JP6904152B2 - トレイ及び電子レンジ加熱用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、内容物を収納して電子レンジで加熱される電子レンジ加熱用容器及びそれに用いられるトレイに関する。
電子レンジ加熱時に自動蒸通して減圧される従来の電子レンジ加熱用容器は特許文献1に開示されている。この容器はトレイと蓋材とを備える。トレイは略長方形の開口部の外周側にフランジを有して内容物を収納する。蓋材は樹脂フィルムから成り、フランジ上に重ねてシールヘッドで加熱することによりシールされる。蓋材をシールした環状の熱接着部の角部には先端を開口部側に突出するV字状の蒸通部が形成される。蒸通部の開口部11a側及び外側にはそれぞれ独立した凹部が設けられている。
上記構成の容器を電子レンジで加熱すると、加熱によってトレイ内で蒸気が発生して内圧が上昇する。このとき、蓋材のフランジ上の剥離領域が同心円状に広がり易く、蒸通部上の蓋材には径方向及び周方向から剥離する力が加わる。これにより、蒸通部が他の部分より早く剥離し、蒸気が蒸通部を介して排気される。
特開2007−308175号公報(第3頁、第1図)
しかしながら、上記従来の容器によると、加熱によってトレイが捻れる場合がある。この時、開口部の一方の対角線上が谷部となり易く、角部に配される蒸通部の近傍でトレイが屈曲して内圧上昇によって蒸通し難くなる。このため、蒸通部と異なる位置で容器が蒸通して使用者が予期しない位置から蒸気が排気され、火傷の危険がある。従って、容器の安全性が低い問題があった。
本発明は、安全性を向上できる電子レンジ加熱用容器及びそれに用いられるトレイを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、直交する2方向の長さの異なる開口部を上面に開口する収納部と、前記開口部の周囲に配されるフランジとを備え、前記フランジ上に蓋材を熱接着される電子レンジ加熱容器用のトレイにおいて、前記フランジ上に突出して前記開口部に沿う環状に形成される熱接着部を設け、前記熱接着部が先端を前記開口部側に突出する複数の蒸通部を有し、前記蒸通部が前記熱接着部に外接する長方形の対角線を避けて前記対角線と長辺の垂直二等分線との間に設けられ、少なくとも一の前記蒸通部と他の前記蒸通部との間に前記長方形の長辺の垂直二等分線または短辺の垂直二等分線が配されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成のトレイにおいて、前記蒸通部が前記長方形の長辺の垂直二等分線または短辺の垂直二等分線に対して対称に配置されるのが好ましい。
また本発明は、上記構成のトレイにおいて、前記蒸通部が前記長方形の長辺の垂直二等分線及び短辺の垂直二等分線により区分される4箇所に設けられるのが好ましい。
また本発明は、上記構成のトレイにおいて、前記熱接着部が傾斜した角部を有する略矩形に形成されるとともに先端を外側に突出する開封部を対向する一対の前記角部に有するのが好ましい。
また本発明は、上記構成のトレイにおいて、前記熱接着部が傾斜した角部を有する略矩形に形成されるとともに先端を外側に突出する開封部を一の前記角部に有し、前記長方形の長辺の垂直二等分線を挟む2つの前記蒸通部と前記開封部との間に前記長方形の短辺の垂直二等分線が配されるのが好ましい。
また本発明は、上記構成のトレイにおいて、前記熱接着部が傾斜した角部を有する略矩形に形成されるとともに先端を外側に突出する開封部を一の前記角部に有し、前記長方形の短辺の垂直二等分線を挟む2つの前記蒸通部と前記開封部との間に前記長方形の長辺の垂直二等分線が配されるのが好ましい。
また本発明は、上記構成のトレイにおいて、前記長方形の短辺と前記蒸通部との距離が長辺の1/5以上1/3以下であるのが好ましい。
また本発明は、上記構成のトレイを備えた電子レンジ加熱用容器において、前記熱接着部上に熱接着される樹脂フィルムから成る蓋材を備えるのが好ましい。
また本発明は、上記構成の電子レンジ加熱用容器において、前記蓋材が前記蒸通部上に配して導電性材料から成る印刷部を有するのが好ましい。
また本発明は、上記構成の電子レンジ加熱用容器において、前記印刷部はテスターの端子間を5mm離して測定した抵抗値が0.1kΩ以上120kΩ以下であるのが好ましい。
