JP7181936B2 - 液晶滴下工法用遮光シール剤、およびこれを用いた液晶表示パネルの製造方法 - Google Patents
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Description
[1](A)有機酸と、(B)1分子内にエチレン性不飽和二重結合を少なくとも1つ有する光硬化性樹脂(ただし、前記(A)有機酸を除く)と、(C)チタノセン系光重合開始剤と、(D)pHが7.0未満または8.0を超える遮光剤と、(E)1分子内にエポキシ基を少なくとも1つ有する熱硬化性化合物(ただし、前記(B)光硬化性樹脂を除く)と、(F)熱硬化剤と、を含み、前記(A)有機酸の下記式(1)で表される酸素原子当量が、23g/eq以上75g/eq以下である、液晶滴下工法用遮光シール剤。
酸素原子当量(g/eq)=(有機酸の分子量)/(有機酸1分子中の酸素原子数)・・(1)
[3]前記(D)遮光剤が炭素およびチタンのうち、少なくとも一方を含む、[1]または[2]に記載の液晶滴下工法用遮光シール剤。
[4]前記(A)有機酸が1分子内に、-OH基、-NH2基、-NHR基(Rは、芳香族、脂肪族炭化水素又はこれらの誘導体を表す)、-COOH基、-OP(=O)(OH)2基、-P(=O)(OH)2基、-SO3H基、-CONH2基、および-NHOH基からなる群より選ばれる官能基を少なくとも1つ有する、[1]~[3]のいずれかに記載の液晶滴下工法用遮光シール剤。
[6]前記(F)熱硬化剤が、ジヒドラジド系熱潜在性硬化性、イミダゾール系熱潜在性硬化剤、アミンアダクト系熱潜在性硬化剤、およびポリアミン系熱潜在性硬化剤からなる群より選ばれる1以上である、[1]~[5]のいずれかに記載の液晶滴下工法用遮光シール剤。
[7]上記[1]~[6]のいずれかに記載の液晶滴下工法用遮光シール剤を用いて、一方の基板にシールパターンを形成する工程と、前記シールパターンが未硬化の状態において、前記シールパターンの領域内、または前記一方の基板と対になる他方の基板に液晶を滴下する工程と、前記一方の基板と前記他方の基板とを、前記シールパターンを介して重ね合わせる工程と、前記シールパターンを硬化させる工程と、を含む、液晶表示パネルの製造方法。
[9]前記シールパターンに照射する光は、可視光領域の光を含む、[8]に記載の液晶表示パネルの製造方法。
[10]前記シールパターンを硬化させる工程は、光が照射された前記シールパターンを加熱して硬化させる工程をさらに含む、[8]または[9]に記載の液晶表示パネルの製造方法。
本発明の液晶滴下工法用遮光シール剤(以下、単に「シール剤」とも称する)は、(A)有機酸と、(B)光硬化性樹脂と、(C)チタノセン系光重合開始剤と、(D)遮光剤と、(E)熱硬化性化合物と、(F)熱硬化剤と、を含む。シール剤は、必要に応じてこれら以外の成分を含んでいてもよい。
前述のように、シール剤に(A)有機酸が含まれると、シール剤の光硬化性が高まる。本明細書において、(A)有機酸は、ブレンステッド酸であればよく、(A)有機酸には、酸無水物構造を有する化合物も含むものとする。
酸素原子当量(g/eq)=(有機酸の分子量)/(有機酸1分子中の酸素原子数)・・(1)
(B)光硬化性樹脂は、エチレン性不飽和二重結合を1分子内に少なくとも1つ有する樹脂であれば特に制限されない。ただし、本明細書において、(B)光硬化性樹脂には、前述の(A)有機酸に相当する化合物は含まないものとする。(B)光硬化性樹脂の例には、(B1)(メタ)アクリル樹脂や、(B2)1分子内にエポキシ基と(メタ)アクリル基とをそれぞれ少なくとも1つ有する(メタ)アクリル変性エポキシ樹脂が含まれる。
