JP2018146523A - 車速計測システム - Google Patents

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Abstract

【課題】瞬間的な車速を、より適正に算定することのできる「車速計測システム」を提供する。【解決手段】自動車の車速が一定である期間に、パルス間時間の推移に現れる特徴パターンを抽出し、特徴パターンの周期中のパルス数Nを1回転周期中のパルス数とする。また、1からNまでの間の各整数iについて、所定数の回転周期内の全てのパルス間の時間の平均の、所定数の回転周期内のi番目のパルスとi+1番目のパルス(但し、iがNのときは、i+1は1)との間の時間の平均に対する比を算出し、i番目のパルスとi+1番目のパルスの間に対応する補正係数とする。そして、以降は、計測したi番目のパルスとi+1番目のパルスの間の時間を、対応する補正係数を当該時間に乗じて補正する。【選択図】図1

Description

本発明は、車速を計測する技術に関するものである。
自動車の車速を計測する技術としては、自動車のトランスミッションのアウトプットシャフトや車輪に連動して回転する回転軸が、所定の回転角回転する度に毎にパルスを出力する車速センサを設け、車速センサが出力するパルスの周期(周波数)に基づいて車速を算定する技術が知られている。
また、このような技術において用いられる車速センサとしては、アウトプットシャフトや車輪に連動して回転する、周方向に一定間隔で極性の異なる磁石を交互に配置した円板状の多極磁石と、多極磁石の回転に伴う磁界の変化を検出しパルス信号を出力する、ホール素子等の磁気センサとを備えた車速センサ(たとえば、特許文献1)や、アウトプットシャフトや車輪に連動して回転する歯車と、歯車の回転に伴う歯車の歯先までの距離の変化を検出しパルス信号を出力する電磁ピックアップや渦電流センサなどの変位センサを備えた車速センサ(たとえば、特許文献2)などが知られている。
特開平5-133967公報 特開2013-175967号公報
上述した多極磁石を用いる車速センサにおいては、周方向の磁石の間隔にばらつきがあると瞬間的な車速を適正に計測することができなくなり、上述した歯車を用いる車速センサにおいては、歯車の円ピッチにばらつきがあると瞬間的な車速を適正に計測することができなくなる。
そこで、本発明は、瞬間的な車速を、より適正に算定することのできる車速計測システムを提供することを課題とする
前記課題達成のために、本発明は、自動車の車速に比例した回転速度で回転する回転軸が1回転する度にN個(但し、Nは2以上の整数)のパルスを出力する車速センサを用いて車速を計測する車速計測システムに、前記車速センサが出力するパルス間の区間であるパルス間区間の時間長を当該パルス間区間のパルス間時間として計測するパルス間時間計測手段と、前記パルス間時間計測手段が計測した各パルス間区間のパルス間時間を補正する補正手段と、前記補正手段が補正した各パルス間区間のパルス間時間を前記回転軸が2π/N回転するのに要した時間として用いて車速を算出する車速算出手段と、補正係数算出部とを備えたものである。ここで、前記補正係数算出部は、前記自動車が一定速度で走行している期間を一定速度走行期間として検出する一定速度走行期間検出手段と、前記一定速度走行期間中において前記パルス間時間計測手段が計測した各パルス間区間のパルス間時間の平均をパルス間時間平均として算出するパルス間時間平均算出手段と、前記回転軸の各回転周期内において前記車速センサからi (但し、i は1からNまでの整数)番目に出力されたパルスをi 番目のパルスとして、前記一定速度走行期間中において、1からNまでの各整数iについて、前記パルス間時間計測手段が計測したi番目のパルスとi+1番目のパルス(但し、iがNのときはi+1は1とする)との間のパルス間区間のパルス間時間または当該パルス間時間の平均を、i番目のパルスとi+1番目のパルスとの間のパルス間区間の実測パルス間時間として算出する実測パルス間時間算出手段と、1からNまでの各整数iについて、パルス間時間平均算出手段が算出したパルス間時間平均の、前記実測パルス間時間算出手段が算出したi番目のパルスとi+1番目のパルスとの間のパルス間区間の実測パルス間時間に対する比を求め、求めた比をi番目のパルスとi+1番目のパルスとの間のパルス間区間の補正係数に設定する補正係数設定手段とを備えている。また、前記補正手段は、前記パルス間時間計測手段が計測したi番目のパルスとi+1番目のパルスとの間のパルス間区間のパルス間時間を、当該パルス間時間に、i番目のパルスとi+1番目のパルスとの間のパルス間区間の補正係数を乗じることにより補正する。