本発明によると、トレイの開口部に沿う環状の熱接着部に複数の蒸通部が設けられる。蒸通部は熱接着部に外接する長方形の対角線を避けて対角線と長辺の垂直二等分線との間に設けられ、複数の蒸通部が該長方形の長辺の垂直二等分線または短辺の垂直二等分線を挟んで対向する。これにより、トレイが加熱により熱接着部に外接する長方形の対角線を軸にして捻れて一の蒸通部近傍で屈曲しても、他の蒸通部から蒸通される。従って、使用者の予期した位置で蒸通するため、電子レンジ加熱用容器の安全性を向上することができる。
本発明の第1実施形態に係る電子レンジ加熱用容器を示す斜視図。 本発明の第1実施形態に係る電子レンジ加熱用容器を示す上面図。 本発明の第1実施形態に係る電子レンジ加熱用容器の蓋材の層構成を示す断面図。 本発明の第2実施形態に係る電子レンジ加熱用容器を示す上面図。 本発明の第2実施形態に係る電子レンジ加熱用容器の変形例を示す上面図。 本発明の第3実施形態に係る電子レンジ加熱用容器を示す上面図。
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1、図2は第1実施形態の電子レンジ加熱用容器1を示す斜視図、上面図である。電子レンジ加熱用容器1(以下、容器1と略す)はトレイ10と蓋材20とを備える。
トレイ10は内容物(不図示)を収納する収納部11とフランジ12とを備える。収納部11は上面に略矩形の開口部11aを有した有底筒状の樹脂成形品である。また、開口部11aの角部11bは曲線状に傾斜している。
フランジ12は開口部11aの外周縁から外側に延びる。また、フランジ12の対向する一対の角部12aは外側に向って下方に傾斜している。これにより、角部12aと蓋材20との間に隙間が形成され、角部12a上の蓋材20を容易に摘持することができる。
また、フランジ12の外周縁には外側下方に傾斜して突出する環状のスカート部14(図3参照)が設けられている。スカート部14はフランジ12を補強してフランジ12の変形を抑制している。また、収納部11の側壁15には外方に突出する環状のリブ15a(図3参照)が上下方向に複数並設されている。リブ15aは側壁15を補強して側壁15が捻れて変形することを防止している。
フランジ12の上面には上方に突出する熱接着部13が設けられている。熱接着部13は開口部11aに沿って略矩形の環状に形成され、角部13cが曲線状に傾斜している。また、熱接着部13は蒸通部13aと開封部13bとを有する。
蒸通部13aは先端を開口部11a側に突出するV字状に形成されている。また、蒸通部13aは熱接着部13に外接する長方形30の対角線33と長辺31の垂直二等分線34との間に設けられる。これにより、蒸通部13aは対角線33を避けて配されている。
また、蒸通部13aは長辺31の垂直二等分線34及び短辺32の垂直二等分線35に対して対称に4箇所配置されている。また、短辺32と蒸通部13aとの距離Dは長辺31の長さLの1/5以上1/3以下である。
また、蓋材20には蒸通部13aを覆う所定領域に印刷部Hが設けられている。印刷部Hはカーボンブラック等の導電性材料を含むインキで構成され、マイクロ波の吸収によって発熱する。これにより、蒸通部13aを覆う印刷部H下の熱接着性樹脂層24(図3参照)が軟化し、後述するように加熱によるトレイ10の内圧上昇によって蒸通部13aで蒸通させることができる。
開封部13bは熱接着部13の対向する一対の角部13cに配され、先端を外側に突出するV字状に形成されている。また、開封部13bの先端はフランジ12の角部12aと対向している。
角部12a上の蓋材20を手指により摘持して蓋材20を開封部13b側へ引っ張る。これにより、開封部13bの先端から熱接着部13を容易に剥離することができる。
トレイ10は、蓋材20よりも硬質の樹脂で形成されており、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等を使用することができる。また、これらの樹脂にフィラー(無機充填材)を含有させることにより、耐熱性を向上させることができる。
蓋材20はフランジ12上に重ねられ、シールヘッドにより加熱して熱接着部13の上端に熱接着される(図3参照)。これにより、開口部11aが蓋材20により封止される。蓋材20はフランジ12全体を覆っており、蓋材20の外周縁はフランジ12の外周縁より外側まで延びている。
