JP7161126B2 - クッションパッド及び車両用シート - Google Patents
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Description
例えば、このようなシートの一例としては、トリムカバーの各端末と二枚の力布の片端末を共縫いしてトリムカバーの破断部を形成し、破断部からトリムカバーの内側に引き込んだ二枚の力布でエアバッグモジュールを包み込んで、このエアバッグモジュールを含むシートバック全体をトリムカバーで被包している。
例えば、特許文献1には、エアバッグモジュールが搭載された車両用シートが開示されている。
特許文献1に係る車両用シートは、エアバッグを展開させる旨の展開信号が検出されると、インフレータの点火部が点火されて、エアバッグが膨張展開される。
このエアバッグは、格納されている樹脂ケースの蓋部を押し退けながら、クッションパッドに形成された貫通孔(スリット)を通って、外側へ膨張展開していき、更に、貫通孔の表層部を覆っている表皮カバーの継ぎ目の縫合部(ティアライン)をその展開圧によって破断させて外側へと膨出する。
しかし、特許文献1の発明では、クッションパッドにスリットが形成されているため、エアバッグの側面側に対面する表皮カバーやクッションパッドが乗員の荷重等で動き、表皮材の形状維持ができないという外観上の問題が生じていた。
また、エアバッグモジュールを配設するための空間に対応する位置でのシートの外観を維持することが困難であるという問題点がある。これは、所謂「ケースレス」のエアバッグモジュールにおいては顕著な問題となす。
更に、表皮材形状維持のために、ケースやその他の部品を使用すると、組付け作業が煩雑となり、作業性が悪い。
また、本発明の他の目的は、製造するに当たり、作業性のよいクッションパッド及びそのクッションパッドを備えた車両用シートを提供することにある。
また、表皮形状維持部材は、シートを構成する他の部材に位置決めするための段差部を備えているため、サイドフレーム等、シートを構成する他の部材への表皮形状維持部材の位置決めが可能となり、表皮形状維持部材の組付けの作業性が向上する。
また、後方被覆部と側方被覆部とが連続する位置に、上端及び下端が後方被覆部及び側方被覆部の上端及び下端よりもそれぞれ突出し、上下方向の長さが、後方被覆部及び側方被覆部の上下方向の長さよりも長く形成されたヒンジ部を備えているので、エアバッグ展開時に側方被覆部がエアバッグの膨張力によってシート側方に向かって押されたときでも、上下方向が長く形成されたヒンジ部で、その押圧力を受けたときの支持剛性を向上させることができる。その結果、ヒンジ部がヒンジとしての機能を果たして、エアバッグの展開力が、後方被覆部まで伝達されることが抑制され、エアバッグ展開方向を円滑に案内可能となる。
なお、本明細書において、「非連続部」とは、複数のパッド間に形成された切れ込み等(スリット等)を指すが、これは、「両者間には切れ込みが存在して移動可能に形成されるが、接着や連結等、固定・固着されてはいない状態」を指す。つまり、物理的には正確に連続していない、つまり、分離した状態ではあるが、密接な状態も包含し、所謂「接触している又は接している」状態及び「喰い込んだような」状態もまた広く包含する。
このように構成しているので、クッションパッドを備えることにより、車両用シートの柔らかい質感を維持しつつ、内部に格納されるエアバッグモジュールの形状が車両用シート表面にまで影響を及ぼし、表皮の表面が波打ったり盛り上がったりすることを防止して、表皮の形状維持力を向上できる。
このように構成しているので、最も硬質の材料から形成されている層が、エアバッグ展開時のガイドとなり、エアバッグ展開方向を円滑に案内可能となる。
このように、後方被覆部が厚肉に形成されているので、エアバッグ展開時に側方被覆部がエアバッグの膨張力によってシート側方に向かって押されたときに、厚肉の後方被覆部で支持することができ、ヒンジ部で側方被覆部がシート側方に向かって開く動きにつられて後方被覆部がシート側方へ動くことを抑制できる。その結果、ヒンジ部から後方被覆部にかけての部分に、膨張したエアバッグが入り込む隙間が生じることを抑制できるので、エアバッグ展開方向を円滑に案内可能となる。
このように構成されているため、部品が一体化されて部品点数が減少し、組付け作業を行う際に、作業性が向上する。
また、製造が容易であり、例えば、樹脂製の表皮形状維持部材がインサート成形されていると、一定の剛性を保て、表皮材の外観形状を有効に維持することができる。
このとき、前記表皮材の前記破断部には、前記案内部材の一端側が固定され、前記案内部材は、前記エアバッグモジュール配設用の空間の前方を通って前記空間のシート内側に引き込まれ、他端側が、サイドフレームの前方の縁部側に取付けられていてもよい。
このように構成しているので、エアバッグモジュール配設用の空間のうち、表皮形状維持部材が配設されていない前方に、案内部材を配置して、エアバッグの展開方向をより円滑に案内可能となる。
