JP7036941B2 - 交通情報分析装置及び交通情報分析方法 - Google Patents

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Description

本発明は、移動体に関する交通情報分析を行うための、交通情報分析装置及び交通情報分析方法に関する。
従来、飲食店等の施設へ顧客を誘導するために近隣の道路から見える位置に当該施設に係る看板を設置する際、例えば、店舗から1km程度等の目安によって看板の設置場所を決めていた。
しかし、看板は目にしてから施設に立ち寄るか否かを判断するための時間と、時間を経過せずに立ち寄ることができる近さと、いう相反する条件が必要となる。このため、集客効果のある看板を設置する区間は限定される。そして、車両により移動している顧客に対して、設置場所を決める場合は、店舗からの距離ではなく、車両の移動速度により所要時間が変化するため、従来の目安によって適切な区間を決定することはできなかった。
この点、看板の設置場所では無いが、特許文献1には、ユーザにより入力された移動起点位置から、移動起点位置の周辺の渋滞状況に応じた移動速度に基づいて、所定時間内に移動起点位置から到達可能な経路又は地点を決定することで、所定時間内に実際にユーザにより入力された移動起点位置から移動できる範囲を示すことができる技術が開示されている。
特開2003-208508号公報
しかしながら、特許文献1の技術は例えば、商店を仮に出店した際のいわゆる商圏を提示するものであり、看板の設置場所の決定に用いることはできない。
このため、例えば飲食店等の施設へ車両により移動している顧客を誘導するために、近隣の道路から見える位置に当該施設に係る看板を設置する際、看板を目にしてから当該施設に立ち寄るか否かを判断するための走行時間を確保するとともに、立ち寄ることを判断してから、短い時間を走行することで当該施設に到達することができる適切な区間を分析することができる交通情報分析技術が求められている。
そこで本発明は、車両等の複数の移動体の位置情報の推移を受信し、指定施設として1つの施設の指定を受け付け、指定施設の前を通過する複数の移動体について移動体が指定施設に到達するまでに要する時間が適切な所定時間間隔(以下、「所定時間範囲」ともいう)に相当する領域を特定し、特定された領域を出力することで、指定施設への誘導効果の高い最適な位置に看板を設置する検討が可能となる交通情報分析装置及び交通情報分析方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の交通情報分析装置(例えば、後述の交通情報分析装置30)は、複数の移動体(例えば、後述の車両60)の位置情報の推移を受信する受信部(例えば、後述の訪問情報データベース更新部311)と、前記複数の移動体が通行可能な道路と、施設の位置情報を含む施設情報を記憶する地図情報記憶部(例えば、後述の記憶部32)と、前記施設情報の中から指定施設として1つの施設の指定を受け付ける入力部(例えば、後述の入力部36)と、前記指定施設に隣接する道路を所定期間内に通過した前記移動体群を特定する施設前通過判定部(例えば、後述の施設前通過判定部313)と、前記指定施設に隣接する道路に向かう前記指定施設から所定の範囲内にある道路別に関し、前記移動体群の平均移動速度、又は所定時間における平均移動距離を算出する平均値算出部(例えば、後述の平均値算出部314)と、前記平均値算出部により算出される前記移動体群の平均移動速度、又は所定時間における平均移動距離に基づいて、前記指定施設の前を通過するまでの平均所要時間が、予め設定された所定時間範囲内となる領域を特定する領域特定部(例えば、後述の領域特定部315)と、前記領域特定部により特定された前記領域を出力する出力部(例えば、後述の出力部316)と、を備える。
上記(1)によれば、指定施設前の道路を通過する移動体の当該指定施設前を通過するまでに要する平均所要時間が予め設定される所定時間の範囲に含まれる領域を特定することを可能とする。
(2)上記(1)に記載の交通情報分析装置において、前記出力部は、前記領域を平面図形として前記地図情報に重ね合わせて出力するようにしてもよい。
上記(2)によれば、指定施設前を通過するまでに要する平均所要時間が予め設定される所定時間の範囲に含まれる領域を見やすく可視化することができる。
(3)上記(1)に記載の交通情報分析装置において、前記出力部は、前記領域を前記地図情報の前記道路の部分の表示を変化させて出力するようにしてもよい。
上記(3)によれば、指定施設前を通過するまでに要する平均所要時間が予め設定される所定時間の範囲に含まれる道路領域を見やすく可視化することができる。
(4)上記(1)から(3)に記載の交通情報分析装置において、前記平均値算出部による前記移動体の平均移動速度又は所定時間における平均移動距離の算出は、前記指定施設の営業時間内における算出であるようにしてもよい。
上記(4)によれば、指定施設前を通過するまでに要する平均所要時間の算出を指定施設の営業時間内に限定することで、精度の高い分析が可能となる。
(5)本発明の交通情報分析方法は、複数の移動体が通行可能な道路と、施設の位置情報を含む施設情報を記憶する地図情報記憶部を有する1つ以上のコンピュータ(例えば、後述の交通情報分析装置30)が行う情報分析方法であって、前記複数の移動体の位置情報の推移を受信する受信ステップと、前記施設情報の中から指定施設として1つの施設の指定を受け付ける入力ステップと、前記指定施設に隣接する道路を所定期間内に通過した前記移動体群を特定する施設前通過判定ステップと、前記指定施設に隣接する道路に向かう前記指定施設から所定の範囲内にある道路別に関し、前記移動体群の通過した平均移動速度、又は所定時間における平均移動距離を算出する平均値算出ステップと、前記平均値算出ステップにおいて算出される前記移動体群の平均移動速度、又は所定時間における平均移動距離に基づいて、前記指定施設の前を通過するまでの平均所要時間が、予め設定された所定時間範囲内となる領域を特定する領域特定ステップと、前記領域特定ステップにおいて特定された前記領域を出力する出力ステップと、を有する。
上記(5)の方法によれば、上記(1)の交通情報分析装置と同様の効果を奏する。
本発明によれば、車両等の複数の移動体の位置情報の推移を受信し、指定施設として1つの施設の指定を受け付け、指定施設の前を通過する複数の移動体について、移動体が指定施設に到達するまでに要する時間が適切な所定時間間隔に相当する領域を特定し、特定された領域を出力することで、指定施設への誘導効果の高い最適な位置に看板を設置する検討が可能となる交通情報分析装置及び交通情報分析方法を提供することができる。
本発明の実施形態である交通情報分析システム全体の基本的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態における車載ナビゲーション装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態における携帯端末の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態における交通情報分析装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態における訪問情報データベースの例を示す図である。 本発明の実施形態における道路別に通過した車両60の平均移動速度又は平均所要時間についての一例を示す図である。 本発明の実施形態における所定時間間隔に対応する適切な領域を地図情報に重ね合わせて出力する一例を示す図である。 本発明の実施形態における所定時間間隔に対応する適切な領域を地図情報上の対応する道路区間を可視化して出力する一例を示す図である。 本発明の実施形態における訪問情報データベースの更新処理時の基本的動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における分析処理時の基本的動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の交通情報分析システムの好ましい一実施形態について、図を参照しながら詳細に説明する。
<交通情報分析システム1の全体構成>
本発明の好ましい一実施形態に係る交通情報分析システム1について説明する。図1に、交通情報分析システム1の全体構成を示す。
図1に示すように、交通情報分析システム1は、車載ナビゲーション装置10と、携帯端末20と、交通情報分析装置30と、を含んで構成される。これら各装置及び各端末は、通信網50を介して相互に通信可能に接続される。なお、図中では、これら各装置及び各端末にて送受信される情報についても図示しているが、これらの情報はあくまで一例である。本実施形態にて、図示をしている以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
