JP7231470B2 - 車両用電動機 - Google Patents

車両用電動機 Download PDF

Info

Publication number
JP7231470B2
JP7231470B2 JP2019080549A JP2019080549A JP7231470B2 JP 7231470 B2 JP7231470 B2 JP 7231470B2 JP 2019080549 A JP2019080549 A JP 2019080549A JP 2019080549 A JP2019080549 A JP 2019080549A JP 7231470 B2 JP7231470 B2 JP 7231470B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator core
bolt fastening
electric motor
protrusions
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019080549A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020178499A (ja
Inventor
元貴 竹野
勝秀 北川
正樹 森
健登 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Toyota Motor Corp, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2019080549A priority Critical patent/JP7231470B2/ja
Priority to EP20160188.7A priority patent/EP3726706B1/en
Priority to CN202010301659.6A priority patent/CN111835118B/zh
Priority to US16/852,427 priority patent/US11444498B2/en
Publication of JP2020178499A publication Critical patent/JP2020178499A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7231470B2 publication Critical patent/JP7231470B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K5/00Casings; Enclosures; Supports
    • H02K5/04Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K1/00Arrangement or mounting of electrical propulsion units
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/18Means for mounting or fastening magnetic stationary parts on to, or to, the stator structures
    • H02K1/185Means for mounting or fastening magnetic stationary parts on to, or to, the stator structures to outer stators
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K5/00Casings; Enclosures; Supports
    • H02K5/24Casings; Enclosures; Supports specially adapted for suppression or reduction of noise or vibrations
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Description