また、案内部材は、エアバッグモジュール配設用の空間の前方を通って空間のシート内側に引き込まれ、他端側が、サイドフレームの前方の縁部側に取付けられるため、エアバッグモジュール配設用の空間の前方まで表皮形状維持部材を延出させる必要がなく、表皮形状維持部材の構造を単純化することができる。
また、表皮形状維持部材は、シートを構成する他の部材に位置決めするための段差部を備えているため、サイドフレーム等、シートを構成する他の部材への表皮形状維持部材の位置決めが可能となり、表皮形状維持部材の組付けの作業性が向上する。
以下、本発明の一実施形態に係るクッションパッド及び車両用シートについて、図1乃至図10を参照しながら説明する。
以下、エアバッグモジュールの被取付部の一例としてサイドフレーム10を適用し、所謂「サイドエアバッグモジュール」に適用する場合について説明するが、これに限られるものではく、エアバッグモジュールの被取付部は、車両の他のフレームであってもよいし、他の部分のエアバッグモジュールに適用してもよい。
本実施形態に係るシートフレームFは、シートバックS1のフレームであるシートバックフレーム1と、着座部S2のフレームである着座フレーム2とから構成されている。
この着座フレーム2とシートバックフレーム1は、リクライニング機構3を介して連結されている。
また、シートバックフレーム1及び着座フレーム2の外側には、クッション及びトリムカバーが設けられることで、シートバックS1及び着座部S2が構成される。
また、トリムカバー4の破断部40に一端が縫い付けられた力布32を備えている。この力布32は、インナー力布とも呼ばれるもので、エアバッグモジュール6のシート前方からシート幅方向内側に向かって引き込まれている。
上部フレーム21には、ピラー支持部23が設けられ、ピラー支持部23には、図示しないヘッドレストフレームが設けられる。ヘッドレストフレームの外側にクッション部材を設けることでヘッドレストS3が構成される。
サイドフレーム10には、エアバッグモジュール6が固定されている。
エアバッグモジュール6は、クッションパッド5によって形成された空間7に格納されるように構成されている。
エアバッグモジュール6は、インフレータ61、取付ブラケット62、エアバッグ63等を有して構成されている。
また、エアバッグ63の基部は、インフレータ用ブラケット64に取付けられている。
そして、これらの各部材が直接的及び間接的に取付けられた取付ブラケット62は、サイドフレーム10を構成する側板11の外側面(座面配設される側と逆側を向く面)に取付けられる。
また、衝撃センサ等の関連機器と回路構成するのに必要なハーネス,コネクタは、この周辺に配設されるが、配設方法及び配設位置は、公知の技術を用いているため説明は省略する。
しかし、これに限られることはなく、取付ブラケット62の締付けボルトを外部に突出させて全体をモジュールケースの内部に収容する構成としてもよい。
破断部40は、前面マチ部41と側面マチ部42の端部を、通常の使い勝手に耐えられる強度を保ちつつ、エアバッグ63の膨張による引張力で裂断可能なように、相互に縫製されている。
つまり、本実施形態においては、少なくとも、シートバック側パッド51と側方パッド52とは、分割形成されており、これらシートバック側パッド51と側方パッド52との間には、間隙が形成される。
なお、この間隙を「スリットP」と記す。このスリットPが、非連続部に相当する。
このスリットPは、シートの前後方向に切り込まれた状態の間隙が上下方向に延びた形状となる。
なお、本実施形態においては、表皮形状維持部材8を備えているために、破断部40からエアバッグモジュール6のシート幅方向外側からシート後方に向かって引き込まれる所謂アウター力布は、必ずしも必要なものではないため、使用していない例を示した。もちろん、アウター力布を備える構成であってもよい。
つまり、このスリットPの外側端部には破断部40が配置されるよう構成されており、これによりスリットPと破断部40(所謂「ティアライン」)が連続することとなる。
なお、側方パッド52の構成は、本発明の主要構成であるため、シートバック側パッド51及びエアバッグモジュール6との関連性も含め、後に詳述する。
力布32は、伸縮性の小さい布状素材からなり、上記の通りエアバッグ63の膨張による応力を破断部40に伝達する役割を果たす。
そして、これらがエアバッグ63の展開を促進する力、及びエアバッグ63展開時の膨張力に伴う力により、クッションパッド5等の他の部材が破損しないよう、エアバッグモジュール6と他の部材との間に配置される。
力布32の破断部40側の辺は、破断部40で、トリムカバー4の前面マチ部41と、側面マチ部42の端部と共縫いされている。
なお、トリムプレート37は、硬質樹脂製からなる矩形の板体である。
力布32の他端のトリムプレート37は、クリップ部材50を介してサイドフレーム10の前縁部12に係止されている。
図3及び図4により、本実施形態に係る側方パッド52の構成、及びシートバック側パッド51及びエアバッグモジュール6との関連性を説明する。
図3及び図4に示すように、エアバッグモジュール6は、空間7に配設されている。
この空間7は、シートバック側パッド51の内壁及び側方パッド52の内壁によって囲まれた空間である。
そして、この空間7は、シートの外側方向に開口している。
