JP7237535B2 - ゴミ容器用飛翔害虫防除製品 - Google Patents
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Description
ゴミ容器の内部空間における飛翔害虫の繁殖を抑制するゴミ容器用飛翔害虫防除製品であって、
飛翔害虫を殺虫する殺虫成分を担持する殺虫成分担持体と、
前記ゴミの表面での菌の繁殖を抑制する抗菌成分を担持する抗菌成分担持体と、
前記殺虫成分担持体及び前記抗菌成分担持体が設置される本体と、
前記殺虫成分担持体及び前記抗菌成分担持体を覆うように装着されるカバー部と、
を備え、
前記カバー部は、前記殺虫成分を前記内部空間へ放出するための殺虫成分放出部と、前記抗菌成分を前記内部空間へ放出するための抗菌成分放出部とを、異なる大きさで異なる領域に有することにある。
前記抗菌成分は、20℃における蒸気圧が前記殺虫成分より大きい抗菌香料を含み、
前記殺虫成分放出部、及び前記抗菌成分放出部は、夫々が前記カバー部に設けられた開口であり、前記殺虫成分放出部の開口面積Saと、前記抗菌成分放出部の開口面積Sbとの面積比Sa/Sbが、2~10に構成されていることが好ましい。
前記殺虫成分放出部の開口面積Saと、前記本体における前記殺虫成分担持体の設置面積Aaとの面積比Sa/Aaが、0.5~0.9に構成され、
前記抗菌成分放出部の開口面積Sbと、前記本体における前記抗菌成分担持体の設置面積Abとの面積比Sb/Abが、0.1~0.7に構成されていることが好ましい。
前記抗菌成分は、チモール、リナロール、テルピネオール、酢酸ベンジル、シトラール、シトロネラール、テトラヒドロリナロール、ジヒドロミルセノール、2-トランスヘキセナール、イソ-E-スーパー、及びエストラゴールからなる群から選択される少なくとも一つを含む抗菌香料であることが好ましい。
前記殺虫成分は、ピレスロイド系殺虫成分であることが好ましい。
前記内部空間に収容されたゴミと対向するように、前記ゴミ容器の内側に貼り付けて、又は前記ゴミ容器の内側から吊るして使用されることが好ましい。
図1は、実施形態に係るゴミ容器用飛翔害虫防除製品100の説明図である。図1(a)は、ゴミ容器用飛翔害虫防除製品100の斜視図である。図1(b)は、図1(a)中のA-A’線におけるゴミ容器用飛翔害虫防除製品100の断面図である。図2は、実施形態に係るゴミ容器用飛翔害虫防除製品100を展開した状態の分解斜視図である。図3は、実施形態に係るゴミ容器用飛翔害虫防除製品の使用形態の説明図である。以下の説明では、図1(b)に示す断面図の上側をゴミ容器用飛翔害虫防除製品100の表側とする。
殺虫成分担持体30は、吸収性の担体に薬剤を染み込ませたものである。担体には、例えば、パルプ不織布やフェルトを使用することができる。担体を肉厚にするために、薄手のパルプ不織布やフェルトを複数枚積層しても構わない。パルプ不織布やフェルトは、形状を保持しつつ、薬剤を効率良く吸収するために、スパンレース法で表面にウェブを形成したり、エンボス加工を施したりすることができる。パルプ不織布やフェルトの代わりに、液体を吸収可能なスポンジ、紙、繊維集合体等で担体を構成しても構わない。薬剤には、飛翔害虫を死滅させる殺虫成分が含まれている。殺虫成分としては、常温で揮散性を有するピレスロイド系殺虫成分が使用される。ここで、「常温で揮散性を有する」とは、25℃において、0.001Pa以上の蒸気圧を示すことを意味し、揮散量として0.005mg/hr以上であれば、常温で揮散性を有するとみなすことができる。そのようなピレスロイド系殺虫成分として、例えば、トランスフルトリン、メトフルトリン、プロフルトリン、及びエムペントリン等が挙げられ、特に、プロフルトリンが好ましく使用される。これらのピレスロイド系殺虫成分は、単独で使用可能であるが、二種以上の混合物の形態で使用しても構わない。なお、ピレスロイド系殺虫成分には、酸部分やアルコール部分において、不斉炭素に基づく光学異性体や幾何異性体を有するものが存在するが、その場合、異性体のうちの一種のみからなる単独物、又は任意の比率の異性体混合物の何れであっても使用可能である。
