JP7187917B2 - 電子レンジ加熱用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、内容物を収納して電子レンジで加熱される電子レンジ加熱用容器に関する。
電子レンジ加熱時に自動蒸通して減圧される従来の電子レンジ加熱用容器は特許文献1に開示されている。この電子レンジ加熱用容器はトレイと蓋材とを備える。トレイは略長方形の開口部の外周側にフランジ部を有して内容物を収納する。フランジ部上には環状のリブが突設される。リブは先端を内側にV字状に突出する突出部を有している。蓋材は樹脂フィルムから成る。フランジ部の下面をバケット(下受部材)で支持しながら蓋材をリブ上に重ねてシールヘッドで加熱することにより熱接着される。これにより、リブと蓋材との熱接着部には突出部によって内側に突出する蒸通部が形成される。
上記構成の電子レンジ加熱用容器を電子レンジで加熱すると、加熱によってトレイ内で蒸気が発生して内圧が上昇する。このとき、蓋材のフランジ部上の剥離領域が同心円状に広がり、蒸通部上の蓋材には径方向及び周方向から剥離する力が加わる。これにより、蒸通部が他の部分より早く剥離し、蒸気が蒸通部を介して排気される。この時、蒸通部によって蒸通位置を所望の位置に配置することができ、使用者が意図しない位置から蒸通することによる使用者の火傷を防止することができる。
特開平10-236542号公報
しかしながら、上記従来の電子レンジ加熱用容器によると、熱接着部の形状に合わせてシールヘッド及びバケットの形状を変える必要があり、既存充填機に新たなシールヘッド及びバケットを適用するには費用が発生する。このため、結果的に電子レンジ加熱用容器のコストが大きくなる問題があった。
本発明は、コストを削減できる電子レンジ加熱用容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、底面部と前記底面部の周縁から立設される側面部と前記側面部の上端から外側に延びる環状のフランジ部とを有して上面に上面視略長方形の開口部を開口するトレイと、熱接着部により前記フランジ部に熱接着されて前記開口部を覆う蓋材とを備え、電子レンジにより加熱される電子レンジ加熱用容器において、前記熱接着部は、前記開口部に沿って環状に形成され、前記側面部が内側に突出するとともに縦方向に延びて上面が前記蓋材と未接着のリブを備え、前記開口部の長辺に配されるとともに前記開口部の長辺の垂直二等分線よりも前記開口部の角部側に偏って配される前記リブにより、加熱時の蒸通位置を前記角部から離れた位置に誘導する蒸通誘導部を形成したことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の電子レンジ加熱用容器において、前記リブが複数設けられ、前記蒸通誘導部が上面を最も上方に配される前記リブから成ることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の電子レンジ加熱用容器において、前記フランジ部の上面と前記蒸通誘導部の上面とが同一面上に配されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の電子レンジ加熱用容器において、前記蒸通誘導部が前記開口部の対向する長辺に各々設けられ、長辺の垂直二等分線を挟んで配されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の電子レンジ加熱用容器において、矩形に形成された前記蓋材の角部に開封用の摘持部が配され、前記摘持部が、前記開口部の長辺の垂直二等分線よりも前記蒸通誘導部から離れた位置に配されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の電子レンジ加熱用容器において、前記熱接着部上に前記フランジ部を貫通する貫通部が形成され、前記貫通部は、前記リブの近傍であって近接する前記開口部の角部側に配されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の電子レンジ加熱用容器において、前記貫通部がスリット状の切込線から成り、前記切込線が内側に凸に形成されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の電子レンジ加熱用容器において、前記蓋材が導電性材料から成る印刷部を有し、前記印刷部は、前記蒸通誘導部の近傍であって近接する前記開口部の角部側に配されることを特徴としている。