本発明は、車両用電動機に関し、特にステータコアの支持構造に関するものである。
有底の筒状であるケースと、前記ケースと組み合わされるカバーと、前記ケースの底に固定され、鉄または鉄合金などの磁性体を板状とした積層鋼板が積層された筒状のステータコアと、前記ステータコア内において前記ケースおよびカバーに回転可能に支持されたロータとを有する車両用電動機が知られている。例えば、特許文献1の段落0030、段落0040、および、図8には、ケース(220)と、カバー(230)と、板状の磁性体を積層することにより形成され、締結部材(143)によりケースに締結されて片持支持されたステータコア(141)と、ロータ(130)とを、有するハイブリッド車両用の電動機(回転電機)が記載されている。この特許文献1の電動機のケースにはステータコアとの隙間が相対的に小さい小口径部分が設けられている。なお、特許文献1の段落0034から段落0036および図12には、ステータコア(141)の振動のケース(220)への伝達を防ぐため、ステータコアの傾斜角度(θ)が最大となった場合にもステータコアとケースの大口径部分が接触しないように大口径部分の内径を規定する、すなわち、大口径部分の内径を大きくすることが記載されている。
特開2007-228725号公報
ところで、上記のような電動機では、ステータコアの外周面の全周に渡って近接する小口径部分により、ケース側でステータコアの倒れを抑制していると考えられる。しかし、カバー側におけるステータコアの倒れを抑制するためにケース側でなく、カバー側におけるステータコアの外周面に全周に渡って近接する小口径部分を設けた場合には、ステータコアのカバー側の空間が狭くなるので、ステータコアのカバー側にコイル端子や中性線の端子などを配置することが困難となるという問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、ステータコアのカバー側の空間を確保しつつ、カバー側におけるステータコアの倒れを抑制することが可能な車両用電動機を提供することにある。
第1発明の要旨とするところは、複数の積層鋼板が積層された円筒状のステータコアと、外周壁を有し前記ステータコアの軸方向における前記ステータコアの一端部を収容する有底筒状のケースと、外周壁を有し前記軸方向における前記ステータコアの他端部を収容し、前記ケースに固定されている有底筒状のケースカバーと、前記ステータコア内において前記ステータコアの中心軸線まわりに回転可能に支持されたロータと、を有する車両用電動機であって、前記ステータコアは、前記ステータコアの外周面のうち周方向の互いに離隔した複数位置に、前記ステータコアの径方向における外側に向かってそれぞれ突設され、前記ステータコアを前記ケースの底部に締結する締結ボルトにより前記軸方向に貫通されている複数のボルト締結部を有し、前記ケースカバーは、前記ケースカバーの内壁面における前記ステータコアを囲む複数の位置から前記ステータコアに向かって突設され、前記中心軸線から前記ボルト締結部へ向かう方向への前記ステータコアの倒れを抑制する複数の凸部を有しており、前記ケースは、前記ケースの内周面における前記ステータコアを囲む複数の位置から前記ステータコアに向かって突設される複数の凸部を有していないことにある。
第2発明の要旨とするところは、前記第1発明において、前記凸部は、前記複数のボルト締結部のうちの隣り合う2つのボルト締結部間の間隔を前記周方向に三等分した角度範囲のうち、前記ボルト締結部に隣接した角度範囲における前記ケースカバーの内壁面に設けられていることにある。
第3発明の要旨とするところは、前記第1発明または前記第2発明において、前記複数の凸部は、前記複数のボルト締結部のうちの隣り合う2つのボルト締結部間における前記周方向の中間位置よりも前記ボルト締結部側の位置に前記複数の凸部のそれぞれの先端が接触する位置に設けられていることにある。
第4発明の要旨とするところは、前記第1発明から前記第3発明のいずれか1の発明において、前記中心軸線から前記複数のボルト締結部へそれぞれ向かう複数の方向のうちの一方向につき、前記一方向への前記ステータコアの倒れを抑制する前記凸部が少なくとも1個ずつ設けられていることにある。
第5発明の要旨とするところは、前記第1発明から前記第4発明のいずれか1の発明において、前記凸部は、前記ボルト締結部を前記周方向に両側から挟むように一対が前記ケースカバーの内壁面からそれぞれ突設されて、前記一対の凸部は前記ボルト締結部に対して互いに前記周方向に対称の位置に設けられていることにある。
第6発明の要旨とするところは、前記第1発明から前記第4発明のいずれか1の発明において、前記複数のボルト締結部のうちの隣り合う2つのボルト締結部間における前記ステータコアの外周面に対向する前記ケースカバーの内壁面から一対が突設されて、前記隣り合う2つのボルト締結部間の前記周方向の中間位置と前記中心軸線を結ぶ線に対して互いに対称の位置に設けられていることにある。
第7発明の要旨とするところは、前記第1発明から前記第4発明のいずれか1の発明において、前記複数の凸部は、前記複数のボルト締結部のいずれかに前記複数の凸部の先端がそれぞれ接触することで前記ステータコアの倒れを抑制することにある。
第8発明の要旨とするところは、前記第1発明から前記第4発明のいずれか1の発明において、前記複数の凸部のうちの少なくとも1つは、前記ステータコアに対して第1の隙間を介して径方向に対向することにある。
第9発明の要旨とするところは、前記第8発明において、前記ステータコアと前記内壁面との間に第2の隙間を有し、前記第2の隙間は前記第1の隙間よりも広いことにある。
第10発明の要旨とするところは、前記第1発明において、前記複数の凸部は、複数のボルト締結部のうちの対応する1つに隣接するように配置された少なくとも2つの凸部を含み、前記少なくとも2つの凸部の各々と前記複数のボルト締結部の対応する1つとの間の前記周方向の距離は、前記周方向において互いに隣り合う複数のボルト締結部の対応する1つとボルト締結部の他の1つとの間の角度間隔の3分の1に相当する値以下とされていることにある。
第1発明の車両用電動機によれば、複数の積層鋼板が積層された円筒状のステータコアと、外周壁を有し前記ステータコアの軸方向における前記ステータコアの一端部を収容する有底筒状のケースと、外周壁を有し前記軸方向における前記ステータコアの他端部を収容し、前記ケースに固定されている有底筒状のケースカバーと、前記ステータコア内において前記ステータコアの中心軸線まわりに回転可能に支持されたロータと、を有する車両用電動機であって、前記ステータコアは、前記ステータコアの外周面のうち周方向の互いに離隔した複数位置に、前記ステータコアの径方向における外側に向かってそれぞれ突設され、前記ステータコアを前記ケースの底部に締結する締結ボルトにより前記軸方向に貫通されている複数のボルト締結部を有し、前記ケースカバーは、前記ケースカバーの内壁面における前記ステータコアを囲む複数の位置から前記ステータコアに向かって突設され、前記中心軸線から前記ボルト締結部へ向かう方向への前記ステータコアの倒れを抑制する複数の凸部を有しており、前記ケ―スは、前記ケースの内周面における前記ステータコアを囲む複数の位置から前記ステータコアに向かって突設される複数の凸部を有していない。このようにすれば、大きな倒れとなり易い、前記中心軸線から前記締結ボルトの軸力がかかる前記ボルト締結部へ向かう方向の前記ステータコアの倒れを、前記複数の凸部により効果的に抑制することが可能である。また、前記ステータコアの外周面全体にわたって近接する凸部を前記ケースカバーに設ける代わりに、前記複数の凸部を効果的に配置することが可能となるので、前記ステータコアのカバー側の空間を確保でき、ステータコイルのコイル端子や中性線の端子などの配置について高い自由度を保つことが可能となる。
