JP2021151016A - ステータ固定構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ステータを取付先部材に固定する際、位置決め精度を低下させることなく、ノックピンを容易にノックピン挿入孔に挿入することができるステータ固定構造を提供する。【解決手段】ステータ固定構造は、ステータコア11を有するステータ10と、台座部31Aを有するケース30と、を備え、ステータ10が、ステータコア11が台座部に当接して、ケース30に固定される。台座部31Aには、ノックピン32が設けられており、ステータコア11には、ノックピン32が挿入される、ノックピン挿入孔16が設けられている。ノックピン挿入孔16は、台座部31Aに向かって開口する開口部16aを有する第1孔部161と、第1孔部161よりも大径の第2孔部162と、を有し、ステータ10がケース30に固定された状態において、ノックピン32の先端部32aが、第2孔部162に位置するように形成されている。【選択図】図5
Description
本発明は、ステータを取付先部材に取り付けるためのステータ固定構造に関する。
ハイブリッド車、バッテリ駆動車、燃料電池車等の電動車両には、電動機、発電機等の回転電機が搭載されている。これら電動車両に搭載される回転電機は、ロータシャフトに固定されるロータと、ロータの周囲に設けられるステータと、を備える。そして、ステータは、回転電機を収容するケース等の取付先部材に固定される。
ステータを取付先部材に固定する際、簡易な構造で、位置決め精度が良く、容易にステータを取付先部材に固定できることが好ましい。例えば、特許文献1には、環状の外周面を有する鋼板積層体からなるステータが固定される取付先部材と、取付先部材の台座部のピン孔に周方向の一部がはみ出した状態で圧入されることにより立設される少なくとも2以上のノックピンと、外周面に臨む縁部に形成された切り欠き部を有するステータと、を備える、ステータ固定構造が開示されている。特許文献1のステータ固定構造は、ステータが、取付先部材に対し、ノックピンのはみ出した一部が切り欠き部に係合することにより、取付先部材に対してステータを位置決めできる。
しかしながら、特許文献1のステータ固定構造では、例えば電磁鋼板の製造の際の電磁鋼板の厚み誤差に起因して、ノックピンが挿入される切り欠き部がノックピンの突出方向に対して傾斜又は湾曲してしまうと、ノックピンを切り欠き部に挿入する際、ノックピンの先端部が切り欠き部の内周面に引っ掛かってしまう虞があった。一方、ノックピンの先端部が切り欠き部の内周面に引っ掛かることを抑制するために、切り欠き部を大きくすると、ノックピンの外周面と切り欠き部との間の隙間が大きくなり、ステータの位置決め精度が低下してしまう、という課題があった。
本発明は、位置決め精度が低下することなく、ステータを取付先部材に固定する際に、ノックピンを容易にノックピン挿入孔に挿入することができるステータ固定構造を提供する。
本発明は、
ステータコアを有するステータと、
台座部を有する取付先部材と、を備え、
前記ステータが、前記ステータコアが前記台座部に当接して、前記取付先部材に固定される、ステータ固定構造であって、
前記台座部には、前記ステータコアに向かって突出するノックピンが設けられており、
前記ステータコアには、前記ノックピンが挿入される、ノックピン挿入孔が設けられており、
前記ノックピン挿入孔は、
前記台座部に向かって開口する開口部を有する第1孔部と、前記第1孔部よりも大径の第2孔部と、を有し、
前記ステータが前記取付先部材に固定された状態において、前記ノックピンの先端部が、前記第2孔部に位置するように形成されている。
ステータコアを有するステータと、
台座部を有する取付先部材と、を備え、
前記ステータが、前記ステータコアが前記台座部に当接して、前記取付先部材に固定される、ステータ固定構造であって、
前記台座部には、前記ステータコアに向かって突出するノックピンが設けられており、
前記ステータコアには、前記ノックピンが挿入される、ノックピン挿入孔が設けられており、
前記ノックピン挿入孔は、
前記台座部に向かって開口する開口部を有する第1孔部と、前記第1孔部よりも大径の第2孔部と、を有し、
前記ステータが前記取付先部材に固定された状態において、前記ノックピンの先端部が、前記第2孔部に位置するように形成されている。
