JP7175873B2 - 将来性評価装置及び将来性評価方法 - Google Patents

将来性評価装置及び将来性評価方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7175873B2
JP7175873B2 JP2019209446A JP2019209446A JP7175873B2 JP 7175873 B2 JP7175873 B2 JP 7175873B2 JP 2019209446 A JP2019209446 A JP 2019209446A JP 2019209446 A JP2019209446 A JP 2019209446A JP 7175873 B2 JP7175873 B2 JP 7175873B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
predetermined area
visits
unit
facilities
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019209446A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021082045A (ja
Inventor
佳昭 杉本
穣 福森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2019209446A priority Critical patent/JP7175873B2/ja
Publication of JP2021082045A publication Critical patent/JP2021082045A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7175873B2 publication Critical patent/JP7175873B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、地域の将来性を予測するための将来性評価装置及び将来性評価方法に関する。
従来、地域経済を把握する技術として、省庁がアンケート等をまとめてレポートを発行していた。また、地域経済を予測する技術が開発されている。例えば、特許文献1には、複数の場所における複数の製品の過去の売上業績が天候の影響を受けた度合いを基に特定の場所における製品の将来の小売業績を予測する技術が開示されている。
特表2000-503434号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術は天候要素以外の変動要因は反映されない。この点、天候要素以外の客観的なデータで地域経済の傾向を把握して動向を予測する技術は確立されていなかった。
本発明は、ユーザが指定した地域(ユーザ指定地域)の内部に存在する施設に訪問した複数の移動体毎に、各移動体が1日あたりに訪問した、ユーザ指定地域に位置する施設の訪問数に基づいて、当該地域の将来性に関する予測指標情報を作成する将来性評価装置及び将来性評価方法を提供することを目的とする。なお、以下、地域を領域ともいう。
(1)本発明の将来性評価装置(例えば、後述の将来性評価装置30)は、
複数の移動体(例えば、後述の移動体60)の施設への訪問を検出する訪問検出部(例えば、後述の訪問検出部314)と、
複数の施設の位置情報を含む施設情報を記憶する地図情報記憶部(例えば、後述の記憶部32)と、
ユーザから地図に含まれる第1所定領域の入力を受け付ける予測条件受付部(例えば、後述の予測条件受付部312)と、
前記第1所定領域の内部に存在する施設を第1所定領域内施設として前記地図情報記憶部から抽出する施設抽出部(例えば、後述の施設抽出部313)と、
前記第1所定領域内施設に訪問した複数の移動体毎に、各移動体が1日に訪問した前記第1所定領域内施設の数を算出し、さらに前記複数の移動体の、1つの移動体あたり1日に訪問した前記第1所定領域内施設の平均訪問数を、複数の所定期間毎に第1訪問数として算出する滞在訪問数集計部(例えば、後述の滞在訪問数集計部315)と、
前記第1訪問数に基づいて前記第1所定領域の将来性に関する予測指標を算出する評価部(例えば、後述の評価部316)と、
を備える。
上記(1)によれば、客観的かつ観察可能なデータのみで、第1所定領域である地域の将来性を予測することが可能となる。
(2)上記(1)に記載の将来性評価装置(例えば、後述の将来性評価装置30)において、前記訪問検出部(例えば、後述の訪問検出部314)は、車両からの位置情報の受信、ユーザによって携行される端末からの位置情報の受信、入退場を記録する装置からの入退場情報の受信のいずれかにより訪問を検出するようにしてもよい。
上記(2)によれば、車両やスマートフォン等、様々な移動体に対応して、施設への訪問を検出することが可能となる。
(3)上記(1)又は上記(2)に記載の将来性評価装置(例えば、後述の将来性評価装置30)において、前記評価部(例えば、後述の評価部316)は、前記第1訪問数の時間的推移から前記第1所定領域の将来性に関する予測指標を算出するようにしてもよい。
上記(3)によれば、第1訪問数の増加傾向又は減少傾向に基づいて、客観的かつ観察可能なデータのみで、第1所定領域である地域の将来性を予測することができる。
(4)上記(3)に記載の将来性評価装置(例えば、後述の将来性評価装置30)において、前記評価部(例えば、後述の評価部316)は、所定期間における前記第1訪問数と、前年同時期の所定期間における前記第1訪問数と、の比較に基づいて前記第1所定領域の将来性に関する予測指標を算出するようにしてもよい。
上記(4)によれば、上記(3)の将来性評価装置と同様の効果を奏する。
(5)上記(3)に記載の将来性評価装置(例えば、後述の将来性評価装置30)において、
前記施設抽出部(例えば、後述の施設抽出部313)は、さらに前記第1所定領域と異なる第2所定領域の内部に存在する施設を第2所定領域内施設として前記地図情報記憶部(例えば、後述の記憶部32)から抽出し、
前記滞在訪問数集計部(例えば、後述の滞在訪問数集計部315)は、さらに前記第2所定領域内施設に訪問した複数の移動体毎に、各移動体が1日に訪問した前記第2所定領域内施設の数を算出し、さらに前記複数の移動体の、1つの移動体あたり1日に訪問した前記第2所定領域内施設の平均訪問数を、複数の所定期間毎に第2訪問数として算出し、
前記評価部(例えば、後述の評価部316)は、さらに、前記第1訪問数及び前記第2訪問数の各時間的推移から前記第1所定領域の将来性に関する相対的な予測指標を算出するようにしてもよい。
上記(5)によれば、評価対象地域の将来性を評価対象地域と異なる他地域の将来性との相対的な比較をすることができる。
(6)上記(3)に記載の将来性評価装置(例えば、後述の将来性評価装置30)において、
前記施設抽出部(例えば、後述の施設抽出部313)は、さらに前記第1所定領域を含む、より広い第3所定領域の内部に存在する施設を第3所定領域内施設として前記地図情報記憶部(例えば、後述の記憶部32)から抽出し、
前記滞在訪問数集計部(例えば、後述の滞在訪問数集計部315)は、さらに前記第3所定領域内施設に訪問した複数の移動体毎に、各移動体が1日に訪問した前記第3所定領域内施設の数を算出し、さらに前記複数の移動体の、1つの移動体あたり1日に訪問した前記第3所定領域内施設の平均訪問数を、複数の所定期間毎に第3訪問数として算出し、
前記評価部(例えば、後述の評価部316)は、さらに、前記第1訪問数及び前記第3訪問数の各時間的推移から前記第1所定領域の将来性に関する相対的な予測指標を算出するようにしてもよい。
上記(6)によれば、評価対象地域の将来性について、評価対象地域を含む広い地域全体の将来性との相対的な比較をすることができる。
(7)本発明の将来性評価方法は、複数の施設の位置情報を含む施設情報を記憶する地図情報記憶部(例えば、後述の記憶部32)を備えるコンピュータ(例えば、後述の将来性評価装置30)が行う将来性評価方法であって、
ユーザから地図に含まれる第1所定領域の入力を受け付ける予測条件受付ステップと、
前記第1所定領域の内部に存在する施設を第1所定領域内施設として前記地図情報記憶部から抽出する施設抽出ステップと、
複数の移動体の施設への訪問を検出する訪問検出ステップと、
前記第1所定領域内施設に訪問した複数の移動体毎に、各移動体が1日に訪問した前記第1所定領域内施設の数を算出し、さらに前記複数の移動体の、1つの移動体あたり1日に訪問した前記第1所定領域内施設の平均訪問数を、複数の所定期間毎に第1訪問数として算出する滞在訪問数集計ステップと、
前記第1訪問数に基づいて前記第1所定領域の将来性に関する予測指標を算出する評価ステップと、
を備える。
上記(7)の方法によれば、上記(1)の将来性評価装置と同様の効果を奏する。
本発明によれば、ユーザが指定した地域(ユーザ指定地域)の内部に存在する施設に訪問した複数の移動体毎に、各移動体が1日あたりに訪問した、ユーザ指定地域に位置する施設の訪問数に基づいて、当該地域の将来性に関する予測指標情報を作成する将来性評価装置及び将来性評価方法を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態である将来性評価システム全体の基本的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態における、移動体が所定領域の内部に存在する施設を訪問した場合の訪問数の一例を示す図である。 本発明の一実施形態における、移動体が所定領域の内部に存在する施設を訪問した場合の訪問数の一例を示す図である。 本発明の一実施形態における駐車情報データベースの例を示す図である。 本発明の一実施形態における、第1所定領域、第2所定領域、及び第3所定領域の一例を示す図である。 本発明の一実施形態における車載ナビゲーション装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態における携帯端末の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態におけるユーザ端末の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態における将来性評価装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態における、第1所定領域内施設の平均訪問数と、第2所定領域内施設の平均訪問数と、の比較の一例を示した図である。 本発明の一実施形態における、第1所定領域内施設の平均訪問数と、第1所定領域を含む、より広い第3所定領域内施設の平均訪問数と、の比較の一例を示した図である。 本発明の一実施形態における駐車情報データベースの更新処理時の基本的動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態における、ユーザ指定領域の将来性に関する予測指標情報を作成する時の基本的動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の将来性評価システムの好ましい一実施形態について、図を参照しながら説明する。
