JP7224309B2 - 角度検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、角度検出装置に関する。
下記特許文献1には、レゾルバの検出誤差を補正する角度検出装置が開示されている。具体的には、上記角度検出装置は、レゾルバからの検出信号によって検出された角度信号から速度信号を求め、モータの1回転分の速度信号に対して周波数解析を行うことで周波数成分毎の検出誤差を算出する。そして、上記角度検出装置は、その検出誤差を合成して得られる推定角度誤差信号を用いて上記角度信号を補正する。
特開2009-156852号公報
ところで、特許文献1には周波数解析を行うタイミングに関して記載がないが、一般的には、モータの回転位置が360度(0度)のときに周波数解析が行われる。
ただし、車両の挙動によってモータが360度(0度)の付近で共振してしまうと、周波数解析の処理が頻発してしまう。その結果、角度検出装置の処理負荷が増大し、角度信号の補正を行うことができなくなる場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、モータの共振による周波数解析の処理の頻発を抑制することである。
(1)本発明の一態様は、回転センサから出力された回転機の回転に応じた検出信号に基づいて、前記回転機の回転角度を検出し、前記検出した回転角度を示す角度信号を出力し、前記回転機が所定の角度だけ回転するごとに割込み信号を出力する信号出力部と、前記信号出力部から出力される前記割込み信号の時間間隔を計測する信号処理部と、前記信号処理部で計測された前記時間間隔から前記回転機の角速度を算出し、算出した前記角速度を周波数解析することによって前記検出信号に含まれる検出誤差を算出し、算出した前記検出誤差を用いて前記角度信号を補正する誤差補正部と、を備えることを特徴とする、レゾルバの角度検出装置である。
(2)上記(1)の角度検出装置であって、前記信号処理部は、前記回転機の回転方向を判別する回転方向判別部と、前記回転機が1回転する期間において、前記回転方向判別部で判別された前記回転方向が正回転方向及び逆回転方向のうちいずれかに維持された場合には、前記回転機が1回転したと判定する判定部と、を備え、前記誤差補正部は、前記判定部により前記回転機が1回転したと判定された場合に、前記周波数解析を実行してもよい。
(3)上記(2)の角度検出装置であって、前記判定部は、前記回転方向判別部で判別された前記回転方向が正回転方向及び逆回転方向のうちいずれかに維持されている場合に前記信号出力部から出力される割込み信号をカウントし、前記回転方向が切り替わった場合には、前記割込み信号のカウント値をリセットし、前記カウント値が所定値に到達した場合に前記回転機が1回転したと判定してもよい。
以上説明したように、本発明によれば、モータの共振による周波数解析の処理の頻発を抑制することができる。
本実施形態に係る角度検出装置1の概略構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る角度検出装置1の動作のシーケンス図(所定の角度θth=30度)である。 回転機Mが360度(0度)の付近で共振した場合の角度検出装置1の動作のシーケンス図である(所定の角度θth=30度)。 回転機Mが360度(0度)の付近で共振した場合の角度検出装置1の動作のシーケンス図である(所定の角度θth=90度)。
以下、本実施形態に係る角度検出装置を、図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る角度検出装置1の概略構成の一例を示す図である。本実施形態に係る角度検出装置1は、レゾルバR(回転センサ)から出力される検出信号Sdに基づいて回転機Mの回転角度θを検出する。なお、回転機Mの回転角度θは、回転機Mの回転位置と同義である。
レゾルバRは、回転機Mの回転を検出し、その回転に応じたアナログ信号である検出信号Sdを出力する。ここで、レゾルバRは、機械的に堅牢であり、耐環境性に優れるため、例えば車両駆動用のモータやパワーステアリング用のモータ等の回転機Mの回転角度の検出に広く用いられている。ただし、通常、レゾルバRにより得られる回転機Mの回転角度θには、レゾルバR内の巻線のアンバランスや巻線の相互干渉によって検出誤差DEが含まれる。検出誤差DEは、レゾルバRの固有の交流成分であり、限られた成分(主要次数n)に集中する。したがって、主要次数nで復元した信号波形は殆ど、検出誤差DEの実波形と一致する。すなわち、誤差波形DEは、レゾルバR固有の決められたn次成分から構成されており、再現性がある。検出誤差DEが現れる上記主要次数nは既知である。なお、レゾルバRの構成は公知であるので、詳細な図示や説明を省略する。
