JP7064017B2 - 交通情報分析装置及び交通情報分析方法 - Google Patents
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Description
これに対して、特許文献1には、クライアントの位置情報を受信して、クライアントの通行回数を求めて記憶し、配信区域の通行回数に応じた広告情報を送信する広告配信方法が提案されている。
また、特許文献2には、ユーザの端末の位置情報を含む地図上の経路に応じて、関連する広告情報をユーザの端末に配信する経路広告枠設定装置、経路広告枠設定方法及び経路広告枠設定プログラムが提案されている。
また、特許文献1、2では、依然として移動体の流れと、道路沿いの看板の効果との関係を分析することができない。
<交通情報分析システム1の全体構成>
本発明の好ましい一実施形態に係る交通情報分析システム1について説明する。図1に、交通情報分析システム1の全体構成を示す。
車載ナビゲーション装置10は、移動体である車両60aに据え付けられたカーナビゲーション装置や、移動体である車両60aに簡易的に設置され可搬可能なPND(Portable Navigation Device)により実現することができる。また、これ以外にも、車載ナビゲーション装置10は、所定のアプリケーションがインストールされた、スマートフォン等の電子機器により実現することができる。
携帯端末20は、所定のアプリケーションがインストールされた、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、ノートパソコン、その他の携帯可能な電子機器により実現することができる。
具体的に、交通情報分析装置30は、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20から、各車両60の位置情報を取得する。また、交通情報分析装置30は、各車両60の位置情報に基づいて、各車両60の施設への訪問に関するデータを記憶する訪問情報データベースを作成する。また、交通情報分析装置30は、各車両60が通行可能な道路と各車両60が訪問可能な施設の位置とを含む地図情報を記憶する。
このようにして交通情報分析装置30は、移動体である車両60から取得した位置情報等の情報に基づいて、指定施設の施設前道路の(車両の)通行量と、指定位置に隣接する道路の(車両の)通行量とを比較することにより、対象とする施設前道路を通過する車両60のうち、指定位置に隣接する道路をどの程度の車両が通過しているかを把握することで、ライバル店や自チェーン店の店舗の影響をどの程度受けているかの分析、又は、既存の看板が見られているか等の効果分析、更に、自チェーン店の新規店舗を出店したり新たな看板を設置したりする検討が可能となる。
例えば、交通情報分析装置30により指定施設の施設前道路との通過の比率が表示されるため、施設前道路を通過する車両のうち指定位置に隣接する道路の車両の通行量を把握でき、ライバル店や自チェーン店の店舗の影響をどの程度受けているかの分析、又は、既存の看板が見られているか等の効果分析、更に、自チェーン店の新規店舗を出店したり新たな看板を設置したりする検討が可能となる。
なお、本実施形態における分析情報を利用するユーザは、例えば、店舗を運営する事業者であってもよいし、この事業者に対してコンサルティングを行うコンサルタントであってもよい。つまり、本実施形態における分析情報は、様々なユーザが様々に利用することができる。
次に、車載ナビゲーション装置10が備える機能ブロックについて図2のブロック図を参照して説明をする。
ここで、車載ナビゲーション装置10は、車両60aから電源の供給を受けており、車両60aに乗車したユーザにより車両60aのイグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされることによって自動起動する。そして、車載ナビゲーション装置10は、車両60aに乗車したユーザにより車両60aのイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまで稼働する。
