JP2006094634A - モータ製造方法、モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータが効率よく回転する小型のモータの製造方法、およびモータを提供することを目的とする。
【解決手段】円筒形状内に磁場を形成するステータと、ステータの円筒形状内に配置されて、ステータによって形成される磁場によって回転駆動されるロータと、ステータおよびロータが配置された本体筐体とを有するモータを製造するモータ製造方法において、ロータを、ロータの回転軸の位置を決める位置決め部分と接触するように本体筐体に配置するロータ配置過程と、ステータを本体筐体に配置し、ステータの位置を、ロータが所定程度以下のトルクで回転するように調整するステータ配置調整過程と、本体筐体にステータを固定するステータ固定過程とを有する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、磁場を形成するステータと、ステータの磁場によって回転駆動されるロータとを備えたモータを製造するモータ製造方法、および、そのようなモータ製造方法によって製造されたモータに関する。
携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)などといった小型機器に、被写体を撮影してデジタルの撮影画像を取得する撮像装置を内蔵することが広範に行われている。日ごろから常に携帯している小型機器に撮像装置が備えられることによって、デジタルカメラやビデオカメラを持ち運ぶ手間をかけずに、いつでも手軽に撮影を行うことができる。また、これらの小型機器には、無線や赤外線などを使ったデータ通信機能が予め搭載されていることが一般的であり、撮影した撮影画像をその場ですぐに他の携帯電話やパーソナルコンピュータなどに送ることができるなどという利点もある。
しかし、携帯電話などといった小型機器に内蔵される撮像装置は、通常のデジタルカメラと比較してかなり小型なために、レンズやCCD(Charge Couple Device)などといった構成要素の大きさや、それら構成要素を収納するスペースが大幅に制限される。このため、これらの小型機器は、デジタルカメラの代替機器として用いられるには撮影機能や撮影画像の画質等が不十分であり、メモ替わりに画像を得る場合や、携帯電話等の待ち受け画面用の画像を得る場合などのように、画質を要求されない撮影用に用途が限定されることが多い。
これらの点に関し、近年では、高画素の小型CCDや、高コントラストな小型レンズなどが開発されてきており、携帯電話やPDAなどといった小型機器を使って撮影される撮影画像の高画質化が急速に進んでいる。残る課題である撮影機能の充実においては、特に、これらの小型機器に、デジタルカメラには標準的に搭載されているオートフォーカス機能やズーム機能が搭載されることが望まれている。
オートフォーカス機能やズーム機能は、撮像装置内で複数のレンズを光軸に沿う方向に移動させることによって実現される。デジタルカメラやビデオカメラ等では、レンズ駆動方法として、DCモータやステッピングモータなどの回転を利用する方法や、圧電素子の圧縮伸長を利用する方法などが知られている。これらの方法を、携帯電話などといった小型機器に適用する場合、装置の小型化、およびレンズの移動制御の精度などの点から、レンズが保持されたレンズ鏡筒の外周を取り囲む円筒形状の中空ロータを、その中空ロータの外周を取り囲むステータにパルス電流を与えることによって回転させる中空ステッピングモータを用いる方法が好ましいと考えられる。
このような中空ステッピングモータを適用したレンズ駆動方法としては、例えば、レンズ鏡筒とロータとの間にカム機構などといった移動機構を介して、レンズ鏡筒を光軸に沿う方向に駆動させる方法(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)や、ロータ自体でレンズ鏡筒を移動させる方法(例えば、特許文献4、特許文献5、特許文献6)や、レンズ鏡筒とロータを一体化させる方法(例えば、特許文献7)などが提案されている。
特開昭56−147132号公報 特開昭59−109006号公報 特開昭59−109007号公報 特開昭60−415号公報 特開昭60−416号公報 特開昭60−417号公報 特開昭62−195615号公報
