JP6974592B2 - 情報分析装置及び情報分析方法 - Google Patents
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Description
このような位置情報を利用する技術の一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示の技術では、車両のエンジンをオフにした時刻データに基づいて、ユーザが車両で施設を訪れたか否かを分析することができる。この分析結果は、例えば、施設の運営者等が、自身の施設の集客力を検討するために利用することができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る情報分析システム1について説明する。図1に、情報分析システム1の全体構成を示す。
車載ナビゲーション装置10は、移動体である車両50aに据え付けられたカーナビゲーション装置や、移動体である車両50aに簡易的に設置され可搬可能なPND(Portable Navigation Device)により実現することができる。また、これ以外にも、車載ナビゲーション装置10は、所定のアプリケーションがインストールされた、スマートフォン等の電子機器により実現することができる。
携帯端末20は、所定のアプリケーションがインストールされた、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、ノートパソコン、その他の携帯可能な電子機器により実現することができる。
具体的に、情報分析装置30は、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20から、各車両50の位置情報を取得する。また、情報分析装置30は、各車両50の位置情報に基づいて、各車両50の施設への訪問に関するデータを記憶する訪問情報データベースを作成する。また、情報分析装置30は、各車両50が通行可能な道路と各車両50が訪問可能な施設の位置とを含む地図情報を記憶する。
このようにして情報分析装置30は、移動体である車両50から取得した位置情報等の情報に基づいて、受け付けた分析条件に応じた分析を行うことができる。
この点、一般的な技術では、単に車両での訪問数にのみ基づいた分析を行っていたので、施設への訪問の理由が、立地によるものなのか施設のブランド力によるものなのか、或いは別の要因なのか、判別が困難であった。これに対して、情報分析装置30によれば、訪問数のみならず、上述の施設に対応する領域内を通過した移動体の台数等を考慮した上で、より分析を行うことができる。
次に、車載ナビゲーション装置10が備える機能ブロックについて図2のブロック図を参照して説明をする。
ここで、車載ナビゲーション装置10は、車両50aから電源の供給を受けており、車両50aに乗車したユーザにより車両50aのイグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされることによって自動起動する。そして、車載ナビゲーション装置10は、車両50aに乗車したユーザにより車両50aのイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまで稼働する。
また、移動体識別情報122は、車載ナビゲーション装置10を識別するための情報である。移動体識別情報122としては、例えば車載ナビゲーション装置10に一意に割り当てられた製造番号等を利用することができる。また、他にも、通信部13が携帯電話網等のネットワークである通信網40に接続するために、通信部13に挿入されたSIM(Subscriber Identity Module)に付与された電話番号を移動体識別情報122として利用することができる。また、他にも、車両50aに固有に付与されたVIN(車両識別番号)やナンバープレートの番号を移動体識別情報122として利用することができる。
また、センサ部14は、GPS通信が困難又は不可能となった場合に、AGPS(Assisted Global Positioning System)通信を利用し、通信部13から取得される基地局情報によって車載ナビゲーション装置10の位置情報を算出することも可能である。
そうすることで、情報をスピーカから音声で出力したり、マイクを介して音声入力された運転者による各種の選択、指示を音声認識技術により、制御部11に入力したりすることもできる。
目的地までの経路案内処理は、一般的なカーナビゲーションシステムにおける経路案内処理と同等である。すなわち、経路案内部111は、記憶部12に記憶されている地図情報(図示を省略する。)に基づいて目的地までの地図を生成し、この地図上にセンサ部14により測位された車載ナビゲーション装置10の現在位置と目的地の位置と目的地までのルート情報とを重ね、これを表示部15に表示することにより経路案内を行うことができる。この場合に、更に、図示を省略したスピーカから経路案内用の音声を出力するようにしてもよい。また、道路の混雑状況の情報や天気の情報等を通信部13による通信により取得して、この取得した情報を経路案内処理に利用するようにしてもよい。
