JP7229912B2 - (s)-2-アミノ-4-メチル-1-((r)-2-メチルオキシラン-2-イル)-ペンタン-1-オンおよびその薬学的に許容される塩の合成 - Google Patents

(s)-2-アミノ-4-メチル-1-((r)-2-メチルオキシラン-2-イル)-ペンタン-1-オンおよびその薬学的に許容される塩の合成 Download PDF

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関連出願の相互参照
本願は、2016年8月5日に出願された米国仮特許出願第62/371,686号明細書の利益および2017年7月25日に出願された米国仮特許出願第62/536,862号明細書の利益を主張するものであり、これらの両方の明細書は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本発明は、カルフィルゾミブの合成に有用な中間体(S)-2-アミノ-4-メチル-1-((R)-2-メチルオキシラン-2-イル)ペンタン-1-オンを調製するための改善された効率的でスケーラブルなプロセスに関する。
Kyprolis(登録商標)としても知られるカルフィルゾミブは、構成的プロテアソームおよび免疫プロテアソームに選択的かつ不可逆的に結合するテトラペプチドエポキシケトンプロテアソーム阻害剤である。より具体的には、求電子性エポキシケトン弾頭がプロテアソームタンパク質のβ5サブユニットの触媒トレオニン残基に結合する。カルフィルゾミブは、多発性骨髄腫の治療用としてヒトへの使用が承認されている。カルフィルゾミブおよびカルフィルゾミブの種々の製造方法は、米国特許公開米国特許出願公開第20050245435号明細書、同第20140105921号明細書、およびPCT公開特許出願国際公開第2006017842号パンフレット、同第2009045497号パンフレット、同第2014169897号パンフレット、同第2013169282号パンフレット、同第2014011695号パンフレット、同第2006063154号パンフレット、同第2014015016号パンフレット、および同第2010048298号パンフレットに記載されており、これらの各明細書は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
カルフィルゾミブの合成で使用され得る1つの中間体は、式
Figure 0007229912000001
の化合物5またはX-が存在する場合のその薬学的に許容される塩であり、化合物5は、(S)-2-アミノ-4-メチル-1-((R)-(2-メチルオキシラン-2-イル)ペンタン-1-オンの化学名を有する(ChemBioDraw Ultraソフトウェア、バージョン12.0により命名)。YaleのSinおよび共同研究者は、この中間体をエポキソマイシンの合成に使用した(N.Sin et al.,Bioorg.Med Chem.Letters,9 2283-2288,1999)。Sinおよび共同研究者は、以下に概略的に示すように、Boc-ロイシン-ワインレブアミド9から始めて、対応するα,β-不飽和ケトン10を生成する多段合成を経て、最後に酸化剤として過酸化水素を用いて二重結合をエポキシ化して1.7:1の比で11aと11bとの混合物を得、この中間体を合成した(Sin、ページ2285、スキーム1も参照されたい)。
Figure 0007229912000002
化合物11aおよび11bは、カラムクロマトグラフィーによって分離することができ、化合物11aのBoc保護基をトリフルオロ酢酸(TFA)などの酸で除去して、所望のエポキシド中間体(S)-2-アミノ-4-メチル-1-((R)-2-メチルオキシラン-2-イル)ペンタン-1-オンがTFA塩として得られる。
特許公開国際公開第2009045497号パンフレットは、ピリジン、アセトニトリル、DMF、DMSO、N-メチルピロリジノン(NMP)、DMA、THFおよびニトロメタンなどの共溶媒の存在下において、酸化剤として次亜塩素酸カルシウム水溶液または次亜塩素酸ナトリウム水溶液(漂白剤)を使用して、化合物10(上記)を生成物11aおよび11bの1:1混合物に変換する、Bocまたは他のアミノ保護エポキシケトン中間体11a(上に示すBoc保護アミン)の合成を記載している。
米国特許公開米国特許出願公開第20050256324号明細書は、アミノ酸エポキシケトンの合成、特に中間体5の合成を記載している。この刊行物は、中間体5が、以下に図示するように、カルボキシベンジル(cbz)保護アミノ-α,β-不飽和ケトン20(以下のスキームを参照されたい)から、対応するカルボキシベンジル保護アミノエポキシケトン23aへ調製され得ることを教示している。
Figure 0007229912000003
化合物23aおよび23bは、カラムクロマトグラフィーを用いて混合物から分離することができ(21a:21bの9:1の混合物が分離されずに遂行されたと仮定)、化合物23aのアミン保護カルボキシベンジル基を、パラジウム炭素などの適切な金属触媒による水素化などの既知の従来法を用いて除去して、所望のエポキシド中間体(S)-2-アミノ-4-メチル-1-((R)-2-メチルオキシラン-2-イル)ペンタン-1-オン(23a)を遊離塩基として得る。
米国特許公開米国特許出願公開第20050256324号明細書は、ジクロロメタン(DCM)中のメタクロ濾過安息香酸(mCPBA)、またはジメチルスルホキシド(DMSO)中のデス-マーチンペルヨージナン、またはDCM中のテトラプロピルアンモニウムペルルテナート(TPAP)と4-メチルモルホリン-N-オキシド(NMO)とをそれぞれ酸化剤として用いて、中間体23aを代替的に調製し得る方法も開示している。mCPBA法は、以前に教示したVO(acac)酸化剤(上に示す)を薬剤としてこれらで置き換えるために記載された。
より最近の刊行物(Wang,B et al,Chemistry European Journal,18,6750-6753,2012)は、オレフィンをエナンチオ選択的にエポキシドに変換するためにマンガン触媒を使用することを開示している。この刊行物は、エポキソマイシンおよびカルフィルゾミブのエポキシド中間体の調製にこの手法を適用することをさらに述べている。より具体的には、この参考文献は、Boc-L-Leu-OHから出発して、酸化剤として過酸化水素を使用し、望ましくない(S,S)エポキシド中間体ジアステレオマーが多い7:1のジアステレオマー比において、対応するエポキシケトン中間体が調製され得ることを教示している(Wangのスキーム2を参照されたい)。
中間体化合物5を調製するためのこれらの手順は、中間体5(上に示す)を与える方法であるが、これらは、あまり実用的でなく、時間、労力およびコストの観点からあまり効率的でなく、あまり効果的でない。したがって、これらの方法は、市販の薬品、カルフィルゾミブの世界的な製造および販売のための中間体5の製造に最適でない。例えば、Sinで教示された方法は、非常に自然発火性が高い試薬(t-BuLi)および極低温反応条件(-78℃)を使用するものであり、かつ中間体11aの全収率が最適値より低い。最終のエポキシ化工程は、ジアステレオマーの混合物(1.7:1)を含有する76%の全生成物収率を与え、したがって、所望の生成物を単離するには、時間を要し、かつ高価なカラムクロマトグラフィー分離を必要とする。大規模な製造では、このようなカラムクロマトグラフィーは、環境に優しくない大量の溶媒廃棄物を発生するであろう。したがって、Sinにより教示された方法からの、良好でなく望ましくない立体化学による望ましくなく使用できない35~40%の反応生成物は、全体的なコストを増加させ、廃棄費用および環境への潜在的な害を付加する化学廃棄物の原因となる。
米国特許出願公開第20050256324号明細書で教示された方法は、Sinにより教示されたものより多い工程からなり、高価な試薬を使用する。この方法は、環境に優しくなく、かつ高価なボランおよびセリウム触媒を用いてケトンを還元し、対応するアルコールを提供する追加の工程を通して進行する。所望のジアステレオマー22a対望ましくないジアステレオマー22bの比は、9:1であるが、ジアステレオマー混合物のヒドロキシル基を対応するケトンまで酸化するための別の反応を行わなければならない。このプロセスは、効率よくケトンを還元し、次いで同じケトンを再酸化する。したがって、ジアステレオ選択性は、Sinの場合と比較して改善され得るが、このプロセスは、合成的に非効率であり、それにより関連するコスト、時間、廃棄物の発生および製造の労力を増加させる。
国際公開第2009045497号パンフレットで教示された方法は、漂白剤を利用して、隣接するケトンの非効率な還元/酸化サイクルを回避するエポキシ化反応を行う。しかし、このエポキシ化反応は、エポキシド炭素における(R)および(S)立体異性体の比が約1:1になる。加えて、漂白剤による酸化反応は、特に大規模な製造スケールで行われる場合、潜在的な安全上の危険があるような発熱反応である。この目的に向けて、このプロセスは、所望の立体異性体生成物を単離するために、高価で時間のかかるクロマトグラフィー分離および再結晶化を必要とし、かなりの廃棄物を発生させる。
米国特許出願公開第2005/0245435号明細書 米国特許出願公開第2014/0105921号明細書 国際公開第2006/017842号 国際公開第2009/045497号 国際公開第2014/169897号 国際公開第2013/169282号 国際公開第2014/011695号 国際公開第2006/063154号 国際公開第2014/015016号 国際公開第2010/048298号 米国特許出願公開第2005/0256324号明細書
N.Sin et al.,Bioorg.Med Chem.Letters,9 2283-2288,1999 Wang,B et al,Chemistry European Journal,18,6750-6753,2012
Wangにより教示された方法は、望ましくないエポキシド立体化学に有利なジアステレオ選択的エポキシ化反応を提供する。所望のエポキシドジアステレオマーは、粗反応混合物の12%を占めるに過ぎない。したがって、この方法の使用は、全収率が低く、労力を要するカラムクロマトグラフィーの設定を必要とし、その結果、時間および費用が増大し、さらに追加の化学廃棄物を処分しなければならない可能性が生じる。この目的のために、この文献は、市販薬剤のカルフィルゾミブの大規模生産にとって簡単に言えば効率が良くなく、かつ/または最適でないエポキシ化プロセスを教示している。したがって、カルフィルゾミブの製造にとって重要な中間体5を調製するために、効率および有効性を高めた代替の合成方法を見出す必要がある。
本発明は、ケトエポキシド中間体化合物5
Figure 0007229912000004
またはXが存在する場合のその薬学的に許容される塩の合成の新しい方法であって、スキーム1