また、移動体識別情報122は、車載ナビゲーション装置10を識別するための情報である。移動体識別情報122としては、例えば車載ナビゲーション装置10に一意に割り当てられた製造番号等を利用することができる。また、他にも、通信部13が携帯電話網等のネットワークである通信網50に接続するために、通信部13に挿入されたSIM(Subscriber Identity Module)に付与された電話番号を移動体識別情報122として利用することができる。また、他にも、車両60aに固有に付与されたVIN(車両識別番号)やナンバープレートの番号を移動体識別情報122として利用することができる。
また、センサ部14は、GPS通信が困難又は不可能となった場合に、AGPS(Assisted Global Positioning System)通信を利用し、通信部13から取得される基地局情報によって車載ナビゲーション装置10の位置情報を算出することも可能である。
そうすることで、情報をスピーカから音声で出力したり、マイクを介して音声入力された運転者による各種の選択、指示を音声認識技術により、制御部11に入力したりすることもできる。
目的地までの経路案内処理は、一般的なカーナビゲーションシステムにおける経路案内処理と同等である。すなわち、経路案内部111は、記憶部12に記憶されている地図情報(図示を省略する。)に基づいて目的地までの地図を生成し、この地図上にセンサ部14により測位された車載ナビゲーション装置10の現在位置と目的地の位置と目的地までのルート情報とを重ね、これを表示部15に表示することにより経路案内を行うことができる。この場合に、更に、図示を省略したスピーカから経路案内用の音声を出力するようにしてもよい。また、道路の混雑状況の情報や天気の情報等を通信部13による通信により取得して、この取得した情報を経路案内処理に利用するようにしてもよい。
なお、目的地までの経路案内処理については、当業者によく知られているので、これ以上の詳細な説明は省略する。また、経路案内処理を行うための地図情報についても、当業者によく知られているので、これ以上の詳細な説明及び図示は省略する。
位置情報送信部112による、交通情報分析装置30に対する位置情報121及び移動体識別情報122の送信は、車両60aに乗車したユーザにより車両60aのイグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされ、車載ナビゲーション装置10が自動起動してから、車両60aのイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまでの間、周期的に行われる。例えば、所定の時間間隔(例えば3秒間隔)でセンサ部14が測位を行う都度、リアルタイムに送信が行われる。また、リアルタイムに交通情報分析装置30に送信するのではなく、複数個まとめて(例えば3分間分の間に3秒間隔で更新された位置情報121と、移動体識別情報122とをまとめて)、一度に送信するようにしてもよい。すなわち、いわゆるバースト送信をするようにしてもよい。かかる、所定の時間間隔の長さや、リアルタイムに送信するか、それともバースト送信するかは、本実施形態を適用する環境等に応じて、任意に設定することができる。
次に、携帯端末20が備える機能ブロックについて図3のブロック図を参照して説明をする。
ここで、上述した車載ナビゲーション装置10は、車両60aから電源の供給を受けていたが、携帯端末20は自身が備えるバッテリ(図示を省略する)から電源の供給を受ける。ただし、バッテリを充電するために携帯端末20が車両60bのシガーソケット等から電源の供給を受けるようにしてもよい。
ここで、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、センサ部24と、表示部25と、入力部26は、上述した車載ナビゲーション装置10が含む同名の機能ブロックと同等の機能を有している。つまり、上述した車載ナビゲーション装置10の説明における「車載ナビゲーション装置10」の文言と「携帯端末20」の文言を置き換えることにより、携帯端末20の各機能ブロックの説明となるので、重複する再度の説明は省略する。
近距離通信部27は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)といった規格に準拠した非接触の近距離通信、又はUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等を介した有線による近距離通信を行うための部分である。