本発明のシール剤が含む(C)チタノセン系光重合開始剤は、前述の(B)光硬化性樹脂を硬化させるための化合物である。前述のように、(C)チタノセン系光重合開始剤は、可視光吸収能を有するため、当該(C)チタノセン系光重合開始剤を用いることで、シール剤の深部硬化性を高めることが可能となる。
本発明のシール剤が含む遮光剤は、pHが7未満(詳しくは7.0未満)、もしくはpHが8.0超であり、かつシール剤の黒色度を例えば2~5に調整可能なものであれば特に制限されない。(D)遮光剤のpHが7未満(詳しくは7.0未満)、もしくはpHが8.0超であると、上述のように(D)遮光剤のシール剤中での分散性が良好になり、シール剤の硬化性が良好になる。
本発明のシール剤は、(E)1分子内にエポキシ基を少なくとも1つ有する熱硬化性化合物を含む。シール剤が(E)熱硬化性化合物を含むと、シール剤の硬化物の耐湿性が高まる。なお、本明細書において、上述の(B)光硬化性樹脂に相当する樹脂は、(E)熱硬化性化合物に含まない。(E)熱硬化性化合物が含むエポキシ基の数は、2以上であることが好ましく、2つであることが特に好ましい。
本発明のシール剤は、(F)熱硬化剤を含む。(F)熱硬化剤は、(E)熱硬化性化合物が含むエポキシ基の反応に寄与する化合物である。なお、(B)光硬化性樹脂がエポキシ基を有する場合には、当該エポキシ基の反応にも寄与する。本明細書では、エポキシ基と反応する際に、ラジカルを発生しないものを(F)熱硬化剤とする。
本発明のシール剤は、上述した以外の成分を含んでいてもよい。その他の成分の例には、無機フィラーや有機フィラー、各種添加剤等が含まれる。
上述のシール剤は、黒色度が好ましくは2~5であり、3~4であることがより好ましい。シール剤の黒色度は、以下のように測定することができる。
液晶表示パネルは通常、表示基板と、それと対になる対向基板と、表示基板と対向基板との間に介在している枠状のシール部材と、表示基板と対向基板との間のシール部材で囲まれた空間に充填された液晶層とを含む。本発明では、上述のシール剤の硬化物を、シール部材とすることができる。
・メタアクリル酸変性ビスフェノールF型エポキシ樹脂の合成
160gの液状ビスフェノールF型エポキシ樹脂(エポトートYDF-8170C 東都化成社製 エポキシ当量160g/eq)、重合禁止剤として0.1gのp-メトキシフェノール、触媒として0.2gのトリエタノールアミン、および81.7gのメタクリル酸をフラスコ内に仕込み、乾燥空気を送り込んで90℃で還流攪拌しながら5時間反応させた。得られた化合物を、超純水にて20回洗浄し、メタクリル酸変性ビスフェノールF型エポキシ樹脂(95%部分メタクリル化物)(重量平均分子量(Mw)485、水素結合性官能基当量4.0×10-3mol/g)を得た。
(B)光硬化性樹脂として、合成例で得られたメタクリル酸変性ビスフェノールF型エポキシ樹脂330質量部およびポリエチレングリコールジアクリレート(共栄社化学社製:ライトアクリレート14EG-A、重量平均分子量722、水素結合性官能基当量0.9×10-3mol/g)172質量部と、(A)有機酸としてトリメリット酸(東京化成工業社製、酸素原子当量35g/eq)6質量部と、(C)チタノセン系光重合開始剤(Insight High Technology社製:IHT-PI 784)12質量部と、(E)熱硬化性化合物としてエポキシ樹脂(三菱ケミカル社製:jER1004、軟化点97℃、重量平均分子量1650)50質量部と、(F)熱硬化剤としてアジピン酸ジヒドラジド(日本化成社製:ADH、融点177~184℃)90質量部と、シリカ粒子(日本触媒化学社製:S-100)80質量部と、熱可塑性樹脂粒子(微粒子ポリマー、アイカ工業社製:F351)40質量部と、シランカップリング剤(信越化学工業社製:KBM-403)20質量部と、(D)遮光剤としてカーボン(三菱ケミカル社製:MA-100R、pH3.5、粒子径24nm)200質量部とを、三本ロールを用いて均一な液となるように十分に混合して、シール剤を得た。なお、(D)遮光剤のpHは、(D)遮光剤を純水で20倍に希釈・攪拌した後、(D)遮光剤を含む純水のpHを、HORIBA社製コンパクトpHメーター B-71Xで測定することにより求めた。また、(A)有機酸の酸素原子当量は、以下の式(1)から求めた。