ここで、ステッピングモータにおいては、ロータを回転させるためにロータとステータとの間に隙間(エアーギャップと称する)が空けられているが、ロータの全周においてエアーギャップが一様でない場合には、エアーギャップが特に狭い部分でロータがステータに強く引き付けられて偏ってしまい、ロータのトルクが減少してしまう。デジタルカメラよりも大幅に小型の撮像装置では、装置の小型化に伴って摩擦等の影響を強く受けるためにレンズがスムーズに駆動しにくく、上述したようにロータのトルクが減少してしまうと、レンズが全く駆動しなくなってしまうという問題がある。
また、上記のような問題は、小型の撮像装置に適用される小型モータのみに限られた問題ではなく、小型のモータを用いる分野一般で生じる問題である。
本発明は、上記事情に鑑み、ロータが効率よく回転する小型のモータを製造するモータ製造方法、およびモータを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のモータ製造方法は、円筒形状を有する、その円筒形状内に磁場を形成するステータと、円筒形状を有する、ステータの円筒形状内に配置されて、ステータによって形成される磁場によってステータに対して回転駆動されるロータと、ステータおよびロータが配置された本体筐体とを有するモータを製造するモータ製造方法において、
ロータを、ロータに物理的に接触してロータの回転軸の位置を決める位置決め部分を有する本体筐体に、位置決め部分と接触するように配置するロータ配置過程と、
ステータを本体筐体に配置し、ステータの位置を、ロータが所定程度以下のトルクで回転するように調整するステータ配置調整過程と、
本体筐体にステータを固定するステータ固定過程とを有することを特徴とする。
本発明のモータ製造方法によると、ロータが位置決め部分と接触するように本体筐体に配置されるとともに、ステータの配置位置が、ロータが所定程度以下のトルクで回転するように調整されて、ステータが本体筐体に固定される。例えば、ロータがなるべく小さいトルクで回転するようにステータの配置位置が調整されることによって、ロータとステータとが円筒形状の全周にわたってほぼ一様な間隔を空けて配置され、ロータが効率よく回転するモータが容易に製造される。
また、本発明のモータ製造方法において、上記ステータ配置調整過程は、ステータに所定の電流を通電し、ステータの位置を調整しながらロータの回転状態を確認し、ロータが所望の回転状態となったときのステータの位置を最終的な配置位置に決める過程であることが好適である。
ステータに例えばある程度低目の電流が通電された状態で、ロータが所望の回転状態になるようにステータの配置位置が調整されることによって、ロータが低トルクで効率よく回転するようなステータ配置が容易に決定され、モータの生産性が向上する。
また、上記目的を達成する本発明のモータは、円筒形状を有する、円筒形状内に磁場を形成するステータと、円筒形状を有する、ステータの円筒形状内に配置されて、ステータによって形成される磁場によってステータに対して回転駆動されるロータと、ロータの円筒形状の更に内側に位置して、レンズを、光軸が円筒形状の軸に沿うように保持する、ロータの回転に伴ってロータの円筒形状の軸に沿う方向へと駆動されるレンズホルダと、ステータおよびロータが配置された本体筐体とを備えたモータにおいて、
ロータを、ロータに物理的に接触してロータの回転軸の位置を決める位置決め部分を有する本体筐体に、位置決め部分と接触するように配置するロータ配置過程と、
ステータを本体筐体に配置し、ステータの位置を、ロータが所定程度以下のトルクで回転するように調整するステータ配置調整過程と、
本体筐体にステータを固定するステータ固定過程とを経て製造されることを特徴とする。
本発明のモータによると、ロータとステータとが円筒形状の全周にわたってほぼ一様な間隔を空けて配置され、ロータが効率よく回転する。このため、小型の撮像装置などに適用される場合であっても、レンズをスムーズに駆動することができる。
尚、本発明にいうモータについては、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいうモータには、上記の基本形態のみではなく、前述したモータ製造方法の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
本発明によれば、ロータが効率よく回転する小型のモータを製造することができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、携帯電話などに搭載される小型の撮像装置の外観斜視図である。
