JP7226063B2 - 送り出し架設工法および手延べ機 - Google Patents

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Description

本発明は、新設または既設の橋脚に新設桁を架設するための送り出し架設工法、およびそれに用いられる手延べ機に関する。
送り出し架設工法により新設桁を架設する場合、送り出し先の橋脚上に、支承、送り出し装置、降下設備等の資機材の運搬および設置や撤去を行う必要がある。これらの資機材は重量物であるため、河川内や渓谷に架かる橋等のように橋脚近傍にクレーンの設置ができない場合、クレーンの設置が可能な位置からの離隔距離に併せた性能を有する大型クレーンを使用する必要がある。この場合、大型クレーンの費用に加えて、搬入路の検討や設置位置での地盤の照査等も併せて必要となる。
一方、大型クレーンを使用しない架設方法も知られている(特許文献1)。
しかしながら、手延べ機を用いた送り出し架設工法については何ら記載されておらず、また、そのような架設工法のために、送り出し先の橋脚の天端に架設設備や部材の搬入を行う必要性については元々解決すべき問題点とされていない。
特開平10-292317号公報
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、送り出し先の橋脚近傍にクレーンを配置できない場合でも、大きな重量の資機材を送り出し先の橋脚の天端に、運搬および積み降ろしをすることが可能な送り出し架設工法および手延べ機を提供するものである。
本発明は、以下の送り出し架設工法および手延べ機により、前記課題を解決したものである。
即ち、本発明に係る送り出し架設工法は、手延べ機を用いて新設桁を送り出して架設する送り出し架設工法であって、前記手延べ機および前記新設桁を連結する連結工程と、前記手延べ機および前記新設桁の上に、送り出し方向に軌条設備を設ける軌条設備設置工程と、前記手延べ機の先端部に積み降ろし手段を設置する積み降ろし手段設置工程と、前記手延べ機の先端部が前記新設桁の送り出し先の橋脚の上方に位置するまで、前記手延べ機および前記新設桁を送り出す送り出し工程と、前記軌条設備を用いて前記橋脚の上方に資機材を運搬する運搬工程と、前記積み降ろし手段を用いて、前記運搬工程で運搬した前記資機材を前記橋脚の天端に積み降ろす積み降ろし工程と、を有し、前記運搬工程及び前記積み降ろし工程は、前記手延べ機が前記橋脚に下方から支持された状態で行うことを特徴とする送り出し架設工法である。
ここで、本願において、「先端」とは、送り出し方向前方側の端部のことであり、「先端部」とは、「先端」を含む一定の領域のことである。
前記運搬工程及び前記積み降ろし工程において前記手延べ機が前記橋脚に下方から支持された前記状態は、前記橋脚が前記手延べ機の先端部の下方に位置していて、前記橋脚に一端部が保持されたサポート部材が、他端部で、前記手延べ機の先端部を下方から支持する状態であってもよい。
前記サポート部材は前記手延べ機の先端部に格納されており、該サポート部材を鉛直に立設する工程を備えていてもよい。
前記運搬工程は、前記軌条設備の上に配置された台車を用いて、前記橋脚の上方に支承部材を運搬する第1運搬工程を含み、また、前記積み降ろし工程は、前記第1運搬工程で運搬された前記支承部材を、前記台車に備えられた前記積み降ろし手段としてのチェーンブロックを用いて、前記橋脚の天端に積み降ろす支承積み降ろし工程を含むようにしてもよい。
ここで、支承部材とは、1つの支承の全体または1つの支承を構成する各部品のことを意味する。
前記運搬工程は、前記軌条設備を用いて前記橋脚の上方に前記支承部材以外の資機材を運搬する第2運搬工程を含み、また、前記積み降ろし工程は、前記支承積み降ろし工程とは別に、前記橋脚の天端に、前記積み降ろし手段としてのクレーンにより前記支承部材以外の資機材を積み降ろすクレーン積み降ろし工程を含むようにしてもよい。
