JP7165905B2 - ショーケース - Google Patents
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Description
従来、このようなショーケースとして、透明壁を備えた陳列室と、この陳列室の下方に構成された機械室と、この機械室内に配設された圧縮機、凝縮器、凝縮器用ファンなどからなる冷却ユニットとを備え、透明壁の下部に構成され、機械室内の凝縮器用ファンから吐出された空気を透明壁外面に向けて吹き出す吹出口と、この吹出口と透明壁外面との間に区画して構成され、当該透明壁外面を流下する結露水が流入する受水部とを備えるようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
これによれば、高さ寸法の大きい圧縮機を機械室の後方に配置し、機械室とケース部との間に形成されるダクトに送風ファンを送風ファンの回転軸が上斜め後方に指向するように傾斜して配置することで、基台の前方に比較的自由な空間を形成することができる。これにより、基台の前方の高さ寸法を低く形成することが可能となる。
これによれば、高さ寸法の大きい圧縮機を機械室の後方に配置し、機械室とケース部との間に形成されるダクトに送風ファンを送風ファンの回転軸が上斜め後方に指向するように傾斜して配置することで、基台の前方に比較的自由な空間を形成することができる。これにより、基台の前方の高さ寸法を低く形成することが可能となる。その結果、基台の内部空間を確保しつつ、前面パネルの高さ寸法を小さくすることで、ケース部の前面ガラスを大きくすることができ、外観上、陳列室を広く見せることができる。
これによれば、仕切り板の後方形成された立ち上げ部に対応する位置に圧縮機を配置したので、基台の内部において、仕切り板の下方に圧縮機を収容することができる。
これによれば、ダクトの後方に形成された傾斜部と立ち上げ部との間の空間に、送風ファンを配置したので、簡単に送風ファンを、空気の吹き出し方向が上斜め後方となるように傾斜して配置することができる。
これによれば、前面パネルを、基台の背面の高さ寸法より短い高さ寸法に形成することで、基台の前方の高さ寸法を低く形成することができ、その結果、基台の内部空間を確保しつつ、ケース部の前面ガラスを大きくすることができ、外観上、陳列室を広く見せることができる。
これによれば、前面パネルおよび側面パネルの内側に、機械室の内部に連通し、前面ガラスおよび側面ガラスに対向する吹出スリットを形成したので、機械室の内部における放熱された暖かい空気を吹出スリットから前面ガラスおよび側面ガラスに吹き出すことができ、陳列室の内部が低温となることにより発生する結露を除去することができる。
これによれば、機械室の背面に、機械室の内部に外気を取り入れる冷却ファンを設けたので、圧縮機からの放熱された空気や凝縮器の熱交換により放熱された空気を、機械室の内部に送ることができる。その結果、吹出スリットから前面ガラスおよび側面ガラスに放熱された暖かい空気を吹き出すことができる。
図1は本発明に係るショーケースの実施の形態を示す正面図である。図2は本実施の形態のショーケースの背面図である。図3は、本実施の形態のショーケースの平面図である。図4は、本実施の形態のショーケースの扉を開いた状態を示す平面図である。図5は、本実施の形態のショーケースの右側面図である。図6は、本実施の形態のショーケースの左側面図である。図7は、本実施の形態のショーケースの底面図である。図8は、本実施の形態のショーケースの側面断面図である。図9は、基台部分の断面図である。図10は、機械室部分の平面図である。図11は、ダクト部分の平面図である。
本実施の形態のショーケース1は、コンビニエンスストアなどの店舗内において用いられ、例えば、店舗内のレジカウンタなどに据え付けられる小型の低温ショーケースである。
基台10は、箱型に形成されており、前面パネル12と、左右両側の側面パネル13と、背面パネル14とから構成されている。基台10の上面には、基台10の内部とケース部11とを仕切るデッキパン15が配置されている。
図2に示すように、開口24には、2枚の扉25が設けられている。扉25は、四角枠状に形成された扉枠26を備え、扉枠26の内側には、背面ガラス29がはめ込まれている。各扉25は、天板21の後面およびデッキパン15の後面のそれぞれ両側部分に蝶番27を介して取り付けられており、各扉25は、蝶番27の軸芯を中心軸として観音開き式に開閉自在とされている。各扉枠26を形成する4つの辺のうち、両方の扉25を閉じた際に互いに近接する辺には、取っ手28が設けられている。