<将来性評価システム1の全体構成>
まず本発明の好ましい一実施形態に係る将来性評価システム1について概略を説明する。図1に、将来性評価システム1の全体構成を示す。
図1に示すように、将来性評価システム1は、車載ナビゲーション装置10と、携帯端末20と、将来性評価装置30と、ユーザ端末40と、通信網50と、を含んで構成される。なお、ここでは、将来性評価装置30がFCD(Floating Car Data)収集手段及び移動体駐車データ作成更新手段を備えるものとして説明するが、これに限られない。FCD収集手段及び移動体駐車データ作成更新手段は、将来性評価装置30とは別装置(例えばFCDサーバ)として構成し、直接又はネットワークを介して将来性評価装置30と通信可能に接続されてもよい。
これら各装置及び各端末は、通信網50を介して相互に通信可能に接続される。なお、図中では、これら各装置及び各端末にて送受信される情報についても図示しているが、これらの情報はあくまで一例である。本実施形態にて、図示をしている以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
移動体は、後述する移動体、携帯端末20を携行して移動するユーザ、又は移動するユーザ等を意味する。なお、この実施形態においては、移動体として、例えば車載ナビゲーション装置10を備える車両60aや携帯端末20を携行するユーザが乗車する車両60bを表す移動体を例示する。
図中では、車載ナビゲーション装置10と車両60aの組と、携帯端末20と車両60bの組をそれぞれ一組ずつ図示しているが、これらの組数に特に制限はない。また、以下の説明において、車載ナビゲーション装置10が搭載された車両60aや、携帯端末20を利用するユーザが乗車する車両60bを区別することなく説明する場合には、末尾のアルファベットを省略して、単に「車両60」と呼ぶ。また、車両60は、例えば、4輪自動車、3輪自動車、2輪自動車、及び自転車等の移動するための手段を意味する。
車載ナビゲーション装置10は、車両60aに乗車したユーザに対して、ナビゲーション(経路案内)を行う装置である。車載ナビゲーション装置10は、ユーザの要求に基づき、現在位置から目的地までの経路案内を行う。また、車載ナビゲーション装置10は、車載ナビゲーション装置10の位置情報(すなわち、車両60aの位置情報)を測位する機能も有する。車載ナビゲーション装置10が測位した位置情報は、車両60aを識別するための移動体識別情報とともに、将来性評価装置30に対して適宜送信される。
車載ナビゲーション装置10は、移動体である車両60aに据え付けられたカーナビゲーション装置や、移動体である車両60aに簡易的に設置され可搬可能なPND(Portable Navigation Device)により実現することができる。また、これ以外にも、車載ナビゲーション装置10は、所定のアプリケーションがインストールされた、スマートフォン等の電子機器により実現することができる。
携帯端末20は、車両60bに乗車したユーザが利用する携帯端末である。携帯端末20は、上述した車載ナビゲーション装置10と同様に、携帯端末20の位置情報(すなわち、車両60bの位置情報)を測位する機能を有する。携帯端末20が測位した位置情報は、車載ナビゲーション装置10が測位した位置情報と同様に、車両60bを識別するための移動体識別情報とともに、将来性評価装置30に対して適宜送信される。なお、移動体識別情報は、携帯端末20が車両60bから取得してもよいし、携帯端末20自身の識別情報を移動体識別情報とみなしても良い。
携帯端末20は、所定のアプリケーションがインストールされた、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、ノートパソコン、その他の携帯可能な電子機器により実現することができる。
本実施形態において、移動体の施設への訪問の検出は、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20等から収集される移動体の位置情報であるFCDに基づくケースを例示する。
将来性評価装置30は、本実施形態特有の処理として、移動体である各車両60の位置情報等の様々な情報に基づいて、ユーザ指定の所定領域(所定地域)内の少なくとも1つの施設を訪問した1つの移動体が当日に訪問した施設の数をそれぞれ算出し、算出された移動体毎の訪問数に基づいて、1つの移動体が1日に訪問した、所定領域(所定地域)内の施設の数である平均訪問数を算出する。
図2A及び図2Bに、移動体が所定領域(所定地域)の内部に存在する施設を訪問した場合の訪問数の一例を示す。図2Aに示すように、移動体60が1日に所定領域(所定地域)内の4つの施設を訪問した場合、当該移動体が1日に訪問した、所定領域(所定地域)内の施設数を4とする。また、図2Bに示すように、移動体60が1日に所定領域(所定地域)内の3つの施設及び所定領域(所定地域)外の1つの施設を訪問した場合、当該移動体が1日に訪問した、所定領域(所定地域)内の施設数を3とする。このようにして、所定領域(所定地域)内の少なくとも1つの施設を訪問した1つの移動体が当日に訪問した施設の数をそれぞれ算出することで、1つの移動体が1日に訪問した、所定領域(所定地域)内の施設の平均訪問数を算出する。
将来性評価装置30は、算出した平均訪問数に基づいて、当該所定地域の将来性を予測する装置である。
このため、将来性評価装置30は、地図上の位置に対応する地点の位置情報(例えば、緯度と経度のGPS座標)、住所情報と、複数の施設の施設情報と、各施設の位置情報(例えば緯度と経度のGPS座標)、住所情報等を記憶する地図情報321等を備える。こうすることで、将来性評価装置30は、ユーザにより、例えば地図上で指定される任意の領域に対して、指定された領域の内部に位置する施設を抽出することができる。なお、住所に基づいて領域を指定してもよい。また、逆に、将来性評価装置30は、任意の施設に対して、当該施設が指定された領域の内部に位置するか否かを判定することができる。
このように、将来性評価装置30は、例えばユーザから地図上の所定領域が指定されると、地図情報321に基づいて、当該所定領域の内部に存在する施設を所定領域内施設として、抽出することができる。
他方、将来性評価装置30は、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20等から収集される移動体の位置情報であるFCD(Floating Car Data)に基づいて、施設70毎に、移動体60が施設70の駐車場に駐車した駐車情報(以下、「移動体駐車データ」ともいう)を算出して、データベース化(以下「駐車情報データベース」ともいう)することができる。図3に駐車情報データベースの一例を示す。
図3に示すように、移動体60が施設70に駐車した駐車情報(移動体駐車データ)は、施設駐車場に係る施設IDに対応して、移動体60の施設駐車場への入場した日と時刻(「移動体入場時刻」ともいう)、移動体60の施設駐車場から退場した日と時刻(「移動体退場時刻」ともいう)、移動体60の駐車時間等を含む。なお、各移動体は、移動体60の識別IDにより識別されるものとする。
以上の構成から、将来性評価装置30は、ユーザから地図上の所定領域が指定されると、当該所定領域の内部に存在する施設(以下「所定領域内施設」ともいう)を抽出し、駐車情報データベースに基づいて、所定期間(具体的には、所定期間に含まれる日毎)に、所定領域内施設を訪問した移動体を特定することができる。
さらに、将来性評価装置30は、駐車情報データベースに基づいて、所定期間毎(具体的には、所定期間に含まれる日毎)に、その日に所定領域内施設を訪問した各移動体が同一日に訪問した所定領域内施設訪問数を算出することができる。なお、同じ移動体が同一施設を同一日の異なる時間に別に訪問した場合を含めて、訪問数としてカウントする。具体的には、施設Aを午前に訪問して、その日の午後に再度施設Aを訪問した場合、訪問数を2とカウントする。
このように、将来性評価装置30は、所定期間毎に含まれる1日毎に、少なくとも1つの所定領域内施設を訪問した各移動体がその日に、訪問した1日あたりの平均訪問数を算出することができる。そうすることで、将来性評価装置30は、所定期間毎に、1つの移動体あたり1日に訪問した所定領域内施設の平均訪問数を算出することができる。
こうすることで、例えば、所定期間として1か月とした場合、月毎の1日あたりに1つの移動体が訪問した、所定領域内施設の平均訪問数を、当該所定領域(指定地域)の将来性に関する予測指標情報(positive、negative、neutral)を作成するための基礎となる統計値として取得することができる。
例えば、1日あたりの平均訪問数が、月毎に増える傾向にある場合、又は、今年のある時期(例えば、各月)における1日あたりの平均訪問数が昨年の同時期(例えば、昨年の各月)における1日あたりの平均訪問数と比べて増えているような場合、当該所定領域内の今年の経済活動は昨年と比較してより活発化されていると推定することができる。すなわち、移動体1台当たりの1日の訪問数が多いほど、当該領域(地域)内の経済活動が活発化していると推定することができる。このような場合、将来性評価装置30は、当該所定領域(地域)の将来性に関する予測指標情報をpositiveと予測することができる。
また、将来性評価装置30は、例えば、図4に示すような、異なる所定領域(例えば、第1所定領域と、第2所定領域)それぞれにおいて、所定期間毎に1日あたりに1つの移動体が訪問した第1所定領域内施設の第1平均訪問数及び所定期間毎の1日あたりに1つの移動体が訪問した第2所定領域内施設の第2平均訪問数を算出することができる。
そうすることで、将来性評価装置30は、異なる所定領域(例えば、第1所定領域と、第2所定領域)間で平均訪問数の相対比較をすることが可能となる。例えば、第1平均訪問数と第2平均訪問数との比率に応じて、第1所定領域が第2所定領域よりも、よりpositiveである等の将来性に関する相対的な予測指標情報を作成することができる。
また、将来性評価装置30は、例えば、図4に示すような、所定領域(第1所定領域)を含むより広い領域(第3所定領域)のそれぞれにおいて、所定期間毎の1日あたりに1つの移動体が訪問した第1所定領域内施設の第1平均訪問数及び所定期間毎の1日あたりに1つの移動体が訪問した第3所定領域内施設の第3平均訪問数を算出することができる。
そうすることで、将来性評価装置30は、所定領域(第1所定領域)と、それを含むより広い領域(第3所定領域)との間で平均訪問数の相対比較をすることが可能となる。例えば、第1平均訪問数と第3平均訪問数との比率に応じて、第1所定領域が、第1所定領域を含むより広い第3所定領域において、よりpositiveである等の将来性に関する相対的な予測指標情報を作成することができる。
このように、将来性評価装置30は、客観的かつ観察可能なデータのみを用いて、地域の将来性を予測することが可能となる。