ここで、このような車速計測システムは、前記一定速度走行期間検出手段において、所定数のパルス間区間を連結した参照区間について前記パルス間時間計測手段が計測したパルス間時間の和が、複数の参照区間について一定となったときに前記一定速度走行期間を検出するように構成してもよい。
また、このような車速計測システムに、GPS受信器を備え、前記一定速度走行期間検出手段において、前記GPS受信器で測定した前記自動車の速度が一定である期間を前記一定速度走行期間として検出するようにしてもよい。
また、以上のような車速計測システムには、前記パルス間時間計測手段が計測した各パルス間区間のパルス間時間の特徴的な変化パターンと当該変化パターンの周期を算定し、算定した周期内に前記車速センサから出力されたパルス数を、前記回転軸が1回転する度に前記車速センサが出力するパルス数である前記Nとして設定する1回転周期パルス数算出手段を設けるようにしてもよい。
また、以上のような車速計測システムに、GPS受信器と、前記GPS受信器を用いて測定した前記自動車の走行距離と、当該走行距離を走行する間に前記車速センサから出力されたパルスと、前記回転軸が所定数回転したとき前記自動車が走行する距離とに基づいて、前記回転軸が1回転する度に前記車速センサが出力するパルス数である前記Nを設定する1回転周期パルス数算出手段とを設けるようにしてもよい。
また、前記課題達成のために、本発明は、自動車の車速に比例した回転速度で回転する回転軸が1回転する度にN個(但し、Nは2以上の整数)のパルスを出力する車速センサを用いて車速を計測する車速計測システムに、前記車速センサが出力するパルス間の区間であるパルス間区間の時間長を当該パルス間区間のパルス間時間として計測するパルス間時間計測手段と、前記パルス間時間計測手段が計測した各パルス間区間のパルス間時間を補正する補正手段と、前記補正手段が補正した各パルス間区間のパルス間時間を前記回転軸が2π/N回転するのに要した時間として用いて車速を算出する車速算出手段と、補正係数算出部とを備えたものである。ここで、前記補正係数算出部は、前記回転軸が一定の角加速度で走行している期間を一定加速度走行期間として検出する一定加速度走行期間検出手段と、前記回転軸の各回転周期内において前記車速センサからi (但し、i は1からNまでの整数)番目に出力されたパルスをi 番目のパルスとして、前記一定加速度走行期間中において、前記回転軸の角加速度と角速度を用いて、1からNまでの各整数iについて、i番目のパルスが出力された時点からi+1番目のパルス(但し、iがNのときはi+1は1とする)が出力された時点までに前記回転軸が回転した回転角を算定し、算定した回転角に対する、2π/Nの比を、i番目のパルスとi+1番目のパルスとの間のパルス間区間の補正係数に設定する補正係数設定手段とを備えている。また、前記補正手段は、前記パルス間時間計測手段が計測したi番目のパルスとi+1番目のパルスとの間のパルス間区間のパルス間時間を、当該パルス間時間に、i番目のパルスとi+1番目のパルスとの間のパルス間区間の補正係数を乗じることにより補正する。
以上のような車速計測システムによれば、車速センサが、充分に正確に回転軸が2π/N回転する度にパルスを出力していなくとも、自動車の走行中に、計測した車速パルスのパルス間の時間を、回転軸が2π/N回転したときの時間に変換する補正係数を設定すると共に、以降、当該補正係数を用いて、計測した車速パルスのパルス間の時間を補正するので、瞬間的な車速についても適正に算定することができる。
以上のように、本発明によれば、瞬間的な車速を、より適正に算定することのできる車速計測システムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る車速計測システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る車速センサを示す図である。 本発明の実施形態に係るパルス間隔補正係数テーブルを示す図である。 本発明の実施形態に係るパルス間隔補正係数算出処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るパルス間隔補正係数算出処理の処理例を示す図である。 本発明の実施形態に係るパルス間隔補正係数算出処理の処理例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係る車速計測システムの構成を示す。