酸素原子当量(g/eq)=(有機酸の分子量)/(有機酸1分子中の酸素原子数)・・(1)
表1に記載の含有量に変更した以外は、実施例1と同様にしてシール剤を得た。
(D)遮光剤として、カーボン(MA-100R)の代わりに、カーボン(三菱ケミカル社製:#2600、pH6.5、粒子径13nm)を用いた以外は、実施例1と同様にしてシール剤を得た。
(D)遮光剤として、カーボン(MA-100R)の代わりに、チタンブラック(三菱マテリアル社製:13M、pH8.8、粒子径97nm)を用いた以外は、実施例1と同様にしてシール剤を得た。
(A)有機酸として、トリメリット酸の代わりに、フェニルホスホン酸(酸素原子当量53g/eq)を用いた以外は、実施例1と同様にしてシール剤を得た。
トリメリット酸を添加せずに、熱ラジカル発生剤としてt-ブチル パーオキシピバレート(三菱ケミカル製:ルペロックス11)を添加した以外は、実施例1と同様にしてシール剤を得た。
トリメリット酸を添加せずに、表1に記載の含有量に変更した以外は、実施例1と同様にしてシール剤を得た。
チタノセン系光重合開始剤およびトリメリット酸を添加せず、オキシムエステル系光重合開始剤(BASF社製:IRGACURE OXE-1、1.2-オクタンジオン1-[4-(フェニルチオ)-2-(O-ベンゾイルオキシム)])を添加して、表1に記載の含有量に変更した以外は、実施例1と同様にしてシール剤を得た。
(D)遮光剤として、カーボン(MA-100R)の代わりに、カーボン(旭カーボン社製:SB200、pH7.5、粒子径26nm)を用いた以外は、実施例1と同様にしてシール剤を得た。
(A)有機酸としてトリメリット酸の代わりに、2-エチルヘキシルホスフェート(酸素原子当量81g/eq)を用いた以外は、実施例2と同様にしてシール剤を得た。
(D)遮光剤として、カーボン(MA-100R)の代わりに、カーボン(東海カーボン社製:#7350F、pH7.0、粒子径28nm)を用いた以外は、実施例1と同様にしてシール剤を得た。
(D)遮光剤として、カーボン(MA-100R)の代わりに、カーボン(三菱ケミカル社製:#2300、pH8.0、粒子径15nm)を用いた以外は、実施例1と同様にしてシール剤を得た。
実施例および比較例で得られたシール剤について、次の評価を行った。
シール剤をスパチュラで10μl程度採取し、25mm×45mm×厚さ5mmの無アルカリガラス上に滴下した。シールパターンは、直径5mmの円状とした。そして、対となる無アルカリガラスを重なるように貼りあわせ、治具で固定した。
治具で固定した試験片に対して、紫外線照射装置(ウシオ電機社製)から、500mW/cm2の紫外線(波長365nm)を照射し、シール剤を硬化させた。このとき、紫外線の照度エネルギーは3.0J/cm2とした。光によって硬化させた試験片を、オーブンを用いて120℃、60分加熱処理し、黒色度測定用のサンプルとした。
紫外可視分光光度計(島津製作所社製、UV-2550)を使用して、シール部材(シール剤の硬化物)の透過率(%T)を測定した。そして、波長500nmにおける透過率(%T)を用いて、黒色度(OD値)を「OD値=-log(%T/100)」により濃度換算して算出した。
シール剤をスパチュラで10μl程度採取し、25mm×45mm×厚さ5mmの無アルカリガラス上に滴下した。シールパターンは、直径5mmの円状とした。そして、対となる無アルカリガラスを重なるように貼りあわせ、治具で固定した。