抗菌香料として、チモール(20mg)、リナロール(50mg)、テルピネオール(100mg)、及び酢酸ベンジル(25mg)の混合物、植物由来揮発成分として、シス-3-ヘキセノール(5mg)、シス-ジャスモン(7mg)、d-リモネン(100mg)、リナロール(40mg)、l-メントール(25mg)、及びサリチル酸メチル(3mg)の混合物を含む薬剤を調製し、この薬剤をパルプ不織布製の担体(縦2.5cm×横5cm 面積12.5cm2)に含浸させて、抗菌成分担持体を作製した。殺虫成分としてプロフルトリン(40mg)を含む薬剤を調製し、この薬剤をパルプ不織布製の担体(縦6cm×横6cm 面積36cm2)に含浸させて殺虫成分担持体を作製した。作製した抗菌成分担持体、及び殺虫成分担持体は、夫々本体の担持体設置部に設置した。その後、殺虫成分放出部となる20cm2の開口と、抗菌成分放出部となる3cm2の開口とが形成されたカバー部を、本体に装着してゴミ容器用飛翔害虫防除製品を作製し、これを実施例1とした。実施例1の飛翔害虫防除製品において、殺虫成分放出部の開口面積Saと抗菌成分放出部の開口面積Sbとの面積比Sa/Sbは6.7であり、殺虫成分放出部の開口面積Saと殺虫成分担持体の設置面積Aaとの面積比Sa/Aaは0.56であり、抗菌成分放出部の開口面積Sbと抗菌成分担持体の設置面積Abとの面積比Sb/Abは0.24である。
抗菌香料として、シトラール(20mg)、シトロネラール(50mg)、テトラヒドロリナロール(100mg)、及びジヒドロミルセノール(25mg)の混合物、植物由来揮発成分として、シス-3-ヘキセノール(5mg)、シス-ジャスモン(7mg)、d-リモネン(100mg)、リナロール(40mg)、l-メントール(25mg)、及びサリチル酸メチル(3mg)の混合物を含む薬剤を調製し、この薬剤を実施例1において抗菌成分担持体の作製に用いた担体に含浸させて、抗菌成分担持体を作製した。殺虫成分担持体は、実施例1のものと同様に作製した。作製した抗菌成分担持体、及び殺虫成分担持体を、実施例1のものと同じ形状の本体の担持体設置部に設置した。その後、実施例1のものと同じ形状のカバー部を、本体に装着してゴミ容器用飛翔害虫防除製品を作製し、これを実施例2とした。実施例2の飛翔害虫防除製品において、面積比Sa/Sbは6.7であり、面積比Sa/Aaは0.56であり、面積比Sb/Abは0.24である。
抗菌香料として、2-トランスヘキセナール(45mg)、イソ-E-スーパー(50mg)、及びエストラゴール(100mg)の混合物、植物由来揮発成分として、シス-3-ヘキセノール(5mg)、シス-ジャスモン(7mg)、d-リモネン(100mg)、リナロール(40mg)、l-メントール(25mg)、及びサリチル酸メチル(3mg)の混合物を含む薬剤を調製し、実施例2と同様の手順でゴミ容器用飛翔害虫防除製品を作製し、これを実施例3とした。実施例3の飛翔害虫防除製品において、面積比Sa/Sbは6.7であり、面積比Sa/Aaは0.56であり、面積比Sb/Abは0.24である。
実施例1のものと同様に、抗菌成分担持体、及び殺虫成分担持体を作成した。作製した抗菌成分担持体、及び殺虫成分担持体を、実施例1のものと同じ形状の本体の担持体設置部に設置した。その後、殺虫成分放出部となる32cm2の開口と、抗菌成分放出部となる3cm2の開口とが形成されたカバー部を、本体に装着してゴミ容器用飛翔害虫防除製品を作製し、これを実施例4とした。実施例4の飛翔害虫防除製品において、面積比Sa/Sbは10.7であり、面積比Sa/Aaは0.89であり、面積比Sb/Abは0.24である。