車速計測システムは、自動車に搭載されるシステムであり、図示するように、車速計測システムは、車速センサ1、GPS受信器2、車速利用装置3、車速算出装置4とを備えている。
ここで、車速センサ1は、図2aに示すように、自動車の、トランスミッションのアウトプットシャフトと連動して回転するドリブンギヤと一体に回転する多極磁石円盤11と、ホール素子等の磁気センサ12とを備えている。多極磁石円盤11には、周方向に一定間隔で極性の異なる磁石が交互に配置されており、磁気センサ12は、多極磁石円盤11の回転に伴う磁界の変化を検出し、ドリブンギヤが所定回転角度、回転する度に車速パルスを出力する。
ただし、車速センサ1としては、図2bに示すような、自動車の、トランスミッションのアウトプットシャフトと連動して回転するドリブンギヤと一体に回転する歯車13と、歯車13の回転に伴う歯車13の歯先までの距離の変化を検出し、ドリブンギヤが所定回転角度、回転する度に車速パルスを出力する電磁ピックアップや渦電流センサなどの変位センサ14を備えた車速センサ1を用いるようにしてもよい。
次に、図3に示すように、車速算出装置4は、車速センサ1から出力される各車速パルスのパルス間の時間を計測しパルス間時間として出力するパルス間時間計測部41、基準パルス検出パターン42と1周期パルス数データ43とパルス間隔補正係数テーブル44を生成する補正係数算出部45、パルス間時間計測部41が計測したパルス間時間をパルス間隔補正係数テーブル44を用いて補正するパルス間時間補正部46、パルス間時間補正部46が補正したパルス間時間を車速に変換して車速データとして車速利用装置3に出力する車速変換部47とを有する。
ここで、1周期パルス数データ43は、ドリブンギヤが1回転する間に車速センサ1が出力する車速パルス数Nを表すデータであり、基準パルス検出パターン42は、ドリブンギヤの回転の各周期において出力するN個の車速パルスのうちの基準パルスとするパルスを規定するデータである。
そして、パルス間隔補正係数テーブル44は、図4に示すように、ドリブンギヤが1回転する間に車速センサ1が出力するN個の車速パルス各々の間の区間であるパルス区間のそれぞれについて、補正係数を登録したテーブルである。すなわち、ドリブンギヤが1回転する間に車速センサ1が出力するN個の車速パルスのうちの基準パルスを1番目のパルスP1、基準パルスから数えてj番目の車速パルスをj+1番目のパルスPj+1として、パルス間隔補正係数テーブル44には、1からNまでの間の各整数iについて、PiとPi+1の間のパルス間区間に対する補正係数が登録される。ただし、iがNのときは、i+1は1とする。
なお、図4は、ドリブンギヤの回転の各周期において出力する車速パルスの数Nが8である場合を示している。
以下、補正係数算出部45が行うパルス間隔補正係数算出処理について説明する。
なお、パルス間隔補正係数算出処理は、車速計測システムの初期設定時に1度だけ行われる処理である。
図5に、このパルス間隔補正係数算出処理の手順を示す。
図示するように、パルス間隔補正係数算出処理において、補正係数算出部45は、まず、パルス間時間計測部41が計測したパルス間時間の記録を開始する(ステップ502)。
そして、自動車の車速が一定である期間の発生を待つ(ステップ504)。
ここで、自動車の車速が一定である期間の検出は、車速パルスが所定数(たとえば、300)出力される期間を1周期として、所定数の周期以上連続して各周期の時間長が、ほぼ同じ時間長となったときに、当該連続してほぼ同じ時間長となった所定数の周期の期間を、自動車の車速が一定である期間として検出することにより行う。ただし、GPS受信器2において測定される自動車の速度が一定となった期間を、自動車の車速が一定である期間として検出してもよい。
