JP2017219565A - 液晶滴下工法用シール材、液晶表示パネル及び液晶表示パネルの製造方法 - Google Patents

液晶滴下工法用シール材、液晶表示パネル及び液晶表示パネルの製造方法 Download PDF

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【課題】例えばシール部材を狭額縁化しても液晶表示パネルの基板に対して高い接着強度を有し、且つ液晶の汚染を抑制できる液晶滴下工法用シール材を提供する。【解決手段】所定の一般式(1)で表される構造単位と所定の一般式(2)で表される構造単位の少なくとも一方を有し、且つ(メタ)アクリロイル基を有しないエポキシ樹脂Aと、(メタ)アクリル樹脂Bと、光重合開始剤Cと、熱硬化剤Dと、充填剤Eとを含む、液晶滴下工法用シール材。【選択図】なし

Description

本発明は、液晶滴下工法用シール材、液晶表示パネル及び液晶表示パネルの製造方法に関する。
携帯電話やパーソナルコンピュータをはじめとする各種電子機器の画像表示パネルとして、液晶表示パネルが広く使用されている。液晶表示パネルは、通常、表面に電極が設けられた一対の基板と、それらの間に挟持された枠状のシール部材と、該シール部材で囲まれた領域内に封入された液晶とを有する。
近年、液晶表示パネルの単位パネル当たりの有効画面領域を拡大させるために、シール部材の幅を従来よりも狭くすること(狭額縁化)が求められている。それに伴い、シール部材は、単位面積当たりの接着強度を従来よりも高くすることが望まれている。
このような液晶表示パネルは、例えば液晶滴下工法で製造される。液晶滴下工法による液晶表示パネルの製造は、(1)一対の基板の一方にシール材を塗布して、液晶を充填するための枠状のシールパターンを形成し、(2)該シールパターンの枠内に液晶を滴下し、(3)シールパターンが未硬化状態のままで一対の基板を高真空下で重ね合わせた後、(4)シールパターンを硬化させて行う。
このように、液晶滴下工法では、未硬化のシール材と液晶とが接触した状態で硬化を行う。そのため、シール材は、液晶の汚染が少ないことが求められる。
液晶滴下工法に用いられるシール材として、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体骨格を有する化合物と、熱硬化剤と、充填剤とを含む液晶滴下工法用シール材が知られている(例えば特許文献1)。また、液晶注入工法に用いられるシール材として、オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂及びジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂を含むエポキシ樹脂と、硬化剤と、マレイン化ポリブタジエンと、溶剤と、無機充填剤とを含む液晶表示素子用シール材組成物が知られている(例えば特許文献2)。
特許第4452530号公報 特開2000−221517号公報
しかしながら、特許文献1の液晶滴下工法用シール材に含まれる「ブタジエン−アクリロニトリル共重合体骨格を有する化合物」は、アクリロニトリル骨格を含むことから、十分な柔軟性を有するものではなかった。それにより、特許文献1の液晶滴下工法用シール材の硬化物は柔軟性が低く、液晶表示パネルにおける接着強度が十分ではなかった。
特許文献2のシール材用組成物は、エポキシ樹脂が液晶へ溶出しやすく、液晶汚染を生じやすかった。また、マレイン化ポリブタジエンはエポキシ樹脂の硬化剤であるため、その含有量を多くすることはできず、十分な接着強度も得られにくかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、例えばシール部材を狭額縁化しても液晶表示パネルの基板に対して高い接着強度を有し、且つ液晶の汚染を抑制できる液晶滴下工法用シール材を提供することを目的とする。
[1] 下記一般式(1)で表される構造単位と下記一般式(2)で表される構造単位の少なくとも一方を有し、且つ(メタ)アクリロイル基を有しないエポキシ樹脂Aと、(メタ)アクリル樹脂Bと、光重合開始剤Cと、熱硬化剤Dと、充填剤Eとを含む、液晶滴下工法用シール材。
Figure 2017219565
(式(1)のRは、水素原子又はメチル基を表す)
[2] 前記エポキシ樹脂Aは、さらに水酸基を有する、[1]に記載の液晶滴下工法用シール材。
[3] 前記エポキシ樹脂Aの水酸基当量は、500〜8000g/eqである、[2]に記載の液晶滴下工法用シール材。
[4] 前記一般式(1)で表される構造単位と前記一般式(2)で表される構造単位の合計含有量が、前記エポキシ樹脂Aを構成する構造単位の全質量に対して30〜90質量%である、[1]〜[3]のいずれかに記載の液晶滴下工法用シール材。
[5] 前記エポキシ樹脂Aと前記(メタ)アクリル樹脂Bとの含有比率A/Bは、0.1〜0.6である、[1]〜[4]のいずれかに記載の液晶滴下工法用シール材。
[6] 前記熱硬化剤Dは、アミン系潜在性硬化剤又はチオール系潜在性硬化剤である、[1]〜[5]のいずれかに記載の液晶滴下工法用シール材。
[7] [1]〜[6]のいずれかに記載の液晶滴下工法用シール材を用いて、一方の基板上に枠状のシールパターンを形成する工程と、前記シールパターンが未硬化の状態において、前記シールパターンの枠内、又は前記一方の基板と対になる他方の基板に液晶を滴下する工程と、前記一方の基板と前記他方の基板とを、前記シールパターンを介して重ね合わせる工程と、前記シールパターンを光硬化させた後、熱硬化させる工程と、を含む、液晶表示パネルの製造方法。
[8] 一対の基板と、前記一対の基板の間に配置された枠状のシール部材と、前記一対の基板の間の前記シール部材で囲まれた空間に充填された液晶層とを含み、前記シール部材が、[1]〜[6]のいずれかに記載の液晶滴下工法用シール材の硬化物である、液晶表示パネル。
本発明によれば、例えばシール部材を狭額縁化しても液晶表示パネルの基板に対して高い接着強度を有し、且つ液晶の汚染を抑制できる液晶滴下工法用シール材を提供することを目的とする。
前述の通り、特許文献2のシール材用組成物は、エポキシ樹脂が液晶中に溶出しやすく、液晶の汚染を生じやすい。
これに対して本発明の液晶滴下工法用シール材は、「一般式(1)で表される構造単位と一般式(2)で表される構造単位の少なくとも一方を含むエポキシ樹脂A」を含む。つまり、エポキシ樹脂Aは、エポキシ基と、一般式(1)で表される構造単位と一般式(2)で表される構造単位の少なくとも一方とを同一分子内に有するので、特許文献2に示されるような、エポキシ樹脂と上記構造単位を有する樹脂とがそれぞれ別分子であるシール材よりも、液晶への溶出を抑制しやすく、液晶の汚染を抑制できる。