前記積み降ろし工程は、前記クレーン積み降ろし工程もしくは前記支承積み降ろし工程のいずれか一方の積み降ろし工程が行われた後、他方の積み降ろし工程で積み降ろしを行う前記積み降ろし手段による積み降ろしが可能な所定距離だけ前記手延べ機の送り出しもしくは引き戻しを行う手延べ機移動工程を含み、前記手延べ機移動工程で前記所定距離だけ送り出しもしくは引き戻した前記手延べ機の先端部は、前記一方の積み降ろし工程において前記手延べ機の先端部が前記橋脚に支持された状態となるようにするために前記サポート部材の一端部が保持されていた前記橋脚における第1位置とは異なる位置である前記橋脚における第2位置で保持されて前記橋脚に下方から支持された状態で、前記第1運搬工程及び前記第2運搬工程のうち後に行われる運搬工程及び前記他方の積み降ろし工程を行うようにしてもよい。
前記一方の積み降ろし工程は、前記支承積み降ろし工程であり、前記第1運搬工程及び前記第2運搬工程のうち先に行われる運搬工程は前記第1運搬工程であるようにしてもよい。
前記橋脚における前記第1位置は前記橋脚の天端上にあり、前記橋脚における前記第2位置は、前記橋脚の側面に取り付けられたブラケット上にあるようにしてもよい。
前記サポート部材が下方から支持する前記手延べ機の先端部は、水平面内を回動可能であり、前記手延べ機の前記先端部が水平面内を回動することにより、前記サポート部材は、前記手延べ機の下方に位置する前記橋脚への設置位置を変更可能であるようにしてもよい。
本発明に係る手延べ機は、新設桁の先端に取り付けられて、該新設桁の送り出し架設に用いる手延べ機であって、送り出し方向に形成された、資機材を運搬するために用いられる軌条設備と、先端部に設けられ、下方に位置する橋脚からの反力を受けるためのサポート部材と、を備えていることを特徴とする手延べ機である。
前記サポート部材は、前記手延べ機の先端部に格納可能であることが好ましい。
前記手延べ機の先端部に軸支され、水平面内を回動可能な回動部であって、該回動部は第2のサポート部材によって支持され、前記回動部の回動により前記第2のサポート部材による前記手延べ機の先端部の支持位置が変更可能であるように構成してもよい。
本発明に係る送り出し架設工法および手延べ機によれば、送り出し先の橋脚近傍にクレーンを配置できない場合でも、大きな重量の資機材を送り出し先の橋脚の天端に、運搬および積み降ろしをすることができ、新設桁を架設することができる。
本発明の実施形態に係る送り出し架設工法を用いて新設桁80を架設する際の所定の工程(資機材50の積み込みから橋脚P1の天端への資機材50の積み降ろしまでの工程)を模式的に示す正面図 本発明の実施形態に係る送り出し架設工法の一工程を模式的に示す側面図 本発明の実施形態に係る送り出し架設工法の一工程を模式的に示す側面図 本発明の実施形態に係る送り出し架設工法の一工程を模式的に示す側面図 本発明の実施形態に係る送り出し架設工法の一工程を模式的に示す側面図 本発明の実施形態に係る送り出し架設工法の一工程を模式的に示す側面図 本発明の実施形態に係る送り出し架設工法の一工程を模式的に示す側面図 本発明の実施形態に係る送り出し架設工法の一工程を模式的に示す側面図 本発明の実施形態に係る送り出し架設工法の一工程を模式的に示す側面図 本発明の実施形態に係る送り出し架設工法の一工程を模式的に示す側面図 支承50Aの運搬・積み降ろしの状況を示す正面図(橋軸方向から見た正面図) 本発明の実施形態に係る手延べ機10を橋軸直角方向から見た側面図 本発明の実施形態に係る手延べ機10を上方から見た上面図 本発明の実施形態に係る手延べ機10の先端部を上方から見た上面図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る送り出し架設工法および手延べ機について詳細に説明する。
(1)本発明の実施形態に係る送り出し架設工法
(1-1)概要の説明