撮像装置1には、光軸に沿う方向(以下、光軸に沿う方向を前後方向と称する)に複数のレンズを駆動させることによって、被写体に焦点を合わせるオートフォーカス機能が用意されている。この撮像装置1は、外観上、上カバー10と、上カバー10の四隅に設けられた4本の柱11と、下カバー40とで形成される空間に、円筒形状を有するステータ30が挟まれており、そのステータ30の内側には、後述するマグネットやレンズが保持されたレンズホルダ20などが配置されている。ステータ30は、本発明にいうステータの一例に相当し、上カバー10と下カバー40とを合わせたものは、本発明にいう本体筐体の一例に相当する。
図2は、図1に示す撮像装置1を直線AA´を通る面で切断するときの断面図である。
図2には、図1にも示す上カバー10、下カバー40、ステータ30、レンズホルダ20が示されており、さらに、第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23、マグネット51、回転体52、およびCCD60などが示されている。
レンズホルダ20、マグネット51、および回転体52は、ステータ30と同軸の円筒形状を有し、ステータ30の内側に、ステータ30に近い側からマグネット51、回転体52、レンズホルダ20の順に配置されている。ステータ30とマグネット51との間には、ステータ30の全周にわたってほぼ一様なエアーギャップが空けられている。これらステータ30とマグネット51は、ステッピングモータを構成しており、ステータ30にパルス電流が印加されると、そのパルス電流に応じた回転数だけマグネット51が回転される。ステータ30は、本発明にいうステータの一例にあたり、マグネット51は、本発明にいうロータの一例に相当する。
ここで、一旦、図2の説明を中断し、図3を使ってステータ30とマグネット51について詳しく説明する。
図3は、ステータ30とマグネット51を示す図である。
ステータ30は、上コイル部30aと下コイル部30bとの2層のコイル部で構成されている。上コイル部30aと下コイル部30bとでは同様の構成を有しているため、下コイル部30bの構成の説明を省き、上コイル部30aの構成についてのみ説明する。
上コイル部30aは、上コイルカバー32と下コイルカバー33とで円筒形状に取り囲まれて形成されており、カバーで取り囲まれた内部に、巻回された導線からなるコイル31が格納されている。上コイルカバー32および下コイルカバー33には、円筒形状の内側にそれぞれが互い違いに噛み合うように配置された歯32a,33aが設けられている。これら歯32aと歯33aとの間には、ギャップが存在する。
上コイル部30aのコイル31と、下コイル部30bのコイル31には、交互にパルス電流が印加される。パルス電流が印加されると、コイル31では磁力線が発生し、その磁力線が上コイルカバー32および下コイルカバー33によって円筒形状の内側に導かれる。導かれた磁力線は、歯32a,33aに達すると、一旦空気中に出てギャップを越える。これによって、互いに噛み合うように配置された歯32a,33aの一方がN極、他方がS極となり、ステータ30の円筒形状の内周に沿ってN極、S極の磁場が交互に形成される。
マグネット51は、ネオジウムなどといった磁性材料で構成されており、例えば、内周に沿ってN極、S極が交互に形成されているリング状のヘッドの内部を通過させられることによって、円筒形状の外周に沿ってN極、S極交互に磁極化された永久磁石である。マグネット51は、ステータ30によって形成される磁場との反発力および吸引力によって、ステータ30に対して回転駆動される。
マグネット51の回転駆動について説明する。
マグネット51は、48極に磁極化されており、上コイル部30aおよび下コイル部30bの歯はそれぞれ48個ずつ設けられている。また、上コイル部30aの歯の位置と、下コイル部30bの歯の位置とでは、歯の半個分ずつずれている。ステータ30にパルス電流が後述するように通電されると、マグネット51は、1極分を1ステップとして回転し、48ステップで1周回転する。
マグネット51を順方向に回転させるときには、上コイル部30aの順方向、下コイル部30bの順方向、上コイル部30aの逆方向、下コイル部30bの逆方向という順番で通電を繰り返すことによって、マグネット51を順方向に確実に回転させることができる。また、上コイル部30aの順方向、下コイル部30bの逆方向、上コイル部30aの逆方向、下コイル部30bの順方向という順番で通電を繰り返すことによって、マグネット51を逆方向に回転させることができる。
以上で、図3の説明を終了し、図2に戻って説明する。
