JP7294060B2 - 電子レンジ加熱容器用の蓋材、及び電子レンジ加熱用の蓋付容器 - Google Patents

電子レンジ加熱容器用の蓋材、及び電子レンジ加熱用の蓋付容器 Download PDF

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Description

本発明は、電子レンジ加熱容器用の蓋材、及び電子レンジ加熱用の蓋付容器に関する。
食品等の内容物を収納したまま電子レンジで加熱調理することができる電子レンジ加熱用封止容器が市販されている。これらの電子レンジ加熱用封止容器は、電子レンジを用いて加熱調理すると、容器内の内圧が高まり、容器が変形したり破裂したりするために、これを防止するための種々の提案がなされている(例えば特許文献1)。
特許文献1の包装容器は、内シール部及び外シール部を設け、内シール部と外シール部との間に非シール部が設けてなるものであり、さらに、内シール部の一部には内側に突出するV字状の突出部を形成し、外シール部の一部には外気と非シール部とを連通させる蒸通部を形成してなるものである。
特許文献1の構成の包装容器を電子レンジで加熱すると、加熱によって本体部内で蒸気が発生して内圧が上昇する。このとき、封止フィルムのフランジ部上の剥離領域が同心円状に広がり易く、突出部上の封止フィルムには径方向及び周方向から剥離する力が加わる。これにより、突出部が他の部分より早く剥離し、蒸気が蒸通部を介して排気される。従って、内圧上昇に伴う包装容器の破裂による内容物の飛散を防止することができる。
しかしながら、特許文献1の包装容器によると、内シール部及び外シール部の形状に合わせてシールヘッドの形状を変える必要があり、包装容器のコストが大きくなる問題がある。
かかる問題を解決するものとして、特許文献2の包装容器が提案されている。
特開平10-236542号公報 特開2018-193119号公報
特許文献2の包装容器は、封止フィルム(蓋材)の基材層と熱接着層との間に導電性高分子を含むインキを配した印刷部と、インキが配されない非印刷部とを設けてなるものであり、包装容器の面内の印刷部を有する箇所において、熱接着層の軟化による封止フィルムの剥離又は封止フィルムの貫通を生じさせることにより、蒸通孔を形成し、蒸気を排出するものである。
しかし、特許文献2の包装容器は、剥離蒸通に成功する場合がある一方で、剥離蒸通に失敗する場合が少なからずあり、剥離蒸通の確実性が十分であるとはいえないものであった。
本発明者らは、鋭意研究した結果、発熱印刷層は抵抗値に異方性が生じる場合があり、当該異方性を考慮して蓋材の面内において発熱印刷層を配置することにより、剥離蒸通の確実性を高めることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の[1]~[3]を提供するものである。
[1]基材層及びシーラント層を有する蓋材であって、前記基材層と前記シーラント層との間の一部又は前記基材層の前記シーラント層とは反対側の一部に発熱印刷層を有し、前記蓋材の面内において発熱印刷層を有する領域を発熱領域と定義した際に、前記発熱領域の外周縁の少なくとも一部が前記蓋材の外周縁近傍に配置されてなり、前記蓋材の中心点をX、前記発熱領域の外周縁を構成する線の中点をYと定義した際に、下記条件(1)を満たす、電子レンジ加熱容器用の蓋材。
<条件1>
前記発熱印刷層のXY方向の抵抗値<前記発熱印刷層のXY方向と直交する方向の抵抗値
[2]前記発熱印刷層のXY方向の抵抗値が1.5kΩ以上100kΩ以下である、[1]に記載の電子レンジ加熱容器用の蓋材。
[3]開口部にフランジを有し、内容物を収容する紙製の容器本体と、前記容器本体を封止する蓋材とを備えた蓋付容器であって、前記蓋材が[1]又は[2]に記載の蓋材であり、前記フランジの少なくとも一部と前記蓋材のシーラント層とがヒートシールされてなるヒートシール領域を有する、電子レンジ加熱用の蓋付容器。
本発明の電子レンジ加熱容器用の蓋材、及び電子レンジ加熱用の蓋付容器は、剥離蒸通の確実性を高めることができる。
本発明の蓋材の一実施形態を示す断面図である。 本発明の蓋材の他の実施形態を示す断面図である。 図1の蓋材を基材層側から視認した平面図である。 発熱印刷層のパターンの実施の実施形態を示す平面図である。 本発明の電子レンジ加熱用の蓋付容器の実施の形態を示す斜視図である。
以下、本発明の電子レンジ加熱容器用の蓋材、及び本発明の電子レンジ加熱用の蓋付容器について詳細に説明する。なお、本明細書中の「AA~BB」との数値範囲の表記は、「AA以上BB以下」であることを意味する。
[電子レンジ加熱容器用の蓋材]
本発明の電子レンジ加熱容器用の蓋材は、基材層及びシーラント層を有する蓋材であって、前記基材層と前記シーラント層との間の一部又は前記基材層の前記シーラント層とは反対側の一部に発熱印刷層を有し、前記蓋材の面内において発熱印刷層を有する領域を発熱領域と定義した際に、前記発熱領域の外周縁の少なくとも一部が前記蓋材の外周縁近傍に配置されてなり、前記蓋材の中心点をX、前記発熱領域の外周縁を構成する線の中点をYと定義した際に、下記条件(1)を満たすものである。
<条件1>
前記発熱印刷層のXY方向の抵抗値<前記発熱印刷層のXY方向と直交する方向の抵抗値るものである。
なお、本明細書において、「電子レンジ加熱容器用の蓋材」のことを「蓋材」、「電子レンジ加熱容器用の蓋付容器」のことを「蓋付容器」と称する場合がある。
図1及び図2は、本発明の蓋材20の実施の形態を示す断面図である。
図1及び図2の蓋材20は、基材層21及びシーラント層25を有し、基材層21とシーラント層25との間の一部に発熱印刷層26を有している。図1及び図2において、符号26aは発熱印刷層を有する領域(発熱領域)、符号26bは発熱印刷層を有さない領域を示している。また、図1及び図2の蓋材20は、絵柄層23を有している。
図3は、図1の蓋材30を基材層21側から見た平面図であって、該平面図内に発熱領域26aを示した図である。図3において、符号Xは蓋材の中心、符号Yは発熱領域の外周縁を構成する線の中点を示している。なお、図3では、蓋材の外周縁20iと、発熱領域の外周縁26iとを対比しやすくするため、蓋材の外周縁20iを破線で表示している。また、図3において、符号26iiは発熱領域の内周縁、符号26iiiは発熱領域の側周縁を示している。
<基材層>
基材層は、プラスチックフィルム及び紙基材から選ばれる1種以上が好ましい。
プラスチックフィルムはガスバリア性が比較的良好であり、紙基材はデッドホールド性(折り曲げ及びひねり等の変形を受けた状態を維持できる性質)が比較的良好である点で好ましい。