図1は、本発明の実施形態に係る送り出し架設工法を用いて新設桁80を架設する際の所定の工程(資機材50の積み込みから橋脚P1の天端への資機材50の積み降ろしまでの工程)を模式的に示す正面図(橋軸直角方向から見た正面図)である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る送り出し架設工法においては、新たに架設する新設桁80の先端に手延べ機10の本体部11を連結して、新設桁80を所定の径間に架設するが、連結された手延べ機10の本体部11および新設桁80の上には、それらの長手方向(送り出し方向)に軌条設備20を設けている。また、手延べ機10の本体部11の先端部の上部にはクレーン12を設置している。さらに、手延べ機10の本体部11の先端部は、橋脚P1の天端に設置されたサポート部材14によって支持されている。
新設桁80を所定の径間に架設する前に、橋脚P1の天端に資機材50(支承50Aや送り出し装置および降下設備のための資機材50B等)を運搬する必要があるが、本実施形態に係る送り出し架設工法においては、連結された手延べ機10の本体部11および新設桁80の上に設けた軌条設備20の上を自走する台車22によって、資機材50を橋脚P1の上方または上方付近まで運搬する。そして、手延べ機10の本体部11の先端部に設置したクレーン12によって、資機材50を橋脚P1の天端に積み降ろす。ただし、支承50A(図5、図6、図11~図13参照)のように、重量が大きく、クレーン12による積み降ろしが困難な資機材50を積み降ろす場合には、台車22に設けられたチェーンブロック24(図11参照)によって、資機材50を、橋脚P1の天端に積み降ろす。
本実施形態に係る送り出し架設工法を用いて新設桁80を架設する際の所定の工程(台車22への資機材50の積み込みから橋脚P1の天端への資機材50の積み降ろしまでの工程)においては、軌条設備20の上を自走する台車22によって、資機材50を橋脚P1の上方または上方付近まで運搬するので、大型クレーンを使用しなくても、施工性良く、橋脚P1の天端に資機材50を運搬することができる。
なお、台車22は自走タイプでなくてもよく、他から動力を受けて軌条設備20の上を走行する従走タイプであっても使用可能である。
(1-2)各工程についての説明
図2~図10は本発明の実施形態に係る送り出し架設工法の特徴的な各工程を模式的に示す図であり、手延べ機10および新設桁80を側方(橋軸直角方向)から見た側面図である。
図1~図10を参照しつつ、本実施形態に係る送り出し架設工法の各工程(ステップS1~S15)について説明するが、ステップS1~S15の各工程のうち、本実施形態の特徴的な工程以外の工程(以下のステップS1~S3、S13~S15)は、一般的に行われている工程であるので、それらの工程を直接的に示す図は示していない。
また、本実施形態では、資機材50のうち重量の大きい支承50Aをまず橋脚P1の天端に運搬して据え付けた後、手延べ機10を手前側に引き戻してセットバックし、その後、橋脚P1の天端に、支承50A以外の資機材50(送り出しおよび降下設備のための資機材50B等)を運搬して、クレーン12で橋脚P1の天端に積み降ろし、送り出しのための装置や降下設備のための装置を組み立てているが、施工の順序はこれに限定されない。即ち、支承50A以外の資機材50を先に運搬した後、支承50Aを運搬する手順であってもよい。
<ステップS1>
新設桁80の送り出しに用いる軌条設備92を、隣接径間の主桁上や隣接道路90に設置し、該軌条設備92の上に台車94を配置する。台車94は自走タイプでも従走タイプでも、どちらでも使用可能であるが、従走タイプを用いる場合は、駆動装置(ウィンチ、クランプ式ジャッキ、ダブルツインジャッキ等)を用いる必要がある。
<ステップS2>
架設する新設桁80を、桁の送り出しに用いる軌条設備92上の台車94の上に載置する。
<ステップS3>
手延べ機10の本体部11を、桁の送り出しに用いる軌条設備92上の台車94の上に載置しつつ組み立てるとともに、架設する新設桁80に連結する。なお、手延べ機10の本体部11は、従来から用いられている手延べ機の範疇に含まれる手延べ機である。