図3は蓋材20の層構成を示す断面図である。蓋材20は外面側から基材層23、熱接着性樹脂層24を積層した積層体により形成され、印刷部Hは基材層23と熱接着性樹脂層24との間に配される。
基材層23は容器1に印刷適性、耐突き刺し(耐ピンホール)性等を付与するものである。基材層23としては、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の公知の樹脂を任意に選択することができる。
熱接着性樹脂層24はフランジ12に熱接着可能な樹脂から成り、蓋材20が引き剥がされるため、イージーピール性を有するものが好適に用いられる。この時、熱接着性樹脂層24として凝集剥離タイプの樹脂であってもよく界面剥離タイプの樹脂であってもよい。凝集剥離タイプの樹脂として、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)のブレンド樹脂及びその製膜品を用いることができる。
また、印刷部Hと熱接着性樹脂層24との間に中間層(不図示)を設けてもよい。中間層は蓋材20の耐ガス透過性、耐突き刺し性等をより向上させることができ、延伸ナイロンフィルムが好適に用いられる。
印刷部Hは基材層23の熱接着性樹脂層24側の面に導電性材料を含むインキを用いて印刷して形成される。印刷部Hの内周縁は開口部11aの内周縁よりも内側に配され、印刷部Hの外周縁は蓋材20の外周縁上に配されている。
導電性材料を含むインキで構成された印刷部Hのテスターの端子間を5mm離して測定した抵抗値は0.1kΩ以上120kΩ以下であることが好ましい。抵抗値が0.1kΩ/5mmよりも小さい場合は電子レンジでの加熱時にスパークが発生する問題がある。また、抵抗値が120kΩ/5mmより大きい場合は抵抗が大きすぎて発熱量が低下し、熱接着性樹脂層24が軟化し難く、蒸通不良が生じる問題がある。
なお、印刷部Hは導電性高分子を含むインキで構成してもよい。導電性高分子を含むインキはマイクロ波の吸収によって導電性を有したカーボンブラック等を含む通常の導電性インキよりも高温に発熱する。これにより、フランジ12に面した印刷部H下の熱接着性樹脂層24がより早く軟化して蒸通部13aにおいて早期に蒸通させることができる。
導電性高分子としては、ポリアニリン系樹脂、ポリチオフェン系樹脂又はポリアセチレン系樹脂が用いられる。
また、導電性高分子を含むインキで構成された印刷部Hのテスターの端子間を5mm離して測定した抵抗値は0.1kΩ以上60kΩ以下であることが好ましい。
なお、基材層23の熱接着性樹脂層24側の面には導電性材料を含まないインキを用いて文字や図柄が印刷された印刷層(不図示)も配される。印刷層は蓋材20の外側から視認することができる。
上記構成の容器1において、容器1を電子レンジにより加熱すると印刷部Hがマイクロ波を吸収して発熱し、印刷部H下の熱接着性樹脂層24が軟化する。トレイ10内で蒸気が発生して内圧が上昇すると、熱接着部13上の剥離領域が同心円状に広がり易く、蒸通部13a上の蓋材20には径方向及び周方向から剥離する力が加わる。これにより、蒸通部13aが他の部分より早く剥離し、蒸気が蒸通部13aを介して排気される。
このとき、複数の蒸通部13aは対角線33を避けて対角線33と垂直二等分線34との間に設けられ、複数の蒸通部13aが垂直二等分線34または垂直二等分線35を挟んで対向する。これにより、トレイ10が加熱により熱接着部13に外接する長方形の対角線を軸にして捻れて一の蒸通部13a近傍で屈曲しても、他の蒸通部13aから蒸通される。
また、蒸通部13aが長辺31の垂直二等分線34及び短辺32の垂直二等分線35に対して対称な4箇所に設けられているため、交差するいずれの対角線33を軸にしてトレイ10が捻れていずれかの蒸通部13a近傍で屈曲しても、他の蒸通部13aから確実に蒸気を排出することができる。
容器1の加熱が終了すると、電子レンジ庫内から容器1を取出して角部12a上の蓋材20を手指により摘持して蓋材20を引き剥がして内容物を容易に取り出すことができる。このとき、容器1は使用者の予期した位置で蒸通するため、安全性を向上することができる。