基材層21は、図1~図2のように単層のみでもよいが、2以上のプラスチックフィルム及び/又は紙基材を接着してなる多層構造のものでもよい。また、基材層が2以上のプラスチックフィルム及び/又は紙基材を含む場合、同一種のものを複数含んでもよいし、異なる種類のものを含んでもよい。
基材層のプラスチックフィルムとしては、耐熱性の観点から、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルフィルム、ナイロン等のポリアミドフィルム等の1種以上を用いることが好ましい。なお、ナイロンは突き刺し強度に優れるため、固形の内容物を充填する際や、容器を積み上げる際に蓋材が破れることを抑制しやすい点で好ましい。
また、基材層として、耐熱性に優れるポリエステルフィルム及びポリアミドフィルムの少なくとも何れかを用いる場合には、単独では耐熱性が不十分なプラスチックフィルムを併用することもできる。例えば、ポリエステルフィルム及びポリアミドフィルムの少なくとも何れかと、エチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂フィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム等のガスバリア性に優れるプラスチックフィルムを併用することにより、積層体全体としての耐熱性及びガスバリア性を良好にすることができる。
プラスチックフィルムは、一軸延伸又は二軸延伸されたものであってもよい。また、プラスチックフィルムは、インフレーション法、あるいは、溶融押し出しコーティング法で形成したものであってもよい。
プラスチックフィルムの厚みは特に限定されるものではないが、通常は5~50μm程度であり、好ましくは10~40μm、より好ましくは12~25μmである。
紙基材の坪量は特に限定されるものではないが、通常は20~200g/m2程度であり、好ましくは50~170g/m、より好ましくは70~150g/mである。
プラスチックフィルムは、JIS K7361-1:1997の全光線透過率が85%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。また、プラスチックフィルムは、JISK7136:2000のヘイズが1.0%以下であることが好ましく、0.5%以下であることがより好ましく、0.3%以下であることがさらに好ましい。
全光線透過率及びヘイズを上記範囲とすることにより、絵柄層及び/又は発熱印刷層をプラスチックフィルムの内層側に形成する場合において、これらの層を視認しやすくできる。
<シーラント層>
シーラント層は、シールヘッド等で部分的に加熱されることにより、容器本体のフランジの少なくとも一部に密着してヒートシール領域を形成し、容器本体の開口部を封止する役割を有する。
シーラント層は、シール層の単層でもよいが、コア層とシール層との積層体で構成することが好ましい。
コア層は基材層と接触する層であり、基材層及びシール層との密着が良好であることが好ましい。
シール層はフランジと接触する層であり、容器本体から容易に剥離し得るイージーピール性を有することが好ましい。なお、本明細書において「イージーピール性が良好」とは、単にピール強度が弱いことを意味せず、封止性を担保する程度の接着力を有しつつ、剥離時のピール強度が強すぎることがないことを意味する。
イージーピール性を付与する機構としては、例えば、界面剥離機構、層間剥離機構及び凝集剥離機構が挙げられ、何れの機構も採用できる。なお、凝集剥離機構における剥離原理は、非相溶系あるいは部分相溶系の層の凝集力が小さいことを利用し、開封時に、シール層と被着体(容器本体のフランジ)との界面ではなく、非相溶系あるいは部分相溶系のシール層を凝集破壊させることによるものと考えられる。
コア層及びシール層は、シーラント層の汎用の材料を用いることができる。なお、コア層及びシール層は、適用する容器本体の素材(紙、プラスチック等)に合わせて適切な材料を選定することが好ましい。
シーラント層は、例えば、シール層及びコア層を共押出しにより形成することができる。あるいは、コア層となるフィルム上にシール層を溶融押し出しすることにより形成することができる。なお、ヒートシール時の収縮を抑制するため、シーラント層は延伸処理しないことが好ましい。
<<紙容器の蓋材のシーラント層>>
容器本体が紙の場合、コア層及びシール層は、以下の実施形態が挙げられる。なお、以下の実施形態は、シール層が凝集破壊する実施形態である。
―シール層―
シール層は、ヒートシール性を有する熱可塑性樹脂から構成することが好ましい。
凝集破壊機構する材料の組み合わせとしては、ポリオレフィンとポリスチレンとの組み合わせ、ポリエチレンとポリプロピレンとの組み合わせ、及び、低密度ポリエチレンとポリブテン-1との組み合わせ等が挙げられる。これらの中でも、低密度ポリエチレンとポリブテン-1との組み合わせが好ましい。
低密度ポリエチレンとポリブテン-1との組み合わせにおいては、低密度ポリエチレンとポリブテン-1との質量比は、55:45~80:20であることが好ましく、55:45~75:25であることがより好ましい。質量比を前記範囲とすることにより、イージーピール性を良好にしやすくできる。
低密度ポリエチレンは、融点110℃以下の高圧法低密度ポリエチレンであることが好ましい。該低密度ポリエチレンはMFRが0.5~50であることが好ましい。
また、ポリブテン-1は、融点120℃以上のホモポリマーであることが好ましい。該ポリブテン-1はMFRが0.2~20であることが好ましい。
―コア層―
コア層は熱可塑性樹脂から構成することが好ましい。
コア層の熱可塑性樹脂としては、エチレン-アクリル酸共重合体樹脂、エチレン-メタクリル酸共重合体樹脂、エチレン-アクリル酸-アクリル酸エステル三元共重合体樹脂、エチレン-メタクリル酸-アクリル酸エステル三元共重合体樹脂、エチレン-アクリル酸-メタクリル酸エステル三元共重合体樹脂、エチレン-メタクリル酸-メタクリル酸エステル三元共重合体樹脂、エチレン-アクリル酸エステル-酸無水物(無水マレイン酸など)三元共重合体樹脂、エチレン-メタクリル酸エステル-酸無水物(無水マレイン酸など)三元共重合体樹脂及び低密度ポリエチレンから選ばれる1種以上が挙げられる。
シーラント層の厚みは、イージーピール性の観点から適宜決定することができ、その範囲は、例えば1~100μm程度である。
シーラント層をシール層とコア層とから構成する場合、両者の厚み比は目的に応じて適宜調整できる。例えば、カールの抑制を重視する場合は、シール層の厚み≦コア層の厚みとすることが好ましい。また、コア層の樹脂がシール層の表面に露出することを抑制する観点からは、コア層の厚み≦シール層の厚みとすることが好ましい。
