JP2006094581A - 駆動装置、および撮像装置 - Google Patents

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    • H02K37/14Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors of permanent magnet type with stationary armatures and rotating magnets with magnets rotating within the armatures

Abstract

【課題】レンズなどといった被駆動体を精度よく駆動することができる小型の駆動装置、および撮像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】円筒形状を有する、円筒形状内に磁場を形成するステータと、ステータの円筒形状内に位置して、その円筒形状と同軸の円筒形状を有する、ステータによって形成される磁場によって回転駆動されるロータと、ロータの円筒形状の更に内側に位置する駆動体と、駆動体の外面およびロータの内周面に各々が設けられて互いに噛み合い、ロータの回転駆動による力の方向をロータの円筒形状の軸に沿う方向へと変換して駆動体に伝達するらせん溝およびらせん突条からなり、らせん溝の一端が堰き止め構造となっており、らせん突条の一端がその堰き止め構造に突き当たる突き当て構造となっている変換機構とを備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、被駆動体を駆動する駆動装置、および被写体光を表わす画像データを取得する撮像装置に関する。
携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)などといった小型機器に、被写体を撮影してデジタルの撮影画像を取得する撮像装置を内蔵することが広範に行われている。日ごろから常に携帯している小型機器に撮像装置が備えられることによって、デジタルカメラやビデオカメラを持ち運ぶ手間をかけずに、いつでも手軽に撮影を行うことができる。また、これらの小型機器には、無線や赤外線などを使ったデータ通信機能が予め搭載されていることが一般的であり、撮影した撮影画像をその場ですぐに他の携帯電話やパーソナルコンピュータなどに送ることができるなどという利点もある。
しかし、携帯電話などといった小型機器に内蔵される撮像装置は、通常のデジタルカメラと比較してかなり小型なために、レンズやCCD(Charge Couple Device)などといった構成要素の大きさや、それら構成要素を収納するスペースが大幅に制限される。このため、これらの小型機器は、デジタルカメラの代替機器として用いられるには撮影機能や撮影画像の画質等が不十分であり、メモ替わりに画像を得る場合や、携帯電話等の待ち受け画面用の画像を得る場合などのように、画質を要求されない撮影用に用途が限定されることが多い。
これらの点に関し、近年では、高画素の小型CCDや、高コントラストな小型レンズなどが開発されてきており、携帯電話やPDAなどといった小型機器を使って撮影される撮影画像の高画質化が急速に進んでいる。残る課題である撮影機能の充実においては、特に、これらの小型機器に、デジタルカメラには標準的に搭載されているオートフォーカス機能やズーム機能が搭載されることが望まれている。
オートフォーカス機能やズーム機能は、撮像装置内で複数のレンズを光軸に沿う方向に移動させることによって実現される。デジタルカメラやビデオカメラ等では、レンズ駆動方法として、DCモータやステッピングモータなどの回転を利用する方法や、圧電素子の圧縮伸長を利用する方法などが知られている。これらの方法を、携帯電話などといった小型機器に適用する場合、装置の小型化、およびレンズの移動制御の精度などの点から、レンズが保持されたレンズ鏡筒の外周を取り囲む円筒形状の中空ロータを、その中空ロータの外周を取り囲むステータにパルス電流を与えることによって回転させる中空ステッピングモータを用いる方法が好ましいと考えられる。ステッピングモータはパルスモータともよばれ、ステータに入力されるパルス電流を制御することで、ステッピングモータの回転を正確に制御することができる。したがって、中空ステッピングモータをレンズに取り付けることにより、所定の位置にレンズを正確に移動させることができ、高精度なオートフォーカス機能やズーム機能を実現することができる。
中空ステッピングモータを適用したレンズ駆動方法としては、例えば、レンズ鏡筒とロータとの間にカム機構などといった移動機構を介して、レンズ鏡筒を光軸に沿う方向に駆動させる方法(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)や、ロータ自体でレンズ鏡筒を移動させる方法(例えば、特許文献4、特許文献5、特許文献6)や、レンズ鏡筒とロータを一体化させる方法(例えば、特許文献7)などが提案されている。