Figure 0007229912000005
(ここで、
PGは、t-ブトキシカルボニル(Boc)およびカルボキシベンジル(cbz)から選択される保護基であり;
は、CHであり、かつRは、-OCHであるか、またはRおよびRは、それらが結合されている窒素原子と共にモルホリン環を形成し;
は、存在しないか、またはXは、TFA、Cl、Br、Iおよびメシラートから選択される付加塩アニオンであり;
アミド工程1は、酸活性化剤と、(CH)NH(OCH)およびモルホリンから選択される塩基性アミンとの使用を含み;
グリニャール工程2は、イソプロピルマグネシウムクロリド、Mgおよび2-ブロモプロペンまたはイソプロペニルマグネシウムブロミドの使用を含み;
エポキシ化工程3は、酸化剤およびマンガン触媒の使用を含み;
エピマー化工程4は、塩基の使用を含み;および
脱保護工程5は、触媒または酸の使用を含む)
による工程1~5を含む方法を提供する。
本明細書でさらに論じるように、本発明は、化合物5を調製するために使用され得る種々の反応条件および試薬をさらに提供する。本発明の方法は、結合構築の観点から効率的である。例えば、それは、アミン保護α,β-不飽和ケトン化合物2を伴い、二重結合を、対応するエポキシド基、非常に好ましくは所望の2Rエポキシド異性体、例えば化合物3(上)に示されたものに直接変換する。この方法は、有利には、エポキシ化工程3においてジアステレオ選択的である。この方法は、化合物5について高い全収率をもたらし、プロセスを大規模な製造グレードの規模までスケールアップすることを可能にする。本発明は、当該技術分野で教示される様々な異なる方法よりも少ない合成工程を提供し、ジアステレオマー混合物を分離するカラムクロマトグラフィーを必要とせず、かつ/または化学的および環境的に有害な廃棄物質の発生を減らす。この目的のために、本発明は、当該技術分野で記載されたケト-エポキシド中間体化合物5の製造方法と比較して、以下に限定されないが、時間の短縮、費用の低減および廃棄物の低減を含む驚くべき予期しない利点をもたらす。
本発明は、カルフィルゾミブの合成のために、遊離塩基またはその薬学的に許容される塩としてケト-エポキシド中間体化合物5を調製する新規な方法を提供する。
用語「態様」および実施形態」は、本明細書では互換的に使用される。
本発明の態様1では、本発明は、化合物5
Figure 0007229912000006
またはXが存在する場合のその薬学的に許容される塩を製造する方法であって、スキーム1
Figure 0007229912000007
(ここで、
PGは、t-ブトキシカルボニルおよびカルボキシベンジルから選択される保護基であり;
は、CHであり、かつRは、-OCHであるか、またはRおよびRは、それらが結合されている窒素原子と共にモルホリン環を形成し;
は、存在しないか、またはXは、TFA、Cl、Br、Iおよびメシラートから選択される付加塩アニオンであり;
アミド工程1は、酸活性化剤と、(CH)NH(OCH)およびモルホリンから選択される塩基性アミンとの使用を含み;
グリニャール工程2は、イソプロピルマグネシウムクロリド、Mgおよび2-ブロモプロペンまたはイソプロペニルマグネシウムブロミドの使用を含み;
エポキシ化工程3は、酸化剤およびマンガン触媒の使用を含み;
エピマー化工程4は、塩基の使用を含み;および
脱保護工程5は、触媒または酸の使用を含む)
による工程1~5を含む方法を提供する。
本発明の態様2では、本発明は、PGがBocである、態様1の方法を提供する。
本発明の態様3では、本発明は、PGがカルボキシベンジルである、態様1の方法を提供する。
態様4では、本発明は、RがCHであり、かつRが-OCHである、アミド工程1の生成物化合物1を提供する。
態様4aでは、本発明は、RおよびRが、それらが結合されている窒素原子と共にモルホリン環を形成する、アミド工程1の生成物化合物1を提供する。
本発明の態様5では、本発明は、アミド工程1が酸活性化剤の使用を含む、態様1、2、3、4および4aのいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様5aでは、本発明は、アミド工程1で使用される酸活性化剤が酸塩化物、無水物、カルボジイミド、CDI、ホスホニウム塩またはグアニジニウムもしくはウラン塩である、態様1、2、3、4および4aのいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様5bでは、本発明は、酸活性化剤が、DCC、DICおよびEDCから選択されるカルボジイミドである、態様5aおよび4bの方法を提供する。
本発明の態様5cでは、本発明は、酸活性化剤が、BOPおよびPyBOPから選択されるホスホニウム塩である、態様5aおよび4bの方法を提供する。
本発明の態様5dでは、本発明は、酸活性化剤が、(a)塩化チオニル、塩化オキサリルおよびオキシ塩化リンから選択される薬剤を用いて製造される酸塩化物、または(b)クロロギ酸エチル(ECF)、クロロギ酸イソブチル(IBCF)、boc無水物、EEDQ、無水酢酸および塩化ピバロイルから選択される薬剤を用いる無水物である、態様5aおよび4bの方法を提供する。
本発明の態様5eでは、本発明は、アミド工程1で使用される酸活性化剤がCDIである、態様1、2、3、4および4aのいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様5fでは、本発明は、アミド工程1で使用される酸活性化剤がCDIであり、およびアミド工程1の反応が20℃以下の温度で行われる、態様1、2、3、4、4aおよび5のいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様5f-1では、本発明は、アミド工程1で使用される酸活性化剤がCDIであり、およびアミド工程1の反応が10℃以下の温度で行われる、態様1、2、3、4、4aおよび5のいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様5gでは、本発明は、アミド工程1で使用される酸活性化剤がCDIであり、このCDIが5℃以下の温度で加えられ、およびモルホリンが10℃以下の温度で加えられる、態様1、2、3、4、4a、5eおよび5fのいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様6では、本発明は、グリニャール工程2がイソプロピルマグネシウムクロリド、Mgおよび2-ブロモプロペンの使用を含む、態様1~4、4a5および5a~5gのいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様6aでは、本発明は、グリニャール工程2がイソプロペニルマグネシウムブロミドの使用を含む、態様1~4、4a5および5a~5gのいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様7では、本発明は、エポキシ化工程3で使用される酸化剤が過酸化水素、過酢酸、t-BuOOHおよびPhIOである、態様1~4、4a、5、5a~5gおよび6のいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様7aでは、本発明は、エポキシ化工程3で使用される酸化剤が過酸化水素である、態様1~4、4a、5、5a~5gおよび6のいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様7bでは、本発明は、エポキシ化工程3で使用される酸化剤がt-BuOOHおよびPhIOである、態様1~4、4a、5、5a~5gおよび6のいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様8では、本発明は、エポキシ化工程3で使用されるマンガン触媒が、
Figure 0007229912000008
(式中、各Rは、独立して、C1~6アルキルである)
の構造を有する、態様1~4、4a、5、5a~5g、6、6a、7および7a~7bのいずれか1つの方法を提供する。
態様8aでは、本発明は、各Rが、独立して、メチルまたはエチルである、態様8の方法を提供する。
本発明の態様8bでは、本発明は、エポキシ化工程3で使用されるマンガン触媒が、
Figure 0007229912000009
(式中、各Rは、独立して、メチルまたはエチルである)
の構造を有する、態様1~4、4a、5、5a~5g、6、6a、7および7a~7bのいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様8cでは、本発明は、エポキシ化工程3で使用されるマンガン触媒が、
Figure 0007229912000010
の構造を有する、態様1~4、4a、5、5a~5g、6、6a、7および7a~7bのいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様9では、本発明は、エポキシ化工程3で使用されるマンガン触媒が、
Figure 0007229912000011
の構造を有する、態様1~4、4a、5、5a~5g、6、6a、7、7a~7bおよび8のいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様10では、本発明は、エピマー化工程4で使用される塩基が、DBU、トリアザビシクロデセン(TBD)、ピロリジン、炭酸カリウムおよび水酸化ナトリウムから選択される、態様1~4、4a、5、5a~5g、6、6a、7、7a~7b、8、8a~8cおよび9のいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様11では、本発明は、エピマー化工程で使用される塩基がDBUである、態様1~4、4a、5、5a~5g、6、6a、7、7a~7b、8、8a~8c、9および10のいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様11aでは、本発明は、エピマー化工程で使用される塩基がTBDである、態様1~4、4a、5、5a~5g、6、6a、7、7a~7b、8、8a~8c、9および10のいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様11bでは、本発明は、エピマー化工程で使用される塩基が約0.01~約0.1当量の範囲の量のTBDである、態様1~4、4a、5、5a~5g、6、6a、7、7a~7b、8、8a~8c、9および10のいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様12では、本発明は、アルコール溶媒または塩基性溶媒への切り替えを伴う溶媒交換をさらに含む、態様1~4、4a、5、5a~5g、6、6a、7、7a~7b、8、8a~8c、9、10および11のいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様13では、本発明は、メタノール、イソプロパノールまたはN-メチルピロリジノンへの切り替えを伴う溶媒交換をさらに含む、態様1~4、4a、5、5a~5g、6、6a、7、7a~7b、8、8a~8c、9、10および11のいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様13aでは、本発明は、メタノールへの切り替えを伴う溶媒交換をさらに含む、態様1~4、4a、5、5a~5g、6、6a、7、7a~7b、8、8a~8c、9、10および11のいずれか1つの方法を提供する。