車載ナビゲーション装置10は、車両60aに乗車したユーザに対して、ナビゲーション(経路案内)を行う装置である。車載ナビゲーション装置10は、ユーザの要求に基づき、現在位置から目的地までの経路案内を行う。また、車載ナビゲーション装置10は、車載ナビゲーション装置10の位置情報(すなわち、車両60aの位置情報)を測位する機能も有する。車載ナビゲーション装置10が測位した位置情報は、車両60aを識別するための移動体識別情報とともに、交通情報分析装置30に対して適宜送信される。
車載ナビゲーション装置10は、移動体である車両60aに据え付けられたカーナビゲーション装置や、移動体である車両60aに簡易的に設置され可搬可能なPND(Portable Navigation Device)により実現することができる。また、これ以外にも、車載ナビゲーション装置10は、所定のアプリケーションがインストールされた、スマートフォン等の電子機器により実現することができる。
携帯端末20は、車両60bに乗車したユーザが利用する携帯端末である。携帯端末20は、上述した車載ナビゲーション装置10と同様に、携帯端末20の位置情報(すなわち、車両60bの位置情報)を測位する機能を有する。携帯端末20が測位した位置情報は、車載ナビゲーション装置10が測位した位置情報と同様に、車両60bを識別するための移動体識別情報とともに、交通情報分析装置30に対して適宜送信される。なお、移動体識別情報は、携帯端末20が車両60bから取得してもよいし、携帯端末20自身の識別情報を移動体識別情報とみなしても良い。
携帯端末20は、所定のアプリケーションがインストールされた、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、ノートパソコン、その他の携帯可能な電子機器により実現することができる。
なお、図中では、車載ナビゲーション装置10と車両60aの組と、携帯端末20と車両60bの組をそれぞれ一組ずつ図示しているが、これらの組数に特に制限はない。また、以下の説明において、車載ナビゲーション装置10が搭載された車両60aや、携帯端末20を利用するユーザが乗車する車両60bを区別することなく説明する場合には、末尾のアルファベットを省略して、単に「車両60」と呼ぶ。
交通情報分析装置30は、本実施形態特有の処理として、移動体である各車両60の位置情報等に基づいて、詳細な分析を行う装置である。
具体的に、交通情報分析装置30は、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20から、各車両60の位置情報を取得する。また、交通情報分析装置30は、各車両60の位置情報に基づいて、各車両60の施設への訪問に関するデータを記憶する訪問情報データベースを作成する。また、交通情報分析装置30は、各車両60が通行可能な道路と各車両60が訪問可能な施設の位置とを含む地図情報を記憶する。
さらに、交通情報分析装置30は、分析情報を利用するユーザから、ユーザの所望の条件に沿った分析情報を得るために入力される分析条件を受け付ける。ここで、分析条件は、分析情報を生成するために分析の対象とする施設(例えば店舗)の指定等を含む条件である。分析条件の詳細については、後述する。
そして、交通情報分析装置30は、訪問情報データベース内の情報と、地図情報とに基づいて、受け付けた分析条件に応じた分析を行う。例えば、交通情報分析装置30は、分析条件にて指定されている施設(以下、「指定施設」ともいう)を分析対象の施設と決定する。また、訪問情報データベース内の情報と、地図情報とに基づいて、所定期間内に指定施設に隣接する道路(以下、「施設前道路」ともいう)を通過した車両60を特定する。
また、交通情報分析装置30は、指定施設に隣接する道路に向かう指定施設から所定の範囲内にある道路群Rn(1≦n≦N)(Nは道路群の個数)を特定し、各道路Rn(1≦n≦N)毎に、所定期間内に施設前道路を通過した車両60のうち当該道路Rn(1≦n≦N)を移動した車両60を特定し、当該道路Rn(1≦n≦N)別に通過した車両60の平均移動速度又は所定時間における平均移動距離を算出する。
そうすることで、交通情報分析装置30は、指定施設前の道路を通過した車両60が、指定施設に隣接する道路に向かう道路Rn(1≦n≦N)別に、指定施設の前を通過するまでの平均所要時間を分析することができる。
それにより、車両60が指定施設前の道路に到達するまでの所要時間が所定時間間隔(所定時間範囲)となる適切な領域を特定することができる。ここで、所定時間範囲は、例えば、第1の時間<第2の時間を設定して、第1の時間以上又は第1の時間超で、かつ予め設定された第2の時間以下又は第2の時間未満とすることができる。例えば、第1の時間を1分、第2の時間を5分とした場合、車両60が指定施設前の道路に到達するまでの所要時間が例えば1分以上又は1分超で、かつ5分以下又は5分未満とすることができる。
また、交通情報分析装置30は、このようにして算出した分析情報を、ユーザに対して提示する。つまり、ユーザは、自身が指定した分析対象の施設に関して分析情報を得ることができる。
ユーザは、交通情報分析装置30から提示された、この分析情報を、様々な用途に利用することができる。
例えば、交通情報分析装置30により特定された領域を出力することで、指定施設への誘導効果の高い最適な位置(すなわち、看板を目にしてから当該施設に立ち寄るか否かを判断するための走行時間を確保するとともに、立ち寄ることを判断してから、短い時間を走行することで当該施設に到達することができる適切な区間)に看板を設置する検討が可能となる。
これにより、例えば、看板が施設(例えば店舗)の直前すぎると、施設訪問(店舗への入店)を検討する時間が足りず、逆に看板が施設(例えば店舗)に遠すぎると、他の施設(例えば店舗)を訪問(入店)される可能性があり、それを防ぐ最適な位置(例えば、他の施設(例えば店舗)より手前の適切な区間)に看板を設置することが可能となる。
なお、本実施形態における分析情報を利用するユーザは、例えば、店舗を運営する事業者であってもよいし、この事業者に対してコンサルティングを行うコンサルタントであってもよい。つまり、本実施形態における分析情報は、様々なユーザが様々に利用することができる。
このような交通情報分析装置30は、例えばサーバ装置やパーソナルコンピュータに、本実施形態を実現するためのソフトウェアを組み込むことにより実現することができる。
通信網50は、インターネットや携帯電話網といったネットワークや、これらを組み合わせたネットワークにより実現される。また、ネットワークの一部に、LAN(Local Area Network)が含まれていてもよい。
車両60は、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20のユーザが乗車する移動体である。車両60は、例えば、四輪自動車や自動二輪車や自転車等により実現される。
<車載ナビゲーション装置10が備える機能ブロック>
次に、車載ナビゲーション装置10が備える機能ブロックについて図2のブロック図を参照して説明をする。
ここで、車載ナビゲーション装置10は、車両60aから電源の供給を受けており、車両60aに乗車したユーザにより車両60aのイグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされることによって自動起動する。そして、車載ナビゲーション装置10は、車両60aに乗車したユーザにより車両60aのイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまで稼働する。
図2に示すように、車載ナビゲーション装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、センサ部14と、表示部15と、入力部16とを含んで構成される。
制御部11は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置から構成され、車載ナビゲーション装置10を構成する各部の制御を行う。制御部11の詳細については、後述する。
記憶部12は、半導体メモリ等で構成されており、ファームウェアやオペレーティングシステムと呼ばれる制御用のプログラムや、経路案内処理を行うためのプログラムや、交通情報分析装置30に対する位置情報の送信処理を行うためのプログラムといった各プログラム、さらにその他、地図情報等の種々の情報が記憶される。図中には、記憶部12が記憶する情報として、位置情報の送信処理に特に関する情報である、位置情報121及び移動体識別情報122を図示する。
位置情報121は、後述のセンサ部14により測位された車載ナビゲーション装置10の位置情報(すなわち、車両60aの位置情報)である。位置情報121には、測位された位置を示す情報のみならず、測位を行った時刻も含まれるようにする。
また、移動体識別情報122は、車載ナビゲーション装置10を識別するための情報である。移動体識別情報122としては、例えば車載ナビゲーション装置10に一意に割り当てられた製造番号等を利用することができる。また、他にも、通信部13が携帯電話網等のネットワークである通信網50に接続するために、通信部13に挿入されたSIM(Subscriber Identity Module)に付与された電話番号を移動体識別情報122として利用することができる。また、他にも、車両60aに固有に付与されたVIN(車両識別番号)やナンバープレートの番号を移動体識別情報122として利用することができる。