一方で、車両60bは、近距離通信部27と通信を行うための近距離通信部を備える。例えば車両60bのECU(Electronic Control Unit)が近距離通信部を備える。
そして、携帯端末20がECUと近距離通信により通信することができる場合とは、すなわち、携帯端末20が車両60bの車内に存在する場合である。この場合、携帯端末20のセンサ部24が測位する位置情報は、車両60bの位置情報に相当することになる。
この場合に、リアルタイムで送信してもよく、バースト送信してもよい点や、駐車位置に到着したと判断された場合には、バースト送信をリアルタイムの送信に切り替えても良い点や、出発位置又は駐車位置であることを示す起動情報や停止情報を追加しても良い点や、再起動時に駐車位置を送信しても良い点も位置情報送信部112と同様である。
次に、交通情報分析装置30が備える機能ブロックについて図4のブロック図を参照して説明をする。
施設位置情報としては、各施設の位置情報が緯度経度の情報として保存されている。また、施設位置情報として、施設の移動体識別情報(施設ID)、名称、施設種別(及び/又はジャンル)、電話番号、住所、営業時間、施設が飲食店であれば提供するメニュー、商品役務等に関する施設情報、等の付帯的な情報が含まれていてもよい。
駐車場情報としては、駐車場の位置情報が緯度経度の情報として保存されている。駐車場が各施設の駐車場である場合には、施設と駐車場を紐付けて保存される。
ただし、通信部33と他の装置との間で送受信されるデータに特に制限はなく、これらの情報以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
このように、制御部31は各プログラムを実行することによって、交通情報分析装置30に所定の手段(以下、「交通情報分析制御部」と総称する)として機能させる。
また、制御部31は各プログラムを実行することによって、コンピュータとしての交通情報分析装置30に、所定のステップ(以下、「交通情報分析制御ステップ」と総称する)を実行させる。
以下、制御部31の有する機能を交通情報分析制御部の観点から説明する。なお、交通情報分析制御ステップ(方法)の観点に基づく説明は、「部」を「ステップ」に置き換えることで説明できるため、省略する。
訪問情報データベース更新部311は、訪問情報データベース322を構築すると共に、訪問情報データベース322を適宜更新する部分である。訪問情報データベース322のデータ構造の一例について図5を参照して説明する。
図5に示すように、訪問情報データベース322は、車両60が訪問した施設を識別するための「施設識別情報」を含む。また、訪問情報データベース322は、施設識別情報に対応する施設に訪れた車両60の車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20から受信した「移動体識別情報」を含む。更に、訪問情報データベース322は、施設識別情報に対応する施設に訪れた車両60の車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20から受信した「位置情報」に基づいて訪問情報データベース更新部311が特定した、「移動日時」、及び「移動経路情報」を含む。
そして、訪問情報データベース更新部311は、これらの情報それぞれを、訪問情報データベース322内の対応するフィールドに格納することにより、訪問情報データベース322を構築及び更新する。
また、位置情報と時刻情報と利用することで、移動経路上の各ノード(例えば道路の交差点、屈曲点、端点等)間を結ぶ経路である各道路リンクの通過に要した時間、及び道路リンクの距離を道路リンクの通過に要した時間で除算することで、各道路リンクの通過時の平均速度を算出することができる。
なお、本実施形態を実装した環境において、位置情報の精度が低いような場合には、訪問情報データベース更新部311は、地図情報321と位置情報を照らし合わせるマップマッチングを行って移動経路を特定するようにしてもよい。ただし、位置情報の精度が高いような場合には、必ずしもマップマッチングを行う必要はない。
訪問情報データベース更新部311は、何れかの車載ナビゲーション装置10又は携帯端末20から位置情報及び移動体識別情報の送信が一度開始されてから終了する都度、受信した位置情報及び移動体識別情報に基づいて新たなフィールドに、上述した各情報を格納することにより訪問情報データベース322を更新する。