ユーザ端末40はユーザにより操作される端末であって、将来性評価装置30と通信することで、ユーザ指定地域(ユーザ指定の所定領域)の将来性に関する予測指標情報を取得し照会する端末である。
上述した将来性評価装置30やユーザ端末40は、例えばサーバ装置やパーソナルコンピュータに、本実施形態を実現するためのソフトウェアを組み込むことにより実現することができる。
通信網50は、インターネットや携帯電話網といったネットワークや、これらを組み合わせたネットワークにより実現される。また、ネットワークの一部(例えば、将来性評価装置30とユーザ端末40の間)に、LAN(Local Area Network)が含まれていてもよい。
以上が、本発明の好ましい一実施形態に係る将来性評価システム1の概略である。
次に、各装置についてそれぞれ詳細を説明する。
<車載ナビゲーション装置10が備える機能ブロック>
まず、車載ナビゲーション装置10が備える機能ブロックについて図5のブロック図を参照して説明をする。
ここで、車載ナビゲーション装置10は、車両60aから電源の供給を受けており、車両60aに乗車したユーザにより車両60aのイグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされることによって自動起動する。そして、車載ナビゲーション装置10は、車両60aに乗車したユーザにより車両60aのイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまで稼働する。
図5に示すように、車載ナビゲーション装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、センサ部14と、表示部15と、入力部16とを含んで構成される。
制御部11は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置から構成され、車載ナビゲーション装置10を構成する各部の制御を行う。制御部11の詳細については、後述する。
記憶部12は、半導体メモリ等で構成されており、ファームウェアやオペレーティングシステムと呼ばれる制御用のプログラムや、経路案内処理を行うためのプログラムや、将来性評価装置30に対する位置情報の送信処理を行うためのプログラムといった各プログラム、さらにその他、地図情報等の種々の情報が記憶される。図中には、記憶部12が記憶する情報として、位置情報の送信処理に特に関する情報である、位置情報121及び移動体識別情報122を図示する。
位置情報121は、後述のセンサ部14により測位された車載ナビゲーション装置10の位置情報(すなわち、車両60aの位置情報)である。位置情報121には、測位された位置を示す情報のみならず、測位を行った時刻も含まれるようにする。
また、移動体識別情報122は、車載ナビゲーション装置10を識別するための情報である。移動体識別情報122としては、例えば車載ナビゲーション装置10に一意に割り当てられた製造番号等を利用することができる。また、他にも、通信部13が携帯電話網等のネットワークである通信網50に接続するために、通信部13に挿入されたSIM(Subscriber Identity Module)に付与された電話番号を移動体識別情報122として利用することができる。また、他にも、車両60aに固有に付与されたVIN(車両識別番号)やナンバープレートの番号を移動体識別情報122として利用することができる。
これらの記憶部12に格納される各情報については、記憶部12に予め記憶しておく構成としてもよいし、通信網50に接続されたサーバ装置(図示を省略する。)等から必要に応じて適宜ダウンロードされる構成としてもよい。さらに、ユーザの入力等に応じて適宜修正されてもよい。
通信部13は、DSP(Digital Signal Processor)等を有し、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)或いはWi-Fi(登録商標)といった規格に準拠して、通信網50を介して通信網50を介した他の装置(例えば、将来性評価装置30)との間の無線通信を実現する。通信部13は、例えば、後述の位置情報送信部112が、記憶部12に格納されている位置情報121及び移動体識別情報122を、将来性評価装置30(具体的には、例えば後述するFCD収集部310)に対して送信するために利用される。ただし、通信部13と他の装置との間で送受信されるデータに特に制限はなく、位置情報121及び移動体識別情報122以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
センサ部14は、例えばGPS(Global Positioning System)センサ、ジャイロセンサ、加速度センサ等により構成される。センサ部14は、位置情報を検出する位置検出手段としての機能を備え、GPSセンサによりGPS衛星信号を受信し、車載ナビゲーション装置10の位置情報(緯度及び経度)を測位する。センサ部14による測位は、上述したように所定の時間間隔(例えば3秒間隔)で行われる。測位した位置情報は、位置情報121として記憶部12に格納される。
なお、センサ部14は、ジャイロセンサ、加速度センサにより測定される角速度や、加速度に基づいて車載ナビゲーション装置10の位置情報の測位精度をさらに高めることも可能である。
また、センサ部14は、GPS通信が困難又は不可能となった場合に、AGPS(Assisted Global Positioning System)通信を利用し、通信部13から取得される基地局情報によって車載ナビゲーション装置10の位置情報を算出することも可能である。
表示部15は、液晶ディスプレイ、又は有機エレクトロルミネッセンスパネル等の表示デバイスにより構成される。表示部15は、制御部11からの指示を受けて画像を表示する。表示部15が表示する情報としては、例えば、車載ナビゲーション装置10の現在位置、地図情報から読み出された車載ナビゲーション装置10の現在位置周辺の地図情報、ユーザに設定された目的地、他の車載ナビゲーション装置10から通知された待ち合わせ情報、ルート情報、各種のユーザインタフェース等が挙げられる。
入力部16は、テンキーと呼ばれる物理スイッチや表示部15の表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置(図示を省略する。)等で構成される。入力部16からの操作入力、例えばユーザによるテンキーの押下、タッチパネルのタッチに基づいた信号を制御部11に出力することで、ユーザによる選択操作や、地図の拡大縮小等の操作を実現することができる。
なお、この他、図示しないが、スピーカやマイク等を備えることもできる。スピーカは、運転者に対して音声出力を行い、マイクは、運転者によって発せられた音声等を集音する。
そうすることで、情報をスピーカから音声で出力したり、マイクを介して音声入力された運転者による各種の選択、指示を音声認識技術により、制御部11に入力したりすることもできる。
次に、制御部11の詳細について説明をする。制御部11はCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random access memory)、ROM(Read Only Memory)、及びI/O(Input / output)等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部12から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部12から情報を読み出し、RAM及び記憶部12に対して情報の書き込みを行い、通信部13、センサ部14、表示部15、及び入力部16と信号の授受を行う。そして、このようにして、ハードウェアとソフトウェア(プログラム)が協働することにより本実施形態における処理は実現される。
制御部11は、機能ブロックとして、経路案内部111及び位置情報送信部112を備える。
経路案内部111は、ユーザによって入力又は選択された施設等の目的地までの経路案内処理を行う部分である。
目的地までの経路案内処理は、一般的なカーナビゲーションシステムにおける経路案内処理と同等である。すなわち、経路案内部111は、記憶部12に記憶されている地図情報(図示を省略する。)に基づいて目的地までの地図を生成し、この地図上にセンサ部14により測位された車載ナビゲーション装置10の現在位置と目的地の位置と目的地までのルート情報とを重ね、これを表示部15に表示することにより経路案内を行うことができる。この場合に、さらに、図示を省略したスピーカから経路案内用の音声を出力するようにしてもよい。また、道路の混雑状況の情報や天気の情報等を通信部13による通信により取得して、この取得した情報を経路案内処理に利用するようにしてもよい。
なお、目的地までの経路案内処理については、当業者によく知られているので、これ以上の詳細な説明は省略する。また、経路案内処理を行うための地図情報についても、当業者によく知られているので、これ以上の詳細な説明及び図示は省略する。
位置情報送信部112は、通信部13を利用した無線通信により、記憶部12に格納されている位置情報121及び移動体識別情報122を、将来性評価装置30(FCD収集部310)に対して送信する部分である。
位置情報送信部112による、将来性評価装置30(FCD収集部310)に対する位置情報121及び移動体識別情報122の送信は、車両60aに乗車したユーザにより車両60aのイグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされ、車載ナビゲーション装置10が自動起動してから、車両60aのイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまでの間、周期的に行われる。例えば、所定の時間間隔(例えば3秒間隔)でセンサ部14が測位を行う都度、リアルタイムに送信が行われる。また、リアルタイムに将来性評価装置30(FCD収集部310)に送信するのではなく、複数個まとめて(例えば3分間分の間に3秒間隔で更新された位置情報121と、移動体識別情報122とをまとめて)、一度に送信するようにしてもよい。すなわち、いわゆるバースト送信をするようにしてもよい。かかる、所定の時間間隔の長さや、リアルタイムに送信するか、それともバースト送信するかは、本実施形態を適用する環境等に応じて、任意に設定することができる。
このようにして、リアルタイム送信やバースト送信を行うことにより、位置情報送信部112は、センサ部14が測位した車両60aの移動経路を特定するための位置情報121と、移動体識別情報122とを、将来性評価装置30に対して送信する。
この場合に、イグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされ、車載ナビゲーション装置10が自動起動した直後に測位された位置情報121により特定される位置を最初の車両位置、すなわち出発位置として将来性評価装置30(FCD収集部310)に送信することができる。さらに、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)される直前に測位された位置情報121により特定される位置を最終の車両位置、すなわち駐車位置として将来性評価装置30(FCD収集部310)に送信することができる。