これらの記憶部12に格納される各情報については、記憶部12に予め記憶しておく構成としてもよいし、通信網50に接続されたサーバ装置(図示を省略する)等から必要に応じて適宜ダウンロードされる構成としてもよい。さらに、ユーザの入力等に応じて適宜修正されてもよい。
通信部13は、DSP(Digital Signal Processor)等を有し、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)或いはWi-Fi(登録商標)といった規格に準拠して、通信網50を介して他の装置(例えば、交通情報分析装置30)との間の無線通信を実現する。通信部13は、例えば、後述の位置情報送信部112が、記憶部12に格納されている位置情報121及び移動体識別情報122を、交通情報分析装置30に対して送信するために利用される。ただし、通信部13と他の装置との間で送受信されるデータに特に制限はなく、位置情報121及び移動体識別情報122以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
センサ部14は、例えばGPS(Global Positioning System)センサ、ジャイロセンサ、加速度センサ等により構成される。センサ部14は、位置情報を検出する位置検出手段としての機能を備え、GPSセンサによりGPS衛星信号を受信し、車載ナビゲーション装置10の位置情報(緯度及び経度)を測位する。センサ部14による測位は、上述したように所定の時間間隔(例えば3秒間隔)で行われる。測位した位置情報は、位置情報121として記憶部12に格納される。
なお、センサ部14は、ジャイロセンサ、加速度センサにより測定される角速度や、加速度に基づいて車載ナビゲーション装置10の位置情報の測位精度をさらに高めることも可能である。
また、センサ部14は、GPS通信が困難又は不可能となった場合に、AGPS(Assisted Global Positioning System)通信を利用し、通信部13から取得される基地局情報によって車載ナビゲーション装置10の位置情報を算出することも可能である。
表示部15は、液晶ディスプレイ、又は有機エレクトロルミネッセンスパネル等の表示デバイスにより構成される。表示部15は、制御部11からの指示を受けて画像を表示する。表示部15が表示する情報としては、例えば、車載ナビゲーション装置10の現在位置、地図情報から読み出された車載ナビゲーション装置10の現在位置周辺の地図情報、ユーザに設定された目的地、他の車載ナビゲーション装置10から通知された待ち合わせ情報、ルート情報、各種のユーザインタフェース等が挙げられる。
入力部16は、テンキーと呼ばれる物理スイッチや表示部15の表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置(図示を省略する。)等で構成される。入力部16からの操作入力、例えばユーザによるテンキーの押下、タッチパネルのタッチに基づいた信号を制御部11に出力することで、ユーザによる選択操作や、地図の拡大縮小等の操作を実現することができる。
なお、この他、図示しないが、スピーカやマイク等を備えることもできる。スピーカは、運転者に対して音声出力を行い、マイクは、運転者によって発せられた音声等を集音する。
そうすることで、情報をスピーカから音声で出力したり、マイクを介して音声入力された運転者による各種の選択、指示を音声認識技術により、制御部11に入力したりすることもできる。
次に、制御部11の詳細について説明をする。制御部11はCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random access memory)、ROM(Read Only Memory)、及びI/O(Input / output)等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部12から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部12から情報を読み出し、RAM及び記憶部12に対して情報の書き込みを行い、通信部13、センサ部14、表示部15、及び入力部16と信号の授受を行う。そして、このようにして、ハードウェアとソフトウェア(プログラム)が協働することにより本実施形態における処理は実現される。
制御部11は、機能ブロックとして、経路案内部111及び位置情報送信部112を備える。
経路案内部111は、ユーザによって入力又は選択された施設等の目的地までの経路案内処理を行う部分である。
目的地までの経路案内処理は、一般的なカーナビゲーションシステムにおける経路案内処理と同等である。すなわち、経路案内部111は、記憶部12に記憶されている地図情報(図示を省略する。)に基づいて目的地までの地図を生成し、この地図上にセンサ部14により測位された車載ナビゲーション装置10の現在位置と目的地の位置と目的地までのルート情報とを重ね、これを表示部15に表示することにより経路案内を行うことができる。この場合に、さらに、図示を省略したスピーカから経路案内用の音声を出力するようにしてもよい。また、道路の混雑状況の情報や天気の情報等を通信部13による通信により取得して、この取得した情報を経路案内処理に利用するようにしてもよい。
なお、目的地までの経路案内処理については、当業者によく知られているので、これ以上の詳細な説明は省略する。また、経路案内処理を行うための地図情報についても、当業者によく知られているので、これ以上の詳細な説明及び図示は省略する。
位置情報送信部112は、通信部13を利用した無線通信により、記憶部12に格納されている位置情報121及び移動体識別情報122を、交通情報分析装置30に対して送信する部分である。
位置情報送信部112による、交通情報分析装置30に対する位置情報121及び移動体識別情報122の送信は、車両60aに乗車したユーザにより車両60aのイグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされ、車載ナビゲーション装置10が自動起動してから、車両60aのイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまでの間、周期的に行われる。例えば、所定の時間間隔(例えば3秒間隔)でセンサ部14が測位を行う都度、リアルタイムに送信が行われる。また、リアルタイムに交通情報分析装置30に送信するのではなく、複数個まとめて(例えば3分間分の間に3秒間隔で更新された位置情報121と、移動体識別情報122とをまとめて)、一度に送信するようにしてもよい。すなわち、いわゆるバースト送信をするようにしてもよい。かかる、所定の時間間隔の長さや、リアルタイムに送信するか、それともバースト送信するかは、本実施形態を適用する環境等に応じて、任意に設定することができる。
このようにして、リアルタイム送信やバースト送信を行うことにより、位置情報送信部112は、センサ部14が測位した車両60aの移動経路を特定するための位置情報121と、移動体識別情報122とを、交通情報分析装置30に対して送信する。
この場合に、イグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされ、車載ナビゲーション装置10が自動起動した直後に測位された位置情報121により特定される位置を最初の車両位置、すなわち出発位置として交通情報分析装置30に送信することができる。さらに、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)される直前に測位された位置情報121により特定される位置を最終の車両位置、すなわち駐車位置として交通情報分析装置30に送信することができる。
この場合、出発位置を表す位置情報121であることを示す起動情報や、駐車位置を表す位置情報121であることを示す停止情報を、位置情報121に追加してから、交通情報分析装置30に送信するようにしてもよい。例えば、起動情報であることを示すフラグを1にして送信したり、停止情報であることを示すフラグを1にして送信したりするとよい。なお、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)される直前に測位された位置情報121(すなわち、駐車位置)については、イグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされ、車載ナビゲーション装置10が再度起動した際に送信されてもよい。