また、この空間7のシート外側方向に開口する開口部を被覆するように、樹脂製の表皮形状維持部材8が側方パッド52の内壁部にインサート成形されている。
この発泡体としては、ポリプロピレンビーズ発泡体、ポリエチレンビーズ発泡体、ポリプロピレン発泡体、ポリエチレン発泡体、アクリロニトリル・スチレン発泡体、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂、ウレタンフォーム材等、若しくはこれらを組合わせて使用される。
表面層83は、ポリエステル長繊維不織布からなり、形状保持部材84のエアバッグモジュール6側の面に固定され、シート使用時の雑音防止及び表皮形状維持部材8成形後の金型からの離型性向上の役割を果たす。
形状保持部材84は、樹脂成形品やプレスフェルトからなり、エアバッグモジュール6の形状が、シート表面まで影響しないようにする表皮形状維持部材8本来の目的を達成する部材である。形状保持部材84は、ある程度の剛性を有し、エアバッグモジュール6の動作を阻害しないものであれば、樹脂成形品やプレスフェルト以外のものから構成してもよい。
クッションパッド85は、側方パッド52と形状保持部材84との間の隙間を、サイドフレーム10及び形状保持部材84の形状に合わせて埋めると同時に、シートのエアバッグモジュール6側方の部分の弾力性を保つ役割を果たす。
なお、表面層83と形状保持部材84とを逆に配置し、形状保持部材84をエアバッグモジュール6側に配置してもよい。
開口被覆部81は、空間7のシート外側方向開口部を被覆するように配設される略矩形平板状の被覆部81aと、この被覆部81aの上下方向に延びる二辺のうちの一方側の辺81c(後方に配設される側の辺)の上下端部より上下方向に各々延出する略矩形状の延出部81b,81bと、で構成されている。
つまり、一方側の辺81cの上端から上方に延出した延出部81bと、一方側の辺81cの下端から下方側に延出した延出部81bとが、各々形成されている。
つまり、エアバッグ63展開時には、エアバッグ63の展開力を受けて、開口被覆部81全体が、シート側方へ広がろうとするが、開口被覆部81のシート後方側は、厚肉の後方屈曲部82に一体的に連続しており、シート側方への移動が抑制される。その結果、開口被覆部81のシート前方側の自由端が、開口被覆部81の後端である辺81cをヒンジ軸として、シート側方へ押し広げられるのである。
後方屈曲部82は、図4のように、クッションパッド85が厚肉になっており、開口被覆部81よりも厚肉に形成されている。
開口被覆部81は、側方パッド52の空間7のシート外側方向開口部を被覆する位置にインサート成形されているとともに、後方屈曲部82は、開口被覆部81の車両後方側からシート後方部内側方向へ略垂直に屈曲して回り込むように側方パッド52にインサート成形される。
なお、本実施形態においては、この後方屈曲部82は、空間7の内部形状に合わせ、かつエアバッグモジュール6との干渉を回避するように、断面階段形状として形成されている。
外側屈曲部82a,斜面82b,内側屈曲部82c,サイドフレーム後縁部当接部82dにより、後方屈曲部82がサイドフレーム10の後縁部13に当接する位置に段差が形成され、後縁部13への表皮形状維持部材8の位置決めが可能となる。
なお、段差の形状は、これに限られることはなく、空間7の形状(クッションパッド5の形状)等に合わせて異なった形状に設計されていてもよい。
空間7のシート幅方向外側の少なくとも一部は、トリムカバー4と、側方パッド52と、表皮形状維持部材8とが、シート側方外側から順に並ぶように積層された積層体により、被覆されている。
表皮形状維持部材8が、側方パッド52にインサート成形され、側方パッド52とトリムカバー4の側面マチ部42とは、接着剤で相互に接着されて積層体を構成しているので、トリムカバー4と、側方パッド52と、表皮形状維持部材8とを、一体として取り扱うことができ、作業性が高い。
また、トリムカバー4と、側方パッド52と、表皮形状維持部材8との中では、表皮形状維持部材が最も硬質の材料から形成され、最も剛性が高い。
当該部分は、エアバッグモジュール6を配設するための空間7となっており、このため、この部分はシート外側方向に開口部が位置することとなる。
よって、この位置のトリムカバー4に波打ち等の外観異常が発生する懸念がある。
また、この位置のトリムカバー4や側方パッド52等が乗員の荷重等でずれる可能性を否定できない。
このように、外観の意匠性を維持するためにも、この位置に配設されるトリムカバー4の形状維持が求められる。
このため、このような問題点に鑑み、空間7のシート外側方向開口部に配設されるトリムカバー4の形状を維持する必要性が生じていたのであるが、本実施形態に係る構成であれば、側方パッド52にインサート成形された表皮形状維持部材8を構成する開口被覆部81で、空間7のシート外側方向開口部を被覆することができ、表皮形状維持部材8が存在するため、この位置に配設されるトリムカバー4の形状を維持することができる。
また、表皮形状維持部材8がインサート成形されているため、エアバッグ63が展開した際に側方パッド52が破断して飛散することを防止することができる。