そのために、訪問情報データベース更新部311は、受信した位置情報から、ユーザが車両60にて駐車した位置を特定する。例えば、上述したように、位置情報に駐車位置を示す情報が含まれているならば、この情報により駐車した位置を特定する。また、仮に位置情報に駐車位置を示す情報が含まれていない場合には、例えば、位置情報の送信が開始されて終了するまでの間の、最後に受信した位置情報に対応する位置や、一定時間変化しない位置を駐車位置であるとみなすこともできる。
なお、交通情報分析装置30のユーザが、訪問情報データベース322を適宜修正するようにしてもよい。
分析条件受付部312は、分析条件を受け付ける部分である。上述したように、分析条件は、ユーザが所望の分析情報を得るために入力する(又は設定される)条件である。分析条件受付部312は、ユーザから分析条件の入力(又は設定)を受け付けるためのユーザインタフェースを生成し、生成したユーザインタフェースを、ディスプレイにより実現される表示部34に対して表示させる。ユーザは、このユーザインタフェースを参照して、キーボードやマウス等の入力インタフェースにより入力される入力部35にて、分析条件を入力する。
例えば、分析対象とする単位の指定を指定施設の営業日の営業時間帯とすることで、指定施設の営業日営業時間帯以外の、当該指定施設の定休日や営業時間外を排除することができ、後述の集計部314により算出される比率(接続率)をより正確に算出することができる。
また、例えば指定施設が飲食店の場合、時間帯として例えばランチタイム及び/又はディナータイム等を指定してもよい。
分析条件受付部312は、入力された分析条件を、移動経路特定部313、集計部314、及び出力部315に対して直接又は間接的に提供する。
なお、分析条件として、前述した条件を予め設定するようにしてもよい。
移動経路特定部313は、地図情報321に基づいて、分析条件受付部312から入力された分析条件にて指定された分析対象とする施設(指定施設)を特定する。
移動経路特定部313は、訪問情報データベース322を参照することにより、例えば分析条件で指定された分析対象とする所定期間内に、指定施設に隣接する道路(「施設前道路」)を通過した車両60を特定し、特定した車両60の指定施設までの移動経路を特定する。
ここで、所定の範囲は任意の大きさとすることができる。例えば、指定施設位置を中心とした半径N1[km](N1は、任意の正の値)の範囲を所定の範囲とすることができる。また、半径ではなく、例えば車両60の指定施設までの道路上での移動距離がN1[km]の範囲を所定の範囲とするようにしてもよい。また、他にも例えば車両60の指定施設前までの所要移動時間に基づいて所定の範囲を決定するようにしてもよい。所定の範囲の大きさは適宜設定することができる。
集計部314は、例えば分析条件で指定された分析対象とする所定期間内に移動経路特定部313により特定された車両60の指定施設までの移動経路に基づいて、施設前道路を通過した車両60の延べ台数のうち指定位置に隣接する道路を通過した車両60の延べ台数の比率(以下、「接続率」ともいう)を集計する。
具体的には、集計部314は、特定された車両60の指定施設までの移動経路に基づいて、所定期間内に指定施設の施設前道路を通過した車両60の延べ台数を集計する。また、集計部314は、特定された車両60の指定施設までの移動経路に基づいて、指定位置に隣接する道路を通過した車両60を判定し、当該指定位置を通過した車両60の延べ台数を集計する。そして、集計部314は、指定位置に隣接する道路を通過した車両60の延べ台数を、指定施設を通過した車両60の延べ台数で除算することにより比率(接続率)を算出する。
前述したように、例えば、分析対象とする所定期間を指定施設の営業日の営業時間帯とすることで、集計部314は、指定位置に隣接する道路を通過した比率(接続率)をより正確に算出することができる。また、例えば指定施設が飲食店の場合、時間帯として例えばランチタイム及び/又はディナータイム等を指定することで、より適切な比率(接続率)を算出することができる。
ここで、各道路Aを通過した車両の延べ台数N(A)とすると、
R(A21)=N(A21)/N(A1) (式1)
N(A21)=N(A31)+N(A32)+N(A33) (式2)
N(A1)=N(A21)+N(A22)+N(A23) (式3)
が成り立つ。
