JP7206544B2 - 遮水壁 - Google Patents

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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Description

本発明は、遮水壁に関する。
地盤改良工法の一つとして、地盤に薬液を注入して固化させる薬液注入工法が知られている。薬液注入工法を用いて地盤中に遮水壁を構築する場合、機械式攪拌工法等の他の地盤改良工法を用いる場合と比較して、大型の施工機械を必要としないため、狭隘な場所でも施工が可能となる。
また、例えば既存躯体の直下地盤に遮水壁を構築する場合、機械式攪拌工法では、既存躯体の耐圧版等を2m~3m程度撤去する必要があるのに対し、薬液注入工法では、耐圧版等に150mm~200mm程度の穴を形成するだけで施工することができるため、障害撤去費用を削減することが可能となる。
一方、薬液注入工法では、地盤中において複数の塊状の改良体を深さ方向及び水平方向に連続して配置することで遮水壁を構築している。このため、機械式攪拌工法によって構築された複数の柱状の改良体からなる遮水壁と比較して、改良体同士の間に隙間ができ易く、遮水性が低下するという問題があった。
この問題を解決するため、例えば特許文献1には、薬液を地盤に注入することで形成された複数の略球形状の改良体からなる改良体集合構造において、隣合う改良体同士を深さ方向又は水平方向に互い違いに配置することで、薬液の注入量を抑制しつつ、改良体同士の間に未改良部分(隙間)が連続して形成されることを防ぐ構成が開示されている。
特許第6326322号公報
特許文献1に示す改良体集合構造では、改良体同士が接して配置されるように改良体同士の間隔や薬液の注入量を調整している。しかしながら、実際の地盤中では、地盤の性状のばらつきによって薬液の浸透に差が生じるため、改良体は球形状にはならず、いびつな形状となる。このため、実際の地盤中では、改良体同士の間に水が通る隙間が空き、改良体集合構造の遮水性が低下することがあった。
本発明は上記事実に鑑み、隙間が生じることを抑制することができる遮水壁を提供することを目的とする。
第1態様に記載の遮水壁は、薬液を注入することで地盤を固化させ形成された複数の塊状の第1改良体と、前記第1改良体の前記薬液の注入量より多い注入量の薬液によって前記地盤を固化させ形成され、前記第1改良体より外形が大きい第2改良体と、を備え、前記地盤中に深さ方向及び水平方向に前記第1改良体と前記第2改良体を接触させて構築している。
上記構成によれば、外形の大きさが異なる第1改良体と第2改良体を接触させて遮水壁を構築することで、外形が単一の大きさの改良体同士を接触させて構築した遮水壁と比較して、遮水壁に隙間が生じることを抑制することができる。
なお、本発明において「固化」とは、薬液によって地盤中の土粒子同士を接着することを指し、固化前の地盤の強度に対して固化後の地盤の強度が変化しない状態を含む。また、本発明において「接触」とは、第1改良体の外周面と第2改良体の外周面が当接する状態だけでなく、第1改良体の外周面と第2改良体の外周面が重なり合う状態も含む。
第2態様に記載の遮水壁は、第1態様に記載の遮水壁であって、前記第1改良体又は前記第2改良体は、前記地盤中に深さ方向又は水平方向に連続して配置されている。
上記構成によれば、第1改良体又は第2改良体を地盤中に深さ方向又は水平方向に連続して配置することで、第1改良体及び第2改良体を地盤中に非連続に配置する構成と比較して、遮水壁の施工性が低下することを抑制することができるとともに、所望の遮水性を確保することが容易となる。
第3態様に記載の遮水壁は、第1又は2態様に記載の遮水壁であって、前記第2改良体の外形は、前記第1改良体の外形の20倍以下とされている。
