JP7209577B2 - 窒化物蛍光体の製造方法 - Google Patents
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<窒化物蛍光体の調製>
容器に、63.4gのα型窒化ケイ素(Si3N4、宇部興産株式会社製、SN-E10グレード)、55.6gの窒化アルミニウム(AlN、株式会社トクヤマ製、Eグレード)、及び16.7gのフッ化ユウロピウム(EuF3、富士フイルム和光純薬株式会社製)を測り取り予備混合した。次に、水分が1質量ppm以下、酸素濃度が50ppm以下に調整された窒素雰囲気に保持したグローブボックス中で、上記容器に、5.4gの窒化カルシウム(Ca3N2、Materion社製)、及び109.1gの窒化ストロンチウム(Sr3N2、純度2N、株式会社高純度化学研究所製)を更に測り取り、乾式混合することで原料粉末(混合粉末)を得た。
容器に、63.1gのα型窒化ケイ素(Si3N4、宇部興産株式会社製、SN-E10グレード)、55.2gの窒化アルミニウム(AlN、株式会社トクヤマ製、Eグレード)、16.9gのフッ化ユウロピウム(EuF3、富士フイルム和光純薬株式会社製)を測り取り予備混合した。次に、水分が1質量ppm以下、酸素濃度が50ppm以下に調整された窒素雰囲気に保持したグローブボックス中で、上記容器に、6.0gの窒化カルシウム(Ca3N2、Materion社製)、及び108.5gの窒化ストロンチウム(Sr3N2、純度2N、株式会社高純度化学研究所製)を更に測り取り、乾式混合することで原料粉末を得た。その後の工程は実施例1と同様にして、実施例2の赤色蛍光体(窒化物蛍光体、メジアン径(d50):25μm)を得た。
容器に、64.4gのα型窒化ケイ素粉末(Si3N4、宇部興産株式会社製、SN-E10グレード)、56.4gの窒化アルミニウム粉末(AlN、株式会社トクヤマ製、Eグレード)、及び2.9gの酸化ユウロピウム(Eu2O3、信越化学工業株式会社製、RUグレード)を測り取り予備混合した。次に、水分が1質量ppm以下、酸素濃度が50ppm以下に調整された窒素雰囲気に保持したグローブボックス中で、上記容器に、2.6gの窒化カルシウム(Ca3N2、Materion社製)、及び123.7gの窒化ストロンチウム(Sr3N2、純度2N、株式会社高純度化学研究所製)を更に測り取り、乾式混合することで原料粉末を得た。その後の工程は実施例1と同様にして、比較例1の赤色蛍光体(窒化物蛍光体、メジアン径(d50):25μm)を得た。
容器に、66.8gのα型窒化ケイ素粉末(Si3N4、宇部興産株式会社製、SN-E10グレード)、58.6gの窒化アルミニウム粉末(AlN、株式会社トクヤマ製、Eグレード)、及び7.6gの酸化ユウロピウム(Eu2O3、信越化学工業株式会社製、RUグレード)を測り取り予備混合した。次に、水分が1質量ppm以下、酸素濃度が50ppm以下に調整された窒素雰囲気に保持したグローブボックス中で、上記容器に、15.5gの窒化カルシウム(Ca3N2、Materion社製)、及び101.5gの窒化ストロンチウム(Sr3N2、純度2N、株式会社高純度化学研究所製)を更に測り取り、乾式混合することで原料粉末を得た。その後の工程は実施例1と同様にして、比較例2の赤色蛍光体(窒化物蛍光体、メジアン径(d50):21μm)を得た。
容器に、66.5gのα型窒化ケイ素粉末(Si3N4、宇部興産株式会社製、SN-E10グレード)、58.3gの窒化アルミニウム粉末(AlN、株式会社トクヤマ製、Eグレード)、及び5.0gの酸化ユウロピウム(Eu2O3、信越化学工業株式会社製、RUグレード)を測り取り予備混合した。次に、水分が1質量ppm以下、酸素濃度が50ppm以下に調整された窒素雰囲気に保持したグローブボックス中で、上記容器に、12.6gの窒化カルシウム(Ca3N2、Materion社製)、及び107.6gの窒化ストロンチウム(Sr3N2、純度2N、株式会社高純度化学研究所製)を更に測り取り、乾式混合することで原料粉末を得た。その後の工程は実施例1と同様にして、比較例3の赤色蛍光体(窒化物蛍光体、メジアン径(d50):37μm)を得た。
容器に、63.8gのα型窒化ケイ素粉末(Si3N4、宇部興産株式会社製、SN-E10グレード)、55.9gの窒化アルミニウム粉末(AlN、株式会社トクヤマ製、Eグレード)、及び14.4gの酸化ユウロピウム(Eu2O3、信越化学工業株式会社製、RUグレード)を測り取り予備混合した。次に、水分が1質量ppm以下、酸素濃度が50ppm以下に調整された窒素雰囲気に保持したグローブボックス中で、上記容器に、6.07gの窒化カルシウム(Ca3N2、Materion社製)、及び109.7gの窒化ストロンチウム(Sr3N2、純度2N、株式会社高純度化学研究所製)を更に測り取り、乾式混合することで原料粉末を得た。その後の工程は実施例1と同様にして、比較例4の赤色蛍光体(窒化物蛍光体、メジアン径(d50):24μm)を得た。