態様14aでは、本発明は、化合物4a
Figure 0007229912000012
を製造する方法であって、スキーム1-a
Figure 0007229912000013
(ここで、Rは、CHであり、かつRは、-OCHであるか、またはRおよびRは、それらが結合されている窒素原子と共にモルホリン環を形成し、およびマンガン触媒は、
Figure 0007229912000014
(式中、各Rは、独立して、メチルまたはエチルである)
の構造を有する)
による工程1~4を含む方法を提供する。
態様14aでは、本発明は、化合物4a
Figure 0007229912000015
を製造する方法であって、スキーム1-a
Figure 0007229912000016
(ここで、マンガン触媒は、
Figure 0007229912000017
(式中、各Rは、独立して、メチルまたはエチルである)
の構造を有する)
による工程1~4を含む方法を提供する。
態様14bでは、本発明は、化合物4a
Figure 0007229912000018
を製造する方法であって、スキーム1-a
Figure 0007229912000019
(ここで、
CDIは、約1.0当量~約2.5当量の範囲の量で使用され;
モルホリンは、約1.2当量~約2.0当量の範囲の量で使用され;
2-ブロモプロペンは、約1.5当量~約3.5当量の範囲の量で使用され;
過酸化水素は、約1.5当量~約3.0当量の範囲の量で使用され;
マンガン触媒は、
Figure 0007229912000020
(式中、各Rは、独立して、メチルまたはエチルである)
の構造を有し、約0.0002当量~約0.001当量の範囲の量で使用され;および
DBUは、約0.1当量~約0.5当量の範囲の量で使用される)
による工程1~4を含む方法を提供する。
態様14cでは、本発明は、化合物4a
Figure 0007229912000021
を製造する方法であって、スキーム1-a
Figure 0007229912000022
(ここで、
CDIは、約2.0当量の量で使用され;
モルホリンは、約1.5当量の量で使用され;
2-ブロモプロペンは、約3.0当量の量で使用され;
過酸化水素は、約2.0当量の量で使用され;
マンガン触媒は、
Figure 0007229912000023
(式中、各Rは、独立して、エチルである)
の構造を有し、かつ約0.001当量の量で使用され;および
TBDは、約0.1当量の量で使用される)
による工程1~4を含む方法を提供する。
本発明の態様15では、本発明は、マンガン触媒が、
Figure 0007229912000024
の構造を有する、態様14および14aのいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様15aでは、本発明は、エポキシ化工程3で使用されるマンガン触媒が、
Figure 0007229912000025
の構造を有する、態様14、14aおよび15のいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様16では、本発明は、マンガン触媒が、出発物質化合物2aのモル数に対して約0.0001~約0.002モル当量の範囲の量で使用される、態様1~4、4a、5、5a~5g、6、6a、7、7a~7b、8、8a~8c、9、10、11、12、13、14、14a、15および15aのいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様16aでは、本発明は、マンガン触媒が、出発物質化合物2aのモル数に対して約0.0002~約0.0006モル当量の範囲の量で使用される、態様1~4、4a、5、5a~5g、6、6a、7、7a~7b、8、8a~8c、9、10、11、12、13、14、14a、15および15aのいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様17では、本発明は、マンガン触媒が、出発物質2または出発物質2aのモル数に対して約0.0004モル当量の量で使用される、態様1~4、4a、5、5a~5g、6、6a、7、7a~7b、8、8a~8c、9、10、11、12、13、14、14a、15、15a、16および16aのいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様17aでは、本発明は、マンガン触媒が、出発物質2または出発物質2aのモル数に対して約0.001モル当量の量で使用される、態様1~4、4a、5、5a~5g、6、6a、7、7a~7b、8、8a~8c、9、10、11、12、13、14、14a、15、15a、16および16aのいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様18では、本発明は、溶媒交換がグリニャール工程とエポキシ化工程との間でのACNからイソプロパノールへの切り替えを含む、態様12~13および17のいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様19では、本発明は、メタノール、イソプロパノールまたはN-メチルピロリジノンへの切り替えを伴う溶媒交換をさらに含む、態様1~4、4a、5、5a~5g、6、6a、7、7a~7b、8、8a~8c、9、10、11、14、14a~14c、15、15aおよび16~18のいずれか1つの方法を提供する。
本発明の態様19aでは、本発明は、メタノールへの切り替えを伴う溶媒交換をさらに含む、態様1~4、4a、5、5a~5g、6、6a、7、7a~7b、8、8a~8c、9、10、11、14、14a~14c、15、15aおよび16~18のいずれか1つの方法を提供する。
態様20では、本発明は、構造5
Figure 0007229912000026
の化合物であって、スキーム1
Figure 0007229912000027
(ここで、
PGは、t-ブトキシカルボニルおよびカルボキシベンジルから選択される保護基であり;
は、CHであり、かつRは、-OCHであるか、またはRおよびRは、それらが結合されている窒素原子と共にモルホリン環を形成し;
は、存在しないか、またはXは、TFA、Cl、Br、Iおよびメシラートから選択される付加塩アニオンであり;
アミド工程1は、CDI、DCC、TBTU、HATU、PyBOP、TCTU、EDCI、塩化ピバロイル、イソブチルクロロホルメート、プロピルホスホン酸無水物およびN,N-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)から選択される酸活性化剤と、(CH)NH(OCH)およびモルホリンから選択される塩基性アミンとの使用を含み;
グリニャール工程2は、イソプロピルマグネシウムクロリド、Mgおよび2-ブロモプロペンまたはイソプロペニルマグネシウムブロミドの使用を含み;
エポキシ化工程3は、酸化剤およびマンガン触媒の使用を含み、マンガン触媒は、
Figure 0007229912000028
(式中、各Rは、独立して、メチルまたはエチルである)
の構造を有し;
エピマー化工程4は、塩基の使用を含み;および
脱保護工程5は、触媒または酸の使用を含む)
によるプロセスによって調製される化合物またはXが存在する場合のその薬学的に許容される塩を提供する。
本発明の態様20aでは、本発明は、マンガン触媒が、
Figure 0007229912000029
の構造を有する、態様20の方法を提供する。
態様21では、本発明は、化合物4a
Figure 0007229912000030
であって、スキーム1-a
Figure 0007229912000031
(ここで、マンガン触媒は、
Figure 0007229912000032
(式中、各Rは、独立して、メチルまたはエチルである)
の構造を有する)
によるプロセスによって調製される化合物4aを提供する。
本発明の態様21aでは、本発明は、マンガン触媒が、
Figure 0007229912000033
の構造を有する、態様21の方法を提供する。
態様21bでは、本発明は、化合物4a
Figure 0007229912000034
であって、スキーム1-a
Figure 0007229912000035
(ここで、
CDIは、約1.0当量~約2.5当量の範囲の量で使用され;
モルホリンは、約1.2当量~約2.0当量の範囲の量で使用され;
2-ブロモプロペンは、約1.5当量~約3.5当量の範囲の量で使用され;
過酸化水素は、約1.5当量~約3.0当量の範囲の量で使用され;
マンガン触媒は、
Figure 0007229912000036
(式中、各Rは、独立して、メチルまたはエチルである)
の構造を有し、かつ約0.0002当量~約0.001当量の範囲の量で使用され;および
TBDは、約0.01当量~約0.1当量の範囲の量で使用される)
によるプロセスによって調製される化合物4aを提供する。
態様21cでは、本発明は、化合物4a
Figure 0007229912000037
であって、スキーム1-a
Figure 0007229912000038
(ここで、
CDIは、約2.0当量の量で使用され;
モルホリンは、約1.5当量の量で使用され;
2-ブロモプロペンは、約3.0当量の量で使用され;
過酸化水素は、約2.0当量の量で使用され;
マンガン触媒は、
Figure 0007229912000039
(式中、各Rは、独立して、エチルである)
の構造を有し、かつ約0.001モル当量の量で使用され;および
TBDは、約0.1当量の量で使用される)
によるプロセスによって調製される化合物4aを提供する。
他に定義されない限り、本明細書で使用する全ての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解される意味と同じ意味を有する。方法および材料は、本開示で使用するために本明細書に記載されており、当該技術分野で知られている他の適切な方法および材料も使用することができる。材料、方法および実施例は、例示に過ぎず、限定を意図するものではない。本発明の概要および本明細書の後の項で言及される全ての刊行物、特許出願、特許、配列、データベースエントリおよび他の参考文献は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。矛盾がある場合、定義を含む本明細書が優先される。本開示の他の特徴および利点は、下記のさらなる説明、実施例および以下に記載する特許請求の範囲から明らかになるのであろう。