特開昭56−147132号公報 特開昭59−109006号公報 特開昭59−109007号公報 特開昭60−415号公報 特開昭60−416号公報 特開昭60−417号公報 特開昭62−195615号公報
ここで、ステッピングモータは、通常は正確に回転が制御されるが、デジタルカメラやビデオカメラ等を使用している環境温度が低下するなどして、ステッピングモータの回転速度を無理に上昇させるような指示が与えられた場合などには、ステッピングモータがその指示に追従できずに止まってしまう脱調という不具合を生じることがある。脱調が生じると、レンズが駆動経路上のどの位置にいるのかが認識されず、レンズを正しい位置に移動させることができなくなってしまって、変倍や合焦の動作が行えなくなってしまう恐れがある。
本発明は、上記事情に鑑み、レンズなどといった被駆動体を精度よく駆動することができる小型の駆動装置、および撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の駆動装置は、円筒形状を有する、円筒形状内に磁場を形成するステータと、
ステータの円筒形状内に位置して円筒形状と同軸の円筒形状を有する、ステータによって形成される磁場によってステータに対して回転駆動されるロータと、
ロータの円筒形状の更に内側に位置する駆動体と、
駆動体の外面およびロータの内周面に各々が設けられて互いに噛み合い、ロータの回転駆動による力の方向をロータの円筒形状の軸に沿う方向へと変換して駆動体に伝達するらせん溝およびらせん突条からなり、らせん溝の一端が堰き止め構造となっており、らせん突条の一端がその堰き止め構造に突き当たる突き当て構造となっている変換機構とを備えたことを特徴とする。
本発明の駆動装置によると、ロータが一方向に回転され続けて、駆動体の外面およびロータの内周面に各々が設けられたらせん溝とらせん突条が終端まで噛み合わされると、らせん溝の堰き止め構造にらせん突条の突き当て構造が突き当てられて、駆動体の、ロータの円筒形状の軸に沿う方向への移動が制止される。このように、ロータが回転しても、駆動体が移動しなくなってしまう状態は、ステッピングモータにおける脱調にあたる。本発明の駆動装置では、脱調の状態が生じても、らせん溝とらせん突条とがはまり込んでしまわず、らせん溝の堰き止め構造にらせん突条の突き当て構造が突き当てられているだけでなので、ロータを逆回転させることによって、最初とは逆方向に駆動体を移動させることができ、駆動制御を復旧させることができる。また、本発明の駆動装置によると、脱調からの復旧が、らせん溝の堰き止め構造と、らせん突条の突き当て構造という簡易な構造で実現されるため、携帯電話などといった小型機器にも適用することができる。
上記のような利点を活かし、例えば、ロータを一方向に十分に回転させることによって、敢えて脱調状態を生じさせ、続いて、駆動体の移動が規制されている位置を基準位置として、駆動体を移動させたい位置と基準位置との距離に応じた回転角だけロータを逆回転させる。このような駆動制御を行うことによって、駆動体の位置を検知するための特別なセンサなどを備えることなく、駆動体を精度良く移動させることができる。
また、本発明の駆動装置において、上記被駆動体が、レンズを、光軸が前記ロータの円筒形状の軸に沿うように保持するレンズホルダであることが好適である。
本発明の好適な形態の駆動装置によると、レンズを光軸に沿って精度良く駆動することができる。
また、上記目的を達成する本発明の撮像装置は、円筒形状を有する、円筒形状内に磁場を形成するステータと、
ステータの円筒形状内に位置して円筒形状と同軸の円筒形状を有する、ステータによって形成される磁場によってステータに対して回転駆動されるロータと、
被写体光を結像させるレンズと、
ロータの円筒形状の更に内側に位置して、レンズを、光軸が円筒形状の軸に沿うように保持するレンズホルダと、
駆動体の外面およびロータの内周面に各々が設けられて互いに噛み合い、ロータの回転駆動による力の方向をロータの円筒形状の軸に沿う方向へと変換して駆動体に伝達するらせん溝およびらせん突条からなり、らせん溝の一端が堰き止め構造となっており、らせん突条の一端がその堰き止め構造に突き当たる突き当て構造となっている変換機構と、
レンズを通ってきた被写体光を結像させて、被写体光を表わす画像データを取得する撮像機構とを備えたことを特徴とする。
本発明の撮像装置によると、携帯電話などといった小型機器に搭載される場合であっても、レンズを光軸に沿ってスムーズに駆動することができる。