本発明によれば、ノックピン挿入孔は、台座部に向かって開口する開口部を有する第1孔部と、第1孔部よりも大径の第2孔部と、を有するので、第1孔部によって、位置決め精度は低下しない。さらに、ステータが取付先部材に固定された状態において、ノックピンの先端部が、第2孔部に位置するように形成されているので、ステータを取付先部材に固定する際、ノックピンの先端部がステータコアに引っ掛かることなく、ノックピンを容易にノックピン挿入孔に挿入することができる。
以下、本発明のステータ固定構造の一実施形態としての回転電機ユニットを、添付図面に基づいて説明する。
(回転電機ユニットの構成)
図1に示すように、回転電機ユニット1は、ステータ10、及びステータ10の内側に所定のギャップを隔てて回転自在に配置される不図示のロータ、を備える回転電機2と、ステータ10の取付先部材であり、回転電機2を収容するケース30と、を備える。
図1に示すように、回転電機ユニット1は、ステータ10、及びステータ10の内側に所定のギャップを隔てて回転自在に配置される不図示のロータ、を備える回転電機2と、ステータ10の取付先部材であり、回転電機2を収容するケース30と、を備える。
(ステータの構成)
図1及び図2に示すように、ステータ10は、ステータコア11と、ステータコア11に取り付けられたコイル20と、を有する。
図1及び図2に示すように、ステータ10は、ステータコア11と、ステータコア11に取り付けられたコイル20と、を有する。
ステータコア11は、略円環形状にプレス加工された複数の電磁鋼板15が軸方向に積層されて構成されている。ステータコア11は、軸方向において、一方側の第1端面11aと、他方側の第2端面11bと、を有する。各電磁鋼板15は、円環形状を有するヨーク部13と、ヨーク部13の内周面から径方向内側へ向かって突出し、周方向に等間隔で設けられた複数のティース部14と、を備える。ヨーク部13の外周面には、複数(本実施形態では、6個)の締結部18が、ヨーク部13の外周面から径方向外側に突出して形成されている。
ステータコア11の締結部18には、軸方向に貫通する複数(本実施形態では、2個)のノックピン挿入孔16と、軸方向に貫通する複数(本実施形態では、4個)の軸方向に貫通する締結ボルト挿入孔17と、が設けられている。したがって、本実施形態では、ノックピン挿入孔16は、軸方向に延びている。なお、ノックピン挿入孔16は、ステータコア11の中心に対して互いに反対側に形成されるのが好ましい。これにより、ステータ10をケース30に固定する際、位置精度よく位置決めできる。ノックピン挿入孔16の形状については、後に詳述する。
コイル20は、ステータコア11の周方向に対向するティース部14間に形成されたスロット19に、U相、V相、W相の各相の巻線21が巻回されて構成される。コイル20は、ステータコア11の第1端面11aから軸方向外側に突出する第1コイルエンド部22aと、ステータコア11の第2端面11bから軸方向外側に突出する第2コイルエンド部22bと、を有する。第2コイルエンド部22bには、引出線ユニット23が接続されている。引出線ユニット23は、U相、V相、W相の各相の端子部24を備える。引出線ユニット23のU相、V相、W相の各相の端子部24は、それぞれU相、V相、W相の各相の巻線21と電気的に接続している。
(ケースの構成)
図1、図3及び図4に示すように、ケース30は、ステータ10及び引出線ユニット23を収容する。ケース30は、例えば、アルミニウムダイカストで形成されている。ケース30には、ステータ10が固定される。ケース30は、ステータ10がケース30に固定される際に、ステータコア11が当接する複数(図に示す実施例では、6個)の台座部31を備える。各台座部31は、同一平面上に設けられている。ステータ10は、ステータコア11が台座部31に当接して、ケース30に固定される。
図1、図3及び図4に示すように、ケース30は、ステータ10及び引出線ユニット23を収容する。ケース30は、例えば、アルミニウムダイカストで形成されている。ケース30には、ステータ10が固定される。ケース30は、ステータ10がケース30に固定される際に、ステータコア11が当接する複数(図に示す実施例では、6個)の台座部31を備える。各台座部31は、同一平面上に設けられている。ステータ10は、ステータコア11が台座部31に当接して、ケース30に固定される。