第2発明の車両用電動機によれば、前記凸部は、前記複数のボルト締結部のうちの隣り合う2つのボルト締結部間の間隔を前記周方向に三等分した角度範囲のうち、前記ボルト締結部に隣接した角度範囲における前記ケースカバーの内壁面に設けられている。このようにすれば、前記ステータコアにおける、前記締結ボルトの軸力がかかる前記ボルト締結部へ向かう方向の倒れを、前記凸部により効果的に抑制することが可能である。
第3発明の車両用電動機によれば、前記複数の凸部は、前記複数のボルト締結部のうちの隣り合う2つのボルト締結部間における前記周方向の中間位置よりも前記ボルト締結部側の位置に前記複数の凸部のそれぞれの先端が接触する位置に設けられている。このようにすれば、前記ステータコアにおける、前記締結ボルトの軸力がかかる前記ボルト締結部へ向かう方向の倒れを、前記複数の凸部により効果的に抑制することが可能である。また、前記ステータコアのカバー側の空間を確保しつつ、ステータコイルのコイル端子や中性線の端子などの端子の配置について高い自由度を保つことが可能となる。
第4発明の車両用電動機によれば、前記中心軸線から前記複数のボルト締結部へそれぞれ向かう複数の方向のうちの一方向につき、前記一方向への前記ステータコアの倒れを抑制する前記凸部が少なくとも1個ずつ設けられている。このようにすれば、前記ステータコアにおける、前記締結ボルトの軸力がかかる前記ボルト締結部へ向かう方向の倒れを、前記凸部により効果的に抑制することが可能である。
第5発明の車両用電動機によれば、前記凸部は、前記ボルト締結部を前記周方向に両側から挟むように一対が前記ケースカバーの内壁面からそれぞれ突設されて、前記一対の凸部は前記ボルト締結部に対して互いに前記周方向に対称の位置に設けられている。このようにすれば、前記ステータコアにおける、前記締結ボルトの軸力がかかる前記ボルト締結部へ向かう方向の倒れを、一対の前記凸部により効果的に抑制することが可能である。
第6発明の車両用電動機によれば、前記凸部は、前記複数のボルト締結部のうちの隣り合う2つのボルト締結部間における前記ステータコアの外周面に対向する前記ケースカバーの内壁面から一対が突設されて、前記隣り合う2つのボルト締結部間の前記周方向の中間位置と前記中心軸線を結ぶ線に対して互いに対称の位置に設けられている。このようにすれば、前記ステータコアにおける、前記締結ボルトの軸力がかかる前記ボルト締結部へ向かう方向の倒れを、一対の前記凸部により効果的に抑制することが可能である。
第7発明の車両用電動機によれば、前記複数の凸部は、前記複数のボルト締結部のいずれかに前記複数の凸部の先端がそれぞれ接触することで前記ステータコアの倒れを抑制する。このようにすれば、前記ステータコアにおける、前記締結ボルトの軸力がかかる前記ボルト締結部へ向かう方向の倒れを、前記凸部により効果的に抑制することが可能である。
第8発明の車両用電動機によれば、前記複数の凸部のうちの少なくとも1つは、前記ステータコアに対して第1の隙間を介して径方向に対向する。
第9発明の車両用電動機によれば、前記ステータコアと前記内壁面との間に第2の隙間を有し、前記第2の隙間は前記第1の隙間よりも広い。
第10発明の車両用電動機によれば、前記複数の凸部は、複数のボルト締結部のうちの対応する1つに隣接するように配置された少なくとも2つの凸部を含み、前記少なくとも2つの凸部の各々と前記複数のボルト締結部の対応する1つとの間の前記周方向の距離は、前記周方向において互いに隣り合う複数のボルト締結部の対応する1つとボルト締結部の他の1つとの間の角度間隔の3分の1に相当する値以下とされている。これにより、中心軸線からボルト締結部へ向かう方向へのステータコアの倒れが効果的に抑制される。
本発明が適用される車両用電動機を摸式的に示す図であり、車両用電動機のロータの回転中心線を含む縦断面図である。 図1の車両用電動機のステータコアが倒れている様子を摸式的に示す図である。 車両用電動機の横断面図であって、模式図である図1のIII-III視断面に相当する図である。 図3のIV-IV視断面の一部を拡大して示す縦断面図である。 本発明の他の実施例の車両用電動機を示す図であって、図3に対応する図である。 本発明のさらに他の実施例の車両用電動機を説明する図であり、図3に対応する図である。 図6のVII-VII視断面を示す縦断面図である。 本発明のさらに他の実施例の車両用電動機を説明する図であり、図3に対応する図である。 カバー側に凸部の無い比較例の車両用電動機の断面図を示す図である。
以下、本発明の実施例を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において、図は説明のために適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明の一実施例である車両用電動機(以下、電動機という)10を示す模式図であり、ロータ12の回転中心線である中心軸線CLを含む縦断面図である。電動機10は、ケースカバー(以下、カバーという)14と、ケース16と、ロータ12と、ステータコイル22が巻回されたステータコア24とを有する。カバー14は有底筒状であって外周壁14aと底部14bとを有し、カバー14の底部14bに設けられたベアリング嵌合穴には、ベアリング28が嵌合されている。また、ケース16は有底筒状であって外周壁16aと底部16bとを有し、ケース16の底部16bに設けられたベアリング嵌合穴には、ベアリング30が嵌合されている。
カバー14およびケース16の内側には、酸化被膜によって相互に電気的に絶縁された複数の積層鋼板32が積層された円筒状のステータコア24が収容されている。ステータコア24の外周面24aと、カバー14の外周壁14aの内壁面14dとは、電動機10の径方向、すなわち、ステータコア24の径方向の隙間Sを有して隔てられる。ステータコア24の外周面24aのうち、円筒状のステータコア24の周方向R(図3参照)に、互いに離隔した複数位置には、ボルト締結部34がステータコア24の外側に向かって突設されている。このボルト締結部34は、締結ボルト38により電動機10の軸方向、すなわち、ステータコア24の軸方向に貫通されることにより、ステータコア24がケース16の底部16bに締結されている。なお、本実施例では、後述するようにボルト締結部34は、ステータコア24の外周面24aにおいて120°の等間隔で3つ設けられている(図3を参照)。