この場合、出発位置を表す位置情報121であることを示す起動情報や、駐車位置を表す位置情報121であることを示す停止情報を、位置情報121に追加してから、将来性評価装置30(FCD収集部310)に送信するようにしてもよい。例えば、起動情報であることを示すフラグを1にして送信したり、停止情報であることを示すフラグを1にして送信したりするとよい。なお、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)される直前に測位された位置情報121(すなわち、駐車位置)については、イグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされ、車載ナビゲーション装置10が再度起動した際に送信されてもよい。
また、バースト送信を行う場合であっても、経路案内部111により車両60aが目的地(例えば、或る施設)に到着したと判断された場合には、位置情報送信部112は、リアルタイムに送信を行うように切り替えるとよい。このようにすれば、或る施設に到着後、駐車位置の位置情報121が送信される前に、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)されてしまい、施設等の目的地の位置情報121が将来性評価装置30(FCD収集部310)に対して送信されない、という事態を防止することができる。
<携帯端末20が備える機能ブロック>
次に、携帯端末20が備える機能ブロックについて図6のブロック図を参照して説明をする。
ここで、上述した車載ナビゲーション装置10は、車両60aから電源の供給を受けていたが、携帯端末20は自身が備えるバッテリ(図示を省略する。)から電源の供給を受ける。ただし、バッテリを充電するために携帯端末20が車両60bのシガーソケット等から電源の供給を受けるようにしてもよい。
図6に示すように、携帯端末20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、センサ部24と、表示部25と、入力部26と、近距離通信部27とを含んで構成される。
ここで、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、センサ部24と、表示部25と、入力部26は、上述した車載ナビゲーション装置10が含む同名の機能ブロックと同等の機能を有している。つまり、上述した車載ナビゲーション装置10の説明における「車載ナビゲーション装置10」の文言と「携帯端末20」の文言を置き換えることにより、携帯端末20の各機能ブロックの説明となるので、重複する再度の説明は省略する。
一方で、携帯端末20は、近距離通信部27を含んでいる点等で、車載ナビゲーション装置10と相違するので、この相違点について、以下説明をする。
近距離通信部27は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)といった規格に準拠した非接触の近距離通信、又はUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等を介した有線による近距離通信を行うための部分である。
一方で、車両60bは、近距離通信部27と通信を行うための近距離通信部を備える。例えば車両60bのECU(Electronic Control Unit)が近距離通信部を備える。
そして、携帯端末20がECUと近距離通信により通信することができる場合とは、すなわち、携帯端末20が車両60bの車内に存在する場合である。この場合、携帯端末20のセンサ部24が測位する位置情報は、車両60bの位置情報に相当することになる。
そこで、携帯端末20は、近距離通信部27を介してECUと近距離通信できる間は、位置情報送信部212を起動させる。そして、起動した位置情報送信部212が、車載ナビゲーション装置10の位置情報送信部112と同様にして、センサ部24が測位した車両60bの移動経路を特定するための位置情報221と、移動体識別情報222とを、将来性評価装置30に対して送信する。
例えば、ユーザが携帯端末20を所持して車両60bに乗車し、イグニッションスイッチ等の車両60bの起動スイッチをオンにすると、車両60bと携帯端末20とが接続(ペアリング)され、携帯端末20で測位した位置情報221及び移動体識別情報222が携帯端末20から将来性評価装置30(FCD収集部310)に送信される。この場合、車両60bと携帯端末20とのペアリング直後に測位された位置情報121により特定される位置を最初の車両位置、すなわち出発位置として将来性評価装置30(FCD収集部310)に送信することができる。
さらに、イグニッションスイッチ等の車両60bの起動スイッチがオフにされると、車両60bと携帯端末20とのペアリングが解除される。この場合、解除された直前に測位された位置情報121により特定される位置を最終の車両位置、すなわち駐車位置として将来性評価装置30(FCD収集部310)に送信することができる。
この場合に、リアルタイムで送信してもよく、バースト送信してもよい点や、駐車位置に到着したと判断された場合には、バースト送信をリアルタイムの送信に切り替えても良い点や、出発位置又は駐車位置であることを示す起動情報や停止情報を追加しても良い点や、再起動時に駐車位置を送信しても良い点も位置情報送信部112と同様である。
なお、車両60bが位置情報を測位する機能を有している場合には、センサ部24が測位する位置情報ではなく、車両60bが測位する位置情報を位置情報121として将来性評価装置30(FCD収集部310)に送信するようにしてもよい。この場合、携帯端末20から、センサ部24を省略するようにしてもよい。
<ユーザ端末40が備える機能ブロック>
次に、ユーザ端末40が備える機能ブロックについて図7のブロック図を参照して説明をする。
図7に示すように、ユーザ端末40は、少なくとも、制御部41と、記憶部42と、通信部43と、表示部44と、入力部45とを含んで構成される。各部の構成は、例えば、車載ナビゲーション装置10や、携帯端末20の名称が同一の各部の構成とそれぞれ同様である。ユーザ端末40については、一般的なパーソナルコンピュータにより実現できるので、詳細な説明を省略する。
制御部41は、将来性評価照会部411を含む。将来性評価照会部411は、将来性評価装置30に対して、例えば、所定の地域に位置する施設70への移動体駐車データを参照する権限のある者に対して割り当てられたユーザIDによってアクセス可能とすることができる。
将来性評価照会部411は、将来性評価装置30に対して、例えば、ユーザにより指定された地図上の所定領域に係る情報を将来性評価照会部411に対して送信することで、所定期間毎に算出される、1つの移動体あたり1日に訪問した所定領域内施設の平均訪問数に基づく、所定領域の将来性に関する予測指標情報を取得して照会することができる。
同様に、将来性評価照会部411は、将来性評価装置30に対して、例えば、ユーザにより指定された地図上の異なる2つの所定領域(例えば第1所定領域と第2所定領域)に係る情報を将来性評価照会部411に対して送信することで、異なる2つの所定領域(第1所定領域と第2所定領域)のそれぞれにおける所定期間毎に算出される、1つの移動体あたり1日に訪問した各所定領域内施設の各平均訪問数と、その相対比較(例えば相対比率)に応じた、2つの所定領域(第1所定領域と第2所定領域)の将来性に関する相対的な予測指標情報を取得して照会することができる。
同様に、将来性評価照会部411は、将来性評価装置30に対して、例えば、ユーザにより、指定された地図上の所定領域(第1所定領域)と、それを含むより広い領域(第3所定領域)に係る情報を将来性評価照会部411に対して送信することで、所定領域(第1所定領域)における平均訪問数と、それを含むより広い領域(第3所定領域)における各平均訪問数と、その相対比較(例えば相対比率)に応じた、所定領域(第1所定領域)と、それを含むより広い領域(第3所定領域)の将来性に関する相対的な予測指標情報を取得して照会することができる。
なお、ユーザ端末40に係る機能を将来性評価装置30が備えるようにしてもよい。
<将来性評価装置30が備える機能ブロック>
次に、将来性評価装置30が備える機能ブロックについて図8のブロック図を参照して説明をする。
図8に示すように、将来性評価装置30は、制御部31と、記憶部32と、通信部33とを含んで構成される。
制御部31は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置から構成され、将来性評価装置30を構成する各部の制御を行う。制御部31の詳細については、後述する。
記憶部32は、半導体メモリ等で構成されており、ファームウェアやオペレーティングシステムと呼ばれる制御用のプログラムや、施設の将来性を予測するための将来性評価分析処理を行うためのプログラムといった各プログラム、さらにその他、地図情報等の種々の情報が記憶される。図中には、記憶部32が記憶する情報として、位置情報の分析処理に特に関する情報である、地図情報321、及び駐車情報データベース323を図示する。
地図情報321には、道路や企業の事業体等を含む施設等の地物に関する情報、道路情報、施設位置情報(例えば緯度と経度のGPS座標)、駐車場情報(例えば緯度と経度のGPS座標)等の情報が含まれる。また、地図情報321には他にも、道路及び道路地図等の背景を表示するための表示用地図データ、ノード(例えば道路の交差点、屈曲点、端点等)の位置情報及びその種別情報、各ノード間を結ぶ経路であるリンクの位置情報及びその種別情報、全てのリンクのコスト情報(例えば距離、所要時間等)に関するリンクコストデータ等を含む道路ネットワークデータ等が含まれる。
また、前述したように、地図情報321には、地図上の位置に対応する地点の位置情報(例えば、緯度と経度のGPS座標)、住所情報と、複数の施設の施設情報と、各施設の地図上の位置及び各施設の位置情報(例えば緯度と経度のGPS座標)、住所情報等が含まれる。これにより、将来性評価装置30(後述する施設抽出部313)は、ユーザから例えば地図上で指定される任意の領域の内部に位置する施設を抽出することができる。
道路情報としては道路の位置及び形状や、道路の種別や信号機の位置等のいわゆる道路地図の情報が保存されている。
施設位置情報としては、企業の事業体等を含む各施設の位置情報が緯度経度の情報として保存されている。また、施設位置情報として、企業の事業体等を含む施設の識別情報(施設ID)、名称、企業の事業体等を含む施設の業種種別、電話番号、住所(地域名を含む)、営業時間等の付帯的な情報が含まれていてもよい。
駐車場情報としては、駐車場の位置情報が緯度経度の情報として保存されている。駐車場が各施設の駐車場である場合には、施設と駐車場を紐付けて保存される。
