JP7201885B1 - ロボット用吊り治具、ロボット用吊り治具セットおよび、ロボットの設置方法 - Google Patents

ロボット用吊り治具、ロボット用吊り治具セットおよび、ロボットの設置方法 Download PDF

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Abstract

ロボット(10)のベース(20)の底面(22)に固定される付属板(70)と、ロボット(10)が固定された状態の付属板(70)に、着脱可能に取り付けられ、ロボット(10)の重心位置を包含する少なくとも一部を取り囲む枠部材(80)とを備え、付属板(70)が、底面(22)を密着させる取付面(71)と、ロボット(10)を設置する被設置面(F)に固定される設置面(72)とを備え、枠部材(80)が、枠部材(80)を取り付けた付属板(70)およびロボット(10)を0°以外の設置角度に吊り下げ可能に、吊り部材を引っ掛ける一以上の引掛け部(85)を備えるロボット用吊り治具(100)である。

Description

本開示は、ロボット用吊り治具、ロボット用吊り治具セットおよびロボットの設置方法に関するものである。
ロボットに取り付けた方形枠を利用して、ロボットの姿勢を変更するとともに、変更した姿勢のまま吊り下げることにより、ロボットを天井などの被設置面に設置する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この方法は、方形枠がロボットのベースの上面に取り付けられ、方形枠ごと180°転倒させることにより、ロボットを倒立状態にし、ベースの底面を天井に向ける。そして、この状態において、クレーン等によって方形枠ごとロボットを吊り上げ、ベースの底面を天井に固定した後に、方形枠をロボットから取り外すというものである。
特開昭61-071992号公報
ロボットを天井などの被設置面に設置するために、ロボットに枠状の治具を取り付ける場合には、ロボットの設置面であるベースの底面を避けた位置に治具を取り付ける。
しかしながら、ロボットのベースは、ロボット自体の小型化あるいは軽量化などを目的として必要最小限の大きさに設計される。そのため、ベースの底面以外の面には、治具を取り付けることができるだけの十分なスペースが確保されていない場合がある。
したがって、ロボットのベースがいかなる形状であっても、ベースにロボットの吊り下げおよび姿勢の変更を可能にする治具を取り付けることができ、ロボットを被設置面に容易に設置できることが望まれている。
本開示の一態様は、ロボットのベースの底面に固定される付属板と、前記ロボットが固定された状態の前記付属板に、着脱可能に取り付けられ、前記ロボットの重心位置を包含する少なくとも一部を取り囲む枠部材とを備え、前記付属板が、前記底面を密着させる取付面と、前記ロボットを設置する被設置面に固定される設置面とを備え、前記枠部材が、該枠部材を取り付けた前記付属板および前記ロボットを0°以外の設置角度に吊り下げ可能に、吊り部材を引っ掛ける一以上の引掛け部を備えるロボット用吊り治具である。
本開示の第1の実施形態に係る治具が取り付けられたロボットを示す側面図である。 図1のロボットが床面に設置された状態を示す側面図である。 図1の治具およびロボットの組み付け位置を示す拡大斜視図である。 図1の治具を示す斜視図である。 本開示の第1の実施形態に係る治具のロボットへの取付方法を説明する側面図である。 図5の治具およびロボットの姿勢を変更する方法を説明する側面図である。 図5の治具およびロボットの姿勢を変更する方法を説明する側面図である。 図5の治具およびロボットの姿勢を変更する方法を説明する側面図である。 図1の治具の変形例を取り付けたロボットの設置状態を示す斜視図である。 図9のロボットが、図9とは異なる方向から設置された状態を示す斜視図である。 本開示の第2の実施形態に係る治具セットにおける治具およびロボットの姿勢を変更する方法を説明する側面図である。 図10の治具およびロボットの姿勢を変更する方法を説明する側面図である。