定義
以下の定義は、本明細書で使用される用語および本明細書に記載される本発明の範囲の理解をさらに補助するであろう。
用語「Cx~yアルキル」は、鎖中にx~y個の炭素を含有する直鎖アルキル基および分岐アルキル基を含む置換または非置換の飽和炭化水素基を指す。用語「ハロアルキル」は、少なくとも1つの水素原子がハロ(例えば、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード)で置換されているアルキル基、例えばCHF、CHF、トリフルオロメチルおよび2,2,2-トリフルオロエチルを指す。
用語「含む」は、示された構成要素を含むが、他の要素を排除しないオープンエンドであることを意味する。
用語「当量」は、当業者により一般的に理解されているように平均モル当量を意味するものとする。
用語「薬学的に許容される塩」は、本発明の化合物5の比較的毒性が低い無機および有機の酸付加塩を指す。塩の性質は、それが薬学的に許容可能である限り、重要ではない。これらの塩は、化合物の最終的な単離および精製中にその場で、または遊離塩基形態の精製された化合物を適切な有機酸もしくは無機酸と別に反応させ、こうして生成した塩を単離することによって調製することができる。薬学的に許容される化合物の適切な酸付加塩は、無機酸または有機酸から調製し得る。そのような無機酸の例としては、限定されないが、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、炭酸、硫酸およびリン酸が挙げられる。有機酸の例としては、限定されないが、脂肪族、脂環式、芳香族、アリール脂肪族、複素環式、カルボン酸およびスルホン酸クラスの有機酸が挙げられ、その例は、ギ酸、酢酸、アジピン酸、酪酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、グルクロン酸、マレイン酸、フマル酸、ピルビン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、安息香酸、アントラニル酸、メシル、4-ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、マンデル酸、エンボン酸(パモ酸)、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パントテン酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、スルファニル酸、シクロヘキシルアミノスルホン酸、カンファー酸、カンファースルホン酸、ジグルコン酸、シクロペンタンプロピオン酸、ドデシルスルホン酸、グルコヘプタン酸、グリセロリン酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、ニコチン酸、2-ナフタレンスルホン酸、シュウ酸、パルモ酸、ペクチン酸、過硫酸、2-フェニルプロピオン酸、ピクリン酸、ピバルプロピオン酸、コハク酸、酒石酸、チオシアン酸、メシル酸、ウンデカン酸、ステアリン酸、アルゲン酸、β-ヒドロキシ酪酸、サリチル酸、ガラクタル酸およびガラクツロン酸である(例えば、Berge et al.(1977)“Pharmaceutical Salts”,J.Pharm.Sci.66:1-19を参照されたい)。
用語「置換された」は、分子の1つ以上の水素でない原子上の水素を置換した置換基を有する部分を指す。「置換」または「~で置換された」は、そのような置換が、置換される原子および置換基の許容された原子価に従い、および置換が、例えば、転位、環化、脱離などによるような変化を自然に受けない安定な化合物をもたらすという暗黙の条件を含むことが理解されるであろう。本明細書で使用される場合、「置換された」という用語は、有機化合物の全ての許容される置換基を含むものとする。広い態様において、許容される置換基としては、有機化合物の非環状および環状置換基、分岐および非分岐置換基、炭素環および複素環置換基、芳香族および非芳香族置換基が挙げられる。許容可能な置換基は、1つ以上であり得、適切な有機化合物について同じであるかまたは異なり得る。本開示の目的のために、窒素などのヘテロ原子は、水素置換基および/またはヘテロ原子の原子価を満たす本明細書に記載した有機化合物の任意の許容される置換基を有することができる。置換基としては、例えば、ハロゲン、ヒドロキシル、カルボニル(カルボキシル、アルコキシカルボニル、ホルミルまたはアシルなど)、チオカルボニル(チオエステル、チオアセテートまたはチオホルメートなど)、アルコキシル、ホスホリル、ホスフェート、ホスホネート、ホスフィネート、アミノ、アミド、アミジン、イミン、シアノ、ニトロ、アジド、スルフヒドリル、アルキルチオ、硫酸塩、スルホネート、スルファモイル、スルホンアミド、スルホニル、ヘテロシクリル、アラルキルまたは芳香族もしくはヘテロ芳香族部分が挙げられる。当業者は、炭化水素鎖上で置換された部分が、適切な場合および原子価によって許容される場合、それ自体置換され得ることを理解するであろう。
本発明の一般的な合成および代表的な実施例
一般的なスキームおよび実施例を含めて、本明細書全体を通して使用される以下の略語の意味は、以下の通りである。
ACN アセトニトリル
Boc t-ブトキシカルボニル
cbz カルボキシベンジル
CDI カルボニルジイミダゾール(酸活性化剤)
DBU 1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン
DCM ジクロロメタン;メチレンジクロリド
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
eq、equiv 当量(モル)
EtOAc 酢酸エチル
g.gm グラム
HOAc 酢酸
IPAc 酢酸イソプロピル
MeOH メタノール
mL、ml ミリリットル
Mg マグネシウム
Mn マンガン
mpk、mg/kg キログラム当たりのミリグラム
RT、rt 室温
NaCl 塩化ナトリウム
NaOH 水酸化ナトリウム
tBuOH t-ブタノール;t-ブチルアルコール
THF テトラヒドロフラン
本発明の代表的な実施例
以下のカルフィルゾミブプロドラッグ化合物は、本発明の代表的な実施例であり、本発明の範囲を限定するものとして解釈されることを意図するものではない。
実施例1:スキーム2
Figure 0007229912000040
(S)-tert-ブチル(2,6-ジメチル-3-オキソヘプト-1-エン-4-イル)カルバメート(中間体1)の合成
工程1:(S)-tert-ブチル(4-メチル-1-モルホリノ-1-オキソペンタン-2-イル)カルバメート
出発物質(S)-2-(tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-メチルペンタン酸一水和物(Boc-Leu-OH・HO;1.0当量)を反応容器に仕込んだ。酢酸イソプロピル(Boc-Leu-OH・HO 1gm当たり8ml)を容器に加え、混合物を15℃~25℃で撹拌し、Boc-Leu-OH・HOを溶解させた。次に溶液を-10℃~-5℃に冷却した。溶液温度を-10℃~0℃に維持しながら、5~30分かけてピバル酸(1.0eq)を溶液に加えた。混合物を20~40分間撹拌した。混合物を-10℃~-5℃に冷却し、モルホリン(1.1eq)を10~30分かけて加え、その間に反応温度を-10℃~0℃に維持した。混合物を-5℃~0℃で30~60分間撹拌し、その後、15~25℃に加温した。次いで、温度を15~30℃に維持しながら、HSOの1モル溶液(1gmのboc-Leu-OH,HO当たり0.8ml;0.2eq)を5~30分かけて加えた。混合物を15~30分間撹拌し、その後、水層を除去する。温度を15~30℃に維持しながら、NaOHの1モル溶液(boc-Leu-OH・HO 1gm当たり4.4ml;1.1eq)を5~30分かけて加えた。混合物を15~30分間撹拌し、その後、水層を除去した。温度を15~30℃に維持しながら、水(boc-Leu-OH・HO 1gm当たり5ml)を5~30分かけて加えた。混合物を15~30分間撹拌し、その後、水層を除去する。酢酸イソプロピル溶液を真空下で3~4容量に濃縮し、次いでヘプタン(1gm当たり4mL)を5~15分間かけて加えた。混合物を真空下で3~4容量に濃縮し、その後、ヘプタン(1gm当たり4mL)を5~15分間かけて加えた。混合物を真空下で再び3~4容量に濃縮し、その後、ヘプタン(1gm当たり4mL)を5~15分間かけて加えた。この共沸工程を、残留酢酸イソプロピルが<1%となるまで繰り返した(GC分析による)。次いで、内容物を約1容量のヘプタンまで蒸留し、その後、THF(1gm当たり3mL)を加え、15~25℃で保存するかまたは工程2で使用した。収率:90%(HPLC分析に基づく)
工程2:(S)-tert-ブチル(2,6-ジメチル-3-オキソヘプト-1-エン-4-イル)カルバメート(中間体1)
THF(1gm当たり3mL)およびヘプタン(1gm当たり1mL)に溶解した(S)-tert-ブチル(4-メチル-1-モルホリノ-オキソペンタン-2-イル)カルバメート(1.0eq)を反応容器に仕込み、これを窒素ガスでフラッシュした。THF(1gm当たり3mL)およびヘプタン(1gm当たり1mL)を加え、溶液をモルホリノ出発物質1gm当たり合計8mLとした。マグネシウム粉末(2.2eq;Sigma AldrichまたはAlfa Aesar)を加え、溶液を-10℃~-5℃に冷却した。温度を-10℃~0℃に維持しながら、i-PrMgCl(THF中、2.0M溶液;1.0eq)を反応に加えた。次に、溶液を35℃に加温し、2-ブロモプロペン(0.15eq)を加えた。温度をモニターして、約5~10cの発熱をもたらすグリニャール反応の開始を観察した。温度が<40℃に低下したら、残りの2-ブロモプロペン(1.56eq、合計で1.8eq)を、温度が42℃未満を維持するような速度で加えた。臭化物を完全に加えた後、溶液を30~35℃で3時間撹拌するか、またはHPLCにより>99%の変換が観察されるまで撹拌した。この溶液を周囲温度まで冷却し、その後、-10℃~-5℃の温度を維持しながら、-10℃~-5℃に冷却したクエン酸(モルホリノ出発物質1gm当たり8mL、HO中30重量/重量%)とヘプタン(1gm当たり2mL)とを含有する反応容器に加えた。クエンチ中、停滞した溶液が凝固し、ポンプの目詰まりを引き起こし得るため、クエンチされていない反応溶液の撹拌を維持することが重要であった。クエンチした溶液を周囲温度まで加温し、15~30分間撹拌し、水層を除去した。温度を15~30℃に維持しながら、水(1gm当たり5mL)を5~30分かけて加えた。この混合物を15~30分間撹拌し、水層を除去した。SiO(2gm/gm、60μm 70~230メッシュ)を溶液に加え、このスラリーを15~30分間撹拌した。次いで、スラリーを、SiOの湿潤パッド(2gmのSiO/1gmのモルホリノ出発物質)を通して濾過し、ヘプタン中の2%IPAc(1gm当たり10mL)で洗浄した。この溶液を濃縮して中間体1を得、これを後の使用のために貯蔵するか、または次の工程で直ちに使用した。収率:83%(HPLC分析に基づく)。上記のモルホリノ中間体を生成するこの方法は、以前の方法の体積を50体積から25体積に減少させ、精製のための単調で時間のかかるカラムクロマトグラフィーをシリカゲルプラグ濾過で置き換えたために効率的である。実施例1の生成物をBoc-L-Leu一水和物から単離し、2工程後の分析収率は、75%であった。