出力部315は、集計部314により集計された、施設前道路を通過した車両60の延べ台数のうち、指定位置に隣接する道路を通過した車両60の延べ台数の比率(接続率)を、例えば表示部34に出力する。
出力部315は、地図情報の道路上の指定位置に対応させて、比率(接続率)を出力するようにしてもよい。また、出力部315は、地図情報の道路上の指定位置に対応させて、比率(接続率)を出力するようにしてもよい。
図7に地図情報の道路上の指定位置に対応させて比率を出力する一例を示す。
図7に図示するように、分析条件に応じて、指定施設(店舗)に隣接する道路を通過した車両60の延べ台数のうち、指定位置である看板の設置個所を通過した車両60の延べ台数の比率(接続率)が表示される。
これにより、ユーザは、例えば交通情報分析装置30により指定施設の施設前道路を通過した車両のうち指定位置に隣接する道路を通過した車両の比率が表示されるため、ライバル店や自チェーン店の店舗の影響をどの程度受けているかの分析、又は、既存の看板が見られているか等の効果分析、更に、自チェーン店の新規店舗を出店したり新たな看板を設置したりする検討が可能となる。
また、図8Bに示すように、指定施設(自店舗)の周囲にライバル店があっても、指定施設(自店舗)前を通過する車両の比率が小さい場合は影響も小さいと分析し、指定施設(自店舗)への看板の設置等の効果は少ないと判断することができる。
一方、図8Cに示すように、指定施設(自店舗)の周囲にライバル店があり、かつ指定施設(自店舗)の施設前道路を通過する比率が大きい場合は影響も大きいため、例えばライバル店前を通過する車両60がライバル店前に至る所定距離の地点に、指定施設(自店舗)の看板を設置する等の対応を検討することが可能となる。これにより、指定施設(自店舗)の看板を見た顧客(車両)が、ライバル店に立ち寄らずに指定施設(自店舗)を訪問する効果を期待することができる。
次に、図9及び図10のフローチャートを参照して、本実施形態の動作について説明する。ここで、図9は、もっぱら訪問情報データベース更新部311により行われる、位置情報の収集及び訪問情報データベース322の更新時の動作を示すフローチャートである。また、図10は、分析条件受付部312、移動経路特定部313、集計部314、及び出力部315により行われる、分析処理時の動作を示すフローチャートである。
位置情報送信部112が位置情報の送信を開始するか否かを判定する(ステップS11)。ここで、上述したように、車両60aのイグニッションスイッチがオンとなった場合に送信が開始される。イグニッションスイッチがオフのままの場合には(ステップS11にてNo)、位置情報送信部112による送信は開始されない。一方で、イグニッションスイッチがオンとなった場合には(ステップS11にてYes)、ステップS12に進む。
位置情報送信部112は、センサ部14から位置情報を取得し、取得した位置情報を交通情報分析装置30に対して、所定の周期で、リアルタイム送信又はバースト送信をする(ステップS13)。
以上説明した動作により、位置情報の収集及び訪問情報データベースの更新が実現される。
まず、ステップS21において、分析条件受付部312が、入力部35を介して、ユーザから分析条件を受け付けて、受け付けた分析条件を移動経路特定部313、集計部314等に対して出力する。
<変形例1>
上述した実施形態では、指定施設の施設前道路を通過した車両60の延べ台数のうち、指定位置に隣接する道路を通過した車両60の延べ台数の比率(接続率)を集計したが、これに限定されない。例えば、集計部314は、所定期間内に特定された車両60の指定施設までの移動経路に基づいて、指定位置に隣接する道路を通過した車両60の延べ台数の比率(接続率)と共に、当該指定施設から所定の範囲内にある道路(道路リンク)毎に、車両60の延べ台数の比率を集計してもよい。
例えば、図2、図3、及び図4の機能的構成は例示に過ぎず、本実施形態の機能的構成を限定するものではない。すなわち、本発明の情報分析機能に関する一連の処理を全体として実行できる機能が各機器に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは、特に図2、図3、及び図4の例に限定されない。