ステータコア24は、電動機10の軸方向における一端部24bがケース16の内側に収容され、他端部24cがカバー14の内側に収容されるように、図示しない複数のボルトの締結によりカバー14とケース16とが互いに固定されて、カバー14およびケース16の内側に収容される。カバー14の外周壁14aの先端には組合わせ面14cが設けられ、ケース16の外周壁16aの先端には組合わせ面16cが設けられている。組合わせ面14cおよび組合わせ面16cは、カバー14とケース16とが互いに固定される時に、電動機10の径方向においてステータコア24と重なる位置で互いに面接触し、固定される。図1に示すように、前記径方向は、中心軸線CLに垂直な方向であり、前記軸方向は、中心軸線CLに平行な方向である。
ケース16とステータコア24の一端部24bとの間の空間E1、および、カバー14とステータコア24の他端部24cとの間の空間E2には、ステータコイル22のコイルエンド22aが配置され、さらにコイル端子や中性線の端子などの端子40がカバー14とステータコア24の他端部24cとの間の空間E2に配置されている。
筒状のステータコア24の内側には、ロータ12の中心軸線CLとステータコア24の内周面24dの中心軸線CLとが、同心となるようにロータ12が収容され、ロータ12の中心軸線CL周りに回転可能となるようにベアリング28およびベアリング30を介してカバー14とケース16とによりロータ12が支持されている。このように構成された電動機10は、例えば、交流同期電動機であり、ステータコイル22に供給された3相交流電流によって回転磁場が形成されると、永久磁石が内蔵されたロータ12がその回転磁場に従って回転駆動する。なお、ステータコア24の他端部24cは、カバー14およびケース16のどちらにも固定されていない。すなわち、ステータコア24は、ケース側14の一端部24bだけがケース16の底部16bに固定されて片側だけで支持されている。
カバー14には、カバー14の内壁面14dからステータコア24の外周面24aに向かって複数の凸部42が突設されている。本実施例では、後述するようにカバー14は、内壁面14dから4個の凸部42a、42b、42c、42d(以降、複数の凸部をとくに区別しない場合は単に凸部42という)が突設されている(図3を参照)。
また、ケース16には、ケース16の内壁面16dからステータコア24の外周面24aに向かって突設されたケース16の凸部であるステータコア位置決め部44が形成されている。ステータコア位置決め部44は、ステータコア24が複数本の締結ボルト38によりケース16に締結される前に、ステータコア24の一端部24bと、ケース16の底部16bとを位置決めするための周方向に連続した凸部である。
図2は、電動機10のステータコア24が倒れている様子を示す模式図である。図2に示すように、ステータコア24が大きく倒れた場合には、ステータコア24の外周面24aがカバー14に設けられた凸部42に接触するので、ステータコア24の倒れが抑制される。
図1に戻り、前記径方向において、ステータコア24が倒れていない時の凸部42とステータコア24の外周面24aとの間の距離L1は、カバー14の内壁面14dとステータコア24の外周面24aとの間の距離L2よりも短く設定されている。また、前記径方向において、ステータコア24が倒れていない時の凸部42とステータコア24の外周面24aとの間の距離L1は、ステータコア24が倒れていない時のステータコア24の内周面24dとロータ12の外周面12aとの間の距離L3より短く設定されている。
図3は、電動機10の横断面図であって、模式図である図1のIII-III視断面に相当する図であり、図4は、図3のIV-IV視断面の一部を拡大して示す縦断面図である。なお、図3および図4において、ロータ12および締結ボルト38は省略されている。図3に示すように、3つのボルト締結部34a、34b、34c(以降、3つのボルト締結部をとくに区別しない場合は単にボルト締結部34という)は、ステータコア24の外周面24aにおいて中心軸線CLまわりに角度120°の等間隔で設けられている。また、カバー14に設けられた複数の凸部42a、42b、42c、42dは、カバー14の内壁面14dのうちステータコア24を囲む複数位置からステータコア24に向かって突設されている。
複数の凸部42a、42b、42c、42dのうち、凸部42a、42b、42cは、ボルト締結部34に隣接した位置に設けられている。具体的には、ステータコア24の外周面24aに角度120°の等間隔で設けられたボルト締結部34における隣り合うボルト締結部34の間隔を周方向Rに三等分した角度の範囲(以下、角度範囲という)のうち、言い換えると、隣り合うボルト締結部34の角度120°を三等分した角度40°の範囲のうち、図3に示すように、ボルト締結部34に隣接した角度範囲M1における内壁面14dに、凸部42a、42b、42cが設けられている。すなわち、凸部42a、42b、42cは、ボルト締結部34のボルトが貫通する穴の中心と中心軸線CLとを通る線に対して、40°の角度のボルト締結部34に隣接する範囲(すなわち角度範囲M1)の内壁面14dに設けられている。
また、凸部42a、42b、42cは、図3に示すように、隣り合うボルト締結部34の間隔を周方向Rに六等分した角度範囲のうち、ボルト締結部34に隣接した角度範囲M2における内壁面14dに設けられている。すなわち、本実施例では、ボルト締結部34から20°の角度のボルト締結部34に隣接する範囲(すなわち角度範囲M2)に凸部42a、42b、42cが設けられている。
図3に示すTは、中心軸線CLからボルト締結部34aへ向かう方向であり、3つのボルト締結部34a、34b、34cへ向かう3方向のうちの1方向を代表して示している。凸部42aは、中心軸線CLからボルト締結部34aへ向かう方向Tへのステータコア24の倒れを抑制し、凸部42bは、中心軸線CLからボルト締結部34bへ向かう方向Tへのステータコア24の倒れを抑制し、凸部42cおよび凸部42bは、中心軸線CLからボルト締結部34cへ向かう方向Tへのステータコア24の倒れを抑制するように、カバー14の内壁面14dから突設されている。また、凸部42a、42b、42c、42dは、ボルト締結部34間の周方向Rの中間位置Nに凸部42a、42b、42c、42dの先端が接触する位置には設けられていない。
なお、複数の凸部42は、図4に示すように、絶縁隙間Zを確保するため、コイルエンド22aの外周面に向かい合う内壁面14dには設けられず、前記軸方向におけるステータコア24に向かい合う内壁面14dに凸部42が設けられている。コイルエンド22aはコイルの巻き方によって全周で体格が異なり、その一部はステータコア24の外径を上回る場合がある。このため、ステータコア24とカバー14との間で必要な絶縁距離よりも、コイルエンド22aとカバー14との間で必要な絶縁距離が大きい場合もあり得る。しかし、本実施例では、コイルエンド22aの外周面と対向する内壁面14dには、凸部42が設けられていないので、コイルエンド22aとカバー14との間の絶縁隙間Zを十分に確保することができる。