本開示の第1の実施形態に係るロボット用吊り治具(以下、治具100という。)について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る治具100は、図1に示すように、ロボット10を0°以外の角度を有する被設置面F、例えば、90°の角度を有する壁面あるいは180°の角度を有する天井面等に設置する際に用いられる治具である。
ロボット10は、例えば、図2に示すように、6軸垂直多関節型ロボットである。ロボット10は、被設置面Fに固定されるベース20と、被設置面Fに直交する方向に延びる第1軸線A回りにベース20に対して回転可能に支持される旋回胴30とを備える。また、ロボット10は、第1軸線Aに直交する平面に沿って延びる第2軸線B回りに旋回胴30に対して回転可能な第1アーム40を備える。さらに、ロボット10は、第2軸線Bに平行な第3軸線C回りに第1アーム40に対して回転可能に支持された第2アーム50と、第2アーム50の先端に取り付けられた3軸の手首ユニット60とを備える。
ベース20は、図2に示すように、第1軸線Aに直交する平面に沿って延びる平坦な、平面視略長方形の脚部21を備えている。脚部21は、被設置面Fに密着可能な底面22を備えている。
また、脚部21の4隅には、図3に示すように、第1軸線A方向に沿って貫通する複数の貫通孔21hが設けられている。貫通孔21hを貫通させたボルト(図示略)を被設置面Fに設けられたネジ孔(図示略)に締結することにより、図2に示すように、ロボット10を床面などの被設置面Fに直接設置することができる。
治具100は、図1に示すように、ベース20の底面22に固定される付属板70と、付属板70に着脱可能に取り付けられる枠部材80とを備えている。
付属板70は、例えば、金属等の高剛性材料により形成された平板状の部材であって、図3に示すように、平面視形状がベース20の脚部21の外形寸法よりも大きい形状、例えば、長方形に形成されている。
付属板70の幅寸法は、ロボット10の搬送姿勢における幅寸法(第2軸線B方向の寸法)よりも大きく設定されている。ここで、ロボット10の搬送姿勢とは、図2に示すように、旋回胴30を原点位置に配置して、第1アーム40と第2アーム50とを折り畳んだ姿勢である。
また、付属板70の板厚方向の一側(おもて面側)には、ベース20の底面22を密着させる平坦な取付面71が設けられ、他側(裏面側)には、被設置面Fに密着させられる設置面72が設けられている。
取付面71は、取付面71にベース20の底面22を密着させたときの各貫通孔21hに対応する位置に、それぞれネジ孔73を備える。各ネジ孔73は、それぞれ対応する貫通孔21hを貫通させたボルト(図示略)を締結可能である。
また、付属板70は、取付面71にベース20を固定したときに、脚部21によって覆われる領域の外側に、板厚方向に貫通する複数の貫通孔74を備える。貫通孔74は、付属板70を被設置面Fに固定するためのボルト(図示略)を貫通可能な内径寸法を有している。
さらに、付属板70は、幅方向に互いに対向する一対の外周縁に沿って、それぞれ板厚方向に貫通する複数のネジ孔(取付部)76を備える。ネジ孔76は、後述する枠部材80を付属板70に取り付けるボルト8(図4参照)を締結可能であって、外周縁に沿う方向に間隔をあけて設けられている。
枠部材80は、例えば、図4に示すように、角柱材のような12本の棒状の鋼材81を組み合わせて、高剛性に構成された直方体のフレーム形状をした構造物である。各鋼材81は、溶接によって分解不可能に結合されていてもよいし、ボルトなどの締結部材によって、分解可能に組み付けられていてもよい。
枠部材80の外形寸法は、幅寸法W×長さ寸法L×高さ寸法Hである。また、枠部材80は、付属板70を取り付ける面を構成する4本の鋼材81間に、内法寸法が幅寸法W1×長さ寸法L1の開口部82を有する。
枠部材80の幅寸法Wは、図4に示すように、付属板70の幅寸法と同程度に設定されている。枠部材80の長さ寸法Lは、図1および図4に示すように、搬送姿勢をとったロボット10の前後方向(第2軸線Bに直交する平面に沿って、第1軸線Aに直交する方向)の外形寸法よりも大きく設定されている。また、枠部材80の高さ寸法Hは、搬送姿勢をとったロボット10の高さ方向(第1軸線A方向)の外形寸法よりも大きく設定されている。