次に、自動車の車速が一定である期間が発生したならば(ステップ504)、自動車の車速が一定である期間中に記録したパルス間時間を対象として、パルス間時間の推移に現れる特徴的推移パターンを特徴パターンとして抽出し、基準パルス検出パターン42として登録すると共に、パルスカウンタリセット処理を行う(ステップ506)。ここで、特徴パターンとしては、パルス間時間の平均との差や、直前のパルス間時間との差に基づいて、パルス間時間が特徴的な値であったり、パルス間時間の推移が特徴的である部分を抽出する。
すなわち、たとえば、図6に示すようにパルス間時間が推移している場合には、以下のように特徴パターンを抽出する。なお、図中の横軸は自動車の車速が一定である期間中に発生したパルス間区間の順番を表しており、k;k+1は、自動車の車速が一定である期間中においてk番目に出力された車速パルスとk+1番目に出力された車速パルスとの間のパルス間区間を表している。すなわち、たとえば、11;12であれば、11番目の車速パルスと12番目の車速パルスの間のパルス間区間を表す。
なお、パルスカウンタリセット処理については後述する。
図6に示した場合、3;4のパルス間区間のパルス間時間が、その直前のパルス間区間2;3のパルス間時間や、その直後のパルス間区間4;5のパルス間時間との差が大きいため、パルス間区間2;3-3;4-4;5の部分が特徴的な、パルス間時間の推移パターン601を示している。そこで、この場合には、パルス間区間2;3-3;4-4;5のパルス間時間の推移パターン601を特徴パターンとして抽出し、基準パルス検出パターン42として登録する。
次に、このようにして基準パルス検出パターン42を登録したならば(ステップ506)、自動車の車速が一定である期間中のパルス間時間の推移中に現れる基準パルス検出パターン42の周期を算定し、特徴パターンの周期中のパルス数を求め、1周期パルス数データ43として登録する(ステップ508)。
すなわち、たとえば、図6に示した場合は、自動車の車速が一定である期間中のパルス間時間の推移中の推移パターン602が、基準パルス検出パターン42とした特徴パターン601の次に現れる、基準パルス検出パターン42に一致する推移パターンであるので、特徴パターン601と推移パターン602の間が基準パルス検出パターン42の周期610として算定される。そして、この基準パルス検出パターン42の周期中のパルス数は、周期内のパルス間区間の数より8として求まる。
なお、上述のように、このようにして求まる1周期パルス数データ43は、ドリブンギヤが1回転する間に車速センサ1が出力する車速パルス数Nを表している。
次に、このようにして1周期パルス数データ43を登録したならば、基準パルス検出パターン42の周期を回転周期として、各回転周期内の各パルスに1からNまでの順番を与える。すなわち、車速パルス数Nが8であれば、各回転周期内の各パルスに1から8までの順番を与える。ただし、パルスの順番は、上述のように基準パルスが1番目のパルスP1となり、基準パルスから数えてj番目の車速パルスが、j+1番目のパルスPj+1となるように与える。また、基準パルスは、基準パルス検出パターン42に対して特定の位置関係にある車速パルスとして定める。すなわち、たとえば、基準パルス検出パターン42の直後に現れる車速パルスを基準パルスとする。
そして、1からNまでの間の各整数iについて、自動車の車速が一定である期間中の所定数の回転周期内のPiとPi+1(但し、iがNのときは、i+1は1)の間のパルス間区間のパルス間時間の平均に対する、自動車の車速が一定である期間中の所定数の回転周期内の全パルス間時間の平均の比を算出し、PiとPi+1の間のパルス間区間の補正係数としてパルス間隔補正係数テーブル44に登録する(ステップ510)。すなわち、所定数の回転周期内の全パルス間時間の平均がT0、所定数の回転周期内のP3とP4の間のパルス間区間のパルス間時間の平均がT1であれば、P3とP4の間のパルス間区間の補正係数として、T0/T1を登録する。
そして、パルス間隔補正係数算出処理を終了する。
以上、補正係数算出部45が行うパルス間隔補正係数算出処理について説明した。
次に、パルス間時間補正部46の動作について説明する。
図3に戻り、パルス間時間補正部46は、車速パルスをカウントするパルスカウンタ461、パルスカウンタ461のカウント値のリセットを行うリセット制御部462、乗算器463とを備えている。
ここで、上述したパルス間隔補正係数算出処理のステップ506において補正係数算出部45が行うパルスカウンタリセット処理について説明する。