本実施形態では、台座部31の表面は、軸方向に対して垂直な平面となっている。そして、ステータ10は、ステータコア11の第1端面11aが台座部31に当接して、ケース30に固定されている。より具体的には、ステータコア11の第1端面11aのうち、締結部18が形成されている部分が台座部31に当接して、ケース30に固定されている。
6個の台座部31のうち、ノックピン挿入孔16が形成された締結部18が固定される2つの台座部31Aには、ノックピン孔33と、ステータコア11を締結するための締結ボルト(図示せず)が螺合する雌ねじ34とが、同軸に形成されている。ノックピン孔33は、台座部31Aの表面に開口しており、雌ねじ34は、ノックピン孔33の底部から軸方向に延びるように形成されている。また、残りの4個の台座部31B(締結ボルト挿入孔17が設けられた締結部18が固定される台座部31)には、ステータコア11を締結するための締結ボルト(図示せず)が螺合する雌ねじ34が形成されている。
ノックピン孔33には、ノックピン32が圧入される。ノックピン32は、中空の円筒状に形成されており、ステータコア11を締結する締結ボルトが挿通可能である。このようにして、台座部31には、ステータコア11に向かって突出するノックピン32が設けられている。本実施形態では、ノックピン32は、台座部31からステータコア11に向かって軸方向に突出している。
さらに、ケース30には、端子台固定部35が設けられている。ケース30の端子台固定部35には、端子台50が固定されている。端子台50は、例えば、電気絶縁性を有する樹脂で形成されている。端子台50には、引出線ユニット23のU相、V相、W相の各相の端子部24が固定される。端子台50は、端子台座部51と、端子台座部51からノックピン32の突出方向、すなわち軸方向に延びる壁部52と、を有する。ステータ10がケース30に固定された状態において、U相、V相、W相の各相の端子部24が端子台座部51に当接し、壁部52がU相、V相、W相の各相の端子部24の間及び端子部24の両端に位置するように形成されている。したがって、ステータ10がケース30に固定された状態において、U相、V相、W相の各相の端子部24は、壁部52によって絶縁距離が十分に確保される。
(ステータ固定構造)
続いて、本実施形態のステータ固定構造について、図4及び図5を参照して説明する。
続いて、本実施形態のステータ固定構造について、図4及び図5を参照して説明する。
図4に示すように、ステータコア11の軸方向における一方側の第1端面11aと端子台50の端子台座部51との相対位置は、ステータ10がケース30に固定された状態において、ステータコア11の第1端面11aが台座部31Aに当接すると同時に、端子部24の下面24aが端子台座部51に当接するように設定されている。すなわち、ステータコア11の第1端面11aと端子部24の下面24aとの距離L1と、台座部31Aと端子台50の端子台座部51との距離L2とは、同じ長さになっている。
また、ノックピン32の台座部31Aからの突出高さH1は、壁部52の端子台座部51からの壁部高さH2よりも高く設定されている。壁部高さH2は、U相、V相、W相の各相の端子部24間の必要な絶縁距離が確保されるように設定される。各相の端子部24間の必要な絶縁距離は、各相の端子部24を流れる電力に応じて決定される。壁部高さH2は、例えば、12mmに設定される。この場合、ノックピン32の台座部31Aからの突出高さH1は、12mmよりも高くなっている。
図5に示すように、台座部31Aから突出したノックピン32が、ステータコア11に形成されたノックピン挿入孔16に挿入されることによって、ステータ10はケース30に対して位置決めされる。そして、不図示の締結ボルトを、ノックピン挿入孔16及びノックピン32に挿入すると共に、締結ボルト挿入孔17にも挿入して、ケース30の台座部31A、31Bに形成された雌ねじ34に螺合させて締結することによって、ステータ10はケース30に固定される。
ステータコア11は、ステータコア11の軸方向において一方側の第1端面11aから第1所定枚数の電磁鋼板15で構成される第1コアブロックB1と、第1コアブロックB1の軸方向内側に隣接し、第2所定枚数の電磁鋼板15で構成される第2コアブロックB2と、第2コアブロックB2の軸方向内側に隣接し、第3所定枚数の電磁鋼板15で構成される第3コアブロックB3と、を有する。