また、枠部材80の開口部82の幅寸法W1は、搬送姿勢をとったロボット10の幅方向(第2軸線B方向)の外形寸法よりも大きく設定されている。また、開口部82の長さ寸法L1は、搬送姿勢のロボット10の前後方向の外形寸法よりも大きく設定されている。
すなわち、枠部材80は、搬送姿勢をとったロボット10の外形寸法よりも大きい空間を内側に備える。これにより、枠部材80は、付属板70に固定された状態で、ロボット10の重心位置を含む全体を取り囲む。また、枠部材80の開口部82は、搬送姿勢をとったロボット10を第1軸線A方向に通過させることができる大きさを有する。
また、図3および図4に示すように、付属板70を取り付ける面を構成する4本の鋼材81のうち、幅方向の一組の鋼材81には、付属板70のネジ孔76に対応する位置にそれぞれ貫通孔83が設けられている。貫通孔83を貫通させたボルト8をネジ孔76に締結することにより、枠部材80が付属板70の取付面71に取り外し可能に固定される。
また、枠部材80の8箇所の角部には、チェーンブロック(吊り部材)90のチェーンの一端のフック(図示略)を引っ掛けることを可能とする引掛け部85が設けられている。引掛け部85は、各角部に設けられたネジ孔(図示略)に外側から締結されることにより固定される、例えば、アイボルトのような環状部を有する吊り金具である。
8つの引掛け部85の環状部は、いずれも枠部材80の外側に配置されているため、8つの環状部は、付属板70に固定されたロボット10の重心位置を取り囲んで配置されている。そのため、例えば、付属板70に固定された状態のロボット10の上方に配置される4つの引掛け部85を利用して、治具100を吊り上げることにより、ロボット10および治具100が安定した姿勢で吊り上げられる。
このように構成された本実施形態に係る治具100を用いた、本発明の一実施形態に係るロボットの設置方法について以下に説明する。
図2に示すように、床面に設置可能な搬送姿勢、すなわち正立姿勢で搬送されてきたロボット10を、180°の角度を有する天井面のような被設置面F(以下、天井面Fともいう。)に設置する場合について説明する。
まず、治具100の付属板70を、枠部材80から分離して、水平面に配置しておく。そして、ロボット10をクレーン等によって吊り上げて、付属板70の上方から吊り降ろし、ベース20の底面22を付属板70の取付面71に密着させる。そして、ベース20の脚部21に設けられた貫通孔21hを貫通させたボルトを付属板70のネジ孔73に締結することにより、ロボット10を付属板70に固定する。
次いで、枠部材80の上面の4箇所の引掛け部85のうち、例えば、前方の2箇所の引掛け部85に、チェーンブロック90のチェーン91の一端を引っ掛ける(図5参照。)。また、後方の2箇所の引掛け部85には、一定の長さのチェーン(吊り部材)93の一端を引っ掛ける。そして、前方の2つのチェーンブロック90および後方の2本のチェーン93をクレーンDに取り付け、4本のチェーン91,93の長さが等しくなるように、チェーンブロック90を調節する。
そして、クレーンDを上昇させることにより、枠部材80を吊り上げて、図5に示すように、ロボット10の上方から枠部材80を下降させる。そして、枠部材80の開口部82にロボット10を通過させて、枠部材80を付属板70の取付面71上に接触させ、貫通孔83を貫通させたボルト8を、付属板70のネジ孔76に締結する。これにより、枠部材80が、付属板70に固定されるとともに、ロボット10全体を取り囲んだ状態に取り付けられる。
そして、クレーンDを再度上昇させることにより、正立姿勢のロボット10が治具100ごと吊り上げられる。
この状態において、図6に示すように、チェーンブロック90を操作して、ロボット10の前側に配置される2本のチェーン91を伸ばすことにより、ロボット10および治具100を自重によって回転させていく。