図9は、凸部42を設けていないカバー514を備えた比較例の電動機510において、ステータコア24が倒れている様子を示した図である。図9に示すように、電動機510のステータコア24は、ケース516の底部に複数本の締結ボルト38により直接固定されているが、カバー514には直接固定されていない。このため、電動機510の中心軸線CLを水平方向にして車両などに設置する場合、すなわち電動機510を横置きにした場合には、ケース516側だけでステータコア24が支持される片持支持状態となるため、ステータコア24の倒れが発生する可能性がある。また、車両の走行中に受ける振動や衝撃などの外力により振動し電動機510が揺れた場合や電磁気力が大きい場合などにステータコア24がたわむことにより、ステータコア24の倒れが発生する可能性がある。例えば、これらの倒れが組み合わさった場合、ステータコア24が過大に倒れて、特にカバー514側においてステータコア24の内周面がロータ12のカバー側外周面に接近し、ステータコア24とロータ12とが接近しすぎる、或いは、干渉するなどの恐れがあった。
ステータコア24の倒れは、ステータコア24が中心軸線CL方向に長い場合、ステータコア24の径が小さい場合、或いは、ケース516の内側に設けられたステータコア位置決め部544の中心軸線CL方向の長さが短い場合等において発生しやすい。また、ステータコア24をケース516に複数本の締結ボルト38で締結する際に、締結や組付け時の力、積層された積層鋼板の厚みのばらつきなどにより、ステータコア24のボルト締結部534の方向へステータコア24の倒れが起こりやすい。
しかし、本実施例では、図1に示すように、カバー14の凸部42とステータコア24の外周面24aとの間の距離L1は、ステータコア24の内周面24dとロータ12の外周面12aとの間の距離L3より短く設定されている。このため、ステータコア24の内周面24dとロータ12の外周面12aとが接触する前に、ステータコア24の外周面24aと凸部42とが接触するため、ステータコア24の倒れを抑制でき、ステータコア24とロータ12とが干渉する可能性を低減できる。
また、カバー14とステータコア24の他端部24cとの間の空間E2には、コイルエンド22aおよびコイル端子や中性線の端子などの端子40などが配置される。このため、ステータコア24の全方向の倒れを抑制するためにカバー14の内壁面14dの全周にわたって凸部42を設けると、空間E2が狭くなって端子40を配置することが困難となる。しかし、本実施例では、カバー14の内壁面14dの全周にわたって凸部を設けるのではなく、図3に示すように、複数の凸部42によりステータコア24の倒れを抑制している。この複数の凸部42は、中心軸線CLからボルト締結部34へ向かう方向Tへのステータコア24の倒れを抑制するように設けられている。このため、ステータコア24のカバー14側の空間E2を確保しつつ、ステータコア24の倒れが抑制されている。
上述のように、本実施例の電動機10によれば、複数の積層鋼板32が積層された円筒状のステータコア24と、外周壁16aを有しステータコア24の軸方向におけるステータコア24の一端部24bを収容する有底筒状のケース16と、外周壁14aを有し前記軸方向におけるステータコア24の他端部24cを収容し、ケース16に固定されている有底筒状のカバー14と、ステータコア24内において前記ステータコアの中心軸線CLまわりに回転可能に支持されたロータ12と、を有する車両用電動機10であって、ステータコア24は、ステータコア24の外周面24aのうち周方向Rの互いに離隔した複数位置に、ステータコア24の径方向における外側に向かってそれぞれ突設され、ステータコア24をケース16の底部16bに締結する締結ボルト38により前記軸方向に貫通されているボルト締結部34を有し、カバー14は、カバー14の内壁面14dにおけるステータコア24を囲む複数の位置からステータコア24に向かって突設され、中心軸線CLからボルト締結部34へ向かう方向Tへのステータコア24の倒れを抑制する複数の凸部42を有している。
このようにすれば、大きな倒れとなり易い、積層鋼板32が積層されたステータコア24における締結ボルト38の軸力がかかるボルト締結部34へ向かう方向Tの倒れを、複数の凸部42により効果的に抑制することが可能である。また、ステータコア24の外周面24a全周にわたって近接する凸部42をカバー14に設ける代わりに、複数の凸部42を効果的に配置することが可能となるので、ステータコア24のカバー14側の空間E2を確保でき、ステータコイル22のコイル端子や中性線の端子などの配置について高い自由度を保つことが可能となる。
また、本実施例の電動機10によれば、凸部は、複数のボルト締結部34のうちの隣り合う2つのボルト締結部34の間隔を周方向Rに三等分した角度範囲のうち、ボルト締結部34に隣接した角度範囲M1におけるカバー14の内壁面14dに設けられている。このようにすれば、ステータコア24における締結ボルト38の軸力がかかるボルト締結部34へ向かう方向Tの倒れを、凸部42a、42b、42cにより効果的に抑制することが可能である。
また、本実施例の電動機10によれば、中心軸線CLから複数のボルト締結部34へそれぞれ向かう複数の方向Tのうちの一方向につき、前記一方向へのステータコア24の倒れを抑制する凸部42が少なくとも1個ずつ設けられている。このようにすれば、ステータコア24における締結ボルト38の軸力がかかるボルト締結部34へ向かう方向Tの倒れを、凸部42a、42b、42cにより効果的に抑制することが可能である。
また、本実施例の電動機10によれば、凸部42は、隣り合うボルト締結部34間の周方向Rの中間位置Nに凸部42の先端が接触する位置には設けられていない。言い換えると、複数の凸部42は、複数のボルト締結部34のうちの隣り合う2つのボルト締結部34間における周方向Rの中間位置Nよりもボルト締結部34側の位置に複数の凸部42のそれぞれの先端が接触する位置に設けられている。このようにすれば、ステータコア24における締結ボルト38の軸力がかかるボルト締結部34へ向かう方向Tの倒れを、複数の凸部42により効果的に抑制することが可能である。また、ステータコア24のカバー14側の空間を確保でき、ステータコイル22のコイル端子や中性線の端子などの端子40の配置について高い自由度を保つことが可能となる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において、実施例相互に共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図5は、本発明の他の実施例の電動機210を示す図であって、図3に対応する図である。本実施例では、カバー14の内壁面14dにおけるステータコア24を囲む複数の位置からステータコア24に向かって、3対の凸部242a、243a、242b、243b、242c、243c(以降、凸部を特に区別しない場合は単に凸部242、243という)が突設されている。この3対の凸部242、243は、ボルト締結部34に隣接した位置に、具体的には、カバー14の内壁面における隣り合うボルト締結部34の間隔を周方向Rに六等分した角度範囲のうち、ボルト締結部34に隣接した角度範囲M2の内側に設けられている。すなわち、本実施例では、ボルト締結部34から±20°の角度の範囲の内側に凸部242、243が設けられている。