図2に示す回転体52は、マグネット51の内側に接着されており、マグネット51の回転に伴って回転される。回転体52の内面には、らせん溝52aが設けられており、このらせん溝52aがレンズホルダ20の外面の一部に設けられたらせん突条20a(後述する)と噛み合っている。
レンズホルダ20は、上カバー1に近い側から第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23の順に並べられたレンズを保持している。これら第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23は、以下の条件を満たしている。
まず、第1レンズ21は、この例では、ガラス材料によって構成され、前側(上カバーに近い側)の面(以下、表面と称する)が凸面形状の、正のパワーを有するメニスカス形状である。
第2レンズ22は、プラスチック材によって構成され、この例では、裏面が非球面形状で、表面が凹面形状の、負のパワーを有するメニスカス形状である。
第3レンズ23は、プラスチック材によって構成され、表裏面の両面が非球面形状であり、裏面が光軸近傍において凹面形状の、負のパワーを有する形状である。
また、レンズ系全体の近軸焦点距離をf、第3レンズ23の近軸焦点距離をf3、第1レンズ21の表面の曲率半径をR1、最大像高における半画角をθとすると、
0.6<R1/f<0.8 ……(1)
−1.0<f3/f<0 ……(2)
0.60<tanθ<0.70……(3)
を満たす。
上記のような条件を満たす第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23を適用することによって、コンパクトで高精度なレンズ群を構成することができる。
また、レンズホルダ20の、第1レンズ21の側方の外面には、前後方向に延びる凸部20bが設けられており、第2レンズ22、および第3レンズ23を保持している部分の外面には、らせん突条20aが設けられている。
このレンズホルダ20が前後方向に駆動される機構について説明する。
ステータ30にパルス電流が通電されると、マグネット51の回転に伴って、回転体52が48ステップごとに1周回転される。回転体52のらせん溝52aは、レンズホルダ20のらせん突条20aよりも2周分(=96ステップ分)多く設けられており、レンズホルダ20は、96ステップ分の移動が可能である。
回転体52の回転力は、らせん溝52aとらせん突条20aによって前後方向の力に変換される。変換された前後方向の力は、レンズホルダ20に伝えられ、レンズホルダ20が前後方向に駆動される。本実施形態では、レンズホルダ20は、フルストローク(=96ステップ分)で前後方向に約1.25mm移動し、1ステップでは前後方向に約13μm移動する。つまり、この撮像装置1では、レンズ位置を13μm単位で制御することができる。
また、レンズホルダ20の下側(下カバー40に近い側)には、前方向に向けて付勢されたバネ24が取り付けられており、バネ24によって、レンズホルダ20の駆動力が補強されている。
図2に示す上カバー10と下カバー40とは、ビス(図示しない)によって繋がっている。
上カバー10には、レンズホルダ20の凸部20bに相応する部分に、前後方向に延びた、凸部20bと嵌合する凹部10aが設けられている。マグネット51の回転力は、らせん溝52aとらせん突条20aによってレンズホルダ20に伝えられるが、レンズホルダ20の回転方向への移動が規制されていない場合、レンズホルダ20が回転しながら前後方向に移動されるため、レンズの偏心によって像がずれてしまう恐れがある。レンズホルダ20の凸部20bと、上カバーの凹部10aとが互いに嵌り合うことによって、このようなレンズホルダ20の回転が防止される。
また、上カバー10には、回転体52の前部分と接触して、回転体52の回転を案内する前回転ガイド10bが設けられており、下カバー40には、回転体52の内側を取り囲む溝40aが設けられている。これら前回転ガイド10b、および溝40aによって、マグネット51および回転体52の左右方向への移動が制止される。マグネット51および回転体52が左右方向に移動してしまうと、それに伴ってレンズホルダ20もがたついてしまい、レンズの駆動精度が劣化してしまう恐れがある。撮像装置1では、上カバー10や下カバー40が、マグネット51や回転体52の移動を防止する機構を兼ねており、新たな部品を設けて装置が大型化してしまう不具合を回避して、高精度なレンズ駆動を実現することができる。前回転ガイド10b、および溝40aそれぞれは、本発明にいう位置決め部分の一例にそれぞれ相当する。