また、バースト送信を行う場合であっても、経路案内部111により車両60aが目的地(例えば、或る施設)に到着したと判断された場合には、位置情報送信部112は、リアルタイムに送信を行うように切り替えるとよい。このようにすれば、或る施設に到着後、駐車位置の位置情報121が送信される前に、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)されてしまい、施設等の目的地の位置情報121が交通情報分析装置30に対して送信されない、という事態を防止することができる。
<携帯端末20が備える機能ブロック>
次に、携帯端末20が備える機能ブロックについて図3のブロック図を参照して説明をする。
ここで、上述した車載ナビゲーション装置10は、車両60aから電源の供給を受けていたが、携帯端末20は自身が備えるバッテリ(図示を省略する)から電源の供給を受ける。ただし、バッテリを充電するために携帯端末20が車両60bのシガーソケット等から電源の供給を受けるようにしてもよい。
図3に示すように、携帯端末20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、センサ部24と、表示部25と、入力部26と、近距離通信部27とを含んで構成される。
ここで、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、センサ部24と、表示部25と、入力部26は、上述した車載ナビゲーション装置10が含む同名の機能ブロックと同等の機能を有している。つまり、上述した車載ナビゲーション装置10の説明における「車載ナビゲーション装置10」の文言と「携帯端末20」の文言を置き換えることにより、携帯端末20の各機能ブロックの説明となるので、重複する再度の説明は省略する。
一方で、携帯端末20は、近距離通信部27を含んでいる点等で、車載ナビゲーション装置10と相違するので、この相違点について、以下説明をする。
近距離通信部27は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)といった規格に準拠した非接触の近距離通信、又はUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等を介した有線による近距離通信を行うための部分である。
一方で、車両60bは、近距離通信部27と通信を行うための近距離通信部を備える。例えば車両60bのECU(Electronic Control Unit)が近距離通信部を備える。
そして、携帯端末20がECUと近距離通信により通信することができる場合とは、すなわち、携帯端末20が車両60bの車内に存在する場合である。この場合、携帯端末20のセンサ部24が測位する位置情報は、車両60bの位置情報に相当することになる。
そこで、携帯端末20は、近距離通信部27を介してECUと近距離通信できる間は、位置情報送信部212を起動させる。そして、起動した位置情報送信部212が、車載ナビゲーション装置10の位置情報送信部112と同様にして、センサ部24が測位した車両60bの移動経路を特定するための位置情報221と、移動体識別情報222とを、交通情報分析装置30に対して送信する。なお、車載ナビゲーション装置10の場合と同様に、位置情報121には、測位された位置を示す情報のみならず、測位を行った時刻も含まれるようにする。
例えば、ユーザが携帯端末20を所持して車両60bに乗車し、イグニッションスイッチ等の車両60bの起動スイッチをオンにすると、車両60bと携帯端末20とが接続(ペアリング)され、携帯端末20で測位した位置情報221及び移動体識別情報222が携帯端末20から交通情報分析装置30に送信される。この場合、車両60bと携帯端末20とのペアリング直後に測位された位置情報121により特定される位置を最初の車両位置、すなわち出発位置として交通情報分析装置30に送信することができる。
さらに、イグニッションスイッチ等の車両60bの起動スイッチがオフにされると、車両60bと携帯端末20とのペアリングが解除される。この場合、解除された直前に測位された位置情報121により特定される位置を最終の車両位置、すなわち駐車位置として交通情報分析装置30に送信することができる。
この場合に、リアルタイムで送信してもよく、バースト送信してもよい点や、駐車位置に到着したと判断された場合には、バースト送信をリアルタイムの送信に切り替えても良い点や、出発位置又は駐車位置であることを示す起動情報や停止情報を追加しても良い点や、再起動時に駐車位置を送信しても良い点も位置情報送信部112と同様である。
なお、車両60bが位置情報を測位する機能を有している場合には、センサ部24が測位する位置情報ではなく、車両60bが測位する位置情報を位置情報121として交通情報分析装置30に送信するようにしてもよい。この場合、携帯端末20から、センサ部24を省略するようにしてもよい。
<交通情報分析装置30が備える機能ブロック>
次に、交通情報分析装置30が備える機能ブロックについて図4のブロック図を参照して説明をする。
図4に示すように、交通情報分析装置30は、制御部31と、記憶部32と、通信部33とを含んで構成される。
制御部31は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置から構成され、交通情報分析装置30を構成する各部の制御を行う。制御部31の詳細については、後述する。
記憶部32は、半導体メモリ等で構成されており、ファームウェアやオペレーティングシステムと呼ばれる制御用のプログラムや、情報分析処理を行うためのプログラムといった各プログラム、さらにその他、地図情報等の種々の情報が記憶される。図中には、記憶部32が記憶する情報として、位置情報の分析処理に特に関する情報である、地図情報321、及び訪問情報データベース322を図示する。
地図情報321には、道路や施設等の地物に関する情報、道路情報、施設位置情報、駐車場情報等の情報が含まれる。また、地図情報321には他にも、道路及び道路地図等の背景を表示するための表示用地図データ、ノード(例えば道路の交差点、屈曲点、端点等)の位置情報及びその種別情報、各ノード間を結ぶ経路であるリンクの位置情報及びその種別情報、全てのリンクのコスト情報(例えば距離、所要時間等)に関するリンクコストデータ等を含む道路ネットワークデータ等が含まれる。
道路情報としては道路の位置及び形状や、道路の種別や信号機の位置等のいわゆる道路地図の情報が保存されている。
施設位置情報としては、各施設の位置情報が緯度経度の情報として保存されている。また、施設位置情報として、施設の移動体識別情報(施設ID)、名称、施設種別(及び/又はジャンル)、電話番号、住所、営業時間、施設が飲食店であれば提供するメニュー、商品役務等に関する施設情報、等の付帯的な情報が含まれていてもよい。
駐車場情報としては、駐車場の位置情報が緯度経度の情報として保存されている。駐車場が各施設の駐車場である場合には、施設と駐車場を紐付けて保存される。
地図情報321は、記憶部32に予め記憶しておく構成としてもよいし、通信網50に接続されたサーバ装置(図示を省略する。)等から必要に応じて適宜ダウンロードされる構成としてもよい。さらに、ユーザの入力等に応じて適宜修正されてもよい。
訪問情報データベース322は、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから受信した位置情報121及び位置情報221、並びに、移動体識別情報122及び移動体識別情報222に基づいて構築されたデータベースである。訪問情報データベース322は、後述の訪問情報データベース更新部311により構築される。訪問情報データベース322の詳細については、訪問情報データベース更新部311の説明の際に後述する。なお、以下の説明では、位置情報121及び位置情報221を区別することなく説明する際は、符号を省略して「位置情報」と呼ぶ。また、同様に移動体識別情報122及び移動体識別情報222を区別することなく説明する際は、符号を省略して「移動体識別情報」と呼ぶ。
通信部33は、DSP等を有し、3G、LTE、4G或いはWi-Fi(登録商標)といった通信規格に準拠して、通信網50を介して通信網50を介した他の装置との間の無線通信を実現する。通信部33は、例えば、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから送信される位置情報及び移動体識別情報を受信するために利用される。
ただし、通信部33と他の装置との間で送受信されるデータに特に制限はなく、これらの情報以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
次に、制御部31の詳細について説明をする。制御部31はCPU、RAM、ROM、及びI/O等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部32から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部32から情報を読み出し、RAM及び記憶部32に対して情報の書き込みを行い、通信部33、表示部34、及び入力部35と信号の授受を行う。そして、このようにして、ハードウェアとソフトウェア(プログラム)が協働することにより本実施形態における処理は実現される。
