏡筒を相対的に前後移動させる駆動機構が設けられたレンズ鏡
    筒であって、
    前記駆動機構は、
    前記第1鏡筒が前記第2鏡筒に臨む箇所または前記第2鏡筒が前記第1鏡筒に臨む箇所
    のうちの一方の箇所に設けられた固定磁界発生手段と、
    前記第1鏡筒が前記第2鏡筒に臨む箇所または前記第2鏡筒が前記第1鏡筒に臨む箇所
    のうちの他方の箇所で前記固定磁界発生手段に臨む箇所に設けられたコイルと、
    前記他方の箇所で前記コイルの内側に配置され前記コイルから発生される磁界によって
    磁化され、磁化された後は前記磁界がゼロになっても磁化された状態が存続し磁界を発生
    し続ける硬磁性材料で形成された硬磁性体と、
    前記コイルに電流を供給する電流供給手段と、
    を有することを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記駆動機構は、前記第2鏡筒が後退して前記第1鏡筒の内側に収納された沈胴状態と
    、前記第1鏡筒から前記第2鏡筒が最も前進した突出状態との間でそれら前記第2鏡筒を
    移動させるように構成され、
    前記第1鏡筒が前記第2鏡筒に臨む箇所に第1鏡筒側ストッパが設けられ、
    前記第2鏡筒が前記第1鏡筒に臨む箇所に、前記第1鏡筒側ストッパに当接することで
    前記突出状態が形成される第2鏡筒側ストッパが設けられ、
    前記第1鏡筒側ストッパは、前記第1鏡筒の壁部の取り付け孔に挿通される挿通部と、
    前記挿通部の先部に設けられ前記壁部の内側に突出し前記第2鏡筒側ストッパに当接可能
    な突出部とを有している、
    ことを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記第1鏡筒側ストッパは、前記光学系の光軸回りの周方向に間隔をおいて3つ設けら
    れていることを特徴とする請求項記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記挿通部の軸心と前記突出部の軸心とは偏心していることを特徴とする請求項2記載
    のレンズ鏡筒。
  5. 前記固定磁界発生手段は、板状のヨークと、前記ヨークの一方の面に取着された板状の
    マグネットとで構成され、前記ヨークの一方の面に取着されたマグネットの外面が磁極面
    として構成され、前記磁極面は前記コイルおよび前記硬磁性体に臨んでいることを特徴と
    する請求項1記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記固定磁界発生手段は前後長さを有し、前記駆動機構は、前記第2鏡筒が後退して前
    記第1鏡筒の内側に収納された沈胴状態と、前記第1鏡筒から前記第2鏡筒が最も前進し
    た突出状態との間で第2鏡筒を移動させるように構成され、前記沈胴状態において、前記
    コイルおよび前記硬磁性体は前記固定磁界発生手段の前部に臨むように配置され、前記突
    出状態において、前記コイルおよび前記硬磁性体は前記固定磁界発生手段の後部に臨むよ
    うに配置されていることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記固定磁界発生手段は、前後方向に延在する細長形状を呈していることを特徴とする
    請求項1記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記固定磁界発生手段は、2つの異なる磁極が前後方向に沿って並べられて構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記固定磁界発生手段は前後方向に沿って延在する磁極面を有し、前記コイルは巻線が
    それぞれ前記磁極面と直交する軸線回りに巻回され、その巻回端面が前記硬磁性体ととも
    に前記磁極面に臨むように設けられていることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  10. 前記固定磁界発生手段は、前記第2鏡筒の互いに対向する箇所で前後方向において同一
    な位置にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  11. 前記第1鏡筒の内面の互いに対向する箇所に、前後に延在する第1鏡筒側ガイド壁また
    は第1鏡筒側ガイド溝が形成され、前記第2鏡筒の外面に、前記第1鏡筒側ガイド壁また
    は前記第1鏡筒側ガイド溝に前後に滑動可能に係合する第2鏡筒側ガイド溝または第2鏡
    筒側ガイド壁が前後に延在形成されていることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  12. 撮影光学系を収容する鏡筒と、前記撮影光学系によって導かれた被写体像を撮像する撮
    像素子とを有するレンズ鏡筒を備え、
    前記鏡筒は、前記光学系の光軸方向に沿って互いに相対的に前後移動する第1鏡筒およ
    び第2鏡筒を有し、
    前記第2鏡筒は前記第1鏡筒の内側で該第1鏡筒により前後移動可能に支持され、
    前記第1鏡筒および第2鏡筒を相対的に前後移動させる駆動機構が設けられ、
    前記駆動機構は、
    前記第1鏡筒が前記第2鏡筒に臨む箇所または前記第2鏡筒が前記第1鏡筒に臨む箇所
    のうちの一方の箇所に設けられた固定磁界発生手段と、
    前記第1鏡筒が前記第2鏡筒に臨む箇所または前記第2鏡筒が前記第1鏡筒に臨む箇所
    のうちの他方の箇所で前記固定磁界発生手段に臨む箇所に設けられたコイルと、
    前記他方の箇所で前記コイルの内側に配置され前記コイルから発生される磁界によって
    磁化され、磁化された後は前記磁界がゼロになっても磁化された状態が存続し磁界を発生
    し続ける硬磁性材料で形成された硬磁性体と、
    前記コイルに電流を供給する電流供給手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
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