角度検出装置1は、例えば、CPU又はMPUなどのマイクロプロセッサ、MCUなどのマイクロコントローラなどにより構成される。角度検出装置1は、例えば、回転機Mを制御するECU(モータECU)である。
図1に示すように、角度検出装置1は、信号出力部2、タイマ3、信号処理部5及び誤差補正部6を備える。
信号出力部2は、レゾルバ・デジタル・コンバータ(RDC)10及び割込み信号生成部11を備える。例えば、信号出力部2は、CPU又はMPUなどのマイクロプロセッサ、MCUなどのマイクロコントローラなどにより構成されてもよい。
RDC10は、レゾルバRから検出信号Sdを取得し、その取得した検出信号Sdに基づいて回転機Mの回転角度θを検出する。そして、RDC10は、その検出した回転角度θを示す角度信号Saを誤差補正部6に出力する。角度信号Saは、デジタル信号である。
割込み信号生成部11は、回転機Mが所定の角度θthだけ回転するごとに割込み信号Wsを時刻情報生成部12に出力する。所定の角度θthは、0度から360度の間であればいくつでもよいが、例えば30度や90度である。
例えば、割込み信号生成部11は、検出信号Sdから得られた回転角度θに基づいて、回転機Mが所定の角度θthだけ回転したか否かを判定して、回転機Mが所定の角度θthだけ回転したと判定した場合には、割込み信号Wsを時刻情報生成部12に出力する。したがって、所定の角度θthが30度である場合には、割込み信号生成部11は、回転機Mが1回転する間に12つの割込み信号Wsを時刻情報生成部12に出力する。所定の角度θthが90度である場合には、割込み信号生成部11は、回転機Mが1回転する間に4つの割込み信号Wsを時刻情報生成部12に出力する。
タイマ3は、角度検出装置1の駆動中に計時する。
信号処理部5は、時刻情報生成部12、回転方向判別部13及び判定部14を備える。
時刻情報生成部12は、タイマ3を用いて、割込み信号生成部11から割込み信号Wsが出力される時間間隔ΔTを計測する。例えば、時刻情報生成部12は、割込み信号生成部11から割込み信号Wsが入力されると、その割込み信号Wsが入力されたときのタイマ3の計測値(以下、「タイマ情報」という。)をタイマ3から取得する。そして、時刻情報生成部12は、前回の割込み信号Wsが入力されたときのタイマ情報と、今回の割込み信号Wsが入力されたときのタイマ情報と、の差を求めることで、割込み信号の時間間隔ΔTを計測する。したがって、所定の角度θthが90度である場合には、時刻情報生成部12は、回転機Mが1回転する間に4つの時間間隔ΔTを計測することになる。時刻情報生成部12は、計測した時間間隔ΔTを誤差補正部6に出力する。
回転方向判別部13は、公知の技術を用いて、検出信号Sdから回転機Mの回転方向を判別する。回転機Mの回転方向は、正回転方向及び逆回転方向のいずれかである。ただし、回転方向判別部13は、これに限定されず、回転機Mの回転方向を判別できれば、種々の方法を用いて回転方向を判別してもよい。例えば、回転方向判別部13は、公知の技術を用いて、回転機Mに流れる電流値に基づいて回転機Mの回転方向を判別してもよいし、回転機Mに印加される電圧値に基づいて回転機Mの回転方向を判別してもよい。
判定部14は、回転機Mが1回転する期間において、回転方向判別部13で判別された回転方向が正回転方向及び逆回転方向のうちいずれかに維持された場合には、回転機Mが1回転したと判定する。判定部14は、回転機Mが1回転したと判定した場合には、転送完了信号Stを誤差補正部6に出力する。
例えば、判定部14は、回転方向判別部13で判別された回転方向が正回転方向及び逆回転方向のうちいずれかに維持されている場合に割込み信号生成部11から出力される割込み信号をカウントする。ただし、判定部14は、回転方向判別部13で判別された回転方向が切り替わった場合には、割込み信号のカウント値Kをリセットする。判定部14は、カウント値Kが所定値Kthに到達した場合には回転機Mが1回転したと判定して、転送完了信号Stを誤差補正部6に出力する。判定部14は、カウント値Kが所定値Kthに到達した場合には、カウント値Kをリセットする。
例えば、判定部14は、回転方向判別部13により回転方向が正回転方向であると連続して判別されている間において割込み信号を検出するごとにカウント値Kをカウントアップする。そして、判定部14は、カウント値Kが所定値Kthに到達した場合には転送完了信号Stを誤差補正部6に出力して、カウント値Kをリセットする。ただし、判定部14は、回転方向判別部13により判別された回転方向が正回転方向から逆回転方向に変化した場合にはカウント値Kをリセットする。