ロボット10および治具100の重心位置がクレーンDのフックの鉛直下方に配置された状態からチェーンブロック90のチェーン91をさらに伸ばしていくと、チェーン91が弛む。この状態において、枠部材80の上面前側の引掛け部85から、チェーン91を取り外し、下面後側の引掛け部85に付け替える。そして、チェーンブロック90を操作して、チェーン91の長さを調節する。
これにより、図7に示すように、ロボット10および治具100が、第2軸線Bに平行な軸線回りに90°回転させられた姿勢をとり、安定して吊り下げられる。
この状態において、一定の長さのチェーン93をチェーンブロック90に置き換え、チェーンブロック90を一定の長さのチェーン93に置き換える。
そして、上記と同様に、置き換えたチェーンブロック90のチェーン91を弛むまで伸ばし、引掛け部85を付け替えて、チェーンブロック90のチェーン91を縮める。これにより、ロボット10および治具100を、さらに90°回転させる。その結果、図8に示すように、ロボット10を正立姿勢から180°回転させた倒立姿勢にすることができる。すなわち、ロボット10に取り付けられた付属板70の設置面72を、鉛直下向きの天井面Fに対向させることができる。
そして、クレーンDを上昇させ、ロボット10および治具100を引き上げることにより、付属板70の設置面72を天井面Fに密着させる。そして、付属板70の貫通孔74を貫通させたボルト(図示略)を天井面Fに設けられたネジ孔(図示略)に締結することにより、付属板70を天井面Fに固定することができる。
これにより、ロボット10は、付属板70を介在させて、天井面Fに設置される。その後、付属板70と枠部材80とを固定しているボルト8を外して、付属板70から枠部材80を切り離す。そして、クレーンDを下降させることにより、天井面Fに設置されたロボット10に対して枠部材80を下降させる。これにより、枠部材80の開口部82を通してロボット10が枠部材80内から抜き出され、ロボット10が付属板70ごと天井面Fに取り付けられた状態に残され、設置作業が完了する。
このように、ベース20の底面22に付属板70を取り付けることにより、付属板70を介在させてロボット10に枠部材80を取り付けることができる。したがって、たとえ、ベース20の底面22以外の面に、他の部材を取り付けることができるだけの十分なスペースが確保されていない場合であっても、ロボット10に枠部材80を取り付けることができる。そして、その枠部材80を利用し、ロボット10を吊り下げて容易に姿勢を変更することができる。
したがって、ベース20の形状に関わらず、ロボット10を0°以外の角度の被設置面Fに容易に設置することができる。
また、この場合において、ロボット10は、枠部材80の内側に収容されており、枠部材80の外側には露出していない。そのため、ロボット10を吊り下げて姿勢を変更する際において、ロボット10が周辺部材等に接触してしまう可能性を低減することができる。
また、枠部材80は、付属板70の2つの外周縁に沿って取り付けられており、付属板70を被設置面Fに取り付けるための貫通孔74は、取付面71に固定されたベース20と枠部材80との間のスペースに配置されている。そのため、ロボット10および枠部材80が取り付けられた状態の付属板70を、被設置面Fに容易に固定することができるとともに、被設置面Fに固定された付属板70に対して、枠部材80を容易に脱着することができる。
なお、本実施形態においては、枠部材80は、付属板70のおもて面側のロボット10が取り付けられる取付面71に着脱可能に取り付けられていた。これに代えて、枠部材80が、付属板70の取付面71とは板厚方向反対の裏面側に取り付けられてもよい。すなわち、枠部材80が、ロボット10だけでなく付属板70も内側の空間内に収容した状態で取り付けられてもよい。
この場合においては、ベース20が取り付けられた付属板70の取付面71の、ベース20の脚部21によって覆われる範囲の外側に、より広い空きスペースが確保される。そのため、この取付面71の空きスペースに、被設置面Fに密着させられる設置面を設定することができる。すなわち、設置面を、取付面71と同一平面に配置することができる。