このように、制御部31は各プログラムを実行することによって、交通情報分析装置30に所定の手段(以下、「交通情報分析制御部」と総称する)として機能させる。
また、制御部31は各プログラムを実行することによって、コンピュータとしての交通情報分析装置30に、所定のステップ(以下、「交通情報分析制御ステップ」と総称する)を実行させる。
以下、制御部31の有する機能を交通情報分析制御部の観点から説明する。なお、交通情報分析制御ステップ(方法)の観点に基づく説明は、「部」を「ステップ」に置き換えることで説明できるため、省略する。
制御部31は、機能ブロックとして、訪問情報データベース更新部311と、分析条件受付部312と、施設前通過判定部313と、平均値算出部314と、領域特定部315と、出力部316と、を含む。
訪問情報データベース更新部311は、訪問情報データベース322を構築するとともに、訪問情報データベース322を適宜更新する部分である。訪問情報データベース322のデータ構造の一例について図5を参照して説明する。
<訪問情報データベース322>
図5に示すように、訪問情報データベース322は、車両60が訪問した施設を識別するための「施設識別情報」を含む。また、訪問情報データベース322は、施設識別情報に対応する施設に訪れた車両60の車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20から受信した「移動体識別情報」を含む。さらに、訪問情報データベース322は、施設識別情報に対応する施設に訪れた車両60の車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20から受信した「位置情報」に基づいて訪問情報データベース更新部311が特定した、「移動日時」、及び「移動経路情報」を含む。
そして、訪問情報データベース更新部311は、これらの情報それぞれを、訪問情報データベース322内の対応するフィールドに格納することにより、訪問情報データベース322を構築及び更新する。
訪問情報データベース322内の「施設識別情報」は、車両60が訪問した施設を識別するための情報であり、上述した地図情報321から取得される。施設識別情報としては、例えば、施設に一意に割り当てられた数字やアルファベットや、施設名や、施設の電話番号等を利用することができる。
訪問情報データベース322内の「移動日時」は、移動体識別情報に対応する車両60が移動した日時を示す情報である。本実施形態では、例えば、何れかの車載ナビゲーション装置10又は携帯端末20から位置情報の送信が一度開始されて終了するまでを1つの移動として扱う。そして、この1つの移動に対応する日時を移動日時として訪問情報データベース322内に格納する。
訪問情報データベース322内の「移動体識別情報」は、上述したように位置情報の送信元である車載ナビゲーション装置10や携帯端末20を識別するための情報である。すなわち、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20に対応する車両60を識別する情報である。
訪問情報データベース322内の「移動経路情報」は、1つの移動の間に受信した、時間離散的に変化する位置情報の全てに基づいて特定される移動経路を示す情報である。なお、前述したように、位置情報には、測位された位置を示す情報のみならず、測位を行った時刻も含まれる。訪問情報データベース更新部311は、この時間離散的に変化する位置情報をつなぐことにより、車両60の移動経路を特定することができる。
また、位置情報と時刻情報と利用することで、移動体が、移動経路上のある位置に到達した時刻から所定時間前(例えば1分前)に当該移動体の位置した場所を特定することができる。また、その間に移動体の移動した距離及びその間の移動体の移動速度を特定することができる。
なお、本実施形態を実装した環境において、位置情報の精度が低いような場合には、訪問情報データベース更新部311は、地図情報321と位置情報を照らし合わせるマップマッチングを行って移動経路を特定するようにしてもよい。ただし、位置情報の精度が高いような場合には、必ずしもマップマッチングを行う必要はない。
<訪問情報データベース更新部311>
訪問情報データベース更新部311は、何れかの車載ナビゲーション装置10又は携帯端末20から位置情報及び移動体識別情報の送信が一度開始されてから終了する都度、受信した位置情報及び移動体識別情報に基づいて新たなフィールドに、上述した各情報を格納することにより訪問情報データベース322を更新する。
また、訪問情報データベース更新部311は、訪問情報データベース322を構築及び更新するにあたって、何れの車両60が何れの施設を訪れたのかを特定する必要がある。
そのために、訪問情報データベース更新部311は、受信した位置情報から、ユーザが車両60にて駐車した位置を特定する。例えば、上述したように、位置情報に駐車位置を示す情報が含まれているならば、この情報により駐車した位置を特定する。また、仮に位置情報に駐車位置を示す情報が含まれていない場合には、例えば、位置情報の送信が開始されて終了するまでの間の、最後に受信した位置情報に対応する位置や、一定時間変化しない位置を駐車位置であるとみなすこともできる。
そして、訪問情報データベース更新部311は、特定した駐車位置と、地図情報321に含まれる各施設の位置(及び施設に紐付けられている駐車場の位置)を比較し、特定した駐車位置と何れかの施設の位置(及び施設に紐付けられている駐車場の位置)が一致した場合に、一致した施設に車両60が訪問したと判定する。そして、この往路における駐車位置に対応する位置情報を受信するよりも前に受信したと判定する。なお、駐車位置と、施設の位置の「一致」の度合いは任意に定めるようにしてよい。例えば、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20が位置情報を精度良く測定できるような場合には、一致と判定する範囲を狭くするようにしてもよい。一方で、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20が位置情報をそれほど精度良く測定できないような場合には、一致と判定する範囲を広くするようにしてもよい。つまり、多少位置がズレている場合にも一致と判定するようにしてもよい。
なお、交通情報分析装置30のユーザが、訪問情報データベース322を適宜修正するようにしてもよい。
<分析条件受付部312>
分析条件受付部312は、分析条件を受け付ける機能部である。上述したように、分析条件は、ユーザが所望の分析情報を得るために入力する条件である。分析条件受付部312は、ユーザから分析条件の入力を受け付けるためのユーザインタフェースを生成し、生成したユーザインタフェースを、ディスプレイにより実現される表示部34に対して表示させる。ユーザは、このユーザインタフェースを参照して、キーボードやマウス等の入力インターフェースにより入力される入力部35にて、分析条件を入力する。
分析条件受付部312は、入力された分析条件を、施設前通過判定部313、平均値算出部314、領域特定部315、及び出力部316に対して直接又は間接的に提供する。
ここで、分析条件には、例えば分析対象とする施設の指定が含まれる。また、分析条件は、他にも、指定施設から所定の範囲内にある分析対象とする、道路上の位置の指定(指定箇所)が含まれる。また、分析方法の指定や、分析対象とする道路又は道路上に指定箇所の指定施設からの範囲に関する指定、また、分析対象とする期間に関する指定、分析対象とする日に関する指定(例えば、平日、休日、営業日等)、分析対象とする時間帯に関する指定、分析対象とする所定の単位の指定等を含んでいてもよい。ここで、所定の単位とは、例えば、日単位、平日・休日単位、時間単位、時間帯等、当該指定施設に応じて適宜設定される任意の単位とする。
例えば、分析対象とする単位の指定を指定施設の営業時間帯とすることで、後述の平均値算出部314により算出される、指定施設前の道路に向かう道路Rn(1≦n≦N)における車両60の平均移動速度又は所定時間における平均移動距離を、所定期間内であってかつ指定施設の営業時間帯内における平均値が算出されるようにすることができる。
そうすることで、営業時間帯以外の例えば夜間の道路が流れている時間を排除することができ、後述の領域特定部315は、指定施設の営業時間内において、車両60が指定施設前に到達するまでの所要時間が所定時間間隔となる適切な領域(例えば、看板を目にしてから当該施設に立ち寄るか否かを判断するための走行時間を確保するとともに、立ち寄ることを判断してから、短い時間を走行することで当該施設に到達することができるより精度の高い適切な区間を検討することができる。
また、車両60が指定施設前に到達するまでに要する所要時間に関する時間間隔(所定時間範囲)を分析条件としてもよい。そうすることで、車両60が指定施設前に到達するまでに要する所用時間に関する時間間隔(所定時間範囲)を指定施設とその周りの環境に応じて適切な値を設定することが可能となる。