なお、本発明にいう撮像装置については、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいう撮像装置には、上記の基本形態のみではなく、前述した駆動装置の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
本発明によれば、レンズなどといった被駆動体を精度よく駆動することができる小型の駆動装置、および撮像装置を提供することができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態が適用された撮像装置の外観斜視図である。
撮像装置1は、携帯電話などに搭載される小型の撮像装置であり、光軸に沿う方向(以下、光軸に沿う方向を前後方向と称する)に複数のレンズを駆動させることによって、被写体に焦点を合わせるオートフォーカス機能が用意されている。この撮像装置1は、外観上、上カバー10と、下カバー40との間に、円筒形状を有するステータ30が挟まれており、そのステータ30の内側には、後述するロータやレンズが保持されたレンズホルダ20などが配置されている。このステータ30は、本発明にいうステータの一例に相当する。
図2は、図1に示す撮像装置1を直線AA´を通る面で切断するときの断面図である。
図2には、図1にも示す上カバー10、下カバー40、ステータ30、レンズホルダ20が示されており、さらに、第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23、ロータ50、CCD60などが示されている。ロータ50は、マグネット部分51と、樹脂部分52とで構成されている。
レンズホルダ20、およびロータ50は、ステータ30と同軸の円筒形状を有し、ステータ30の内側に、ステータ30に近い側から、ロータ50、レンズホルダ20の順に配置されている。ステータ30とロータ50は、ステッピングモータを構成しており、ステータ30にパルス電流が通電されると、そのパルス電流に応じた回転数だけロータ50が回転される。ロータ50は、本発明にいうロータの一例に相当する。
ここで、一旦、図2の説明を中断し、図3を使ってステータ30とロータ50について詳しく説明する。
図3は、ステータ30とロータ50を示す図である。
ステータ30は、上コイル部30aと下コイル部30bとの2層のコイル部で構成されている。上コイル部30aと下コイル部30bとでは同様の構成を有しているため、下コイル部30bの構成の説明を省き、上コイル部30aの構成についてのみ説明する。
上コイル部30aは、上コイルカバー32と下コイルカバー33とで円筒形状に取り囲まれて形成されており、カバーで取り囲まれた内部に、巻回された導線からなるコイル31が格納されている。上コイルカバー32および下コイルカバー33には、円筒形状の内側にそれぞれが互い違いに噛み合うように配置された歯32a,33aが設けられている。これら歯32aと歯33aとの間には、ギャップが存在する。
上コイル部30aのコイル31と、下コイル部30bのコイル31には、交互にパルス電流が通電される。パルス電流が通電されると、コイル31では磁力線が発生し、その磁力線が上コイルカバー32および下コイルカバー33によって円筒形状の内側に導かれる。導かれた磁力線は、歯32a,33aに達すると、一旦空気中に出てギャップを越える。これによって、互いに噛み合うように配置された歯32a,33aの一方がN極、他方がS極となり、ステータ30の円筒形状の内周に沿ってN極、S極の磁場が交互に形成される。
ロータ50は、マグネット部分51と樹脂部分52とが一体的に成型されている。
ロータ50のマグネット部分51は、ネオジウムなどといった磁性材料を含む樹脂材料で構成されており、例えば、内周に沿ってN極、S極が交互に形成されているリング状のヘッドの内部を通過させられることによって、円筒形状の外周に沿ってN極、S極交互に磁極化された永久磁石である。マグネット部分51は、ステータ30によって形成される磁場との反発力および吸引力によって、ステータ30に対して回転駆動される。
ロータ50の樹脂部分52は、滑らかな表面を有する樹脂材料で構成されており、マグネット部分51の回転に伴って回転される。この樹脂部分52の内面には、図2に示すように、らせん溝52aが設けられており、このらせん溝52aがレンズホルダ20の外面の一部に設けられたらせん突条20a(後述する)と噛み合っている。
ロータ50の回転駆動について説明する。
ロータ50のマグネット部分51は、48極に磁極化されており、上コイル部30aおよび下コイル部30bの歯はそれぞれ48個ずつ設けられている。また、上コイル部30aの歯の位置と、下コイル部30bの歯の位置とでは、歯の半個分ずつずれている。ステータ30にパルス電流が後述するように通電されると、ロータ50は、1極分を1ステップとして回転し、48ステップで1周回転する。