地図情報321は、記憶部32に予め記憶しておく構成としてもよいし、通信網50に接続されたサーバ装置(図示を省略する。)等から必要に応じて適宜ダウンロードされる構成としてもよい。さらに、ユーザの入力等に応じて適宜修正されてもよい。
駐車情報データベース323は、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから受信した位置情報121及び位置情報221、並びに、移動体識別情報122及び移動体識別情報222に基づいて構築された、移動体駐車データを含むデータベースである。駐車情報データベース323は、後述の駐車情報データベース更新部311により構築される。駐車情報データベース323の詳細については、駐車情報データベース更新部311の説明の際に後述する。なお、以下の説明では、位置情報121及び位置情報221を区別することなく説明する際は、符号を省略して「位置情報」と呼ぶ。また、同様に移動体識別情報122及び移動体識別情報222を区別することなく説明する際は、符号を省略して「移動体識別情報」と呼ぶ。
通信部33は、DSP等を有し、3G、LTE、4G、5G或いはWi-Fi(登録商標)といった通信規格に準拠して、通信網50を介して他の装置との間の無線通信を実現する。通信部33は、例えば、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから送信される位置情報及び移動体識別情報を受信するために利用される。
ただし、通信部33と他の装置との間で送受信されるデータに特に制限はなく、これらの情報以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
次に、制御部31の詳細について説明をする。制御部31はCPU、RAM、ROM、及びI/O等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部32から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部32から情報を読み出し、RAM及び記憶部32に対して情報の書き込みを行い、通信部33、表示部34、及び入力部35と信号の授受を行う。そして、このようにして、ハードウェアとソフトウェア(プログラム)が協働することにより本実施形態における処理は実現される。
制御部31は、機能ブロックとして、FCD収集部310、駐車情報データベース更新部311、予測条件受付部312、施設抽出部313、訪問検出部314、滞在訪問数集計部315、評価部316、評価情報提供部317を含む。
FCD収集部310は、前述したように、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20等から収集される移動体の位置情報であるFCDを受信して収集する。FCD収集部310は、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから受信した位置情報に基づいて、車両60の識別情報毎に、出発位置、出発時刻を含む出発位置情報、到着位置、到着時刻を含む到着位置情報及び移動経路情報を属性とする走行履歴データをその移動順序にしたがって作成更新するようにしてもよい。
ここで、走行履歴データ内の「出発位置情報」は、ユーザが車両60により出発した位置及び出発時刻を特定するための情報である。また、走行履歴データ内の到着位置情報は、ユーザが車両60により到着した位置及び出発時刻を特定するための情報である。
FCD収集は、当業者にとって公知の技術(例えば、WO2019/082826、WO2019/065349等参照)であり、詳細な説明は省略する。
駐車情報データベース更新部311は、FCD収集部310により収集された走行履歴データに基づいて、駐車情報データベース323を構築するとともに、駐車情報データベース323を適宜更新する部分である。駐車情報データベース323のデータ構造の一例について図6を参照して説明する。図6は、駐車情報データベース323のデータ構造の一例を示す図である。
<駐車情報データベース323>
前述したように、駐車情報データベース323は、各施設70における移動体駐車データを含む。具体的には、駐車情報データベース323は、車両60が訪問した企業の事業体等を含む施設を識別するための「施設識別情報」を含む。また、駐車情報データベース323は、施設識別情報に対応する企業の事業体等を含む施設の駐車場に駐車した車両60の車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20から受信した「移動体識別情報」を含む。さらに、駐車情報データベース323は、施設識別情報に対応する企業の事業体等を含む施設の駐車場に駐車した車両60の車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20から受信した「位置情報」に基づいて駐車情報データベース更新部311が特定した、「駐車日時情報」、及び「移動経路情報」を含む。
そして、駐車情報データベース更新部311は、これらの情報それぞれを、駐車情報データベース323内の対応するフィールドに格納することにより、駐車情報データベース323を構築及び更新する。
駐車情報データベース323内の「施設識別情報」は、車両60が駐車した企業の事業体等を含む施設を識別するための情報であり、上述した地図情報321から取得される。施設識別情報としては、例えば、企業の事業体等を含む施設に一意に割り当てられた数字やアルファベットや、施設名や、施設の電話番号等を利用することができる。
駐車情報データベース323内の「移動体識別情報」は、上述したように位置情報の送信元である車載ナビゲーション装置10や携帯端末20を識別するための情報である。すなわち、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20に対応する車両60を識別する情報である。
駐車情報データベース323内の「駐車日時情報」は、移動体識別情報に対応する車両60が移動した日時に係る情報である。具体的には、例えば、移動体60の当該施設に係る駐車場の駐車日(YYYY/MM/DD)、移動体60の当該施設に係る駐車場に到着した入場時刻(hh/mm)、移動体60の当該施設に係る駐車場を退場した退場時刻(hh/mm)、及び移動体60の駐車時間等を含むようにしてもよい。
駐車情報データベース323内の「移動経路情報」には、例えば、当該施設に到着するまでの移動の間、及び当該施設を出発してからの移動に受信した時間離散的に変化する位置情報に基づいて特定される移動経路を示す情報を含むようにしてもよい。なお、本実施形態を実装した環境において、位置情報の精度が低いような場合には、駐車情報データベース更新部311は、地図情報321と位置情報を照らし合わせるマップマッチングを行って移動経路を特定するようにしてもよい。ただし、位置情報の精度が高いような場合には、必ずしもマップマッチングを行う必要はない。
駐車情報データベース更新部311は、何れかの車載ナビゲーション装置10又は携帯端末20から位置情報及び移動体識別情報の送信が一度開始されてから終了する都度、受信した位置情報及び移動体識別情報に基づいて新たなフィールドに、上述した各情報を格納することにより駐車情報データベース323を更新する。
また、駐車情報データベース更新部311は、駐車情報データベース323を構築及び更新するにあたって、何れの車両60が何れの施設の駐車場に駐車したのかを特定する必要がある。
そのために、駐車情報データベース更新部311は、受信した位置情報から、ユーザが車両60にて駐車した位置を特定する。例えば、上述したように、位置情報に駐車位置を示す情報が含まれているならば、この情報により駐車した位置を特定する。また、仮に位置情報に駐車位置を示す情報が含まれていない場合には、例えば、位置情報の送信が開始されて終了するまでの間の、最後に受信した位置情報に対応する位置や、一定時間変化しない位置を駐車位置であるとみなすこともできる。
そして、駐車情報データベース更新部311は、特定した駐車位置と、地図情報321に含まれる各施設の位置(及び施設に紐付けられている駐車場の位置)を比較し、特定した駐車位置と何れかの施設の位置(及び施設に紐付けられている駐車場の位置)が一致した場合に、一致した施設に車両60が駐車したと判定する。そして、この往路における駐車位置に対応する位置情報を受信するよりも前に受信したと判定する。なお、駐車位置と、施設の位置の「一致」の度合いは任意に定めるようにしてよい。例えば、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20が位置情報を精度良く測定できるような場合には、一致と判定する範囲を狭くするようにしてもよい。一方で、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20が位置情報をそれほど精度良く測定できないような場合には、一致と判定する範囲を広くするようにしてもよい。つまり、多少位置がずれている場合にも一致と判定するようにしてもよい。
なお、将来性評価装置30のユーザが、駐車情報データベース323を適宜修正するようにしてもよい。
<予測条件受付部312>
予測条件受付部312は、前述したように、将来性の評価対象となる所定領域となるユーザ指定領域を、ユーザ端末40を介して受け付ける。また、予測条件受付部312は、所定期間毎に係る所定期間の入力を受け付けてもよい。
予測条件には、例えば、将来性に関する予測指標情報を算出する対象とする所定領域(地域)の指定が含まれる。また、予測指標情報のベースとなる、期間の指定等を含んでもよい。期間としては、例えば、月毎、四半期毎、半期毎等の任意の期間を指定してもよい。さらに、例えば、月の最後の週とか、毎月の土曜、日曜日のような部分期間を指定してもよい。
例えば、ユーザは、ユーザ端末40を介して、評価対象とする所定領域(地域)の地図(又は住所情報)に基づく指定、所定期間(例えば月)の指定、及び平均訪問数を算出する期間範囲(例えば、2018年から2019年の範囲)の指定等の条件を入力することで、前述したように、後述の滞在訪問数集計部315は、所定期間毎に1つの移動体60あたり1日に訪問した所定領域内施設の数(所定領域内施設訪問数)の平均値(平均訪問数)をそれぞれ算出することができる。そうすることで、後述の評価部316は、例えば、平均訪問数の時間的推移に基づいて、ユーザ指定地域の将来性に関する予測指標情報を作成することができる。なお、部分期間を適用した場合、例えば、毎月の最後の週毎に例えば1つの移動体の1日あたりの平均訪問数を算出してもよい。そうすることで、毎月の最後の週における平均訪問数が例えば増加傾向になる場合、当該所定領域における経済活動が活発化していると判定することができる。
このため、予測条件受付部312は、地域の将来性の予測指標を算出するための条件を、例えばユーザ端末40から通信網50を介して受け付ける。このため、予測条件受付部312は、ユーザから評価対象とする地域等を特定する条件の入力を受け付けるためのユーザインタフェースを生成し、生成したユーザインタフェースを、ユーザ端末40に対して表示させるようにしてもよい。そうすることで、ユーザは、ユーザインタフェースを参照して予測条件を入力することができる。