本発明によると、トレイの側面部に上面が蓋材と未接着のリブを設け、開口部の長辺の垂直二等分線よりも角部側に偏って長辺上に配されたリブにより蒸通誘導部を形成する。蒸通誘導部によって加熱時の蒸通位置を誘導し、角部から離れた所望の箇所に蒸通位置を形成することができる。このため、蒸通位置に応じて蓋材を熱接着するシールヘッド及びバケットの形状を変える必要がなく、蒸通可能な電子レンジ加熱用容器のコストを削減することができる。
また、電子レンジ加熱用容器は電子レンジ庫内から通常フランジ部の短辺を把持して取り出されるため、蒸通位置を角部から離れて設けることによって取り出し時の手指が蒸通位置から離れて蒸気による使用者の火傷を防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る電子レンジ加熱用容器を示す斜視図。 本発明の第1実施形態に係る電子レンジ加熱用容器を示す上面図。 本発明の第1実施形態に係る電子レンジ加熱用容器の蓋材の層構成を示す断面図。 本発明の第1実施形態に係る電子レンジ加熱用容器のリブ近傍を拡大して示す上面図。 本発明の第2実施形態に係る電子レンジ加熱用容器のリブ近傍を拡大して示す上面図。 本発明の第2実施形態に係る電子レンジ加熱用容器のリブ近傍を拡大して示す縦断面図。 本発明の第2実施形態に係る電子レンジ加熱用容器のリブ近傍の変形例を拡大して示す上面図。 本発明の第2実施形態に係る電子レンジ加熱用容器のリブ近傍の変形例を拡大して示す上面図。 本発明の第2実施形態に係る電子レンジ加熱用容器のリブ近傍の変形例を拡大して示す上面図。 本発明の第2実施形態に係る電子レンジ加熱用容器のリブ近傍の変形例を拡大して示す上面図。 本発明の第3実施形態に係る電子レンジ加熱用容器の蓋材の層構成を示す断面図。
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1、図2は第1実施形態の電子レンジ加熱用容器1を示す斜視図、上面図である。電子レンジ加熱用容器1(以下、容器1と略す)はトレイ10と蓋材20とを備える。
トレイ10は樹脂成形品であり、底面部11と側面部12及びフランジ部13を備え、上面に上面視略長方形の開口部10aを開口する。側面部12は底面部11の周縁から立設する。
フランジ部13は側面部12の上端から外側に延びて環状に形成される。フランジ部13の対向する一対の角部13aは外側に向って下方に傾斜している。これにより、角部13aと蓋材20との間に隙間が形成され、角部13a上の蓋材20に摘持部20aが形成される。使用者は摘持部20aを容易に摘持することができる。なお、摘持部20aは角部13aを下方に傾斜させず、角部13aから蓋材20の角部を外方に突出させて摘持部20aを形成してもよい。このとき、蓋材20の上面に形成した印刷により使用者に開封位置を示すことができる。
側面部12は内側に突出するとともに縦方向に延びるリブ12aを有する。リブ12aはフランジ部13を補強してフランジ部13の変形を防ぐことができる。また、リブ12aの上面12bとフランジ部13の上面と同一面上に配され、2つのリブ12aの上面12bは同じ高さに配される。これにより、フランジ部13の変形をより防ぐことができる。フランジ部13の内周に対してリブ12aの上面12bの突出量は径方向に3mm以上突出していることが好ましく、周方向の幅は5mm以上20mm以下であることが好ましい。
リブ12aは開口部10aの対向する長辺10cに各々2箇所設けられ、開口部10aの角部10bを避けて配される。また、リブ12aは長辺10cの垂直二等分線10dよりも角部10b側に偏って配される。また、各々のリブ12aは垂直二等分線10dを挟んで配される。これにより、トレイ10は垂直二等分線10dに対して非対称に形成される。
また、摘持部20aは長辺10cの垂直二等分線10dよりもリブ12から離れた位置の角部10bに配される。これにより、開封時に手指が後述する蒸通部15aから離れ、蒸気による使用者の火傷を防止できる。
フランジ部13と蓋材20とは熱接着部15により熱接着される。リブ12aの上面12bは蓋材20と未接着であり、熱接着部15は開口部10aに沿って環状に形成される。
トレイ10は、蓋材20よりも硬質の樹脂で形成されており、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等を使用することができる。また、これらの樹脂にフィラー(無機充填材)を含有させることにより、耐熱性を向上させることができる。このため、電子レンジによる加熱時の耐熱性を考慮すると、トレイ10は、フィラー入りのポリプロピレンを使用することが好ましい。