パルスカウンタリセット処理において、補正係数算出部45は、記録しているパルス間時間を参照し、リセット制御部462を介して、上述した基準パルス検出パターン42に対して定まる基準パルスのタイミングでパルスカウンタ461を0にリセットする。
次に、パルス間時間補正部46のリセット制御部462は、パルスカウンタ461のカウント値が、1周期パルス数データ43が表すパルス数N-1となったならば、次の車速パルス(基準パルス)のタイミングでパルスカウンタ461を0にリセットする。
そして、パルスカウンタ461のカウント値がmであるときには、車速パルスPm+1と車速パルスPmとの間のパルス間区間に対してパルス間隔補正係数テーブル44に登録されている補正係数が読み出され、乗算器463において、読み出された補正係数が、パルス間時間計測部41が車速パルスPm+1と車速パルスPmとの間のパルス間区間に対して計測したパルス間時間に乗算される。なお、m+1が1のときは、mは1周期パルス数データ43が表すパルス数Nと同じ数Nとする。
そして、このようにして乗算器463によって、パルス間時間計測部41が計測したパルス間時間に補正係数を乗算した値が、補正後のパルス間時間として、パルス間時間補正部46から、車速変換部47に出力される。
以上、パルス間時間補正部46の動作について説明した。
なお、このようなパルス間時間補正部46においては、リセット制御部462において、車速パルスに基づいて自動車の車速が一定である期間を検出し、当該期間中に、パルス間時間計測部41が計測したパルス間時間の推移中に基準パルス検出パターン42または基準パルス検出パターン42を時間方向(図6の縦軸方向)に拡大縮小したパターンが現れたならば、当該パターンを基準パルス検出パターン42と見なして、当該基準パルス検出パターン42に対して定まる基準パルスのタイミングでパルスカウンタ461を0にリセットする処理も行うようにしてよい。
さて、このようにしてパルス間時間補正部46から出力された補正後のパルス間時間に基づいて、車速変換部47は、ドリブンギア1回転当たりの自動車の走行距離を1周期パルス数データ43が表すパルス数Nで除算した距離を、補正後のパルス間時間で割った値を車速として算出し、車速利用装置3に車速データとして出力する。
なお、一般的には、ドリブンギア637回転当たりの自動車の走行距離が1kmに設定されているので、ドリブンギア1回転当たりの自動車の走行距離は1km/637となる。
ここで、車速利用装置3は、自動運転装置やナビゲーション装置や車速表示装置などであり、車速変換部47から出力された車速データが表す車速を用いて所定の処理を実行する。
以上、本発明の実施形態について説明した。
ところで、以上の実施形態における1回転あたりの車速パルス数Nを算出する処理は以下のように行うようにしてもよい。
すなわち、補正係数算出部45において、GPS受信器2で測定した特定の期間中の自動車の走行距離Lと、当該特定の期間中に車速センサ1から出力された車速パルス数nPを算定する。
一般的に、ドリブンギア637回転に対して自動車は1km走行するので、車速センサ1の1回転あたりの車速パルス数をNとすれば、ドリブンギアの回転数は(nP/N)となるので、L=nP/(N×637)が成り立ち、N=nP/(L×637)となる。
一方、車速センサ1の1回転あたりの車速パルス数Nは、一般的には、2、4、8、48、96のいずれかである。
そこで、2、4、8、48、96のうちの、nP/(L×637)に最も近い数を車速センサ1の1回転あたりの車速パルス数Nとして算定する。
また、以上の実施形態における補正係数の算出は、自動車が等加速度運動しているとき、すなわち、ドリブンギアが等角加速度で回転しているときに行うようにしてもよい。
まず、ドリブンギアが等角加速度で回転しているときには、初期時点の角速度をω0、ドリブンギアの角加速度をβとし、「^2」は自乗を表すものとして、ドリブンギアの回転角θは、
θ=ω0×t+(1/2)×βt^2
となる。
したがって、上述した基準パルスのθを0とすれば、基準パルスを1番目の車速パルスP1として、基準パルスが出力されてから、基準パルスから数えてj番目の車速パルスPj+1が出力されるまでにドリブンギアが回転した角度θj+1は、基準パルスが出力されたときの角速度をω0、基準パルスと車速パルスPj+1との間のパルス間区間のパルス間時間の総和をTjとして、