治具で固定した試験片に対して、紫外線照射装置(ウシオ電機社製)から、500mW/cm2の紫外線(波長365nm)を照射し、シール剤を硬化させた。このとき、紫外線の照度エネルギーは3.0J/cm2とした。光によって硬化させた試験片を、オーブンを用いて120℃、60分加熱処理し、分散性評価用のサンプルとした。
このサンプルを顕微鏡で観察し、視野2mm×2mmのなかに存在する異物(遮光剤の凝集物)の数をカウントした。
○:異物なし
△:異物10個未満
×:異物10個以上
実施例および比較例で得られたシール剤を、ディスペンサー(武蔵エンジニアリング製 ショットマスター)を用いて、透明電極と配向膜が予め形成された40mm×45mmガラス基板(EHC社製 RT-DM88-PIN)上に、外寸35mm×40mmの四角形の枠状(メインシール)に、貼り合せ後の線幅が0.7mm(断面積3500μm2)となるように塗布した。またその外周に外寸38mm×43mmの四角形の枠状に、貼り合せ後の線幅が1.0mmとなるようにシール剤を塗布した。
次いで、基板貼り合せ後のパネル内容量に相当する量の液晶材料(MLC-7021-00メルク社製)を、メインシールの枠内にディスペンサーを用いて精密に滴下した。対になるガラス基板を減圧下で貼り合せた後、大気開放して貼り合わせた。その後、メインシールの下半分を覆うようにブラックマトリクスがライン/スペース=300μm/100μmで形成された基板で遮光した状態で、1000mJ/cm2の光(波長365nmセンサーで校正した光)を照射し、さらに120℃で1時間加熱した。
遮光シール剤を硬化処理した後の液晶表示パネルについて、以下のように評価した。
○:液晶漏れが発生していない
△:液晶漏れは発生していないが、シール剤に液晶が差し込んでいる状態
×:液晶漏れが発生した
スクリーン版を使用してシール剤を25mm×45mm×厚さ5mmの無アルカリガラス上に印刷した。シールパターンは、直径1mmの円状とした。そして、対となる無アルカリガラスにシールパターン状に載置し、治具で固定した。
治具で固定した試験片に対して、紫外線照射装置(ウシオ電機社製)で、500mW/cm2の紫外線(波長365nm)を照射し、遮光シール剤を硬化させた。このとき、紫外線の照度エネルギーは3.0J/cm2とした。光によって遮光シール剤を硬化させた試験片を、オーブンを用いて120℃、60分加熱処理し、接着強度測定用のサンプルとした。
引張試験機(インテスコ社製)を用いて、引張速度を2mm/分とし、硬化した遮光シール剤をガラス底面に対して平行な方向に引き剥がすことにより、平面の引張強度を測定した。ここで、接着強度は、平面引張強度の大きさに応じて4段階で以下のように評価した。
◎:引張強度が15MPa以上
〇:引張強度が10MPa以上15MPa未満
×:引張強度が10MPa未満
実施例および比較例で得られた0.1gのシール剤と、1gの液晶(MLC-7021-000、メルク社製)とをバイアル瓶に投入し、120℃で1時間加熱して液晶混合物を得た。次いで、この液晶混合物を取り出して、透明電極が予め形成されたガラスセル(KSSZ-10/B111M1NSS05、EHC社製)に注入し、電圧1Vを印加し、60Hzでの電圧保持率を6254型測定装置(東陽テクニカ製)により測定した。評価は以下のように行った。
〇:電圧保持率が90%以上であった場合(液晶への汚染が少ない)
×:電圧保持率が90%未満であった場合(液晶への汚染が生じた)