図4は、ユーザから指定される、将来性予測対象とする所定領域(地域)の3つのパターンを例示した図である。図4に示すように、1つのパターンとして、ユーザから少なくとも1つの任意の領域(第1所定領域)が指定される。また、2つめのパターンとして、ユーザから少なくとも1つの任意の領域(第1所定領域)と、当該領域(第1所定領域)と異なる他の領域(第2所定領域)と、が指定される。3つめのパターンとして、ユーザから少なくとも1つの任意の領域(第1所定領域)と、当該領域(第1所定領域)を含むより広い領域(第3所定領域)と、が指定される。
<施設抽出部313>
施設抽出部313は、予測条件受付部312により、ユーザからユーザ端末40を介して指定される、将来性予測対象とする所定領域(第1所定領域)の入力を受け付けると、地図情報321に基づいて、第1所定領域の内部の位置情報(例えば緯度と経度のGPS座標、又は住所等)を有する施設を第1所定領域内施設として全て抽出する。施設抽出部313は、抽出した施設情報を訪問検出部314及び滞在訪問数集計部315に出力する。
例えば、図4に示すように、ユーザから少なくとも1つの任意の領域(第1所定領域)が指定された場合、施設抽出部313は、第1所定領域の内部に位置する施設を第1所定領域内施設として全て抽出する。
また、図4に示すように、ユーザから少なくとも1つの任意の領域(第1所定領域)と、当該領域(第1所定領域)と異なる他の領域(第2所定領域)と、が指定された場合、施設抽出部313は、第1所定領域の内部に位置する施設を第1所定領域内施設として全て抽出するとともに、第2所定領域の内部に位置する施設を第2所定領域内施設として全て抽出する。
また、図4に示すように、ユーザから少なくとも1つの任意の領域(第1所定領域)と、当該領域(第1所定領域)を含むより広い領域(第3所定領域)と、が指定された場合、施設抽出部313は、第1所定領域の内部に位置する施設を第1所定領域内施設として全て抽出するとともに、第3所定領域の内部に位置する施設を第3所定領域内施設として全て抽出する。
<訪問検出部314>
訪問検出部314は、駐車情報データベース323に基づいて、各施設70をいつ、どの移動体が訪問したかを検出することができる。なお、訪問検出部314は、施設70の駐車場に駐車した移動体60が、当該施設70の訪問に該当するか否かを検出するようにしてもよい。具体的には、例えば車両60の駐車時間が予め設定された第1の時間を超える場合、当該車両60のユーザは、当該施設70の訪問客ではなく、当該施設70の従業員又は工事関係者と判定することで、移動体60の駐車が当該施設70の訪問に該当するか否かを検出するようにしてもよい。
そうすることで、訪問検出部314は、予測条件受付部312を介して、ユーザから指定された所定期間及び所定領域に基づいて、所定期間毎(具体的には、日付毎)に、後述する施設抽出部313により抽出された所定領域内施設を訪問した移動体60を検出する。
具体的には例えば、訪問検出部314は、所定期間毎(具体的には、各所定期間に含まれる日毎)に、所定領域内施設を訪問した移動体識別情報、当該移動体の訪問した訪問施設識別番号、及び入場時刻等を記憶部32に訪問検出データとして記憶することができる。
なお、所定期間については、予めデフォルト値が設定されているようにしてもよい。
<滞在訪問数集計部315>
滞在訪問数集計部315は、訪問検出データに基づいて、例えば、訪問検出データを駐車日、移動体識別情報、入場時刻、施設ID順に、ソートすることで、日毎に、ユーザ指定領域内施設を訪問した各移動体のユーザ指定領域内施設数をカウントし、所定期間毎に1つの移動体あたり1日に訪問したユーザ指定領域内施設の平均訪問数を算出することができる。
図4に示すように、ユーザから少なくとも1つの任意の領域(第1所定領域)が指定された場合、滞在訪問数集計部315は、第1所定領域内施設に訪問した複数の移動体毎に、各移動体が1日に訪問した第1所定領域内施設の数を算出し、さらに複数の移動体の、1つの移動体あたり1日に訪問した第1所定領域内施設の平均訪問数を、複数の所定期間毎に第1訪問数として算出する。
また、図4に示すように、ユーザから少なくとも1つの任意の領域(第1所定領域)と、当該領域(第1所定領域)と異なる他の領域(第2所定領域)と、が指定された場合、滞在訪問数集計部は、前述した第1訪問数を算出するとともに、さらに第2所定領域内施設に訪問した複数の移動体毎に、各移動体が1日に訪問した第2所定領域内施設の数を算出し、さらに複数の移動体の、1つの移動体あたり1日に訪問した第2所定領域内施設の平均訪問数を、複数の所定期間毎に第2訪問数として算出する。
図9Aは、1カ月(4月、6月、7月)毎の、1つの移動体あたり1日に訪問した第1所定領域内施設の平均訪問数と、1つの移動体あたり1日に訪問した第2所定領域内施設の平均訪問数と、の比較の一例を示した図である。図9Aを参照すると、第1所定領域(地域)における1つの移動体の1日あたりの平均訪問数が、第2所定領域(地域)における1つの移動体の1日あたりの平均訪問数よりも大きいことがわかる。そうすることで、第1所定領域(地域)における経済活動は、第2所定領域(地域)における経済活動に比べてより活発であると推定することができる。
また、第1所定領域(地域)における例えば、各月における1つの移動体の1日あたりの平均訪問数を比較すると、第1所定領域(地域)における経済活動は、4月よりも、5月、6月の方がより活発化していると推定することができる。同様に、第2所定領域(地域)における例えば、各月における1つの移動体の1日あたりの平均訪問数を比較すると、第2所定領域(地域)における経済活動も、4月よりも、5月、6月の方がより活発化していると推定することができる。
また、図4に示すように、ユーザから少なくとも1つの任意の領域(第1所定領域)と、当該領域(第1所定領域)を含むより広い領域(第3所定領域)と、が指定された場合、滞在訪問数集計部315は、前述したように第1訪問数を算出するとともに、さらに第3所定領域内施設に訪問した複数の移動体毎に、各移動体が1日に訪問した第3所定領域内施設の数を算出し、さらに複数の移動体の、1つの移動体あたり1日に訪問した第3所定領域内施設の平均訪問数を、複数の所定期間毎に第3訪問数として算出する。
図9Bは、1カ月(4月、6月、7月)毎の、1つの移動体あたり1日に訪問した第1所定領域内施設の平均訪問数と、1つの移動体あたり1日に訪問した、第1所定領域を含むより広い第3所定領域内施設の平均訪問数と、の比較の一例を示した図である。
図9Bを参照すると、各月とも、第1所定領域内における1つの移動体あたり1日に訪問した第1所定領域内施設の平均訪問数が、第3所定領域内における1つの移動体あたり1日に訪問した第3所定領域内施設の平均訪問数よりも大きいことがわかる。そうすると、第1所定領域(地域)における経済活動は、第1所定領域を含むより広い第3所定領域における経済活動に比べてより活発であると推定することができる。
逆に、第1所定領域内施設の平均訪問数が、第3所定領域内における1つの移動体あたり1日に訪問した第3所定領域内施設の平均訪問数よりも小さい場合、第1所定領域(地域)における経済活動は、第1所定領域を含むより広い第3所定領域における経済活動に比べて活発でないと推定することができる。
<評価部316>
図4に示すように、ユーザから少なくとも1つの任意の領域(第1所定領域)が指定された場合、評価部316は、滞在訪問数集計部315により算出される、第1所定領域内施設に訪問した複数の移動体の、所定期間毎の1つの移動体あたり1日に訪問した第1所定領域内施設の平均訪問数である第1訪問数に基づいて、第1所定領域(地域)の将来性に関する予測指標情報を算出する。ここで、予測指標情報としては、例えばpositive、negative、neutralを示す情報である。
例えば、図9Aでは、3カ月を例示したが、3か月に限られない。時間的推移を示す所定期間(i)(1≦i≦N)毎に算出された第1訪問数(i)が、増加傾向であれば評価部316は、第1所定領域(地域)の将来性に関する予測をpositive判定してもよい。例えば、所定期間(1)を20XX年1月、所定期間(2)を20XX年2月、所定期間(3)を20XX年3月、・・・所定期間(N)を20XY年Z月というように、時間的推移を表す場合、所定期間(i)毎に算出された第1訪問数(i)の傾きがプラス傾向にあると判定される場合、第1所定領域(地域)の将来性に関する予測をpositive判定してもよい。
逆に、所定期間(i)毎に算出された第1訪問数(i)の傾きがマイナス傾向にあると判定される場合、第1所定領域(地域)の将来性に関する予測をnegative判定してもよい。
また、評価部316は、例えば今年の所定期間における第1訪問数を、1つ以上の過去の年(例えば、前年、前々年等)の同時期の所定期間における第1訪問数と比較してもよい。こうすることで、例えば、今年の所定期間における第1訪問数が、過去の年(例えば、前年、前々年等)の同時期の所定期間における第1訪問数よりも大きくなっている場合、所定領域における経済活動は、より活発化していると推定することができる。
この場合、評価部316は、第1所定領域(地域)の将来性に関する予測をpositive判定してもよい。
逆に、今年の所定期間における第1訪問数が、過去の年(例えば、前年、前々年等)の同時期の所定期間における第1訪問数よりも小さくなっている場合、所定領域における経済活動は、減少していると推定することができる。
この場合、評価部316は、第1所定領域(地域)の将来性に関する予測をnegative判定してもよい。
このように、第1訪問数の(時間的推移における)増加傾向又は減少傾向に基づいて、客観的かつ観察可能なデータのみで、第1所定領域である地域の将来性を予測することができる。
このように、評価部316は、客観的かつ観察可能なデータのみを用いて、第1所定領域である地域の将来性を予測することが可能となる。
同様に、ユーザから少なくとも1つの任意の領域(第1所定領域)と、当該領域(第1所定領域)と異なる他の領域(第2所定領域)と、が指定された場合、評価部316は、第1所定領域における経済活動と第2所定領域における経済活動及び将来性について、相対的な比較をすることができる。
具体的には、評価部316は、滞在訪問数集計部315により算出される、第1所定領域内施設に訪問した複数の移動体の、所定期間毎の1つの移動体あたり1日に訪問した第1所定領域内施設の平均訪問数である第1訪問数、及び滞在訪問数集計部315により算出される、第2所定領域内施設に訪問した複数の移動体の、所定期間毎の1つの移動体あたり1日に訪問した第2所定領域内施設の平均訪問数である第2訪問数に基づいて、第1所定領域における経済活動と第2所定領域における経済活動について、相対的な比較をすることができる。