なお、分析条件として、前述した条件を予め設定するようにしてもよい。
<施設前通過判定部313>
施設前通過判定部313は、訪問情報データベース322を参照することにより、例えば分析条件で指定された分析対象とする所定期間内において指定施設に隣接する道路(施設前道路)を通過した車両60を特定する。
このため、施設前通過判定部313は、地図情報321に基づいて、指定施設に隣接する道路(施設前道路)を特定する。この施設前道路は、指定施設を訪れるために通過する必要がある道路であり、例えば、指定施設の入り口や指定施設の駐車場に隣接する道路である。なお、1つの施設について入り口や複数の駐車場が複数存在する場合は、これに応じて、1つの施設に施設前道路も複数存在することもあり得る。
また、施設前通過判定部313は、地図情報321に基づいて、指定施設から所定の範囲内にある施設前道路に向かう道路群{Rn:(1≦n≦N)}を特定する。ここで、所定の範囲は任意の大きさとすることができる。例えば、指定施設位置を中心とした半径N[km](Nは、任意の正の値)の範囲を所定の範囲とすることができる。また、半径ではなく、例えば車両60の指定施設までの道路上での移動距離がN[km]の範囲を所定の範囲とするようにしてもよい。また、他にも例えば車両60の指定施設前までの所要移動時間に基づいて所定の範囲を決定するようにしてもよい。所定の範囲の大きさは適宜設定することができる。
こうすることで、施設前通過判定部313は、所定期間内において訪問情報データベース322に含まれる移動情報により特定される車両60の移動経路に基づいて、地図情報321を参照することで、指定施設の施設前道路を通過した車両60を特定し、当該車両が施設前道路を通過した日付と時刻及び、どの道路を移動して施設前道路を通過したか、を特定することができる。
なお、施設前通過判定部313は、施設前道路に向かう道路について、移動経路の進行方向が指定施設を左側とする経路(左折で訪問できる経路)と、移動経路の進行方向が指定施設を右側とする経路(右折で訪問する経路)と、が特定することができるが、施設前通過判定部313は、左折右折に関わらず、すべての移動経路となる道路を特定してもよい。また、施設前通過判定部313は、左折で訪問できる経路となる道路に限定して特定してもよい。
なお、前述したとおり、例えば、分析対象とする所定期間を指定施設の営業日の営業時間帯とすることで、後述の領域特定部315により特定される、車両60が指定施設前に到達するまでの所要時間が所定時間間隔となる適切な領域(例えば、看板を目にしてから当該施設に立ち寄るか否かを判断するための走行時間を確保するとともに、立ち寄ることを判断してから、短い時間を走行することで当該施設に到達することができるより精度の高い適切な区間)を検討することができる。また、例えば指定施設が飲食店の場合、時間帯として例えばランチタイム及び/又はディナータイム等を指定することで、特にランチタイム及び/又はディナータイムのような時間帯におけるより適切な領域を特定することができる。
<平均値算出部314>
平均値算出部314は、指定施設から所定の範囲内にある指定施設前道路に向かう道路Rn(1≦n≦N)別に、例えば分析条件で指定された分析対象とする所定期間内に当該道路Rnを移動経路として施設前道路を通過した車両60の平均移動速度又は所定時間における平均移動距離を算出する。
平均値算出部314は、訪問情報データベース322の移動経路上の位置情報と時刻情報を参照することにより、所定期間内において、道路Rn(1≦n≦N)毎に、道路Rn(1≦n≦N)を移動して指定施設前道路を通過した車両60を特定する。
さらに、平均値算出部314は、所定期間内において、例えば道路Rn(1≦n≦N)を移動して指定施設前道路を通過した各車両60が指定施設前道路に到達した時刻から所定時間前(例えば、i分前:1≦i)に当該車両60の位置した場所を特定し、その間に当該車両60の移動した移動距離Dn(i)及びその間の当該車両60の移動速度Vn(i)を特定する。こうすることで、平均値算出部314は、所定期間内において道路Rn(1≦n≦N)を移動して指定施設前道路を通過した全ての車両60の、指定施設前道路に到達するまでの所定時間(例えば、i分:1≦i)に移動した移動距離Dn(i)の平均値である平均移動距離Ave_Dn(i)及び移動速度Vn(i)の平均値である平均移動速度Ave_Vn(i)を算出することができる。
平均値算出部314は、複数のi(例えば、1≦i≦10)に対して、平均移動距離Ave_Dn(i)及び平均移動速度Ave_Vn(i)を算出するようにしてもよい。こうすることで、平均値算出部314は、車両60が指定施設前道路に到達するまでのi分(1≦i≦10)毎における平均移動距離及び平均移動速度をより詳細に算出することができる。
また、平均値算出部314は、所定時間として、例えば、i=10として、平均移動距離Ave_Dn(10)及び平均移動速度Ave_Vn(10)のみを算出するようにしてもよい。この場合、平均値算出部314は、例えば、各i分毎(1≦i≦10)における、平均移動距離Ave_Dn(i)及び平均移動速度Ave_Vn(i)をAve_Dn(10)及び平均移動速度Ave_Vn(10)から比例計算により求めるようにしてもよい。
なお、上記説明において、所定時間として、例えばi分(1≦i)を例示したが、これに限られない。例えば、分析条件で指定された分析対象とする(又は、予め設定された)、車両60が指定施設前に到達するまでに要する所要時間に関する時間間隔(所定時間範囲)に応じて、所定時間の単位として適宜適切な時間を設定してもよい。例えば、上記の例で、所定時間範囲を1分から5分の範囲とした場合、i分として、1≦i≦5と複数としてもよい。また、i分=5分としてもよい。また、上記の例では、所定時間の単位として分を例示したが、所定時間の単位として分に限られない。例えば、秒でもよい。
また、平均移動速度については、例えば、指定施設前の道路を含む道路リンクにおける車両60の平均移動速度を適用してもよい。
<領域特定部315>
領域特定部315は、平均値算出部314により算出される道路Rn(1≦n≦N)別に通過した車両60の平均移動速度Ave_Vn(i)又は平均移動距離Ave_Dn(i)に基づいて、指定施設の前を通過するまでの平均所要時間が、分析条件で指定された分析対象とする(又は、予め設定された)所定時間範囲内となる領域を特定する。
より具体的には、例えば、所定時間範囲を1分から5分の範囲とした場合、領域特定部315は、道路Rn(1≦n≦N)毎に、指定施設前から、平均移動速度Ave_Vn(1)×1分(=平均移動距離Ave_Dn(1))と平均移動速度Ave_Vn(5)×5分(=平均移動距離Ave_Dn(5))との間の距離となる領域を特定することができる。
また、前述したように、平均値算出部314が、所定時間として、例えば、i=10として、平均移動距離Ave_Dn(10)及び平均移動速度Ave_Vn(10)のみ算出した場合、領域特定部315は、所定時間範囲を1分から5分の範囲とするとき、道路Rn(1≦n≦N)毎に、指定施設前から、平均移動速度Ave_Vn(10)×1/10分(=平均移動距離Ave_Dn(10)×1/10)と平均移動速度Ave_Vn(10)×5/10分(=平均移動距離Ave_Dn(10)×5/10)との間の距離となる領域を特定することができる。
また、所定時間範囲が例えば10分以内となる場合について説明したが、これに限られない。前述したように、分析条件で指定された分析対象とする(又は、予め設定された)所定時間範囲に応じて、平均値算出部314において、所定時間の単位として適宜適切な時間を設定すればよい。
図6を例に説明する。図6に示した道路によると、次の移動経路R1からR5が挙げられる。
移動経路R1:A31->A21->A1->指定施設前
移動経路R2:A32->A21->A1->指定施設前
移動経路R3:A33->A21->A1->指定施設前
移動経路R4:A22->A1->指定施設前
移動経路R5:A23->A1->指定施設前
例えば、移動経路R1において、領域特定部315は、移動経路R1における平均移動速度に基づいて、指定施設の前を通過するまでの平均所要時間が所定時間の範囲内(例えば1分から5分)となる領域を特定することができる。このようにして、領域特定部315は、指定施設から所定の範囲内にある道路から指定施設前の道路に到達することができる全ての移動経路について、領域を算出することができる。
<出力部316>
出力部316は、領域特定部315により特定された領域を、例えば表示部34に出力する。
出力部316は、当該領域を平面図形として表示部34に出力した地図情報に重ね合わせて出力するようにしてもよい。
また、出力部316は、当該領域を表示部34に出力した地図情報の道路の部分の表示を変化させて(例えば、当該部分の色を変化させる、当該部分を太線表示させる等、ユーザにとって、区別することができる任意の形態に変化させて)出力するようにしてもよい。