ディスペンス用シリンジに、実施例および比較例で得られた10gのシール剤を入れ、脱泡処理を行った。脱法処理後のシール剤2gを使用して初期粘度を測定した。また、このシール剤を23℃、50%RH、イエロールーム下で1週間保存し、保存後の粘度を測定した。各粘度は、E型回転型粘度計(BROOKFIELD社製、デジタルレオメータ型式DV-III ULTRA)を使用して測定した。具体的には、シール剤を25℃で5分間放置した後、半径12mm、角度3°のCP-52型コーンプレート型センサーを用いて、回転数2.5rpmで測定した。得られた値から、安定性(粘度安定性)を、以下のように評価した。
○(優れる):初期粘度に対する1週間後の粘度の割合(上昇率)が1.2倍以下であった
△(やや優れる):初期粘度に対する1週間後の粘度の割合(上昇率)が1.2を超えて、1.5倍以下であった
×(劣る):初期粘度に対する1週間後の粘度の割合(上昇率)が1.5倍を超えた
Claims (9)
- (A)有機酸と、
(B)1分子内にエチレン性不飽和二重結合を少なくとも1つ有する光硬化性樹脂(ただし、前記(A)有機酸を除く)と、
(C)チタノセン系光重合開始剤と、
(D)pHが7.0未満またはpHが8.0を超える遮光剤と、
(E)1分子内にエポキシ基を少なくとも1つ有する熱硬化性化合物(ただし、前記(B)光硬化性樹脂を除く)と、
(F)熱硬化剤と、
を含み、
前記(A)有機酸の下記式(1)で表される酸素原子当量が、23g/eq以上75g/eq以下であり、
黒色度が2~5であり、
前記(D)遮光剤の量が、5~20質量%であり、
前記(D)遮光剤がカーボンブラック、バナジウムを含む無機化合物、鉄を含む無機化合物、および銅を含む無機化合物からなる群から選ばれる一種以上を含む、液晶滴下工法用遮光シール剤。
酸素原子当量(g/eq)=(有機酸の分子量)/(有機酸1分子中の酸素原子数)・・(1) - 前記(D)遮光剤が炭素およびチタンのうち、少なくとも一方を含む、
請求項1に記載の液晶滴下工法用遮光シール剤。 - 前記(A)有機酸が1分子内に、-OH基、-NH2基、-NHR基(Rは、芳香族、脂肪族炭化水素又はこれらの誘導体を表す)、-COOH基、-OP(=O)(OH)2基、-P(=O)(OH)2基、-SO3H基、-CONH2基、および-NHOH基からなる群より選ばれる官能基を少なくとも1つ有する、
請求項1または2に記載の液晶滴下工法用遮光シール剤。 - 前記(B)光硬化性樹脂が分子内にエポキシ基をさらに有する、
請求項1~3のいずれか一項に記載の液晶滴下工法用遮光シール剤。 - 前記(F)熱硬化剤が、ジヒドラジド系熱潜在性硬化剤、イミダゾール系熱潜在性硬化剤、アミンアダクト系熱潜在性硬化剤、およびポリアミン系熱潜在性硬化剤からなる群より選ばれる1以上である、
請求項1~4のいずれか一項に記載の液晶滴下工法用遮光シール剤。 - 請求項1~5のいずれか一項に記載の液晶滴下工法用遮光シール剤を用いて、一方の基板にシールパターンを形成する工程と、
前記シールパターンが未硬化の状態において、前記シールパターンの領域内、または前記一方の基板と対になる他方の基板に液晶を滴下する工程と、
前記一方の基板と前記他方の基板とを、前記シールパターンを介して重ね合わせる工程と、
前記シールパターンを硬化させる工程と、
を含む、液晶表示パネルの製造方法。 - 前記シールパターンを硬化させる工程は、前記シールパターンに光を照射して前記シールパターンを硬化させる工程を含む、
請求項6に記載の液晶表示パネルの製造方法。 - 前記シールパターンに照射する光は、可視光領域の光を含む、
請求項7に記載の液晶表示パネルの製造方法。 - 前記シールパターンを硬化させる工程は、光が照射された前記シールパターンを加熱して硬化させる工程をさらに含む、
請求項7または8に記載の液晶表示パネルの製造方法。
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