例えば、所定期間毎に算出された第1訪問数が、第2訪問数よりも大きい値になる傾向にある場合(例えば、第1訪問数が、第2訪問数よりも大きい値になる確率が所定の率以上となる場合)、第1所定領域における経済活動が、第2所定領域における経済活動よりもより活発であると推定することができる。この場合、評価部316は、第1所定領域(地域)の将来性に関する予測を第2所定領域(地域)の将来性よりもよりpositiveであると判定してもよい。
このように、評価部316は、客観的かつ観察可能なデータのみを用いて、評価対象地域の将来性を評価対象地域と異なる他地域の将来性との相対的な比較をすることができる。
また、ユーザから少なくとも1つの任意の領域(第1所定領域)と、当該領域(第1所定領域)を含むより広い領域(第3所定領域)と、が指定された場合、評価部316は、滞在訪問数集計部315により算出される、第1所定領域内施設に訪問した複数の移動体の、所定期間毎の1つの移動体あたり1日に訪問した第1所定領域内施設の平均訪問数である第1訪問数、及び滞在訪問数集計部315により算出される、第3所定領域内施設に訪問した複数の移動体の、所定期間毎の1つの移動体あたり1日に訪問した第3所定領域内施設の平均訪問数である第3訪問数に基づいて、第1所定領域における経済活動と第1所定領域を含むより広い第3所定領域における経済活動について、相対的な比較をすることができる。
例えば、所定期間毎に算出された第1訪問数が、第3訪問数よりも大きい値になる傾向にある場合(例えば、第1訪問数が、第3訪問数よりも大きい値になる確率が所定の率以上となる場合)、第1所定領域における経済活動は、第1所定領域を含むより広い第3所定領域における経済活動よりもより活発であると推定することができる。
このように、評価部316は、客観的かつ観察可能なデータのみを用いて、評価対象地域の将来性について、評価対象地域を含む広い地域全体の将来性との相対的な比較をすることができる。この場合、評価部316は、第1所定領域(地域)の将来性に関する予測を第2所定領域(地域)の将来性よりもよりpositiveであると判定してもよい。
<評価情報提供部317>
評価情報提供部317は、評価部316により判定された、ユーザ指定領域(第1所定領域)の将来性に関する予測指標情報をユーザ端末40(将来性評価照会部411)に対して提供する。
評価情報提供部317は、例えば図9Aに示すように、2つの異なる領域(第1所定領域及び第2所定領域)それぞれの、所定期間毎の1つの移動体の1日あたりの平均訪問数を表すグラフとともに、第1所定領域及び第2所定領域の予測指標情報(例えばpositive、negative、neutral)及び2つの所定領域を比較した相対的な予測指標情報(例えば、よりpositive、よりnegative、等)を提供するようにしてもよい。
また、評価情報提供部317は、例えば図9Bに示すように、第1所定領域と、第1所定領域を含む、より広い第3所定領域それぞれの、所定期間毎の1つの移動体の1日あたりの平均訪問数を表すグラフとともに、第1所定領域及び第3所定領域の予測指標情報(例えばpositive、negative、neutral)及び2つの所定領域を比較した相対的な予測指標情報(例えば、よりpositive、よりnegative、等)を提供するようにしてもよい。
<本実施形態の動作>
最後に、図10及び図11のフローチャートを参照して、本実施形態の動作について説明する。ここで、図10は、FCD収集部310及び駐車情報データベース更新部311により行われる、位置情報の収集及び駐車情報データベース323の更新時の動作を示すフローチャートである。また、図11は、将来性評価装置30により、ユーザ指定領域の将来性に関する予測指標情報を作成するときの基本的動作を示すフローチャートである。
まず、車載ナビゲーション装置10から収集した位置情報により、駐車情報データベース323を更新する場合の動作について図10を参照して説明する。
位置情報送信部112が位置情報の送信を開始するか否かを判定する(ステップS11)。ここで、上述したように、車両60aのイグニッションスイッチがオンとなった場合に送信が開始される。イグニッションスイッチがオフのままの場合には(ステップS11にてNo)、位置情報送信部112による送信は開始されない。一方で、イグニッションスイッチがオンとなった場合には(ステップS11にてYes)、ステップS12に進む。
ステップS12では、センサ部14が、車載ナビゲーション装置10の位置を測位することにより位置情報を取得する(ステップS12)。
位置情報送信部112は、センサ部14から位置情報を取得し、取得した位置情報をFCD収集部310に対して、所定の周期で、リアルタイム送信又はバースト送信をする(ステップS13)。
次に、位置情報送信部112が位置情報の送信を終了するか否かを判定する(ステップS14)。上述したように、車両60aのイグニッションスイッチがオフとなった場合に送信が終了となる。車両60aのイグニッションスイッチがオンのままの場合には(ステップS14にてNo)、ステップS12における測位及びステップS13における送信が繰り返される。
一方で、車両60aのイグニッションスイッチがオフとなった場合には(ステップS14にてYes)、ステップS15に進む。
ステップS15では、将来性評価装置30の駐車情報データベース更新部311が、ステップS12及びステップS13の繰り返しにより送信された位置情報に基づいて駐車情報データベース323を更新する(ステップS15)。
以上説明した動作により、位置情報の収集及び駐車情報データベース323の更新が実現される。
次に、携帯端末20から収集した位置情報により、駐車情報データベース323を更新する場合の動作について図10を参照して説明する。この場合、上述の図10を参照した説明における、位置情報送信部112を位置情報送信部211に置き換え、センサ部14をセンサ部24に置き換え、ステップS11にてYesとなる基準を「イグニッションスイッチ等の車両60bの起動スイッチがオンとなり、車両60bと携帯端末20がペアリングした場合」に置き換え、ステップS14にてYesとなる基準を「イグニッションスイッチ等の車両60bの起動スイッチがオフとなり、車両60bと携帯端末20のペアリングが解除された場合」に置き換えればよい。従って重複する説明を省略する。
次に、図11のフローチャートを参照して、ユーザ指定領域の将来性に関する予測指標情報を作成する時の基本的動作について説明をする。
まず、予測条件受付部312が、ユーザ指定領域、所定期間等の予測指標に係る条件を、例えばユーザ端末40から通信網50を介して受け付ける。その際、予測条件受付部312は、受け付けた条件を施設抽出部313に対して出力する(ステップS21)。
施設抽出部313は、地図情報321等に基づいて、ユーザ指定領域の内部に位置する施設を全て抽出する。その際、施設抽出部313は、抽出した施設情報を訪問検出部314及び滞在訪問数集計部315に出力する(ステップS22)。
訪問検出部314は、所定期間毎(具体的には、日付毎)にユーザ指定領域内施設を訪問した移動体識別情報、当該移動体の訪問した訪問施設識別番号、及び入場時刻等を訪問検出データとして抽出し、滞在訪問数集計部315は、訪問検出データに基づいて(例えば、検出データをソートして、)日毎に、ユーザ指定領域内施設を訪問した各移動体のユーザ指定領域内施設数をカウントし、所定期間毎に1つの移動体あたり1日に訪問したユーザ指定領域内施設の平均訪問数を算出する(ステップS23)。
評価部316は、ステップS23において算出された所定期間毎に1つの移動体あたり1日に訪問したユーザ指定領域内施設の平均訪問数に基づいてユーザ指定領域の将来性に関する予測指標情報を作成する(ステップS24)。
評価情報提供部317は、通信網50を介してユーザ指定領域の将来性に関する予測指標情報をユーザ端末40に送信する。ユーザ端末40は、ユーザ指定領域の将来性に関する予測指標情報を表示部444に表示することにより、ユーザに提示する(ステップS24)。
以上説明した、本実施形態の動作によれば、所定期間毎に1つの移動体あたり1日に訪問したユーザ指定領域内施設の平均訪問数に基づいて、ユーザ指定領域の将来性に関する予測指標情報を作成し、ユーザに対して提示することができる。
<変形例>
上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。例えば、以下に説明する各変形例のような変更を施した形態での実施が可能である。
<第1の変形例>
上述の実施形態において、訪問検出部314は、移動体(車載ナビゲーション装置10及びユーザの携行する携帯端末20)から送信される移動体の位置情報に基づいて、移動体の対象施設への訪問を検出したが、これに限られない。
具体的には、例えば、対象施設が対象施設への移動体の入退場を記録する装置を備えている場合、訪問検出部314は、入退場を記録する装置から得られる移動体の入退場情報データに基づいて、移動体の対象施設への訪問を検出することができる。
そして、滞在訪問数集計部315は、当該入退場情報に基づいて、ユーザ指定領域内施設を訪問した各移動体のユーザ指定領域内施設数をカウントし、所定期間毎に1つの移動体あたり1日に訪問したユーザ指定領域内施設の平均訪問数を算出することができる。
また、例えば、施設駐車場を所定の周期で撮影した衛星画像を利用して、対象施設(施設の駐車場)への移動体の訪問を検出することができる。
そして、滞在訪問数集計部315は、衛星画像に基づいて、ユーザ指定領域内施設を訪問した各移動体のユーザ指定領域内施設数をカウントし、所定期間毎に1つの移動体あたり1日に訪問したユーザ指定領域内施設の平均訪問数を算出することができる。
<第2の変形例>
上述の実施形態では、1つの移動体あたり1日に訪問したユーザ指定領域内施設の平均訪問数を例示して説明したが、平均訪問数に限られない。例えば、1つの移動体あたり1日に訪問したユーザ指定領域内施設の平均訪問数に換えて、例えば、1つの移動体あたり1日に訪問したユーザ指定領域内施設の訪問数の中間値を採用するようにしてもよい。また、任意の適切な統計値を適用するようにしてもよい。
<他の変形例>
他の変形例として、上述の実施形態では、将来性評価装置30を1つのサーバ装置等により実現すると説明したが、将来性評価装置30の各機能を、適宜複数のサーバ装置に分散する、分散処理システムとしてもよい。また、クラウド上で仮想サーバ機能等を利用して、将来性評価装置30の各機能を実現してもよい。また、ユーザ端末40に換えて、将来性評価装置30がユーザ端末40の機能を備えるようにしてもよい。
すなわち、図5、図6、図7、及び図8の機能的構成は例示に過ぎず、本実施形態の機能的構成を限定するものではない。すなわち、本発明の情報分析機能に関する一連の処理を全体として実行できる機能が各機器に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図5、図6、図7、及び図8の例に限定されない。
<ハードウェア及びソフトウェアについて>
なお、上記のナビゲーションシステムに含まれる各機器のそれぞれは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記のナビゲーションシステムに含まれる各機器のそれぞれが協働することにより行なわれるナビゲーション方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