シール層の厚みは、5~50μmであることが好ましく、5~30μmであることがより好ましく、5~15μmであることがさらに好ましい。
コア層の厚みは、5~50μmであることが好ましく、7~40μmであることがより好ましく、10~30μmであることがさらに好ましい。
<<プラスチック容器の蓋材のシーラント層>>
容器本体がプラスチックの場合、コア層及びシール層は、以下の実施形態が好ましい。
―シール層―
シール層は、ヒートシール性を有する熱可塑性樹脂から構成することが好ましい。
また、シール層は、フランジを構成する樹脂との密着性が良好な第1の樹脂と、フランジを構成する樹脂との密着性が良好ではなく、前記第1の樹脂と非相溶である第2の樹脂とを混合することにより形成することが好ましい。
このような樹脂はフランジを構成する樹脂の種類によって異なるため一概には言えないが、フランジを構成する樹脂がポリプロピレン樹脂の場合、第1の樹脂としてポリプロピレンを用い、第2の樹脂として、ポリエチレン及びオレフィン系エラストマーから選ばれる一種以上を用いることが好ましい。すなわち、フランジを構成する樹脂がポリプロピレンの場合、シール層は、第1の樹脂であるポリプロピレンと、第2の樹脂であるポリエチレン及びオレフィン系エラストマーから選ばれる一種以上との混合樹脂から形成することが好ましい。第2の樹脂は透明性の観点からポリエチレンを含むことが好ましく、電子レンジ加熱後の耐衝撃性及び耐突き刺し性の観点からオレフィン系エラストマーを更に含むことが特に好ましい。
第1の樹脂であるポリプロピレン(A)としては、プロピレン単独重合体、プロピレン-エチレンブロック共重合体、プロピレン-エチレンランダム共重合体が挙げられる。これらの中でも、耐衝撃性に優れるプロピレン-エチレンブロック共重合体が好ましい。
プロピレン-エチレンランダム共重合体における、プロピレン成分とエチレン成分との割合は、質量割合で60:40~99:1であることが好ましく、70:30~98:2であることがより好ましい。
プロピレン-エチレンブロック共重合体は、原料であるプロピレン及びエチレンを触媒の存在下で重合する方法が挙げられる。触媒としては、チーグラー・ナッタ触媒、メタロセン触媒が挙げられる。
第2の樹脂(B)は、ポリエチレン(B1)及びオレフィン系エラストマー(B2)から選ばれる1種以上を用いることができる。
ポリエチレン(B1)としては、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)が挙げられる。ポリエチレンとしては、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を用いることが好ましく、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)及び高密度ポリエチレン(HDPE)を用いることがより好ましい。
低密度ポリエチレンは、密度が0.910~0.925g/cmのポリエチレンである。中密度ポリエチレンは、密度が0.926~0.940g/cmのポリエチレンである。高密度ポリエチレンは、密度が0.941~0.965g/cmのポリエチレンである。
低密度ポリエチレンは、例えば、1000気圧以上且つ2000気圧未満の高圧でエチレンを重合することにより得られる。中密度ポリエチレン及び高密度ポリエチレンは、例えば、1気圧以上且つ1000気圧未満の中圧又は低圧でエチレンを重合することにより得られる。
直鎖状低密度ポリエチレンは、中圧又は低圧でエチレンを重合することによって得られる直鎖状ポリマーにα-オレフィンを共重合させて短鎖分岐を導入することによって得られる。α-オレフィンの例としては、1-ブテン、1-ヘキセン、4-メチルペンテン、1-オクテン等が挙げられる。
直鎖状低密度ポリエチレンは、密度が0.915~0.945g/cmであることが好ましい。
中密度ポリエチレン及び高密度ポリエチレンは、エチレンとα-オレフィンとの共重合体を部分的に含んでいてもよい。また、中圧又は低圧でエチレンを重合する場合であっても、エチレンとα-オレフィンとの共重合体を含む場合は、中密度又は低密度のポリエチレンが生成され得る。このようなポリエチレンが、上述の直鎖状低密度ポリエチレンと称される。
オレフィン系エラストマー(B2)としては、水添スチレン系エラストマー、エチレン-α-オレフィンエラストマーが挙げられる。
水添スチレン系エラストマーは、少なくとも1個のビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックAと、少なくとも1個の水素添加された共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックBとからなる構造を有する。
エチレン-α-オレフィンエラストマーは、主成分としてのエチレンと、α-オレフィンとのランダム共重合体であることが好ましく、例えば、エチレン-プロピレンランダム共重合体、エチレン-ブテンランダム共重合体、エチレン-プロピレン-ブテンランダム共重合体等が挙げられる。
シール層がオレフィン系エラストマー(B2)を含むことにより、コア層との密着性を良好にしやすい点で好ましい。また、シール層がオレフィン系エラストマー(B2)を含むことにより、蓋材の耐突き刺し性及び耐衝撃性を向上させやすい点で好ましい。
シール層にオレフィン系エラストマー(B2)が含まれていると、電子レンジ加熱された際にシール層が軟化しやすくなる。なお、電子レンジ加熱によりシール層が軟化して、剥離の際に粘着感が生じたり、糸状に延伸するなどの美観を損ねたりしないようにするために、シール層中のオレフィン系エラストマーの含有量は2~10質量%であることが好ましい。例えば、シール層がポリプロピレン(A)、ポリエチレン(B1)及びオレフィン系エラストマー(B2)を含む場合、各成分の割合は、「ポリプロピレン(A)≧ポリエチレン(B1)≧オレフィン系エラストマー(B2)(質量%)」の関係を満たすことが好ましい。具体的に、シール層は、ポリプロピレン(A):50~80質量%、ポリエチレン(B1):10~40質量%、オレフィン系エラストマー(B2):2~10質量%であることが好ましい。
第1の樹脂であるポリプロピレン(A)と、第2の樹脂(B)とは相溶性が低い。このため、ポリプロピレン(A)と第2の樹脂(B)とは、シール層内において、ポリプロピレン(A)の海の中に第2の樹脂(B)が島状に配置された構成となりやすい。このように、ポリプロピレン(A)及び第2の樹脂(B)が海島構造を取ることにより、初期密着性を担保しつつ、自動蒸通性及びイージーピール性を付与し得る剥離強度を調整しやすくできる。