このとき、スリットPの外側端部に形成された破断部40は、ティアラインであり脆弱な部分であるから、当該部分が破断して、エアバッグ63はスリットPを押し広げながら展開膨出する。
よって、エアバッグ63は円滑に展開膨出する。
本実施形態においては、インフレータ61は、開口被覆部81と距離t1をもって離隔して配設されるとともに、後方屈曲部82と距離t2をもって離隔して配設されている。
これは、インフレータ61を保護するためである。
また、後方屈曲部82は、インフレータ61の配設位置よりも、距離t3の分シート内側方向へと延びるよう構成される。
これもまた、当該部分でインフレータ61が剥き出し(つまり、保護するものがなにもない状態)となることを防止し、インフレータ61を保護するためである。
次いで、図6乃至図8により、表皮形状維持部材8の改変例を示す。
本例においては、第二表皮形状維持部材108とし、他の構成は上記実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図6及び図7に示すように、本例に係る第二表皮形状維持部材108は、樹脂成形品又はプレスフェルトからなる形状保持部材184と、ポリエステル長繊維不織布からなる表面層183と、クッションパッド185と、がエアバッグモジュール6側から順次積層され、インサート成形されてなる。
本例における第二表皮形状維持部材108は、第二開口被覆部181と第二後方屈曲部182とを有して構成されている。
形状保持部材184は、第二開口被覆部181を構成する部分が、略矩形枠状に形成され、枠の内側の開口部分を通して、表面層183がエアバッグモジュール6側に露出している。
つまり、第二被覆部181aの後方側の上端から上方に延出した第二延出部181bと、第二被覆部181aの後方側の下端から下方側に延出した第二延出部181bとが、各々形成されている。
つまり、第二開口被覆部181は、空間7のシート外側方向開口部の内周縁部分を被覆する位置にインサート成形されているとともに、第二後方屈曲部182は、第二開口被覆部181の車両後方側からシート後方部内側方向へ略垂直に屈曲して回り込むようにインサート成形される。
なお、本実施形態においては、この第二後方屈曲部182は、空間7の内部形状に合わせ、かつエアバッグモジュール6との干渉を回避するように、断面階段形状として形成されている。
この形状は、これに限られることはなく、空間7の形状(クッションパッド5の形状)等に合わせて異なった形状に設計されていてもよい。
このため、上記実施形態同様に、空間7のシート外側方向開口部に配設されるトリムカバー4の形状を維持することができる。
図8に示すように、形状保持部材184の枠部の内側の辺のうち、前後方向に離隔して配設される辺184d,184dの端部はエッジのない状態に加工されている。
特に、エアバッグ63展開時に展開経路に位置する前方側に配設される辺184dはエッジのない状態に加工されていると好適である。
このように、辺184d,184dの端部がエッジレスに形成されているため、エアバッグ63の展開膨出時に、エアバッグ63が辺184dのエッジに圧接して摩擦を受けることを有効に防止することができる。
次いで、図9及び図10により、表皮形状維持部材8の他の改変例を示す。
本例においては、第三表皮形状維持部材208とし、他の構成は上記実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図9及び図10に示すように、本例に係る第三表皮形状維持部材208は、樹脂成形品又はプレスフェルトからなる形状保持部材184´と、ポリエステル長繊維不織布からなる表面層183と、クッションパッド185と、がエアバッグモジュール6側から順次積層され、インサート成形されてなる。
本例における第三表皮形状維持部材208は、第三開口被覆部281と第三後方屈曲部282とを有して構成されている。
形状保持部材184´は、第二開口被覆部181を構成する部分が、略コ字状に形成され、コ字形状の内側の開口部分を通して、表面層183がエアバッグモジュール6側に露出している。
つまり、第三被覆部281aの後方側の上端から上方に延出した第三延出部281bと、第三被覆部281aの後方側の下端から下方側に延出した第三延出部281bとが、各々形成されている。
つまり、第三開口被覆部281は、空間7のシート外側方向開口部の上下部分を被覆する位置にインサート成形されているとともに、第三後方屈曲部282は、第三開口被覆部281の車両後方側からシート後方部内側方向へ略垂直に屈曲して回り込むようにインサート成形される。
なお、本実施形態においては、この第三後方屈曲部282は、空間7の内部形状に合わせ、かつエアバッグモジュール6との干渉を回避するように、断面階段形状として形成されている。
この形状は、これに限られることはなく、空間7の形状(クッションパッド5の形状)等に合わせて異なった形状に設計されていてもよい。
このため、上記実施形態同様に、空間7のシート外側方向開口部に配設されるトリムカバー4の形状を維持することができる。
以下、他の例のエアバッグモジュール装備シートについて、図1,図11~図19を参照しながら説明する。