<ステップS4>
図2に示すように、連結した手延べ機10の本体部11および新設桁80の上に、送り出し方向に、軌条設備20を設けるとともに、手延べ機10の本体部11の先端部にクレーン12を設置する。また、手延べ機10の本体部11の先端部には、格納可能にサポート部材14が設けられている。後に詳述する本発明の実施形態に係る手延べ機10は、本体部11と、サポート部材14と、軌条設備20と、を備えるので、ステップS4の段階で、本発明の実施形態に係る手延べ機10が構築されたことになる。また、「手延べ機10の本体部11の先端部」は「手延べ機10の先端部」と同一の箇所であり、「手延べ機10の本体部11の下部」は「手延べ機10の下部」と同一の箇所であるので、それらの箇所の表記については、以下では、「手延べ機10の先端部」および「手延べ機10の下部」の表記を用いる。
<ステップS5>
図3に示すように、連結した手延べ機10および新設桁80を、橋脚P1(図1参照)の天端の上方の位置に、手延べ機10の先端部が達するまで、軌条設備92上の台車94で送り出す。台車94が従走タイプの場合には、駆動装置(ウィンチ、クランプ式ジャッキ、ダブルツインジャッキ等)を用いて送り出す。
<ステップS6>
手延べ機10の先端部の下部に橋軸直角方向(手延べ機10の長手方向と直交する水平方向)に格納していたサポート部材14の一端部は、ヒンジ部材14Aのピン支点を中心に回動させて鉛直にして、橋脚P1の天端上で保持される(図4参照)。これによって、手延べ機10の先端部がサポート部材14によって支持される。
<ステップS7>
手延べ機10の先端部がサポート部材14によって支持されたら、手延べ機10および新設桁80の上に設けた軌条設備20に配置した台車22に、支承50Aを、隣接道路90に設置したクレーン96(図1参照)で積み込み、台車22を手延べ機10の先端部まで移動させて、支承50Aを橋脚P1の天端の上方に配置させる(図5参照)。ここでは、台車22に自走タイプの台車を使用することを想定しているが、台車22に従走タイプを用いる場合は、駆動装置(ウィンチ、クランプ式ジャッキ、ダブルツインジャッキ等)を用いて台車22を移動させる。
<ステップS8>
図6に示すように、台車22に設けられたチェーンブロック24(図11参照)によって、支承50Aを、橋脚P1の天端に積み降ろす。なお、本実施形態では、支承50Aの重量が大きく、手延べ機10の先端部に設置したクレーン12では、支承50Aを積み降ろすことが困難な場合を想定しているが、本発明はこれに限定されない。即ち、クレーンの性能、支承50Aの重量によってはクレーンにより支承50Aを積み降ろすようにしてもよいし、支承50Aを構成部品に分割した場合には、構成部品ごとにクレーンにより支承50Aを積み降ろすようにしてもよい。また、支承50Aの重量が特に大きく、チェーンブロック24を用いても支承50Aの全体を積み降ろすことが作業上困難な場合は、チェーンブロック24を用いる場合であっても支承50Aを構成部品に分割して、構成部品ごとに積み降ろすようにする。
<ステップS9>
橋脚P1の天端に設置したサポート部材14を手延べ機10の下部に格納するとともに、橋脚P1上部の側面にブラケット16を取り付け、該ブラケット16の上にサポート部材18の一端部は新たに保持される(図7参照)。サポート部材14は手延べ機10に格納せずに撤去してもよく、その場合には、サポート部材14の全部または一部を、ブラケット16の上に設置するサポート部材18の全部または一部に使い回してもよい。
また、サポート部材18も、サポート部材14と同様に、手延べ機10の下部に格納できるような構成にしておいてもよいが、ここでは、サポート部材18は、橋脚P1の天端上の作業員が組み立てて、ブラケット16の上に立設するものとして説明する。なお、図7~図10においては、橋脚P1の天端に据え付けた支承50Aの図示は行っていない。
<ステップS10>