実施例2:スキーム3
Figure 0007229912000041
tert-ブチル((S)-4-メチル-1-((R)-2-メチルオキシラン-2-イル)-1-オキソペンタン-2-イル)カルバメート(本明細書では化合物Aともいう)の合成
工程1:(R)-tert-ブチル(4-メチル-1-モルホリノ-1-オキソペンタン-2-イル)カルバメートの合成
(R)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-メチルペンタン酸一水和物(1.0equiv)のTHF(2.5mL/gm)溶液を真空下で濃縮し、残留水を除去した。メチルtert-ブチルエーテル(5mL/gm)を加え、この溶液を0℃に冷却した。メチルtert-ブチルエーテル(3mL/gm)中の1,1’-カルボニルジイミダゾール(1.2equiv)のスラリーを、反応温度が≦5℃を維持する速度で反応に加え、この反応混合物を0℃で1時間撹拌した。冷却した反応混合物にモルホリン(1.5equiv)を、反応温度が≦10℃を維持する速度で加え、この反応混合物を0℃で1時間撹拌した。塩化水素の1M水溶液(3.5mL/gm)を加え、この二相混合物を20℃に加温し、15分間撹拌した。層を分離し、底部の水層を除去した。有機層を塩化水素の1M水溶液(1.5mL/gm)、重炭酸ナトリウムの8重量%水溶液(1mL/gm)および塩化ナトリウムの飽和水溶液(3mL/gm)で順次洗浄した。(R)-tert-ブチル(4-メチル-1-モルホリノ-1-オキソペンタン-2-イル)カルバメートを含有する有機溶液を真空下で濃縮して残留水を除去し、メチルtert-ブチルエーテル(5mL/gm)に溶解して化合物1aを得、さらなる精製を行わずに次の工程で使用した。収率:99%(HPLC分析に基づく)
H NMR(400MHz CDCl):5.26(d,J=8.9Hz,1H),4.62(m,1H),3.45-3.72(m,8H),1.71(m,1H),1.42(m,11H),0.96(d,J=6.7Hz,3H),0.92(d,J=6.5Hz,3H)
1529(M+H)の計算によるm/z、301.2127は、HRMS(ESI-TOF)では301.2126であった。
工程2:(R)-tert-ブチル(2,6-ジメチル-3-オキソヘプト-1-エン-4-イル)カルバメート(2a)の合成
窒素ガスでフラッシュした反応器に、削り状Mg(2.1equiv)、(R)-tert-ブチル(4-メチル-1-モルホリノ-1-オキソペンタン-2-イル)カルバメートを含有する工程1からの溶液、およびTHF(3mL/gm)を仕込んだ。このスラリーを0℃に冷却し、イソプロペニル塩化マグネシウム(THF中1.9M溶液、0.9eq)を反応温度が≦10℃を維持する速度で加えた。その後、この反応混合物を40℃に加温し、2-ブロモプロペン(0.2eq)を加えてグリニャール生成を開始させた。初期発熱(約5~10℃)の消失後、2-ブロモプロペン(1.8equiv)を少量ずつ(0.3eqずつ)加えて反応温度を≦50℃に維持した。反応混合物を40℃で>2時間撹拌し、20℃に冷却し、その後、反応温度を≦5℃に維持する速度で、クエン酸(9mL/gm)およびメチルtert-ブチルエーテル(5mL/gm)の25重量%水溶液を含む別の予冷(0℃)した容器に加えた。この二相混合物を20℃に加温し、層を分離させ、下部の水層を除去した。有機層を水(5mL/gm)、重炭酸ナトリウムの8重量%水溶液(5mL/gm)および塩化ナトリウムの飽和水溶液(5mL/gm)で順次洗浄した。(R)-tert-ブチル(2,6-ジメチル-3-オキソヘプト-1-エン-4-イル)カルバメートを含有する有機溶液を真空下で濃縮し、アセトニトリル(10mL/gm)に溶解して化合物2aを得、さらなる精製を行わずにこれを次の工程で使用した。収率:85%(HPLC分析に基づく)
H NMR(400MHz CDCl):H NMR(400MHz,CDCl)6.09(s,1H),5.89(s,1H),5.10(m,2H),1.91(s,3H),1.74(m,1H),1.49(m,1H),1.44(s,9H),1.34(m,1H),1.01(d,J=6.5Hz,3H),0.92(d,J=6.6Hz,3H)
1425NNaO(M+Na)の計算によるm/z、278.1732は、HRMS(ESI-TOF)では278.1731であった。
工程3:tert-ブチル((R)-4-メチル-1-((R)-2-メチルオキシラン-2-イル)-1-オキソペンタン-2-イル)カルバメート(3a)の合成
工程2からの(R)-tert-ブチル(2,6-ジメチル-3-オキソヘプト-1-エン-4-イル)カルバメート(1.0eq)のACN(10mL/gm)溶液を含む反応器にマンガン触媒(0.0004eq)およびHOAc(5.0eq)を加えた。反応混合物を-20℃に冷却し、過酸化水素の50重量%水溶液(2.0eq)を、反応温度が≦-10℃を維持する速度で加えた。この反応混合物を-20℃で2時間撹拌し、5℃に加温し、重亜硫酸ナトリウムの25重量%水溶液(3.7equiv)でクエンチした。この二相混合物を20℃に加温し、層を分離させ、下部の水層を除去した。有機溶液を真空下で濃縮し、イソプロパノール(4mL/gm)に溶解した。水(6mL/gm)を2時間かけて加え、得られた白色スラリーを5℃に冷却し、濾過して、tert-ブチル((R)-4-メチル-1-((R)-2-メチルオキシラン-2-イル)-1-オキソペンタン-2-イル)カルバメート(化合物3a)を白色結晶質固体(収率77%)として得た。
H NMR(400MHz CDCl):4.88(m,H),4.58(m,1H),3.04(d,J=5.1Hz,1H),2.86(d,J=5.1Hz,1H),1.71(m,1H),1.56(s,3H),1.44(s,9H),1.36(m,2H),0.98(d,J=6.4Hz,3H),0.93(d,J=6.6Hz,3H)
1425NNaO(M+Na)の計算によるm/z、294.1681は、HRMS(ESI-TOF)では294.1680であった。
工程4:tert-ブチル((S)-4-メチル-1-((R)-2-メチルオキシラン-2-イル)-1-オキソペンタン-2-イル)カルバメート(4a)の合成
メチルtert-ブチルエーテル(10mL/gm)中のtert-ブチル((R)-4-メチル-1-((R)-2-メチルオキシラン-2-イル)-1-オキソペンタン-2-イル)カルバメート(1.0eq)の20℃溶液に1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(0.20eq)を仕込んだ。この反応混合物を20℃で12時間撹拌し、次いで重硫酸ナトリウムの5重量%水溶液(0.50eq)で洗浄した。層を分離し、底部の水層を除去した。有機層を水(5mL/gm)で洗浄し、真空下で濃縮し、N-メチルピロリジノン(5mL/gm)に溶解した。N-メチルピロリジノン/水(1:1v/v、5mL/gm)中のtert-ブチル((S)-4-メチル-1-((R)-2-メチルオキシラン-2-イル)-1-オキソペンタン-2-イル)カルバメート(0.05equiv)の予冷(5℃)したスラリーに有機溶液および水(5mL/gm)を同時に加えてスラリーを生成し、これを濾過して化合物4a、tert-ブチル((S)-4-メチル-1-((R)-2-メチルオキシラン-2-イル)-1-オキソペンタン-2-イル)カルバメートを白色結晶質固体(収率84%)として得た。
H NMR(400MHz CDCl):4.86(d,J=8.5Hz,1H),4.31(m,1H),3.29(d,J=4.9Hz,1H),2.88(d,J=5.0Hz,1H),1.72(m,1H),1.51(s,3H),1.48(m,1H),1.41(s,9H),1.17(m,1H),0.96(d,J=6.5Hz,3H),0.93(d,J=6.6Hz,3H)
1425NNaO(M+Na)の計算によるm/z、294.1681は、HRMS(ESI-TOF)では294.1681であった。
モルホリンアミド工程1は、種々の酸カップリング試薬を使用して行うことができ、それらは、本明細書中で「酸活性化剤」と呼ぶ。「酸活性化剤」という用語は、カルボン酸官能基のヒドロキシル基を、求核攻撃時に置換されやすい不安定な部分に変換することができる薬剤を指すものとする。例えば、酸活性化基は、Boc-D-ロイシン-OHのカルボン酸部分のヒドロキシル基を、求核性モルホリン窒素により容易に置換される基に変換することができ、それにより工程1のモルホリンアミド生成物が得られる。同様に、「活性化された」カルボン酸官能基は、CHNHOCHによって置換され、対応するワインレブアミドを生成することができる(本明細書の化合物9を参照されたい)。