エアバッグモジュールの展開方向を案内する案内部材の端部側をサイドフレームに取付けるエアバッグモジュール装備シートに関する。
本明細書において、「一体形成して備える」とは、樹脂を一体の型に流し込んで部材を一体に成型する場合や、金属製の部材を折り曲げる等の加工により、一体に形成する場合を含む。
前縁部12には、図11,図13,図14に示すように、略シート上下方向に延びる前縁部12の延長方向の2か所に、第二の力布32の端部を内部に保持する保持部14が形成されている。
また、図14に示すように、トリムプレート37は、第二の力布32の端部側の部分により、トリムプレート37の長尺方向に垂直な面の外周であって、保持部14内に収容されている部分のほぼ全面が覆われている。このように構成しているため、保持部14の内側の面とトリムプレート37が直接接触することが抑制され、異音発生が抑制される。
側板対向部14bと第二の返し部14dは、トリムプレート37の厚みよりも若干大きい距離をおいて相互に平行に延びており、側板対向部14bと第二の返し部14dの間に、第二の力布32を縫着したトリムプレート37を、側板対向部14bと第二の返し部14dに平行に保持可能に構成されている。
前縁部12は、乗員の背面を支持するシートS前側の位置にあるため、前縁部12は、シートS内側方向へ突出しないことが望ましい。そこで、保持部14は、トリムプレート37の保持面となる側板対向部14bと第二の返し部14dを、シートSの前後方向に沿うように配置し、サイドフレーム10の前方の端部となる前縁部12がシートS内側に突出することを抑制している。
保持部14の上端14uは、上方に向かって開放されているが、保持部14の下端14lは、樹脂材料からなる壁が蓋となって閉塞されている。
従って、保持部14の上端14uでは、側板対向部14b,第一の返し部14c,第二の返し部14dのみが端部を有している。このように構成することにより、保持部14は、前縁部12の延長方向において、第一の返し部14cが、前縁部12上で突出することとなり、第二の力布32の端部及びトリムプレート37の取付位置となる保持部14が確認し易くなるため、取付作業性が向上する。
また、前縁部12の上端14uより僅かに上方の位置及び下端14lより僅かに下方の位置には、U字状部14aが、湾曲面の外側に向かって盛り上がるように形成され、厚みが厚くなった厚肉部17が設けられている。このように構成することにより、保持部14の剛性が向上する。
L字状部15aは、成形時に、繊維をほぼ一方方向に揃えて固めた公知のシート状CFRP(カーボン繊維強化プラスチック)材を積層することにより形成されている。CFRP材の繊維方向は、エアバッグモジュール6展開時にL字状部15aに力が掛かる方向であり、図16に示す通り、保持部15に収納されるトリムプレート33の面に平行で、シートS幅方向である。
返し部15cの先端及びトリムプレート33は、図16に示すように、角が面取り加工され、第一の力布31の損傷を抑制可能に形成されている。
また、図16に示すように、トリムプレート33は、第一の力布31の端部側の部分により、トリムプレート33の長尺方向に垂直な面の外周がほぼ全周覆われている。このように構成しているため、保持部15の内側の面とトリムプレート33が直接接触することが抑制され、異音発生が抑制される。
後縁部13周辺には、比較的スペースがあるため、保持部15は、トリムプレート33の保持面となるL字状部15aと返し部15cを、シートSの幅方向に沿うように配置している。
保持部15の上端15uは、上方に向かって開放されているが、保持部15の下端15lは、樹脂材料からなる壁が蓋となって閉塞されている。
従って、保持部15の上端15uでは、側板対向部15b,返し部15cのみが端部を有している。このように構成することにより、保持部15は、後縁部13の延長方向において、側板対向部15bが、後縁部13上で突出することとなり、第一の力布31の端部及びトリムプレート33の取付位置となる保持部15が確認し易くなるため、取付作業性が向上する。
また、側板11のシートS内側の面には、上方の保持部14の隣接した位置から保持部15に隣接した位置にかけてと、下方の保持部14の隣接した位置から保持部15に隣接した位置にかけての2箇所に、第一の力布31,第二の力布32の取付に支障のない程度で、直線状にビード16を形成し、保持部14,15を補強する。なお、保持部14,15を補強する手段は、ビードに限定されず、他の剛性向上のための手段によってもよい。
本実施形態のエアバッグモジュール6は、モジュールケースを有しないケースレスエアバッグモジュールからなる。エアバッグモジュール6は、図12に示すように、インフレータ61と、折り畳まれたエアバッグ63と、インフレータ61を保持するリテーナ6cと、エアバッグ63を包むラップ材6dを備えている。
インフレータ61の外周部は、シートS内側に向かって立設されたボルト18により、リテーナ6c及びサイドフレーム10に固定されている。なお、インフレータ61は、ボルト以外のインフレータ取付部材によりサイドフレーム10に固定されていてもよい。
エアバッグ63は、布袋等からなるラップ材6dによって折り畳み状態に保持されており、このラップ材6dは、エアバッグ63が展開する場合に、容易に破けるようになっている。