第1コアブロックB1を構成する電磁鋼板15に形成されるノックピン挿入孔16は、軸方向断面が直径D1の円形となっている。第2コアブロックB2を構成する電磁鋼板15に形成されるノックピン挿入孔16は、軸方向断面が直径D1と同一中心で、直径D1よりも大径の直径D2の円形となっている。第3コアブロックB3を構成する電磁鋼板15に形成されるノックピン挿入孔16は、軸方向断面が直径D1及び直径D2と同一中心で、直径D1の円形となっている。
このように形成されるステータコア11のノックピン挿入孔16は、ステータコア11の軸方向において一方側の第1端面11aから台座部31A側に開口する開口部16aを有する直径D1の第1孔部161と、第1孔部161の軸方向内側に隣接し、第1孔部161よりも大径の直径D2の第2孔部162と、を有する。
このとき、第1コアブロックB1の軸方向厚さH3は、台座部31Aから突出するノックピン32の突出高さH1より短く設定されている。そして、第2コアブロックB2の軸方向厚さH4は、第1コアブロックB1の軸方向厚さH3と第2コアブロックB2の軸方向厚さH4との和(H3+H4)が、台座部31Aから突出するノックピン32の突出高さH1より長くなるように設定される。
したがって、ステータコア11のノックピン挿入孔16は、ステータ10がケース30に固定された状態において、ノックピン32の先端部32aが、第2孔部162に位置するように形成される。
これにより、台座部31Aから突出したノックピン32が、ステータコア11に形成されたノックピン挿入孔16に挿入されて、ステータ10がケース30に対して位置決めされる際、小径の第1孔部161によって、位置決め精度が低下しない。
また、ステータ10の製造時にノックピン挿入孔16がノックピン32の突出方向に対して傾斜又は湾曲してしまっても、ステータ10をケース30に固定する際、ノックピン32の先端部32aがステータコア11に引っ掛かることなく、ノックピン32を容易にノックピン挿入孔16に挿入することができ、組付性が向上する。
特に、ステータコア11を構成する各電磁鋼板15は、圧延工程により形成された長尺の電磁鋼板をプレス加工して作成される。電磁鋼板15の圧延工程において、圧延ロール自体の精度誤差や、圧延ロールの回転軸が精度誤差によって圧延面に対して傾いて取り付けられてしまう等により、電磁鋼板15は、厚みが一定にならない場合がある。
そして、この厚みが一定でない複数の電磁鋼板15を同位相で積層すると、電磁鋼板15の厚みの差が累積されてステータコア11の軸方向の両端面が平行でなくなる。さらに、厚みが一定でない複数の電磁鋼板15を同位相で積層すると、ノックピン挿入孔16は、軸方向に延びているので、結果として、ノックピン32の突出方向に対して傾斜したり、湾曲したりしやすい。
ステータ10は、ステータコア11の軸方向において一方側の第1端面11aが台座部31に当接してケース30に固定されており、ノックピン32は、軸方向に突出しており、ノックピン挿入孔16は、軸方向に延びており、ステータコア11のノックピン挿入孔16は、ステータ10がケース30に固定された状態において、ノックピン32の先端部32aが、第2孔部162に位置するように形成されているので、電磁鋼板15の製造の際、電磁鋼板の厚み誤差に起因して、ノックピン挿入孔16がノックピン32の突出方向に対して傾斜又は湾曲してしまっても、ステータ10をケース30に固定する際、ノックピン32の先端部32aがステータコア11に引っ掛かることなく、ノックピン32を容易にノックピン挿入孔16に挿入することができ、組付性が向上する。
ステータ10がケース30に固定された状態において、第2孔部162には、ノックピン32の先端部32aから、ノックピン32の突出方向、すなわち軸方向に延びる第1空間部162aと、ノックピン32の外周面32bから、突出方向と略直交する直交方向に延びる略円環状の第2空間部162bと、が形成される。
これにより、ノックピン32とステータコア11との間に、突出方向及び直交方向に空間を確保できるので、ステータ10をケース30に固定する際、ノックピン32の先端部32aがステータコア11に引っ掛かるのをより確実に防止できる。