本実施形態によると、トレイ10の開口部11aに沿う環状の熱接着部13に複数の蒸通部13aが設けられる。蒸通部13aは熱接着部13に外接する長方形30の対角線33を避けて対角線33と垂直二等分線34との間に設けられ、複数の蒸通部13aが垂直二等分線34または垂直二等分線35を挟んで対向する。これにより、トレイ10が加熱により熱接着部13に外接する長方形の対角線33を軸にして捻れて一の蒸通部13a近傍で屈曲しても、他の蒸通部13aから蒸通される。従って、使用者の予期した位置で蒸通するため、容器1の安全性を向上することができる。
また、蒸通部13aが長辺31の垂直二等分線34及び短辺32の垂直二等分線35により区分される4箇所に設けられ、長方形30の短辺32と蒸通部13aとの距離Dが長辺31の1/5以上1/3以下である。これにより、交差するいずれの対角線33を軸にしてトレイ10が捻れて一の蒸通部13a近傍で屈曲しても、他の蒸通部13aから確実に蒸気を排出することができる。
また、蓋材20が蒸通部13a上に配して導電性材料から成る印刷部Hを有することにより、容器1を電子レンジにより加熱すると印刷部Hがマイクロ波を吸収して発熱し、印刷部H下の熱接着性樹脂層24が軟化する。これにより、蒸通部13aが他の部分より早く剥離し、蒸気が蒸通部13aを介して排気され易くなる。
また、印刷部Hはテスターの端子間を5mm離して測定した抵抗値が0.1kΩ以上120kΩ以下とすることにより、印刷部Hの発熱量を大きくして熱接着性樹脂層24を確実に軟化させることができる。
また、熱接着部13が略矩形に形成され、角部13cが傾斜している。また、対向する一対の角部13cには先端を外側に突出する開封部13bを有する。これにより、角部13cと対向する蓋材20の周縁を手指により摘持して蓋材20を開封部13b側へ引っ張る。これにより、開封部13bの先端から熱接着部13を容易に剥離することができる。
<第2実施形態>
次に、図4は第2実施形態の容器1の上面図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図3に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は蒸通部13a及び開封部13bの数が第1実施形態より少ない。その他の部分は第1実施形態と同様である。
蒸通部13aは長辺31の垂直二等分線34を挟んで対称に2箇所配置されている。これにより、交差するいずれの対角線33を軸にしてトレイ10が捻れて一の蒸通部13a近傍で屈曲しても、他の蒸通部13aから蒸気を排出することができる。これにより、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、蒸通部13aの数を減らすことにより、電子レンジ庫内から容器1を取出す際に内容物がこぼれ難く、より安全性が向上する。
また、開封部13bは1箇所のみに設けられ、2つの蒸通部13aと開封部13bとの間に短辺32の垂直二等分線35が配される。これにより、蓋材20の周縁を手指により摘持して蓋材20を開封部13b側へ引っ張る際に手指が蒸通部13aに近づくことを防ぎ使用者が火傷することを防止できる。
また、図5は第2実施形態の容器1の変形例を示す上面図であり、蒸通部13aは短辺32の垂直二等分線35を挟んで対称に2箇所配置してもよい。この場合、2つの蒸通部13aと開封部13bとの間に長辺31の垂直二等分線34が配される。
<第3実施形態>
次に、図6は第3実施形態の容器1の上面図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図3に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態はトレイ10の形状が第1実施形態と異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
トレイ10は上面に略楕円形の開口部11aを有した有底筒状の樹脂成形品であり、熱接着部13も開口部11aに沿って略楕円形の環状に形成されている。
また、蒸通部13aは熱接着部13に外接する長方形30の対角線33を避けて対角線33と長辺31の垂直二等分線34との間に設けられている。これにより、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、フランジ12の両側部は他の領域より大きく外側に延びる持手部12bが対向して一対形成されている。これにより、容器1の加熱が終了した後、電子レンジ庫内から持手部12bを把持して容器1を容易に持ち上げて取出すことができる。