例えば、判定部14は、回転方向判別部13により回転方向が逆回転方向であると連続して判別されている間において割込み信号を検出するごとにカウント値Kをカウントアップする。そして、判定部14は、カウント値Kが所定値Kthに到達した場合には転送完了信号Stを誤差補正部6に出力して、カウント値Kをリセットする。ただし、判定部14は、回転方向判別部13により判別された回転方向が逆回転方向から正回転方向に変化した場合にはカウント値Kをリセットする。
誤差補正部6は、時間間隔ΔTに基づいて回転機Mの角速度ωを算出する。そして、誤差補正部6は、判定部14から転送完了信号Stを受信した場合に角速度ωを周波数解析することによって検出信号Saに含まれる検出誤差DEを算出する。そして、誤差補正部6は、算出した検出誤差DEを用いて信号出力部2から出力される角度信号Saを補正する。角度信号Saの補正後の信号を「角度信号Sa´」と称する。
以下に、本実施形態に係る誤差補正部6の概略構成について説明する。
誤差補正部6は、フーリエ係数算出部15及び補正処理部16を備える。
フーリエ係数算出部15は、判定部14から転送完了信号Stを受信したことを契機として、回転機Mの1回転分の角速度ωに対して離散フーリエ変換を行うことによりフーリエ係数を求める。
具体的には、フーリエ係数算出部15は、角速度算出部20、フーリエ変換部21及び記憶部22を備える。
角速度算出部20は、時刻情報生成部12から出力される時間間隔ΔTに基づいて、回転機Mの角速度ωを求める。
フーリエ変換部21は、判定部14から転送完了信号Stを受信したタイミングで、角速度算出部20が求めた角速度ωのデータ(角速度信号)に対して離散フーリエ変換を行うことによりフーリエ係数を求める。そして、フーリエ変換部21は、求めたフーリエ係数を誤差補正部6に出力する。
フーリエ変換部21は、例えば、判定部14から転送完了信号Stを受信したタイミングで、角速度信号に対して離散フーリエ変換を行うことにより、積分範囲を回転機Mの一周期分(0から2π)として、主要次数nにおけるフーリエ係数(a,b)を求める。例えば、フーリエ変換部21は、所定の角度θthが90度である場合には、90度ごとに角速度ωが得られるため、その90度ごとに求めた4つの主要次数nのフーリエ係数を加算することでフーリエ係数(a,b)を求める。
フーリエ変換部21は、フーリエ係数(a,b)を補正処理部16に出力する。フーリエ変換部21は、判定部14から転送完了信号Stを受信したタイミングでのみ離散フーリエ変換によるフーリエ係数(a,b)の算出し、それ以外では離散フーリエ変換によるフーリエ係数(a,b)の算出を行わない。
補正処理部16は、フーリエ変換部21により出力されたフーリエ係数(a,b)と、信号出力部2から得られた角度信号Saとに基づいて検出誤差DEを算出する。例えば、次数nの検出誤差DEは、以下の式(1)で求められる。したがって、補正処理部16は、フーリエ係数(a,b)に基づいて、α及びβを求めることで、次数nの検出誤差DEを求めることができる。
検出誤差DE=αsin(nθ+β)…(1)
ここで、検査誤差DEが現れる主要次数nが1からNである場合には、補正処理部16は、1からNの各次数の検出誤差DEの波形を生成し、その生成した各検出誤差DEの波形を合成することにより推定角度誤差信号を生成する。
そして、補正処理部16は、信号出力部2から出力された角度信号Saに対して、推定角度誤差信号を差し引くことで角度信号Saを補正して角度信号Sa´を生成する。
次に、本実施形態に係る角度検出装置1の動作の流れについて、図2を用いて説明する。図2は、所定の角度θth=30度のときにおける角度検出装置1の動作のシーケンス図である。
角度検出装置1は、レゾルバRからの検出信号Sdに基づいて、回転機Mの回転角度θを示す角度信号Saを求める。ただし、角度信号Saには、レゾルバR固有の検出誤差DEが含まれるため、角度検出装置1は、検出誤差DEをなくすように角度信号Saを補正して、その補正した角度信号Sa´を生成する。すなわち、誤差補正部6は、回転機Mの角速度ωを算出し、その算出した角速度ωを離散フーリエ変換することでフーリエ係数(a,b)を求める。誤差補正部6は、フーリエ係数(a,b)によって検出信号に含まれる検出誤差DEを算出することで復元する。そして、誤差補正部6は、その復元した検出誤差DEを用いて角度信号Saを補正する。ただし、誤差補正部6は、信号処理部5より回転機Mが1回転したと判定された場合にのみ角速度ωに対する周波数解析を行い、それ以外では、角速度ωに対する周波数解析を行わない。