なお、第1コアブロックB1の軸方向厚さH3の下限値は、ノックピン32をノックピン挿入孔16に挿入する際に、ノックピン32が第1コアブロックB1のノックピン挿入孔16の内周面に衝突した場合でも、ノックピン32から受ける荷重に起因して第1コアブロックB1に生じる応力が、第1コアブロックB1の材料強度以下の応力となるように設定される。
(ステータ取付手順)
続いて、ステータ10をケース30に取り付ける取付手順について、図4及び図5を参照して説明する。
続いて、ステータ10をケース30に取り付ける取付手順について、図4及び図5を参照して説明する。
図4及び図5に示すように、まず、ケース30の台座部31Aに形成されたノックピン孔33に、ノックピン32を突出高さH1となるように圧入して固定する。
次に、ステータ10をケース30の台座部31に向かって軸方向に移動させて、ノックピン挿入孔16にノックピン32を挿入すると共に、端子台座部51上に各相の端子部24を載置する。
このとき、ノックピン32の突出高さH1が、端子台50の壁部高さH2よりも低いと(H1<H2)、ノックピン32の突出方向、すなわち軸方向において、ノックピン32がノックピン挿入孔16への挿入を開始する前に、端子部24が端子台50の壁部52とオーバーラップし始めてしまう。この状態では、端子部24が端子台50の壁部52とオーバーラップしているにもかかわらず、ノックピン32がノックピン挿入孔16に挿入されていないため、ステータ10は径方向及び周方向に自由に移動可能となっている。したがって、ステータ10が径方向及び周方向に移動して、端子部24が端子台50の壁部52に当接して、端子部24に荷重がかかり、端子部24が損傷や変形してしまう虞がある。
本実施形態のステータ固定構造では、ノックピン32の台座部31Aからの突出高さH1は、壁部52の端子台座部51からの壁部高さH2よりも高く設定されているので(H1>H2)、ステータ10をケース30に固定する際、ノックピン32の突出方向、すなわち軸方向において、ノックピン32のノックピン挿入孔16を開始した後に、端子部24が壁部52とオーバーラップを開始する。これにより、ステータ10をケース30に固定する際、引出線ユニット23の各相の端子部24が、端子台50の壁部52に当接して、変形や損傷することを防止できる。
最後に、不図示の締結ボルトを、ノックピン挿入孔16及びノックピン32に挿入すると共に、締結ボルト挿入孔17にも挿入して、ケース30の台座部31A、31Bに形成された雌ねじ34に螺合させて締結することによって、ステータ10はケース30に固定される。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、本実施形態では、第3コアブロックB3を構成する電磁鋼板15に形成されるノックピン挿入孔16は、軸方向断面が直径D1及び直径D2と同一中心で、直径D1の円形となっているものとしたが、第3コアブロックB3を構成する電磁鋼板15に形成されるノックピン挿入孔16の直径は、不図示の締結ボルトが挿通可能であれば、特に限定されない。
また、例えば、本実施形態では、ステータ10は、ステータコア11の軸方向において一方側の第1端面11aが台座部31に当接してケース30に固定されており、ノックピン32は、軸方向に突出しており、ノックピン挿入孔16は、軸方向に延びているものとしたが、ステータ10は、ステータコア11の外周面が、台座部31に当接してケース30に固定されていてもよく、ノックピン32は、径方向に突出しており、ノックピン挿入孔16は、径方向に延びているものとしてもよい。
また、例えば、本実施形態では、第1コアブロックB1を構成する電磁鋼板15に形成される軸方向断面が直径D1の円形のノックピン挿入孔16と、第2コアブロックB2を構成する電磁鋼板15に形成される、軸方向断面が直径D1と同一中心で、直径D1よりも大径の直径D2の円形のノックピン挿入孔16と、によって、ノックピン挿入孔16は、第1孔部161と第2孔部162を有するものとしたが、ノックピン挿入孔16は、台座部31Aに向かって開口する開口部16aを有する第1孔部161と、第1孔部161よりも大径の第2孔部162と、を有し、ステータ10がケース30に固定された状態において、ノックピン32の先端部32aが、第2孔部162に位置するように形成されていればよく、ノックピン挿入孔16の形成手段は、特に限定されない。