また、持手部12bの上面には凹部12cが形成され、持手部12b上の蓋材20を容易に摘持することができる。また、各持手部12bには開封部13bが2箇所設けられ、開封部13bは凹部12cを挟持する位置に配される。
これにより、持手部12b上の蓋材20を手指により摘持して蓋材20を開封部13b側へ引っ張る。これにより、開封部13bの先端から熱接着部13を容易に剥離することができる。
なお、第1〜第3実施形態において蒸通部13aは長辺31の垂直二等分線34又は短辺32の垂直二等分線34を挟んで対称に配されているが、非対称に配してもよい。
以下、実施例を用いて本発明の効果をさらに詳細に説明する。
実施例1は第1実施形態の容器1により構成される。トレイ10にフィラーを添加したポリプロピレンシート(厚さ0.6mm)を用いた。また、フランジ12の幅は9.5mmである。熱接着部13はフランジ12面に対して幅1.2mmで0.5mm上方に突出しする。熱接着部13に外接する長方形30の長辺31の長さLは168mmであり、短辺32の長さが113mmである。また、トレイ10の深さは42mmである。
また、4箇所設けられた各蒸通部13aは短辺32との距離Dが長辺31の長さLの1/5の位置に配されている。また、蒸通部13aは90°のV字状に形成され、先端が開口部11a側に3mm突出している。また、開封部13bは90°のV字状に形成され、先端が外側に3mm突出している。
蓋材20は基材層23、中間層、熱接着性樹脂層24がドライラミネート法により積層される。基材層23は厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡株式会社製、品番E5100)から成る。中間層は厚さ15μmの二軸延伸ナイロンフィルム(東洋紡株式会社製、NAP−22)から成る。熱接着性樹脂層24は厚さ50μmの凝縮剥離タイプのポリプロピレン系イージーピールフィルム(ジェイフィルム株式会社製、品番LCX)から成る。
また、印刷部Hは蒸通部13a上に10mm×15mmの矩形に形成し、導電性カーボンブラックを含むインキを用い、0.5μmの厚さに印刷した。
実施例2は第1実施形態の容器1により構成され、蒸通部13aの位置以外は実施例1と同一構成である。蒸通部13aは短辺32との距離Dが長辺31の長さLの1/4の位置に配されている。
実施例3は第1実施形態の容器1により構成され、蒸通部13aの位置以外は実施例1と同一構成である。蒸通部13aは短辺32との距離Dが長辺31の長さLの1/3の位置に配されている。
実施例4は第1実施形態の容器1により構成され、蒸通部13aの位置以外は実施例1と同一構成である。蒸通部13aは短辺32との距離Dが長辺31の長さLの1/2の位置に配されている。
実施例5は第1実施形態の容器1により構成され、蒸通部13aの位置以外は実施例1と同一構成である。蒸通部13aは短辺32との距離Dが長辺31の長さLの1/6の位置に配されている。
実施例6は第2実施形態の容器1により構成され、蒸通部13aの位置以外は実施例1と同一構成である。蒸通部13aは短辺32との距離Dが長辺31の長さLの1/5の位置に配されている。
実施例7は第2実施形態の変形例に係る容器1により構成され、蒸通部13aの位置以外は実施例1と同一構成である。蒸通部13aは短辺32との距離Dが長辺31の長さLの1/5の位置に配されている。
[比較例1]
比較例1は第1実施形態の容器1により構成され、蒸通部13aの位置以外は実施例1と同一構成である。蒸通部13aは1箇所のみに設けられ、蒸通部13aの先端が対角線33上に配されている。
表1は実施例1〜実施例7及び比較例1の容器1の蒸通性について試験した結果を示している。
Figure 0006904152
蒸通性の試験は実施例1〜実施例6及び比較例1の容器1を10個用意し、容器1内に水(100cm)を封入した状態で電子レンジにより蒸通するまで加熱し(500W)、容器1が蒸通部13aで蒸通しているか否かを目視により観察した。