棚板32は、棚支柱31に取り付けられる一対の支持部材33を備えている。支持部材33の後端部には、棚支柱31の係合孔に係合されるフック33aが形成されている。
そして、支持部材33のフック33aを所定高さに位置する係合孔31aに係合させることにより、棚板32を任意の高さに固定することができるように構成されている。
本実施の形態においては、3段の棚板32が設けられており、これら各棚板32およびデッキパン15の上面に、商品が陳列される構成とされている。
また、図8に示すように、天板21の前端部分には、凹部35が形成されており、この凹部35には、例えば、LEDなどからなる照明灯36が天板21の全幅に亘って取り付けられている。
デッキパン15の後方には、仕切り板40の後部立ち上げ部42に対応するように斜め上方に曲折された傾斜部45が形成されている。ダクトの後方であって傾斜部45と後部立ち上げ部42との間の空間は、吹出口46とされており、ダクト44の前方であって前部立ち上げ部85とデッキパン15の先端部との間の空間は、吸込口47とされている。
図11に示すように、吹出口46には、基台10の幅方向に延在する吹出カバー80が設けられており、吹出カバー80には、多数の吹出スリット81が形成されている。吸込口47には、基台10の幅方向に延在する吸込カバー48が設けられており、吸込カバー48には、多数の吸込スリット49が形成されている。
圧縮機50は、機械室43の一側(本実施の形態においては、背面側から見て左側)に配置されており、機械室43の内部であって圧縮機50の近傍には、凝縮器51が配置されている。
機械室43の背面には、冷却ファン52が設けられている。冷却ファン52を駆動することにより、機械室43の内部に外気を導入し、圧縮機50の冷却および凝縮器51による熱交換を促進するように構成されている。
機械室43の後方には、電源ユニット55が配置されている。電源ユニット55には、ショーケース1のON・OFFを行う電源スイッチ56や温度調整スイッチ57などが設けられている。
下部ドレンパンの上方には、図示しない電装箱が設置されている。
ダクト44の吹出口46の近傍には、送風ファン62が配置されている。送風ファン62は、傾斜部45と後部立ち上げ部42の基部、すなわち、後部立ち上げ部42と平面部41との境界部分との間に傾斜して配置されている。
送風ファン62は、送風ファン62の回転軸62aが上斜め後方に指向されるように傾斜して配置されるものであり、このように送風ファン62の回転軸62aを傾斜して配置することにより、送風ファン62による空気の吹き出し方向が上斜め後方となる。
本実施の形態においては、送風ファン62を傾斜して配置することにより、蒸発器60を通過する空気の空気溜まりを確保しつつ、高さ寸法を低く配置することが可能となる。
このように高さ寸法の大きい圧縮機50を機械室43の後方に配置し、仕切り板40の後部立ち上げ部42の近傍に送風ファン62を傾斜して配置することにより、基台10の前方に比較的自由な空間を形成することができる。これにより、基台10の前方の高さ寸法を低く形成することが可能となる。
この場合に、側面パネル13には、傾斜面13aが形成されているが、図8および図9に示すように、基台10の内部空間、すなわち、デッキパン15により仕切られたダクト44の上部は、略水平状態に保たれており、ダクト44の空間は十分に確保されている。
これにより、基台10の内部空間を確保しつつ、前面パネル12の高さ寸法を小さくすることで、ケース部11の前面ガラス22を大きくすることができ、外観上、陳列室30を広く見せる効果が期待できる。
上部ドレンパン63の底面には、ドレン抜き64が設けられている。ドレン抜き64は、下部ドレンパンの上方に対応する位置に設けられており、ドレン抜き64により上部ドレンパン63から流れるドレンは、下部ドレンパンに貯留されるように構成されている。
なお、ドレン抜き64は、例えば、上部ドレンパン63に所定量のドレンが溜まった場合に、上部ドレンパン63のドレンを下部ドレンパンに流すことができるようになっている。
このように吸水シート65を配置することで、ダクト44の内部を流れる空気を、吸水シート65に吸収された水分および上部ドレンパン63に貯留された水分により湿らせることができる。