酸活性化試薬のクラスおよび種類の例としては、限定されないが、(a)塩化チオニル、塩化オキサリル、オキシ塩化リンまたはビルスマイヤー試薬の使用による酸塩化物の生成、(b)カルボン酸/炭酸無水物、メタンスルホニルクロリド(MsCl)もしくはp-トルエンスルホニルクロリド(TsCl)などのスルホネート混合無水物、n-プロパンホスホン酸無水物(T3P)またはエチルメチルホスホン無水物などのリンベースの混合無水物の使用による無水物の生成、(c)ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)もしくは1-エチル-3-(3’-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(ECD)などのカルボジイミド、またはHOBt(1-ヒドロキシベンゾトリアゾール)、HOAt(1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール)の使用による活性化エステル部分の生成、(d)N,N,N’,N’-テトラメチル-O-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、N-[(ジメチルアミノ)-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-1-イル-メチレン]-N-メチルメタナミウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)、N-[(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)(ジメチルアミノ)メチレン]-N-メチルメタナミウムテトラフルオロボレート-N-オキシド(TBTU)、2-(2-オキソ-1(2H)-ピリジル-11,3,3-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TPTU)およびO-[(シアノ(エトキシカルボニル)-メチレンアミノ]-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TOTU)などによるグアニジニウムまたはウロニウム塩の生成、(e)1,1’-カルボニルジイミダゾール(CDI)を用いた無水物の生成、あるいは(f)ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリス-(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(カストロ試薬またはBOP)または(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリス(ピロリジン)-ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)などの薬剤を用いたホスホニウム塩の生成が挙げられる。これらおよび他の酸活性化剤については、Org Process Res.Dev.,20,140-177,2016.により詳細に記載されている。
実施例2の方法は、出発物質としてアミン保護-D-ロイシンから始めるために新規である。実施例2は、グリニャール工程の体積を50体積から25体積に減少させる利点も提示する。これは、スケーラビリティおよびスループットを相当に改善し、溶媒廃棄物の発生を低減することによって環境を保護する。実施例2はまた、工程2および3の両方において、単調で時間のかかるカラムクロマトグラフィー操作を完全に排除する。クロマトグラフィーによって除去されたであろう不純物は、ここで、工程3および工程4の生成物の結晶化によって除去することができる。最後に、実施例2は、緩和な反応条件を使用し、それによってエピマー化のリスクを軽減する。
余分な水分は、THF(2×2.5体積)中での共沸蒸留によってBoc-D-Leu-OH一水和物から除去され得ることに留意されたい。しかしながら、CDIモル当量がより高い場合、水の共沸蒸留が必要でないことがあり得る。酸活性化工程では、最終の水濃度<1000ppmが達成された。Boc-D-Leu-OHに対して、種々の酸活性化剤(Piv-Cl、CDI、TP、DIC/オキシマ、塩化シアヌルおよびジフェニルホスホン酸クロリド)を使用した。T3Pの使用は、水性ワークアップ溶液にエマルションを生成させ、分離に追加の時間を必要とした。ジフェニルホスホン酸クロリドの使用は、高収率の反応をもたらしたが、除去が困難な副生物を含有した。DICの使用は、カラムクロマトグラフィー後の工程1の収率88%をもたらし、また分離する必要がある副生物を含むことが見出された。また、約0℃でのPiv-クロリドの使用は、高収率(約95%)をもたらしたが、piv-アミド不純物を含有し、さらなる精製を必要とした。CDIは、最短の反応時間で高収率の清浄な反応プロファイルを提供するため、最適の活性化剤として選択された。CDIを使用する場合の反応温度は、重要であり、生成物収率に意味のある影響を及ぼすことが見出された。例えば、20℃以下の温度で反応を行った場合に最良の結果が得られることがわかった。本発明の一態様において、本発明は、20℃以下の温度で行われるモルホリンアミド工程1を提供する。本発明の別の態様では、本発明は、10℃以下の温度で行われるモルホリンアミド工程1を提供する。別の態様では、本発明は、モルホリンアミド工程1が、5℃以下の温度でCDIにより活性化された酸を形成すること、および反応のモルホリンアミド形成部分が10℃以下で行われることを含む、本明細書に記載の方法を提供する。モルホリン-アミドを形成する反応工程1は、THF、Me-THF、トルエンおよびMTBEを含む種々の溶媒中で行った。本発明の一態様では、この工程に溶媒MTBE(10体積)を選択した。本発明の別の態様では、溶媒MeTHFを使用した。直接溶媒交換についてdynochemモデリングソフトウェアを用いて評価した溶媒の中で、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)が、必要な蒸留操作が最も少ないことから、ACNへの交換のための最適溶媒として選択された。したがって、MTBEまたは溶解度を改善するためのMTBEとTHFとの組み合わせを使用して、連続2工程の最適化を行った。さらに、ACN以外の溶媒をエポキシ化工程3で使用し得るが、ACNは、所与の条件に対して最適な溶媒であり、最適な収率を与えることがわかった。
CDIは、約1.0当量~約2.5eqの範囲の量で使用することができるが、工程1で活性化に使用されるCDIの最適量は、約2.0当量であることがわかった。わずか約1.2当量のCDIのように、より少ないCDI当量を使用する場合、反応から水を共沸的に除去する必要が生じることになるであろう。最適な活性化時間は、約3.0時間であることがわかった。時間は、使用される装置の構成によって変化し得る。連続製造用の構成などの特定の装置構成では、わずか2分などのより短い時間のみを必要とし得る。これらの条件で約98%の生成物収率が得られた(表2、項目1)。わずかに過剰のCDIを用いた場合、1.5当量のモルホリンがカップリング反応に最適であることがわかった。モルホリン-アミド付加物は、結晶質固体として単離されて、MTBE溶液として使用され得る。なぜなら、ワークアップ後の収率および純度の両方ともに優れており(99.0%分析収率、>99.5LCAP)、標準条件下でラセミ化が観察されないからである。したがって、この生成物をMTBE溶液として選択し、共沸蒸留にかけて残留水を除去した(目標<500ppm)。
グリニャール反応工程2は、モルホリン-アミドのMTBE(5体積)溶液を用いて実施した場合に最適であることがわかった。製品品質および安全性の両方の観点から、この工程における重要な課題は、グリニャール試薬をその場で生成する活性化プロセスの確認およびこの発熱プロセスの制御であった。潜在的な安全性の問題は、2-ブロモプロペンの蓄積および削り状Mg(0)の開始/活性化の遅延であった。活性化の遅延により発生する潜在的発熱は、温度の制御不能な変動(これは、従来、大規模な製造環境では対処するのが困難である可能性があった)につながる可能性がある。
THF(3体積)は、反応混合物の不十分な撹拌をもたらす固体の反応中の生成を軽減させることがわかり、この工程での適切な共溶媒であることがわかった。2-ブロモプロペンを添加する前に、アミドを脱プロトン化する犠牲塩基として、また削り状Mg(2.1equiv)の活性化のために、イソプロピルマグネシウムクロリド溶液(THF中2M、0.9equiv)を使用した。イソプロピルマグネシウムクロリドの化学量論は、モルホリンアミドへのイソプロピルマグネシウムクロリドの添加から潜在的な不純物を減少または排除するために重要であった。ここでもまた、使用する装置に応じて、イソプロピルマグネシウムクロリドを使用する必要は全くない。これは、連続製造用構成が用いられた場合である。グリニャール(イソプロペニルマグネシウムブロミド)の生成およびそのモルホリンアミドとの反応の両方は、UPLCおよびreact-IRにより迅速かつ効率的であることがわかった。2-ブロモプロペンの各添加後、臭化物は、約20~30分で消費され、対応する生成物の生成は、UPLCにより観察された。React-IRの結果は、2-ブロモプロペンの蓄積がなく、反応の安全性が、用量を制御した添加過程を通して維持されることを示した。使用試験およびスケールアップ運転中に収集したデータによれば、本方法では>97%~約99.7%の範囲の転化率が得られ、または約1.2~2.0当量の2-ブロモプロペンのみで実質的に完全な転化が達成された。約1.4~1.5当量の2-ブロモプロペンが最適であることが見いだされ、工程2で約99%の転化率が得られた。工程2グリニャールの不純物プロファイルは、2-ブロモプロペンの品質に部分的に依存した。これらの不純物は、カラムクロマトグラフィーの回避を確実にするためにモニターすることが重要であった。2-ブロモプロペン中の潜在的な不純物は、本質的にポリマーであると推定され、下流のエポキシ化プロセスに支障をきたした。再蒸留した2-ブロモプロペン(qNMRで93.3重量%)を使用すると、得られた工程2のグリニャール生成物は、次のエポキシ化工程3において良好に機能することがわかった。
グリニャールプロセスの適切なクエンチは、生成物の品質を保証し、ラセミ化を排除するために重要である。反応混合物をMTBE(5体積)と25%クエン酸水溶液(10体積)との混合物へ逆添加する間、グリニャール試薬の二重付加から生じるグリニャール付加不純物を約2LCAPでLCMSにより検出した。反応混合物をクエン酸溶液(MTBEの非存在下)でクエンチした場合、二重付加副生物の濃度の増加(11LCAPまで)が観察され、それに伴って生成物収率が≧35%低下した。過剰のグリニャールは、ワークアップ後に加水分解される工程2の生成物と反応することができ、不純物の生成につながった。注目すべきことに、二重付加、モルホリン-付加物および二量体の不純物は、それらの応答因子が比較的低いためにHPLCで検出できなかったが、LCMSおよびTLC(EtOAc/ヘプタン1:4、ニヒドリン)によって検出することができた。このように、使用するグリニャール試薬の量を慎重に制御し、完了時に反応を慎重にクエンチすることが重要である。グリニャールプロセスの最適化の過程または逆クエンチング工程中、工程2の生成物のラセミ化は観察されなかった。BHTを含む濃縮生成物は、周囲温度で1ヶ月間安定であった。この試料中のBHTは、グリニャールプロセスで使用される溶媒(安定化THF中250ppm)に由来した。2~10体積のACNまたはMTBE中に工程2の生成物を含有する溶液は、室温もしくは5℃で少なくとも4日間または35℃で18時間安定であり、これは、工程3のエポキシ化のためのACNへの溶媒切り替えを最適化するために必要であった。