また、一対の凸部242a、243aは、ボルト締結部34aを周方向Rに両側から挟むように内壁面14dから突設されており、その一対の凸部242a、243aは、互いにボルト締結部34aに対して周方向Rに対称の位置に設けられている。また、図5に示すように、一対の凸部242b、243b、および、一対の凸部242c、243cについても、それぞれ一対の凸部242a、243aと同様に、ボルト締結部34b或いは34cを周方向Rに両側から挟むように内壁面14dから突設されており、互いにボルト締結部34b或いは34cに対して周方向Rに対称の位置に設けられている。すなわち、中心軸線CLからボルト締結部34へ向かう方向Tのうちの一方向につき、その一方向へのステータコア24の倒れを抑制する凸部242、243が一対ずつ設けられている。
また、凸部243aおよび凸部242bは、ボルト締結部34aとボルト締結部34bとの間に設けられている。具体的には、一対の凸部243a、凸部242bは、隣り合う2つのボルト締結部34a、34b間におけるステータコア24の外周面24aに対向する内壁面14dから、突設されている。この凸部243aおよび凸部242bは、ボルト締結部34a、34b間の周方向Rの中間位置Nと中心軸線CLとを結ぶ線に対して互いに対称の位置となるように設けられている。また、図5に示すように、一対の凸部243b、242c、および、一対の凸部243c、242aについても、一対の凸部243a、凸部242bと同様である。
上述のように、本実施例の電動機210によれば、凸部242、243は、ボルト締結部34を周方向Rに両側から挟むように一対がカバー14の内壁面14dからそれぞれ突設されて、ボルト締結部34に対して互いに周方向Rに対称の位置に設けられている。このようにすれば、ステータコア24における締結ボルト38の軸力がかかるボルト締結部34へ向かう方向Tの倒れを、一対の凸部242、243により効果的に抑制することが可能である。
また、本実施例の電動機210によれば、凸部242、243は、複数のボルト締結部34のうちの隣り合う2つのボルト締結部34間におけるステータコア24の外周面24aに対向するカバー14の内壁面14dから一対が突設されて、隣り合う2つのボルト締結部34間の周方向Rの中間位置Nと中心軸線CLを結ぶ線に対して互いに対称の位置に設けられている。このようにすれば、ステータコア24における締結ボルト38の軸力がかかるボルト締結部34へ向かう方向Tの倒れを、一対の凸部242、243により効果的に抑制することが可能である。
図6は、本発明の他の実施例の電動機310を示す図であって、図3に対応する図であり、図7は、図6のVII-VII視断面を示す縦断面図である。なお、図7において、ロータ12およびベアリング28、30は省略されている。本実施例では、カバー14の内壁面14dに設けられた複数の凸部342a、342b、342c(以降、凸部を特に区別しない場合は単に凸部342という)は、ボルト締結部34の突端に対して所定の距離を隔てた状態で、ステータコア24を囲む複数位置からボルト締結部34に向かって突設されている。前記所定の距離は、ボルト締結部34以外のステータコア24の外周面24aとカバー14の内壁面14dとの間の距離よりも小さい。このようにすれば、ステータコア24が締結ボルト38の軸力がかかるボルト締結部34へ向かう方向Tに倒れた場合は、凸部342aの先端がボルト締結部34の突端に直接に接触することで、ステータコア24の倒れが抑制される。凸部342bおよび凸部342cについても凸部342aと同様に突設されている。
上述のように、本実施例の電動機310によれば、凸部342は、複数のボルト締結部34のいずれかに複数の凸部342の先端がそれぞれ接触することでステータコア24の倒れを抑制する。このようにすれば、ステータコア24における締結ボルト38の軸力がかかるボルト締結部34へ向かう方向Tの倒れを、凸部342a、342b、342cにより効果的に抑制することが可能である。
図8は、本発明の他の実施例の車両用電動機410を示す図であって、図3に対応する図である。本実施例では、カバー14の内壁面14dに複数の凸部442a、442b、442c(以降、凸部を特に区別しない場合は単に凸部442という)が設けられ、ステータコア24のボルト締結部34間の周方向Rの中間位置Nに凸部442a、442b、442cの先端が接触することで、ステータコア24の倒れを抑制できる。本実施例では、実施例1~3と比べて凸部442a、442b、442cとボルト締結部34との周方向Rの距離がそれぞれ遠い。しかし、複数の凸部442a、442b、442cを有しているので、本実施例もステータコア24のカバー14側の空間を確保しつつ、ステータコア24の倒れを抑制できる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例1から4において、ボルト締結部34は、ステータコア24の外周面24aにおいて120°の等間隔で3つ設けられていたが、例えば、2つや5つのボルト締結部34が非等間隔で設けられていてもよい。これらの場合においても、例えば、実施例1から4に示される様にボルト締結部34に隣接して凸部が設けることにより、中心軸線CLからボルト締結部34へ向かう方向Tへのステータコア24の倒れを効果的に抑制できる。
また、前述の実施例1において、凸部42はカバー14の内壁面14dに4個設けられていたが、少なくとも2個が設けられていればよく、6個や9個の凸部が設けられていてもよい。
また、前述の実施例1から4において、上記の凸部42a~d、凸部242a~c、凸部243a~c、凸部342a~c、凸部442a~cのうちのいずれかの一部が他の一部と組み合わせられて設けられていてもよい。例えば実施例1において、凸部42aに代えて図5に示す凸部242a及び凸部243a、図6に示す凸部342a、または、図8に示す442aが設けられていてもよい。また、例えば実施例1において、凸部42bに代えて凸部242bおよび凸部243bが、凸部42cに代えて凸部342cが、凸部42dに代えて凸部442cが設けられていてもよい。
尚、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10、210、310:電動機(車両用電動機)
12:ロータ
12a:外周面
14:カバー(ケースカバー)
14a:外周壁
14d:内壁面
16:ケース
16a:外周壁
16b:底部
24:ステータコア
24a:外周面
24b:一端部
24c:他端部
32:積層鋼板
34:ボルト締結部
38:締結ボルト
42、242、243、342、442:凸部
CL:中心軸線
M1、M2:角度範囲
N :中間位置

Claims (10)

  1. 複数の積層鋼板が積層された円筒状のステータコアと、外周壁を有し前記ステータコアの軸方向における前記ステータコアの一端部を収容する有底筒状のケースと、外周壁を有し前記軸方向における前記ステータコアの他端部を収容し、前記ケースに固定されている有底筒状のケースカバーと、前記ステータコア内において前記ステータコアの中心軸線まわりに回転可能に支持されたロータと、を有する車両用電動機であって、
    前記ステータコアは、前記ステータコアの外周面のうち周方向の互いに離隔した複数位置に、前記ステータコアの径方向における外側に向かってそれぞれ突設され、前記ステータコアを前記ケースの底部に締結する締結ボルトにより前記軸方向に貫通されている複数のボルト締結部を有し、
    前記ケースカバーは、前記ケースカバーの内壁面における前記ステータコアを囲む複数の位置から前記ステータコアに向かって突設され、前記中心軸線から前記ボルト締結部へ向かう方向への前記ステータコアの倒れを抑制する複数の凸部を有しており、
    前記ケースは、前記ケースの内周面における前記ステータコアを囲む複数の位置から前記ステータコアに向かって突設される複数の凸部を有していない
    ことを特徴とする車両用電動機。
  2. 前記凸部は、前記複数のボルト締結部のうちの隣り合う2つのボルト締結部間の間隔を前記周方向に三等分した角度範囲のうち、前記ボルト締結部に隣接した角度範囲における前記ケースカバーの内壁面に設けられている
    ことを特徴とする請求項1の車両用電動機。
  3. 前記複数の凸部は、前記複数のボルト締結部のうちの隣り合う2つのボルト締結部間における前記周方向の中間位置よりも前記ボルト締結部側の位置に前記複数の凸部のそれぞれの先端が接触する位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2の車両用電動機。
  4. 前記中心軸線から前記複数のボルト締結部へそれぞれ向かう複数の方向のうちの一方向につき、前記一方向への前記ステータコアの倒れを抑制する前記凸部が少なくとも1個ずつ設けられている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1の車両用電動機。
  5. 前記凸部は、前記ボルト締結部を前記周方向に両側から挟むように一対が前記ケースカバーの内壁面からそれぞれ突設されて、前記一対の凸部は前記ボルト締結部に対して互いに前記周方向に対称の位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1の車両用電動機。
  6. 前記凸部は、前記複数のボルト締結部のうちの隣り合う2つのボルト締結部間における前記ステータコアの外周面に対向する前記ケースカバーの内壁面から一対が突設されて、前記隣り合う2つのボルト締結部間の前記周方向の中間位置と前記中心軸線を結ぶ線に対して互いに対称の位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1の車両用電動機。
  7. 前記複数の凸部は、前記複数のボルト締結部のいずれかに前記複数の凸部の先端がそれぞれ接触することで前記ステータコアの倒れを抑制する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1の車両用電動機。
  8. 前記複数の凸部のうちの少なくとも1つは、前記ステータコアに対して第1の隙間を介して径方向に対向する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1の車両用電動機。
  9. 前記ステータコアと前記内壁面との間に第2の隙間を有し、前記第2の隙間は前記第1の隙間よりも広い
    ことを特徴とする請求項8の車両用電動機。
  10. 前記複数の凸部は、複数のボルト締結部のうちの対応する1つに隣接するように配置された少なくとも2つの凸部を含み、前記少なくとも2つの凸部の各々と前記複数のボルト締結部の対応する1つとの間の前記周方向の距離は、前記周方向において互いに隣り合う複数のボルト締結部の対応する1つとボルト締結部の他の1つとの間の角度間隔の3分の1に相当する値以下とされている
    ことを特徴とする請求項1の車両用電動機。
JP2019080549A 2019-04-19 2019-04-19 車両用電動機 Active JP7231470B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019080549A JP7231470B2 (ja) 2019-04-19 2019-04-19 車両用電動機
EP20160188.7A EP3726706B1 (en) 2019-04-19 2020-02-28 Vehicle electric motor
CN202010301659.6A CN111835118B (zh) 2019-04-19 2020-04-16 车辆用电动机
US16/852,427 US11444498B2 (en) 2019-04-19 2020-04-18 Vehicle electric motor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019080549A JP7231470B2 (ja) 2019-04-19 2019-04-19 車両用電動機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020178499A JP2020178499A (ja) 2020-10-29
JP7231470B2 true JP7231470B2 (ja) 2023-03-01