手延べ機10を手前側に引き戻してセットバックし、セットバックした手延べ機10の先端部をサポート部材18によって支持する(図8参照)。なお、図8~図10においては、サポート部材14のヒンジ部材14Aの図示は行っていない。
<ステップS11>
手延べ機10の先端部がサポート部材18によって支持されたら、手延べ機10および新設桁80の上に設けた軌条設備20に配置した台車22に、支承50A以外の資機材50(送り出しおよび降下設備のための資機材50B等)を、隣接道路90に設置したクレーン96で積み込み(図1参照)、台車22を手延べ機10の先端部(クレーン12による作業可能領域内)まで移動させる(図1、図9参照)。そして、手延べ機10の先端部に設置したクレーン12によって、送り出し装置および降下設備のための資機材50B等を橋脚P1の天端に積み降ろす(図9参照)。
<ステップS12>
橋脚P1の天端に運搬した資機材50B等を組み立てて、送り出し装置や降下設備のための鋼製ジャッキベース30を橋脚P1の天端上に組み立てる(図10参照)。そして、鋼製ジャッキベース30に手延べ機10の先端部を支持させた後、サポート部材18を撤去する(図10参照)。
<ステップS13>
手延べ機10および新設桁80をさらに送り出し、新設桁80を架設位置の上方に配置する。
<ステップS14>
手延べ機10を新設桁80から切り離して撤去する。
<ステップS15>
鋼製ジャッキベース30に設けた降下設備および橋台A1上に設けた降下設備によって、新設桁80をジャッキダウンし、新設桁80を橋脚P1と橋台A1との間の径間に架設する。
(1-3)補足
図11に示すように、チェーンブロック24は、手延べ機10および新設桁80の長手方向と直交する方向に台車22に固定された天井梁22Aの両端部付近にそれぞれ取り付けられている。図11において、左側の状態は下降時(据付時)の状態を示し、右側の状態は運搬時の状態を示している。
支承50Aは、重量のバランスが取れるように、図11に示すように、手延べ機10および新設桁80の両側方に1つずつ配置された状態で、運搬および下降を行う。
図11の右側の状態に示すように、支承50Aを運搬する時には、支承50Aの状態を安定させるために固定鋼材22Bが支承50Aの下部を仮固定しているが、図11の左側の状態に示すように、支承50Aを下降させる時には、固定鋼材22Bの仮固定を解除して、固定鋼材22Bを手延べ機10の幅方向の中央寄りにスライドさせて、下降させる支承50Aが固定鋼材22Bに干渉しないようにする。
また、本実施形態に係る送り出し架設工法において架設する新設桁80は、橋脚P1と橋台A1との間の径間に架設する単径間の桁であったが、本発明に係る送り出し架設工法を用いて架設できる桁は単径間の桁に限定されず、多径間にわたる桁も架設可能である。多径間にわたる桁を架設する場合は、橋脚P1のさらに先の橋脚(図示せず)の天端上に、前述したサポート部材14と同様のサポート部材を設置して、前述した各工程と同様の工程を繰り返せばよい。
(2)本発明の実施形態に係る手延べ機
本発明の実施形態に係る手延べ機10は、前述したように、本発明の実施形態に係る送り出し架設工法に好適に使用可能な手延べ機である。
図12は、本発明の実施形態に係る手延べ機10を橋軸直角方向から見た側面図であり、図13は、本発明の実施形態に係る手延べ機10を上方から見た上面図である。ただし、図13では、クレーン12および軌条設備20は描いていない。
手延べ機10の本体部11は、図12および図13に示すように、2つのI形鋼10Aが平行に配置されていて、2つのI形鋼10Aの間をトラス10Bが連結してなる構造であり、軽量で、かつ、高剛性な構造になっている。
手延べ機10は、2つのI形鋼10Aのそれぞれの上フランジの上に軌条設備20を備えており、前述したように、軌条設備20の上を台車22が走行できるようになっている。このため、外部から大型クレーンを使用しなくても、台車22によって、資機材50を手延べ機10の先端部に運搬することができる。