また、特許文献2のシール材用組成物におけるマレイン化ポリブタジエンは、エポキシ樹脂の基板との結合部位近傍に存在するとは限らないだけでなく、エポキシ樹脂の硬化剤であることから、その含有割合を多くすることはできない。従って、十分な柔軟性を有する硬化物は得られにくい。
これに対して、エポキシ樹脂Aは、基板との結合部位であるエポキシ基の近傍に上記構造単位を有するので、エポキシ樹脂Aの基板との結合部位近傍の柔軟性を高めることができる。また、上記構造単位はエポキシ樹脂Aを構成するものであるため、シール材における上記構造単位の含有割合を多くすることができる。従って、シール材の硬化物は十分な柔軟性を有するので、液晶表示パネルでの接着強度を効果的に高めることができる。
さらに、本発明の液晶滴下工法用シール材は、(メタ)アクリル樹脂Bをさらに含む。従って、シール材の硬化物の柔軟性が高まりすぎるのを抑制し、シール材の硬化物の耐湿性を損ないにくくし得る。本発明は、これらの知見に基づいてなされたものである。
1.液晶滴下工法用シール材
本発明の液晶滴下工法用シール材は、特定のエポキシ樹脂Aと、(メタ)アクリル樹脂Bと、光重合開始剤Cと、熱硬化剤Dと、充填剤Eとを含む。本発明の液晶滴下工法用シール材は、必要に応じてその他の成分をさらに含んでいてもよい。
1−1.エポキシ樹脂A
1−1−1.エポキシ樹脂Aの構造と物性
エポキシ樹脂Aは、一般式(1)で表される構造単位と一般式(2)で表される構造単位の少なくとも一方を有し、且つ(メタ)アクリロイル基を有しないエポキシ樹脂である。
Figure 2017219565
一般式(1)で表される構造単位は、イソプレン又は1,3−ブタジエン由来の構造単位である。一般式(1)のRは、水素原子又はメチル基を表す。一般式(2)で表される構造単位は、1,2−ブタジエン由来の構造単位である。以下、1,3−ブタジエンと1,2−ブタジエンをまとめて、単にブタジエンともいう。
一般式(1)で表される構造単位と一般式(2)で表される構造単位の合計含有量は、前記エポキシ樹脂Aを構成する構造単位の全質量に対して30〜90質量%であることが好ましい。一般式(1)で表される構造単位と一般式(2)で表される構造単位の合計含有量が上記範囲であると、エポキシ樹脂Aに十分な柔軟性を付与しやすい。一般式(1)で表される構造単位と一般式(2)で表される構造単位の合計含有量は、前記エポキシ樹脂Aを構成する構造単位の全質量に対して50〜80質量%であることがより好ましい。
エポキシ基は、エポキシ樹脂Aの分子主鎖と分子末端の少なくとも一方にあればよい。エポキシ基を含むエポキシ樹脂Aは他の樹脂と架橋し得るので、液晶へ溶出しにくく、液晶材料を汚染するのを抑制できる。
エポキシ基を含む構造単位の例には、一般式(1)で表される構造単位の酸化物や一般式(2)で表される構造単位の酸化物が含まれる。一般式(1)で表される構造単位の酸化物の例には、一般式(3)で表される構造単位が含まれる。一般式(2)で表される構造単位の酸化物の例には、一般式(4)で表される構造単位が含まれる。
Figure 2017219565
Figure 2017219565
エポキシ樹脂Aのエポキシ基当量は、150〜1000g/eqであることが好ましい。エポキシ樹脂Aのエポキシ基当量が150g/eq以上であると、シール材の架橋密度が高まり過ぎることがなく、接着強度が損なわれにくい。エポキシ樹脂Aのエポキシ基当量が1000g/eq以下であると、シール材に十分な熱硬化性を付与し、シール材の硬化物の耐湿性を高め得る。エポキシ樹脂Aのエポキシ基当量は、180〜300g/eqであることがより好ましい。エポキシ基当量は、後述する方法で調整することができる。
エポキシ樹脂Aのエポキシ基当量は、下記式で定義される。
Figure 2017219565
エポキシ樹脂Aのエポキシ基当量は、JIS K7236−01に準拠して測定することができる。
エポキシ樹脂Aは、本発明の効果を損なわない範囲で、上記以外の他の構造単位をさらに含んでいてもよい。
他の構造単位の例には、ブタジエン又はイソプレンと共重合可能なモノマー由来の構造単位が含まれる。ブタジエン又はイソプレンと共重合可能なモノマーの例には、エポキシ基を有しない(メタ)アクリル酸エステル等が含まれる。
エポキシ樹脂Aは、液晶材料への溶出を抑制して液晶汚染を抑制しやすくする点等から、水酸基をさらに有することが好ましい。
エポキシ樹脂Aの水酸基当量は、500〜8000g/eqであることが好ましい。エポキシ樹脂Aの水酸基当量が500g/eq以上であると、シール材の親水性が高まりすぎないので、親水性である硬化剤との不要な反応を生じにくいだけでなく、硬化物の耐湿性も損なわれにくい。エポキシ樹脂Aの水酸基当量が8000g/eq以下であると、シール材に適度な親水性を付与し得るので、液晶材料への溶出を抑制しやすい。エポキシ樹脂Aの水酸基当量は、1500〜7000g/eqであることがより好ましい。水酸基当量は、後述する方法で調整することができる。
エポキシ樹脂Aの水酸基当量は、下記式で定義される。
Figure 2017219565
エポキシ樹脂Aの水酸基当量は、エポキシ樹脂Aの重量平均分子量をゲル浸透クロマトグラフィー(Gel Permeation Chromatography:GPC)法により測定し、エポキシ樹脂Aにおけるエポキシ基と一般式(1)又は(2)で表される構造単位との含有比率を核磁気共鳴法(Nuclear Magnetic Resonance:NMR)により測定し、それらを上記式に当てはめることによって求めることができる。
エポキシ樹脂Aの例には、エポキシ化ポリブタジエン(日本曹達社製JP−100、JP−200等)、末端水酸基エポキシ化ポリブタジエン(ダイセル社製PB3600等)、エポキシ変性ポリブタジエン(ナガセケムテックス社製デナレックスR−45EPT等)が含まれる。
エポキシ樹脂Aは、液状であってもよいし、固形状であってもよい。液晶表示パネルの接着強度を高度に高める点では、液状のエポキシ樹脂が好ましい。
エポキシ樹脂Aの重量平均分子量は、1000〜10000であることが好ましく、1000〜7000であることがより好ましい。エポキシ樹脂Aの重量平均分子量が1000以上であると、エポキシ樹脂Aが十分な柔軟性を有しやすく、10000以下であると、(メタ)アクリル樹脂Bとの相溶性が損なわれにくい。
1−1−2.エポキシ樹脂Aの合成方法
エポキシ樹脂Aは、任意の方法で製造することができ、例えば1)ポリブタジエン又はポリイソプレンをエポキシ基含有化合物で変性する方法;2)ポリブタジエン又はポリイソプレンを酸化させる方法;又は3)ブタジエン(又はイソプレン)とエポキシ基含有化合物とを共重合させる方法で得ることができる。