Family

ID=69742998

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019080549A Active JP7231470B2 (ja) 2019-04-19 2019-04-19 車両用電動機

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11444498B2 (ja)
EP (1) EP3726706B1 (ja)
JP (1) JP7231470B2 (ja)
CN (1) CN111835118B (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005278319A (ja) 2004-03-25 2005-10-06 Honda Motor Co Ltd モータ式動力装置
JP2008271680A (ja) 2007-04-18 2008-11-06 Aisin Aw Co Ltd モータ駆動装置及びモータ駆動装置の製造方法
JP2012034474A (ja) 2010-07-29 2012-02-16 Sanyo Electric Co Ltd 直流モータおよびハブユニット
JP2016158389A (ja) 2015-02-24 2016-09-01 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 回転電機

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4747880B2 (ja) 2006-02-23 2011-08-17 トヨタ自動車株式会社 ステータの固定構造および電動車両
JP4811114B2 (ja) * 2006-05-15 2011-11-09 トヨタ自動車株式会社 ステータの固定構造および車両
JP5239186B2 (ja) * 2007-03-26 2013-07-17 トヨタ自動車株式会社 回転電機
JP2009012542A (ja) * 2007-07-03 2009-01-22 Panasonic Corp 電動用ハブ装置および電動車両
JP6127794B2 (ja) * 2013-07-18 2017-05-17 株式会社デンソー 回転電機の固定子
JP5657085B1 (ja) * 2013-11-08 2015-01-21 三菱電機株式会社 回転電機および回転電機用ステータの製造方法
JP2015136246A (ja) * 2014-01-17 2015-07-27 トヨタ自動車株式会社 電動機の支持構造
JP6776808B2 (ja) 2016-10-25 2020-10-28 株式会社デンソー ロータ及びモータ
US10432044B2 (en) 2015-11-02 2019-10-01 Denso Corporation Rotor including stacked cores, motor, method for manufacturing rotor, and method for manufacturing motor
JP2019030041A (ja) * 2017-07-25 2019-02-21 トヨタ自動車株式会社 回転電機
EP3457541A1 (en) * 2017-09-15 2019-03-20 Nidec Corporation Drive device
CN109510364B (zh) * 2017-09-15 2021-04-16 日本电产株式会社 驱动装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005278319A (ja) 2004-03-25 2005-10-06 Honda Motor Co Ltd モータ式動力装置
JP2008271680A (ja) 2007-04-18 2008-11-06 Aisin Aw Co Ltd モータ駆動装置及びモータ駆動装置の製造方法
JP2012034474A (ja) 2010-07-29 2012-02-16 Sanyo Electric Co Ltd 直流モータおよびハブユニット
JP2016158389A (ja) 2015-02-24 2016-09-01 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 回転電機

Also Published As

Publication number Publication date
US11444498B2 (en) 2022-09-13
EP3726706A1 (en) 2020-10-21
CN111835118B (zh) 2023-04-28
JP2020178499A (ja) 2020-10-29
EP3726706B1 (en) 2022-11-16
US20200336026A1 (en) 2020-10-22
CN111835118A (zh) 2020-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2017047247A1 (ja) 回転電機
KR20220069644A (ko) 모터
JP7197335B2 (ja) 車両用電動機
US20220393535A1 (en) Motor
WO2018087882A1 (ja) 回転電機
JP7231470B2 (ja) 車両用電動機
JP2017099210A (ja) 回転電機
JP2010220421A (ja) 回転電機システム
WO2020080548A1 (ja) モータ
JP2012147603A (ja) ステータ
JP2009005455A (ja) 誘導モータ
WO2024084869A1 (ja) 絶縁シート及びそれを備えた固定子、モータ
JP7449905B2 (ja) 回転電機
WO2019082411A1 (ja) バスバーユニット、及びモータ
US11817762B2 (en) Motor
JP2005333752A (ja) モータのコアユニット及びコイルユニット
US11658530B2 (en) Modular brushless DC (BLDC) motor construction
TW202418715A (zh) 絕緣片及具備此絕緣片之定子、馬達
US20220014063A1 (en) Rotary electric machine
JP2023150157A (ja) モータ
JP2021151016A (ja) ステータ固定構造
JP2021087252A (ja) スロットレス回転電機
JP2024013083A (ja) リラクタンス回転電機
KR20230107927A (ko) 로터 및 이를 포함하는 모터
JP2023053644A (ja) ステータ、それを備えるモータ及びステータの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210423

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230216

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7231470

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151