なお、本実施形態では、エアバッグモジュール6を、ケースレスのものから構成しているが、これに限定されるものでなく、モジュールケースを備えたものとして構成してもよい。
クッションパッド5には、図12に示すように、エアバッグモジュール6を格納するための空間7が形成されている。
トリムカバー4には、前面マチ部41と側面マチ部42との土手部において膨出した頂点に、破断部40が形成されている。破断部40は、前面マチ部41と側面マチ部42の端部を、通常の使い勝手に耐えられる強度を保ちつつ、エアバッグの膨張による引張力で裂断可能なように、相互に縫製されている。
第一の力布31は、図17に示すように、引張力が掛かる方向に長くなった略矩形の布からなり、一端は、破断部40で、トリムカバー4の前面マチ部41と側面マチ部42の端部及び第二の力布32の一端と共縫いされている。第一の力布31の他端にはトリムプレート33が縫い付けられている。
第二の力布32の破断部40側の辺34は、破断部40で、トリムカバー4の前面マチ部41と側面マチ部42の端部及び第一の力布31の一端と共縫いされている。第二の力布32逆側の辺35の取付部36には、それぞれ、図17に示すように、トリムプレート37が縫い付けられている。
また、図12,図16に示すように、第一の力布31の端部は、トリムプレート33と一体で、保持部15に収容されることにより、サイドフレーム10に取付けられる。このとき、保持部15の返し部15cは、トリムプレート33の長尺方向に垂直な方向の幅よりも長く形成され、返し部15cが、トリムプレート33を覆うようになっている。
作業者はまず、第二の力布32の取付部36を、トリムプレート37と取付部36の境界で一回折り曲げ、トリムプレート37と取付部36とを、トリムプレート37の幅分重ねる。
すべての取付部36について、同様の作業を行い、第二の力布32のサイドフレーム10への取付を完了する。
次いで、トリムプレート33と端部とを保持しながら、後縁部13の内側の面に当接させ、保持部15の上端15uの少し上方の位置に配置する。次いで、トリムプレート33を、後縁部13の内面に沿って下方にスライドさせ、保持部15に挿入する。トリムプレート33の進行方向の端部が、保持部15の下端15lの壁部に当接してそれ以上下方に進行不能となるまで押し込み、第一の力布31が取付けられたトリムプレート33とサイドフレーム10との連結を完了する。
また、サイドフレーム10側に第一の力布31,第二の力布32の端部を取付けるために、フックやリスティングワイヤのような別体の取付部材を用いる必要がなく、第一の力布31,第二の力布32の端部の取付部の取付剛性を向上できる。その結果、第一の力布31,第二の力布32の端部によるエアバッグモジュール6展開時のエアバッグ展開方向の案内を、より安定させることができる。また、サイドフレーム10に一体に設けられた保持部14,15に第一の力布31,第二の力布32の端部を取付けるため、別体の取付部材を用いた場合に対比して、第一の力布31,第二の力布32の端部が取付けられる被取付部の変形が抑制される。
保持部14´は、側板11´の前端がシートS内側に向かって隆起した隆起部14a´と、隆起部14a´の根元14b´からシートS前方に分岐し、シートS内側に向かって隆起部14a´に沿って隆起した規制部14c´と、規制部14c´のシートS内側の先端が、シートS後方に向かって突出した突起14d´と、を備えている。
規制部14c´は、サイドフレームの長尺方向の全長に亘って形成されているが、隆起部14a´は、保持部14´のみに設けられており、保持部14´の上方及び下方に、隆起部14a´が設けられていないため、トリムプレート37´を、保持部14´の上方の規制部14c´のシートS後方側の内側面に当接させた後、スライドすることにより、保持部14´に容易に取付可能である。
薄肉部37b´には、第二の力布32の取付部36が取り付けられ、凹部37a´は、組付け時に、突起14d´に係合することにより、トリムプレート37´の保持部14´からの脱落が抑制可能になっている。
保持部14´のその他の構成は、保持部14と同様であるため、説明を省略する。
保持部15´は、側板11´の後端がL字状にシートS内側に向かって垂直に屈曲した第一の壁部15a´と、第一の壁部15a´の根元15b´からシートS後方に分岐し、シートS内側に向かって第一の壁部15a´に沿って平行に起立した第二の壁部15c´と、第二の壁部15c´のシートS内側の先端が、シートS前方に向かって突出した突起15d´と、を備えている。
第一の壁部15a´から根元15b´をへて第二の壁部15c´に至る部分は、トリムプレート33´を収納する溝となっている。
第一の力布31に取り付けられるトリムプレート33´の構成は、トリムプレート37´と同様であるため、説明を省略する。
トリムプレート33´の薄肉部33b´には、第一の力布32の端部が取り付けられ、凹部33a´は、組付け時に、突起15d´に係合することにより、トリムプレート33´の保持部15´からの脱落が抑制可能になっている。
保持部15´のその他の構成は、保持部15と同様であるため、説明を省略する。