シール層の厚みは、1~10μmであることが好ましく、1~8μmであることがより好ましい。コア層の厚みは、20~90μmであることが好ましく、25~90μmであることがより好ましい。また、シーラント層の厚み(シール層及びコア層の合計厚み)は、20~100μmであることが好ましく、30~50μmであることがより好ましい。シーラント層の厚みに対するコア層の厚みは、0.5~20%であることがより好ましい。
―コア層―
シール層との密着性の観点から、コア層はポリプロピレン系樹脂であることが好ましい。ポリプロピレン系樹脂としては、ポリプロピレンホモポリマ、プロピレン-エチレンブロック共重合体、プロピレン-エチレンランダム共重合体などが挙げられる。特に、耐衝撃性及び剛性のバランスに優れるプロピレン-エチレンブロック共重合体であることが好ましい。プロピレン-エチレンブロック共重合体における、プロピレン成分とエチレン成分との割合は、質量割合で60:40~90:10であることが好ましく、70:30~85:15であることがより好ましい。
プロピレン-エチレンブロック共重合体は、プロピレン-エチレンランダム共重合体に比べ剛性及び軟化点が高い。このため、プロピレン-エチレンランダム共重合体に比べて、電子レンジ加熱後に蓋材を容器から剥離する際に、適度な剛性を保持することができ、ヒートシール領域におけるシール層及びフランジとの界面に引き剥がしの力が伝わりやすい。すなわち、コア層としてプロピレン-エチレンブロック共重合体を用いることにより、剥離性を良好にしやすくでき、更に剥離面の美観が良好であるとの効果も奏することができる。特に、後述するようにシール層にオレフィン系エラストマーが含まれる場合は、電子レンジ加熱によりシール層が軟化しているため、剛性の高いコア層としてプロピレン-エチレンブロック共重合体を用いることにより、引き剥がしの力を伝えやすくすることができる。
<発熱印刷層>
発熱印刷層は、基材層とシーラント層との間の一部、又は、基材層のシーラント層とは反対側の一部に形成される。
シーラント層に対して効果的に熱を伝える観点からは、発熱印刷層は、基材層とシーラント層との間の一部に形成することが好ましい。
発熱印刷層は電子レンジのマイクロ波を吸収して発熱する。このため、蓋付容器を電子レンジで加熱した際に、蓋付容器のヒートシール領域の一部が発熱印刷層に生じた熱により剥離し、蒸通させることができる。かかる蒸通を「自動蒸通」と称する場合がある。
本発明の蓋材は、蓋材の面内において発熱印刷層を有する領域を発熱領域と定義した際に、発熱領域の外周縁の少なくとも一部が蓋材の外周縁近傍に配置されてなり、蓋材の中心点をX、発熱領域の外周縁を構成する線の中点をYと定義した際に、下記条件(1)を満たすことを要する。
<条件1>
発熱印刷層のXY方向の抵抗値<発熱印刷層のXY方向と直交する方向の抵抗値
条件1の方向の基準となる「蓋材の面内のXY方向」は、剥離蒸通の理想的な方向を意味している。
条件1は、発熱印刷層のXY方向の抵抗値が、発熱印刷層のXY方向と直交する方向の抵抗値よりも小さいことを規定している。詳細な原因は不明であるが、発熱印刷層のXY方向の抵抗値が、発熱印刷層のXY方向と直交する方向の抵抗値よりも小さくすることにより、剥離蒸通の確実性を高くすることができる。
発熱印刷層は、基材層等の支持体を流れ方向(MD方向)に搬送しながら、支持体上に発熱印刷層形成用インキを塗布し、乾燥することにより形成することができる。このように支持体上に発熱印刷層形成用インキを塗布した場合、当該インキ中に含まれる導電性成分は流れ方向(MD方向)に配向する。このため、流れ方向(MD方向)の抵抗値が低くなる一方で、幅方向(TD方向)の抵抗値は高くなり、抵抗値の異方性が生じると考えられる。
本発明の蓋材は、上述した抵抗値の異方性が生じることを前提として、条件1を満たすように蓋材を形成している。例えば、MD方向に導電性成分が配向することを考慮して、発熱インキ層のパターンの形状及び打ち抜き方向を決定することにより、条件1を満たす蓋材を得ることができる。
なお、本明細書において、発熱印刷層の抵抗値は、定電流(直流電流60A)、測定間距離5mmで2端子法で測定したものである。測定装置としては、例えば、共立電気計器社製の商品名「KEW MATE MODEL 2000A」が挙げられる。
また、本明細書において、抵抗値等の各種の測定は、特に断りのない限り、温度23℃±5℃、湿度40~65%の雰囲気で実施するものとする。また、各測定の前に、前記雰囲気に測定サンプルを30分以上晒すものとする。
本発明の蓋材は、発熱印刷層のXY方向と直交する方向の抵抗値に対する発熱印刷層のXY方向の抵抗値の比(発熱印刷層のXY方向の抵抗値/発熱印刷層のXY方向と直交する方向の抵抗値)は0.70~0.95であることが好ましく、0.80~0.93であることがより好ましい。
発熱印刷層のXY方向の抵抗値は1.5kΩ以上100kΩ以下であることが好ましく、1.7kΩ以上50kΩ以下であることがより好ましく、2.0kΩ以上30kΩ以下であることがさらに好ましく、2.5kΩ以上15kΩ以下であることがよりさらに好ましい。
当該抵抗値を1.5kΩ以上とすることにより、発熱印刷層が過度に発熱することを抑制し、蓋材に貫通孔が生じるなどの不具合を抑制しやすくできる。また、当該抵抗値を100kΩ以下とすることにより、発熱印刷層が適度に発熱して剥離蒸通しやすくできる。
本明細書において、「蓋材の外周縁近傍」とは、蓋材の外周縁から3mm以内の領域を意味する。すなわち、発熱領域の外周縁の少なくとも一部は、蓋材の外周縁に接するか、接しない場合には蓋材の外周縁から3mm以内の領域に位置するものとする。
なお、発熱領域の外周縁の少なくとも一部が蓋材の外周縁に接する構成とした場合、マイクロ波の吸収効率を高め、蓋材が部分的に剥離して蒸通する確実性を高めやすくできる点で好ましい。特に、容器本体が紙製の場合、あるいは、容器に収容する内容物が液体の場合には、発熱印刷層のマイクロ波の吸収効率が低下する傾向にあるが、蓋材の外周縁に近づくほど発熱印刷層のマイクロ波の吸収効率は低下しにくくなる。このため、発熱領域の外周縁の少なくとも一部が蓋材の外周縁に接する構成とすることにより、マイクロ波の吸収効率を高め、蓋材が部分的に剥離して蒸通する確実性を高めやすくできる。
また、剥離蒸通を良好にする観点から、発熱領域の外周縁を構成する線の中点は、蓋材の外周縁近傍に位置することが好ましい。
発熱印刷層の面積は、1cm以上であることが好ましく、1~12cmであることがより好ましく、3~8cmであることがさらに好ましい。