これにより、蒸発器60で熱交換した空気の湿度を高めることができ、陳列室30の内部湿度を所定以上に保持することができる。陳列室30に陳列された商品を、一定以下の温度、所定の湿度に管理することで商品の乾燥を抑えることができ、その結果、商品を長持ちさせることができる。
図12に示すように、前面パネル12は、その上端縁を内側(後方)に折曲してなる前面フランジ部70が形成されており、前面フランジ部70の後端縁には、下方に延在する前面吹出板71が形成されている。前面吹出板71には、多数の吹出スリット72が幅方向に配列されている。これらの吹出スリット72は、前面ガラス22の下方に対向するように配置される。
また、図13に示すように、側面パネル13は、その上端縁を内側(右方向)に折曲してなる側面フランジ部75が形成されており、側面フランジ部75の右端縁には、下方に延在する側面吹出板76が形成されている。側面吹出板76には、多数の吹出スリット77が幅方向に配列されている。これら吹出スリット77は、側面ガラス23の下方に対向するように配置される。
なお、図10においては、ショーケース1の前面側から見て左側の側面パネル13を示しているが、右側の側面パネル13についても、同様に、吹出スリット77が形成されるものである。
そのため、圧縮機50からの放熱された空気や凝縮器51の熱交換により放熱された空気は、機械室43の内部に充満する。この空気は、一部は、排気スリット54を介してショーケース1の外部に排気され、他の一部は、前面パネル12および側面パネル13の吹出スリット72,77から前面ガラス22および側面ガラス23に吹き出される。
これにより、前面ガラス22および側面ガラス23に対して暖かい空気が吹き付けられることになり、陳列室30の内部が低温となることにより発生する結露を除去することが可能となる。
本実施形態のショーケース1においては、圧縮機50、送風ファン62および冷却ファン52を駆動することにより、蒸発器60とダクト44の内部を流れる空気とが熱交換されて冷却され、この冷却された空気が吹出口46を介して陳列室30に吹き出される。これにより、陳列室30の内部が所定温度に冷却される。
また、陳列室30の内部空気は、陳列室30の内部を循環した後、吸込口47を介してダクト44の内部に取り込まれ、再び、蒸発器60と熱交換が行われる。
これにより、陳列室30の内部湿度を所定以上に保持することができる。陳列室30に陳列された商品を、一定以下の温度、所定の湿度に管理することで、商品の乾燥を抑えることができ、その結果、商品を長持ちさせることができる。
本実施の形態においては、機械室43の内部において、圧縮機50からの放熱された空気や凝縮器51の熱交換により放熱された空気が充満し、この空気の一部が、前面パネル12および側面パネル13の吹出スリットから前面ガラス22および側面ガラス23に吹き出される。
これにより、前面ガラス22および側面ガラス23に対して暖かい空気が吹き付けられることになり、陳列室30の内部が低温となることにより発生する結露を除去することが可能となる。
温蔵ショーケースは、その下部にヒーターなどの発熱部品を備えるだけでよく、圧縮機などの大型部品は不要であるため、本実施の形態の基台10に対応する温蔵ショーケースの底部は、その高さが低い構成となっている。
上述したとおり、本実施の形態のショーケース1は、基台10の前方の高さ寸法を低く形成することが可能となるため、同一店舗内において本実施の形態のショーケース1と温蔵ショーケースとを並べて設置した場合であっても、特に正面から両ショーケースを見た際、両ショーケースの見た目のバランスを保つことができ、デザイン的な統一感を持たせることができる。
これにより、高さ寸法の大きい圧縮機50を機械室43の後方に配置し、機械室43とケース部11との間に形成されるダクト44に送風ファン62を送風ファン62の回転軸62aが上斜め後方に指向するように傾斜して配置することで、基台10の前方に比較的自由な空間を形成することができる。これにより、基台10の前方の高さ寸法を低く形成することが可能となる。その結果、基台10の内部空間を確保しつつ、前面パネル12の高さ寸法を小さくすることで、ケース部11の前面ガラス22を大きくすることができ、外観上、陳列室30を広く見せることができる。
これにより、仕切り板40の後方形成された後部立ち上げ部42に対応する位置に圧縮機50を配置したので、基台10の内部において、仕切り板40の下方に圧縮機50を収容することができる。