つまり、特許第4560659号では、力布をバックパッドの開口縁から空洞部の内側に夫々引き込み、空洞の内側でトリムコードの引掛けフックをモジュールカバーの掛止めピンに掛け止めるだけでよいため、力布をコンパクトにかつ簡単に組み付けられる。
図11~図19に示した他の例によれば、部品点数の削減を通じて組付け工数を削減可能で、エアバッグの展開力によって、エアバッグモジュール側と案内部材との連結部が変形することが抑制され、エアバッグモジュール側と案内部材との間の取付剛性の高いエアバッグモジュール装備シートを提供できるものである。
(1) エアバッグを格納するエアバッグモジュールを装備したシートであって、
該シートの骨格を形成するシートフレームと、
該シートフレームに取り付けられる前記エアバッグモジュールと、
前記シートのカバー部材に取付けられ、前記エアバッグモジュールの展開方向を案内する案内部材と、を備え、
前記シートフレームは、前記案内部材を保持する保持部を、前記シートフレームに一体形成して備える。
従って、別体の取付部材を用いないため、部品点数の削減が可能となり、組付け工数の削減が可能となる。
従って、案内部材が保持部から外れることを抑制でき、案内部材によるエアバッグ展開時のエアバッグ展開方向の案内を、より安定させることができる。
(3) 前記保持部は、前記シートフレームの端部が曲がったフランジ部に設けられている。
従って、保持部を剛性の高いフランジ部に設けるため、案内部材の取付剛性が向上する。
前記シートフレームの前記フランジ部の端部には、該フランジ部の端部から折れ曲がって前記板部に対向する面を形成する板部対向部と、該板部対向部から更に前記板部に向かって折れ曲がった第一の返し部と、が設けられ、
前記規制部は、前記第一の返し部からなり、
前記保持部は、前記フランジ部と、前記板部対向部と、前記第一の返し部とに囲まれた領域からなる。
従って、単純な構成で、案内部材をシートフレーム側に直接取付けるための取付部を実現することができる。
前記シートフレームの前記フランジ部の端部には、該フランジ部の端部から折れ曲がって前記板部に対向する面を形成する板部対向部と、該板部対向部から更に前記板部に向かって折れ曲がった第一の返し部と、該第一の返し部から更に前記板部対向部に対向し、該板部対向部と前記板部との間に設けられる第二の返し部と、が設けられ、
前記規制部は、前記第二の返し部からなり、
前記保持部は、前記板部対向部と、前記第一の返し部と、前記第二の返し部と、に囲まれた領域からなる。
従って、単純な構成で、案内部材をシートフレーム側に直接取付けるための取付部を実現することができる。
前記保持部は、前記フランジ部の上下方向の一部に設けられ、
前記保持部の上方の端部は、上方に向かって開口し、
前記保持部の前記上方の端部よりも上方で、前記上方の端部に隣接する位置には、前記規制部が形成されていない。
案内部材を、保持部の上方からスライドすることにより保持部に取付けることができる。従って、エアバッグモジュール展開時に案内部材に掛かる力の方向と、案内部材を取付ける方向とが、角度をもつため、エアバッグモジュール展開時に案内部材に力が掛かっても、案内部材の取付口から案内部材が外れることを抑制でき、支持剛性を向上できる。
前記繊維強化材料の繊維方向が、前記エアバッグモジュールの展開時に前記保持部が前記案内部材により牽引される方向に沿っている。
従って、エアバッグモジュール展開時に案内部材を牽引する力がかかったときに、保持部が変形することを抑制できる。
従って、エアバッグモジュール展開時に案内部材を牽引する力がかかったときに、保持部が変形することを抑制できる。
従って、厚肉部による支持剛性をより高めることができる。
(10) 前記案内部材の端部には、該端部の形状を保持する端末形状保持部材が固定され、前記規制部は、前記端末形状保持部材を被覆するように延びている。
従って、端末形状保持部材を備えることと、組付け時に規制部が端末形状保持部材を被覆することにより、案内部材の支持剛性を向上できる。
(11) 前記保持部の下方の端部には、該端部を塞ぐ壁が形成されている。
従って、案内部材が、保持部の下方から脱落することを抑制できる。
S1 シートバック
S2 着座部
S3 ヘッドレスト
F シートフレーム
1 シートバックフレーム
10 サイドフレーム
11 側板
12 前縁部
13 後縁部
21 上部フレーム
22 下部フレーム
23 ピラー支持部
2 着座フレーム
3 リクライニング機構
4 トリムカバー
40 破断部
41 前面マチ部
42 側面マチ部
5 クッションパッド
51 シートバック側パッド
52 側方パッド
5a 凹部
6 エアバッグモジュール
61 インフレータ
62 取付ブラケット
63 エアバッグ
64 インフレータ用ブラケット
6c リテーナ
6d ラップ材
7 空間
8 表皮形状維持部材
81 開口被覆部
81a 被覆部
81b 延出部
81c 辺
82 後方屈曲部
83 表面層
84 形状保持部材
85 クッションパッド
13a 隅肉部
13b,17,19 厚肉部
14,14´,15,15´ 保持部
14a U字状部
14a´ 隆起部
14b 側板対向部