1 将来性評価システム
10 車載ナビゲーション装置
11、21、31 制御部
111、211 経路案内部
112、212 位置情報送信部
12、22、32 記憶部
121、221 位置情報
122、222 移動体識別情報
13、23、33 通信部
14、24 センサ部
15、25、34 表示部
16、26、35 入力部
20 携帯端末
27 近距離通信部
30 将来性評価装置
310 FCD収集部
311 駐車情報データベース更新部
312 予測条件受付部
313 施設抽出部
314 訪問検出部
315 滞在訪問数集計部
316 評価部
317 評価情報提供部
32 記憶部
321 地図情報
322 地域情報
323 駐車情報データベース
40 ユーザ端末
50 通信網
60 移動体
60a、60b 車両
70 施設

Claims (7)

  1. 複数の移動体の施設への訪問を検出する訪問検出部と、
    複数の施設の位置情報を含む施設情報を記憶する地図情報記憶部と、
    ユーザから地図に含まれる第1所定領域の入力を受け付ける予測条件受付部と、
    前記第1所定領域の内部に存在する施設を第1所定領域内施設として前記地図情報記憶部から抽出する施設抽出部と、
    前記第1所定領域内施設に訪問した複数の移動体毎に、各移動体が1日に訪問した前記第1所定領域内施設の数を算出し、さらに前記複数の移動体の、1つの移動体あたり1日に訪問した前記第1所定領域内施設の平均訪問数を、複数の所定期間毎に第1訪問数として算出する滞在訪問数集計部と、
    前記第1訪問数に基づいて前記第1所定領域の将来性に関する予測指標を算出する評価部と、
    を備えることを特徴とする将来性評価装置。
  2. 前記訪問検出部は、車両からの位置情報の受信、ユーザによって携行される端末からの位置情報の受信、入退場を記録する装置からの入退場情報の受信のいずれかにより訪問を検出することを特徴とする請求項1に記載の将来性評価装置。
  3. 前記評価部は、前記第1訪問数の時間的推移から前記第1所定領域の将来性に関する予測指標を算出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の将来性評価装置。
  4. 前記評価部は、所定期間における前記第1訪問数と、前年同時期の所定期間における前記第1訪問数と、の比較に基づいて前記第1所定領域の将来性に関する予測指標を算出することを特徴とする請求項3に記載の将来性評価装置。
  5. 前記施設抽出部は、さらに前記第1所定領域と異なる第2所定領域の内部に存在する施設を第2所定領域内施設として前記地図情報記憶部から抽出し、
    前記滞在訪問数集計部は、さらに前記第2所定領域内施設に訪問した複数の移動体毎に、各移動体が1日に訪問した前記第2所定領域内施設の数を算出し、さらに前記複数の移動体の、1つの移動体あたり1日に訪問した前記第2所定領域内施設の平均訪問数を、複数の所定期間毎に第2訪問数として算出し、
    前記評価部は、さらに、前記第1訪問数及び前記第2訪問数の各時間的推移から前記第1所定領域の将来性に関する相対的な予測指標を算出することを特徴とする請求項3に記載の将来性評価装置。
  6. 前記施設抽出部は、さらに前記第1所定領域を含む、より広い第3所定領域の内部に存在する施設を第3所定領域内施設として前記地図情報記憶部から抽出し、
    前記滞在訪問数集計部は、さらに前記第3所定領域内施設に訪問した複数の移動体毎に、各移動体が1日に訪問した前記第3所定領域内施設の数を算出し、さらに前記複数の移動体の、1つの移動体あたり1日に訪問した前記第3所定領域内施設の平均訪問数を、複数の所定期間毎に第3訪問数として算出し、
    前記評価部は、さらに、前記第1訪問数及び前記第3訪問数の各時間的推移から前記第1所定領域の将来性に関する相対的な予測指標を算出することを特徴とする請求項3に記載の将来性評価装置。
  7. 複数の施設の位置情報を含む施設情報を記憶する地図情報記憶部を備えるコンピュータが行う将来性評価方法であって、
    ユーザから地図に含まれる第1所定領域の入力を受け付ける予測条件受付ステップと、
    前記第1所定領域の内部に存在する施設を第1所定領域内施設として前記地図情報記憶部から抽出する施設抽出ステップと、
    複数の移動体の施設への訪問を検出する訪問検出ステップと、
    前記第1所定領域内施設に訪問した複数の移動体毎に、各移動体が1日に訪問した前記第1所定領域内施設の数を算出し、さらに前記複数の移動体の、1つの移動体あたり1日に訪問した前記第1所定領域内施設の平均訪問数を、複数の所定期間毎に第1訪問数として算出する滞在訪問数集計ステップと、
    前記第1訪問数に基づいて前記第1所定領域の将来性に関する予測指標を算出する評価ステップと、
    を備えることを特徴とする将来性評価方法。
JP2019209446A 2019-11-20 2019-11-20 将来性評価装置及び将来性評価方法 Active JP7175873B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019209446A JP7175873B2 (ja) 2019-11-20 2019-11-20 将来性評価装置及び将来性評価方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019209446A JP7175873B2 (ja) 2019-11-20 2019-11-20 将来性評価装置及び将来性評価方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021082045A JP2021082045A (ja) 2021-05-27
JP7175873B2 true JP7175873B2 (ja) 2022-11-21

Family

ID=75965281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019209446A Active JP7175873B2 (ja) 2019-11-20 2019-11-20 将来性評価装置及び将来性評価方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7175873B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012226390A (ja) 2009-09-04 2012-11-15 Ntt Docomo Inc 評価予測システムおよび評価予測方法
JP2016170722A (ja) 2015-03-13 2016-09-23 株式会社Quick 評価システム、評価方法及び評価プログラム
WO2018207878A1 (ja) 2017-05-11 2018-11-15 株式会社Nttドコモ 需要予測装置
WO2019087595A1 (ja) 2017-11-06 2019-05-09 本田技研工業株式会社 移動体分布状況予測装置及び移動体分布状況予測方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20080010527A (ko) * 2006-07-27 2008-01-31 박대영 부동산 중개 활성화를 위한 메칭 시스템 및 이를 이용한부동산 중개 방법

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012226390A (ja) 2009-09-04 2012-11-15 Ntt Docomo Inc 評価予測システムおよび評価予測方法
JP2016170722A (ja) 2015-03-13 2016-09-23 株式会社Quick 評価システム、評価方法及び評価プログラム
WO2018207878A1 (ja) 2017-05-11 2018-11-15 株式会社Nttドコモ 需要予測装置
WO2019087595A1 (ja) 2017-11-06 2019-05-09 本田技研工業株式会社 移動体分布状況予測装置及び移動体分布状況予測方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021082045A (ja) 2021-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6916382B2 (ja) 情報分析装置及び情報分析方法
JP6966561B2 (ja) 情報分析装置及び情報分析方法
CN110431376B (zh) 信息分析装置和路径信息分析方法
WO2019065328A1 (ja) 駐車場推定装置及び駐車場推定方法
JP6974592B2 (ja) 情報分析装置及び情報分析方法
JP7213107B2 (ja) 車両位置分析装置及び車両位置分析方法
WO2019181327A1 (ja) 情報分析装置及び情報分析方法
JP7175873B2 (ja) 将来性評価装置及び将来性評価方法
JP7324771B2 (ja) 交通情報分析装置及び交通情報分析方法
JP7513758B2 (ja) 情報分析装置及び情報分析方法
JP6994490B2 (ja) 将来性評価装置及び将来性評価方法
JP7041113B2 (ja) 将来性評価装置及び将来性評価方法
WO2023286495A1 (ja) 駐車場情報分析装置及び駐車場情報分析方法
WO2019097956A1 (ja) 情報分析装置及び情報分析方法
JP7175874B2 (ja) 将来性評価装置及び将来性評価方法
JP7069341B2 (ja) 交通情報分析装置及び交通情報分析方法
JPWO2020079949A1 (ja) 交通情報分析装置及び交通情報分析方法
JP7064017B2 (ja) 交通情報分析装置及び交通情報分析方法
WO2023090071A1 (ja) 駐車場情報分析装置及び駐車場情報分析方法
JP2019144770A (ja) 分析装置及び分析方法
WO2023095512A1 (ja) 情報提供装置及び情報提供方法
US20240193521A1 (en) Future evaluation device and future evaluation method
WO2019159527A1 (ja) 解析装置、解析システム、及び解析方法
WO2019181329A1 (ja) 情報分析装置及び情報分析方法
JP2019164490A (ja) 情報分析装置及び情報分析方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221018

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7175873

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150