なお、目的地までの経路案内処理については、当業者によく知られているので、これ以上の詳細な説明は省略する。また、経路案内処理を行うための地図情報についても、当業者によく知られているので、これ以上の詳細な説明及び図示は省略する。
位置情報送信部112による、情報分析装置30に対する位置情報121及び移動体識別情報122の送信は、車両50aに乗車したユーザにより車両50aのイグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされ、車載ナビゲーション装置10が自動起動してから、車両50aのイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまでの間、周期的に行われる。例えば、所定の時間間隔(例えば3秒間隔)でセンサ部14が測位を行う都度、リアルタイムに送信が行われる。また、リアルタイムに情報分析装置30に送信するのではなく、複数個まとめて(例えば3分間分の間に3秒間隔で更新された位置情報121と、移動体識別情報122とをまとめて)、一度に送信するようにしてもよい。すなわち、いわゆるバースト送信をするようにしてもよい。かかる、所定の時間間隔の長さや、リアルタイムに送信するか、それともバースト送信するかは、本実施形態を適用する環境等に応じて、任意に設定することができる。
次に、携帯端末20が備える機能ブロックについて図3のブロック図を参照して説明をする。
ここで、上述した車載ナビゲーション装置10は、車両50aから電源の供給を受けていたが、携帯端末20は自身が備えるバッテリ(図示を省略する。)から電源の供給を受ける。ただし、バッテリを充電するために携帯端末20が車両50bのシガーソケット等から電源の供給を受けるようにしてもよい。
ここで、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、センサ部24と、表示部25と、入力部26は、上述した車載ナビゲーション装置10が含む同名の機能ブロックと同等の機能を有している。つまり、上述した車載ナビゲーション装置10の説明における「車載ナビゲーション装置10」の文言と「携帯端末20」の文言を置き換えることにより、携帯端末20の各機能ブロックの説明となるので、重複する再度の説明は省略する。
近距離通信部27は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)といった規格に準拠した非接触の近距離通信、又はUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等を介した有線による近距離通信を行うための部分である。
一方で、車両50bは、近距離通信部27と通信を行うための近距離通信部を備える。例えば車両50bのECU(Electronic Control Unit)が近距離通信部を備える。
そして、携帯端末20がECUと近距離通信により通信することができる場合とは、すなわち、携帯端末20が車両50bの車内に存在する場合である。この場合、携帯端末20のセンサ部24が測位する位置情報は、車両50bの位置情報に相当することになる。
この場合に、リアルタイムで送信してもよく、バースト送信してもよい点や、駐車位置に到着したと判断された場合には、バースト送信をリアルタイムの送信に切り替えても良い点や、出発位置又は駐車位置であることを示す起動情報や停止情報を追加しても良い点や、再起動時に駐車位置を送信しても良い点も位置情報送信部112と同様である。
次に、情報分析装置30が備える機能ブロックについて図4のブロック図を参照して説明をする。
施設位置情報としては、各施設の位置情報が緯度経度の情報として保存されている。また、施設位置情報として、施設の移動体識別情報(施設ID)、名称、施設種別(及び/又はジャンル)、電話番号、住所、営業時間、施設が飲食店であれば提供するメニュー、商品役務等に関する施設情報、等の付帯的な情報が含まれていてもよい。
駐車場情報としては、駐車場の位置情報が緯度経度の情報として保存されている。駐車場が各施設の駐車場である場合には、施設と駐車場を紐付けて保存される。
ただし、通信部33と他の装置との間で送受信されるデータに特に制限はなく、これらの情報以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
訪問情報データベース更新部311は、訪問情報データベース322を構築すると共に、訪問情報データベース322を適宜更新する部分である。訪問情報データベース322のデータ構造の一例について図5を参照して説明する。
そして、訪問情報データベース更新部311は、これらの情報それぞれを、訪問情報データベース322内の対応するフィールドに格納することにより、訪問情報データベース322を構築及び更新する。
そのために、訪問情報データベース更新部311は、受信した位置情報から、ユーザが車両50にて駐車した位置を特定する。例えば、上述したように、位置情報に駐車位置を示す情報が含まれているならば、この情報により駐車した位置を特定する。また、仮に位置情報に駐車位置を示す情報が含まれていない場合には、例えば、位置情報の送信が開始されて終了するまでの間の、最後に受信した位置情報に対応する位置や、一定時間変化しない位置を駐車位置であるとみなすこともできる。