フランジ部13の下面をバケットで支持しながら蓋材20はフランジ部13上に重ねられ、シールヘッドにより加熱して熱接着部15で熱接着される。熱接着部15の接着幅はフランジ部13の径方向の幅になっている。これにより、開口部10aが蓋材20により封止される。蓋材20はフランジ部13全体を覆っており、蓋材20の外周縁はフランジ部13の外周縁より外側まで延びている。
図3は蓋材20の層構成を示す断面図である。蓋材20は外面側から基材層23、熱接着性樹脂層24を積層した積層体により形成される。
基材層23は容器1に密封性、耐突き刺し(耐ピンホール)性等を付与するものである。基材層23としては、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の公知の樹脂を任意に選択することができる。また、これらの樹脂を複数積層して基材層23を形成してもよい。
熱接着性樹脂層24はフランジ部13に熱接着可能な樹脂から成り、蓋材20が引き剥がされるため、イージーピール性を有するものが好適に用いられる。この時、熱接着性樹脂層24として凝集剥離タイプの樹脂であってもよく界面剥離タイプの樹脂であってもよい。凝集剥離タイプの樹脂として、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)のブレンドを用いることができる。
なお、基材層23と熱接着性樹脂層24との間にガスバリア性を有するバリア層(不図示)を配してもよい。バリア層は外部から容器1の内部に水蒸気や酸素が浸入することを防止して内容物(不図示)の劣化を防止することができる。バリア層としては、例えば、アルミニウム等の金属の蒸着膜、酸化アルミニウム、酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜により形成される。
また、バリア層を蒸着膜で構成する場合、基材層23又は熱接着性樹脂層24を構成するフィルムに金属又は無機酸化物を蒸着して蒸着膜を積層する。また、基材層23と熱接着性樹脂層24との間に金属又は無機酸化物を蒸着して成る蒸着層を備えた樹脂フィルム、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルムにアルミ蒸着を施したフィルム(VM-PETとよばれるヴァキュームメタライジング・ポリエチレンテレフタレートフィルム)を用いてもよい。
図4はリブ12a近傍を拡大して示す上面図である。容器1内の内圧が上昇した後の状態を示す。容器1を電子レンジにより加熱するとトレイ10内で蒸気が発生して内圧が上昇する。
このとき、フランジ部13は剛性が低いと外側を上方に変形しやすくなり、上方に凸に膨張する蓋材20が熱接着部15の内縁上で大きく屈曲するため剥離しにくくなる。リブ12aを設けることによって、フランジ部13は近接する角部10bとリブ12aとの間において他の部分よりも剛性が高くなるため変形し難い。このため、膨張する蓋材20の熱接着部15上と熱接着部15よりも内側との屈曲角度とが小さくなる。従って、蓋材20は角部10b(図2参照)とリブ12aとの間において他の部分よりも早く剥離して蒸通部15aが形成される。蒸気(矢印D)は蒸通部15aを介して外側に排出される。
このとき、リブ12aは加熱時の蒸通位置を角部10bから離れた位置に誘導する蒸通誘導部として機能している。これにより、リブ12aを設けることで蒸通位置を角部10bから離れた箇所に容易に形成することができ、蒸通位置に応じて蓋材20を熱接着するシールヘッド及びバケットの形状を変える必要がない。従って、蒸通可能な容器1のコストを削減することができる。
また、リブ12aを長辺10cに配することにより、蒸通部15aを短辺10eから離れた長辺10c側に形成することができる。通常、使用者は電子レンジ庫内から容器1を取出す際に、フランジ部13の対向する短辺側を把持する。このため、手指が蒸通部15aから離れ、蒸気による使用者の火傷を防止できる。
本実施形態によると、加熱時の蒸通位置を角部10bから離れた位置に誘導する蒸通誘導部として機能するリブ12aを設けることにより、蒸通位置を角部10bから離れた所望の箇所に容易に形成することができる。このとき、蒸通位置に応じて蓋材20を熱接着するシールヘッド及びバケットの形状を変える必要がない。従って、蒸通可能な容器1のコストを削減することができる。