抗菌成分ではない消臭成分として植物抽出物(商品名「スーパーピュリエール」 パナソニックエコソリューションズ化研株式会社製、200mg)を含む薬剤を調製し、実施例2と同様の手順でゴミ容器用飛翔害虫防除製品を作製し、これを比較例1とした。比較例1の飛翔害虫防除製品において、面積比Sa/Sbは6.7であり、面積比Sa/Aaは0.56であり、面積比Sb/Abは0.24である。
実施例1のものと同様に、抗菌成分担持体、及び殺虫成分担持体を作成した。作製した抗菌成分担持体、及び殺虫成分担持体を、実施例1のものと同じ形状の本体の担持体設置部に設置した。その後、殺虫成分放出部となる8cm2の開口と、抗菌成分放出部となる8cm2の開口とが形成された面積比Sa/Sbが1、すなわち、殺虫成分放出部の大きさと抗菌成分放出部の大きさとが同一であるカバー部を、本体に装着してゴミ容器用飛翔害虫防除製品を作製し、これを比較例2とした。比較例2の飛翔害虫防除製品において、面積比Sa/Sbは1であり、面積比Sa/Aaは0.22であり、面積比Sb/Abは0.64である。
生ゴミを想定した様々な食材を対象として変質抑制効果確認試験を実施した。食材毎に容量1リットルのガラス製容器を4個用意して、夫々に食材と少量の水とを収容した。食材及び水の収容後、ガラス製容器の内部に実施例1のゴミ容器用飛翔害虫防除製品を蓋の内側から吊るして密閉したもの、ガラス製容器の内部に実施例2のゴミ容器用飛翔害虫防除製品を蓋の内側から吊るして密閉したもの、及びガラス製容器の内部に実施例3のゴミ容器用飛翔害虫防除製品を蓋の内側から吊るして密閉したものを、夫々実施例1~3の薬剤処理区とした。食材及び水の収容後、そのまま密閉したものを無処理対照区とした。変質抑制効果確認試験では、これらのガラス製容器を室温(25℃)で一週間保存した。試験開始から一週間経過後、目視にて食材の様子を観察し、実施例1~3の薬剤処理区と無処理対照区との夫々について、食材の変質度を評価するとともに、実施例1~3の薬剤処理区での変質度と無処理対照区での変質度とを比較して、変質抑制効果を判定した。変質度の評価基準は、以下のとおりである。
(評価基準)
+++:大量のカビが発生
++:カビが発生
+:僅かにカビが発生
-:殆ど、或いは全く変化がない
食材の種類毎の変質度及び変質抑制効果を、表1に示す。
臭気物質(アンモニア、アミン類、及びメチルメルカプタン)を用いてコバエ誘引効果確認試験を実施した。臭気物質毎にアクリル製円筒(内径20cm、高さ20cm)を用意して、夫々を白紙の上に立てた。夫々の円筒内に蓋付きプラスチック製カップ(内径101mm、高さ44mm)の蓋を逆さにして2個設置し、両方の蓋にカット綿1枚を置き、バルサミコ酢3%水溶液2gを含浸させた後、片方の蓋に臭気物質1mLを添加した脱脂綿を併置し、悪臭処理区とした。底面に侵入口(直径2mm、5個)を設けたプラスチック製カップを逆さにして夫々の蓋に合うように上から被せ、アクリル円筒の上部をストッキングで封鎖した後、円筒内にショウジョウバエを放った。経時的に各カップ内に侵入した供試虫(ランディング数)を計数し、無処理区との相対比により悪臭処理区の誘引性能を評価した。ランディング数及び相対比を、表2に示す。
コバエ誘引効果が確認された臭気物質(アンモニア、アミン類、及びメチルメルカプタン)に対する悪臭抑制効果を確認するために、生ゴミを想定した様々な食材を用いて悪臭抑制効果確認試験を実施した。食材毎に実施例1~3の薬剤処理区及び無処理対照区を用意し、実施例1~3の薬剤処理区及び無処理対照区を室温(25℃)で一週間保存した。実施例1~3の薬剤処理区及び無処理対照区は、変質抑制効果確認試験と同様のものを用いた。試験開始から一週間経過後、実施例1~3の薬剤処理区及び無処理対照区の夫々において、ガス検知管(株式会社ガステック製)を用いて臭気物質(アンモニア、アミン類、及びメチルメルカプタン)の濃度を測定し、悪臭抑制率(%)を、下式により求めた。