θj+1=ω0×Tj+(1/2)×βTj^2によって求めることができる。
そして、車速センサ1の1回転あたりの車速パルス数Nを用いて、車速パルスPiとPi+1番目の車速パルスとの間のパルス間区間Pi;Pi+1の補正係数は、θi+1からθiを減じた角度dθiに対する、360°/Nの比、360/(N×dθi)として求まる。
そこで、補正係数算出部45において、ドリブンギアが等角加速度で回転している期間と、角加速度と、各時点における角速度とを、所定数(たとえば、300)のパルス間時間の平均の推移や、GPS受信器2で測定した自動車の加速度などより検出し、当該期間中において、適当な車速パルスを基準パルスとして、パルス間時間計測部41が計測したパルス間時間から求まる基準パルスから各車速パルスまでの経過時間から、基準パルスが出力されてから各車速パルスが出力されるまでにドリブンギアが回転した角度を上記式θj+1=ω0×Tj+(1/2)×βTj^2によって算定し、算定した角度から各パルス間区間における回転角dθiを算出し、算出した回転角dθiと、車速センサ1の1回転あたりの車速パルス数Nとより、上記式360/(N×dθi)に従って、パルス間区間Pi;Pi+1の補正係数の算出するようにする。
なお、このようにした場合にも、補正係数算出部45は、基準パルスに設定した車速パルスの車速パルス列中での位置に応じて、リセット制御部462を介して、基準パルスに対して、パルスカウンタ461が値0をカウントするように、パルスカウンタ461をリセットするようにする。
以上のように、本実施形態によれば、車速センサ1が、充分に正確に回転軸が2π/N回転する度にパルスを出力していなくとも、自動車の走行中に、計測した車速パルスのパルス間の時間を、回転軸が2π/N回転したときの時間に変換する補正係数を設定し、以降、当該補正係数を用いて、計測した車速パルスのパルス間の時間を補正するので、瞬間的な車速についても適正に算定することができるようになる。
1…車速センサ、2…GPS受信器、3…車速利用装置、4…車速算出装置、11…多極磁石円盤、12…磁気センサ、13…歯車、14…変位センサ、41…パルス間時間計測部、42…基準パルス検出パターン、43…1周期パルス数データ、44…パルス間隔補正係数テーブル、45…補正係数算出部、46…パルス間時間補正部、47…車速変換部、461…パルスカウンタ、462…リセット制御部、463…乗算器。

Claims (7)

  1. 自動車の車速に比例した回転速度で回転する回転軸が1回転する度にN個(但し、Nは2以上の整数)のパルスを出力する車速センサを用いて車速を計測する車速計測システムであって、
    前記車速センサが出力するパルス間の区間であるパルス間区間の時間長を当該パルス間区間のパルス間時間として計測するパルス間時間計測手段と、
    前記パルス間時間計測手段が計測した各パルス間区間のパルス間時間を補正する補正手段と、
    前記補正手段が補正した各パルス間区間のパルス間時間を前記回転軸が2π/N回転するのに要した時間として用いて車速を算出する車速算出手段と、
    補正係数算出部とを有し、
    前記補正係数算出部は、
    前記自動車が一定速度で走行している期間を一定速度走行期間として検出する一定速度走行期間検出手段と、
    前記一定速度走行期間中において前記パルス間時間計測手段が計測した各パルス間区間のパルス間時間の平均をパルス間時間平均として算出するパルス間時間平均算出手段と、
    前記回転軸の各回転周期内において前記車速センサからi(但し、iは1からNまでの整数)番目に出力されたパルスをi番目のパルスとして、前記一定速度走行期間中において、1からNまでの各整数iについて、前記パルス間時間計測手段が計測したi番目のパルスとi+1番目のパルス(但し、iがNのときはi+1は1とする)との間のパルス間区間のパルス間時間または当該パルス間時間の平均を、i番目のパルスとi+1番目のパルスとの間のパルス間区間の実測パルス間時間として算出する実測パルス間時間算出手段と、
    1からNまでの各整数iについて、パルス間時間平均算出手段が算出したパルス間時間平均の、前記実測パルス間時間算出手段が算出したi番目のパルスとi+1番目のパルスとの間のパルス間区間の実測パルス間時間に対する比を求め、求めた比をi番目のパルスとi+1番目のパルスとの間のパルス間区間の補正係数に設定する補正係数設定手段とを有し、