一般的に、薬液の注入量を所定量以上とした場合、遮水効果が頭打ちとなるだけでなく、地盤の性状によっては、薬液によって地盤変動が生じる虞が高まる。ここで、上記構成によれば、第2改良体の外形を第1改良体の外形の20倍以下とすることで、第2改良体の外形が第1改良体の外形の20倍より大きい場合と比較して、遮水性を確保しつつ、薬液の地盤への注入量を抑制することができる。これにより、地盤変動を抑制するとともに、工期等の施工負荷を削減することができる。
本発明に係る遮水壁によれば、隙間が生じることを抑制することができる。
(A)は実施形態の一例に係る遮水壁を示す斜視図であり、(B)はその平面図である。 (A)~(D)は実施形態の一例に係る遮水壁の施工手順を示す工程図(その1)である。 (A)~(C)は実施形態の一例に係る遮水壁の施工手順を示す工程図(その1に続くその2)である。 (A)は比較例に係る遮水壁の計画時の改良体形状を示す平面図であり、(B)は実際の改良体形状を示す平面図である。 (A)は実施形態の一例に係る遮水壁の計画時の改良体形状を示す平面図であり、(B)は実際の改良体形状を示す平面図である。 (A)~(C)は変形例に係る遮水壁を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態の一例における遮水壁について、図1~図6を用いて説明する。
(構造)
図1(A)、図1(B)に示すように、本実施形態の遮水壁10は、地盤12中に構築されており、互いに接触して配置された複数の塊状の第1改良体14と、複数の塊状の第2改良体16とを備えている。
第1改良体14及び第2改良体16は、地盤12に薬液Yを注入して地盤12を固化させる薬液注入工法によってそれぞれ形成されている。また、第2改良体16は、第1改良体14の薬液Yの注入量Cより多い注入量Cの薬液Yによって形成されており、これにより、第2改良体16の外形Mが第1改良体の外形Nより大きくされている。
なお、本実施形態では、図1~図3において、第1改良体14及び第2改良体16の形状を球形状として示しているが、後述するように、実際の地盤12中では第1改良体14及び第2改良体16は球形状にはならず、いびつな形状となっている。
また、第1改良体14の外形N、及び第2改良体16の外形Mは実測値ではなく、後述するように、薬液Yの注入量C、及び地盤12の間隙比Eから計算される計画値である。なお、本実施形態では、例えば第2改良体16の外形Mは、第1改良体14の外形Nの20倍以下の大きさとされていることが好ましく、5倍以下とされていることがより好ましく、2倍以下とされていることが特に好ましい。具体的には、例えば第1改良体14の外形Nは0.2~2.0(m)程度とされ、第2改良体16の外形Mは0.4~4.0(m)程度とされている。
また、複数の第1改良体14は、地盤12中で深さ方向に連続して形成されており、これにより第1改良体柱18が構成されている。同様に、複数の第2改良体16は、地盤12中で深さ方向に連続して形成されており、これにより第2改良体柱20が構成されている。
本実施形態では、遮水壁10は、例えば内側壁10A、及び内側壁10Aの外側に設けられた外側壁10Bの2列の壁体によって構成されており、内側壁10Aは、水平方向に連続して配置された複数の第1改良体柱18によって構成されている。
一方、外側壁10Bは、水平方向に交互に配置された第1改良体柱18と第2改良体柱20とによって構成されている。なお、遮水壁10を構成する壁体は、2列に限らず、1列又は3列以上とされていてもよい。
内側壁10Aと外側壁10Bは、平行に延びるとともに互いに接触している。また、内側壁10Aを構成する第1改良体柱18の中心軸P1(後述する注入ロッド22の中心軸)と、外側壁10Bを構成する第1改良体柱18及び第2改良体柱20の中心軸P2(後述する注入ロッド22の中心軸)は、互いに内側壁10A及び外側壁10Bの延設方向にずれた位置とされている。すなわち、図1(B)に示すように、遮水壁10を構成する第1改良体柱18及び第2改良体柱20が、平面視で千鳥状に配置されている。
(施工方法)
本実施形態の遮水壁10は、例えば図示しない2つの流路と、下端及び側面に形成された図示しない複数の吐出口と、を有する注入ロッド22を用いた二重管ストレーナ工法によって構築される。