本明細書に記載の工程1および2の改善されたプロセスは、約1.93kgのboc-D-ロイシン水和物から出発して実証され、後のエポキシ化工程のための良好な溶液分析収率(83%)および許容可能な生成物品質(96.7%LCAPおよび100%キラル純度)で問題なくスケーリングでき、かつ頑強であることがわかった。工程2のグリニャール反応は、カラムクロマトグラフィー精製の必要性を排除し、得られる生成物のラセミ化リスクを軽減しながら、2-ブロモプロペンの添加速度および25体積未満に維持された全反応容量によって制御することができる。
実施例3:(S)-4-メチル-1-((R)-2-メチルオキシラン-2-イル)-1-オキソペンタン-2-アミニウム2,2,2-トリフルオロアセテートの合成
Figure 0007229912000042
冷却した(0℃)tert-ブチル((S)-4-メチル-1-((R)-2-メチルオキシラン-2-イル)-1-オキソペンタン-2-イル)カルバメート(1.0equiv)のDCM(3ml/g)溶液にTFA(5.0equiv)を加えた。反応混合物を20℃に加温し、4時間熟成した。この溶液にメチルtert-ブチルエーテル(6.6ml/g)、次いでn-ヘプタン(13.3ml/g)を加えた。得られたスラリーを0℃に冷却し、その後、濾過して、(S)-4-メチル-1-((R)-2-メチルオキシラン-2-イル)-1-オキソペンタン-2-アミニウム2,2,2-トリフルオロアセテートを白色結晶質固体として得た(収率88%)
H NMR(400MHz,CDCl)8.20(bs,3H),4.05(dd,J=9.7,3.2Hz,1H),3.13(d,J=4.4Hz,1H),2.95(4.5Hz,1H),1.85(m,1H),1.71(m,1H),1.57(m,4H),1.00(dd,J=6.5,2.4Hz,6H)
18NO(M+H)の計算によるm/z、172.1338は、HRMS(ESI-TOF)では172.1333であった。
本発明は、カルフィルゾミブの製造に有用である重要な中間体、化合物5を製造する方法を提供する。例えば、本発明は、本発明の方法によるTFA塩としての化合物5の合成のため、全収率を約50%とし、E-ファクターを304として、約5,975米ドル/(化合物5のTFA塩1kg)の売上原価(COG)を提供する。対照的に、PCT刊行物国際公開第2009045497号パンフレットで教示された方法では、約14%の全収率、2639のE-ファクターで化合物5のTFA塩1kg当たり約53,124米ドルのCOGとなった。さらに、国際公開第2009045497号パンフレットのプロセスは、労力およびコストが嵩むカラムクロマトグラフィーを必要とし、その結果、スループット効率が低くなり、COGが高く示される。
実施例4:本発明で使用するマンガン触媒の合成
スキーム4
Figure 0007229912000043
工程1:(2R,2’R)-1,1’-ビス((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)メチル)-2,2’-ビピロリジン(触媒配位子)の合成
(2R,2’R)-2,2’-ビピロリジンL-タータレート三水和物(1.0equiv、市販されている)のACN(15ml/g)溶液(20℃)に2-(クロロメチル)-1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(2.0equiv)、テトラブチルアンモニウムブロミド(0.10equiv)および炭酸ナトリウム(8.0equiv)を加え、次いでこの反応混合物を55℃に加熱した。55℃で20時間エージングした後、反応混合物を20℃に冷却し、celiteパッドを通して濾過し、真空下で濃縮した。得られた油をDCM(20ml/g)に溶解し、NaOH(20ml/g)の1M水溶液で洗浄した。水層をDCM(2×10ml/g)で抽出し、有機層を一緒にして重炭酸ナトリウムの飽和水溶液(10ml/g)およびNaClの飽和水溶液(10ml/g)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して、(2R,2’R)-1,1’-ビス((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)メチル)-2,2’-ビピロリジンを油として>95%の質量回収率で得た。この粗油を、さらなる精製を行うことなく次の工程で使用した。
H NMR(400MHz,(CDSO))7.54(m,4H),7.18(m,4H),4.32(m,6H),3.53(m,2H),2.86(m,2H),2.63(m,2H),2.21(m,2H),1.86-1.45(m,8H),1.33(t,J=7.1Hz,6H)
2837(M+H)の計算によるm/z、457.3080は、HRMS(ESI-TOF)では457.3086であった。
工程2:C2マンガン触媒の合成
(2R,2’R)-1,1’-ビス((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)メチル)-2,2’-ビピロリジン(1.0equiv)のACN(5ml/g)溶液(20℃)に、マンガンビス(トリフルオロメタンスルホネート)(1.0equiv)のACN(5ml/g)溶液を予め調製して加えた。得られたスラリーを20℃で20時間エージングし、0℃に冷却し、次いで濾過した。フィルターケーキをACN(2×2ml/g)で洗浄して、白色結晶質固体としてMn錯体を生成した(収率35%)。C2936MnNS(M-OTf)の計算によるm/z、660.1902は、HRMS(ESI-TOF)では660.1913であった。
多グラム量の配位子を自社で調製し、Mn(OTf)との錯体形成により、ACNから単離できる結晶質の空気中で安定なMn触媒錯体を得た。この触媒を調製するプロセスは、製造グレード規模で操作され、本発明の方法を用いて約20kgの化合物4aを調製するのに十分な量のMn-触媒44gを問題なく得た。
不斉エポキシ化のためのMn-触媒の発見(実施例2の工程3)
実施例2の化合物2aを調製する刊行文献のエポキシ化方法は、化合物2aのエノン置換パターンとの適合性を欠く手順を使用していた。第一に、2aにおけるオレフィンの電子不足の性質は、求核的エポキシ化法を必要とする。これは、Jacobsen、SharplessおよびShiのエポキシ化など、より一般的に選択される不斉エポキシ化方法を排除する。さらに、化合物2aのケトンを取り囲む立体の大きさは、イミニウムイオン触媒作用に対して課題を提示する。その触媒作用は、エナールの不斉エポキシ化の有望なアプローチであるとわかっているものである(例えば、Bonzic,B.P et al,Org Lett.2010,12,5434-5437を参照されたい)。ルイス酸触媒作用(Hinch,M.et al.J.Mol.Catal.2006,251,123-128;Nemoto,T.et al.J.Am.Chem.Soc.2001,123,2725-2732を参照されたい)およびチオ尿素に基づく活性化法もこの理由により困難であった。相間移動触媒作用の手順(例えば、Lifchits,O.et al.J.Am.Chem.Soc.2013,135,6677-6693を参照されたい)は、低転化率または不安定なアミノ酸側鎖のエピマー化の問題があった。
マンガン触媒不斉エポキシ化は、文献に記載されている(Wang,B.;et al.Chem.Eur.J.2012,18,6750-6753を参照されたい)。Wangに記載の方法は、HおよびAcOHの存在下において、市販されていないMn触媒(C1)を利用する。Wangの方法を中間体化合物1(実施例1を参照されたい;下のスキーム5にも示す)に適用し、化合物4a(実施例2)を調製すると、望ましくない生成物に有利となる良好なジアステレオ選択性を伴う良好な収率でエポキシドが得られた。
スキーム5
Figure 0007229912000044
D-エナンチオマー(実施例2の化合物2a)にWangのマンガン触媒(C1)を使用すると、収率の減少および選択性の低下をもたらし、選択性は、やはり望ましくないエポキシドジアステレオマー4bに有利であった。このデータは、Wangのマンガン触媒C1およびBoc-L-ロイシンから誘導されるエノンが、所望のエポキシド生成物4aを高収率で生成するために使用できないことを示した。代わりに、改良されたマンガン触媒および天然にないBoc-D-ロイシンから誘導されるエノンがスケーラブルなプロセスのために必要であった。この目的のために、本出願人らの発明は、化合物2aの効率的で改善されたエポキシ化収率を後押しすることができ、より大きい製造レベルの規模を受け入れることができるマンガン触媒を本明細書でさらに提供する。
配位子、金属、酸、添加剤、酸化剤、温度および溶媒の広範な最適化を試みたが、エポキシ化反応のジアステレオ選択性を逆転させるのに適した反応条件を見出すことに成功しなかった。対照実験は、反応系における各試薬の性質が予測できないこと、すなわち各試薬が所望の変換および立体選択性にとって重要であることを示した。発見され試験された種々のマンガン触媒のうち、C2(スキーム4を参照されたい)が、触媒充填量(0.04モル%)、反応変換率(>99.5%)およびジアステレオ選択性(所望の生成物3aに有利となる約10:1の立体異性体比を与える)の点から、化合物2aから化合物3aへの変換(スキーム3において)に最も効率的な触媒であることがわかった。より具体的には、本発明のMn触媒は、所望の生成物(3a)に有利となる約90~95%のジアステレオ選択性で化合物2aを化合物3aに変換することができる。マンガン触媒の構造、特に正確な配位子の構造は、エポキシ化工程のジアステレオ選択性に顕著な影響を及ぼすことがわかった。
このMn触媒エポキシ化プロセスは、望ましくないエポキシドジアステレオマーの製造に有利に機能するにもかかわらず、アミノ酸側鎖のエピマー化に対する労力は、驚くべきことに、化合物4aの所望の立体化学に対して熱力学的に有利であることを明らかにした(実施例2)。この結果、予想外にも、Mn触媒エポキシ化により化合物2aのD-エナンチオマーから化合物3aを立体選択的に合成し、続いて熱力学的に有利なエピマー化工程を行うと、所望の生成物4aへの好都合な経路が提供されることがわかった。この目的のために、本発明は、限定されないが、安全性、スループット効率、全収率および商品コストを含む、化合物4aの商業的製造に関連する主要な課題のいくつかに対処する。