なお、情報分析装置30のユーザが、訪問情報データベース322を適宜修正するようにしてもよい。
例えば、ユーザが「施設Aについての、9月における各日の移動体訪問率を知りたい。」という希望を持っている場合に、ユーザは、入力部35を用いて、この施設Aの「施設識別情報」と、分析方法である「移動体訪問率」の指定と、分析対象とする期間に関する「9月、各日」という内容を、分析条件として入力する。分析条件受付部312は、これらの入力に基づいた分析条件を生成する。
また、分析条件受付部312は、生成した分析条件を、訪問率算出部313に対して出力する。
分析情報の生成のために、訪問率算出部313は、まず、地図情報321に基づいて、分析条件受付部312から入力された分析条件にて指定された分析対象とする施設(以下「対象施設」と称する。)を特定する。例えば、上述した分析条件の例であれば、訪問率算出部313は、施設Aを対象施設として特定する。
更に、訪問率算出部313は、算出した対象施設に訪問した車両50の台数を、算出した対応領域を通過した車両50の台数で除算することにより、移動体訪問率を算出する。例えば、上述した分析条件の例であれば、訪問率算出部313は、9月における各日の移動体訪問率を算出する。
分析情報の表示例を図6に示す。図6に示すのは、上述した分析条件の例に基づいた分析情報の表示例である。図示するように、分析条件に応じて、9月における各日毎に、施設Aの対応領域を通過した車両50の台数である「施設前台数[千台]」と、施設Aを訪れた車両50の台数である「訪問台数[台]」と、これらから算出された「移動体訪問率[%]」とが、表示される。
なお、訪問率算出部313は、分析情報である移動体訪問率を、表示部34に表示する以外にも、他の装置に対して送信するようにしてもよい。そして、この他の装置が、分析情報である移動体訪問率をユーザに対して提示するようにしてもよい。また、訪問率算出部313は、分析情報である移動体訪問率を、記憶部32や、他の装置の記憶部に記憶させるようにしてもよい。
次に、図7及び図8のフローチャートを参照して、本実施形態の動作について説明する。ここで、図7は、もっぱら訪問情報データベース更新部311により行われる、位置情報の収集及び訪問情報データベース322の更新時の動作を示すフローチャートである。また、図8は、もっぱら分析条件受付部312及び訪問率算出部313により行われる、分析処理時の動作を示すフローチャートである。
位置情報送信部112が位置情報の送信を開始するか否かを判定する(ステップS11)。ここで、上述したように、車両50aのイグニッションスイッチがオンとなった場合に送信が開始される。イグニッションスイッチがオフのままの場合には(ステップS11にてNo)、位置情報送信部112による送信は開始されない。一方で、イグニッションスイッチがオンとなった場合には(ステップS11にてYes)、ステップS12に進む。
位置情報送信部112は、センサ部14から位置情報を取得し、取得した位置情報を情報分析装置30に対して、所定の周期で、リアルタイム送信又はバースト送信をする(ステップS13)。
以上説明した動作により、位置情報の収集及び訪問情報データベースの更新が実現される。
まず、分析条件受付部312が、入力部35を介して、ユーザから分析条件を受け付ける(ステップS21)。分析条件受付部312は、受け付けた分析条件を訪問率算出部313に対して出力する。
上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。例えば、以下に説明する各変形例のような変更を施した形態での実施が可能である。
上述の実施形態において、訪問率算出部313は、対象施設に訪問した車両50の台数を、対応領域を通過した車両50の台数で除算することにより、移動体訪問率を算出していた。この場合に、対象施設に訪問した車両50が、対応領域を通過して対象施設へ右折で進入したか左折で進入したかを考慮して、分析を行うようにしてもよい。
そして、訪問率算出部313は、算出したこれらの移動体訪問率を、分析情報として、表示部34への表示等の方法で、ユーザに対して提示する。
上述の実施形態を変形して、訪問率算出部313が、仮想の移動体訪問率を算出するようにしてもよい。この場合、分析条件受付部312は、分析条件として、ユーザから、地図情報321における、道路の任意の位置の指定を受け付ける。また、訪問率算出部313は、この指定された位置と同一の道路上に存在する他の施設への移動体訪問率を算出する。そして、訪問率算出部313は、この算出した他の施設への移動体訪問率を、ユーザから指定された道路の任意の位置に施設が存在した場合の仮想の移動体訪問率とみなす。そして、訪問率算出部313は、この仮想の移動体訪問率を分析情報として、分析情報として、表示部34への表示等の方法で、ユーザに対して提示する。
本変形例によれば、施設が実在しないような場合でも、仮想の移動体訪問率を算出できるので、新規店舗等の出店を検討しているユーザが、来客数の予測等を行うことができる。