発熱印刷層の面積を1cm以上とすることにより、剥離蒸通に必要な発熱量を付与しやすくできる。また、発熱印刷層の面積を12cm以下とすることにより、剥離蒸通する面積が過剰となり、内容物の調理度合いに支障をきたすことを抑制できる。
発熱印刷層の厚みは、0.1~5μmであることが好ましく、0.2~3μmであることがより好ましい。
発熱印刷層の厚みを0.1μm以上とすることにより、剥離蒸通に必要な発熱量を付与しやすくすることができる。また、発熱印刷層の厚みを5μm以下とすることにより、発熱印刷層が必要以上に高温となることを抑制し、蓋材が変形したり、蓋材に貫通孔が生したりすることを抑制しやすくできる。
発熱印刷層の外周側の長さをL1、内周側の長さをL2と定義した際に、L1及びL2は、それぞれ15~50mmであることが好ましく、15~40mmであることがより好ましい。
蓋材の面内における発熱印刷層のパターンは特に限定されない。発熱印刷層のパターンとしては、例えば、図3及び図4(a)~(f)に示すパターン等が挙げられる。
発熱印刷層の外周縁を構成する線の長さをL1、発熱印刷層の内周縁を構成する線の長さをL2と定義した際に、L1<L2の関係を満たすことが好ましい。図4の上側の外周側、下側を内周側とした場合、図4の(d)~(f)が当該関係を満たす。容器内の圧力は同心円状に伝わるため、当該関係を満たすことにより、剥離蒸通の効率性を高めることができる。
また、L1<L2の関係を満たす発熱印刷層は、外周側から内周側に向けて長さが連続的に減少する関係を満たすことがより好ましい。図4の上側の外周側、下側を内周側とした場合、図4の(e)及び(f)が当該関係を満たす。
さらに、当該関係を満たすものの中でも、外周側の両端と内周側の両端とが曲線で結ばれているものが好ましい。図4の(f)が当該関係を満たす。かかる構成を有することにより、容器内の圧力がより効率よく伝わり、蒸通の確実性をより向上することができる。
L1/L2は、0.30~0.90であることが好ましく、0.50~0.80であることがより好ましく、0.60~0.70であることがさらに好ましい。
発熱印刷層の内周縁を構成する線の中点をZと定義した際に、前記X(蓋材の中心点)と、前記Y(発熱領域の外周縁を構成する線の中点)とを結ぶ線と、Zと前記Yとを結ぶ線とは略平行であることが好ましい。当該関係を満たすことにより、剥離蒸通の効率性を高めることができる。なお、略平行とは、0度±3度以内、好ましくは0度±2度以内、より好ましくは0度±1度以内を意味する。
発熱印刷層は、マイクロ波を吸収して発熱する層であり、マイクロ波を吸収する材料を含む。
マイクロ波を吸収する材料としては、導電性粒子及び導電性高分子が挙げられる。これらの中でも導電性高分子は、可視光の透過性が良好である点、マイクロ波によりスパークを生じにくい点で好適である。
導電性粒子としては、カーボンブラック、銀、アルミニウム及びITO(酸化インジウム錫)等が挙げられる。
導電性高分子としては、ポリチオフェン類、ポリピロール類、ポリアニリン類、ポリアセチレン類、ポリフェニレン類、ポリフェニレンビニレン類、ポリアセン類及びポリチオフェンビニレン類から選ばれる1種以上の化合物が好ましい。また、導電性高分子を用いる場合、さらにドーパントを含むことがより好ましい。
ドーパントとしては、ハロゲン類、ルイス酸、プロトン酸、有機カルボン酸、遷移金属ハロゲン化物、電解質アニオン、有機シアノ化合物、キノン類、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アミノ酸、核酸、界面活性剤、色素、アルキルアンモニウムイオン及び四級ホスホニウム塩が挙げられる。
導電剤として導電性粒子を用いる場合、発熱印刷層はバインダー樹脂を含むことが好ましい。また、導電剤として導電性高分子を用いる場合も、導電性の調整のために、他の樹脂を含有してもよい。
導電性粒子とともに用いるバインダー樹脂、及び、導電性高分子とともに用いる樹脂としては、ポリエチレン系樹脂や塩素化ポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン系樹脂、スチレン-ブタジエン共重合体、フッ化ビニリデン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、ポリブタジエン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、アルキッド系樹脂、エポキシ系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、熱硬化型ポリ(メタ)アクリル系樹脂、メラミン系樹脂、尿素系樹脂、ポリウレタン系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン系樹脂、マレイン酸樹脂、ニトロセルロースやエチルセルロース、アセチルブチルセルロース、エチルオキシエチルセルロース等の繊維素系樹脂、塩化ゴムや環化ゴム等のゴム系樹脂、石油系樹脂、ロジン、カゼイン等の天然樹脂等が挙げられる。
発熱印刷層は、さらに、必要に応じて、例えば、着色剤、充填剤、安定剤、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、分散剤、増粘剤、乾燥剤、滑剤及び架橋剤等の任意の添加剤を添加することができる。これら添加剤の中でも着色剤が好ましい。すなわち、発熱印刷層は着色剤を含むことが好ましい。
<絵柄層>
本発明の蓋材は絵柄層を有していてもよい。
絵柄層の位置は、基材層及び発熱印刷層の光透過性を考慮して、適宜決めればよい。
例えば、紙又は不透明なプラスチックフィルム等の光透過性の低い基材層を有する場合、絵柄層は、光透過性の低い基材層よりも外層側に配置することが好ましい。また、透明プラスチックフィルム等の光透過性の高い基材層を有する場合、絵柄層の保護の観点から、光透過性の高い基材層よりも内層側に絵柄層を配置することが好ましい。また、複数の基材層を有する場合、各基材層の光透過性等を考慮して、適宜、絵柄層の位置を決めればよい。
図1及び図2では、基材層21より内層側に絵柄層23が配置されている。この場合、基材層21は光透過性の高い基材層であることが好ましい。
また、発熱印刷層の光透過性が低い場合、絵柄層は、発熱印刷層よりも外層側に配置することが好ましい。一方、発熱印刷層の光透過性が高い場合、絵柄層は、発熱印刷層の内層側及び外層側の何れに配置しても構わない。
なお、発熱印刷層は、マイクロ波を吸収する材料として導電性高分子を用いた場合には、通常は光透過性が良好であり、マイクロ波を吸収する材料として導電性粒子を用いた場合でも、可視光線以上の粒子径の導電性粒子を過剰に含まない限り、所定の光透過性は有する。このため、発熱印刷層が極端な構成を取らない限り、絵柄層と発熱印刷層との位置関係は制限されない。