また、本実施形態では、ステータ10は、ステータ10を備える回転電機2を収容するケース30に固定されるものとしたが、ステータ10は、回転電機2を収容するケース30以外の他の部材に固定されていてもよい。
また、例えば、本実施形態では、ステータ固定構造が回転電機2のステータ10に適用される例について説明したが、回転電機のロータの回転位置を検出するためのレゾルバステータの固定構造として用いてもよい。
また、本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
(1) ステータコア(ステータコア11)を有するステータ(ステータ10)と、
台座部(台座部31A)を有する取付先部材(ケース30)と、を備え、
前記ステータが、前記ステータコアが前記台座部に当接して、前記取付先部材に固定される、ステータ固定構造であって、
前記台座部には、前記ステータコアに向かって突出するノックピン(ノックピン32)が設けられており、
前記ステータコアには、前記ノックピンが挿入される、ノックピン挿入孔(ノックピン挿入孔16)が設けられており、
前記ノックピン挿入孔は、
前記台座部に向かって開口する開口部(開口部16a)を有する第1孔部(第1孔部161)と、前記第1孔部よりも大径の第2孔部(第2孔部162)と、を有し、
前記ステータが前記取付先部材に固定された状態において、前記ノックピンの先端部(先端部32a)が、前記第2孔部に位置するように形成されている、ステータ固定構造。
台座部(台座部31A)を有する取付先部材(ケース30)と、を備え、
前記ステータが、前記ステータコアが前記台座部に当接して、前記取付先部材に固定される、ステータ固定構造であって、
前記台座部には、前記ステータコアに向かって突出するノックピン(ノックピン32)が設けられており、
前記ステータコアには、前記ノックピンが挿入される、ノックピン挿入孔(ノックピン挿入孔16)が設けられており、
前記ノックピン挿入孔は、
前記台座部に向かって開口する開口部(開口部16a)を有する第1孔部(第1孔部161)と、前記第1孔部よりも大径の第2孔部(第2孔部162)と、を有し、
前記ステータが前記取付先部材に固定された状態において、前記ノックピンの先端部(先端部32a)が、前記第2孔部に位置するように形成されている、ステータ固定構造。
(1)によれば、ノックピン挿入孔は、台座部に向かって開口する開口部を有する第1孔部と、第1孔部よりも大径の第2孔部と、を有するので、第1孔部によって、位置決め精度は低下しない。さらに、ステータが取付先部材に固定された状態において、ノックピンの先端部が、第2孔部に位置するように形成されているので、ステータ製造時にノックピン挿入孔がノックピンの突出方向に対して傾斜又は湾曲してしまっても、ステータを取付先部材に固定する際、ノックピンの先端部がステータコアに引っ掛かることなく、ノックピンを容易にノックピン挿入孔に挿入することができ、組付性が向上する。
(2) (1)に記載のステータ固定構造であって、
前記ステータが前記取付先部材に固定された状態において、
前記第2孔部には、前記ノックピンの前記先端部から、前記ノックピンの突出方向に延びる第1空間部(第1空間部162a)と、前記ノックピンの外周面(外周面32b)から、前記突出方向と略直交する直交方向に延びる第2空間部(第2空間部162b)と、が形成される、ステータ固定構造。
前記ステータが前記取付先部材に固定された状態において、
前記第2孔部には、前記ノックピンの前記先端部から、前記ノックピンの突出方向に延びる第1空間部(第1空間部162a)と、前記ノックピンの外周面(外周面32b)から、前記突出方向と略直交する直交方向に延びる第2空間部(第2空間部162b)と、が形成される、ステータ固定構造。
(2)によれば、ノックピンの先端部からノックピンの突出方向に延びる第1空間部と、ノックピンの外周面から突出方向と略直交する直交方向に延びる第2空間部と、が形成されるので、ノックピンとステータコアとの間に、突出方向及び直交方向に空間を確保でき、ステータを取付先部材に固定する際、ノックピンの先端部がステータコアに引っ掛かるのをより確実に防止できる。