1)の方法について
1)の方法では、ポリブタジエン又はポリイソプレンをエポキシ基含有化合物で変性してエポキシ樹脂Aを得る。ポリブタジエン又はポリイソプレンのエポキシ基含有化合物による変性は、具体的には、「反応性官能基を有するポリブタジエン又はポリイソプレン」(反応性官能基を有し、且つ一般式(1)で表される構造単位と一般式(2)で表される構造単位の少なくとも一方を有する樹脂)における反応性官能基と、「反応性官能基を有するエポキシ基含有化合物」における反応性官能基とを反応させることによって行うことができる。
「反応性官能基を有するポリブタジエン又はポリイソプレン」における反応性官能基の例には、水酸基及びエポキシ基が含まれる。入手が容易であり、エポキシ基を導入するための反応時に水酸基も導入できる観点から、好ましくは水酸基である。反応性官能基は、ポリブタジエン又はポリイソプレンの分子末端にあってもよいし、分子主鎖にあってもよい。「反応性官能基を有するポリブタジエン又はポリイソプレン」の例には、水酸基末端ポリブタジエン(例えば日本曹達社製G−1000、G−2000、G−3000等)が含まれる。
「反応性官能基を有するエポキシ基含有化合物」における反応性官能基は、「反応性官能基を有するポリブタジエン又はポリイソプレン」における反応性官能基と反応する基であればよく、その例には、エポキシ基及び水酸基が含まれ、好ましくはエポキシ基である。「反応性官能基を有するエポキシ基含有化合物」の例には、多官能エポキシ化合物(例えば2官能の脂肪族グリシジルエーテル)が含まれる。
2)の方法について
2)の方法では、ポリブタジエン又はポリイソプレンを酸化させて、エポキシ樹脂Aを得る。ポリブタジエン又はポリイソプレンの酸化は、ポリブタジエンの炭素−炭素不飽和二重結合に酸素原子を付加させるエポキシ化反応によって行うことができる。エポキシ化反応は、溶媒中でポリブタジエンに有機過酸、過酸化水素又はヒドロパーオキシドを作用させることによって行うことができる。有機過酸の例には、過酢酸、過安息香酸、過物フタル酸等が含まれる。エポキシ化反応は、通常、0〜150℃で行うことができる。
3)の方法について
3)の方法では、ブタジエン(又はイソプレン)とエポキシ基含有化合物とを共重合させてエポキシ樹脂Aを得る。エポキシ基含有化合物の例には、エポキシ基含有(メタ)アクリル酸エステル(例えばエポキシアルキルアクリレート等)が含まれる。
1)〜3)の方法で得られるエポキシ樹脂の中でも、2)の方法で得られるエポキシ樹脂が好ましい。2)の方法で得られるエポキシ樹脂は、1)の方法で得られるエポキシ樹脂よりも、合成過程に起因する残存塩素量が少なく、液晶汚染をより抑制しやすいからである。また、2)の方法で得られるエポキシ樹脂は、3)の方法で得られるエポキシ樹脂よりも、一般式(1)又は(2)で表される構造単位の含有比率を多くすることができ、接着強度が得られやすいからである。
エポキシ樹脂Aのエポキシ基当量は、前述の1)の方法における、「反応性官能基を有するポリブタジエン又はポリイソプレン」と反応させる「反応性官能基を有するエポキシ基含有化合物」のモル数;2)の方法における、エポキシ化反応量;3)の方法における、ブタジエン又はイソプレンと共重合させる「エポキシ基含有化合物」のモル数等によって調整することができる。
水酸基の導入は、任意の方法で行うことができる。例えば、1)の方法では、「反応性官能基を有するポリブタジエン又はポリイソプレン」と「反応性官能基を有するエポキシ基含有化合物」との反応により水酸基を導入することができる。例えば、「水酸基を有するポリブタジエン又はポリイソプレン」と「2以上のエポキシ基を有する化合物」とを反応させて「水酸基を有するエポキシ樹脂A」を得ることができる。2)や3)の方法では、得られたエポキシ化ポリブタジエン又はポリイソプレンのエポキシ基の一部を、カルボン酸やフェノール基含有化合物と反応させることによって水酸基を導入してもよい。
エポキシ樹脂Aの水酸基当量は、例えば1)の方法では、「反応性官能基を有するポリブタジエン又はポリイソプレン」と反応させる「反応性官能基を有するエポキシ基含有化合物」のモル数;2)や3)の方法では、得られたエポキシ化ポリブタジエン又はポリイソプレンと反応させる水酸基含有化合物のモル数によって調整することができる。
1−2.(メタ)アクリル樹脂B
(メタ)アクリル樹脂Bは、(メタ)アクリロイル基を有する樹脂である。(メタ)アクリル樹脂Bの1分子あたりの(メタ)アクリロイル基の数は、1又は2以上である。(メタ)アクリル樹脂Bは、モノマー、オリゴマー又はポリマーのいずれであってもよい。(メタ)アクリロイル基は、アクリロイル基又はメタクリロイル基を意味し、(メタ)アクリレートは、アクリレート又はメタクリレートを意味する。
1分子内に1つの(メタ)アクリロイル基を有する樹脂の例には、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸2―ヒドロキシエチルエステル等の(メタ)アクリル酸アルキルエステルが含まれる。
1分子内に2以上の(メタ)アクリロイル基を有する樹脂の例には、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール等のジ(メタ)アクリレート;トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのジ(メタ)アクリレート;ネオペンチルグリコール1モルに4モル以上のエチレンオキサイド若しくはプロピレンオキサイドを付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレート;ビスフェノールA1モルに2モルのエチレンオキサイド若しくはプロピレンオキサイドを付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレート;トリメチロールプロパン1モルに3モル以上のエチレンオキサイド若しくはプロピレンオキサイドを付加して得たトリオールのジ若しくはトリ(メタ)アクリレート;ビスフェノールA1モルに4モル以上のエチレンオキサイド若しくはプロピレンオキサイドを付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレート;トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、又はそのオリゴマー;ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート又はそのオリゴマー;ジペンタエリスリトールのポリ(メタ)アクリレート;トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート;カプロラクトン変性トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート;カプロラクトン変性トリス(メタクリロキシエチル)イソシアヌレート;アルキル変性ジペンタエリスリトールのポリアクリレート又はポリメタクリレート;カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールのポリアクリレート又はポリメタクリレート;ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート又はジメタクリレート;カプロラクトン変性ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート;エチレンオキサイド変性リン酸アクリレート又はジメタクリレート;エチレンオキサイド変性アルキル化リン酸(メタ)アクリレート;ネオペンチルグルコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールのオリゴ(メタ)アクリレート等が含まれる。
中でも、架橋密度の高い硬化物が得られやすいことから、1分子内に2以上の(メタ)アクリロイル基を有する樹脂が好ましい。
(メタ)アクリル樹脂Bの市販品の例には、ケーエスエム社製BAEA−100(アクリル変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂)、BAEM−100(メタクリル変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂)等が含まれる。
(メタ)アクリル樹脂Bの(メタ)アクリロイル基当量は、150〜500g/eqであることが好ましい。(メタ)アクリロイル基当量が150g/eq以上であると、硬化物の架橋密度が高くなりすぎないので、脆くなりにくく、500g/eq以下であると、硬化物の架橋密度が低くなりすぎないので、耐湿性が低下しにくい。
(メタ)アクリル樹脂Bは、エポキシ基をさらに有してもよい。(メタ)アクリル樹脂Bの1分子あたりのエポキシ基の数は、1又は2以上である。(メタ)アクリル樹脂Bが(メタ)アクリロイル基だけでなくエポキシ基をさらに有していれば、それを含むシール材に光硬化性と熱硬化性とを付与し得る。それにより、シール材の硬化性を高めることができる。
(メタ)アクリロイル基とエポキシ基とを有する樹脂は、例えばエポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸とを塩基性触媒の存在下で反応させて得られる(メタ)アクリル酸グリシジルエステルであり得る。
反応させるエポキシ樹脂は、2以上のエポキシ基を有する多官能のエポキシ樹脂であればよい。多官能のエポキシ樹脂は、架橋密度が高まりすぎることによるシール材の硬化物の接着性の低下を抑制する観点では、2官能のエポキシ樹脂であることが好ましい。
2官能のエポキシ樹脂の例には、ビスフェノール型エポキシ樹脂(ビスフェノールA型、ビスフェノールF型、2,2’−ジアリルビスフェノールA型、ビスフェノールAD型、及び水添ビスフェノール型等)、ビフェニル型エポキシ樹脂、及びナフタレン型エポキシ樹脂が含まれる。中でも、塗布性が良好である観点から、ビスフェノールA型及びビスフェノールF型のビスフェノール型エポキシ樹脂が好ましい。ビスフェノール型エポキシ樹脂は、ビフェニルエーテル型エポキシ樹脂と比べて塗布性に優れる等の利点がある。
(メタ)アクリロイル基とエポキシ基とを有する樹脂の例には、メタクリル変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂(ケーエスエム社製、BAEM−50等)、アクリル変性ビスフェノールF型エポキシ樹脂(ケーエスエム社製、BFEA−50等)、メタクリル変性ビスフェノールE型エポキシ樹脂(ケーエスエム社製、BEEM−50等)が含まれる。
(メタ)アクリロイル基とエポキシ基とを有する樹脂は、一種類であってもよいし、二種類以上の組み合わせであってもよい。
(メタ)アクリロイル基を有し、エポキシ基を有しない樹脂B1と、(メタ)アクリロイル基とエポキシ基とを有する樹脂B2とを組み合わせてもよい。それにより、前述のエポキシ樹脂Aと、(メタ)アクリロイル基を有し、且つエポキシ基を有しない樹脂B1との相溶性を高め得る。
(メタ)アクリル樹脂Bの重量平均分子量は、310〜1000程度であることが好ましい。(メタ)アクリル樹脂Bの重量平均分子量が310以上であると、液晶へ溶解しにくいため液晶の汚染を抑制しやすく、1000以下であると、シール材の粘度が高くなりすぎるのを抑制できる。(メタ)アクリル樹脂Bの重量平均分子量は、例えばゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によりポリスチレン換算にて測定することができる。
液晶滴下工法用シール材におけるエポキシ樹脂Aと(メタ)アクリル樹脂Bの合計含有量は、シール材の全質量に対して40〜90質量%であることが好ましい。エポキシ樹脂Aと(メタ)アクリル樹脂Bの合計含有量が40質量%以上であると、シール材における一般式(1)又は(2)で表される構造単位の含有割合を多くすることができるので、シール材の硬化物に高い柔軟性を付与しやすく、シール材の硬化物の接着強度を高めやすい。エポキシ樹脂Aと(メタ)アクリル樹脂Bの合計含有量が90質量%以下であると、シール材の硬化物の耐湿性を損ないにくい。
エポキシ樹脂Aと(メタ)アクリル樹脂Bとの含有質量比A/Bは、0.1〜0.6であることが好ましい。含有質量比A/Bが0.1以上であると、一般式(1)又は(2)で表される構造単位の含有割合を多くすることができるので、シール材の硬化物の柔軟性を高めやすい。含有質量比A/Bが0.6以下であると、一般式(1)又は(2)で表される構造単位の含有割合が多すぎないので、シール材の硬化物の柔軟性を損なうことなく耐湿性を高めやすい。
1−3.光重合開始剤C
光重合開始剤Cは、(メタ)アクリル樹脂Bを光硬化反応させるための光ラジカル重合開始剤である。