ロータ50を順方向に回転させるときには、上コイル部30aの順方向、下コイル部30bの順方向、上コイル部30aの逆方向、下コイル部30bの逆方向という順番で通電を繰り返すことによって、ロータ50を順方向に確実に回転させることができる。また、上コイル部30aの順方向、下コイル部30bの逆方向、上コイル部30aの逆方向、下コイル部30bの順方向という順番で通電を繰り返すことによって、ロータ50を逆方向に回転させることができる。
以上で、図3の説明を終了し、図2に戻って説明する。
レンズホルダ20は、上カバー1に近い側から第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23の順に並べられたレンズを保持している。第1レンズ21、第2レンズ22、および第3レンズ23は、本発明にいうレンズの一例に相当する。また、レンズホルダ20は、本発明にいう被駆動体の一例に相当するとともに、本発明にいうレンズホルダの一例に相当する。
第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23は、以下の条件を満たしている。
まず、第1レンズ21は、この例では、ガラス材料によって構成され、前側(上カバーに近い側)の面(以下、表面と称する)が凸面形状の、正のパワーを有するメニスカス形状である。
第2レンズ22は、プラスチック材によって構成され、この例では、裏面が非球面形状で、表面が凹面形状の、負のパワーを有するメニスカス形状である。
第3レンズ23は、プラスチック材によって構成され、表裏面の両面が非球面形状であり、裏面が光軸近傍において凹面形状の、負のパワーを有する形状である。
また、レンズ系全体の近軸焦点距離をf、第3レンズ23の近軸焦点距離をf3、第1レンズ21の表面の曲率半径をR1、最大像高における半画角をθとすると、
0.6<R1/f<0.8 ……(1)
−1.0<f3/f<0 ……(2)
0.60<tanθ<0.70……(3)
を満たす。
上記のような条件を満たす第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23を適用することによって、コンパクトで高精度なレンズ群を構成することができる。
このレンズホルダ20が前後方向に駆動される機構について説明する。尚、以下では、ステータ30に順方向のパルス電流を通電することによって、レンズホルダ20は前方向に移動するものとして説明する。
図4は、レンズホルダ20、およびロータ50の構成図である。
図4のパート(A)に示すように、ロータ50には、樹脂部分52の内周面の上側(上カバー10に近い側)に堰き止め部500が設けられており、この堰き止め部500によって、らせん溝52aの上端が堰き止められている。らせん溝52aは、本発明にいうらせん溝の一例にあたり、堰き止め部500は、本発明にいう堰き止め構造の一例に相当する。
また、図4のパート(B)に示すように、レンズホルダ20の外面には、前後方向に延びる凸部20bと、パート(A)に示すらせん溝52aと噛み合うらせん突条20aが設けられている。そのらせん突条20aの上側(上カバー10に近い側)の端には、らせん溝52aの堰き止め部500に突き当てられる突き当て部200が設けられている。らせん突条20aは、本発明にいうらせん突条の一例に相当し、突き当て部200は、本発明にいう突き当て構造の一例に相当する。また、ロータ50に設けられたらせん溝52aと、レンズホルダ20に設けられたらせん突条20aとを合わせたものは、本発明にいう変換機構の一例に相当する。
図2に示すステータ30に順方向のパルス電流が通電されると、ロータ50が48ステップごとに順方向に1周回転される。樹脂部分52のらせん溝52aは、レンズホルダ20のらせん溝52aよりも2周分(=96ステップ分)多く設けられており、レンズホルダ20は、96ステップ分の移動が可能である。
ロータ50の順方向への回転力は、らせん溝52aとらせん突条20aによって前方向の力に変換される。変換された前方向の力は、レンズホルダ20に伝えられ、レンズホルダ20が前方向に駆動される。
また、ステータ30に逆方向のパルス電流が通電された場合には、ロータ50は逆方向に回転される。ロータ50の逆方向への回転力は、らせん溝52aとらせん突条20aによって後方向の力に変換され、レンズホルダ20が後方向に駆動される。
本実施形態では、レンズホルダ20は、フルストローク(=96ステップ分)で前後方向に約1.25mm移動し、1ステップでは前後方向に約13μm移動する。つまり、この撮像装置1では、レンズ位置を13μm単位で制御することができる。
また、例えば、フルストローク(=96ステップ分)以上の順方向のパルス電流がステータ30に通電され、ロータ50の順方向の回転が続けられると、レンズホルダ20が上カバー10の近くまで移動され、らせん溝52aの堰き止め部500にらせん突条20aの突き当て部200が突き当てられる。この状態は、順方向のパルス電流が通電されても、堰き止め部500と突き当て部200によってレンズホルダ20の駆動が制止される脱調状態である。