図7Aに、特定された領域を平面図形として表示部34に出力した地図情報に重ね合わせて出力する例を示す。図7Aにおいて、指定施設を囲む外側の境界線は、指定施設の前を通過するまでの平均所要時間が所定時間の範囲内(例えば1分から5分)となる領域を示す。このように、出力部316は、例えば図7Aに示すように、指定施設前を通過するまでに要する平均所要時間が分析条件で指定された分析対象とする(又は、予め設定される)所定時間の範囲に含まれる領域を見やすく可視化することができる。
図7Bに、特定された領域を表示部34に出力した地図情報の道路の部分の表示を変化させて出力する例を示す。図7Bにおいて、道路領域R1、R2、及びR3はそれぞれ、領域を地図情報の道路の部分の表示を変化させて表示した例である。例えば、R1、R2、及びR3において、それぞれ指定施設寄りの地点が指定施設の前を通過するまでの平均所要時間が所定時間の範囲内(例えば1分から5分)となる領域を示す。
なお、R1は進行方向が指定施設を右側とする経路(右折で訪問できる経路)を示し、R2及びR3は進行方向が指定施設を左側とする経路(左折で訪問できる経路)を示す。このように、出力部316は、例えば図7Bに示すように、指定施設前を通過するまでに要する平均所要時間が分析条件で指定された分析対象とする(又は、予め設定される)所定時間の範囲に含まれる道路領域を見やすく可視化することができる。
このように、ユーザは、交通情報分析装置30により車両60が指定施設に到達するまでに要する時間が適切な所定時間間隔(所定時間の範囲)に相当する領域を把握することができる。
これにより、ユーザは、例えば、交通情報分析装置30により特定された領域を出力することで、指定施設への誘導効果の高い最適な位置(すなわち、看板を目にしてから当該施設に立ち寄るか否かを判断するための走行時間を確保するとともに、立ち寄ることを判断してから、短い時間を走行することで当該施設に到達することができる適切な区間)に看板を設置する検討が可能となる。
これにより、例えば、看板が施設(例えば店舗)の直前すぎると、施設訪問(店舗への入店)を検討する時間が足りず、逆に看板が施設(例えば店舗)に遠すぎると、他の施設(例えば店舗)を訪問(入店)される可能性があり、それを防ぐ最適な位置(例えば、他の施設(例えば店舗)より手前の適切な区間)に看板を設置することが可能となる。
また、分析対象とする単位の指定を指定施設の営業時間帯とすることで、平均値算出部314により算出される、指定施設前の道路に向かう道路Rn(1≦n≦N)における車両60の平均移動速度又は所定時間における平均移動距離を、所定期間内であってかつ指定施設の営業時間帯内における平均値が算出されるようにすることができる。
そうすることで、営業時間帯以外の例えば夜間の道路が流れている時間を排除することができ、領域特定部315は、指定施設の営業時間内において、車両60が指定施設前に到達するまでの所要時間が所定時間間隔となる、より精度の高い適切な区間を検討することができる。
以上、本発明の交通情報分析システム1の各機能部の実施形態を、車両60に搭載される車載ナビゲーション装置10、携帯端末20、及び交通情報分析装置30の構成に基づいて説明した。なお、本発明の交通情報分析装置30の備える各機能部の実施形態は、1台のコンピュータでも、1箇所にある又は数箇所に分散され、通信ネットワークによって相互接続された多数のコンピュータでも分散して実行するように展開できる。また、クラウド上の複数の仮想コンピュータを用いて構成することもできる。
<本実施形態の動作>
次に、図8及び図9のフローチャートを参照して、本実施形態の動作について説明する。ここで、図8は、もっぱら訪問情報データベース更新部311により行われる、位置情報の収集及び訪問情報データベース322の更新時の動作を示すフローチャートである。また、図9は、分析条件受付部312、施設前通過判定部313、平均値算出部314、領域特定部315、及び出力部316により行われる、分析処理時の動作を示すフローチャートである。
まず、車載ナビゲーション装置10から収集した位置情報により、訪問情報データベース322の更新する場合の動作について図8を参照して説明する。
位置情報送信部112が位置情報の送信を開始するか否かを判定する(ステップS11)。ここで、上述したように、車両60aのイグニッションスイッチがオンとなった場合に送信が開始される。イグニッションスイッチがオフのままの場合には(ステップS11にてNo)、位置情報送信部112による送信は開始されない。一方で、イグニッションスイッチがオンとなった場合には(ステップS11にてYes)、ステップS12に進む。
ステップS12では、センサ部14が、車載ナビゲーション装置10の位置を測位することにより位置情報を取得する(ステップS12)。
位置情報送信部112は、センサ部14から位置情報を取得し、取得した位置情報を交通情報分析装置30に対して、所定の周期で、リアルタイム送信又はバースト送信をする(ステップS13)。
次に、位置情報送信部112が位置情報の送信を終了するか否かを判定する(ステップS14)。上述したように、車両60aのイグニッションスイッチがオフとなった場合に送信が終了となる。車両60aのイグニッションスイッチがオンのままの場合には(ステップS14にてNo)、ステップS12における測位及びステップS13における送信が繰り返される。
一方で、車両60aのイグニッションスイッチがオフとなった場合には(ステップS14にてYes)、ステップS15に進む。
ステップS15では、交通情報分析装置30の訪問情報データベース更新部311が、ステップS12及びステップS13の繰り返しにより送信された位置情報に基づいて訪問情報データベース322を更新する(ステップS15)。
以上説明した動作により、位置情報の収集及び訪問情報データベースの更新が実現される。
次に、携帯端末20から収集した位置情報により、訪問情報データベース322の更新する場合の動作について図8を参照して説明する。この場合、上述の図7を参照した説明における、位置情報送信部112を位置情報送信部212に置き換え、センサ部14をセンサ部24に置き換え、ステップS11にてYesとなる基準を「イグニッションスイッチ等の車両60bの起動スイッチがオンとなり、車両60bと携帯端末20がペアリングした場合」に置き換え、ステップS14にてYesとなる基準を「イグニッションスイッチ等の車両60bの起動スイッチがオフとなり、車両60bと携帯端末20のペアリングが解除された場合」に置き換えればよい。従って重複する説明を省略する。
次に、図9のフローチャートを参照して、分析処理時の動作について説明をする。
まず、ステップS21において、分析条件受付部312が、入力部35を介して、ユーザから分析条件を受け付けて、受け付けた分析条件を施設前通過判定部313、平均値算出部314等に対して出力する。
ステップS22において、施設前通過判定部313は、分析条件及び地図情報321に基づいて、指定施設を特定するとともに、指定施設前の道路に向かう道路群{Rn:(1≦n≦N)}を特定する。
ステップS23において、施設前通過判定部313は、訪問情報データベース322に含まれる移動経路により、分析条件で指定される分析対象とする(又は、予め設定される)所定期間内において指定施設前の道路を通過した車両60を特定する。
ステップS24において、平均値算出部314は、訪問情報データベース322を参照することにより、所定期間内において指定施設前の道路を通過した車両60のうち、道路Rn(1≦n≦N)毎に、道路Rn(1≦n≦N)を移動して指定施設前道路を通過した車両60を特定し、指定施設前に向かう道路Rn(1≦n≦N)別に通過した車両60の平均移動速度又は所定時間における平均移動距離を算出する。
ステップS25において、領域特定部315は、指定施設の前を通過する道路に到達する道路Rn(1≦n≦N)毎に、指定施設の前を通過するまでの平均所要時間が、分析条件で指定された分析対象とする(又は、予め設定される)所定時間範囲内となる領域を特定する。
ステップS26において、出力部316は、領域特定部315により特定された領域を、例えば表示部34に出力する。
以上説明した、本実施形態の動作によれば、移動体である車両60の位置情報等の情報に基づいて、指定施設の前を通過する複数の移動体について平均移動速度を算出したうえで指定施設到達前の適切な所定時間間隔に相当する領域を特定し、特定された領域を出力することで、指定施設への誘導効果の高い最適な位置に看板を設置する検討が可能となる。また、このような分析結果をユーザに対して、提示することができる。
上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。例えば、以下に説明する各変形例のような変更を施した形態での実施が可能である。
<変形例1>
上述した実施形態では、指定施設の前を通過する車両60を分析対象としたが、これに限られない。例えば、指定施設の前を通過する車両60に加えて、指定施設を訪問した車両60を含めて分析対象としてもよい。
<変形例2>