光ラジカル重合開始剤の例には、アルキルフェノン系化合物、アシルフォスフィンオキサイド系化合物、チタノセン系化合物、オキシムエステル系化合物、ベンゾイン系化合物、アセトフェノン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、チオキサトン系化合物、α−アシロキシムエステル系化合物、フェニルグリオキシレート系化合物、ベンジル系化合物、アゾ系化合物、ジフェニルスルフィド系化合物、有機色素系化合物、鉄−フタロシアニン系化合物、ベンゾインエーテル系化合物、アントラキノン系化合物等が含まれる。中でも、アルキルフェノン系化合物、アシルフォスフィンオキサイド系化合物、チタノセン系化合物、オキシムエステル系化合物が好ましい。
アルキルフェノン系化合物の例には、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン(IRGACURE 651)等のベンジルジメチルケタール;2−メチル−2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オン(IRGACURE 907)等のα−アミノアルキルフェノン;1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(IRGACURE 184)等のα−ヒドロキシアルキルフェノン等が含まれる。アシルフォスフィンオキサイド系化合物の例には、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド等が含まれる。チタノセン系化合物には、ビス(η5−2,4−シクロペンタジエン−1−イル)−ビス(2,6−ジフルオロ−3−(1H−ピロール−1−イル)−フェニル)チタニウム等が含まれる。オキシムエステル化合物の例には、1,2−オクタンジオン−1−[4−(フェニルチオ)−2−(O−ベンゾイルオキシム)](IRGACURE OXE 01)等が含まれる。
液晶滴下工法用シール材における光重合開始剤Cの含有量は、エポキシ樹脂Aと(メタ)アクリル樹脂Bの合計質量に対して0.01〜3.0質量%であることが好ましい。光重合開始剤Cの含有量が0.01質量%以上であると、シール材の硬化性が良好となる。一方、光重合開始剤Cの含有量が3.0質量%以下であると、基板への塗布時の安定性が良好となる。
1−4.熱硬化剤D
熱硬化剤Dは、通常の保存条件下(室温、可視光線下等)ではエポキシ樹脂Aを硬化させないが、熱を与えられると当該樹脂を硬化させる化合物である。熱硬化剤Dを含有するシール材は、保存安定性に優れ、且つ熱硬化性に優れる。
熱硬化剤Dの融点又は軟化点は、シール材の粘度安定性を高め、且つ硬化物の耐湿性を損なわない観点から、熱硬化温度にもよるが、50〜250℃であることが好ましく、70〜200℃であることがより好ましい。
熱硬化剤Dは、エポキシ硬化剤であることが好ましい。エポキシ硬化剤の例には、アミン系潜在性硬化剤、チオール系潜在性硬化剤が含まれる。
アミン系潜在性硬化剤の例には、有機酸ジヒドラジド系潜在性硬化剤、イミダゾール系潜在性硬化剤、アミンアダクト系潜在性硬化剤及びポリアミン系潜在性硬化剤が含まれる。
有機酸ジヒドラジド系潜在性硬化剤の例には、アジピン酸ジヒドラジド(融点181℃)、1,3−ビス(ヒドラジノカルボエチル)−5−イソプロピルヒダントイン(融点120℃)、7,11−オクタデカジエン−1,18−ジカルボヒドラジド(融点160℃)、ドデカン二酸ジヒドラジド(融点190℃)、及びセバシン酸ジヒドラジド(融点189℃)等が含まれる。
イミダゾール系潜在性硬化剤の例には、2,4−ジアミノ−6−[2'-エチルイミダゾリル−(1')]-エチルトリアジン(融点215〜225℃)、2−フェニルイミダゾール(融点137〜147℃)、及び2,4−ジアミノ−6−[2'−メチルイミダゾリル−(1')]−エチル−s−トリアジンイソシアヌル酸付加物等が含まれる。
アミンアダクト系潜在性硬化剤は、触媒活性を有するアミン系化合物と任意の化合物とを反応させて得られる付加化合物からなる潜在性硬化剤であり、その例には、味の素ファインテクノ(株)製アミキュアPN−40(融点110℃)、味の素ファインテクノ(株)製アミキュアPN−23(融点100℃)、味の素ファインテクノ(株)製アミキュアPN−31(融点115℃)、味の素ファインテクノ(株)製アミキュアPN−H(融点115℃)、味の素ファインテクノ(株)製アミキュアMY−24(融点120℃)、及び味の素ファインテクノ(株)製アミキュアMY−H(融点131℃)等が含まれる。
ポリアミン系潜在性硬化剤は、アミンとエポキシとを反応させて得られるポリマー構造を有する潜在性硬化剤であり、その例には、(株)ADEKA製アデカハードナーEH4339S(軟化点120〜130℃)、及び(株)ADEKA製アデカハードナーEH4357S(軟化点73〜83℃)等が含まれる。
チオール系硬化剤の例には、トリメチロールプロパントリス(チオグリコレート)、ペンタエリスリトールテトラキス(チオグリコレート)、エチレングリコール ジチオグリコレート、トリメチロールプロパントリス(β−チオプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキス(β−チオプロピオネート)、ジペンタエリスリトールポリ(β−チオプロピオネート)等のポリオールとチオール有機酸のエステル化反応によって得られるチオール化合物;1,4−ブタンジチオール、1,6−ヘキサンジチオール、1,10−デカンジチオール等のアルキルポリチオール化合物;末端チオール基含有ポリエーテル;末端チオール基含有ポリチオエーテル;エポキシ化合物と硫化水素の反応によって得られるチオール化合物;ポリチオールとエポキシ化合物との反応によって得られる末端チオール基を有するチオール化合物等が含まれる。
熱硬化剤Dは、一種類のみであってもよいし二種以上の組み合わせであってもよい。
液晶滴下工法用シール材における熱硬化剤Dの含有量は、エポキシ樹脂Aと(メタ)アクリル樹脂Bの合計質量に対して3〜30質量%であることが好ましい。熱硬化剤Dを含むシール材は、一液硬化性樹脂組成物となり得る。一液硬化性樹脂組成物は、使用に際して主剤と硬化剤を混合する必要がないことから、作業性に優れる。熱硬化剤Dの含有量が3質量%以上であると、エポキシ樹脂Aの熱硬化反応を一層促進しやすい。
1−5.充填剤E
充填剤Eは、シール材の粘度、硬化物の強度又は線膨張性を調整し得る。充填剤Eは、無機充填剤又は有機充填剤であり得る。
無機充填剤の例には、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸ジルコニウム、酸化鉄、酸化チタン、窒化チタン、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化亜鉛、二酸化ケイ素、チタン酸カリウム、カオリン、タルク、ガラスビーズ、セリサイト活性白土、ベントナイト、窒化アルミニウム、窒化ケイ素等が含まれる。中でも、二酸化ケイ素及びタルクが好ましい。