表1の「◎」は、10個全ての容器1において、いずれかの蒸通部13aで蓋材20が熱接着部13から剥離された場合を示している。「○」は10個中5個以上9以下の容器1において、いずれかの蒸通部13aで蓋材20が熱接着部13から剥離された場合を示している。「×」は、10個中5個以上の容器1において、トレイが対角線を軸にして捻じれて蒸通部13aで蒸通不良が発生した場合を示している。
表1から明らかなように、蒸通部13aは熱接着部13に外接する長方形30の対角線33を避けて対角線33と垂直二等分線34との間に設けられ、複数の蒸通部13aが垂直二等分線34または垂直二等分線35を挟んで対向する。これにより、トレイ10が加熱により熱接着部13に外接する長方形の対角線33を軸にして捻れて一の蒸通部13a近傍で屈曲しても、他の蒸通部13aから蒸通されることが確認された。
本発明によると、電子レンジで加熱される容器に利用することができる。
1 電子レンジ加熱用容器(容器)
10 トレイ
11 収納部
11a 開口部
12 フランジ
12a 角部
13 熱接着部
13a 蒸通部
13b 開封部
13c 角部
14 スカート部
15 側壁
15a リブ
20 蓋材
23 基材層
24 熱接着性樹脂層
30 長方形
31 長辺
32 短辺
33 対角線
34、35 垂直二等分線
H 印刷部
D 距離
L 長さ

Claims (10)

  1. 直交する2方向の長さの異なる開口部を上面に開口する収納部と、前記開口部の周囲に配されるフランジとを備え、前記フランジ上に蓋材を熱接着される電子レンジ加熱容器用のトレイにおいて、前記フランジ上に突出して前記開口部に沿う環状に形成される熱接着部を設け、前記熱接着部が先端を前記開口部側に突出する複数の蒸通部を有し、前記蒸通部が前記熱接着部に外接する長方形の対角線を避けて前記対角線と長辺の垂直二等分線との間に設けられ、少なくとも一の前記蒸通部と他の前記蒸通部との間に前記長方形の長辺の垂直二等分線または短辺の垂直二等分線が配されることを特徴とするトレイ。
  2. 前記蒸通部が前記長方形の長辺の垂直二等分線または短辺の垂直二等分線に対して対称に配置されることを特徴とする請求項1に記載のトレイ。
  3. 前記蒸通部が前記長方形の長辺の垂直二等分線及び短辺の垂直二等分線により区分される4箇所に設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトレイ。
  4. 前記熱接着部が傾斜した角部を有する略矩形に形成されるとともに先端を外側に突出する開封部を対向する一対の前記角部に有することを特徴とする請求項3に記載のトレイ。
  5. 前記熱接着部が傾斜した角部を有する略矩形に形成されるとともに先端を外側に突出する開封部を一の前記角部に有し、前記長方形の長辺の垂直二等分線を挟む2つの前記蒸通部と前記開封部との間に前記長方形の短辺の垂直二等分線が配されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトレイ。
  6. 前記熱接着部が傾斜した角部を有する略矩形に形成されるとともに先端を外側に突出する開封部を一の前記角部に有し、前記長方形の短辺の垂直二等分線を挟む2つの前記蒸通部と前記開封部との間に前記長方形の長辺の垂直二等分線が配されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトレイ。
  7. 前記長方形の短辺と前記蒸通部との距離が長辺の1/5以上1/3以下であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のトレイ。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載のトレイと、前記熱接着部上に熱接着される樹脂フィルムから成る蓋材とを備えたことを特徴とする電子レンジ加熱用容器。
  9. 前記蓋材が前記蒸通部上に配して導電性材料から成る印刷部を有することを特徴とする請求項8に記載の電子レンジ加熱用容器。
  10. 前記印刷部はテスターの端子間を5mm離して測定した抵抗値が0.1kΩ以上120kΩ以下であることを特徴とする請求項9に記載の電子レンジ加熱用容器。
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