具体的には、まず、図2(A)に示すように、供給管24から注入ロッド22に削孔水Wを供給し、注入ロッド22の下端に設けられた吐出口から削孔水Wを鉛直方向下向きに吐出させつつ、ボーリングマシン等の造成機26によって注入ロッド22を地盤12中へ挿入する。これにより、地盤12を目標深度まで掘削してガイドホール28を形成する。
次に、図2(B)に示すように、薬液Yを注入ロッド22の吐出口から地盤12中に注入する。地盤12中に注入された薬液Yは、土粒子同士の間隙に浸透して地盤12中に存在する地下水と置換され、土粒子同士を接着する。これにより、地盤12が固化し、塊状の第1改良体14が形成される。
ここで、薬液Yは、供給管24から注入ロッド22に別々に供給され、注入ロッド22の先端部において吐出される直前に混合されるA液及びB液からなる。A液及びB液は、混合されることで硬化する溶液であり、本実施形態では、例えばA液が水ガラス(珪酸ソーダ)系溶液を主成分とする主剤とされ、B液が硬化剤等の助剤とされている。
なお、A液及びB液としては、薬液注入工法に用いられる公知の溶液を用いることができ、A液とB液の組合わせや配合比率を変えることで、薬液Yの硬化時間(ゲルタイム)を調整することができる。
また、形成される第1改良体14の外形Nは、薬液Yの地盤12への注入量Cによって規定される。具体的には、計画時における球形状の改良体の半径をrとすると、改良体の体積Qは次のように表される。
Q=3/4・πr・・・・・・(1式)
また、改良体の体積Qは、土粒子同士の間隙に注入された薬液Yからなるため、地盤12の間隙比をEとすると、薬液Yの地盤12への注入量Cは次のように表される。
C=Q・E・・・・・・(2式)
ここで、間隙比Eとは、地盤12中において土粒子間に生じる間隙を単位体積で除した値であり、一般的な地盤調査によって測定される値である。上記の1式及び2式から改良体の外形2rを求めることにより、薬液Yの注入量C、及び地盤12の間隙比Eに基づいて、改良体の外形2rを定義することができる。
本実施形態では、予め地盤調査によって地盤12の間隙比Eを測定しておき、第1改良体14の外形がN(N=2r)となるよう薬液Yの注入量Cを調整する。また、第1改良体14が外形Nとなる前に薬液Yが硬化することを防ぐため、注入量Cに応じた硬化時間(ゲルタイム)となるように、薬液Yの種類、すなわちA液とB液の組合わせや配合比率を設定する。
なお、地盤調査によって地盤12の間隙比Eを測定する構成に代えて、予め設定した間隙比Eを用いる構成としてもよい。この場合、例えば礫層の場合は0.4、砂層の場合は0.3、粘土層の場合は0.2のように、地盤12の地質や地域等を考慮した実績によって間隙比Eが設定される。
なお、本実施形態では、一例として、間隙比Eが0.3の地盤12において、硬化時間が354(sec)に設定された薬液Yを、注入量Cが88.4(L)、注入速度が15.0(L/min)で注入することで、外形Nが1.0(m)、体積Qが0.29(m)の第1改良体14を形成した。
その後、図2(C)に示すように、注入ロッド22を所定の高さ引き上げ(ステップアップし)、同様の手順で再び薬液Yを地盤12に注入することで、第1改良体14の上部に第1改良体14を形成する。この工程を繰り返し、複数の第1改良体14を鉛直方向に連続して形成していくことで、図2(D)に示すように、第1改良体柱18を構築する。
第1改良体柱18の構築後は、一度注入ロッド22を地盤12から引抜く。その後、造成機26を移動させ、図3(A)に示すように、構築した第1改良体柱18の隣に同様の手順で第1改良体柱18を構築していく。このように、複数の第1改良体柱18を水平方向に連続して配置することで、遮水壁10の内側壁10Aを構築する。
次に、図3(B)に示すように、内側壁10Aの外側(図3における手前側)において、外側壁10Bを構成する複数の第1改良体柱18を、同様の手順で水平方向に間隔をあけて構築する。その後、外側壁10Bを構成する第1改良体柱18(すなわち複数の第1改良体14)の間に、第1改良体14の外形Nより外形Mが大きい第2改良体16を形成する。