絵柄層は、文字、図形、記号、模様、パターン及びベタ印刷等から選ばれる1種以上の組み合わせによって絵柄を形成することができる。絵柄層は単層に限らず、2層以上の多層であってもよい。
絵柄層23は、図1及び図2に示すように蓋材の全面に形成されていてもよいし、蓋材の面内の一部に形成されていてもよい。
絵柄層は、主として、着色剤とバインダー樹脂を含む。
着色剤としては、二酸化チタン、硫酸バリウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化亜鉛及び鉛白等の白色顔料;カーボンブラック、チタンブラック及び鉄黒等の黒色顔料;黄鉛、チタン黄、弁柄、カドミウム赤、群青及びコバルトブルー等の有彩色無機顔料;キナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー及びフタロシアニンブルー等の有彩色有機顔料;パール顔料及び金属鱗片等の光輝性材料;染料等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
バインダー樹脂としては、発熱印刷層で例示したバインダー樹脂と同様のものが挙げられる。
絵柄層中の着色剤の含有量は特に制限されるものではないが、絵柄層の全固形分の5~70質量%であることが好ましく、15~65質量%であることがより好ましく、20~60質量%であることがさらに好ましい。
着色剤として光輝性顔料を含む場合、耐電子レンジ性の観点から、光輝性顔料はパール顔料が好ましい。
パール顔料としては、例えば、白色パール顔料、干渉パール顔料、着色パール顔料等が挙げられる。
パール顔料は、平均長さが5~70μmであることが好ましく、より好ましくは10~40μmである。
なお、パール顔料の平均長さ及び金属鱗片の平均長さは、蓋材の平面方向から光学顕微鏡又は電子顕微鏡で観察した任意の20個の粒子(パール顔料又は金属鱗片)の長さの平均値として求められる。なお、1個のパール顔料及び金属鱗片の長さは、1個のパール顔料及び金属鱗片の平面方向の最大長さを意味する。
また、パール顔料の平均厚みは、0.01~1μmであることが好ましく、0.02~0.7μmであることがより好ましく、0.05~0.5μmであることがさらに好ましい。
パール顔料及び金属鱗片の平均厚みは、蓋材の断面を光学顕微鏡又は電子顕微鏡で観察した任意の20個の粒子(パール顔料又は金属鱗片)の厚みの平均値として求められる。なお、1個のパール顔料及び金属鱗片の厚みは、1個のパール顔料及び金属鱗片の断面像を長さ方向に均等な長さで5つの領域に分割し、各領域の中央部の厚み(t、t、t、t、t)を測定し、t~tを平均したものを意味する。
パール顔料の含有量は、光沢性を得るのに十分な量とする観点から、絵柄層の全固形分の40~90質量%であることが好ましく、より好ましくは50~85質量%、さらに好ましくは60~80質量%である。
光輝性顔料としての金属鱗片の材質としては、アルミニウム、金、銀、真鍮、チタン、クロム、ニッケル、ニッケルクロム、ステンレス等の金属や合金が挙げられる。
金属鱗片は、例えば、前記金属又は合金をプラスチックフィルム上に真空蒸着してなる金属薄膜をプラスチックフィルムから剥離し、剥離した金属薄膜を粉砕、撹拌した得られたものや、前記金属又は合金の粉末と溶剤とを混合し、媒体撹拌ミル、ボールミル、アトライター等で、該粉末を展延及び/又は粉砕して得られたもの、さらに、これらの表面が樹脂コートされたもの等を用いることができる。
金属鱗片は、絵柄層中での均一な分散性の観点から、平均長さが1~50μmであることが好ましく、より好ましくは2~30μm、さらに好ましくは5~20μmである。また、取り扱い性及び高い金属光沢性を得る観点から、平均厚みが0.01~5μmであることが好ましく、より好ましくは0.02~3μm、さらに好ましくは0.05~1μmである。また、金属鱗片のアスペクト比(平均長さ/平均厚み)は15~500であることが好ましい。
絵柄層中の金属鱗片の含有量は、光輝性の付与と電子レンジ耐性とのバランスの観点から、絵柄層の全固形分の3質量%以上50質量%以下であることが好ましく、3質量%以上40質量%以下であることがより好ましく、10質量%以上30質量%以下であることがさらに好ましい。
絵柄層は、例えば、絵柄層を構成する材料を含む絵柄層形成インキを、基材層又は中間基材上に塗布、乾燥等することにより形成できる。
絵柄層の厚みは特に限定されるものではなく、0.3~5.0μm程度であることが好ましく、より好ましくは0.5~3.0μmである。
<中間基材層>
中間基材層は、蓋材の強度及び加工適性を向上したり、蓋材の質感を調整したりすることなどを目的として、基材層と粘着剤層との間に必要に応じて設けられる層である。中間基材層の構成材料としては、例えば、プラスチックフィルム及び紙基材等が挙げられる。
中間基材層としてのプラスチックフィルム及び紙基材は、上述した基材層としてのプラスチックフィルム及び紙基材と同様のものを用いることができる。
電子レンジでの加熱を考慮すると、中間基材層は耐熱性に優れるものが好ましい。耐熱性に優れる中間基材層の具体例としては、紙、及び、基材層において例示した耐熱性に優れるプラスチックフィルムが挙げられる。
なお、中間基材層を有する場合、基材層と中間基材層との間に接着剤層を有することが好ましい。
<その他の層>
蓋材は、絵柄層、ガスバリア層、中間基材層及び接着剤層等のその他の層を有していてもよい。このうち、絵柄層は、基材層の外層側、又は、基材層とシーラント層との間に配置することが好ましい。
<蓋材の層構成>
以下に、蓋材の層構成の実施の形態を示す。なお、下記(B1)~(B8)では、左側の層が外層側であり、「/」は各層の境界を示す。
(B1)プラスチックフィルム/発熱印刷層/絵柄層/接着剤層/中間プラスチックフィルム/接着剤層/シーラント層
(B2)プラスチックフィルム/絵柄層/発熱印刷層/接着剤層/中間プラスチックフィルム/接着剤層/シーラント層
(B3)プラスチックフィルム/ガスバリア層/発熱印刷層/絵柄層/接着剤層/中間プラスチックフィルム/接着剤層/シーラント層
(B4)プラスチックフィルム/発熱印刷層/絵柄層/接着剤層/ガスバリア層/中間プラスチックフィルム/接着剤層/シーラント層
(B5)プラスチックフィルム/発熱印刷層/絵柄層/中間プラスチックフィルム/接着剤層/シーラント層
(B6)絵柄層/発熱印刷層/紙基材/接着剤層/中間プラスチックフィルム/接着剤層/シーラント層