また、手延べ機10の先端部の上部には、クレーン12が設置されており、手延べ機10の先端部(クレーン12による作業可能領域内)に運搬された資機材50は、クレーン12によって橋脚P1の天端上に運搬することができる。また、前述したように、資機材50のうち、支承50Aのように重量が大きく、手延べ機10の先端部に設置したクレーン12では、積み降ろすことが困難な資機材を積み降ろす場合には、台車22に設けたチェーンブロック24(図11参照)を用いて、橋脚P1の天端に積み降ろす。
したがって、手延べ機10を用いることにより、外部から大型クレーンを使用しなくても、資機材50を橋脚P1の天端に運搬することができる。
手延べ機10の先端部の下部には、格納可能にサポート部材14が備えられている。図12は、サポート部材14が鉛直状態になって、橋脚P1の天端から反力を受けている状態を示し、図13は、サポート部材14が、手延べ機10の下部に格納された状態を示している。サポート部材14は、ヒンジ部材14Aのピン支点を中心に回動して、手延べ機10の長手方向と直交する面内を回動できるようになっており、下方からの反力を受けることができる鉛直状態になることができ、また、手延べ機10の長手方向と直交する水平方向の横臥状態で、手延べ機10の下部に格納できるようになっている。
したがって、手延べ機10の先端部をサポート部材14によって支持させること、および手延べ機10の先端部へサポート部材14を格納することを容易に行うことができる。
即ち、図12に示すように、サポート部材14は、鉛直状態において、下端部が橋脚P1の天端上に保持されていて、該天端から上方に反力を受けている。また、サポート部材14の上端部は、手延べ機10の先端部の下部に設けられたヒンジ部材14Aに回動可能に連結されていて、サポート部材14は、鉛直状態において、上端部が手延べ機10の先端部をヒンジ部材14Aを介して下方から支持している。
また、図14に示すように、手延べ機10の先端部には、回動中心10Dを中心にして水平面内を回動可能なアウトリガー10Cを設けてもよい。前記「(1)本発明の実施形態に係る送り出し架設工法」で説明した実施形態では、支承50Aを橋脚P1の天端上に運搬して据え付けた後、手延べ機10をセットバックして、ブラケット16の上に設置したサポート部材18で手延べ機10の先端部を支持して、支承50A以外の資機材50(送り出し装置および降下設備のための資機材50B等)を橋脚P1の天端上に運搬して鋼製ジャッキベース30を構築しているが、図14に示すように、手延べ機10の先端部にアウトリガー10Cを設けることで、アウトリガー10Cを適宜に回動させた状態で、当該アウトリガー10Cをサポート部材で下方から支持させることにより、橋脚P1の天端上に設置するサポート部材の位置を適宜に変更することができ、手延べ機10をセットバックさせて、ブラケット16の上に設置したサポート部材18で手延べ機10の先端部を支持させなくても、サポート部材と干渉しないように資機材50を橋脚P1の天端上に運搬して鋼製ジャッキベース30を設置することができるようになる。
10…手延べ機
10A…I形鋼
10B…トラス
10C…アウトリガー
10D…回動中心
11…本体部
12…クレーン
14、18…サポート部材
14A…ヒンジ部材
16…ブラケット
20、92…軌条設備
22、94…台車
22A…天井梁
22B…固定鋼材
24…チェーンブロック
30…鋼製ジャッキベース
50…資機材
50A…支承
50B…送り出し装置および降下設備のための資機材
80…新設桁
90…隣接道路
96…クレーン
A1…橋台
P1…橋脚

Claims (9)

  1. 手延べ機を用いて新設桁を送り出して架設する送り出し架設工法であって、
    前記手延べ機および前記新設桁を連結する連結工程と、
    前記手延べ機および前記新設桁の上に、送り出し方向に軌条設備を設ける軌条設備設置工程と、
    前記手延べ機の先端部にクレーンを設置するクレーン設置工程と、