本実施形態では、第1改良体14の形成時と同様に、上記の1式と2式を用い、第2改良体16の外形がM(M=2r)となるよう薬液Yの注入量Cを調整する。また、第2改良体16が外形Mとなる前に薬液Yが硬化することを防ぐため、注入量Cに応じた硬化時間となるように、薬液Yの種類、すなわちA液とB液の組合わせや配合比率を設定する。
具体的には、第1改良体14の形成時と比較して、地盤12へ注入する薬液Yの注入量Cを多くすることで、第2改良体16の外形Mを第1改良体14の外形Nより大きくする。また、薬液Yの種類、すなわちA液及びB液の組合わせや配合比率を変えることで、第1改良体14の形成時と比較して、薬液Yの硬化時間を長くする。
ここで、薬液Yの注入量C(総注入量)を多くする方法としては、例えば薬液Yの注入時間を長くする方法や、薬液Yの注入速度、すなわち単位時間あたりの注入流量を増やす方法等が挙げられる。このうち、薬液Yの注入速度は、地盤変動を起こさない範囲で設定する必要がある。
なお、本実施形態では、一例として、間隙比Eが0.3の地盤12において、硬化時間が2832(sec)に設定された薬液Yを、注入量Cが708.0(L)、注入速度が15.0(L/min)で注入することで、外形Mが2.0(m)、体積Qが2.36(m)の第2改良体16を形成した。
その後、同様の手順により、複数の第2改良体16を鉛直方向に連続して形成し、第1改良体柱18の間に第2改良体柱20を構築していくことで、図3(C)に示すように、外側壁10Bを構築する。
以上の工程により、互いに接触する複数の第1改良体14と複数の第2改良体16とによって遮水壁10を構築することができる。なお、上記の手順は一例であり、手順が異なっていたり、他の手順が含まれたりしても構わない。
例えば、上記の手順では、遮水壁10の外側壁10Bにおいて、第1改良体柱18を構築した後、第1改良体柱18の間に第2改良体柱20を構築していた。しかし、第2改良体柱20を構築した後で第1改良体柱18を構築してもよく、第1改良体柱18と第2改良体柱20を交互に構築してもよい。
また、上記の手順では、遮水壁10の内側壁10Aを構築した後で外側壁10Bを構築していた。しかし、外側壁10Bを構築した後で内側壁10Aを構築してもよく、内側壁10Aと外側壁10Bを同時に構築してもよい。
さらに、上記の手順では、二重管ストレーナ工法によって第1改良体14及び第2改良体16を形成する方法について説明したが、他の工法によって第1改良体14及び第2改良体16を形成してもよい。
(作用、効果)
図4(A)に示すように、一般的に、従来の遮水壁30は、外形が単一の大きさとされた複数の改良体32によって構築されている。また、計画時において、この従来の遮水壁30は、改良体32同士が互いに深さ方向及び水平方向にそれぞれ接触して配置されるように、薬液Yの注入量C(外形)や間隔が調整されている。
しかしながら、実際の地盤中では、図4(B)に示すように、地盤12の性状のばらつきによって薬液Yの浸透に差が生じるため、改良体32は球形状にはならず、いびつな形状となる。このため、実際の地盤12中では、改良体32同士の間に水が通る隙間が空き、遮水壁30の遮水性が低下することがあった。
一方、本実施形態の遮水壁10は、図5(A)に示すように、外形の大きさが異なる複数の第1改良体14と複数の第2改良体16とによって構築されている。換言すれば、遮水壁10を構成する第1改良体14の一部が第2改良体16に置換されることで、第1改良体14の間に、第1改良体14同士の間隔より外形が大きい第2改良体16が配置されている。
このため、図5(B)に示すように、薬液Yの浸透に差が生じて第1改良体14及び第2改良体16がいびつな形状となった場合でも、第1改良体14と第2改良体16の接触状態を保つことができ、第1改良体14と第2改良体16の間に隙間が形成されることを抑制することができる。
なお、図5(B)において、第2改良体16が第1改良体14と重なり合っている(オーバーラップしている)。しかし、実際の地盤12中では、一般的に、第2改良体16の形成時には第1改良体14はすでに硬化しているため、第2改良体16は第1改良体14同士の隙間に入り込むように浸透する。