(B7)絵柄層/発熱印刷層/紙基材/接着剤層/シーラント層
(B8)プラスチックフィルム/絵柄層/発熱印刷層/接着剤層/シーラント層
[電子レンジ加熱用の蓋付容器]
本発明の電子レンジ加熱用の蓋付容器は、開口部にフランジを有し、内容物を収容する紙製の容器本体と、前記容器本体を封止する蓋材とを備えた蓋付容器であって、前記蓋材が上述した本発明の蓋材であり、かつ前記フランジの少なくとも一部と前記蓋材のシーラント層とがヒートシールされてなるヒートシール領域を有するものである。
るものである。
図5は、電子レンジ加熱用の蓋付容器100の実施形態を示す斜視図である。
図5の電子レンジ加熱用蓋付包装容器100は、容器本体10と、容器本体を封止する蓋材20とを備えている。また、容器本体10は、上面に開口部を備え、開口部の外周縁にフランジ12を有している。また、図5に示すように、開口部は、フランジとシーラント層とがヒートシールされてなるヒートシール領域Hにより封止されている(図5の斜線部がヒートシール領域Hである。)。なお、図5の符号27は、蓋材の摘持部を示している。
<容器本体>
容器本体は開口部にフランジを有するものである。容器本体は紙製であってもよいし、プラスチック製であってもよい。
容器本体が紙製の場合、紙の種類は特に限定されない。また、紙の坪量も特に限定されないが、胴部を形成する紙は坪量150~400g/m程度のものが好ましく、底部を形成する紙は坪量150~250g/m程度のものが好ましい。
また、紙を用いる場合、被包装材を保護する観点、及び液体の被包装材が漏れることを抑制する観点から、紙の両面又は片面に樹脂層を有するものが好ましい。また、断熱性の観点から、樹脂層は発泡したものであってもよい。
樹脂層を構成する樹脂としては、ポリエチレン及びポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル、エチレン-酢酸ビニル共重合体等が挙げられ、ポリエチレンが好ましい。
樹脂層の厚みは15~60μm程度が好ましい。また、紙の外層側の樹脂層の厚みは15~20μmが好ましく、紙の内層側の樹脂層の厚みは25~60μmが好ましい。
また、容器本体の強度及びガスバリア性を高めることなどを目的として、紙はプラスチックフィルムを貼り合わせたものであってもよい。また、ガスバリア性をより高めるために、該プラスチックフィルムは蒸着フィルムであることが好ましい。
紙製の容器本体は、例えば、胴部を形成する紙と、底部を形成する紙とを、適宜加工及び接着等することにより、製造することができる。フランジは、例えば、胴部を形成する紙を折り曲げることにより形成できる。
容器本体がプラスチック製の場合、該プラスチックとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリエチレンテレフタレート等が挙げられる。これらの中でも、内容物に含まれる油に対する耐油性及び耐熱性の観点からポリプロピレンが好適である。なお、容器本体を構成するプラスチックは単層であってもよいし多層であってもよい。
プラスチック製の容器本体は、例えば、シート状のプラスチックフィルムを真空成形又は圧空成形したり、熱可塑性プラスチックを射出成型したりすることなどにより製造することができる。
容器本体は、上面に開口部を備えるものである。また、容器本体は、開口部の外周縁にフランジを備えるものである。
容器本体の形状は、上記形状を備えるものであればよく、それ以上の形状は限定されない。例えば、図5の容器本体は、底部及び開口部が略円形であるが、底部及び開口部は、楕円形、四角形等の円形以外の形状であってもよい。また、図5の容器本体は、底部よりも開口部が大きくなっているが、底部及び開口部の大きさは略同一であってもよいし、底部よりも開口部の方が小さくてもよい。また、図5の容器本体は底部がフラットであるが、容器本体は脚部を有するものであってもよい。また、図5の容器本体のフランジはフラットであるが、フランジの形状は環状であってもよい。
容器本体の径及び深さは、内容物の種類及び量、並びにデザイン性などを考慮して適宜決定すればよい。
容器本体のフランジの幅は、封止性及びイージーピール性の観点から、2~15mm程度が好ましい。
フランジは、容器本体の中央に向かって突出してなる突出部を有していてもよい。フランジの一部に突出部を有することにより、電子レンジでの加熱時に、封止容器の内圧に基づく負荷をヒートシール領域の突出部に対応する箇所に集中させ、該箇所を剥離蒸通して内圧を逃がしやすくすることができる。但し、フランジが突出部を有する場合にはシールヘッドの形状を変える必要があること、本発明の蓋材を用いれば突出部がなくても剥離蒸通可能であることを考慮すると、フランジは突出部を有さないことが好ましい。
<蓋材>
蓋材は、上述した本発明の電子レンジ加熱容器用の蓋材を用いることができる。
<ヒートシール領域>
蓋付容器は、容器本体のフランジの少なくとも一部と、蓋材のシーラント層とがヒートシールされてなるヒートシール領域を有する。該ヒートシール領域により、蓋付き容器は内容物を密封することができる。
ヒートシール領域は、図5に示すように、フランジを1周するように帯状又は線状に連続的に形成されていることが好ましい。
ヒートシール領域の面積はフランジの面積と一致していてもよい。言い換えると、シーラント層は、フランジの全てにヒートシールされていてもよい。一方、シーラント層をフランジの一部にヒートシールし、ヒートシール領域の面積とフランジの面積とを一致させなくてもよい。
ヒートシール領域の幅は、フランジの幅の10%~100%であることが好ましく、20~80%であることがより好ましい。
<内容物>
容器本体に収納する内容物は特に限定されず、液状物であってもよいし、固形物であってもよい。
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明は、これにより限定されるものではない。
1.測定及び評価
1-1.発熱印刷層の抵抗率
実施例及び比較例の蓋材の発熱印刷層を形成した後であって、発熱印刷層に中間基材層を貼り合わせる前に、発熱印刷層のMD方向及びTD方向の抵抗値を測定した。定電流(直流60A)、測定間距離は5mmとして、2端子法で測定した。測定装置は、共立電気計器社製の商品名「KEW MATE MODEL 2000A」を用いた。
実施例の蓋材は、発熱印刷層のMD方向が条件1のXY方向、TD方向が条件1のXY方向に直交する方向に相当する。逆に、比較例の蓋材は、発熱印刷層のTD方向が条件1のXY方向、MD方向が条件1のXY方向に直交する方向に相当する。
1-2.蓋付容器の剥離蒸通