    前記クレーンが設置された前記手延べ機の先端部が前記新設桁の送り出し先の橋脚の上方に位置するまで、前記手延べ機および前記新設桁を送り出す送り出し工程と、
    前記送り出し工程後、前記橋脚により一端部を保持されたサポート部材が、他端部で前記手延べ機の先端部を下方から支持する支持工程と、
    前記軌条設備を用いて前記橋脚の上方に資機材を運搬する運搬工程と、
    前記クレーンを用いて、前記運搬工程で運搬した前記資機材を前記橋脚の天端に積み降ろすクレーン積み降ろし工程と、
    を有し、前記運搬工程及び前記クレーン積み降ろし工程は、前記支持工程における前記サポート部材によって前記手延べ機が前記橋脚に下方から支持された状態で行うことを特徴とする送り出し架設工法。
  2. 前記サポート部材は前記手延べ機の先端部に格納されており、該サポート部材を鉛直に立設する工程を備えることを特徴とする請求項に記載の送り出し架設工法。
  3. 前記運搬工程は、前記軌条設備の上に配置された台車を用いて、前記橋脚の上方に支承部材を運搬する第1運搬工程を含み、
    前記第1運搬工程で運搬された前記支承部材を、前記台車に備えられた積み降ろし手段としてのチェーンブロックを用いて、前記橋脚の天端に積み降ろす支承積み降ろし工程を有することを特徴とする請求項2に記載の送り出し架設工法。
  4. 前記運搬工程は、前記軌条設備を用いて前記橋脚の上方に前記支承部材以外の資機材を運搬する第2運搬工程を含み、前記クレーン積み降ろし工程は、前記支承積み降ろし工程とは別に、前記橋脚の天端に、前記クレーンにより前記支承部材以外の資機材を積み降ろす工程であることを特徴とする請求項に記載の送り出し架設工法。
  5. 前記クレーン積み降ろし工程もしくは前記支承積み降ろし工程のいずれか一方の積み降ろし工程が行われた後、他方の積み降ろし工程で積み降ろしを行うことが可能な所定距離だけ前記手延べ機の送り出しもしくは引き戻しを行う手延べ機移動工程を含み、前記手延べ機移動工程で前記所定距離だけ送り出しもしくは引き戻した前記手延べ機の先端部は、前記一方の積み降ろし工程において前記手延べ機の先端部が前記橋脚に支持された状態となるようにするために前記サポート部材の一端部が保持されていた前記橋脚における第1位置とは異なる位置である前記橋脚における第2位置で保持されて前記橋脚に下方から支持された状態で、前記第1運搬工程及び前記第2運搬工程のうち後に行われる運搬工程及び前記他方の積み降ろし工程を行うことを特徴とする請求項に記載の送り出し架設工法。
  6. 前記一方の積み降ろし工程は、前記支承積み降ろし工程であり、前記第1運搬工程及び前記第2運搬工程のうち先に行われる運搬工程は前記第1運搬工程であることを特徴とする請求項に記載の送り出し架設工法。
  7. 前記橋脚における前記第1位置は前記橋脚の天端上にあり、前記橋脚における前記第2位置は、前記橋脚の側面に取り付けられたブラケット上にあることを特徴とする請求項またはに記載の送り出し架設工法。
  8. 前記サポート部材が下方から支持する前記手延べ機の先端部は、水平面内を回動可能であり、
    前記手延べ機の前記先端部が水平面内を回動することにより、前記サポート部材は、前記手延べ機の下方に位置する前記橋脚への設置位置を変更可能であることを特徴とする請求項のいずれかに記載の送り出し架設工法。
  9. 新設桁の先端に取り付けられて、該新設桁の送り出し架設に用いる手延べ機であって、
    送り出し方向に形成された、資機材を運搬するために用いられる軌条設備と、
    前記手延べ機の先端部に格納可能に設けられ、下方に位置する橋脚からの反力を受けるためのサポート部材と、
    前記先端部に軸支され、水平面内を回動可能な回動部と、
    を備え、
    前記回動部は第2のサポート部材によって支持され、前記回動部の回動により前記第2のサポート部材による前記先端部の支持位置が変更可能であることを特徴とする手延べ機。
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