容器に、63.1gのα型窒化ケイ素(Si3N4、宇部興産株式会社製、SN-E10グレード)、55.2gの窒化アルミニウム(AlN、株式会社トクヤマ製、Eグレード)、16.9gのフッ化ユウロピウム(EuF3、富士フイルム和光純薬株式会社製)を測り取り予備混合した。次に、水分が1質量ppm以下、酸素濃度が50ppm以下に調整された窒素雰囲気に保持したグローブボックス中で、上記容器に、6.0gの窒化カルシウム(Ca3N2、Materion社製)、及び108.5gの窒化ストロンチウム(Sr3N2、純度2N、株式会社高純度化学研究所製)を更に測り取り、乾式混合することで原料粉末を得た。その後、第二の工程を実施しなかったこと以外は実施例1と同様にして、比較例5の赤色蛍光体(窒化物蛍光体、メジアン径(d50):25μm)を得た。
実施例1、2及び比較例1~4で得られた赤色蛍光体について、X線回折装置(株式会社リガク製、製品名:UltimaIV)を用いた粉末X線解析法によって各赤色蛍光体についてのX線回折パターンを取得した。得られたX線回折パターンから結晶構造を確認した。この結果、実施例1、2、及び比較例1~4の赤色蛍光体についてのX線回折パターンすべてに、CaAlSiN3結晶と同一の回折パターンが認められた。なお、測定には、CuKα線(特性X線)を用いた。
実施例1、2及び比較例1~5で得られた赤色蛍光体について、組成分析を行った。まず、加圧酸分解法によって赤色蛍光体を溶解させ、試料溶液を調製した。得られた試料溶液を対象として、ICP発光分光分析装置(株式会社リガク製、商品名:CIROS-120)を用いて元素の定量分析を行った。結果を表1に示す。
実施例1、2及び比較例1~5で得られたSCASN蛍光体について、フッ素含有量を評価した。自動試料燃焼装置(株式会社三菱ケミカルアナリテック製、製品名:AQF―2100H)を用いてSCASN蛍光体を燃焼させ、発生したガスを吸収させた試料溶液を調製した。調製した試料溶液に対して、イオンクロマトグラフィー法によって、フッ素含有量を測定した。結果を表1に示す。なお、表1中、窒化物蛍光体のフッ素含有量が検出限界以下であったものは、「-」で示した。
装置:イオンクロマトグラフ(サーモフィッシャーサイエンティクス社製、製品名:ICS―2100)
カラム:AS17-C(サーモフィッシャーサイエンティクス社製、製品名)
導入量:25μL
溶離液:水酸化カリウム(KOH)溶液
送液速度:1.00mL/分
測定温度:35℃
実施例1、2及び比較例1~5で得られたSCASN蛍光体について、発光ピーク波長、及び半値幅の測定を行った。蛍光スペクトルは、ローダミンBと副標準光源によって補正を行った分光蛍光光度計(株式会社日立ハイテクノロジーズ製、商品名:F-7000)を用いて測定した。測定には、光度計に付属の固体試料ホルダーを使用し、励起波長:455nmに対する蛍光スペクトルを測定した。得られた蛍光スペクトルから、発光ピーク波長及び当該発光ピーク波長の半値幅を決定した。結果を表2に示す。
実施例1、2及び比較例1~5で得られたSCASN蛍光体について、発光強度および200℃における発光強度維持率の測定を行った。具体的には、以下の方法で測定を行った。
Claims (5)
- 一般式:MAlSiN3(M=Ca、Sr)で示され、前記Mの一部がEuで置換され、かつ主結晶相がCaAlSiN3結晶相と同一の構造を有する窒化物蛍光体の製造方法であって、
窒化物、ユウロピウムのハロゲン化物、及びストロンチウムの化合物を含む原料粉末において、前記原料粉末の全量に対するSr含有量を30質量%以上に調整する工程と、
前記原料粉末を加熱して第一の蛍光体粉末を得る第一の工程と、
前記第一の工程よりも低く、1100~1650℃の温度で前記第一の蛍光体粉末を加熱して窒化物蛍光体を得る第二の工程と、を有する、窒化物蛍光体の製造方法。 - 前記第二の工程は、0~0.65MPaGの圧力で前記第一の蛍光体粉末を加熱する、請求項1に記載の製造方法。
- 前記窒化物蛍光体は、発光ピーク波長が640nm以上であり、かつ前記発光ピーク波長の半値幅が80nm以下である、請求項1又は2に記載の製造方法。
- 前記窒化物蛍光体は、Eu含有量が4.5~7.0質量%であり、Sr含有量が30~42質量%であり、Ca含有量が0.8~3.0質量%以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記窒化物蛍光体中のハロゲン含有量が、前記窒化物蛍光体の全量を基準として、2000μg/g以下である、請求項1~4のいずれか一項に記載の製造方法。
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