(3) (1)又は(2)に記載のステータ固定構造であって、
前記ステータコアは、軸方向に積層された複数の電磁鋼板(電磁鋼板15)によって構成されており、
前記ステータは、前記ステータコアの軸方向において一方側の第1端面(第1端面11a)が前記台座部に当接して、前記取付先部材に固定されており、
前記ノックピンは、前記軸方向に突出しており、
前記ノックピン挿入孔は、前記軸方向に延びている、ステータ固定構造。
前記ステータコアは、軸方向に積層された複数の電磁鋼板(電磁鋼板15)によって構成されており、
前記ステータは、前記ステータコアの軸方向において一方側の第1端面(第1端面11a)が前記台座部に当接して、前記取付先部材に固定されており、
前記ノックピンは、前記軸方向に突出しており、
前記ノックピン挿入孔は、前記軸方向に延びている、ステータ固定構造。
(3)によれば、ステータは、ステータコアの軸方向において一方側の第1端面が台座部に当接して、取付先部材に固定されており、ノックピンは、軸方向に突出しており、ステータコアは、軸方向に積層された複数の電磁鋼板によって構成されており、ノックピン挿入孔は、軸方向に延びているので、電磁鋼板の製造の際、電磁鋼板の厚み誤差に起因して、ノックピン挿入孔がノックピンの突出方向に対して傾斜又は湾曲してしまいやすい。そのような場合でも、ステータを取付先部材に固定する際、ノックピンの先端部がステータコアに引っ掛かることなく、ノックピンを容易にノックピン挿入孔に挿入することができる。
(4) (1)〜(3)のいずれかに記載のステータ固定構造であって、
前記ステータは、前記ステータコアに取り付けられた複数相の巻線(巻線21)によって構成されるコイル(コイル20)を有し、
前記コイルには、各相の端子部(端子部24)を備える引出線ユニット(引出線ユニット23)が接続されており、
前記取付先部材には、前記引出線ユニットの各相の前記端子部が固定される端子台(端子台50)が固定されており、
前記端子台は、
端子台座部(端子台座部51)と、前記端子台座部から前記ノックピンの突出方向に延びる壁部(壁部52)と、を有し、
前記ステータが前記取付先部材に固定された状態において、各相の前記端子部が前記端子台座部に当接し、前記壁部が各相の前記端子部の間に位置するように形成されており、
前記ノックピンの前記突出方向における突出高さ(突出高さH1)は、前記壁部の前記突出方向における壁部高さ(壁部高さH2)よりも高い、ステータ固定構造。
前記ステータは、前記ステータコアに取り付けられた複数相の巻線(巻線21)によって構成されるコイル(コイル20)を有し、
前記コイルには、各相の端子部(端子部24)を備える引出線ユニット(引出線ユニット23)が接続されており、
前記取付先部材には、前記引出線ユニットの各相の前記端子部が固定される端子台(端子台50)が固定されており、
前記端子台は、
端子台座部(端子台座部51)と、前記端子台座部から前記ノックピンの突出方向に延びる壁部(壁部52)と、を有し、
前記ステータが前記取付先部材に固定された状態において、各相の前記端子部が前記端子台座部に当接し、前記壁部が各相の前記端子部の間に位置するように形成されており、
前記ノックピンの前記突出方向における突出高さ(突出高さH1)は、前記壁部の前記突出方向における壁部高さ(壁部高さH2)よりも高い、ステータ固定構造。
(4)によれば、ノックピンの突出高さは、端子台の壁部の壁部高さよりも高くなっているので、ステータを取付先部材に固定する際、ノックピンの突出方向において、ノックピンのノックピン挿入孔への挿入を開始した後に、引出線ユニットの各相の端子部が端子台の壁部とオーバーラップを開始する。これにより、ステータを取付先部材に固定する際、引出線ユニットの各相の端子部が、端子台の壁部に当接して、変形や損傷することを防止できる。
10 ステータ
11 ステータコア
11a 第1端面
15 電磁鋼板
16 ノックピン挿入孔
16a 開口部
161 第1孔部
162 第2孔部
162a 第1空間部
162b 第2空間部
20 コイル
21 巻線
23 引出線ユニット
24 端子部
30 ケース(取付先部材)
31A 台座部
32 ノックピン
32a 先端部
32b 外周面
50 端子台
51 端子台座部
52 壁部
11 ステータコア
11a 第1端面
15 電磁鋼板