14b´,15b´ 根元
14c 第一の返し部
14c´ 規制部
14d 第二の返し部
14d´,15d´ 突起
14l,15l 下端
14u,15u 上端
15a L字状部
15a´ 第一の壁部
15b 側板対向部
15c 返し部
15c´ 第二の壁部
16 ビード
18 ボルト
108 第二表皮形状維持部材
181 第二開口被覆部
181a 第二被覆部
181b 第二延出部
181c 第二の辺
182 第二後方屈曲部
183 表面層
184,184´ 形状保持部材
184d 辺
185 クッションパッド
208 第三表皮形状維持部材
281 第三開口被覆部
281a 第三被覆部
281b 第三延出部
281c 第三の辺
282 第三後方屈曲部
31 第一の力布
32 力布,第二の力布
33,33´,37,37´ トリムプレート
33a´,37a´ 凹部
33b´,37b´ 薄肉部
34 破断部側の辺
35 破断部逆側の辺
36 取付部
37 トリムプレート
40 破断部
41 前面マチ部
42 側面マチ部
50 クリップ部材
P スリット(非連続部)
Claims (9)
- 表皮材によって被覆される車両用シートのクッションパッドであって、
該クッションパッドは、前記表皮材の破断部に対向する位置に、該クッションパッドを分割する非連続部を備え、
前記分割されたクッションパッドの内壁により囲まれた空間は、エアバッグモジュール配設用の空間を形成し、
該エアバッグモジュール配設用の空間には、該空間のシート側方を覆う表皮形状維持部材が配設され、
該表皮形状維持部材は、
前記シートを構成する他の部材に位置決めするための段差部と、
前記エアバッグモジュール配設用の空間のシート側方の少なくとも一部を覆う側方被覆部と、
該側方被覆部から屈曲して前記エアバッグモジュール配設用の空間の後方でシート幅方向内側に向かって延出する後方被覆部と、
該後方被覆部と前記側方被覆部とが連続する位置に、上端及び下端が前記後方被覆部及び前記側方被覆部の上端及び下端よりもそれぞれ突出し、上下方向の長さが前記後方被覆部及び前記側方被覆部の上下方向の長さよりも長く形成されたヒンジ部と、
を備えていることを特徴とするクッションパッド。 - 表皮材によって被覆される車両用シートのクッションパッドであって、
該クッションパッドは、前記表皮材の破断部に対向する位置に、該クッションパッドを分割する非連続部を備え、
前記分割されたクッションパッドの内壁により囲まれた空間は、エアバッグモジュール配設用の空間を形成し、
該エアバッグモジュール配設用の空間には、該空間のシート側方を覆う表皮形状維持部材が配設され、
該表皮形状維持部材は、前記シートを構成する他の部材に位置決めするための段差部と、前記エアバッグモジュール配設用の空間のシート側方の少なくとも一部を覆う側方被覆部と、を備え、
前記側方被覆部は、表面層と形状保持部材とパッド部材とが、エアバッグモジュール側から順次積層される積層体により形成されていることを特徴とするクッションパッド。 - 前記段差部は、シート幅方向外側よりもシート幅方向内側が後方に位置するように傾斜する斜面と、該斜面のシート幅方向内側に設けられ、前記シートのシートフレームの後縁部に当接するシートフレーム後縁部当接部と、を備えることを特徴とする請求項2に記載のクッションパッド。
- 前記エアバッグモジュール配設用の空間のシート幅方向外側の少なくとも一部は、 前記表皮形状維持部材と、前記クッションパッドと、前記表皮材との積層体により被覆されることを特徴とする請求項1に記載のクッションパッド。
- 前記積層体は、最も前記エアバッグモジュール配設用の空間に近い層が、最も硬質の材料から形成されていることを特徴とする請求項4に記載のクッションパッド。
- 前記表皮形状維持部材は、前記ヒンジ部において屈曲した横断面略L字状からなり、
前記後方被覆部が、前記表皮形状維持部材のその他の部分よりも厚肉に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のクッションパッド。 - 前記表皮形状維持部材は、前記クッションパッドにインサート成形されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のクッションパッド。
- エアバッグを格納するエアバッグモジュールを装備した車両用シートであって、
該シートの骨格を形成するシートフレームと、
該シートフレームに取り付けられる前記エアバッグモジュールと、
前記シートの表皮材に取付けられ、前記エアバッグモジュールの展開方向を案内する案内部材と、を備え、
前記シートフレームと前記表皮材の間に配置される請求項1乃至7のいずれか一項に記載のクッションパッドと、を備えたことを特徴とする車両用シート。 - 前記表皮材の前記破断部には、前記案内部材の一端側が固定され、
前記案内部材は、前記エアバッグモジュール配設用の空間の前方を通って前記空間のシート内側に引き込まれ、他端側が、サイドフレームの前方の縁部側に取付けられることを特徴とする請求項8に記載の車両用シート。
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