各実施例及び各比較例の蓋付容器に水150mlを充填した評価用サンプルをそれぞれ20個作製した。各評価用サンプルを出力600Wのテーブルレス式の電子レンジで120秒間加熱し、蓋材が部分的に剥離して蒸通するか否かを目視で確認し、下記の基準でランク分けした。
A:全てのサンプルの蓋材が部分的に剥離し、蒸通したもの。
C:20個のサンプルのうち、1つでも剥離蒸通しなかったもの。
2.蓋材の作製
[実施例1]
基材層(厚み12μmの延伸PETフィルム)の一方の表面に、コロナ放電処理を施した後、絵柄層形成インキをグラビア印刷して乾燥し、乾燥膜厚1.5μmの絵柄層を基材層の全面に形成した。
次いで、絵柄層上の一部に、導電性高分子を含むインキ(東京インキ株式会社製、品番MWヒート剤)をグラビア印刷して乾燥し、厚み0.5μmの発熱印刷層を形成した。
次いで、発熱インキ層の表面に、ポリウレタン系接着剤を用いたドライラミネート法により、中間基材層(延伸Ny、厚み15μm)を貼り合わせた。
次いで、中間基材層の、発熱インキ層とは反対側に、ポリウレタン系接着剤を含む接着剤層形成インキを塗布、乾燥して接着剤層を形成した。
次いで、接着剤層上に、2層構成のシーラント層を押し出し温度300℃で共押出ラミネートして、シーラント層を形成した。2層のシーラント層のうち、接着剤層側の層は、エチレン-メタクリル酸共重合体(融点98℃)からなる厚み20μmの層であり、接着剤層から遠い側の層は、低密度ポリエチレン(融点105℃)とポリブテン-1(融点125℃)との混合物(質量比65:35)からなる厚み10μmの層である。
次いで、上記工程で得られた積層体を直径103mmの円形となるように断裁し、実施例1の蓋材を得た。断裁の際は、条件1のXY方向が発熱インキ層のMD方向と一致するようにして断裁した。実施例1の蓋材の発熱領域は、平面視が図3に示す形状であり、内周側の長さが20mm、側周側の長さが20mmであり、外周縁が蓋材の外周縁と一致するものであった。
実施例1で用いる蓋材は、外層側から、基材層(延伸PET)、絵柄層、発熱インキ層(注:発熱インキ層は面内の一部)、接着剤層、中間基材層(延伸Ny)、接着剤層及びシーラント層を有している。
[実施例2]
発熱印刷層の厚みを1μmに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2の蓋材を得た。
[実施例3]
発熱印刷層のパターンを変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例3の蓋材を得た。実施例3の蓋材の発熱領域は、平面視が図3に示す形状であり、内周側の長さが25mm、側周側の長さが15mmであり、外周縁が蓋材の外周縁と一致するものであった。
[実施例4]
発熱印刷層のパターンを変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例3の蓋材を得た。実施例3の蓋材の発熱領域は、平面視が図3に示す形状であり、内周側の長さが28mm、側周側の長さが23mmであり、外周縁が蓋材の外周縁と一致するものであった。
[比較例1]
断裁の際に、条件1のXY方向が発熱インキ層のTD方向と一致するようにして断裁した以外は、実施例1と同様にして、比較例2の蓋材を得た。
[比較例2]
断裁の際に、条件1のXY方向が発熱インキ層のTD方向と一致するようにして断裁した以外は、実施例2と同様にして、比較例2の蓋材を得た。
[比較例3]
断裁の際に、条件1のXY方向が発熱インキ層のTD方向と一致するようにして断裁した以外は、実施例3と同様にして、比較例3の蓋材を得た。
[比較例4]
断裁の際に、条件1のXY方向が発熱インキ層のTD方向と一致するようにして断裁した以外は、実施例4と同様にして、比較例4の蓋材を得た。
3.蓋付容器の作製
[実施例1]
開口部にフランジを有する紙製の容器本体を準備した。
該容器本体の胴部は、紙の両面に樹脂層が形成されてなる部材(紙の坪量は250g/m、外層側の樹脂層の厚み15μm、内層側の樹脂層の厚み25μm)から形成されてなり、該容器本体の底部は、紙の両面に樹脂層が形成されてなる部材(紙の坪量は200g/m、外層側の樹脂層の厚み15μm、内層側の樹脂層の厚み25μm)から形成されてなるものである。
また、該容器本体のフランジは円形であり、フランジの内径は90mm、外径は100mm、本体の深さは95mmであった。
上記容器本体に、内容物として水を150g収納した後、実施例1の蓋材を下記の条件でヒートシールして、実施例1の電子レンジ加熱用の蓋付容器を得た。ヒートシーラーとして、シンワ機械社製トレーシーラーを用いた。ヒートシール領域の幅は2.5mmとした。
<実施例1のヒートシール条件>
・温度:175℃
・時間:1.5秒
・圧力:2.0MPa(エアーシリンダー式)
Figure 0007294060000001
表1に示した結果から、本発明の電子レンジ加熱容器用の蓋材は、剥離蒸通の確実性が高く、安定した品質を有するものであることが確認できる。
10 容器本体
11 開口部
12 フランジ
16 胴部
17 底部
H ヒートシール領域
20 蓋材
21 基材層
23 絵柄層
25 シーラント層
26 発熱印刷層
26a 発熱領域
27 摘持部
20i 蓋材の外周縁
26i 発熱領域の外周縁
26ii 発熱領域の内周縁
26iii 発熱領域の側周縁
100 電子レンジ加熱用の蓋付容器

Claims (3)

  1. 基材層及びシーラント層を有する蓋材であって、前記基材層と前記シーラント層との間の一部又は前記基材層の前記シーラント層とは反対側の一部に発熱印刷層を有し、
    前記蓋材の面内において発熱印刷層を有する領域を発熱領域と定義した際に、前記発熱領域の外周縁の少なくとも一部が前記蓋材の外周縁近傍に配置されてなり、
    前記蓋材の中心点をX、前記発熱領域の外周縁を構成する線の中点をYと定義した際に、下記条件(1)を満たす、電子レンジ加熱容器用の蓋材。
    <条件1>
    前記発熱印刷層のXY方向の抵抗値<前記発熱印刷層のXY方向と直交する方向の抵抗値
  2. 前記発熱印刷層のXY方向の抵抗値が1.5kΩ以上100kΩ以下である、請求項1に記載の電子レンジ加熱容器用の蓋材。
  3. 開口部にフランジを有し、内容物を収容する紙製の容器本体と、前記容器本体を封止する蓋材とを備えた蓋付容器であって、前記蓋材が請求項1又は2に記載の蓋材であり、前記フランジの少なくとも一部と前記蓋材のシーラント層とがヒートシールされてなるヒートシール領域を有する、電子レンジ加熱用の蓋付容器。
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