また、下カバー40には、ローパスフィルタ70とCCD60とが保持されている。
第1レンズ21、第2レンズ22、および第3レンズ23を通ってきた被写体光は、ローパスフィルタ70を通ってCCD60に受光される。ローパスフィルタ70では、被写体光に含まれる不要に緻密な空間周波数成分が均される。このローパスフィルタ70を介すことによって、擬色やモアレなどといった不具合を軽減させることができる。
ローパスフィルタ70を通ってきた被写体光は、CCD60で受光され、被写体を表わす画像データが生成される。
以上のような撮像装置1において、以下のような手順でオートフォーカス機能が実現される。尚、ここでは、ステータ30に順方向のパルス電流を通電することによって、レンズホルダ20は前方向に移動するものとして説明する。
まず、CCD60において被写体光が粗く読み取られ、被写体光を表わす低解像度データが生成される。この低解像度データは、撮像装置1が備えられた携帯電話等のCPUに伝えられる。
続いて、ステータ30に、レンズホルダ20を1ステップ分移動させるための順方向のパルス電流が通電される。
ステータ30にパルス電流が通電されると、マグネット51が1ステップ分回転し、そのマグネットの回転に伴って、回転体52が回転される。回転体52の回転力は、前方向の力に変換されてレンズホルダ20に伝えられ、レンズホルダ20が前方向に約13μm移動する。
レンズホルダ20が移動すると、再びCCD60で被写体光が読み取られて低解像度データが生成される。この低解像度データも、撮像装置1が備えられた携帯電話等のCPUに伝えられる。
CPUでは、CCD60から伝えられた2つの低解像度データそれぞれのコントラストが検出され、検出されたコントラストのうちどちらのコントラストが大きいかが判定される。先の低解像度データのコントラストの方が大きい場合には、レンズホルダ20を後方向に1ステップ分戻す逆方向のパルス電流がステータ30に通電され、後の低解像度データのコントラストの方が大きい場合には、レンズホルダ20を前方向にさらに1ステップ分移動させる順方向のパルス電流がステータ30に通電される。
上記のように、レンズホルダ20を移動させてコントラストを検出する処理を、先の低解像度データのコントラストと、後の低解像度データのコントラストとの大小が反転するまで最大で96ステップ分続ける。それらのコントラストの大小が反転したら、ステータ30に、その直前に通電した方向とは逆の方向のパルス電流を通電して、レンズホルダ20を1ステップ分戻す。このときのレンズホルダ20の位置が、コントラストが最大となる合焦位置となる。
撮像装置1は、基本的には以上のように構成されている。
ここで、図2に示すステータ30とマグネット51との間に空けられたエアーギャップに偏りがある場合、マグネット51の一部がステータ30に強く引き付けられ、マグネット51が回転しなくなってしまう恐れがある。したがって、マグネット51が効率よく回転するように、ステータ30とマグネット51とを配置することが必要となる。以下では、マグネット51が効率よく回転するように撮像装置1を組み立てる方法について説明する。
図4は、撮像装置1の分解斜視図であり、図5は、撮像装置1を組み立てる方法を示すフローチャートである。
図4に示すように、撮像装置1は、上カバー10の四隅に設けられた4つの柱11と下カバー40とがビス80によって繋げられ、それら上カバー10、柱11、下カバー40によって囲まれる空間にステータ30が固定される。さらに、ステータ30の円筒形状の内部に、ステータ30に近い側から、マグネット51と、回転体52と、レンズホルダ20とが順に配置される。
上カバー10や下カバー40に各種要素が取り付けられる前準備として、内周面に回転体52が固着されたマグネット51が用意され、図2に示す第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23がレンズホルダ20に取り付けられる。さらに、マグネット51の内周面に取り付けられた回転体52のさらに内側に、レンズが取り付けられたレンズホルダ20が、らせん突条20aとらせん溝52aを螺合させながら、挿入される(図5のステップS1)。
上述した前準備が終了すると、レンズや回転体52が装着されたマグネット51の上側が上カバー10の前回転ガイド10bに嵌合される(図5のステップS2)。このステップS2における、マグネット51が上カバー10に配置される過程は、本発明のモータ製造方法におけるロータ配置過程の一例に相当する。