具体的には、信号出力部2は、回転機Mが所定の角度θth=30度回転するごとに割込み信号Wsを信号処理部5に出力する。信号処理部5は、割込み信号Wsを取得するごとに、割込み信号の時間間隔ΔTを求め、フーリエ係数算出部15に出力する。また、信号処理部5は、割込み信号Wsをカウントするとともに、そのカウント値KがKth(=12)に到達したか否かを判定する。そして、信号処理部5は、カウント値KがKth(=12)に到達した場合には、回転機Mが1回転したと判定して転送完了信号Stをフーリエ係数算出部15に出力する。ここで、信号処理部5は、割込み信号Wsをカウントするにあたって、回転機Mの回転方向が正回転方向及び逆回転方向のうちいずれかに維持されている場合にのみ割込み信号をカウントする。したがって、信号処理部5は、回転方向が切り替わった場合には、割込み信号のカウントせずにカウント値Kをリセットする。
フーリエ係数算出部15は、例えば、転送完了信号Stを受信したタイミングで、回転機Mの1回転分の角速度ωに対して離散フーリエ変換を行うことによりフーリエ係数(a,b)を求める。そして、フーリエ係数算出部15は、算出したフーリエ係数(a,b)を補正処理部16に出力する。
補正処理部16は、フーリエ変換部21により出力された主要次数nにおけるフーリエ係数(a,b)と、信号出力部2から得られた角度信号Saとを用いて、角度信号Saを補正して角度信号Sa´を生成する補正処理を実行する。例えば、補正処理部16は、主要次数nにおけるフーリエ係数(a,b)と角度信号Saとを用いて各次数の検出誤差DEを生成し、生成した各検出誤差DEの波形を合成することにより推定角度誤差信号を生成する。補正処理部16は、信号出力部2から出力された角度信号Saに対して、推定角度誤差信号を差し引くことで角度信号Saを補正して角度信号Sa´を生成する。
このように、図2に示す例では、フーリエ係数算出部15は、回転機Mの回転方向が正回転方向及び逆回転方向のうちいずれかに維持されていることを条件として回転機Mが1回転するごとに離散フーリエ変換を行うことによりフーリエ係数(a,b)を求める。すなわち、回転機Mの回転方向が正回転方向及び逆回転方向のうちいずれかに維持されていることを条件として、回転機Mが1回転するごとにフーリエ係数(a,b)が更新されることになる。
以下に、本実施形態に係る角度検出装置1の効果について、図3及び図4を用いて説明する。図3は、所定の角度θth=30度のときに回転機Mが360度(0度)の付近で共振した場合の角度検出装置1の動作のシーケンス図である。図4は、所定の角度θth=90度のときにおいて、回転機Mが360度(0度)の付近で共振した場合の角度検出装置1の動作のシーケンス図である。
まず、図3に示すように、所定の角度θth=30度のときに、回転機Mが360度(0度)の付近で共振したとする。この場合において、回転機Mが所定の角度θth=30度だけ回転するごとに信号出力部2から信号処理部5へ割込み信号Wsが出力される。ただし、回転機Mが共振すると回転機Mの回転方向が交互に切り替わるため、カウント値Kは、カウントアップしない。すなわち、信号処理部5は、回転機Mが共振している場合では回転機Mの回転方向が交互に切り替わるため、割込み信号Wsを取得したとしても、カウント値Kをカウントアップしない。したがって、回転機Mの共振時において、カウント値Kが所定値Kthに到達することがなく、信号処理部5は、回転機Mが1回転したと判定しない。そのため、角度検出装置1は、回転機Mの共振による周波数解析(離散フーリエ変換)の処理の頻発を抑制することができる。なお、図3に示す例では、離散フーリエ変換が実行されないため、フーリエ係数(a,b)が更新されない。そのため、補正処理部16は、現在のフーリエ係数(a,b)を用いて補正処理を実行する。すなわち、補正処理部16は、離散フーリエ変換が実行されてフーリエ係数(a,b)が更新されるまでは、更新前のフーリエ係数(a,b)を用いて一定周期ごとに補正処理を実行する。
次に、図4に示すように、所定の角度θth=90度のときに回転機Mが360度(0度)の付近で共振したとする。ここで、回転機Mの共振が90度間隔未満の変動(例えば、30度間隔の変動)である場合には、信号出力部2は、回転機Mが共振したとしても、回転機Mの共振による回転角度の変動が所定の角度θth未満であるため、割込み信号Wsを出力しない。そのため、信号処理部5は、回転機Mが1回転したと判定することがない。したがって、角度検出装置1は、回転機Mの共振時において、周波数解析(離散フーリエ変換)の処理を実行しない。すなわち、角度検出装置1は、回転機Mの共振による周波数解析(離散フーリエ変換)の処理の頻発を抑制することができる。なお、図4に示す例では、離散フーリエ変換が実行されないため、フーリエ係数(a,b)が更新されない。そのため、補正処理部16は、現在のフーリエ係数(a,b)を用いて補正処理を実行する。換言すれば、補正処理部16は、離散フーリエ変換が実行されてフーリエ係数(a,b)が更新されるまでは、更新前のフーリエ係数(a,b)を用いて一定周期ごとに補正処理を実行する。