また、本実施形態によれば、第1改良体14及び第2改良体16を地盤12中に深さ方向に連続して配置することで、第1改良体柱18及び第2改良体柱20が構築されている。このため、第1改良体14及び第2改良体16を地盤12中に非連続に配置する構成と比較して、薬液Yの種類や注入量Cを変更する回数を減らすことができ、遮水壁10の施工性が低下することを抑制することができるとともに、所望の遮水性を確保することが容易となる。
また、一般的に、薬液Yの注入量Cを所定量以上とした場合、遮水効果が頭打ちとなるだけでなく、地盤12の性状によっては、薬液Yによって地盤変動が生じる虞が高まる。ここで、本実施形態によれば、第2改良体16の外形Mを第1改良体14の外形Nの20倍以下としているため、第2改良体16の外形Mが第1改良体14の外形Nの20倍より大きい場合と比較して、遮水性を確保しつつ、薬液Yの地盤12への注入量Cを抑制することができる。これにより、地盤変動を抑制するとともに、工期等の施工負荷を削減することができる。
また、本実施形態によれば、第1改良体柱18の構築後に第2改良体柱20を構築している。このように、外形の大きい第2改良体16を外形の小さい第1改良体14の形成後に形成することで、第2改良体16の形成後に第1改良体14を形成する場合と比較して、改良体間の隙間を大きく取ることができ、この隙間を狙って薬液Yを注入させ易くなる。
(その他の実施形態)
以上、本発明について実施形態の一例について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。
上記実施形態では、第1改良体14及び第2改良体16を地盤12中に深さ方向に連続して配置することで、遮水壁10を構築していた。しかし、例えば図6(A)に示すように、第1改良体44及び第2改良体46を地盤12中に水平方向に連続して配置して遮水壁40を構築する構成としてもよい。
また、図6(B)に示すように、遮水壁50の内側壁50Aを第1改良体54のみによって構築し、外側壁50Bを第2改良体56のみによって構築する構成としてもよい。さらに、図6(C)に示すように、第1改良体64の間に第2改良体66を水平方向及び鉛直方向に交互に配置して遮水壁60を構築する構成としてもよい。その他、遮水壁の設置位置や大きさ等の条件によって、第1改良体及び第2改良体の配置位置や配置比率を適宜定めることができる。
また、上記実施形態において、第1改良体14及び第2改良体16とは外形の大きさが異なる第3改良体を形成し、この第3改良体と第1改良体14及び第2改良体16とによって遮水壁を構築する構成としてもよい。
10、40、50、60 遮水壁
12 地盤
14、44、54、64 第1改良体
16、46、56、66 第2改良体
C 注入量
M 第2改良体の外形
N 第1改良体の外形
Y 薬液

Claims (3)

  1. 薬液を注入することで地盤を固化させ形成された複数の塊状の第1改良体と、
    前記第1改良体の前記薬液の注入量より多い注入量の薬液によって前記地盤を固化させ形成され、前記第1改良体より外形が大きい第2改良体と、
    を備え、
    前記地盤中に深さ方向及び水平方向に前記第1改良体と前記第2改良体を接触させて構築した遮水壁であって、
    複数の前記第1改良体が深さ方向に連続した第1改良体柱が水平方向に連続することで形成された内側壁と、複数の前記第2改良体が深さ方向に連続した第2改良体柱と前記第1改良体柱とが水平方向に交互に配置され、前記内側壁の外側に配置された外側壁とを備えた前記遮水壁。
  2. 前記内側壁を構成する前記第1改良体柱の中心軸と、前記外側壁を構成する前記第2改良体柱の中心軸とは、互いに前記内側壁及び前記外側壁の延設方向にずれた位置とされている、
    請求項1に記載の遮水壁。
  3. 前記第2改良体の外形は、前記第1改良体の外形の20倍以下とされている、請求項1又は2に記載の遮水壁。
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