このような脱調状態において、ステータ30に逆方向のパルス電流が通電され、ロータ50が逆方向に回転されると、レンズホルダ20に後方向の力が伝えられ、突き当て部200が堰き止め部500から離れる。本実施形態においては、脱調状態になっても、らせん溝52aにらせん突条20aが食い込まず、逆方向のパルス電流を通電することによって、容易に脱調状態から復旧させることができる。
図2に示す上カバー10と下カバー40とは、ビス(図示しない)によって繋がっている。
上カバー10には、レンズホルダ20の凸部20bに相応する部分に、前後方向に延びた、凸部20bと嵌合する凹部10aが設けられている。ロータ50の回転力は、らせん溝52aとらせん突条20aによってレンズホルダ20に伝えられるが、レンズホルダ20の回転方向への移動が規制されていない場合、レンズホルダ20が回転しながら前後方向に移動されるため、レンズの偏心によって像がずれてしまう恐れがある。レンズホルダ20の凸部20bと、上カバーの凹部10aとが互いに嵌り合うことによって、このようなレンズホルダ20の回転が防止される。
下カバー40には、樹脂部分52の内側を取り囲む溝40aが設けられており、この溝40aによって、ロータ50の左右方向への移動が制止される。ロータ50が左右方向に移動してしまうと、それに伴ってレンズホルダ20もがたついてしまい、レンズの駆動精度が劣化してしまう恐れがあるが、この溝40aによって、そのような不具合が回避されている。さらに、下カバー40には、ステータ30の左右方向の位置を規制する位置決め部分40bも設けられている。この位置決め部分40bによって、撮像装置1を組み立てる際に、ステータ30の位相が正確に合わせられる。撮像装置1では、下カバー40がロータ50やステータ30の移動を防止する機構を兼ねており、新たな部品を設けて装置が大型化してしまう不具合を回避して、高精度なレンズ駆動を実現することができる。
また、下カバー40は、ローパスフィルタ41とCCD60とを保持している。
第1レンズ21、第2レンズ22、および第3レンズ23を通ってきた被写体光は、ローパスフィルタ41を通ってCCD60に受光される。ローパスフィルタ41では、被写体光に含まれる不要に緻密な空間周波数成分が均される。このローパスフィルタ41を介すことによって、擬色やモアレなどといった不具合を軽減させることができる。
ローパスフィルタ41を通ってきた被写体光は、CCD60で受光され、被写体を表わす画像データが生成される。CCD60は、本発明にいう撮像素子の一例に相当する。
撮像装置1は、基本的には以上のように構成されている。
ここで、撮像装置1における本発明の一実施形態としての特徴は、図4に示す、らせん突条20aの端の突き当て部200、およびらせん溝52aを堰き止める堰き止め部500にある。上述したように、これららせん突条20aの突き当て部200、およびらせん溝52aの堰き止め部500を設けることによって、脱調状態においてもらせん溝52aにらせん突条20aが食い込まず、ステータ30に逆方向のパルス電流を通電することによって、容易に脱調状態から復旧させることができる。さらに、撮像装置1では、下カバー40の位置決め部分40bによって、ステータ30の位相が正確に合わせられている。
以下では、このような利点を活かして、撮像装置1で高精度なオートフォーカス機能を実現する方法について説明する。
図5は、オートフォーカス機能を実現するための一連の処理を示すフローチャートである。
まず、フルストローク(=96ステップ分)以上の順方向のパルス電流がステータ30に通電され、レンズホルダ20が前方向に移動されて、らせん溝52aの堰き止め部500にらせん突条20aの突き当て部200が突き当てられる(図5のステップS1)。この脱調状態においては、レンズホルダ20は前後方向の移動が規制されており、このときのレンズホルダ20の位置をホームポディションと称する。
続いて、CCD60において被写体光が粗く読み取られ、被写体光を表わす低解像度データが生成される(図5のステップS2)。この低解像度データは、撮像装置1が備えられた携帯電話等のCPUに伝えられる。
低解像度データが生成されると、ステータ30に、レンズホルダ20を1ステップ分移動させるための逆方向のパルス電流が通電される。
ステータ30にパルス電流が通電されると、ロータ50が1ステップ分逆回転する。ロータ50の回転力は、後方向の力に変換されてレンズホルダ20に伝えられ、レンズホルダ20が後方向に約13μm移動する(図5のステップS3)。
図5のステップS2およびステップS3の処理が、96ステップ(1ストローク)分行われる(図5のステップS4)。