以上、説明したように、上記角度検出装置1は、レゾルバRの角度検出装置であって、レゾルバRから出力された回転機Mの回転に応じた検出信号に基づいて、回転機Mの回転角度を検出し、検出した回転角度を示す角度信号Saを出力する信号出力部2を備える。そして、信号出力部2は、回転機Mが所定の角度θthだけ回転するごとに割込み信号Wsを出力する。
このような構成によれば、回転機Mの共振が所定の角度θth間隔未満の変動である場合、信号出力部2は割込み信号Wsを出力しない。そのため、上記離散フーリエ変換の処理が頻発することを抑制することができる。
また、上記角度検出装置1は、回転機Mが1回転する期間において、回転方向が正回転方向及び逆回転方向のうちいずれかに維持された場合には、回転機Mが1回転したと判定する判定部14を備えてもよい。
このような構成によれば、回転機Mが共振したとしても、回転機Mが1回転したと判定されない。したがって、角度検出装置1は、回転機Mが1回転した場合に離散フーリエ変換の処理を実行するにあたって、回転機Mの共振による離散フーリエ変換の処理を抑制することができる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
上述した角度検出装置1の全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。この場合、上記コンピュータは、CPU、GPUなどのプロセッサ及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えてもよい。そして、上記角度検出装置1の全部または一部の機能をコンピュータで実現するためのプログラムを上記コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムを上記プロセッサに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。ここで、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
1 角度検出装置
2 信号出力部
5 信号処理部
6 誤差補正部
12 時刻情報生成部
13 回転方向判別部
14 判定部
15 フーリエ係数算出部
16 補正処理部

Claims (2)

  1. 回転センサから出力された回転機の回転に応じた検出信号に基づいて、前記回転機の回転角度を検出し、前記検出した回転角度を示す角度信号を出力し、前記回転機が所定の角度だけ回転するごとに割込み信号を出力する信号出力部と、
    前記信号出力部から出力される前記割込み信号の時間間隔を計測する信号処理部と、 前記信号処理部で計測された前記時間間隔から前記回転機の角速度を算出し、算出した前記角速度を周波数解析することによって前記検出信号に含まれる検出誤差を算出し、算出した前記検出誤差を用いて前記角度信号を補正する誤差補正部と、
    を備え
    前記信号処理部は、
    前記回転機の回転方向を判別する回転方向判別部と、
    前記回転機が1回転する期間において、前記回転方向判別部で判別された前記回転方向が正回転方向及び逆回転方向のうちいずれかに維持された場合には、前記回転機が1回転したと判定する判定部と、
    を備え、
    前記誤差補正部は、前記判定部により前記回転機が1回転したと判定された場合に、前記周波数解析を実行する、ことを特徴とする、レゾルバの角度検出装置。
  2. 前記判定部は、
    前記回転方向判別部で判別された前記回転方向が正回転方向及び逆回転方向のうちいずれかに維持されている場合に前記信号出力部から出力される割込み信号をカウントし、前記回転方向が切り替わった場合には、前記割込み信号のカウント値をリセットし、前記カウント値が所定値に到達した場合に前記回転機が1回転したと判定する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載のレゾルバの角度検出装置。
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