悪臭抑制率(%) = (Cc - Tc)/Cc × 100
Tc:薬剤処理区での臭気物質濃度(ppm)
Cc:無処理対照区での臭気物質濃度(ppm)
無処理対照区での臭気物質の濃度を表3に示し、食材の種類毎の悪臭抑制率を表4に示す。
ゴミ容器用飛翔害虫防除製品による悪臭抑制効果を確認するために、下記の官能試験1を実施した。プラスチック製円筒(内径20cm、高さ43cm)を5個用意して、夫々に豚肉及びイカと少量の水とを収容し、上部にガラス板をのせて蓋をした。食材及び水の収容後、ガラス板の内側に実施例1のゴミ容器用飛翔害虫防除製品を貼り付けたもの、ガラス板の内側に実施例2のゴミ容器用飛翔害虫防除製品を貼り付けたもの、ガラス板の内側に実施例3のゴミ容器用飛翔害虫防除製品を貼り付けたもの、及び、ガラス板の内側に比較例1のゴミ容器用飛翔害虫防除製品を貼り付けたものを、夫々実施例1~3、及び比較例1の薬剤処理区とした。食材及び水の収容後、ガラス板をのせて蓋をしたままのものを、無処理対照区とした。これらのプラスチック製円筒を室温(25℃)で一週間保存した後、円筒内の臭気を9名のモニターが6段階臭気強度表示法により評価した。6段階臭気強度表示法の評価基準は、「0:無臭」、「1:やっと感知できる臭い」、「2:何の臭いであるかわかる弱い臭い」、「3:らくに感知できる臭い」、「4:強い臭い」、「5:強烈な臭い」とした。
ゴミ容器用飛翔害虫防除製品を設置してから時間経過があった場合での悪臭抑制効果を確認するために、下記の官能試験2を実施した。プラスチック製円筒(内径20cm、高さ43cm)を3個用意して、上部にガラス板をのせて蓋をした。ガラス板の内側に実施例1のゴミ容器用飛翔害虫防除製品を貼り付けたもの、及びガラス板の内側に比較例2のゴミ容器用飛翔害虫防除製品を貼り付けたものを、実施例1及び比較例2の薬剤処理区とした。ガラス板をのせて蓋をしたままのものを、無処理対照区とした。これらのプラスチック製円筒を室温(25℃)で19日保存した後、夫々のプラスチック製円筒に豚肉及びイカと少量の水とを収容し、室温(25℃)で一週間保存した。食材及び水の収容から一週間後、円筒内の臭気を8名のモニターが6段階臭気強度表示法により評価した。6段階臭気強度表示法の評価基準は、「0:無臭」、「1:やっと感知できる臭い」、「2:何の臭いであるかわかる弱い臭い」、「3:らくに感知できる臭い」、「4:強い臭い」、「5:強烈な臭い」とした。
生ゴミを想定した様々な食材を対象としてコバエ誘引阻害効果確認試験を実施した。試験には、ショウジョウバエ成虫、及びノミバエ成虫を用いた。食材毎に実施例1~3の薬剤処理区及び無処理対照区を用意し、実施例1~3の薬剤処理区及び無処理対照区を室温(25℃)で一週間保存した。実施例1~3の薬剤処理区及び無処理対照区は、変質抑制効果確認試験と同様のものを用いた。試験開始から一週間経過後、夫々のガラス製容器から食材を取り出し、天面に内径3mmの孔を設けた清潔なカップに移し入れた。実施例1~3の薬剤処理区から食材を移し入れたカップと、無処理対照区から食材を移し入れたカップとを、コバエを放した容器内に併設し、24時間経過後に各カップに侵入しているコバエを計数して、誘引阻害率(%)を下式により求めた。
誘引阻害率(%) = (Cn - Tn)/Cn × 100
Tn:薬剤処理区から食材を移し入れたカップへのコバエ侵入数(匹)
Cn:無処理対照区から食材を移し入れたカップへのコバエ侵入数(匹)
食材の種類毎のショウジョウバエ、及びノミバエの誘引阻害率を、表5に示す。