続いて、上カバー10上の所定の位置にステータ30が配置される(図5のステップS3)。尚、この時点では、ステータ30は、上カバー10に配置されているだけであって、上カバー10に固定されてはいない。
上カバー10にマグネット51およびステータ30が配置されると、マグネット51の下側が下カバー40の溝40aに嵌め込まれ、上カバー10と下カバー40とが図4に示すビス80によって繋げられる(図5のステップS4)。このとき、マグネット51は、上カバー10および下カバー40によって回転中心が位置決めされて位置が固定される。
マグネット51の回転中心が固定されると、撮像装置1が、ステータ30の配置位置を調節するステータ位置調節装置に装着される。
図6は、ステータ位置調節装置の一例を示す外観図である。
ステータ位置調節装置100は、ステータ30を左右方向および手前/奥方向へ移動させる移動部110と、撮像装置1を支える台120とが備えられており、移動部110には、ステータ30を上カバー10や下カバー40に固定する際に用いられる孔111が設けられている。
図7は、図6に示すステータ位置調節装置100の断面図である。
ステータ位置調節装置100の台120には、前後方向(図7の上下方向)に貫通する貫通孔121が設けられている。その貫通孔121の移動部110に近い側(図7の上側)には窪み122が設けられている。上カバー10と下カバー40とがビス80で留められた撮像装置1は、上カバー10が窪み122に嵌り込むように、台120の貫通孔121上に配置される。
ステータ30は、図1に示す上カバー10の柱11に覆われていない、むき出しになった部分が移動部110によって挟み込まれており、移動部110によって左右方向および手前/奥方向へ移動される。
このようなステータ位置調節装置100によって、ステータ30の位置が調節される(図5のステップS5)。
まず、ステータ30に、通常のレンズ駆動時よりも大きいパルス電流が印加される。さらに、ステータ30にパルス電流が印加された状態で、ステータ位置調節装置100の移動部110によって、撮像装置1のレンズが駆動するようにステータ30の位置が左右方向および手前/奥方向に移動され、ステータ30の位置がおおまかに調整される。
続いて、ステータ30に通常のレンズ駆動時よりも小さいパルス電流が印加され、上記と同様にして、撮像装置1のレンズが駆動するまで、ステータ30の位置が左右方向および手前/奥方向に移動され、前回よりも細かくステータ30の位置が調整される。
さらに、ステータ30に印加されるパルス電流が徐々に減少されながら、パルス電流が所定値になるまで、ステータ30の位置調整が繰り返される。このステップS5におけるステータ30の配置位置を調節する過程は、本発明のモータ製造方法におけるステータ配置調整過程の一例に相当する。
上記のようにして調整された位置にステータ30が配置されることによって、マグネット51が十分に小さいトルクで回転される。このとき、ステータ30とマグネット51とが円筒形状の全周においてほぼ一様な隙間を空けて配置されている。
ステータ30の配置位置が調節されると、ステータ30が上カバー10に固定される(図5のステップS6)。図6に示す孔111からステータ30と上カバー10との間に接着剤が塗布され、ステータ30が上カバー10に接着される。
接着剤が乾燥し、上カバー10とステータ30とが完全に固定されると、下カバー40とステータ30との間に接着剤が塗布され、ステータ30が下カバー10に接着される(図5のステップS7)。このステップS6およびステップS7における、ステータ30を上カバー10および下カバー40に固定する過程は、本発明のモータ製造方法におけるステータ固定過程の一例に相当する。
以上のようにして製造されたモータは、マグネット51を効率よく回転させることができ、このようなモータを小型の撮像装置1に内蔵することによって、レンズをスムーズに駆動することができる。
また、小型のモータでは、マグネット51とステータ30とをエアーギャップが円筒形状の全周にわたって一様になるように配置することが大変困難であるが、本発明のモータ製造方法によると、そのような煩雑な作業を省いて、マグネット51が効率よく回転するようにステータ30を配置することができ、モータの生産性を向上させることができる。
ここで、上記では、マグネット51の左右方向の位置を規制する位置決め部分として、上カバー10の前回転ガイド10bと下カバー40の溝40aとを設ける例について説明したが、本発明にいう位置決め部分は、上カバーあるいは下カバーの片側のみに設けられるものであってもよい。