96ステップ分の低解像度データが取得されると、フルストローク分以上の順方向のパルス電流がステータ30に通電され、レンズホルダ20がホームポディションに移動される(図5のステップS5)。
また、携帯電話等のCPUでは、CCD60から伝えられた96ステップ分の低解像度データそれぞれのコントラストが検出され、コントラストが最大になるときのステップ数が判定される(図5のステップS6)。
ステータ30には、判定されたステップ数に応じた逆方向のパルス電流が通電される。パルス電流が通電されると、ロータ50が逆方向に回転され、レンズホルダ20がホームポディションから後方向に移動される(図5のステップS7)。このときのレンズホルダ20の位置が、低解像度データのコントラストが最大となる合焦位置となる。
このように、脱調を生じさせるとともにレンズホルダ20の前後方向の位置を規制し、そのときのレンズホルダ20の位置を基準として、レンズホルダ20を移動させることによって、レンズホルダ20の位置を検知するセンサなどを備えなくても、レンズホルダ20を精度良く合焦位置に移動させることができる。
ここで、上記では、ステータにパルス電流を印加することによって、ロータの回転を制御するステッピングモータを適用する例について説明したが、本発明にいうレンズホルダを駆動するモータはDCモータなどであってもよい。
また、上記では、撮像素子としてCCDを適用する例について説明したが、本発明にいう撮像素子は、例えば、MOSなどであってもよい。
また、上記では、レンズホルダを駆動して、オートフォーカス機能を実現する例について説明したが、本発明の駆動装置および撮像装置は、例えば、ズーム機能を実現するものであってもよく、ズーム機能とオートフォーカス機能との両方を実現するものであってもよい。
本発明の一実施形態が適用された撮像装置の外観斜視図である。 図1に示す撮像装置1を直線AA´を通る面で切断するときの断面図である。 ステータ30とマグネット50を示す図である。 レンズホルダ20、およびロータ50の構成図である。 オートフォーカス機能を実現するための一連の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 撮像装置
10 上カバー
10a 凹部
11 柱
20 レンズホルダ
20a らせん突条
20b 凸部
21 第1レンズ
22 第2レンズ
23 第3レンズ
30 ステータ
30a 上コイル部
30b 下コイル部
31 コイル
32 上コイルカバー
33 下コイルカバー
32a,33a 歯
40 下カバー
41 ローパスフィルタ
50 ロータ
51 マグネット部分
52 樹脂部分
52a らせん溝
60 CCD
200 突き当て部
500 堰き止め部

Claims (3)

  1. 円筒形状を有する、該円筒形状内に磁場を形成するステータと、
    前記ステータの円筒形状内に位置して該円筒形状と同軸の円筒形状を有する、該ステータによって形成される磁場によって該ステータに対して回転駆動されるロータと、
    前記ロータの円筒形状の更に内側に位置する駆動体と、
    駆動体の外面およびロータの内周面に各々が設けられて互いに噛み合い、該ロータの回転駆動による力の方向を該ロータの円筒形状の軸に沿う方向へと変換して該駆動体に伝達するらせん溝およびらせん突条からなり、該らせん溝の一端が堰き止め構造となっており、該らせん突条の一端がその堰き止め構造に突き当たる突き当て構造となっている変換機構とを備えたことを特徴とする駆動装置。
  2. 前記被駆動体が、レンズを、光軸が前記ロータの円筒形状の軸に沿うように保持するレンズホルダであることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  3. 円筒形状を有する、該円筒形状内に磁場を形成するステータと、
    前記ステータの円筒形状内に位置して該円筒形状と同軸の円筒形状を有する、該ステータによって形成される磁場によって該ステータに対して回転駆動されるロータと、
    被写体光を結像させるレンズと、
    前記ロータの円筒形状の更に内側に位置して、レンズを、光軸が該円筒形状の軸に沿うように保持するレンズホルダと、
    駆動体の外面およびロータの内周面に各々が設けられて互いに噛み合い、該ロータの回転駆動による力の方向を該ロータの円筒形状の軸に沿う方向へと変換して該駆動体に伝達するらせん溝およびらせん突条からなり、該らせん溝の一端が堰き止め構造となっており、該らせん突条の一端がその堰き止め構造に突き当たる突き当て構造となっている変換機構と、
    前記レンズを通ってきた被写体光が表面に結像されて、該被写体光を表わす画像信号を生成する撮像素子とを備えたことを特徴とする撮像装置。
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