プラスチック製円筒(内径20cm、高さ43cm)の上部に、ガラス板をのせて蓋をしたものを5個用意した。1つ目のプラスチック製円筒では、ガラス板の内側に実施例1のゴミ容器用飛翔害虫防除製品を貼り付け、2つ目のプラスチック製円筒では、ガラス板の内側に実施例2のゴミ容器用飛翔害虫防除製品を貼り付け、3つ目のプラスチック製円筒では、ガラス板の内側に実施例3のゴミ容器用飛翔害虫防除製品を貼り付け、4つ目のプラスチック製円筒では、ガラス板の内側に実施例4のゴミ容器用飛翔害虫防除製品を貼り付け、5つ目のプラスチック製円筒では、ガラス板の内側に比較例1のゴミ容器用飛翔害虫防除製品を貼り付けた。これらを室温(25℃)で保存し、保存開始から4日後、19日後、及び30日後に、夫々のプラスチック製円筒内にショウジョウバエを30匹放し、時間の経過に伴うノックダウン虫数を数えてKT50値を求めた。実施例1~4、及び比較例1におけるノックダウン効果確認試験の結果を、表6に示す。
プラスチック製円筒(内径20cm、高さ43cm)の上部にガラス板をのせて蓋をした。このガラス板の内側に実施例1のゴミ容器用飛翔害虫防除製品を貼り付け、プラスチック製円筒を室温(25℃)で30日間保存した。30日経過後に、プラスチック製円筒の上部からガラス板をずらした状態にして円筒内にコバエの誘引餌を配置したものを、薬剤処理区とした。さらに同形状のプラスチック製円筒を用意し、円筒内にコバエの誘引餌を配置したものを、無処理対照区とした。薬剤処理区、及び無処理対照区を、6m3の試験室内に併設し、試験室内にショウジョウバエ成虫、及びノミバエ成虫を各100匹放した。24時間経過後に各円筒への侵入虫数を計数して、忌避率(%)を下式により求めた。
忌避率(%) = (Ci - Ti)/Ci × 100
Ti:薬剤処理区への侵入虫数(匹)
Ci:無処理対照区への侵入虫数(匹)
20 カバー部
23 殺虫成分放出部
24 抗菌成分放出部
30 殺虫成分担持体
40 抗菌成分担持体
100 ゴミ容器用飛翔害虫防除製品
Claims (6)
- ゴミ容器の内部空間における飛翔害虫の繁殖を抑制するゴミ容器用飛翔害虫防除製品であって、
飛翔害虫を殺虫する殺虫成分を担持する殺虫成分担持体と、
前記ゴミの表面での菌の繁殖を抑制する抗菌成分を担持する抗菌成分担持体と、
前記殺虫成分担持体及び前記抗菌成分担持体が設置される本体と、
前記殺虫成分担持体及び前記抗菌成分担持体を覆うように装着されるカバー部と、
を備え、
前記カバー部は、前記殺虫成分を前記内部空間へ放出するための殺虫成分放出部と、前記抗菌成分を前記内部空間へ放出するための抗菌成分放出部とを、異なる大きさで異なる領域に有するゴミ容器用飛翔害虫防除製品。 - 前記抗菌成分は、20℃における蒸気圧が前記殺虫成分より大きい抗菌香料を含み、
前記殺虫成分放出部、及び前記抗菌成分放出部は、夫々が前記カバー部に設けられた開口であり、前記殺虫成分放出部の開口面積Saと、前記抗菌成分放出部の開口面積Sbとの面積比Sa/Sbが、2~10に構成されている請求項1に記載のゴミ容器用飛翔害虫防除製品。 - 前記殺虫成分放出部の開口面積Saと、前記本体における前記殺虫成分担持体の設置面積Aaとの面積比Sa/Aaが、0.5~0.9に構成され、
前記抗菌成分放出部の開口面積Sbと、前記本体における前記抗菌成分担持体の設置面積Abとの面積比Sb/Abが、0.1~0.7に構成されている請求項2に記載のゴミ容器用飛翔害虫防除製品。 - 前記抗菌成分は、チモール、リナロール、テルピネオール、酢酸ベンジル、シトラール、シトロネラール、テトラヒドロリナロール、ジヒドロミルセノール、2-トランスヘキセナール、イソ-E-スーパー、及びエストラゴールからなる群から選択される少なくとも一つを含む抗菌香料である請求項1~3の何れか一項に記載のゴミ容器用飛翔害虫防除製品。
- 前記殺虫成分は、ピレスロイド系殺虫成分である請求項1~4の何れか一項に記載のゴミ容器用飛翔害虫防除製品。
- 前記内部空間に収容されたゴミと対向するように、前記ゴミ容器の内側に貼り付けて、又は前記ゴミ容器の内側から吊るして使用される請求項1~5の何れか一項に記載のゴミ容器用飛翔害虫防除製品。
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