他の変形例として、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20を、経路案内機能を有さない他の装置により実現してもよい。すなわち、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20による経路案内機能は、必須の構成ではない。この場合に、情報分析装置30が更に経路案内機能を備えており、情報分析装置30が、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20と通信を行うことにより経路案内を行うようにしてもよい。
すなわち、図2、図3、及び図4の機能的構成は例示に過ぎず、本実施形態の機能的構成を限定するものではない。すなわち、本発明の情報分析機能に関する一連の処理を全体として実行できる機能が各機器に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図2、図3、及び図4の例に限定されない。
なお、上記のナビゲーションシステムに含まれる各機器のそれぞれは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記のナビゲーションシステムに含まれる各機器のそれぞれが協働することにより行なわれるナビゲーション方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
10 車載ナビゲーション装置
11、21、31 制御部
111、211 経路案内部
112、212 位置情報送信部
12、22、32 記憶部
121、221 位置情報
122、222 移動体識別情報
13、23、33 通信部
14、24 センサ部
15、25、34 表示部
16、26、35 入力部
20 携帯端末
27 近距離通信部
30 情報分析装置
311 訪問情報データベース更新部
312 分析条件受付部
313 訪問率算出部
321 地図情報
322 訪問情報データベース
40 通信網
50a、50b 車両
Claims (5)
- 分析対象として指定される施設と分析対象として指定される期間及び/又は時間帯を含む分析条件を入力する入力部と、
複数の移動体の位置情報を受信する受信部と、
前記複数の移動体が通行可能な道路と前記複数の移動体が訪問可能な前記道路に離接する施設の位置とを含む地図情報を記憶する地図情報記憶部と、
前記位置情報及び前記地図情報、並びに前記入力部を介して分析対象として指定される施設と、分析対象として指定される期間及び/又は時間帯に基づいて、前記施設に隣接する道路から進入し訪問した移動体の台数と、前記施設に隣接する道路を通過した移動体の台数と、を特定し、該特定結果に基づいて、前記施設への移動体訪問率を算出する訪問率算出部と、
前記分析条件に応じた移動体訪問率を分析情報として表示する表示部と、
を備えることを特徴とする情報分析装置。 - 前記訪問率算出部は、前記施設に隣接する道路から進入し訪問した移動体の台数を、前記施設に隣接する道路を通過した移動体の台数で除算することにより前記移動体訪問率を算出することを特徴とする請求項1に記載の情報分析装置。
- 前記訪問率算出部は、
前記位置情報及び前記地図情報に基づいて、さらに、前記移動体が道路から前記施設へ右折で進入したか左折で進入したかを特定し、
前記右折で進入した移動体についての施設への移動体訪問率と、前記左折で進入した移動体についての施設への移動体訪問率との少なくとも何れか又は双方を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報分析装置。 - さらに、前記入力部を介して、前記地図情報における、道路の任意の位置が指定され、
前記訪問率算出部は、前記入力部によって指定された位置に対して、前記入力部によって指定された位置と同一の道路上に存在する施設への移動体訪問率を用いて仮想の移動体訪問率を算出することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報分析装置。 - コンピュータが行う情報分析方法であって、
分析対象として指定される施設と分析対象として指定される期間及び/又は時間帯を含む分析条件を入力する入力ステップと、
複数の移動体の位置情報を受信する受信ステップと、
前記複数の移動体が通行可能な道路と前記複数の移動体が訪問可能な前記道路に離接する施設の位置とを含む地図情報を記憶する地図情報記憶ステップと、
前記位置情報及び前記地図情報、並びに前記入力ステップにおいて入力される分析対象として指定される施設と、分析対象として指定される期間及び/又は時間帯に基づいて、前記施設に隣接する道路から進入し訪問した移動体の台数と、前記施設に隣接する道路を通過した移動体の台数と、を特定し、該特定結果に基づいて、前記施設への移動体訪問率を算出する訪問率算出ステップと、
前記分析条件に応じた移動体訪問率を分析情報として表示する表示ステップと、
を有することを特徴とする情報分析方法。
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