JP7194405B1 - 露出型柱脚の定着構造 - Google Patents
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Abstract
Description
(a)ベースプレート底面の摩擦
ベースプレート底面(ベースプレート2と充填モルタル6の接触面)での摩擦は、露出型柱脚におけるせん断力伝達機構の基本である。この摩擦力Qfでせん断力Qに抵抗できる場合は問題ないが、応力状態によっては摩擦力が不足することがあり、この場合には別の方法で設計を行うことになる。
(b)アンカーボルトのせん断耐力
アンカーボルト7のせん断耐力Qaは、柱脚に必須の構造部材として確保されているが、ベースプレート2のボルト挿通孔が過大に形成されていることにより、一般的な施工精度ではアンカーボルト周囲の隙間が大きくなるので、せん断力伝達のための措置が別途必要となる。
(c)柱脚周りのコンクリートによる支圧
コンクリートによる支圧は、被覆コンクリートに埋め込まれたベースプレート2と鉄骨柱1の側面の支圧抵抗によるせん断耐力である。一般的な建築ではアンカーボルト7を隠すために、スラブコンクリート等のコンクリート層4(以下、「被覆コンクリート」という。)で完全に埋没した状態になることが多く、その支圧力をせん断耐力として利用するものである。基礎コンクリート3上に積層される被覆コンクリート4が、せん断力Qに対して抵抗できる構造となっていることが重要である。
(1)地震等により建物の柱脚にせん断力が作用したとき、鉄骨柱下端のベースプレートに接合されているせん断力と反対方向の水平アンカー材がそのせん断力に抵抗するので、柱脚上部の被覆コンクリートが建物の外側に向けて広がっていない建物の隅柱や側柱などに対しても、被覆コンクリートによるせん断抵抗力が得られる。
(2)水平アンカー材として端部に雄ネジ部を形成した異形鉄筋やネジ節鉄筋などを使用し、ベースプレート側に設けたネジ部に螺着する構成とした場合には、施工現場での水平アンカー材の取付けが容易であり、鉄筋をベースプレートに溶接する等の他の方法に比べて、部材コスト及び作業コストの低減に大きく寄与する。
(3)施工現場で水平アンカー材を螺着する構成とした場合には、下端にベースプレートが固着された状態の鉄骨柱を施工現場まで運搬する際に、水平アンカー材が邪魔にならないので運搬作業が阻害されることがなく、また鉄骨柱を立設した後に水平アンカー材を取り付けるので、鉄骨柱の建て方作業も同様に阻害されない。
Claims (4)
- 基礎コンクリート中に下部が埋設された複数のアンカーボルトに対して、該アンカーボルトの挿通孔を周辺部に備えて鉄骨柱の下端に固着されるベースプレートを、前記基礎コンクリートの上面に間隔を空けて載置し、前記アンカーボルトの上部に螺合するナットの締付けにより固定した状態で、前記基礎コンクリートの上面と前記ベースプレートの下面との間にモルタル材を注入し、固化した充填モルタルを介して前記鉄骨柱を前記基礎コンクリートに定着した後、該基礎コンクリートの上面に少なくとも前記ベースプレートが埋没するように被覆コンクリートを積層した露出型柱脚の定着構造であって、前記被覆コンクリートの水平方向への広がりが、少なくとも一方向に形成されない設置場所に位置する前記鉄骨柱の下端に固着されている前記ベースプレートに、前記被覆コンクリートの水平方向への広がりが形成されない方向とは反対の方向に向けて水平アンカー材を接合し、該被覆コンクリートに埋設したことを特徴とする露出型柱脚の定着構造。
- 前記水平アンカー材が端部に雄ネジ部を備え、前記ベースプレートの外周面に穿設したネジ孔に螺着されている請求項1に記載の露出型柱脚の定着構造。
- 前記水平アンカー材が端部に雄ネジ部を備え、前記ベースプレートに接合したネジ孔金具に螺着されている請求項1に記載の露出型柱脚の定着構造。
- 前記水平アンカー材が端部に雄ネジ部を備え、前記ベースプレートに接合した孔付きプレートを貫通してナットで螺着されている請求項1に記載の露出型柱脚の定着構造。
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