上述した実施形態では、平均移動速度又は所定時間における平均移動距離の算出において、例えばi分(1≦i)を1つの時間単位として例示したが、これに限られない。前述したように、分析条件で指定された分析対象とする(又は、予め設定される)所定時間範囲に応じて、所定時間の単位として適宜適切な時間を設定すればよい。
また、指定施設前の道路に到達することができるに移動経路の道路事情に応じて、時間の単位を設定して、平均移動速度又は所定時間における平均移動距離を算出するようにしてもよい。例えば、指定施設前の道路を含む道路で平均速度に変化が無いような場合には、細かい単位にする必要はない。逆に、指定施設前の道路を含む道路で例えば渋滞事情により平均速度に変化がある場合は、所定時間単位を細かい単位としてもよい。
<変形例3>
例えば、図2、図3、及び図4の機能的構成は例示に過ぎず、本実施形態の機能的構成を限定するものではない。すなわち、本発明の情報分析機能に関する一連の処理を全体として実行できる機能が各機器に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは、特に図2、図3、及び図4の例に限定されない。
<変形例4>
また、他の変形例として、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20を、経路案内機能を有さない他の装置により実現してもよい。すなわち、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20による経路案内機能は、必須の構成ではない。この場合に、交通情報分析装置30がさらに経路案内機能を備えており、交通情報分析装置30が、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20と通信を行うことにより経路案内を行うようにしてもよい。
<変形例5>
さらに、他の変形例として、上述の実施形態では、交通情報分析装置30を例えば、サーバ装置やパーソナルコンピュータ等により実現すると説明したが、交通情報分析装置30の各機能を、適宜複数のサーバ装置に分散する、分散処理システムとしてもよい。また、クラウド上で仮想サーバ機能等を利用して、交通情報分析装置30の各機能を実現してもよい。
<変形例6>
さらに、他の変形例として、交通情報分析装置30とは別にFCD(Floating Car Data)サーバ(仮称)を設けて、FCDサーバが、各車両60から、当該車両60の識別情報、位置情報、及び時刻情報等を受信するようにしてもよい。それにより、交通情報分析装置30は、FCDサーバから、各車両60の識別情報、位置情報、及び時刻情報等を取得するようにしてもよい。
さらに、他の変形例として、FCDサーバが、各車両60から受信した識別情報、位置情報、及び時刻情報等に基づいて、訪問情報データベース322を構築して、適宜作成更新するようにしてもよい。その場合、交通情報分析装置30は、FCDサーバから訪問情報データベース322に格納された情報を適宜取得するようにしてもよい。
<変形例7>
さらに、他の変形例として、上述の実施形態では、ユーザとの入出力インタフェースとして、表示部34及び入力部35を用いる例を説明したが、これに限られない。通信網50に接続され、交通情報分析装置30と通信可能なユーザ端末(図示省略)を介してユーザとの入出力インタフェースを実現するようにしてもよい。
具体的には、例えば、ユーザ端末から交通情報分析装置30にログインして、交通情報分析装置30において、ユーザIDが正当なものであることが判定された後、交通情報分析装置30(分析条件受付部312)が、ユーザから分析条件の入力を受け付けるためのユーザインタフェースを生成し、生成したユーザインタフェースをユーザ端末に対して提供することで、ユーザは、ユーザ端末40を介して、分析条件を交通情報分析装置30に送信するようにしてもよい。
また、交通情報分析装置30(出力部316)は、領域特定部315により特定された、施設到達前の所定時間間隔の適切な領域をユーザ端末に対して出力するようにしてもよい。これを受けて、ユーザ端末は、例えば、図7A及び図7Bに示す表示をするようにしてもよい。
ユーザ端末は、例えばパーソナルコンピュータ等に、交通情報分析装置30との入出力タフェース機能を実現するためのソフトウェアを組み込むことにより実現することができる。
<ハードウェア及びソフトウェアについて>
なお、上記のナビゲーションシステムに含まれる各機器のそれぞれは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記のナビゲーションシステムに含まれる各機器のそれぞれが協働することにより行なわれるナビゲーション方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
1 交通情報分析システム
10 車載ナビゲーション装置
11、21、31 制御部
111、211 経路案内部
112、212 位置情報送信部
12、22、32 記憶部
121、221 位置情報
122、222 移動体識別情報
13、23、33 通信部
14、24 センサ部
15、25、34 表示部
16、26、35 入力部
20 携帯端末
27 近距離通信部
30 交通情報分析装置
311 訪問情報データベース更新部
312 分析条件受付部
313 施設前通過判定部
314 平均値算出部
315 領域特定部
316 出力部
321 地図情報
322 訪問情報データベース
50 通信網
60、60a、60b 車両

Claims (5)

  1. 複数の移動体の位置情報の推移を受信する受信部と、
    前記複数の移動体が通行可能な道路と、施設の位置情報を含む施設情報を記憶する地図情報記憶部と、
    前記施設情報の中から指定施設として1つの施設の指定を受け付ける入力部と、
    前記指定施設に隣接する道路を所定期間内に通過した前記移動体群を特定する施設前通過判定部と、
    前記指定施設に隣接する道路に向かう前記指定施設から所定の範囲内にある道路別に関し、前記移動体群の平均移動速度、又は所定時間における平均移動距離を算出する平均値算出部と、
    前記平均値算出部により算出される前記移動体群の平均移動速度、又は所定時間における平均移動距離に基づいて、前記指定施設の前を通過するまでの平均所要時間が、所定時間範囲の零でない下限である第1の時間と、第1の時間よりも長い、前記所定時間範囲の上限である第2の時間とに基づいて予め設定された前記所定時間範囲内となる領域を特定する領域特定部と、
    前記領域特定部により特定された前記領域を出力する出力部と、
    を備えることを特徴とする交通情報分析装置。
  2. 前記出力部は、
    前記領域を平面図形として前記地図情報に重ね合わせて出力することを特徴とする請求項1に記載の交通情報分析装置。
  3. 前記出力部は、
    前記領域を前記地図情報の前記道路の部分の表示を変化させて出力することを特徴とする請求項1に記載の交通情報分析装置。
  4. 前記平均値算出部による前記移動体の平均移動速度又は所定時間における平均移動距離の算出は、前記指定施設の営業時間内における算出であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の交通情報分析装置。
  5. 複数の移動体が通行可能な道路と、施設の位置情報を含む施設情報を記憶する地図情報記憶部を有する1つ以上のコンピュータが行う交通情報分析方法であって、
    前記施設情報の中から指定施設として1つの施設の指定を受け付ける入力ステップと、
    前記指定施設に隣接する道路を所定期間内に通過した前記移動体群を特定する施設前通過判定ステップと、
    前記指定施設に隣接する道路に向かう前記指定施設から所定の範囲内にある道路別に関し、前記移動体群の平均移動速度、又は所定時間における平均移動距離を算出する平均値算出ステップと、
    前記平均値算出ステップにおいて算出される前記移動体群の平均移動速度、又は所定時間における平均移動距離に基づいて、前記指定施設の前を通過するまでの平均所要時間が、所定時間範囲の零でない下限である第1の時間と、第1の時間よりも長い、前記所定時間範囲の上限である第2の時間とに基づいて予め設定された前記所定時間範囲内となる領域を特定する領域特定ステップと、
    前記領域特定ステップにおいて特定された前記領域を出力する出力ステップと、
    を有することを特徴とする交通情報分析方法。
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柴山 和久 KAZUHISA SHIBAYAMA,ビッグデータを利益に変える方法 HOW TO CHANGE BIG DATA INTO PROFITS,株式会社幻冬舎メディアコンサルティング 久保田 貴,2014年03月20日,pp.136-142, pp.179-184

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