これにより、ダクト44の後方に形成された傾斜部45と後部立ち上げ部42との間の空間に、送風ファン62を配置したので、簡単に送風ファン62を、空気の吹き出し方向が上斜め後方となるように傾斜して配置することができる。
これにより、前面パネル12を、基台10の背面の高さ寸法より短い高さ寸法に形成することで、基台10の前方の高さ寸法を低く形成することができ、その結果、基台10の内部空間を確保しつつ、ケース部11の前面ガラス22を大きくすることができ、外観上、陳列室30を広く見せることができる。
これにより、前面パネル12および側面パネル13の内側に、機械室43の内部に連通し、前面ガラス22および側面ガラス23に対向する吹出スリットを形成したので、機械室43の内部における放熱された暖かい空気を吹出スリットから前面ガラス22および側面ガラス23に吹き出すことができ、陳列室30の内部が低温となることにより発生する結露を除去することができる。
これにより、機械室43の背面に、機械室43の内部に外気を取り入れる冷却ファン52を設けたので、圧縮機50からの放熱された空気や凝縮器51の熱交換により放熱された空気を、機械室43の内部に送ることができる。その結果、吹出スリットから前面ガラス22および側面ガラス23に放熱された暖かい空気を吹き出すことができる。
10 基台
11 ケース部
12 前面パネル
13 側面パネル
14 背面パネル
15 デッキパン
21 天板
22 前面ガラス
23 側面ガラス
30 陳列室
32 棚板
40 仕切り板
42 後部立ち上げ部
43 機械室
44 ダクト
45 傾斜部
46 吹出口
47 吸込口
50 圧縮機
51 凝縮器
52 冷却ファン
60 蒸発器
62 送風ファン
62a 回転軸
63 上部ドレンパン
65 吸水シート
71 前面吹出板
72 吹出スリット
76 側面吹出板
77 吹出スリット
Claims (6)
- 商品の陳列室を構成し、前記陳列室の少なくとも前面および側面を覆うケース部と、
前記ケース部の下方に設置される基台と、
前記基台の内部空間を上下に仕切って下方に機械室を構成する仕切り板と、
前記機械室の後方に配置される圧縮機と、
前記機械室と前記ケース部との間に形成されるダクトに配置される送風ファンと、を備え、
前記ケース部は、背面側に設けられる開口と、を含み、
前記仕切り板は、略平面状の平面部と、前記平面部の後部から上方に延びる立ち上げ部と、を含み、
前記機械室は、前記開口の下方、かつ、前記立ち上げ部の後方において、前記立ち上げ部の前方よりも高さ寸法が大きく構成され、
前記圧縮機は、前記立ち上げ部の後方に配置され、前記送風ファンは、前記立ち上げ部の前方に配置され、前記送風ファンの回転軸が上斜め後方に指向するように傾斜して配置されたことを特徴とするショーケース。 - 前記仕切り板は、前記立ち上げ部から背面側に延設され、前記開口の下方を覆うことを特徴とする請求項1に記載のショーケース。
- 前記基台と前記ケース部とを仕切って前記ダクトの上面部を構成し、
前記ダクトの上面部は、前記立ち上げ部の前方位置で上方に延びるように立ち上げ形成され、
前記ダクトの上面部の立ち上げ形成部分と、前記立ち上げ部との間の空間に、前記ダクトの内部に配置される蒸発器と略同じ高さで前記送風ファンを配置し、前記送風ファンが前記空間と前記ダクトとの連通部分を覆うことを特徴とする請求項1または2に記載のショーケース。 - 前記機械室は、前記開口の下方まで延設され、前記開口の下方では前記立ち上げ部の前方よりも高さ寸法が大きく構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のショーケース。
- 前記基台は、前記基台の前面および両側面を覆う前面パネルおよび側面パネルを備え、
前記前面パネルおよび前記側面パネルの内側に、前記機械室の内部に連通し、前記ケース部の前面および側面に対向する吹出スリットを形成したことを特徴とする請求項4に記載のショーケース。 - 前記機械室の背面に、前記機械室の内部に外気を取り入れる冷却ファンが設けられ、
前記機械室の内部には、前記平面部の下方に凝縮器が設けられ、
前記冷却ファンは、前記圧縮機の後方に配置され、前記凝縮器は、前記圧縮機の前方に配置されることを特徴とする請求項5に記載のショーケース。
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