重要なことに、この化合物3aの中間体の合成により、上流の不純物を除去し、工程1または2でカラムクロマトグラフィーの必要性を排除することができる結晶化プロセスの開発が可能になった。化合物4aを精製する方法としての化合物4aの結晶化では、その低融点(41℃)と、ほとんど全ての有機溶媒中での高い溶解度とに起因する課題が提示された。例えば、化合物4aの-20℃におけるn-ヘキサン中の溶解度は、約34mg/mLであることがわかった。逆に、化合物3aは、78℃で溶融し、単離条件の開発においてより大きい柔軟性を可能にする改善された溶解度プロファイルを示した。ヘプタンおよびIPA/水は、化合物3aの単離のための2つの可能な溶媒系であることがわかった。あるいは、アセトニトリル/水/酢酸などの3種の溶媒の三元系も化合物3aを単離する作用を有する。さらに、本発明のMn-y76t触媒を用いたスキーム3のエポキシ化工程3、それに続くIPA/水による結晶化は、ジアステレオマー不純物を除去するだけでなく、上流プロセスの不純物を除去するためにも良好に作用した。最後に、スキーム3の工程3におけるエポキシ化の化学は、予想外にも、様々な品質および純度を有する化合物2aの広い範囲にわたって優れた一貫性を示し、したがって頑強なプロセスであることを示した。
上の記述は、単に本発明の例示であり、開示された使用に本発明を限定することを意図するものではない。当業者にとってルーチンである変形形態および変更形態は、添付の特許請求の範囲で定義される本発明の範囲内および性質内であることが意図される。言及した全ての参考文献、特許、出願および刊行物は、あたかも本明細書に書かれているかのように参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。

Claims (25)

  1. 化合物5
    Figure 0007229912000045
    またはその薬学的に許容される塩を製造する方法であって、スキーム1
    Figure 0007229912000046
    (ここで、
    PGは、t-ブトキシカルボニル(Boc)およびカルボキシベンジル(cbz)から選択される保護基であり;
    は、CHであり、かつRは、-OCHであるか、またはRおよびRは、それらが結合されている窒素原子と共にモルホリン環を形成し;
    は、存在しないか、またはXは、トリフルオロ酢酸(TFA)、Cl、Br、Iおよびメシラートから選択される付加塩アニオンであり、Xが付加塩アニオンである場合、化合物5が以下の形態:
    Figure 0007229912000047
    であり;
    アミド工程1は、PG-D-Leu-OH・HOに、酸活性化剤と、(CH)NH(OCH)およびモルホリンから選択される塩基性アミンとを使用して、化合物1を得るアミド反応を含み;
    グリニャール工程2は、前記化合物1に、イソプロピルマグネシウムクロリド、Mgおよび2-ブロモプロペンまたはイソプロペニルマグネシウムブロミドを使用して、化合物2を得るグリニャール反応を含み;
    エポキシ化工程3は、前記化合物2に、酸化剤およびマンガン触媒を使用して、化合物3を得るエポキシ化反応を含み;
    エピマー化工程4は、前記化合物3に、塩基を使用して、化合物4を得るエピマー化反応を含み;および
    脱保護工程5は、前記化合物4に、触媒または酸を使用して、化合物5を得る脱保護反応を含む)
    による工程1~5を含む方法。
  2. PGは、Bocである、請求項1に記載の方法。
  3. PGは、カルボキシベンジル(cbz)である、請求項1に記載の方法。
  4. 前記アミド工程1が、モルホリンと、1,1’-カルボニルジイミダゾール(CDI)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N-[(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)(ジメチルアミノ)メチレン]-N-メチルメタナミウムテトラフルオロボレート-N-オキシド(TBTU)、N-[(ジメチルアミノ)-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-1-イル-メチレン]-N-メチルメタナミウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)、(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリス(ピロリジン)-ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)、O-(6-クロロ-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TCTU)、1-エチル-3-(3’-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCI)、塩化ピバロイル、イソブチルクロロホルメート、プロピルホスホン酸無水物、トリフェニルホスフィンおよびN,N-ジイソプロピルカルボジイミドから選択される酸活性化剤との使用を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記アミド工程1で使用される活性化剤は、CDIである、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記グリニャール工程2は、前記化合物1に、イソプロピルマグネシウムクロリド、Mgおよび2-ブロモプロペンを使用するグリニャール反応を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記エポキシ化工程3で使用される前記酸化剤は、過酸化水素、過酢酸、t-BuOOHおよびPhIOから選択される、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記エポキシ化工程3で使用される前記酸化剤は、過酸化水素である、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記エポキシ化工程3で使用されるマンガン触媒は、
    Figure 0007229912000048
    (式中、各Rは、独立して、メチルまたはエチルである)
    の構造を有する、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記エポキシ化工程3で使用されるマンガン触媒は、
    Figure 0007229912000049
    の構造を有する、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記エピマー化工程4で使用される前記塩基は、DBU、トリアザビシクロデセン(TBD)、ピロリジン、炭酸カリウムおよび水酸化ナトリウムから選択される、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記エピマー化工程4で使用される前記塩基は、DBUである、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記エピマー化工程4で使用される前記塩基は、TBDである、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
  14. アルコール溶媒または塩基溶媒への切り替えを伴う溶媒交換をさらに含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
  15. メタノール、イソプロパノールまたはN-メチルピロリジノンへの切り替えを伴う溶媒交換をさらに含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
  16. 化合物4a
    Figure 0007229912000050
    を製造する方法であって、スキーム1-a
    Figure 0007229912000051

    (ここで、
    工程1は、Boc-D-Leu-OH・H Oに、CDIとモルホリンとを使用して、化合物1aを得る反応を含み;
    工程2は、前記化合物1aに、イソプロピルマグネシウムクロリド、Mgおよび2-ブロモプロペンを使用して、化合物2aを得る反応を含み;
    工程3は、前記化合物2aに、H およびマンガン触媒を使用して、化合物3aを得る反応を含み;および
    工程4は、前記化合物3aに、DBUを使用して、化合物4aを得る反応を含み;
    前記マンガン触媒は、
    Figure 0007229912000052
    (式中、Rは、メチルまたはエチルである)
    の構造を有する)
    による前記工程1~4を含む方法。
  17. マンガン触媒は、
    Figure 0007229912000053
    の構造を有する、請求項16に記載の方法。
  18. CDIは、1.0当量~2.5当量の範囲の量で使用され;
    モルホリンは、1.2当量~2.0当量の範囲の量で使用され;
    2-ブロモプロペンは、1.5当量~3.5当量の範囲の量で使用され;
    過酸化水素は、1.5当量~3.0当量の範囲の量で使用され;
    前記マンガン触媒は、
    Figure 0007229912000054
    (式中、各Rは、独立して、メチルまたはエチルである)
    の構造を有し、かつ0.0002当量~0.001当量の範囲の量で使用され;および
    DBUは、0.1当量~0.5当量の範囲の量で使用される、請求項16または17に記載の方法。
  19. 前記マンガン触媒は、前記出発物質2または出発物質2aのモル数に対して0.0001~0.002モル当量の範囲の量で使用される、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記マンガン触媒は、前記出発物質2または出発物質2aのモル数に対して0.0002~0.001モル当量の範囲の量で使用される、請求項1~17および19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記マンガン触媒は、前記出発物質2または出発物質2aのモル数に対して0.001モル当量の量で使用される、請求項1~20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記溶媒交換は、前記グリニャール工程と前記エポキシ化工程との間でのACNからメタノールへの切り替えを含む、請求項14、15、20および21のいずれか一項に記載の方法。
  23. メタノール、イソプロパノールまたはN-メチルピロリジノンへの切り替えを伴う溶媒交換をさらに含む、請求項1~13および16~22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 請求項1に記載の、化合物5の製造方法における、化合物4aの使用。
    Figure 0007229912000055
  25. 請求項1に記載の、化合物5の製造方法における、マンガン触媒が、
    Figure 0007229912000056
    の構造を有する、請求項24に記載の使用。
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