また、ステータ30を上カバー10および下カバー40に固定するために、ステータ30と上カバー30との間や、ステータ30と下カバー40との間に板バネなどを設けてもよい。例えば、上カバー10とステータ30とを接着する際に、下カバー40とステータ30との間に板バネを設けて、ステータ30を上方向に付勢することによって、精度良くステータ30と上カバー10とを固定することができる。
また、上記では、ステータにパルス電流を印加することによって、ロータの回転を制御するステッピングモータについて説明したが、本発明にいうモータはDCモータなどであってもよい。
また、上記では、ロータの回転駆動による力の方向が、らせん溝とらせん突条とによってレンズの光軸に沿う方向へと変換される例について説明したが、本発明にいうロータは、例えば、カム溝とカムピンなどによって回転駆動による力の方向が変換されるものであってもよい。
また、上記では、オートフォーカス機能を実現するためにモータが適用される例について説明したが、本発明のモータ製造方法によって製造されたモータは、ズーム機能を実現するために適用されるものであってもよい。
本発明の一実施形態が適用された撮像装置の外観斜視図である。 図1に示す撮像装置1を直線AA´を通る面で切断するときの断面図である。 ステータ30とマグネット51を示す図である。 レンズホルダ20の外観斜視図である。 撮像装置1を組み立てる組み立て方法を示すフローチャートである。 ステータ位置調節装置の一例を示す外観図である。 図6に示すステータ位置調節装置の断面図である。
符号の説明
1 撮像装置
10 上カバー
10a 凹部
10b 前回転ガイド
11 柱
20 レンズホルダ
20a らせん突条
20b 凸部
21 第1レンズ
22 第2レンズ
23 第3レンズ
30 ステータ
30a 上コイル部
30b 下コイル部
31 コイル
32 上コイルカバー
33 下コイルカバー
32a,33a 歯
40 下カバー
40a 溝
51 マグネット
52 回転体
52a らせん溝
60 CCD
70 ローパスフィルタ
80 ビス
100 ステータ位置調節装置
110 移動部
111 孔
120 台120
121 貫通孔
122 窪み

Claims (3)

  1. 円筒形状を有する、該円筒形状内に磁場を形成するステータと、円筒形状を有する、該ステータの円筒形状内に配置されて、該ステータによって形成される磁場によって該ステータに対して回転駆動されるロータと、該ステータおよび該ロータが配置された本体筐体とを有するモータを製造するモータ製造方法において、
    前記ロータを、該ロータに物理的に接触して該ロータの回転軸の位置を決める位置決め部分を有する本体筐体に、該位置決め部分と接触するように配置するロータ配置過程と、
    前記ステータを前記本体筐体に配置し、該ステータの位置を、前記ロータが所定程度以下のトルクで回転するように調整するステータ配置調整過程と、
    前記本体筐体に前記ステータを固定するステータ固定過程とを有することを特徴とするモータ製造方法。
  2. 前記ステータ配置調整過程は、前記ステータに所定の電流を通電し、該ステータの位置を調整しながら前記ロータの回転状態を確認し、該ロータが所望の回転状態となったときの該ステータの位置を最終的な配置位置に決める過程であることを特徴とする請求項1記載のモータ製造方法。
  3. 円筒形状を有する、該円筒形状内に磁場を形成するステータと、円筒形状を有する、該ステータの円筒形状内に配置されて、該ステータによって形成される磁場によって該ステータに対して回転駆動されるロータと、ロータの円筒形状の更に内側に位置して、レンズを、光軸が該円筒形状の軸に沿うように保持する、該ロータの回転に伴って該ロータの円筒形状の軸に沿う方向へと駆動されるレンズホルダと、該ステータおよび該ロータが配置された本体筐体とを備えたモータにおいて、
    前記ロータを、該ロータに物理的に接触して該ロータの回転軸の位置を決める位置決め部分を有する本体筐体に、該位置決め部分と接触するように配置するロータ配置過程と、
    前記ステータを前記本体筐体に配置し、該ステータの位置を、前記ロータが所定程度以下のトルクで回転するように調整するステータ配置調整過程と、
    前記本体筐体に前記ステータを固定するステータ固定過程とを経て製造されることを特徴とするモータ。
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