このような構成は、例えば、図9に示すように、壁面から水平方向に突き出た2本の梁Sの間に、ロボット10を天吊り状態に設置する場合などに採用することができる。
この場合においては、梁Sから離れた床面において、治具100を取り付けたロボット10を、上述した方法と同様にして、クレーンDによって吊り上げて倒立姿勢にする。そして、付属板70の取付面71が、梁Sの上面よりも僅かに高くなる位置までクレーンDを上昇させる。そして、その高さ位置を維持しつつ、クレーンDを水平方向に移動し、枠部材80の側面の開口部(図示略)から、2本の梁Sを枠部材80内に挿入させ、クレーンDにより吊り下げられた状態のロボット10を2本の梁Sの間に配置する。このとき、両梁Sの上面と付属板70の取付面71とは、僅かな隙間をあけて対向しているため、クレーンDを下降させることにより、両梁Sの上面に取付面71を密着させることができる。
そして、上記と同様に、両梁Sの上面と取付面71とを固定した後に、付属板70から枠部材80を切り離し、クレーンDを操作して枠部材80の側面の開口部から両梁Sを引き抜いて枠部材80を床面に降ろす。これにより、2本の梁Sの上面に固定された付属板70を介在させて、ロボット10を容易に天吊り状態に設置することができる。
また、図9においては、枠部材80の長さ寸法Lおよび高さ寸法Hを有する側面(図4参照)の開口部から挿入された2本の梁Sに付属板70の取付面71を固定する場合を例示した。これに代えて、例えば、図10に示すように、枠部材80の幅寸法Wおよび高さ寸法Hを有する側面(図4参照)から2本の梁Sを挿入し、その両梁Sに付属板70を固定してもよい。この場合において、両梁Sに固定された付属板70およびロボット10から、枠部材80を取り外すには、枠部材80を分解し、鋼材81単位で床面に降ろしてもよい。
次に、本開示の第2の実施形態に係るロボット用吊り治具セット(以下、治具セット200という)について、図面を参照して以下に説明する。
以下の説明においては、上述した治具100と構成を共通にする箇所については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る治具セット200は、例えば、図11に示すように、付属板70、枠部材80および、枠部材80を水平軸線回りに回転可能に支持する支持構造物95を備える。
支持構造物95は、例えば、水平な床面から鉛直方向上方に延びる2本の支柱96と、両支柱96の間に、水平方向に掛け渡される2本の梁部材97a,97bとを備えている。
支柱96は、例えば、金属等の高剛性材料からなる中空の柱状構造物である。支柱96の下端には、外周面から外方に向かって鍔状に張り出すフランジ96pが全周にわたって設けられている。フランジ96pは、床面に密着して固定されている。
また、梁部材97a,97bは、支柱96と同一材料を細長い帯板状に形成した部材である。梁部材97a,97bは、それぞれ床面から距離H1,H2だけ離れた高さ位置において、それぞれ両端が2本の支柱96にボルトあるいは溶接等によって固定されている。
これにより、支柱96および梁部材97a,97bは、ロボット10および治具100を支持するのに十分な強度と剛性とを有している。
図11に示す例においては、梁部材97aが配置される床面からの高さH1は、枠部材80の長さ寸法L(図4参照)よりも大きく設定されている。また、梁部材97aには、枠部材80の引掛け部85に連結可能な2つの連結金具(連結部)98が取り付けられている。
連結金具98は、例えば、引掛け部85がアイボルトである場合に、アイボルトを引っ掛けることができるフックである。あるいは、引掛け部85および連結金具98をいずれもアイボルトにより構成し、両アイボルトをシャックルによって連結してもよい。
2つの連結金具98は、梁部材97aの長手軸方向に沿って、例えば、枠部材80の下面後側の2つの引掛け部85に対応する間隔をあけて配置されている。
梁部材97bは、梁部材97aの鉛直方向下方に、枠部材80の長さ寸法Lよりも短い間隔をあけて配置されている。
このように構成された本実施形態に係る治具セット200の作用について以下に説明する。