また、容器1は電子レンジ庫内から通常フランジ部の短辺を把持して取り出されるため、蒸通位置を角部10bから離れて設けることによって取り出し時の手指が蒸通位置から離れて蒸気による使用者の火傷を防止することができる。
また、フランジ部13の上面と蒸通誘導部として機能するリブ12aの上面12bとが同一面上に配されることにより、リブ12a近傍のフランジ部13の剛性をより高くすることができる。これにより、加熱時に蒸通位置をリブ12a側に確実に誘導することができる。
また、蒸通誘導部として機能するリブ12aが開口部10aの対向する長辺10cに各々設けられ、長辺10cの垂直二等分線10dを挟んで配される。これにより、加熱時の蒸通位置を一方のリブ12a側に確実に誘導することができる。また、トレイ10が略点対称に形成することができるため、蓋材20の熱接着時にトレイ10の向きを任意に配置でき、容器1のコストをより削減することができる。
また、摘持部20aが、開口部10aの長辺10cの垂直二等分線10dよりも蒸通誘導部として機能するリブ12aから離れた位置に配される。これにより、開封時に手指が蒸通部15aから離れ、蒸気による使用者の火傷を防止できる。
なお、本実施形態では、蒸通誘導部を側面部12の2箇所に設けたリブ12aによって形成しているが、側面部12の1箇所に設けたリブ12aにより形成してもよい。また、側面部12に縦方向に延びる複数のリブが設けられる場合に、上面を最も上方に配されるリブを垂直二等分線10dよりも角部10b側に偏って配置して蒸通誘導部を形成することができる。
<第2実施形態>
次に、図5は第2実施形態の容器1のリブ12a近傍を拡大して示す上面図である。説明の便宜上、前述の図1~図4に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は熱接着部15上にフランジ部13を貫通する切込線(貫通部)15bが形成される。その他の部分は第1実施形態と同様である。
切込線15bはリブ12aの近傍であって近接する角部10b側に配される。切込線15bはスリット状であり、内側に凸に形成される。切込線15bは蒸通弁15cの輪郭となる。
図6は容器1のリブ12a近傍を示す縦断面図であり、容器1内の内圧が上昇した後の状態を示す。トレイ10内で蒸気が発生して内圧が上昇したとき、蒸通部15aの剥離領域が切込線15bに到達すると切込線15bの内側の蒸通弁15cが蓋材20の膨張に追従して持ち上げられる。
これにより、蒸通部15aに開口面積の大きい蒸通孔15eが形成され、蒸気(矢印D)を排出することができる。切込線15bの隙間によって蒸気を排出できるが、蒸通孔15eが形成されることによってトレイ10の内圧が急速に上昇した場合でも蒸通孔15eから蒸気を確実に排出することができる。従って、蒸通部15aと異なる位置で容器1が蒸通して使用者が予期しない位置から蒸気が排気されるのを防ぎ、容器1の安全性をより向上することができる。一方、切込線15bの隙間は蒸通孔15eよりも開口面積が小さいため、電子レンジで加熱する前の状態において容器1内の密封性を向上することができる。
また、図7~図9はリブ12aの変形例の上面図を示している。図7に示すように切込線15bは外側に凸に形成してもよい。また、図8に示すように複数の切込線15bを交差させてもよい。また、図9に示すように、貫通部として貫通孔15fを形成してもよい。これらの構成によると、蒸通弁15c(図6参照)が形成されないが、切込線15bまたは貫通孔15fから成る貫通部によって蒸気を排出することができる。
<第3実施形態>
次に、図10は第3実施形態の容器1のリブ12aの近傍を拡大して示す上面図である。説明の便宜上、前述の図1~図4に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は蓋材20にはリブ12aの近傍であって近接する角部10b側に印刷部Hが設けられている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
図11は蓋材20の層構成を示す断面図である。印刷部Hは基材層23と熱接着性樹脂層24との間に配される。なお、基材層23と熱接着性樹脂層24との間に中間層(不図示)を設けてもよい。この場合、基材層23と中間層との間に印刷部Hが配される。具体的には、基材層23にポリエチレンテレフタレートを用い、中間層に延伸ナイロンを用いることが好ましい。