    前記補正手段は、前記パルス間時間計測手段が計測したi番目のパルスとi+1番目のパルスとの間のパルス間区間のパルス間時間を、当該パルス間時間に、i番目のパルスとi+1番目のパルスとの間のパルス間区間の補正係数を乗じることにより補正することを特徴とする車速計測システム。
  2. 請求項1記載の車速計測システムであって、
    前記一定速度走行期間検出手段は、所定数のパルス間区間を連結した参照区間について前記パルス間時間計測手段が計測したパルス間時間の和が、複数の参照区間について一定となったときに前記一定速度走行期間を検出することを特徴とする車速計測システム。
  3. 請求項1記載の車速計測システムであって、
    GPS受信器を備え、
    前記一定速度走行期間検出手段は、前記GPS受信器で測定した前記自動車の速度が一定である期間を前記一定速度走行期間として検出することを特徴とする車速計測システム。
  4. 請求項1、2または3記載の車速計測システムであって、
    前記パルス間時間計測手段が計測した各パルス間区間のパルス間時間の特徴的な変化パターンと当該変化パターンの周期を算定し、算定した周期内に前記車速センサから出力されたパルス数を、前記回転軸が1回転する度に前記車速センサが出力するパルス数である前記Nとして設定する1回転周期パルス数算出手段を有することを特徴とする車速計測システム。
  5. 請求項1または2記載の車速計測システムであって、
    GPS受信器と、
    前記GPS受信器を用いて測定した前記自動車の走行距離と、当該走行距離を走行する間に前記車速センサから出力されたパルスと、前記回転軸が所定数回転したとき前記自動車が走行する距離とに基づいて、前記回転軸が1回転する度に前記車速センサが出力するパルス数である前記Nを設定する1回転周期パルス数算出手段を有することを特徴とする車速計測システム。
  6. 請求項3記載の車速計測システムであって、
    前記GPS受信器を用いて測定した前記自動車の走行距離と、当該走行距離を走行する間に前記車速センサから出力されたパルスと、前記回転軸が所定数回転したとき前記自動車が走行する距離とに基づいて、前記回転軸が1回転する度に前記車速センサが出力するパルス数である前記Nを設定する1回転周期パルス数算出手段を有することを特徴とする車速計測システム。
  7. 自動車の車速に比例した回転速度で回転する回転軸が1回転する度にN個(但し、Nは2以上の整数)のパルスを出力する車速センサを用いて車速を計測する車速計測システムであって、
    前記車速センサが出力するパルス間の区間であるパルス間区間の時間長を当該パルス間区間のパルス間時間として計測するパルス間時間計測手段と、
    前記パルス間時間計測手段が計測した各パルス間区間のパルス間時間を補正する補正手段と、
    前記補正手段が補正した各パルス間区間のパルス間時間を前記回転軸が2π/N回転するのに要した時間として用いて車速を算出する車速算出手段と、
    補正係数算出部とを有し、
    前記補正係数算出部は、
    前記回転軸が一定の角加速度で走行している期間を一定加速度走行期間として検出する一定加速度走行期間検出手段と、
    前記回転軸の各回転周期内において前記車速センサからi(但し、iは1からNまでの整数)番目に出力されたパルスをi番目のパルスとして、前記一定加速度走行期間中において、前記回転軸の角加速度と角速度を用いて、1からNまでの各整数iについて、i番目のパルスが出力された時点からi+1番目のパルス(但し、iがNのときはi+1は1とする)が出力された時点までに前記回転軸が回転した回転角を算定し、算定した回転角に対する、2π/Nの比を、i番目のパルスとi+1番目のパルスとの間のパルス間区間の補正係数に設定する補正係数設定手段とを有し、
    前記補正手段は、前記パルス間時間計測手段が計測したi番目のパルスとi+1番目のパルスとの間のパルス間区間のパルス間時間を、当該パルス間時間に、i番目のパルスとi+1番目のパルスとの間のパルス間区間の補正係数を乗じることにより補正することを特徴とする車速計測システム。
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