有機充填剤の例には、熱可塑性樹脂粒子が含まれる。熱可塑性樹脂粒子は、環球法により測定される軟化点温度が50〜120℃、好ましくは70〜100℃の熱可塑性樹脂を含む粒子である。そのような熱可塑性樹脂粒子を含むシール材は、加熱硬化の際の収縮応力を好ましく緩和できるので、目的とする線幅でシール部材を形成しやすい。
熱可塑性樹脂粒子の例には、エポキシ基と二重結合基とを含む樹脂を、ラジカル重合可能なモノマーと懸濁重合して得られる微粒子が含まれる。エポキシ基と二重結合基とを含む樹脂の例には、ビスフェノールF型エポキシ樹脂とメタアクリル酸を三級アミン存在下で反応させた樹脂が含まれる。ラジカル重合可能なモノマーの例には、ブチルアクリレート、グリシジルメタクリレート、及びジビニルベンゼンが含まれる。
充填剤Eの形状は、球状、板状、針状等の定形状であってもよいし、非定形状であってもよい。
充填剤Eが球状の無機充填剤である場合、充填剤Eの平均一次粒子径は、1.5μm以下であり、且つ比表面積が0.5〜20m/gであることが好ましい。充填剤Eの平均一次粒子径は、JIS Z8825−1に記載のレーザー回折法により測定することができる。充填剤Eの比表面積は、JIS Z8830に記載のBET法により測定することができる。
充填剤Eが球状の有機充填剤である場合、有機充填剤の数平均粒子径は、0.05〜5μmであることが好ましく、0.1〜3μmであることがより好ましい。数平均粒子径は、乾式粒度分布計で測定され得る。
液晶滴下工法用シール材における充填剤Eの含有量は、シール材の全質量に対して5〜30質量%であることが好ましい。充填剤Eの含有量が5質量%以上であると、シール材の硬化物の耐湿性を高めやすく、30質量%以下であると、シール材の塗工安定性が損なわれにくい。この含有量の範囲は、エポキシ樹脂Aと(メタ)アクリル樹脂Bの合計質量に対して5.5〜75質量%の範囲に相当し得る。
1−6.その他の成分
本発明の液晶滴下工法用シール材は、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の成分をさらに含んでいてもよい。その他の成分の例には、エポキシ樹脂A以外の他のエポキシ樹脂、熱ラジカル重合開始剤、シランカップリング剤等のカップリング剤、イオントラップ剤、イオン交換剤、レベリング剤、顔料、染料、可塑剤、消泡剤及び液晶表示パネルのギャップを調整するためのスペーサー等が含まれる。中でも、本発明の液晶滴下工法用シール材は、エポキシ樹脂A以外の他のエポキシ樹脂やシランカップリング剤を含み得る。
1−6−1.他のエポキシ樹脂F
他のエポキシ樹脂Fは、前述のエポキシ樹脂Aとは異なり、一般式(1)で表される構造単位又は一般式(2)で表される構造単位を有しない。他のエポキシ樹脂Fを含むシール材は、液晶に対する溶解性や拡散性が低く、得られる液晶表示パネルの表示特性を良好とするだけでなく、硬化物の耐湿性を高め得る。
他のエポキシ樹脂Fは、硬化物の耐湿性を高め得ること等から、芳香族エポキシ樹脂であることが好ましい。芳香族エポキシ樹脂の例には、ビスフェノールA、ビスフェノールS、ビスフェノールF、ビスフェノールAD等で代表される芳香族ジオール類及びそれらをエチレングリコール、プロピレングリコール、アルキレングリコール変性したジオール類と、エピクロルヒドリンとの反応で得られた芳香族多価グリシジルエーテル化合物;フェノール又はクレゾールとホルムアルデヒドとから誘導されたノボラック樹脂、ポリアルケニルフェノールやそのコポリマー等で代表されるポリフェノール類と、エピクロルヒドリンとの反応で得られたノボラック型多価グリシジルエーテル化合物;キシリレンフェノール樹脂のグリシジルエーテル化合物類等が含まれる。中でも、クレゾールノボラック型エポキシ化合物、フェノールノボラック型エポキシ化合物、ビスフェノールA型エポキシ化合物、ビスフェノールF型エポキシ化合物、トリフェノールメタン型エポキシ化合物、トリフェノールエタン型エポキシ化合物、トリスフェノール型エポキシ化合物、ジシクロペンタジエン型エポキシ化合物、ジフェニルエーテル型エポキシ化合物及びビフェニル型エポキシ化合物が好ましい。エポキシ化合物は、一種類であってもよいし、二種類以上の組み合わせであってもよい。
他のエポキシ樹脂Fは、液状であってもよいし、固形状であってもよい。液晶汚染を抑制しやすい点では、固形状のエポキシ化合物が好ましい。固形状のエポキシ化合物の軟化点は、40〜150℃であることが好ましい。
他のエポキシ樹脂Fの例には、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(三菱化学社製1001、固形状)、及びビスフェノールA型エポキシ樹脂(三菱化学社製825、液状)が含まれる。
他のエポキシ樹脂Fの重量平均分子量は、500〜10000であることが好ましい。他のエポキシ樹脂Fの重量平均分子量が500以上であると、液晶へ溶出しにくいため、液晶の汚染を抑制しやすく、10000以下であると、シール材の粘度が高くなりすぎるのを抑制しやすい。他のエポキシ樹脂Fの重量平均分子量は、1000〜5000であることがより好ましい。他のエポキシ樹脂Fの重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によりポリスチレン換算にて測定することができる。
1−6−2.シランカップリング剤G
シランカップリング剤Gの例には、ビニルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等が含まれる。
液晶滴下工法用シール材におけるシランカップリング剤Gの含有量は、シール材の全質量に対して0.01〜3質量%であり得る。シランカップリング剤Gの含有量が0.01質量%以上であると、シール材の硬化物が十分な接着性を有しやすい。
1−7.液晶滴下工法用シール材の物性
本発明の液晶滴下工法用シール材の25℃、2.5rpmにおける粘度は、200〜450Pa・sであることが好ましい。シール材の粘度が上記範囲にあると、ディスペンサーによる塗布性が良好となる。シール材の粘度は、300〜400Pa・sであることがより好ましい。シール材の粘度は、E型粘度計で測定することができる。
2.液晶表示パネル及びその製造方法
本発明の液晶表示パネルは、一対の基板と、該一対の基板の間に配置される枠状のシール部材と、該一対の基板の間の枠状のシール部材で囲まれた空間に充填された液晶層とを含む。シール部材を、本発明の液晶滴下工法用シール材の硬化物とし得る。
一対の基板は、いずれも透明基板である。透明基板の材質は、ガラス、又はポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルフォン及びPMMA等のプラスチックであり得る。