更に、他の変形例として、FCDサーバが、各車両60から受信した識別情報、位置情報、及び時刻情報等に基づいて、訪問情報データベース322を構築して、適宜作成更新するようにしてもよい。その場合、交通情報分析装置30は、FCDサーバから訪問情報データベース322に格納された情報を適宜取得するようにしてもよい。
具体的には、例えば、ユーザ端末から交通情報分析装置30にログインして、交通情報分析装置30において、ユーザIDが正当なものであることが判定された後、交通情報分析装置30(分析条件受付部312)が、ユーザから分析条件の入力を受け付けるためのユーザインタフェースを生成し、生成したユーザインタフェースをユーザ端末に対して提供することで、ユーザは、ユーザ端末40を介して、分析条件を交通情報分析装置30に送信するようにしてもよい。
また、交通情報分析装置30(出力部315)は、移動経路特定部313により特定された車両60の移動経路及び/又は集計部314により算出された比率(接続率)を、ユーザ端末に対して出力するようにしてもよい。これを受けて、ユーザ端末は、例えば、図7に示す表示をするようにしてもよい。
ユーザ端末は、例えばパーソナルコンピュータ等に、交通情報分析装置30との入出力タフェース機能を実現するためのソフトウェアを組み込むことにより実現することができる。
なお、上記のナビゲーションシステムに含まれる各機器のそれぞれは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記のナビゲーションシステムに含まれる各機器のそれぞれが協働することにより行なわれるナビゲーション方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
10 車載ナビゲーション装置
11、21、31 制御部
111、211 経路案内部
112、212 位置情報送信部
12、22、32 記憶部
121、221 位置情報
122、222 移動体識別情報
13、23、33 通信部
14、24 センサ部
15、25、34 表示部
16、26、35 入力部
20 携帯端末
27 近距離通信部
30 交通情報分析装置
311 訪問情報データベース更新部
312 分析条件受付部
313 移動経路特定部
314 集計部
315 出力部
321 地図情報
322 訪問情報データベース
50 通信網
60、60a、60b 車両
Claims (4)
- 複数の移動体の位置情報の推移を受信する受信部と、
前記複数の移動体が通行可能な道路と、施設の位置情報を含む施設情報とを記憶する地図情報記憶部と、
前記施設情報の中から指定施設として一つの施設の指定と、指定位置として前記指定した一つの施設の位置とは異なる位置の指定とを受け付ける入力部と、
前記指定施設に隣接する道路を所定期間内に通過した車両群を特定し、当該車両群の前記指定施設までの移動経路を特定する移動経路特定部と、
前記移動経路特定部により特定された当該車両群の前記指定施設までの移動経路に基づいて、前記所定期間内に前記指定施設に隣接する道路を通過した前記移動体の延べ台数のうち、前記指定位置に隣接する道路を通過した移動体の延べ台数の比率を集計する集計部と、
を備えることを特徴とする交通情報分析装置。 - 前記指定位置は、前記施設情報から選択する前記指定施設とは異なる施設、又は、新たに入力される施設位置であることを特徴とする請求項1記載の交通情報分析装置。
- 前記指定位置は、前記指定施設の情報が記された看板の位置であることを特徴とする請求項1記載の交通情報分析装置。
- 複数の移動体が通行可能な道路と、施設の位置情報を含む施設情報とを記憶する地図情報記憶部を有する一つ以上のコンピュータが行う交通情報分析方法であって、
複数の移動体の位置情報の推移を受信する受信ステップと、
前記施設情報の中から指定施設として一つの施設の指定と、指定位置として前記指定した一つの施設の位置とは異なる位置の指定とを受け付ける入力ステップと、
前記指定施設に隣接する道路を所定期間内に通過した車両群を特定し、当該車両群の前記指定施設までの移動経路を特定する移動経路特定ステップと、
特定された当該車両群の前記指定施設までの移動経路に基づいて、前記所定期間内に前記指定施設に隣接する道路を通過した前記移動体の延べ台数のうち、前記指定位置に隣接する道路を通過した移動体の延べ台数の比率を集計する集計ステップと、
を備えることを特徴とする交通情報分析方法。
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