以下においては、上述と同様の方法により、治具100が取り付けられた正立姿勢のロボット10を、90°の角度を有する壁面に設置する場合について説明する。
正立姿勢のロボット10に取り付けられた治具100の枠部材80の上面の4箇所の引掛け部85に、それぞれ一定の長さのチェーン93の一端を引っ掛け、チェーン93の他端をクレーンDに取り付ける。その後、図11に示すように、クレーンDを上昇させて、枠部材80の下面後側の2箇所の引掛け部85を、支持構造物95の梁部材97aに取り付けられた2つの連結金具98に近接させて両者をそれぞれ連結する。
これにより、ロボット10および治具100が、支持構造物95に対して、2つの連結金具98を通る水平軸線回りに回転可能に連結される。
次いで、図12に示すように、クレーンDを下降させることにより、ロボット10よび治具100を、自重によって水平軸線回りに回転させる。そして、枠部材80の付属板70に取り付けられている2本の鋼材81を梁部材97bに突き当てる。その結果、ロボット10および治具100が、正立姿勢から90°回転した姿勢のまま、2つの連結金具98に吊り下がった状態で安定する。
この状態において、4本のチェーン93の一端を外して、それぞれロボット10の後側に配置される4箇所の引掛け部85に付け替える。その後、クレーンDを引き上げて、4本のチェーンが弛まない状態にし、2つの連結金具98から引掛け部85を切り離す。
これにより、ロボット10および治具100が、90°回転した姿勢で吊下げられ、付属板70の設置面72を90°の角度に配置することができる。そして、クレーンDを操作することにより、設置面72を壁面に密着させて、付属板70を壁面に固定する。その結果、ロボット10を、付属板70を介在させて壁面に設置することができる。その後は、上述と同様に、付属板70から枠部材80を切り離して、床面に降ろすことにより、ロボット10の壁面への設置作業が完了する。
この場合においては、ロボット10および治具100を吊り下げるために使用する吊り部材の長さを調節しなくても、ロボット10および治具100の姿勢を変更することができる。したがって、チェーンブロック90を用いずに済み、チェーンブロック90のチェーン91の長さの調節にかかる作業負担を削減することができるという利点がある。
なお、本実施形態においては、ロボット10を90°の角度を有する壁面に設置する場合を例示したが、180°の角度を有する天井面に設置する場合にも適用することができる。
この場合は、上述した方法により、ロボット10を正立姿勢から90°傾いた姿勢に変更した後に、さらに、同様の作業を行うことにより、ロボット10を180°回転した倒立姿勢に変更すればよい。
また、本実施形態においては、2本の支柱96の間に2本の梁部材97a,97bを設けたが、90°傾いた枠部材80を突き当てる梁部材97bはなくてもよい。この場合においては、例えば、90°回転した状態の枠部材80の下面をフォークリフト等によって支持し、枠部材80の姿勢を90°回転させた状態に維持すればよい。
また、支持構造物95としては、支柱96に代えて、壁面を採用してもよい。
また、上記各実施形態においては、6軸垂直多関節型ロボット10について例示したが、これに限定されるものではない。例えば、水平多関節型ロボットあるいは直動型ロボット等の産業ロボットを、0°以外の被設置面Fに設置する場合に適用してもよい。
また、上記各実施形態においては、枠部材80がロボット10全体を取り囲む大きさを有する場合を例示した。これに代えて、枠部材80がロボット10の一部のみを取り囲む大きさとしてもよい。この場合には、枠部材80は、少なくともロボット10の重心位置を取り囲む位置に取り付けられていればよい。
これにより、上記と同様に、ロボット10および治具100を安定して吊り下げることができるとともに、吊り下げた状態で姿勢を変更しても、引き続き安定して吊り下げることができる。
この場合において、枠部材80の開口部82がロボット10の投影面積よりも小さい場合には、一部の鋼材81を取り外して開口部82を広げることにより、ロボット10に対する枠部材80の着脱を可能としてもよい。