一対の基板のうち一方の基板の表面には、マトリックス状のTFT、カラーフィルタ、ブラックマトリクス等が配置され得る。該一方の基板の表面には、さらに配向膜が配置され得る。配向膜には、公知の有機配向剤や無機配向剤が含まれる。
液晶表示パネルは、本発明の液晶滴下工法用シール材を用いて製造される。液晶表示パネルの製造方法には、一般に、液晶滴下工法と、液晶注入工法とがあるが、本発明の液晶表示パネルは、液晶滴下工法で製造されることが好ましい。
液晶滴下工法による液晶表示パネルの製造方法は、
1)一方の基板に、本発明の液晶滴下工法用シール材のシールパターンを形成する工程と、
2)シールパターンが未硬化の状態において、一方の基板のシールパターンで囲まれた領域内、又は該シールパターンで囲まれた領域に対向する他方の基板の領域に液晶を滴下する工程と、
3)一方の基板と他方の基板とをシールパターンを介して重ね合わせる工程と、
4)シールパターンを硬化させる工程と
を含む。
2)の工程において、シールパターンが未硬化の状態とは、シール材の硬化反応がゲル化点までは進行していない状態を意味する。このため、2)の工程では、シール材の液晶への溶解を抑制するために、シールパターンを光照射又は加熱して半硬化させてもよい。
4)の工程では、光照射による硬化を行った後、加熱による硬化を行うことが好ましい。光照射による硬化を行うことで、シール材を短時間で硬化させることができるので、液晶への溶解を抑制できる。光照射による硬化と加熱による硬化とを組み合わせることで、光照射による硬化のみの場合と比べて光による液晶層へのダメージを少なくすることができる。
照射する光は、波長340〜450nmの光であることが好ましい。上記波長の光は、液晶や駆動電極に与えるダメージが比較的少ないからである。光の照射は、紫外線や可視光を発する公知の光源を使用できる。可視光を照射する場合、高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、蛍光灯等を使用できる。
光照射エネルギーは、(メタ)アクリル樹脂Bを硬化させる程度のエネルギーであればよく、例えば100mW/cm程度とし得る。光硬化時間は、シール材の組成や光照射エネルギーにもよるが、例えば積算照射量が3J/cm以上となるように設定されればよく、光照射エネルギー100mW/cmで照射する場合は1分以内とし得る。
熱硬化温度は、シール材の組成にもよるが、例えば120℃とし、熱硬化時間は1〜2時間程度とし得る。
本発明の液晶滴下工法用シール材は、液晶への溶出が低減されている。従って、本発明の液晶滴下工法用シール材の硬化物を有する液晶表示パネルは、液晶の汚染が少なく、高品質の表示性能を有し得る。
以下において、実施例を参照して本発明をより詳細に説明する。これらの実施例によって、本発明の範囲は限定して解釈されない。
1.液晶滴下工法用シール材の材料
(1)エポキシ樹脂A
(1−1)特定のエポキシ樹脂A
エポキシ化ポリブタジエン:日本曹達社製JP−200、重量平均分子量2200、エポキシ当量210〜240g/eq(下記式参照)、エポキシ化ポリブタジエン(JP−200)を構成する構造単位の全質量に対する一般式(2)で表される構造単位の含有量=69質量%
Figure 2017219565
尚、上記式は、一般式(2)で表される構造単位と一般式(4)で表される構造単位とを含むことを示したものであり、必ずしも一般式(2)で表される構造単位のブロックと一般式(4)で表される構造単位のブロックとが結合していることを示すものではない。
末端水酸基エポキシ化ポリブタジエン:ダイセル社製PB3600、重量平均分子量5900、エポキシ当量183〜207g/eq、水酸基当量2950g/eq、末端水酸基エポキシ化ポリブタジエン(PB3600)を構成する構造単位の全質量に対する一般式(1)で表される構造単位と一般式(2)で表される構造単位の合計含有量=63質量%
(1−2)他のエポキシ樹脂F
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(固形状):三菱化学社製1001、エポキシ当量450〜500g/eq、分子量900、軟化点64℃
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(液状):三菱化学社製825、エポキシ当量170〜180g/eq
(2)(メタ)アクリル樹脂B
アクリル変性エポキシ樹脂:ケーエスエム社製BAEA−100(アクリル変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂、アクリル変性率100%)
アクリル変性エポキシ樹脂:ケーエスエム社製BAEM−100(メタクリル変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂、メタクリル変性率100%)
(3)光重合開始剤C
オキシムエステル系光重合開始剤:BASF社製OXE−01(1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−2−(O−ベンゾイルオキシム)])
(4)熱硬化剤D
アミン系潜在性硬化剤:
大塚化学社製SDH(セバシン酸ジヒドラジド、融点180℃)
四国化成社製2MA−OK((2,4−ジアミノ−6−[2'−メチルイミダゾリル−(1')]−エチル−s-トリアジン)イソシアヌル酸付加物)
チオール系潜在性硬化剤:
SC有機化学社製PEMP(ペンタエリスリトールテトラキス(β−チオプロピオネート)
(5)充填剤E
シリカ粒子:(株)日本触媒化学社製KE−S100、平均粒子径1μm
熱可塑性樹脂粒子:アイカ工業社製F351、軟化点120℃、平均粒子径0.3μm
(6)シランカップリング剤G
γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン:信越シリコーン社製KBM-403
2.液晶滴下工法用シール材の調製と評価
(実施例1)
エポキシ樹脂Aとしてエポキシ化ポリブタジエン(日本曹達社製JP−200)を20質量部と、(メタ)アクリル樹脂Bとしてアクリル変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂(ケーエスエム社製BAEA−100)を80質量部と、光重合開始剤Cとしてオキシムエステル系光重合開始剤(BASF社製OXE−01)を1質量部と、熱硬化剤Dとしてセバシン酸ジヒドラジド(大塚化学社製SDH)を6質量部、イミダゾール系潜在性硬化剤(四国化成社製2MA−OK)を1質量部と、充填剤Eとしてシリカ粒子(日本触媒化学社製、KE−S100)を5質量部と、熱可塑性樹脂粒子F351(アイカ工業社製)を5質量部と、シランカップリング剤Hとしてγ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越シリコーン社製KBM−403)を1質量部とを、三本ロールミルを用いて均一な液となるように十分に混合して、シール材を得た。