印刷部Hは基材層23の熱接着性樹脂層24側の面に導電性材料を含むインキを用いて印刷して形成され、マイクロ波の吸収によって発熱する。印刷部Hの内周は熱接着部15の内周よりも内側に配される。
印刷部Hはカーボンブラック等の導電性材料を含むインキで構成され、マイクロ波の吸収によって発熱する。これにより、印刷部H上の熱接着性樹脂層24が軟化し、蒸通部15aにおいて早期に蒸通させることができる。
導電性材料を含むインキで構成された印刷部Hのテスターの端子間を5mm離して測定した抵抗値は0.1kΩ以上120kΩ以下であることが好ましい。抵抗値が0.1kΩ/5mmよりも小さい場合は電子レンジでの加熱時にスパークが発生する問題がある。また、抵抗値が120kΩ/5mmより大きい場合は抵抗が大きすぎて発熱量が低下し、熱接着性樹脂層24が軟化し難く、蒸通不良が生じる問題がある。
なお、印刷部Hは導電性高分子を含むインキで構成してもよい。導電性高分子を含むインキはマイクロ波の吸収によって導電性を有したカーボンブラック等を含む通常の導電性インキよりも高温に発熱する。これにより、蒸通部15aに面した印刷部H下の熱接着性樹脂層24がより早く軟化して蒸通部15aにおいてより早期に蒸通させることができる。なお、印刷部Hの発熱量に応じて印刷部Hの外周は熱接着部15の外周よりも内側に配してもよいし、熱接着部15の外周よりも外側に配してもよい。
導電性高分子としては、ポリアニリン系樹脂、ポリチオフェン系樹脂又はポリアセチレン系樹脂が用いられる。
本発明によると、電子レンジで加熱される容器に利用することができる。
1 電子レンジ加熱用容器(容器)
10 トレイ
10a 開口部
10b 角部
10c 長辺
10d 垂直二等分線
10e 短辺
11 底面部
12 側面部
12a リブ
12b 上面
13 フランジ部
13a 角部
15 熱接着部
15a 蒸通孔
15a 蒸通部
15b 切込線
15c 蒸通弁
15e 蒸通孔
15f 貫通孔
20 蓋材
20a 摘持部
23 基材層
24 熱接着性樹脂層
D 矢印
H 印刷部

Claims (8)

  1. 底面部と前記底面部の周縁から立設される側面部と前記側面部の上端から外側に延びる環状のフランジ部とを有して上面に上面視略長方形の開口部を開口するトレイと、熱接着部により前記フランジ部に熱接着されて前記開口部を覆う蓋材とを備え、電子レンジにより加熱される電子レンジ加熱用容器において、
    前記熱接着部は、前記開口部に沿って環状に形成され、
    前記側面部が内側に突出するとともに縦方向に延びて上面が前記蓋材と未接着のリブを備え、
    前記開口部の長辺に配されるとともに前記開口部の長辺の垂直二等分線よりも前記開口部の角部側に偏って配される前記リブにより、加熱時の蒸通位置を前記角部から離れた位置に誘導する蒸通誘導部を形成したことを特徴とする電子レンジ加熱用容器。
  2. 前記リブが複数設けられ、前記蒸通誘導部が上面を最も上方に配される前記リブから成ることを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ加熱用容器。
  3. 前記フランジ部の上面と前記蒸通誘導部の上面とが同一面上に配されることを特徴とする請求項2に記載の電子レンジ加熱用容器。
  4. 前記蒸通誘導部が前記開口部の対向する長辺に各々設けられ、長辺の垂直二等分線を挟んで配されることを特徴とする請求項1~請求項3のいずれかに記載の電子レンジ加熱用容器。
  5. 矩形に形成された前記蓋材の角部に開封用の摘持部が配され、
    前記摘持部が、前記開口部の長辺の垂直二等分線よりも前記蒸通誘導部から離れた位置に配されることを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかに記載の電子レンジ加熱用容器。
  6. 前記熱接着部上に前記フランジ部を貫通する貫通部が形成され、
    前記貫通部は、前記蒸通誘導部の近傍であって近接する前記開口部の角部側に配されることを特徴とする請求項1~請求項5のいずれかに記載の電子レンジ加熱用容器。
  7. 前記貫通部がスリット状の切込線から成り、前記切込線が内側に凸に形成されることを特徴とする請求項6に記載の電子レンジ加熱用容器。
  8. 前記蓋材が導電性材料から成る印刷部を有し、
    前記印刷部は、前記蒸通誘導部の近傍であって近接する前記開口部の角部側に配されることを特徴とする請求項1~請求項6のいずれかに記載の電子レンジ加熱用容器。
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