また、上記各実施形態においては、枠部材80の8つの角部に、それぞれ1つずつの引掛け部85が取り付けられていたが、これに限定されるものではない。例えば、3つ以上の任意の数の引掛け部85が、枠部材80の、ロボット10の重心を取り囲む位置に取り付けられていてもよい。また、この場合においては、ロボット10の姿勢を変更する際の吊り部材の付け替え作業は、引掛け部85ごと行うこととしてもよい。
また、上記各実施形態においては、吊り部材として、チェーンブロック90およびチェーン93を使用する場合を例示した。これに代えて、ナイロン製のスリングおよびスリングの長さを調節する巻取り装置を採用してもよい。また、引掛け部85として、アイボルトを例示したが、枠部材80の角部に設けられて、スリングあるいはチェーン等を通すことができる穴を引掛け部85としてもよい。
以上、本開示の実施形態について詳述したが、本開示は上述した個々の実施形態に限定されるものではない。これらの実施形態は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、または、特許請求の範囲に記載された内容とその均等物から導き出される本発明の思想および趣旨を逸脱しない範囲で、種々の追加、置き換え、変更、部分的削除等が可能である。例えば、上述した実施形態において、各動作の順序や各処理の順序は、一例として示したものであり、これらに限定されるものではない。
10 ロボット
20 ベース
22 底面
70 付属板
71 取付面
72 設置面
76 ネジ孔(取付部)
80 枠部材
85 引掛け部
90 チェーンブロック(吊り部材)
93 チェーン(吊り部材)
95 支持構造物
98 連結金具(連結部)
100 ロボット用吊り治具
200 ロボット用吊り治具セット
F 被設置面

Claims (5)

  1. ロボットのベースの底面に固定される付属板と、
    前記ロボットが固定された状態の前記付属板に、着脱可能に取り付けられ、前記ロボットの重心位置を包含する少なくとも一部を取り囲む枠部材とを備え、
    前記付属板が、前記底面を密着させる取付面と、前記ロボットを設置する被設置面に固定される設置面とを備え、
    前記枠部材が、該枠部材を取り付けた前記付属板および前記ロボットを0°以外の設置角度に吊り下げ可能に、吊り部材を引っ掛ける一以上の引掛け部を備えるロボット用吊り治具。
  2. 前記枠部材が、前記ロボット全体を取り囲む請求項1に記載のロボット用吊り治具。
  3. 前記付属板の、前記取付面に固定された前記ベースよりも外側の領域に、前記枠部材の取り付けを可能とする取付部が設けられている請求項1または請求項2に記載のロボット用吊り治具。
  4. ロボットのベースの底面に固定される付属板と、
    前記ロボットが固定された状態の前記付属板に、着脱可能に取り付けられ、前記ロボットの重心位置を包含する少なくとも一部を取り囲む枠部材と、
    該枠部材を所定の水平軸線回りに回転可能に支持する支持構造物とを備え、
    前記付属板が、前記底面を密着させる取付面と、前記ロボットを設置する被設置面に固定される設置面とを備え、
    前記枠部材が、該枠部材を取り付けた前記付属板および前記ロボットを0°以外の設置角度に吊り下げ可能に、吊り部材を引っ掛ける一以上の引掛け部と、前記支持構造物に連結される連結部とを備えるロボット用吊り治具セット。
  5. 請求項1に記載のロボット用吊り治具によって、前記ロボットを0°以外の設置角度の被設置面に設置するロボットの設置方法であって、
    前記ベースの前記底面に前記付属板を固定し、
    該付属板に前記枠部材を取り付け、
    前記引掛け部に前記吊り部材を引っ掛け、該吊り部材によって、前記枠部材を取り付けた前記付属板および前記ロボットを、0°以外の設置角度に傾けた状態で吊り下げ、
    前記設置面を前記被設置面に固定した後に、前記付属板から前記枠部材を取り外すロボットの設置方法。
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