(実施例2〜5、比較例1〜3)
表1に示される組成に変更した以外は実施例1と同様にしてシール材を得た。
得られたシール材を用いた液晶表示パネルの表示特性及び接着強度を、以下の方法で評価した。
[液晶表示パネルの表示特性]
ディスペンサー(「ショットマスター」、武蔵エンジニアリング製)を使用し、透明電極及び配向膜を付した40mm×45mmのガラス基板(「RT−DM88−PIN」、EHC社製)上にシール材を塗布し、35mm×40mmの四角形枠状のシールパターン(線の断面積:3500μm)(メインシール)を作製した。更に、作製したメインシールを囲むように、同一の条件でシール材を塗布した。
次いで、メインシールの枠内に、貼り合せ後のパネル内容量に相当する量の液晶材料(「MLC−11900−000」、メルク社製)を、ディスペンサーを用いて精密に滴下した。上記ガラス基板と、対向するガラス基板とを減圧下で重ね合わせた後、大気圧下に開放して貼り合わせた。貼り合わせたガラス基板を遮光ボックスに3分間保持後、3000mJ/cmの紫外線を照射してメインシール(シール材)を仮硬化させた。次いで、120℃で60分加熱してメインシール(シール材)を熱硬化させて、液晶表示パネルを得た。
得られた液晶表示パネルを、直流電源装置を使用して印加電圧5Vで駆動させ、メインシール(シール材)近傍における液晶の色むら発生の有無を目視観察した。そして、以下の基準に基づいて液晶表示パネルの表示特性を評価した。
○:シール際まで表示機能が発揮されており、表示機能の異常が認められない
△:シール際0.3mm以内の位置で表示機能の異常が認められる
×:シール際0.3mmを超える位置で表示機能の異常が認められる
[接着強度]
上記「液晶表示パネルの表示特性」に記載した手順と同様の手順で作製した液晶表示パネルを、高温高湿条件下(70℃、95%RH)で500時間保存した。そして、高温高湿条件下に放置後の液晶表示パネルの二枚のガラス基板の平面引張強度(接着強度)を、引張試験装置(インテスコ社製)を用いて引張速度2mm/分の条件で測定した。そして、以下の基準に基づいて接着強度を評価した。
○:接着強度が20MPa以上
△:接着強度が15MPa以上、20MPa未満
×:接着強度が15MPa未満
実施例1〜5及び比較例1〜3の評価結果を表1に示す。
Figure 2017219565
表1に示されるように、特定のエポキシ樹脂Aを含む実施例1〜5のシール材は、液晶表示パネルの表示特性及び接着強度のいずれも良好であることが示される。
中でも、水酸基を有する特定のエポキシ樹脂Aを含む実施例4のシール材は、水酸基を有しない特定のエポキシ樹脂Aを含む実施例1のシール材よりも表示特性がさらに良好であることがわかる。これは、水酸基を有する特定のエポキシ樹脂Aは、水酸基を有しない特定のエポキシ樹脂Aよりも親水性が高いことから、液晶への溶出が少なく、液晶汚染を高度に抑制できたからであると考えられる。
これに対して、一般式(1)又は(2)で表される構造単位を含まないエポキシ樹脂を含む比較例1〜3のシール材は、いずれも接着強度が低いことがわかる。これは、シール材の硬化物の硬度が高すぎるからであると考えられる。また、一般式(1)又は(2)で表される構造単位を含まない液状のエポキシ樹脂を含む比較例2及び3のシール材は、表示特性も低いことがわかる。これは、液状のエポキシ樹脂が液晶に溶出し、液晶を汚染したためであると考えられる。
本発明は、例えばシール部材を狭額縁化しても液晶表示パネルの基板に対して高い接着強度を有し、且つ液晶の汚染を抑制できる液晶滴下工法用シール材を提供することができる。

Claims (8)

  1. 下記一般式(1)で表される構造単位と下記一般式(2)で表される構造単位の少なくとも一方を有し、且つ(メタ)アクリロイル基を有しないエポキシ樹脂Aと、
    (メタ)アクリル樹脂Bと、
    光重合開始剤Cと、
    熱硬化剤Dと、
    充填剤Eとを含む、液晶滴下工法用シール材。
    Figure 2017219565
    (式(1)のRは、水素原子又はメチル基を表す)
  2. 前記エポキシ樹脂Aは、さらに水酸基を有する、請求項1に記載の液晶滴下工法用シール材。
  3. 前記エポキシ樹脂Aの水酸基当量は、500〜8000g/eqである、請求項2に記載の液晶滴下工法用シール材。
  4. 前記一般式(1)で表される構造単位と前記一般式(2)で表される構造単位の合計含有量が、前記エポキシ樹脂Aを構成する構造単位の全質量に対して30〜90質量%である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の液晶滴下工法用シール材。
  5. 前記エポキシ樹脂Aと前記(メタ)アクリル樹脂Bとの含有比率A/Bは、0.1〜0.6である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の液晶滴下工法用シール材。
  6. 前記熱硬化剤Dは、アミン系潜在性硬化剤又はチオール系潜在性硬化剤である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の液晶滴下工法用シール材。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の液晶滴下工法用シール材を用いて、一方の基板上に枠状のシールパターンを形成する工程と、
    前記シールパターンが未硬化の状態において、前記シールパターンの枠内、又は前記一方の基板と対になる他方の基板に液晶を滴下する工程と、
    前記一方の基板と前記他方の基板とを、前記シールパターンを介して重ね合わせる工程と、
    前記シールパターンを光硬化させた後、熱硬化させる工程と、
    を含む、液晶表示パネルの製造方法。
  8. 一対の基板と、
    前記一対の基板の間に配置された枠状のシール部材と、
    前記一対の基板の間の前記シール部材で囲まれた空間に充填された液晶層とを含み、
    前記シール部材が、請求項1〜6のいずれか一項に記載の液晶滴下工法用シール材の硬化物である、液晶表示パネル。
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