16 ノックピン挿入孔
16a 開口部
161 第1孔部
162 第2孔部
162a 第1空間部
162b 第2空間部
20 コイル
21 巻線
23 引出線ユニット
24 端子部
30 ケース(取付先部材)
31A 台座部
32 ノックピン
32a 先端部
32b 外周面
50 端子台
51 端子台座部
52 壁部
Claims (4)
- ステータコアを有するステータと、
台座部を有する取付先部材と、を備え、
前記ステータが、前記ステータコアが前記台座部に当接して、前記取付先部材に固定される、ステータ固定構造であって、
前記台座部には、前記ステータコアに向かって突出するノックピンが設けられており、
前記ステータコアには、前記ノックピンが挿入される、ノックピン挿入孔が設けられており、
前記ノックピン挿入孔は、
前記台座部に向かって開口する開口部を有する第1孔部と、前記第1孔部よりも大径の第2孔部と、を有し、
前記ステータが前記取付先部材に固定された状態において、前記ノックピンの先端部が、前記第2孔部に位置するように形成されている、ステータ固定構造。 - 請求項1に記載のステータ固定構造であって、
前記ステータが前記取付先部材に固定された状態において、
前記第2孔部には、前記ノックピンの前記先端部から、前記ノックピンの突出方向に延びる第1空間部と、前記ノックピンの外周面から、前記突出方向と略直交する直交方向に延びる第2空間部と、が形成される、ステータ固定構造。 - 請求項1又は2に記載のステータ固定構造であって、
前記ステータコアは、軸方向に積層された複数の電磁鋼板によって構成されており、
前記ステータは、前記ステータコアの前記軸方向において一方側の第1端面が前記台座部に当接して、前記取付先部材に固定されており、
前記ノックピンは、前記軸方向に突出しており、
前記ノックピン挿入孔は、前記軸方向に延びている、ステータ固定構造。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のステータ固定構造であって、
前記ステータは、前記ステータコアに取り付けられた複数相の巻線によって構成されるコイルを有し、
前記コイルには、各相の端子部を備える引出線ユニットが接続されており、
前記取付先部材には、前記引出線ユニットの各相の前記端子部が固定される端子台が固定されており、
前記端子台は、
端子台座部と、前記端子台座部から前記ノックピンの突出方向に延びる壁部と、を有し、
前記ステータが前記取付先部材に固定された状態において、各相の前記端子部が前記端子台座部に当接し、前記壁部が各相の前記端子部の間に位置するように形成されており、
前記ノックピンの前記突出方向における突出高さは、前記壁部の前記突出方向における壁部高さよりも高い、ステータ固定構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020046427A JP2021151016A (ja) | 2020-03-17 | 2020-03-17 | ステータ固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020046427A JP2021151016A (ja) | 2020-03-17 | 2020-03-17 | ステータ固定構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021151016A true JP2021151016A (ja) | 2021-09-27 |
Family
ID=77849711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020046427A Pending JP2021151016A (ja) | 2020-03-17 | 2020-03-17 | ステータ固定構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021151016A (ja) |
-
2020
- 2020-03-17 JP JP2020046427A patent/JP2021151016A/ja active Pending
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